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No.3654の一覧
[0] 中世な日々[あべゆき](2008/07/30 02:20)
[1] 王国暦229年~234年[あべゆき](2008/11/19 02:59)
[2] 王国暦234年~豊穣の季節①~[あべゆき](2008/11/19 03:21)
[3] 王国暦234年~豊穣の季節②~[あべゆき](2008/12/04 01:38)
[4] 王国暦234年~秋のとある一日~[あべゆき](2010/06/24 16:27)
[7] 王国暦234年 Ⅰ[あべゆき](2010/06/24 16:34)
[8] 王国暦234年 Ⅱ[あべゆき](2010/06/24 16:30)
[9] 王国暦 234年 ―兄妹の付き人―[あべゆき](2010/09/19 00:22)
[10] 王国歴 234年 ―『武』には『文』で―[あべゆき](2010/09/22 05:00)
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[3654] 中世な日々
Name: あべゆき◆43aa77d9 ID:b76e6f71 次を表示する
Date: 2008/07/30 02:20
王国暦 227年

 暗く、熱い感覚にドクンドクンと響く鼓動、そして雑音。
 何かに耐えるようにうずくまりながら、時を待つ。
 じわりじわりと、俺は何処かへ向かい、鼓動の音に混じって聞こえた雑音が段々濾されてクリアになる。
 俺はその雑音を聞き取ろうとするが、そのたびに押し潰されそうな圧力によって意識は霧散してしまう。
 不意に、一際強い圧力を感じると希望が満ち溢れるような冷たくも優しい空気、そして少しの虚脱感が俺を包み、紐を切るような音と同時に俺は、その希望を自分に取り込むかのように呼吸を行う。
――たったそれだけなのに何故か嬉しくて、俺は泣いた。

 柔らかい布にくるまれた俺は長く赤い髪の若い女性に抱かれ、俺に優しく喋りかけ、そのままのんびりと、理解のできない言語を子守唄のように思っていると、激しい足音と共に大柄な体躯に彫りの深い男が一人、息を切らせて向かってきた。
 しかし、あまりにも慌てていたせいか、側にいた、白衣のおっちゃんと優しそうなおばちゃんに注意され、男は女性に対して申し訳なさそうに視線を送り、それを見た女性がクスクスと笑う。そして宝物でも扱うような丁寧さで俺の体を男の手に抱かせて、ただ微笑んでいる。
 その男は嬉しそうに女性と会話をしていると、俺の体を宣言でもするかのように天高く持ち上げ、まるで英雄の一枚絵でもあるかのような状況でその男は言葉を発する。
 聞き流している頭とは違い、それは心に染み渡り――俺の、二度目の人生が始まった。


中世な日々~内政好きな現代人が異世界で中世な武門の名家に生まれたようです~


 赤さんとは、不自由なものだ・・・。そもそもとして親の庇護無しでは生きられない脆弱な生き物なのだ。後の英雄であろうが、志半ばで散る若者や王様であろうが、全てにおいて等しい。
 故に、中身が大人でも体が乳児ならば大人に頼って生きていくしかない。食事も安全も。言い訳なのはわかっている、しかし仕方なかった。どうしようもないのだ、たとえ、それが…っ!どのようなものであろうとも…っ!! 頼るしか…っ! 畜生…っ! 畜生…っ!! うわぁぁぁぁぁぁっ!!!1!1


『泣く・飲む・寝る・出す』
            ↑イマココ

やあ(´・ω・`)
ようこそ育児ハウスへ。
この泣き声はオムツだから、まず聞いて落ちついて欲しい。

うん、「また」なんだ。済まない。仏の顔もって言うしね、泣き止むつもりもない。

でも、このオムツを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「驚愕」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした異世界の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って
この泣き声を発動したんだ。

じゃあ、オムツ取替えの注文を頼もうか。




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