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No.29057の一覧
[0] 異世界で過ごす話01(なんちゃってファンタジーもの)(ネタ)[navi](2011/07/28 14:02)
[1] 異世界で過ごす話02(なんちゃってファンタジーもの)(ネタ)[navi](2011/07/28 14:01)
[2] 異世界で過ごす話03(なんちゃってファンタジーもの)(ネタ)[navi](2011/07/31 19:21)
[3] 異世界で過ごす話04(なんちゃってファンタジーもの)(ネタ)[navi](2011/07/31 19:21)
[4] 異世界で過ごす話05(なんちゃってファンタジーもの)(ネタ)[navi](2011/08/04 14:04)
[5] 異世界で過ごす話06(なんちゃってファンタジーもの)(ネタ)[navi](2011/08/04 18:13)
[6] 異世界で過ごす話07(なんちゃってファンタジーもの)(ネタ)[navi](2011/12/21 23:56)
[7] 異世界で過ごす話08(なんちゃってファンタジーもの)(ネタ)[navi](2011/12/21 23:58)
[8] 異世界で過ごす話09(なんちゃってファンタジーもの)(ネタ)[navi](2012/01/15 20:12)
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[29057] 異世界で過ごす話01(なんちゃってファンタジーもの)(ネタ)
Name: navi◆279b3636 ID:b8538714 次を表示する
Date: 2011/07/28 14:02
 朝目が覚めたら、俺は廃墟の中にいた。崩れかけた木製の家と、それを囲む森林。俺は全くわけがわからなかった。ほわっつ? とか言って混乱するのは何も問題がないと思う。それだけのことである。
「あれか? 昨今人気の異世界転移? ってやつか?」
 自分で言っていて現実味がないが、正直それが一番現実的すぎて冷や汗が出る。仕方がない、目が覚めたら廃墟の中心とか笑えるわけがない。
「はは、ゲームかよ」
 俺は世界なんか救えないし、魔王とも戦えないぞ? そんな胆力がそもそもないのだから。
「と、とりあえず探索してみるか……」
 ゆっくりと立ち上がり、再度周囲を見渡す。今度はただ見渡すのではなく、観察するように。
 廃墟は見渡す限りでは四つ、おそらくもう少しあるはずだが視界にあるのはそれだけだ。一戸建ての平屋っぽい廃墟が三つと、権力者? のいえであろう廃墟四つ分くらいを足したような廃墟が一つだ。
 俺が向かったのはそのひときわ大きな廃墟である。ゲームなんかだと、こういう一番大きな家にキーがあるものだ。
 扉はすでに苔が生え、人がいなくなって永いことを感じさせる。木材がこすれる音と共に扉が開かれた。
「広い、な」
 外見の大きさと違わず、中は広い。内装は実にファンタジーを感じさせる。暖炉、ぼろぼろのソファ、崩れかけのテーブル、既に灰すら残っていない釜戸、正しく中世ファンタジー風だ。
「まあ、ファンタジーなんて決まった訳じゃないけど」
 俺の夢という線もまだ消えてはいないわけであるし。
「とりあえず探索を続けるか……」
 土足で入り、ちょっと心の中で謝ってから奥へと進む。奥へ進む扉は家屋の北西に取り付けてあった。やはりびっしりと苔が生えている。さわるのは少し躊躇いがあり、足で軽く蹴る。奥にはすぐ部屋ではなく廊下がある。目視できるだけで部屋は三つ存在した。廊下の右に二つ、奥に一つと言う構成。
 一番手前の扉を開く。中にはいくつかのベッドがあった。それほど大きくはなく、俺の半分くらいの大きさ、大体子供用のベッドだった。二段ベッドが横に三つ並べてある。――ここの家主は孤児院でも開いていたのだろうか? それともただ絶倫と言うだけだろうか? くだらないことを考えつつ、中に入り、ゆっくりと歩く。木製のおもちゃが散らかっているというのに、骸一つ転がっていないというのは何というか不自然だ。
「ん?」
 本棚が一つある。小さな本棚だ。一冊手に取る。絵本だった。古びてはいるが、読めそうではある。開くとかび臭い臭いがあがったが、我慢し読んでみる。――無理だった。読めるわけがない。なんかアラビア文字の様な文字が並び、絵が書いてあるだけだったのだから。
 と、急に頭に音が響いた。
『簡易アステリ言語が習得可能です。習得しますか?』
 マジでゲームのようだった。
「とりあえずイエス、と」
 習得することを選択した瞬間、世界が変わった。文字が読めるようになっていたのだった。
 そして、
『HP 2
 MP 8
 STR 5
 INT 16
 WIS 1
 PIT 0
 DEX 18
 AGL 4
 LUK 0
 ATK 0
 GUR 1』
 習得技能(スキル)
『簡易アステリ言語』
 紫みがあり、薄く発光したガラス板のようなものが俺の前に現れた。俺のステータスだった。
「ひっく!?」
 それよりも驚愕したのは俺のステータスの低さである。二桁の項目が二つしかないってのはどういうことか? ってか0の項目がおおすぎだろう。PIT/信仰心が0なのは何となく納得できるとして、WIS/知識が1なのは少し納得できない。まだ入り立てだがこれでも大学生なのに。
「――知識ってこの世界での知識ってことか?」
 軽く考察する。ってか、そうじゃないと納得がいかない。
 それにしても、異世界ファンタジー転移にやけに現実味がかかってしまった。だというのに、
「何で俺、こんな落ち着いているんだろう」
 取り乱すことのない俺が居た。俺の居た世界に、あまり未練がなかったとでも言うのだろうか、俺は。
 ふう、と息をついて、
「まあいいさ」
 俺は視線を絵本に落とす。
 内容はなんてことはなく、英雄譚のような物だった。神様から凄いパワーをもらった英雄が悪い竜を倒して終わりという何ともわかりやすい内容だ。
 本を閉じ、戸棚に戻す。そして部屋から出た。次に向かうのは子供部屋(仮称)の隣だ。
 隣の部屋は大人用の部屋だろうか、ベッドが二つある。そして小さな机と壊れかけたランプが一つだ。
 迷うことなく机に向かう。机は簡易的で木製の丸太の上に板を置いただけのような机だ。上には本のような物が一つ置いてある。
「日記、か」
 表紙にはアステリ言語で日記と書いてある。少しだけ罪悪感を感じつつ何があったかを知るために日記を開いた。
【イドゥロフォオスの月/五日
 最近、流行病が起きた。人が死んでいく病だ。誰も防ぐことが出来ない。今日もレノが死んでしまった】
【イドゥロフォオスの月/六日
 今日はミレルが死んだ】
 ――ここから先は大体誰が死んだということしか書いていない。そして一気にめくり、半分くらいだろうか、
【イクスィスの月/二十日
 もう、私も長くはない。明日には死ぬだろう。村にはもう私しか居ない。未練はない】
 それから後はもう白紙だった。著者は死んでしまったのだろう。
「流行病か」
 伝染病か何かだろう。日記から推測できるに、ここは孤児院で著者は院長で、バタバタと死んでいったのは孤児たちといったところか。
「屍が無いのは何でだろうか?」
 まあ、異世界だし死ぬと光になるとかそんなところだろう。
 日記を机に置き、小さく黙祷を捧げた。十秒も掛けず止めて、部屋を出た。
 最後の部屋に向かう。
「書斎?」
 中の内装は書斎であった。最初に入ったリビングと同程度の大きさがあり、左右一杯に本が敷き詰めてある。
 後は、先程見たのとは比べものにならないほど豪華な机だ。収納棚が左右に三つほどついている大型のデスク。机の上には羽ペンとインクの瓶のような物が置いてある。
「何々?」
『魔術の心得 第一巻』
『建築様式の基礎 第一巻』
『装飾~それは華麗なる第一歩~ 第一巻』
『調合(体を癒す秘薬からにくいアンチクショウを呪い殺す毒薬まで) 第一巻』
『錬金術~それはミステリアスな響き~ 第一巻』
『戦技・剣の章』
 Etcetera……。
 この家主は本当に金持ちだったようだ。これだけの本を集められるのはそうじゃないと説明がつかない。
「ま、とりあえずは魔術だよな」
 俺は一冊の本を手に取る。『魔術の心得』の本である。いや、仕方ないじゃない。ロマンだもの。俺は椅子に腰を下ろし、本を読み始めた。

 ※

 魔術についての本はやけにアバウトな内容であった。循環する魔力を云々言われても俺には分からない。しかし、
『初級魔術を習得できます。習得しますか?』
 の項目が出るあたり、この世界ではこれがデフォルトなのだろう。すぐに習得を選択した。
「現金だよなあ」
 ま、いいさ、と思いつつ。
「ファイアーボール」
 それっぽい呪文を唱えてみる。
 しかし炎を出すことは出来なかった。代わりにエラー音が響き、
『エラー、貴方は魔術を使うことが出来ません。エディット画面を開き、エディットを行ってください』
 エディット? と思いつつも、
「エディット画面」
 声に出して見る。ステータスと同じ要領でエディット画面は開いた。
 エディット画面にはいくつかの項目が存在したが、魔術の項目を除けば全て????で埋まってしまっている。
 と、
『エディット画面・HELPを開くことが出来ます。HELPを閲覧しますか?』
 何という親切設計だろうか。とりあえずはイエスで。
『HELP展開/次回からはHELPコマンドからHELPを参照することが出来ます』
 ふむ。
『HELPエディット画面について。
 エディット画面では主にエディットを行うことが出来ます。エディットを行うにはいくつかの条件を解放することが必要です。貴方は初級魔術を習得しています。魔術についてのHELPを参照できます。
 魔術のHELPを開きますか?』
 YES.
『魔術について
 前提条件・物質へ付与しての使用
 貴方単体では魔術を使うことが出来ません。その他物体に術を付与し使用してください』
 ……つまり、俺はどうあがいても魔術を使うことが出来ないと言うことか……。
『例・下の鉄の剣が通常の物とします。
 鉄の剣+10
 材質概念許容量・鉄/10
 概念構成式
 切れ味/4
 耐久/6
 しかし魔術付与後は下記のように変化します。
 鉄の剣+10
 材質概念許容量・鉄/10
 概念構成式
 切れ味/4
 耐久/3
 炎/3
 変化においての留意点。
 魔術は概念構成式(ジェネラル)下に組み込まれています。上位である材質の概念許容量(キャパシティ)を超えないようにしてください。概念許容量を変化させるには『錬金術』の技能が必要になります。外見構成式を変化させるには『建築術』『装飾術』『鍛冶術』等の技能が必要になります。各技能を習得後はHELPを参考にしてください』
 まくし立てるように情報が画面に書き出されていく。
「はあ――」
 書き出されている項目に目を通すが、これはなかなかに凄い。
「いや、マジでゲーム過ぎるだろう、これは」
 生産系のチートですね分かりません。
 まあ、何にせよ、
「本、読むか」
 スキルは読書でも習得できるみたいだし。



 こうして、俺の異世界での日常は始まったわけである。



 現在のステータス。
 HP 2
 MP 8
 STR 5
 INT 16
 WIS 1
 PIT 0
 DEX 18
 AGL 4
 LUK 0
 ATK 0
 GUR 1
 習得技能(スキル)
『簡易アステリ言語』
『初級魔術』

こんにちは境ホラ二次を書いている作者です。ホライゾンが現在やばいくらいに最初の文字がかけなくなっているので中継ぎのオリジナルものです。
ぶっちゃけ俺TUEEな感じを書いてみようぜ見たいな部分がなきにもあらず。
話の傾向としてはスキル万歳! スキル無双! 見たいな感じです。
適当な暇つぶしにしてくださればありがたい。
――以上。


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