俺と鬼と賽の河原と。
「猫と朝帰りですか」
「んん? まーな」
猫を頭に帰宅した俺を出迎えたのは、やっぱり藍音だ。
返って来たのが早朝五時なのに、見計らったように現れる辺り、相変わらずである。
ちなみに、にゃん子は人間形態よりも猫形態の方が楽らしい。
当然猫分の食事しか取ってないから人間として動くほどの熱量を確保しきれないとか、霊体だからどうのとかという話だが、よく理解できなかったので、人間分の飯を食えば人間形態で良しで、猫分の飯しか食わないなら猫形態で、という家計に優しい構造なのだ、と理解した。
要するに、現在は、今流行りの省エネ、なのだ。多分。
「それで、これからキャットフードを買ってくればいいのですか? それとも猫飯でも?」
それにしても、実に話のわかるメイドだ。
俺はそんな気遣いに、少々考えてから答えた。
「んー……、猫飯だな」
栄養素に関しては微妙だが、地獄においてはさほど影響ないだろう。
それより、熱量の問題だ。別に人間形態でいたいとも言ってないが、選択肢は多い方がいい。
「分かりました。ではそうしましょう」
そして、やっぱり聞きわけのいいメイドであった。
其の百十 俺と猫とにゃんこと猫耳とか。
寝ていたにゃん子が目を覚ますが、俺の頭から離れる素振りを見せない。
俺はといえば、眠くて仕方ないので自分の部屋へ向かっている途中だ。
「なあ、にゃん子さんよー……、頭が重いんだが、風邪かな?」
皮肉気に呟くが、しかしにゃん子はにゃん、としか答えない。
猫形態では基本的に喋れないのだ。
と、思ったが。
「だが断るにゃ」
そう言えば、化け猫に犬をけしかけると、うわっ、驚いた、なんて言って化け猫だとわかる、などというよくわからない化け猫判別法があったな。
だが、しかし。
「にゃん子。お前から聞いた説明と食い違いがあるんだが、そこんとこ詳しく」
「あれ、信じちゃってたのご主人? まさか、信じてるとは思わなかったのにゃ?」
一応そのキャラ付けは続けるらしく、本人がそう言うなら俺に言うことは何もないが――。
猫形態でも喋れることは俺は聞いていない。
「俺の純情を弄んだなっ!?」
俺が叫ぶが、しかし。
にゃんこは、器用に鼻で笑った。
「ご主人が純情とか……、ねえ? むしろどれだけの純情を弄んだんだかわかんないねっ」
「身に覚えがないんだが」
「それを嘘でも何でもなく言っちゃえるご主人が素敵っ。こんなに女の子を侍らせて遊んでるのにっ!」
「いや、言葉自体は間違ってないが意味は違うと思うぞ?」
「またまたー、にゃん子と過ごしてた十年ちょいでも知る範囲では二、三人弄んだくせにー」
「嘘を吐くな嘘を」
「うにゃ、まあ、仕方ないか、ご主人だし」
なんだそりゃ。と、俺は首を傾げて、そういえばにゃん子が乗っていたな、と思い出す。
現に、にゃん子が俺の頭を滑りかけ、にゃん子から、抗議の声が上がった。
「落ちる、落ちちゃうってっ」
「あー、悪い」
「それは悪いと思ってない時の声っ、直した方がいいと思うにゃ?」
「あー、悪い」
言いなおしてみるも、違いは伝わらなかったようだ。
にゃん子は呆れた声を上げた。
「にゃー……、ダメだこりゃ」
溜息を吐かれてしまった。処置なしとでもいう気でありますか。
と、そんな時だ。
廊下の向こうに人影が。その人影は、嫌に震えていた。
「な、ななななな、薬師、その頭の上に乗ってる猫は……」
李知さんだ。わなわなと肩を震わせているが、どうしたのだろう。
「もしかして、うちで飼うのか……?」
おびえた様子の李知さんに、俺はあっさりと肯いた。
「おう」
「その猫は、雌か?」
「おう」
「遂に……、猫まで……っ」
「にゃん子、ゴーっ!」
「イエス、にゃーっ!」
「うわぁ!」
なんか失礼なことを言われた気がしたので、にゃん子をけしかけてみることとする。
李知さんの頭ににゃん子が飛び乗って、後ろに着地した。
俺は、なんとなく呟きたくなったので、俺は身を任せる。
「お前はもう、生えている」
「にゃあああああ!?」
李知さんの驚きの声が猫化しかかっているがそれはともかく、あっさりと猫耳の完成である。
人を跨いで呪いを掛ける、ねこまたぎだ。猫耳が生える呪いもあるらしい。
猫憑きの呪いと言えばいいだろうか。
これの凄い所は、一部の防壁を透過して浸透させることができることだろう。
どういうことかと言えば、RPGで言うなら魔法無効防壁があっても、補助呪文は効き目がある、ってな話だ。猫耳は補助呪文らしい。聴力とか上がるしな。
呪いは呪いでも、『のろい』でなく『まじない』、ということだ。
「ふはははははははっ、素敵っ、お利口っ、強い!」
ともあれ、とりあえず勝ち誇って見た。育ちがいいかは知らないが少なくとも毛並みはふかふかである。
にゃん子が、俺の背を駆けのぼり、頭に戻ってくる。
李知さんが叫んだ。
「か、帰るっ!」
「帰るってどこにだよ」
てんぱり過ぎて李知さんがなにを言ってるのかわからない。
冷静に聞き返せば、更にてんぱった答えが返って来た。
「じ、実家に帰らせてもらうっ!」
すると、にゃん子が楽しそうな声を上げる。
「わぁっ、夫婦喧嘩みたいだにゃ?」
李知さんが更にてんぱる。
「ふ、夫婦だとっ……!? ……夫婦」
「わー、猫が喋ったのに突っ込まないよこの人」
「テンパってるんだ、許してやんなさい」
てんぱってる人間に突っ込みまで求めるとはにゃん子も酷である。
「とりあえず、この人どうしよ」
にゃん子が、李知さんを眺めながら言った。
対して、俺は李知さんを見るのもそこそこに言葉にする。
「ほっとけばいいんじゃないか? 眠いし」
俺は、眠さとめんどくささに任せ、部屋に戻ったのだった。
「よし、いい朝だ。いや、昼だけど」
部屋に戻ってひと眠りした俺は、少々眠って活動を再開した。
座布団に乗った頭を少し浮かべてみれば、胸の上に黒い猫のにゃん子がいる。
「退いてくれたまえ」
俺ががしっと胴を掴むとにゃん子が目を開いた。
そうやって隣に置いて、身を起こせば再びにゃん子が俺の頭に鎮座する。
「腹が減ったな」
独り言ともにゃん子に語りかけているともつかない言葉を呟いて、俺は居間へ向かった。
時刻は丁度一時過ぎ。これならやはり腹も減る。
「飯はあるかね?」
と、呼びかけてみれば、居間に居たのは憐子さんだ。
ソファの背もたれから、憐子さんの顔が見えた。
「ああ、藍音が軽食を置いていってるよ」
「その藍音は?」
「買い物だ」
本当に抜け目のないことだが、まあ、ともかく、台所だ。
台所に乗っている籠に腕を引っ掛けて、俺は居間へと戻り、ソファに座った。
籠を開けてみれば、サンドイッチだ。俺の苦手なトマトが入ってない辺り、流石である。
感心しながら俺が卵サンドをつまむと、隣に座る憐子さんは俺の頭の上に興味を示した。
「ふふ、困ったお嬢さんは連れ戻したのかい?」
にやり、とからかうように囁かれ、俺はため息交じりにやれやれと声を上げる。
「……本当に手のかかるこって」
「ところで、名前は?」
「にゃん子」
「……薬師らしいよ」
「そうかい……」
なんだか納得されてしまったが、明らかに失礼だ。
俺がそうして不機嫌そうに目を細めると、不意ににゃん子が喋り始めた。
俺は、少々面食らって上に目線を向け、しかし目線を上に向けようとにゃん子が見えないことに気付く。
「やや、貴方が噂のお師匠さん?」
「憐子だよ。そこの朴念仁の、これだ」
そう言って憐子さんは小指を立てる。
「おい」
俺のぼやきは無視された。
無視され、にゃん子はあえて憐子さんの冗談を無視する。
「貴方があっさり死んでご主人を一人にしたお師匠さん?」
そんな棘のある言葉に、憐子さんが妖しげな瞳をもって答えた。
「そう言う君は二十年とて持たなかったにゃん子さんだな」
なんだか、不穏な空気が漂ってきているな、逃げた方がいいだろうか。
と、俺は頭の上で語るにゃん子を気付かれないよう降ろし、逃げだす方法を考え始めるが。
「それで、千年放置されたお師匠さん?」
「千年忘れ去られていたお猫様だな?」
「奇遇だにゃ?」
「奇遇だな」
双方、にやりと笑う。
そうして、にゃん子は軽やかに跳んで、憐子さんを越えた。
完全に杞憂だったらしいが――。
「どうせなので、二人同時に……」
人間状態に戻ったにゃん子と、猫耳の憐子さんに迫られる現状を省みるに――。
「にゃんにゃんしてみるっ?」
やはり逃げた方が良かっただろう。
「遠慮する」
最近の俺の逃げ足は、人智を超え、神の領域に達し始めて来た気がする。
速度は神速、そして気配遮断に分身による追手の撹乱まで、至れりつくせりだ。
喜んでいいのか悲しむべきか、それともこれじゃいかんと一念発起するべきか、判断はつきそうにない。
「いや、一応喜ぶか。厄介事押し付けられても逃げられて便利だと思おう」
などと、思わず呟いてしまえば――。
「薬師……、何一人でぶつぶつ言ってんの?」
意外な人物に出会う。
家の近くを歩きながら出会ったのは、前さんだ。
俺の進行方向の角に前さんが立っていた。
「いや、俺の逃げ足の速さの成長について悩んでたんだ」
「……なにそれ」
「俺にもわからん」
俺が考えるのを放棄すると、前さんは俺の目前まで、やって来る。
「ねえ」
前さんが俺の胸元に手を伸ばす。
「ん?」
はて、一体どうしたのだろう、と思ったら。
「これ、なんの毛?」
前さんが摘まんで見せたのはにゃん子の毛だ。
なんだ、修羅場か。
「なんだ、修羅場か」
「修羅場ってなにさ」
「いや、この髪の毛、どこの女の毛よっ、的な」
「随分とショートカットだね。その女の子」
おっと、前さんに呆れられた目で見つめられてしまった。
仕方がないので本当のことを言おう。
「うちで猫を飼うことになりました」
「へぇ、名前は?」
「にゃん子」
「その猫にご愁傷様って伝えといて」
「ひでえ」
にゃん子はどこでも不評である。
と、そう言えば。
思い出したように俺は呟く。
「前さんにも猫耳生えてたん?」
ずっと気になっていたのだ。俺の周囲に猫耳が生えていたが、ついぞ前さんとは会うことがなかった。
前さんは仕事だし、俺は猫の捜索にいそしんでいたから当然と言えば当然だが。
そして、とうの前さんと言えば。
「な……、なんのこと?」
ぷい、と白々しく顔を逸らした。
「生えてたんだな?」
「な、なに言ってるのさ! 猫耳なんか生えてないからねっ!?」
まあ、にゃん子の気まぐれでまた生えてしまうかもしれないが。
と、思って前さんを見れば、彼女は妙に戸惑った言葉を返した。
「み、見たい?」
「ううむ……、ちょっと見たいかもな」
「で、でも、残念だね。もう無くなっちゃったし」
思い切り白々しい前さんだが、とりあえず俺は前さんに事実を突きつけよう。
「ああ、多分また生えるわ」
――前さんが、固まった。
「え」
「そんときは見せてくれよな」
「う、うん……。こっそりだよ? 秘密にしてね?」
「おう」
俺は肯く。すると、前さんは意外な言葉を口にした。
「ねえ、ここ最近仕事に出てなかったのってその、猫耳のせいなんだよね?」
まったくもってその通りだ。俺は同意する。
「おう」
「終わったの?」
簡潔な問いに、俺はもう一度肯いた。
「ああ」
すると、前さんはほっと胸をなでおろすように息を吐く。
「……よかった」
「よかったって……、何が?」
聞けば、前さんは頬を朱に染め、恥ずかしげに言葉にした。
「これでも、心配してたんだけどね……? その、やっぱ柄じゃないかなっ、あははっ!」
しおらしいのも程々に、空元気と分かる明るさを見せる前さん。
俺は、一瞬悩んだが結局。何も言わないことにした。
「なあ、今から呑みに行かないか? 今はちょっと懐に余裕があるんだ」
非日常はいったん終了。そうして夢から覚めたなら、やはり日常に帰るべきである。
「いらねー、とは言ったんだ。今回の件については俺とにゃん子の問題だったしな? なのに閻魔はいきなり財布から札取り出して、これでなにかおいしい物でも食べてください、ってな。お前は俺の親かなんかか」
「ふーん。所で、閻魔様と薬師ってそんなに仲いいの?」
「悪くない、と自称してみる。あんまり良いって言って相手側からそんなにと言われると空しいから深く言及はしねー」
いつもの居酒屋で、酒を片手に語る。
前さんはできるだけ酔わないようちまちま呑む心積もりらしい。
「じゃあ……、閻魔様のこと、好き?」
どうにも、藪から棒である。いきなりそんなことを問われようとは思わなかった。
はて、言われても少々答えに困ってしまうな。
「好き嫌いで論じるのは少々難しいものがあるなぁ……」
そうすると、前さんは微妙な顔をした。
微妙ってなんだ、と言われると、なんかはっきりしないな、という残念そうなそうでもないような顔だ。
微妙ったら微妙なのだ。
「……そうなの?」
「そうなんだ」
俺は肯いて話を続けた。
「例えば、グリーンピースの好き嫌いを聞かれると困ってしまうよ、俺は」
グリーンピースは食えないほど癖はないが、好んで食うほどの味じゃないと思うのだ、俺は。
「グリーンピースと人を比べないでよ」
「いや、人の方が多分もっと複雑で困る話だろ」
「そんなもん?」
「そんなもん」
そんなもんだ。多分。
「じゃあ、好き嫌い以外で論じるなら?」
「嫌いじゃねーな」
「じゃあ、あたしは?」
いきなり、聞かれる。
俺は思わず戸惑ってしまった。そんなことを聞かれるたぁ、ついぞ思っちゃいなかった。
だが、なんというか。
俺の答えは一つである。そもそも、俺は違うように事細かに繊細に伝えられるような感性の持ち主ではない。
「嫌いじゃねーよ」
「ふーん……?」
詰まらなさそうに、前さんは言った。
ただ、このまま放置してしまうと勘違いしそうなので、俺は小指で黒い頭を一つ掻き、
「……男の言う嫌いじゃねーってのは、ただの照れ隠しなんだがな」
言った。ああ、恥ずかしいったらないね。なにが悲しくて友人相手に好き嫌いを囀らねばならんのか。
多少なりとも酔ってんのかね。
「……ふーん?」
さっきと同じ答え。しかし。
今度の前さんは、
――確実に楽しそうだった。
「そっちはどうなんだよ」
俺が口を尖らせれば、前さんはもっと笑った。
「嫌いじゃないよ」
仕方ないので俺は不貞腐れたように告げるしかない。
「そうかい」
しとしとと、温かい雨が降り出していた。
「私、猫耳だったのに構ってもらってない」
「知るかっ」
そんな会話が銀子と俺で繰り広げられたとかどうとか。
更に余談。
「それで、結局夕飯に誘えなかったの? 美沙希ちゃん」
「うう……、今一歩だったのに……」
「それでお金渡すだけじゃあ駄目ね……、もっと頑張らないと」
なんていう会話があったとか無かったとか。
―――
てことで其の百十と。多分このながれで拍手お礼の前さん編に行くんだと思います。
四月四日から雪かきと言うか砕氷作業のせいで帰って即座に寝たりしたおかげで中々書けなくて苦労しました。
番外編も序盤更新。序盤中盤終盤の更新で完成すると思います。
なんか、どうでもいいですが、薬師の台詞が某社長のように聞こえる所がありました。元ネタは全然関係ないのに。不思議。
猫耳について。
本編にもあった通り、呪いの一種だそうです。
起動キーは跨ぐこと。
ちなみに、閻魔は敵性呪文は容赦なく反射しますが、こちらは補助呪文にカテゴライズされ、閻魔の防壁をスルーできます。
にゃん子の呪いについて。
またぐことで呪いを掛ける、猫又の様式に則った呪い方です。
普通に掛けるのもにゃん子には可能ですが、しかし、またぐという儀式をはさむことで確実性は上昇します。
最大の特徴は、街単位など広い面積を跨いで範囲的に呪いを掛けられること。
西行法師様
猫参上でありました。
これから先は如意ヶ嶽家の飼いネコとして生きるようです。
ちなみに、にゃん子は本人的にはこれだっ、って思ったらしいです。
周りからは、ああ、うん……、見たいな空気で見られてるようですが。
Smith様
猫はやっぱりいいと思います。
うん。ノーマルも猫耳もありです。
両方あれば尚いいです。
ただ、猫形態は外せません。毛並みが大事だと思います。
志之司 琳様
お酒は怖いです。呑まれようがなにしようがいいかとは思いますが、急性アルコール中毒だけはいかんです。
ちなみに、憐子さんと修羅場なるか、と思われましたが手を組みました。シンパシーというものがあったようです。
でも、やっぱり猫が生きている間にもちょっとは落としてたらしいです。でも後腐れないか遠距離恋愛だったのであれだったようですが。
いやはや、健全に感動できるのはいいことです。自分は書いてる途中どうも倒錯的なものを感じてあれでしたから。
名前なんか(ry様
感動していただけたならこれ幸い。
書いてても自分ではこれが本当に楽しいか、とか判断付かなくて微妙なんですよね。
こういう時に感想を書いてもらえるとやはり安心します。
特に感動系なんかは、ここ数年泣くなんて全くなかったから錆ついてんじゃないかとびくびくしてますし。
SEVEN様
あんなお願いをされて断れるはずもありません。美沙希ちゃんのお願いがあれば筋肉痛で左腕が使用不能でも小説が書けます。
ちなみに猫耳は呪いだそうです。という説明がついてますが、でもやっぱり萌えればなんだっていいです。
藍音さんに関しては、まあ、あの状況は当然口移しですよねー。ええ。
そしてやっぱり薬師の責任は重いです。もうこれは娶るまでが子育てだと思います。
奇々怪々様
桃源郷が発生しておりました。まあ、一部女性陣は困ったことになっていたようですが。
あと、弱み録音しても耳まで触りに行かなかったのは薬師の優しさです。誰が何と言っても優しさです。
にゃん子の語尾についてはですね、アルなんていう中国人がいないのと同じ理屈だと思います。猫がにゃあと言うのは声帯の問題ですからねええはい。
誰が何と言おうとにゃ、なんて語尾に付ける猫耳はいないと思います。でも、言ってほしい自分がいます。存在しない物を追い求める浪漫なんです。
通りすがり六世様
果たしてキャラ付けで羽生やすのと、にゃなんて言うのどっちがいいのか悪いのか。まあ、妖怪がそれらしくいようとするのに関しては仕方ないと思います。
果てしなく妖怪と言うにはどうしようもない人間的な悩みですが。人じゃないんですけど、人間なんて関係ない、とも言えない微妙な関係がいいと思ってます。
憐子さんは、お見事、正に先生ですね。師で母で姉で友です。果たして妻になれる日は来るんでしょうか。
そして、この先薬師のネーミングセンスはジョグレス進化するんじゃないかと思います。
光龍様
まあ、千年ものの化け猫ですから、結構な力は持ってるようです。
それに足して、閻魔の防壁は死に関わる、大幅な戦力低下につながる、などの悪意の籠った場合にしか発動せず、あれは補助呪文扱いですから、スルーされますし。
猫耳による戦力低下は閻魔補正でさして問題ないですし、ぶっちゃけると無理して撥ね退ける様な呪いじゃないんですね。身軽になる、耳がよくなるなどの特典付きで。
そして、力づくで無効化できはするのですが、労力と被害に見あいません。空間が歪んだりします。と色々語った訳ですが、もう閻魔が可愛いので何でもいいです。
トケー様
きっと、販売したら地獄内でも凄い利益が見込めるでしょう、ボイスレコーダー。
そして、猫耳じたいは薬師的には満更でもないらしいので、いい武器になるようです。まあ、ペット扱いですが。
あと、にゃん子は人間になったり猫に戻ったりしながら薬師にべったりしていく方針のようです。猫形態なら一緒に寝てても薬師に嫌な顔一つされません。
藍音さんは、もう、結婚しろとは言わないから生涯一緒に居てやれといいたいです。そのぐらい男の甲斐性です。
春都様
閻魔の恥じらい……、プライスレス。あと、猫の可愛さもプライスレスです。
自分ももっとコメディかと思ってましたが、いつの間にかしんみりしたりしてました。でも可愛いです。
藍音さんの話は、ずっと前から決まってたんですけど、中々書けなくてやきもきしてたんですよね。
どうにも、精神的にお疲れのようですが、自分はどうにも未熟で、作品の中以外で語れることはないようです。願わくば、見て癒される作品であることを祈りつつ、癒される作品を作れるよう頑張りたいと思ってます。
f_s様
多くの人間の心を惑わせる、美沙希ちゃんの猫ボイス……。
美沙希ちゃんはその存在が罪だと思います。
ただ、罪で言えば薬師の方が上ですね。ええ、はい。どう考えても。
とっとと償いを開始するべきだと思います。
最後に。
千年放置された女同盟結成。