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No.18261の一覧
[0] Road to God online (VRMMORPG)[Ethmeld](2010/08/10 21:13)
[1] オフィシャルホームページ[Ethmeld](2010/08/10 19:17)
[2] 1. 旅立ち[Ethmeld](2010/08/10 19:32)
[3] 2. チュートリアル[Ethmeld](2010/08/10 19:57)
[4] 3. ビルド[Ethmeld](2010/08/10 19:42)
[5] 4. 神殿へ[Ethmeld](2010/08/10 19:57)
[6] 5. 加護[Ethmeld](2010/08/10 19:57)
[7] 6. 装備品[Ethmeld](2010/08/10 19:56)
[8] 7. 狩り[Ethmeld](2010/08/10 20:01)
[9] 8. クリティカル[Ethmeld](2010/08/10 20:02)
[10] 9. ユニーク[Ethmeld](2010/08/10 20:08)
[11] 10. スキル[Ethmeld](2010/08/10 21:04)
[12] 11. いったん現実へ[Ethmeld](2010/08/10 21:19)
[13] 12. 爺[Ethmeld](2010/08/10 21:24)
[14] 13. 夜の時間[Ethmeld](2010/08/10 21:25)
[15] 14. レア[Ethmeld](2010/08/10 21:26)
[16] 15. モンスター特性[Ethmeld](2010/08/10 21:28)
[17] 16. 友[Ethmeld](2010/08/10 21:40)
[18] 17. 合流[Ethmeld](2010/08/10 21:52)
[19] 18. 夜の散歩[Ethmeld](2010/08/11 00:54)
[20] 19. PT戦[Ethmeld](2010/08/11 00:59)
[21] 20. PT戦2[Ethmeld](2010/08/11 01:02)
[22] 21. 準備[Ethmeld](2010/08/11 01:18)
[23] 22. 準備2[Ethmeld](2010/08/12 11:41)
[24] 23. ドスリビ戦[Ethmeld](2010/08/12 14:11)
[25] 24. 雪辱戦準備[Ethmeld](2010/08/12 14:16)
[26] 25. 雪辱戦[Ethmeld](2010/08/13 00:16)
[27] 26. 師匠[Ethmeld](2010/08/13 00:22)
[28] 27. タートル戦[Ethmeld](2010/08/13 00:24)
[29] 28. タートル戦2[Ethmeld](2010/08/13 00:27)
[30] 29. ヘビータートル[Ethmeld](2010/08/13 00:30)
[31] 30. ヘビータートル2[Ethmeld](2010/08/13 00:36)
[32] 31. ヘビータートル3[Ethmeld](2010/08/13 00:40)
[33] 32. 亀狩りの終わり[Ethmeld](2010/08/13 00:54)
[34] 33. 投げナイフ[Ethmeld](2010/08/13 01:10)
[35] 34. 投げナイフ2[Ethmeld](2010/08/13 01:11)
[36] 35. 酒場へ[Ethmeld](2010/08/14 01:11)
[37] 36. 酒場にて[Ethmeld](2010/08/14 01:16)
[38] 37. クエスト受注[Ethmeld](2010/08/17 00:35)
[39] 38. 森への道[Ethmeld](2010/08/17 00:38)
[40] 39. 森の中にて[Ethmeld](2010/08/17 00:41)
[41] 40. 森の中にて2[Ethmeld](2010/08/27 00:45)
[42] 41. クエスト終了[Ethmeld](2010/08/27 01:01)
[43] 42. 挨拶回り[Ethmeld](2010/08/27 01:20)
[44] 43. 洞窟へ[Ethmeld](2010/08/27 23:49)
[45] 44. 洞窟内部[Ethmeld](2010/08/28 00:10)
[46] 45. 洞窟内部2[Ethmeld](2010/08/28 00:20)
[47] 46. メンテナンス[Ethmeld](2010/08/28 21:45)
[48] 47. 教えて!シャルロッタ先生[Ethmeld](2010/08/28 21:48)
[49] RtGo攻略Wiki[Ethmeld](2010/06/03 21:17)
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[18261] 30. ヘビータートル2
Name: Ethmeld◆dc9bdb52 ID:ae2b5ac9 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/08/13 00:36
危機的状況に後ろで待機していたベリトから指示が飛ぶ。

「セシー、ヒールするからもう一回怯ませてくれ!」
「わ、わかった!」

セシーは、ヘビータートルの攻撃をクリティカルにならない程度に避け、被ダメを覚悟した動きで再度怯ませるため頭を狙う。
言うのは簡単だが、尋常じゃないスキルだ。

「ジスは、もう一回槍使ってひっくり返そうとして!」
「だが、重くてもちあ…」
「いいからやれ!」

ベリトからの指示に反論しようとするが叩き潰される。
なにより悠長に考えてる時間はない。
とりあえず、ベリトの指示に従うことにする。

俺の行動指針が定まったところで、セシーが頭を殴って亀を怯ませた。
なぜ、あの体勢から頭を殴れるのかもはや理解不能だ。
その見事な動きに見ほれそうになるが、そんな余裕はない。
俺は、再度亀の腹の下に槍を突っ込み、持ち上げようとして… …やはり持ち上がらない。

「セシーも持ち上げるの手伝って!」
「え、でも私、武器持って…」
「放せばいいだろ!」
「えぇ!?」

セシーはその指示に目を白黒させるが、やはりそんな場合ではないと取り合えず指示に従うことにしたようだ。
持っていた槌をその場で放し、俺が持つ槍に手をかける。
俺たちはそのタイミングを見て、無意識に掛け声をかけ同時に力を入れた。

「「せーの!」」

二人の力で何とか亀が持ち上がる。
俺よりも高いSTRを持つであろうセシーがいるからかも知れない。
だが、それまでに若干のタイムロスがあったため持ち上がる前に亀が怯みから回復し暴れ始めた。

ここでひっくり返すのに失敗すると、まずセシーの戦闘不能は避けられない。
今度は武器すら放しているのだ。
再度怯ませるなど望むべくも無い。

俺は必死になって、持ち上がった甲羅の縁に足をかける。
セシーも散々俺がやっているのを見たせいか、同じように足をかけている。
俺たちは再度掛け声をかけて脚に力を込め、甲羅を蹴り上げる!

「「せーの!」」

重い!重いが…出来ないほどではない!

二人の蹴りによって甲羅は見事に反転し、青い空にその白い腹をさらす。
しかし、ここで安心してしまうといつかの二の舞だ。

俺は反転した甲羅に走りより、そのままもとに戻ろうとしている甲羅の縁を踏んで戻らせないように踏ん張る。
当然ひっくり返すとき亀の甲羅が重くて強い力を入れたのだから、その反動も強くなっている。
俺が甲羅の縁にかけた足ごと持ち上がろうとする力で体が持ち上がる。
体が持ち上がった以上、重力に支配されているこの体では体重以上の力を出すことは不可能だ。

それを悟った俺は持ち上がろうとする甲羅の縁に逆らわず、膝を曲げ…
十分、曲り力をためたところでその力を解放する!

思惑通り俺の体が飛び上がる反動で、辛うじて亀の甲羅が再度ひっくり返るのを阻止する。

俺が戻らないようにと悪戦苦闘している間に槌を拾ってきたセシーが強烈な一撃を白い腹にぶちかます。
俺も着地するなり槍を構えて白い腹に攻撃を入れる。

俺とセシーが3回ずつ腹を殴ったところでヘビータートルが鳴き声をあげて、動きを止めた。

ヘビータートルが光となって消えていくのを確認し…

俺とセシーは思わず目を合わせ、…同じようにため息を一つついた。

「綱渡りにもほどがあるな」
「真っ先に死にそうなのが私だからね。助かってよかったよ」
「あれだな、意外と思いつきでも何とかなるもんだな」
「おまえなぁ…、うまくいったから良かったものをめちゃくちゃだぞ」
「私も武器はなせって言われたときは、どうしようかと思ったよ」
「うまくいったんだからいいじゃん」

戦闘中の近接前衛に武器を放せとか、正気を疑われかねない指示だ。
むしろ、その指示に対して実行して見せたセシーはすごいと思う。
俺がその立場になったとき武器を放せたかは正直疑問だ。
さらに言うなら、ほかのPCが持っている武器を一緒に持てとかゲームシステムに喧嘩を売ってるとしか思えない。
考えれば考えるほど良くうまくいったものだと思う。

「この綱渡りを毎回やるのは正直きつくないか?」
「そうか?今のぶっつけ本番だってうまく行ったんだから次はもっとスマートに行くんじゃないか?」
「それはそうかもしれないけど…」
「相変わらず、人事だと思って簡単に言いやがって…」

しかし、ベリトの意見に一理あるのは確かだ、半ば混乱しつつ行動した結果でもうまく行ったのだから、意識して手順を考えながら行える次回以降は成功率は大きく上がるだろう。
だが、見過ごせない大きな問題点がある。

「失敗したときのリスクが大きすぎるぞ。
 セシーさんが武器を放した状態で亀のタゲをとることになってしまう」
「確かに…。その状況は流石に遠慮したいなぁ…」
「さらに言うなら、ひっくり返ったのがまた戻るのを踏んで防ぐのも、今回たまたまうまく行っただけで毎回成功させる自信は無いぞ」
「ふーむ、何かいい方法は無いかな?せっかくならヘビータートルを狩りたいよね。
 まったくジスが一人でひっくり返せるなら問題ないのに…。根性出せよ。」
「いや、根性論とか無理だろ。多分システム的にSTRが足らないとかそういう感じだぞ」
「てこの原理を利用するとか…、落とし穴掘るとかどうよ?」
「支点に何を使えばいいか分からんし、どうやって穴を掘るんだよ。
 流石に初期配置のオブジェクトを大きく弄るのは自由度がどうこうってレベルじゃ無理じゃないのか?」

俺は、足元の地面を蹴って掘ろうとしてみるが、砂ははじくことが出来るのになぜか深さが下がっていない。
つまりは、まったく掘れそうな気配が無い。

「んー、ジス、亀はまったく持ち上がらなかったのか?」
「少し隙間が広がる程度は上がるけどな。それ以上は無理だ」
「なら、その隙間をセシーが槌でたたき上げるとかは出来ない?」
「え!?わたし?
 どうだろうなぁ、それってどれ位上がってるの?」
「そうだな…。だいたい30cmぐらいじゃ無いかな」
「それなら出来ないことは無さそうだけど、やってみないとなんともいえないなぁ…。
 あと、それでひっくり返したとしたら反動を抑えるジス君が大変になるんじゃない?」
「ギリギリの勢いで転がしても精一杯だからな…。余計に勢いがいいとやっぱり難しいな」
「セシーが上から槌で叩けない?うまく行ってたら振り上げた状態だと思うし。」
「あー、打ち上げた後だからね、確かに出来るかも。それで止まるかはわかんないけどね」
「お、うまく行きそうじゃん。ジスはどう思う?」
「まあ、試してみる価値はあるんじゃないか?
 ただ、セシーさんの負担がずいぶん大きいように思えるのが気になるけどな」
「確かに…。セシーはいけると思う?」
「イメージ的には出来そうだよ。私もやってみる価値はあると思う」

どうやら、全員一致で試すことに賛同のようだ。

よし、最後に今度こそこれだけは決めておかないとな。

「もし、うまく行かなかったらどうする?」
「全力逃げる」
「だね、それしかないだろうね」
「まぁ、確かに亀なら足遅いし逃げ切れるか。逃げるときは声かけること」

そうまとめた俺は、ベリトに神の祝福をかけ直してもらうとヘビータートルを釣りに移動を開始した。

ここで言う釣りとは、文字通り自分を餌にして特定のモンスターだけをほかのメンバーが待っているところにつれてくることである。

PTで狩りを行うときは大体2パターンであり、そのうちの一つが拠点を決めPTMが待ち構えるところにモンスターを連れてきて倒す方法、もう一つは素直に全員で移動しながら目に付いたモンスターを倒していく方法だ。

前者は基本的に一匹ずつ倒していくことが可能なので比較的安全だし、あらかじめ準備しておくことも出来る。
しかし、その分モンスターを倒す数も少なくなるので効率面では後者に一歩譲る。

後者は、全員で索敵するためモンスターを数多く相手に出来る反面、不意打ちなどで前者に比べると危険が多い。
周りがノンアクティブばかりならばモンスターが多いところでも安全だが、アクティブのモンスターがいるところではそうは行かない。
モンスターの群れに突っ込もうものなら、いっせいに攻撃を受けてしまう。
当然、今の俺たちにそれを奇貨として経験点に変える戦力は無い。

先ほど立てたヘビータートルに対する戦術も1対1の状況が大前提である。
必然的に拠点を決めてそこに敵を誘い込む方法が取られるのだ。

そして、その敵を誘い込む役を追うのは当然俺の仕事である。
回避型であるため、敵のタゲを取りながらも比較的自由に動くことが出来るし、敵の攻撃を回避できるならば単体生存力が高いからだ。
ましては今のPTは支援特化と攻撃特化との3人である。
俺以外は敵を釣ってくるのにとてもではないが適しているとは言えないだろう。

俺は周りの確認をしながら索敵する。

ちなみに、俺たちのPTが拠点に選んだのは少しくぼんだ形になっている壁際である。
こういった地形ならば後ろからの不意打ちの危険性が格段に少なくなるし、左右からくるのもあらかじめ視認しやすく対応が取りやすい。
こういった待ち伏せに適した地形も同フィールドで狩りをする人が多くなっていくと取り合いになってしまうのだが、現状では見える範囲に俺たちしかいないようなのでまったく問題が無い。

さて、ほぼベストな位置に拠点を構えることが出来たが、それだけでは問題は終わらない。

これは俺の問題になるが的確に一匹ずつ拾ってこないといけないのだ。
先ほど言った通り、俺たちのPTが相手に出来るのは一匹ずつ。
許容量を超えて拠点に持っていっても狩りにならないのだ。
アクティブな敵を釣るときには気をつけないと複数のモンスターのタゲをとってしまう。
そうなると、適当に走り回るなどして一回タゲを切らなければ拠点に持っていくことが出来ない。
非常に大きな時間ロスになるし、場合によってはそのまま俺がつぶれてしまうかも知れないのだ。
釣る側としては、結構神経を使う作業なのである。

せめて遠距離系の攻撃手段があれば釣るときに楽になるのだが、残念ながら俺は持っていない。
そのため、気をつけて単独行動している敵を見計らって釣ってくるしかない。

幸いにしてヘビータートルはフィールドに対してさして生息数が多くないようで、まばらに点在していることが多いようだ。
本格的に狩りの処理速度が上がってくると物足りなくなってくるかもしれないが現状ではありがたい。
もしかしたら、フィールドの奥の方に行けば生息数も多くなり密度も高くなってるのかもしれないな。

こういった作業を担当する場合が多くなりそうな俺は、やはり何らかの遠距離攻撃の手段を手に入れることを考えたほうがよさそうだな。


俺は、索敵を開始してすぐに一匹でのそのそ歩いているヘビータートルを発見し、そいつに狙いを定めることにする。
別にそいつに気づかれるのは望むところであるので、特に気づかれないように気をつけることも無く無造作に距離を詰める。
そのとき気にするのは狙ったやつ以外に敵がいないかどうかだけだ。

俺が接近するとヘビータートルはこちらを認識し、アクティブの行動指針に基づいてこちらに攻撃を仕掛けようと向かってくる。
ヘビータートルは移動速度が遅いため、距離に気を付けながら走る速度を調整すれば自由につれまわすことが出来る。

俺は新しいヘビータートルの追加が無いことを確認しながら拠点への帰り道を戻っていくのだった。


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