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No.7573の一覧
[0] 俺と鬼と賽の河原と。(ほのぼのラブコメ)[兄二](2009/12/29 22:04)
[1] 其の二 あたしと彼と賽の河原と。[兄二](2009/09/21 21:30)
[2] 其の三 俺と鬼と地獄の酒場と。[兄二](2009/12/24 21:37)
[3] 其の四 俺と彼女と昨日の人と。[兄二](2009/09/24 13:26)
[4] 其の五 俺とあの子と昨日の人。[兄二](2009/09/24 13:50)
[5] 其の六 俺とあの子と一昨日の人と。[兄二](2009/04/01 21:22)
[6] 其の七 俺とお前とあいつとじゃらじゃら。[兄二](2009/09/24 13:55)
[7] 其の八 俺とあの子とじゃら男の恋と。[兄二](2009/04/04 21:04)
[8] 其の九 俺とじゃら男と屋台のおっさん。[兄二](2009/04/05 22:12)
[9] 其の十 俺と迷子と三途の河と。[兄二](2009/04/19 01:06)
[10] 其の十一 あたしと彼といつもの日常。[兄二](2009/05/18 23:38)
[11] 其の十二 俺と鬼と黒髪美人と。[兄二](2009/05/18 23:38)
[12] 其の十三 俺と少女と鬼の秘密と。[兄二](2009/04/13 01:47)
[13] 其の十四 俺と野郎と鬼と少女と。[兄二](2009/05/18 23:39)
[14] 其の十五 俺と河原と兄妹と。[兄二](2009/04/19 01:04)
[15] 其の十六 私と河原とあの人と。[兄二](2009/04/24 23:49)
[16] 其の十七 俺と酒場でただの小噺。[兄二](2009/05/18 23:32)
[17] 其の十八 俺と私と彼と彼女と。[兄二](2009/05/24 01:15)
[18] 其の十九 俺と彼女と気まぐれと。[兄二](2009/05/21 09:39)
[19] 其の二十 俺と彼女とデートと。[兄二](2009/05/24 01:16)
[20] 其の二十一 俺とお前とこの地獄と。[兄二](2009/10/17 19:53)
[21] 其の二十二 俺と天狗と閻魔と家族と。[兄二](2009/05/31 00:27)
[22] 其の二十三 俺と閻魔とパーティと。[兄二](2009/06/04 01:07)
[23] 其の二十四 俺と閻魔と部屋と起源と。[兄二](2009/06/05 00:43)
[24] 其の二十五 じゃら男と少女と俺と暁御と。[兄二](2009/06/09 23:52)
[25] 其の二十六 じゃら男と少女とでえとと。[兄二](2009/07/30 22:38)
[26] 其の二十七 じゃら男と少女と俺と暁御とチンピラ的な何か。[兄二](2009/06/16 00:38)
[27] 其の二十八 俺とじゃら男とリンと昨日と。[兄二](2009/06/16 11:41)
[28] 其の二十九 俺と酒呑みと変なテンション。[兄二](2009/06/20 00:27)
[29] 其の三十 俺と前さんと部屋とゲームと。[兄二](2009/06/21 19:31)
[30] 其の三十一 俺と河原と妹と。[兄二](2009/06/27 19:20)
[31] 其の三十二 俺と山と天狗と。[兄二](2009/06/27 19:18)
[32] 其の三十三 俺と山と天狗と地獄と。[兄二](2009/06/30 21:51)
[33] 其の三十四 俺と彼女と実家と家族と。[兄二](2009/07/03 20:35)
[34] 其の三十五 俺と家族と娘と風邪と。[兄二](2009/07/07 00:05)
[35] 其の三十六 私と彼と賽の河原と。[兄二](2009/07/09 23:00)
[36] 其の三十七 私と主と、俺と部下と賽の河原と。[兄二](2009/07/12 22:40)
[37] 其の三十八 俺と部下と結局平和と。[兄二](2009/07/17 23:43)
[38] 其の三十九 俺とその他と賽の河原と。[兄二](2009/07/21 08:45)
[39] 其の四十 俺とメイドと賽の河原と。[兄二](2009/07/20 22:53)
[40] 其の四十一 俺と無関係などっかの問題と幕間的な何か。[兄二](2009/07/22 21:56)
[41] 其の四十二 暁御と奴と賽の河原と。[兄二](2009/07/25 22:22)
[42] 其の四十三 俺と海と夏の地獄と。[兄二](2009/07/28 00:21)
[43] 其の四十四 俺と海と真の地獄と。[兄二](2009/07/30 22:35)
[44] 其の四十五 俺と貴方と賽の河原と。[兄二](2009/08/01 23:35)
[45] 其の四十六 俺とお前の滅亡危機。[兄二](2009/08/04 21:48)
[46] 其の四十七 俺とお前と厨ニ病。[兄二](2009/08/07 20:23)
[47] 其の四十八 疲れた俺と罰ゲーム。[兄二](2009/08/10 19:10)
[48] 其の四十九 俺と鬼と……、は? 猫?[兄二](2009/08/13 20:32)
[49] 其の五十 俺と盆と賽の河原と。[兄二](2009/08/17 00:02)
[50] 其の五十一 私と俺とあたしと誰か。[兄二](2009/08/19 23:35)
[51] 其の五十二 貴方と君の賽の河原と。[兄二](2009/08/28 23:03)
[52] 其の五十三 俺と藍音と賽の河原と。[兄二](2009/08/28 23:01)
[53] 其の五十四 俺と彼女ととある路地。[兄二](2009/09/04 21:56)
[54] 其の五十五 幕間 ある日の俺とメイドと猫耳。[兄二](2009/09/10 21:30)
[55] 其の五十六 幕間 俺と閻魔と妹の午後。[兄二](2009/09/14 22:11)
[57] 其の五十七 変種 名探偵鬼兵衛。前編[兄二](2009/09/21 21:31)
[58] 其の五十八 変種 名探偵鬼兵衛。 後編[兄二](2009/09/21 21:28)
[59] 其の五十九 俺が貴方と一緒に縁側で。[兄二](2009/09/24 22:25)
[60] 其の六十 俺と君とそんな日もあるさ。[兄二](2009/09/27 22:00)
[61] 其の六十一 俺とお前じゃ端から無理です。[兄二](2009/10/02 21:07)
[62] 其の六十二 今日は地獄の運動会。[兄二](2009/10/05 22:30)
[63] 其の六十三 ワタシトアナタデアアムジョウ。[兄二](2009/10/08 22:36)
[64] 其の六十四 鈴とじゃら男と賽の河原と。[兄二](2009/10/12 21:56)
[65] 其の六十五 俺と妹とソファやら鍵やら。[兄二](2009/10/17 19:50)
[66] 其の六十六 俺と御伽と竹林と。[兄二](2009/11/04 22:14)
[67] 其の六十七 俺と翁と父よ母よ。[兄二](2009/10/23 21:57)
[68] 其の六十八 俺と翁と月と水月。[兄二](2009/11/04 22:12)
[69] 其の六十九 貴方の家には誘惑がいっぱい。[兄二](2009/11/04 22:11)
[70] 其の七十 俺と娘と寒い日と。[兄二](2009/11/04 22:08)
[71] 其の七十一 俺と河原と冬到来。[兄二](2009/11/04 22:04)
[72] 其の七十二 俺と露店とこれからしばらく。[兄二](2009/11/07 20:09)
[73] 其の七十三 俺と貴方と街で二人。[兄二](2009/11/10 22:20)
[74] 其の七十四 俺とお前と聖域にて。[兄二](2009/11/13 22:07)
[75] 其の七十五 家で俺とお前が云々かんぬん。[兄二](2009/11/23 21:58)
[76] 其の七十六 俺と厨二で世界がやばい。[兄二](2009/11/27 22:19)
[77] 其の七十七 俺と二対一は卑怯だと思います。[兄二](2009/11/30 21:56)
[78] 其の七十八 俺とお前の急転直下。[兄二](2009/12/04 21:44)
[79] 其の七十九 俺と現世で世界危機。[兄二](2009/12/11 22:39)
[80] 其の一の前の…… 前[兄二](2009/12/15 22:10)
[81] 其の八十 俺と現世で世界危機。 弐[兄二](2009/12/19 22:00)
[82] 其の一の前の…… 後[兄二](2009/12/24 21:28)
[83] 其の八十一 俺と現世で世界危機。 終[兄二](2009/12/29 22:08)
[84] 其の八十二 明けましておめでとう俺。[兄二](2010/01/02 21:59)
[85] 其の八十三 俺と貴方のお節料理。[兄二](2010/01/05 21:56)
[86] 其の八十四 俺と茶店とバイターさんと。[兄二](2010/01/11 21:39)
[87] 其の八十五 俺と閻魔とセーラー服と。[兄二](2010/01/11 21:42)
[88] 其の八十六 俺と結婚とか云々かんぬん。[兄二](2010/01/14 21:32)
[89] 其の八十七 俺と少女と李知さん実家と。[兄二](2010/01/17 21:46)
[90] 其の八十八 俺と家と留守番と。[兄二](2010/01/21 12:18)
[91] 其の八十九 俺としること閻魔のお宅と。[兄二](2010/01/23 22:01)
[92] 其の九十 俺と実家で風雲急。[兄二](2010/01/26 22:29)
[93] 其の九十一 俺と最高潮。[兄二](2010/02/02 21:30)
[94] 其の九十二 そして俺しか立ってなかった。[兄二](2010/02/02 21:24)
[95] 其の九十三 俺と事件終結お疲れさん。[兄二](2010/02/06 21:52)
[96] 其の九十四 俺とアホの子。[兄二](2010/02/09 22:27)
[97] 其の九十五 俺とチョコとヴァレンティヌスと。[兄二](2010/02/14 21:49)
[98] 其の九十六 俺が教師で教師が俺で。[兄二](2010/02/22 22:00)
[99] 其の九十七 俺と本気と貴方と春と。[兄二](2010/02/22 21:55)
[100] 其の九十八 ~出番黙示録~アキミ。[兄二](2010/02/25 22:37)
[101] 其の九十九 俺と家と諸問題と。[兄二](2010/03/01 21:32)
[102] 其の百 俺と風と賽の河原で。[兄二](2010/03/04 21:47)
[103] 其の百一 百話記念、にすらなっていない。[兄二](2010/03/07 21:47)
[104] 其の百二 俺と憐子さんと前さんで。[兄二](2010/03/10 21:40)
[105] 其の百三 俺とちみっこと。[兄二](2010/03/14 21:15)
[106] 其の百四 俺と保健室が危険の香り。[兄二](2010/03/17 21:48)
[107] 其の百五 俺と娘と妹でなんやかんや。[兄二](2010/03/20 21:43)
[108] 其の百六 大天狗は見た![兄二](2010/03/24 20:09)
[109] 其の百七 俺と春とクリームパン。[兄二](2010/03/27 21:33)
[110] 其の百八 俺と憐子さんと空白。[兄二](2010/03/30 21:44)
[111] 其の百九 猫と名前と。[兄二](2010/04/03 21:03)
[112] 其の百十 俺と猫とにゃんこと猫耳とか。[兄二](2010/04/07 21:56)
[113] 其の百十一 春と俺と入学式。[兄二](2010/04/17 21:48)
[114] 其の百十二 俺と子供二人。[兄二](2010/04/13 22:03)
[115] 其の百十三 俺とあれな賽の河原と。[兄二](2010/04/17 21:41)
[116] 其の百十四 俺と生徒とメガネ。[兄二](2010/04/20 22:07)
[117] 其の百十五 眼鏡と俺と学校で。[兄二](2010/04/23 21:52)
[118] 其の百十六 貧乏暇なし、俺に休みなし。[兄二](2010/04/27 22:07)
[119] 其の百十七 俺と罪と罰と。[兄二](2010/04/30 21:49)
[120] 其の百十八 大天狗を倒す一つの方法。[兄二](2010/05/05 21:39)
[121] 其の百十九 大天狗が倒せない。[兄二](2010/05/09 21:29)
[122] 其の百二十 俺とご近所付き合いが。[兄二](2010/05/12 22:12)
[123] 其の百二十一 眼鏡と俺とこれからの話。[兄二](2010/05/16 21:56)
[124] 其の百二十二 俺と刀と丸太で行こう。[兄二](2010/05/22 23:04)
[125] 其の百二十三 俺と逢瀬と憐子さん。[兄二](2010/05/22 23:03)
[126] 其の百二十四 俺と指輪と居候。[兄二](2010/05/25 22:07)
[127] 其の百二十五 俺と嫉妬と幼心地。[兄二](2010/06/02 22:44)
[128] 其の百二十六 俺と噂も七十五日は意外と長い。[兄二](2010/06/02 22:05)
[129] 其の百二十七 にゃん子のおしごと。[兄二](2010/06/05 22:15)
[130] 其の百二十八 俺とお人形遊びは卒業どころかしたことねえ。[兄二](2010/06/08 22:21)
[131] 其の百二十九 俺と鬼と神社祭。[兄二](2010/06/12 22:50)
[132] 其の百三十 俺と日がな一日。[兄二](2010/06/15 22:03)
[133] 其の百三十一 俺と挑戦者。[兄二](2010/06/18 21:47)
[134] 其の百三十二 俺と眼鏡と母と俺と。[兄二](2010/06/22 23:21)
[135] 其の百三十三 薬師と銀子と惚れ薬。[兄二](2010/06/25 22:09)
[136] 其の百三十四 俺とできる女と強面な人。[兄二](2010/06/29 22:08)
[137] 其の百三十五 逆襲のブライアン。[兄二](2010/07/03 22:49)
[138] 其の百三十六 俺とお前と学校の怪談が。[兄二](2010/07/06 22:03)
[139] 其の百三十七 俺とある日のアホの子。[兄二](2010/07/09 21:21)
[140] 其の百三十八 すれ違い俺。[兄二](2010/07/12 22:14)
[141] 其の百三十九 じゃらじゃらじゃらりとうっかり洗濯。[兄二](2010/07/15 22:11)
[142] 其の百四十 俺と序文はまったく関係ない話。[兄二](2010/07/19 22:50)
[143] 其の百四十一 俺と決闘と日本刀。[兄二](2010/07/22 20:42)
[144] 番外編 現在の短編:薬師昔話 お姫様の話。[兄二](2010/04/17 21:47)
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[7573] 其の百十七 俺と罪と罰と。
Name: 兄二◆adcfcfa1 ID:848d485a 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/04/30 21:49
俺と鬼と賽の河原と。






「は……、社交パーティ?」


 とある閻魔宅にて、俺は声を上げる。

 とある休日の出来事だった。


「はい、社交パーティです」

「で、それに男避けにお前の婚約者として参加しろ、と?」

「ええ、有り体に言ってしまえば」

「いや、あのだな……。そんな嘘一瞬にしてばれるだろ」


 言えば、閻魔は何故か肩を怒らせて答えた。


「問題ありませんっ!」

「なんでだよ」

「何故なら、噂になってるからですっ」


 次第に閻魔は涙目になってきている。

 噂ってなんだ。


「貴方が私と恋仲だと、入学式の一件から広まっているのですよ!!」


 やけっぱち、投げやり。そんな風に閻魔は言う。

 かくいう俺にも心当たり、という奴が存在した。少し前に閻魔とビーチェ二股疑惑の真偽を学校の教師に確かめられた件がある。


「あー……、うん」


 よって、俺も微妙な声しか返せなかった。


「責任取ってくださいよぉ!」


 確かに、責任の一端は俺にある。

 いや、だからと言って嘘を真にするようなあり方はどうかと思うが――。


「仕方ない……、仕方ない、か」


 かといって涙目の閻魔様を放置すると後が酷いのだ。










其の百十七 俺と罪と罰と。










「じゃあ、行ってくる」

「ああ、行って来い。間違っても、どこぞのお嬢様に見初められるんじゃないぞ?」

「俺をなんだと思ってるんだ……」

「薬師だ」

「……まあいいや、その辺追及すると時間に遅れそうだしな」


 言って、俺は歩き出す。

 その背に、一度だけ声が掛かった。


「なあ、薬師」


 俺は、足を止める。


「お前、聞きたいことがあるんじゃないか?」


 妙な質問だ。

 聞きたいことがある、ねえ?

 まあ、憐子さんが言った通り、聞きたいことはある。

 だが――。


「帰ってからにするよ。素敵な答えを期待してる」

「ああ、待ってる」


 そう言って、俺は会場へと向かったのだった。












 そんなこんなでやってきました社交の現場。

 人が多くて、空調が聞いているから空気は悪くないのだが、いかんせん疲れる。

 しかし、そもそも俺の役目は閻魔の男避けだ。疲れるのも当然と言えば当然だが。


「しかし、男避けってどうすればいいんだ? 戦闘態勢全開で歩けばいいのか?」

「皆が怯えるからやめてください」

「しかし、この状況においてもセーラー服はどうかと思うぜ美沙希ちゃんよ」


 言葉の通り、相も変わらず閻魔はセーラーだ。しかも今日は何故か黒基調に白線の物。

 明らかに、きらびやかな現場に場違いな空気を醸し出している。主賓なのに。

 そして、そんな少女を連れ立って歩くスーツの男。あれ、俺変態じゃね?


「こっ、これが正装なんですから仕方ないでしょう!?」


 ぴょんぴょんと閻魔が跳びはねる。閻魔さん、最近精神年齢が低下してません?


「ま、そいつはいいんだが」

「所で、貴方、踊れますか?」

「は……、舞踏会なの?」


 初耳の事実に俺は目を丸くする。

 閻魔は肯いた。


「はい」


 しかし、踊り、なあ?

 昔はなんだかんだとあったもんだが――。


「一応は、踊れる気がするな」


 今度は閻魔が目を丸くした。


「……意外ですね」


 まあ、それもそうだろう。俺ですらそんなハイカラなことができるのに驚きだ。

 だが、踊れるもんは踊れるのだ。


「昔憐子さんに一通り叩きこまれたんだよ。まあ、長いこと踊ってねーから忘れてるかも知れんが」


 と、俺はため息交じりに呟いた。

 憐子さんに習わされ、忘れ掛かったころに藍音に勉強させられて。

 そう言えば、俺は意外と偉い人だったのだ。忘れかけていた事実だが、社交ダンスは必修項目だったともいえる。

 そうして、それ以来、忘れかけるたびに何故か踊らされるのだ。

 どこぞの良家のお嬢様に無理矢理練習させられたこともあった。


「それに第一、男避けなら一緒に踊れねーと意味ないだろ」

「それもそうなのですが、貴方の事だから、ダンスなんてハイカラなもん、踊れねーよ、と言うかと」


 苦笑交じりに閻魔は言う。

 お見事だ閻魔。俺をよくわかっている。俺も俺ならそう言うと思っている。

 しかし、事実は小説よりも奇なり。踊れてしまうのだ。吃驚なことに。


「本当は秘密なんだけどな。踊れるっつーとなんか踊らされちゃうだろ」


 今回ばかりは御役目なので踊らせてもらうが。


「貴方らしいです……」


 呆れたように呟く閻魔。

 図ったように流れ出す音楽。

 俺は随分と都合の良い、と苦笑しながら、閻魔の手を取った。


「ま、引き受けた以上は精々エスコートさせてもらうとするさ。踊らないかね、そこのレディ?」


 自分で自分を見れば寒気がしそうな芝居臭さで俺は言う。これを自然に言えるのが紳士だろうが、俺には無理だ。

 こう言った状況では女性から男性を誘うのも失礼に当たるらしいので、俺から閻魔の手を引いた。


「じゃあ、お願いしますね。薬師さん?」

「へいへい、ワルツだな? おっけ、大体思い出して来た」


 俺の紳士は一瞬にして崩れる。土台無理だ、と言うことでここは一つ。

 そして、記憶を手繰り寄せながら、閻魔の腰を引きよせて、足を動かす。

 一、二、三、一、二、三。よし、行ける。

 そして、慣れているのか、閻魔の動きも問題ない。

 だが、問題は後々に発生した。

 身長差的に、踊りにくくね?

 閻魔の名誉のため詳しい説明は省くが、そう、あれだ。

 閻魔の身長はああ、ええとまあ。標準よりも多少小さいのだ、うん。


「何か失礼なことを考えてませんか?」

「いいや? 踊りに必死でそんなの考える暇も隙もない」


 と、踊りながら俺は器用に肩を竦める。

 対して、閻魔は拗ねたように言葉にした。


「言う割に余裕じゃないですか……、予想外です」

「んなもんか?」

「思った以上に巧いですよ。私相手では踊りにくいと思っていたので、足ぐらい踏まれると思っていたのですが……」

「その辺合わせるのは男の甲斐性さね。女のためならちょっとくらい無理利かせるのが男の見栄だよ。見ない振りしてやってくれ」


 だから男って馬鹿なのさ、と俺は苦笑一つ。

 俺とて、女の前で見栄張りたいこともある。

 と言うよりも、いつもいつも誰かの前で大見栄きって生きて来た自信がある。

 なんて人生だ。


「ん? どうした?」


 己の人生に呆れていた意識を現実に引き戻せば、何ゆえかじっと俺を見つめる閻魔がいた。

 熱っぽい目で見られて、俺は疑問を示し、閻魔はすぐに目を逸らす。


「い、いえ。私も女ですから」

「いや、そんなこた百も承知な訳だが」


 これで男だと知らされた日にゃ自分探しの旅に出るしかねえ、と思う。

 そんな俺に向かって、閻魔は少し拗ねた声を上げた。


「わ、わわ、私だって、こうやってリードして、引っ張ってくれる男性へのあこがれもありますっ!」


 そう言って、顔を背けた閻魔に、俺は笑って答える。


「なんだなんだ? 閻魔が俺を貰ってくれんのか。そしたら、ずっと家ん中でごろごろしてられるな。楽でいいや」


 対して閻魔は呆れたように、半眼で俺を見つめた。


「そんな気もない癖に、何を寝言を言ってるのですか……」

「む、心外だな」

「貴方はなんだかんだいって事件が大好きでしょう? 家でごろごろだなんて、耐えられるはずがありません」


 事件が好きだなんていう趣味はないが、しかし、面白いことは好きだし、暇なのは嫌いだ。

 俺はまあな、と呟いて、


「暇と退屈は俺の天敵だからな。ぶっちゃけると……、それに殺されて今ここにいる訳だ」


 どうにもいかん、と苦笑い。

 閻魔も笑い返す。


「貴方ほど安閑が似合わない人間もいませんよ」


 それこそ、心外だ。

 心の中ではいつも隠居したいと思ってるんだけどな。

 まあ、どうでもいいか。

 そう断じて、俺は足を動かす。

 身長差から、その動きは優雅と言うには難があったが――。

 やっぱりそれも、どうでもいいか。















 幾ら舞踏会などと言っても、二時間三時間踊り続けられる訳ではない。

 そりゃ倒れるまで踊るのも悪くはないかも知れんが、主旨がずれている。

 ともあれ。

 適当に踊って一旦停止。

 音楽は鳴っているし、止まる気配もないから、踊りたい奴は勝手に踊れ、ってことなんだろう。

 と、まあ、後は立って飯食うか食わないかの雰囲気で。

 そんな中、俺と閻魔に声を掛ける男が一人。


「や、閻魔様」

「ああ、貴方は林太郎ですね? どうしました?」


 どうやら、そこな燕尾の太いおっさんは閻魔の知り合いらしい。

 で、その林太郎とやらは、やたらと良い笑顔で閻魔に返す。


「なに、うちの息子を紹介しようと思ったのですが――、そこの人は、付き人か誰かですかな?」


 瞬間、空気が凍り、全ての人間が、俺たちに視線を集中させた。

 なるほど。

 この身意外と虫除けの役目を果たしていたらしい。

 閻魔と親しげな怪しい男がいて、おこがましくもダンスまで踊った。気になるし、いけすかないが、話しかけるのも憚られる。そういう状況だったのだろう。

 その空気を読んでか、はたまた読まなかったのか。食えないおっさんだ。

 さて、俺と閻魔の関係は? というそんな問い。

 それに答えたのは、顔を真っ赤にした当の閻魔であった。


「わた、わた、私の……」


 綿? と突っ込もうかと思ったが、それこそ空気が読めていないのでやめる。

 そして、俺の邪魔も入らなかったので、閻魔はあっさりと言いきった。


「フィアンセですっ!!」


 凍っていた空気が、更に酷く凍る。

 と言うよりは、なんというか、凍った空間に罅割れが走ったとでも言おうか。


「え、え、あ、本当に?」


 林太郎とやらの確認に、これ以上は任せっぱも駄目だろう、ってことで俺が肯いた。


「本当だ。残念なことにな、これは俺んだ」


 言って、閻魔を抱き寄せる。


「なあ、美沙希?」


 俺は引き受けた以上は全力で演技だぜ、とばかりに閻魔と目を合わせて呟いた。

 閻魔も、顔を真っ赤にしながら肯いた。


「は……、はい」


 まあ、これはこれでありだろう。

 問題は他の反応だが――。

 まだ、ほとんど衝撃から立ち直れていない。

 そんな中、林太郎とやらだけが、戸惑いながら言葉にする。


「失礼ですが……、そちらの方は社交の場で見たことがありませんが――」

「え、ええ、一般人ですよ」

「それでは……、権力も財力もないように見受けられますが、なんといいますか、そのぉ……」


 聞いてる俺からしてみればあんまりな言い草だが、しかし。

 林太郎自体は、そんな悪い人間でもないらしい。どちらかと言うと俺をけなして馬鹿にする、というよりは、閻魔を心配してる風情だ。


「それは、ですね……」


 そんな林太郎になんとか答えようとする閻魔。

 だが、しかし。

 わざわざそんなことさせる必要もないだろう、と俺がそこに割り込んだ。


「いや確かに。俺には財力はなし、権力もなく。ないない尽くしで素晴らしいがね。一つだけ、閻魔に近づいてくる人間にないもんを持ってるからな」


 俺は不敵に言う。

 こういうのはハッタリが肝心なのだ。


「そ、それは一体……」


 そして、林太郎もそれはそれでノリがいい。

 だから、俺は自信満々に告げる。


「権力も金も閻魔が持ってる。だから、その男に必要なのは――」


 腕を前に出して、もう片方の手で腕をぺしりと叩いて一言。


「放っといても勝手に死なない腕っ節さね」


 ……家事能力もな。


「……なるほど」


 納得したように、林太郎は深く頷いた。

 まあ、身も蓋もないがそういうことなのだ。

 権力やら金やらよりも、閻魔と一緒になることで、狙われる危険は格段に強くなる。

 それから身を守れるくらいじゃないと、閻魔に言いよるなんて夢のまた夢ってことで。

 それに、俺より強い様なのが、閻魔と結婚したい、なんて言い出すことはほとんどないだろう。

 妖怪は強くなればなるほど、政略結婚に興味がなくなる。

 誰かと一緒になって勢力を取り込むより、その誰かを倒す方向に話が行く。まあ、要するに誇り高いという奴だ。


「俺の座取りたかったら、俺より強くなってくるってことで。俺より弱い奴には、うちの子……、げふんげふん、美沙希はやらんよ」


 なんかうっかり本音が飛び出しかけたが、まあいいだろう。

 世話してるおかげでなんかお父さん気分になっているが、それもまた詮無きことだ。


「じゃ、そういうこって」


 そう言って、俺はふらりと扉の外へと消えたのだった。













 俺は、ふらりとバルコニーへたどり着き、外の空気を堪能していた。


「その、薬師さんっ、あのっ」

「おおう?」

「そろそろ……、離してもらえると助かります……。その、理性的に……」


 そう言えば、腕の中に閻魔がいたままだった。


「忘れてたな。軽いから」

「……! むぅ……、もう。貴方はどうしてそんなに……」


 驚いた顔から、怒るようにして、更に諦めたように溜息が出てくる。

 なんともまあ、表情豊かな様だった。


「しっかし、ばれたら後が大変だなっと」


 俺は笑って彼女に言う。

 閻魔もまた、苦笑を返した。


「困りますね、ばれないようにしてくださいよ?」


 そして、俺と小指を結んで、


「絶対ですからねっ?」


 子供か、と言おうかと思ったが、怒られる気がしてやめた。

 やめたのだが、相変わらず閻魔はこう言ったことにするどい。


「……何か失礼なことを考えませんでしたか?」


 心でも読めるのか、それとも職業柄人心の機微に聡いのか。

 まあ、どっちでもいい。どちらにせよ――。


「なんのことだか」


 俺には誤魔化す他にないのだから。

 わざわざ目を逸らして、ばっさり一言。

 閻魔は、そんな俺を呆れたように見ていた。


「まったく、貴方は……。ああ、そうだ、薬師さん、自惚れないでくださいねっ? 別に何か思う所があってわざわざ貴方を婚約者役にした訳じゃありませんからっ」

「あー……、ま、そうだろうよ」

「貴方はもう少し自惚れた方がいいと思います……」

「どっちだよ」

「自惚れてくださいっ、第一私にとって一番仲のいい異性どころか、異性の友達なんて貴方だけなんですからっ!」

「寂しい奴め」

「酷いですっ」


 そろそろ涙目になるんじゃないか、ってな具合の閻魔を相手に、俺は一つ笑って、頬をふにふにと摘まむ。

 相変わらず柔らかい頬だ。


「なあ……」


 言いながら、俺は手を離す。

 不意に変わった空気に、閻魔は真面目な顔になる。


「なんです?」


 俺に先を促す閻魔。

 俺はお言葉に甘えて、聞いてみることにした。

 罪と罰を知る、閻魔王に。

 とある少女の問いを、閻魔にぶつけた。


「取り返しのつかない――、犯した罪って許されねーのかな?」


 いきなりの質問。

 だが、閻魔は取り乱すこともなく。

 ただ一度、俺に向かって微笑んだ。


「貴方は、ここを何処だと思っているのですか?」


 それこそ、全てを包み込むような笑みで一言。


「――ここは地獄ですよ。罪を償うためにあるんです」


 閻魔らしい、真っ直ぐな答えだった。

 ただ、話には続きがある。


「本当は、貴方の聞きたい類の……、人死にに関する罪なんてどこにもないのですけどね」

「……そんなもんか?」


 誰よりも罪と罰を知る、閻魔の言葉だから、趣深い。


「罪の意識を生みだすのは、自分の心ですよ。だから、いかなる償いも――、自己満足に過ぎません」


 確かに、その通りだ。償いをしたからと言って殺した人間が戻ってくるなら、誰も悲しまない。

 でも、いいじゃないですか、自己満足だって。と閻魔は笑う。


「好きなだけ善行を積めばいいんです。迷い無くなるまで。罪が消えたと自分が満足するまで」


 ふふ、と笑った閻魔の顔は、その時だけは、外見不相応に、年齢相応に、大人びて見えた。


「私の仕事はその手伝いです。他人から言い渡される罰なら、納得しやすいですから」


 罪の意識は自分の心から来るもの。

 だから自分が納得できるまで、善行を積む。

 それが閻魔の答えだった。


「そうか」


 参考になった、という気持ちを込めて、俺は相槌を返す。

 そうして、最後に閻魔は言った。


「ただ、例えどんなに自分が許せなくても。罪が消えないと怯えても――」


 まるで聖母か、女神か。


「私だけはその罪を許しましょう。誰がその罪を許さなくても、その罪を知る私が、それを許します」


 俺は、しまりなく、はは、と笑った。


「そいつは、安心だ」


























「ただいまっと。おう? 藍音はどした?」


 いつも一番手に出迎えに来る藍音がおらず、そして何故か憐子さんが出迎えたのを見て、俺は疑問符を浮かべた。

 そんな俺に、憐子さんはにやにやと笑いかける。


「代わってもらったのさ。ちょっとね」

「ふーん?」


 どういう風の吹きまわしだか。

 聞いてもただの気まぐれとしか答えないだろうし、事実そうなのだろう。

 だから、俺は聞かずに憐子さんを伴って居間へ出向き、ネクタイをほどいてソファに座る。


「ふう、疲れた」

「はは、お疲れ様だ」


 憐子さんも、俺の隣に座る。


「どうだった?」


 そんな質問に俺はげんなりと答えた。


「疲れたよ。俺にああいうのは合わねー」

「だろうな。私とのレッスンですらあまり好きでなかったのに」

「あんなのは、宴会で踊りたい奴だけ好きに踊ればいいんだよ。ま、閻魔から面白い話は聞けたがね」


 閻魔の言う罪は、少々意外だった。

 もっと模範解答が来るかと思っていたが、それよりももっと現実的なものだ。


「へぇ、どんな?」


 興味を持った憐子さんが聞いてくるが、俺は答えなかった。

 答えの代わりに、問いを用意する。


「取り返しのつかない事をしてしまった場合、その罪はどうすればいいと思う?」


 多分、答えは星の数ほどあるんじゃないだろうか。


「ふむ、そうだな……」


 憐子さんは顎に手を当てて、考えるそぶりを見せた。

 そして、怪しい瞳で俺の眼を見て呟く。


「お前は私を殺したな? これは事実だけをとって一般的に見れば、罪だろう」


 ああ、なるほど、それはそうだ。

 俺は納得して、次の言葉を待つ。


「だが、私は恨んではいないし、償ってほしいとも思わない。これがどういうことかわかるか?」

「むう?」


 ふふ、と笑って憐子さんは俺に囁いた。


「本人に聞いてみるまで罪状なんてわからないってことさ。だから、仇打ちがいるとか、表面化した問題とだけ、真っ直ぐ向き合ってればいいのさ」


 現実的に問題があるもの以外は気にするな。

 なるほど、それもまた一つの答えだ。


「はー、なるほどな。それもありだ」


 それだけ言って俺は立ち上がる。

 既に夜中、子供たちはもう寝ていることだろう。俺も寝るか。

 続いて、憐子さんも立ち上がった。

 寝るのだろう――。

 と思っていたが。


「そいっ」


 あっさりとそれが思い違いだったことに気付く。


「うおっ?」


 憐子さんに腕を取られたか、と思った瞬間、俺はソファの上に転がっていた。

 そして、前、いや、重力を基準にすれば上を見れば、憐子さんが俺に馬乗りになっている。


「甘いな、薬師」

「てか、なんだよ」


 聞けば、気が変わったのさ、と憐子さんは言う。

 果たしてどんなふうに気が変わったのかと言えば――、


「なに、やっぱり罪を償ってもらおうと思ってな」


 憐子さんは、やはり笑っている。

 しかし、なにをさせる気なのだろうか。

 俺は憐子さんを半眼で見つめ、その見つめられた憐子さんは、当然のように俺の罪状を読み上げた。


「そうだな、罪状は私を殺したこと。そして、罰は私とけっこ……」


 言いかけて、やめる。

 どうしたんだ、と問う前に言葉が続いた。

 憐子さんの顔が、俺の耳に近寄り、まるでしみ込ませるように、憐子さんは声にする。



「……いや、そうだな。千年だ、……千年どこにも消えずに、私といろ」


 耳元で囁かれた言葉に、俺はどうしたもんかととりあえず笑う。

 だが、俺は笑ったまま首を横に振った。


「残念だが、俺は罪を償う気は皆無だよ」

「そうか……」


 俺に罪を償うつもりはない。

 ただ、まあ。ないのだが――。


「ただ――」

「ただ?」

「――罪を償う気はねーけど、責任を取るのは吝かじゃねーよ?」


 俺の言葉を聞いていた憐子さんは、一瞬目を丸くして、そして一度微笑んだ。


「そうか、じゃあ、千年だな。千年経ったらまた何か罪状を追加してやるから覚悟しろよ?」

「あっはっは、参るね」

「言ったろう? しつこいって」

「言ったなぁ、しつこいって」

「後悔してるか?」

「いいや? しつこいって聞いて拒否らなかった時点で、答えなんてわかりきってるだろうに」

「はは、それはありがたい。なら、私の良いように解釈していいんだな?」

「もう好きにしてくれたまえよ。憐子」


 俺は、諦めたように目を瞑った。同時に、眠気が襲ってくる。

 どうやら、思った以上に疲れていたらしい。


「っ、お前はもう……。薬師? 寝てるのか」


 俺の意識は、どんどん遠のいていく。


「まったく……、どうなっても知らないぞ――?」


 憐子さんの声が遠く響いて。


「――起きてから後悔したって遅いからな?」









 目覚めたら、何故か憐子さんが裸でソファの上でした。








 ちなみにそれを目撃したのは李知さんである。

 小一時間正座で説教された。




―――
と言うことで、シリアス風味百十七です。
千差万別、十人十色な罪に対してのあり方がある、という感じが出ればいいなと思ったり。
果たして、罪に対してのあり方、なんていう存在自体が厨二病でナンセンスな問いに、薬師は如何様に答えるのやら。


あと、気が付いたらPVが五十万を突破しておりました。
感謝感激です。
感想や、サイトの方の拍手、あと、カウンターが回るだけであっても、私にとっては励みになっております。
いつも、ありがとうございます。




では返信。

奇々怪々様

眼鏡目的の交際。明らかに変態ですねわかります。どうせなら掛けている人間も愛しましょう。
ビーチェに関しては、まあ、なんか明らか病んでるっぽいですしねー。
問題は貴方をころして私も死ぬっていうかもう死んでるみたいな。いっそ消滅して根源に戻り同化しましょうという話なのかもですが。
で、まあ、次回は薬師の過去がちらりと明かされます。ふらりと家を出た薬師君ですが、その後家族はどうなったか的なお話を一つ。


SEVEN様

ある意味、手強さは一番かもしれません。薬師がその場で答えを用意できなかったことを思うと。
薬師の過去は、明かしたいような明かしたくないような微妙なラインなんですよね。
次回か次々回に、とりあえず罪への答えが出たりでなかったり、と言うか結局出ないんですけどね。
まあ、やっぱり薬師は罪を悔いて償うべきだと思います。責任取る的な意味で。


志之司 琳様

まあ、シリアスしっぱなしだと疲れるのですが、ほのぼのだけだとそれはそれで中だるみする気がするので、上手くやりたい所です。
確かに、罪とか云々、地獄らしい命題ですよね。死んだらリセット、なかったことに、というのができないし、見ようによっては来世持ち越しとも思います。
ただ、薬師は有罪です。明らかに。責任取って罪を償うために腸捩じ切れるまで頑張ってほしいです。
さあ、次回、ハイパーシリアスタイム発動です。無論、振り仮名はハイパーフラグタイムです。


通りすがり六世様

実体がない癖に、精神に重くのしかかってくる、厄介なもんですよね、罪っていうのは。償い、っていうのは、言われている通り、人それぞれの折り合いの付け方なんだと思います。
まあ、もっとも現実的な考え方はやっぱり表面化していない問題以外は気にしないことにする、だと思いますけれど。しかし、よく見てみれば、たまに哲学っぽいこと言ってますね、薬師とかが。気にしてなかったのでびっくりです。
あと、完全に余談ですが、昨日エスコンX買いました。カリバーン確かにかっこいいです。私が使うと地面にぶつかったりする残念運転になりますが。


光龍様

なんか最近シリアス濃度が高いです。早く終わらせて通常業務に戻りたくなってくる自分の怠惰っぷりに絶望しました。
まあ、罪なんて人が決めたものですからね、曖昧なことこの上ないですよ。
そもそも、誰に許してもらうんだ、という話ですよね。それが、人の物を壊した、とかならいいのですが、殺してしまった食べ物などの相手には許しの請いようもないですし。
実質考えるだけ無駄なのですけど、それでも物語ですから、ある程度の答えの一つでも示せたらいいな、と思います。



では最後に。

今回は掠りもしなかったね、ビーチェ。


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