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No.15918の一覧
[0] フレイムウィンド&ケイオス  (TRPG風 異世界ファンタジー転生物)[ランダム作成者](2010/04/18 12:17)
[1] 1  チュートリアルなど無い[ランダム作成者](2010/04/11 14:23)
[2] 2  『スカベンジャーズ・マンション』 編[ランダム作成者](2010/04/04 11:49)
[3] [ランダム作成者](2010/03/05 19:59)
[4] [ランダム作成者](2010/04/04 10:57)
[5] [ランダム作成者](2011/02/18 06:32)
[6] [ランダム作成者](2010/04/04 10:59)
[7] [ランダム作成者](2010/03/05 20:47)
[8] [ランダム作成者](2010/03/27 12:51)
[9] [ランダム作成者](2011/02/18 06:30)
[10] 10[ランダム作成者](2010/04/11 14:29)
[11] 11  レベルアップ[ランダム作成者](2011/02/13 01:43)
[12] 12[ランダム作成者](2010/04/11 14:35)
[13] 13[ランダム作成者](2010/04/12 10:50)
[14] 14  『エトラーゼの旅立ち』 編[ランダム作成者](2010/04/26 15:42)
[15] 15[ランダム作成者](2011/02/18 06:34)
[16] 16[ランダム作成者](2010/05/09 13:10)
[17] 17  意思ぶつけ作戦[ランダム作成者](2010/05/25 02:19)
[18] 18[ランダム作成者](2011/02/13 02:36)
[19] 19  精神世界の戦い[ランダム作成者](2011/02/13 05:10)
[20] 20  いざ、人生の再スタート      (LV 3にアップ)[ランダム作成者](2011/02/18 22:55)
[21] 20.5  かくして混沌の申し子は放たれた     (主人公以外のステ表記)[ランダム作成者](2011/02/27 14:19)
[22] 21  『帝国からの逃避行』 編     [ランダム作成者](2011/12/07 21:52)
[23] 22[ランダム作成者](2012/03/18 15:13)
[24] 23  リンデン王国を目指して[ランダム作成者](2012/03/19 02:30)
[25] 24  グレーターデーモン     (ティーナのステータス表記)[ランダム作成者](2012/04/05 05:41)
[26] 暫定 キャラクターデータ まとめ[ランダム作成者](2011/02/13 02:00)
[27] 暫定 アイテムデータ まとめ[ランダム作成者](2010/05/20 16:57)
[28] LVや能力値などについての暫定的で適当な概要説明 & サンプルキャラクターズ[ランダム作成者](2011/02/27 14:10)
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[15918] 17  意思ぶつけ作戦
Name: ランダム作成者◆f9a7ea31 ID:470fdece 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/05/25 02:19

 魔法陣から溢れる光が収まっただけで、映る景色は依然変わりない。
 身体にも特に異常はないようだ。
 拍子抜け。思っていたほどでもない。
 それが正直な感想だった。

「どうだ? 何か変わったところはあるか? 俺はないぞ」
「某もだ。もっと劇的な変化を期待していたのだが……んん?」
「お?」

 アヤトラと見合って、すぐに硬直。
 丸くなった目だけのやり取りで互いの状態を把握する。

「お、お兄さん!? お兄さん透けてますよ!?」
「ウェッジ! お前も透けてるって! って、俺っちもかい!? うわぁー気色悪りぃ!」

 確かに、見慣れた面子が薄ぼんやりと透けて見えるってのは奇妙なもんだな……。
 如何にも化けて出てこられたみたいで心臓に悪いぞ。
 俺は苦笑いと共に深い息をつきながら、半透明になった自身の身体を見下ろした。

「ゼイロさん、技能枠を増加してみてはいかがですか? 有用な珍しい技能を習得できますよ」
「ん? ああ分かった」



 ◆ 前提条件達成 アストラル体での活動を経験した事により 《アストラル制御》技能を習得しました。



 ヨシノのアドバイスに従ってDPを振り分けてみると、早速のポップアップ。普通に生きていたら、まずお目に掛かれないであろうレア技能が習得できた。
 有用かどうかはともかくとして、大先輩の薦めである。保持しておくに越した事はないだろう。
 ……本気で上げようと思ったら物凄い労力が要りそうだけどな。
 そもそも、どうやって練習すればいいのか見当も付かん。
 幽体離脱なんて頻繁に経験できるようなもんでもねえだろうし。この機会にコツでも掴んでおけって事なのかね?
 ああ、幽体離脱じゃなくて幽体化だったか。
 字面だけだと細かい違いに思えちまうが、抜け殻の心配をしなくて済むってのは非常に有り難い。
 こんないつ崩れるとも知れない場所……は、関係ねえか。何処であろうと無防備な肉体を置き去りにするなんてのぁ論外だからな。
 俺には耐えられそうもない。
 肉体を残さない幽体化で本当に良かったよ。

 俺達六人は、ヨシノが施した儀式魔法とやらによってアストラル体へと変換された。
 詳しい方法は分からんが、事前の説明では生物を構成する魂、霊体、肉体の三つの要素に干渉して配列を入れ替えるとか言ってたな。
 本来なら霊体と魂を収めるべき器であるはずの肉体を、逆に魂の中に収める形にするという事らしい。
 要するに、生きながら幽霊同然の身の上になったってわけだ。
 ……うん、考えれば考えるほどに頭の痛くなってくる話だな。
 だがまあ、実際になっちまったんだから仕方ない。
 在るがままを受け入れるしかないのである。

「さて、これで皆さんはアストラル体になったわけですが……何か質問はありますか?
 些細な知識の有無が命運を左右する事もあります。遠慮なく仰ってくださいね。──って、何をなさっているんですか?」

「決まってんだろ。検証だよ、検証。……んーむ、やっぱり実体には触れねえのか」

 喋るヨシノの喉に手を伸ばして確認。自分が非実体の存在となった事を改めて実感する。
 己にとって確かな物であるはずの身体の一部が他人の身体をすり抜けるというのは、何とも不思議な感覚だった。

「むう、此はまた面妖な……」
「ほらほらトラちゃん、ゼイロくんも握手握手」
「おうおう、シノさまスカスカになった! カーリャ、まえのフカフカのほうがよかったぞ!」

 更にヨシノの腹の中で、他の連中と手なんか繋いだりしてみたり。
 傍から見ると遊んでいるだけに思えるかもしれないが、これも立派な検証作業なのである。
 おかげでアストラル体同士での接触は可能だという事が証明された。
 ソルレオーネとジェギルの喧嘩を見てたから分かってはいたんだがな……。あいつら色んな意味で人間じゃねえから、自分の手で試してみねえと確信できなかったんだよ。

「……皆さん、お気持ちは分かりますが……余り人の身体で遊ばないように」
「へいへい。それで、効果時間はどれくらいなんだ? すり抜けてる最中に切れたらどうなる?」

「はい、お時間の方は丸一日が過ぎたら元に戻るように設定しておきました。
 透過中に時間切れを迎えた場合は、対象の物体から強制的に弾き出される事になりますね。
 特に高所を浮遊中に実体を取り戻してしまうと大変危険ですので、残り時間にはくれぐれも注意してください」

 ってことは、24時間このままなのか……。
 浮遊云々という話からして幽霊らしく空を飛べたりもするんだろうが、あんまりそういう感じはしねえな。

「アイテムの出し入れができなくなっているのはどうしてかしら?」

「エトラーゼの肉体、つまり物質界に依存した能力であるが故に使用できなくなってしまったのです。
 物質界からの干渉を一切受け付けない代わりに、物質界に干渉する事もできない。
 それが霊的存在たるアストラル体の特性ですから」

「特技も駄目なのか?」

「そうですね。HPやCPを消費する特技は、すべて使用不可能と思っていただいて結構です。
 魔法はある程度なら使えますが、精神力を削る行為ですので慣れない内は控えた方がよろしいでしょう。
 最悪の場合、アストラル体を保てなくなり、時間切れまで迷える魂同然の状態で漂う事になる恐れがあります」
 
 なるほど、肉体準拠の能力は全部無効化されちまうってわけだな。
 当然と言えば当然だが、魔法にも制限が掛かるとなると、戦闘はできるだけ避けるのが無難というものだろう。
 魔法が使えない俺にできるのは、せいぜい偵察と攪乱。お化け屋敷のアルバイトってところかね。
 肉体ごとアストラル体になっている今の状態だと、移動や逃走の手段としても大いに役立つだろうし。そう捨てたもんじゃねえやな。
 ……いや、待てよ?
 
「火や日光には弱かったりするのか?」
「あーそうか。それがありやしたねえ。ゴーストみたいに消えちまったらどうするんですかい?」

 俺の質問にリザードが相づちを打つ。
 非実体の悪霊であるシニガミを退治した身としては、何が何でも知っておかなければならない事なのだ。
 下手打って『同じ末路を迎えましたァァ!!』じゃ洒落にならんからな。格好悪すぎる。

「大丈夫ですよ。アストラル体はアンデッドとは違いますから、影響を受ける事はありません。
 多くのアンデッドが火や日光を苦手としているのは、彼らが穢れによって変質した存在だからなのです。
 穢れとは大気中に含まれる陰の力の事で、負の感情と結び付きやすい性質を備えています。
 アンデッドが自然発生するのは、未練や憎悪といった負の感情を呼び水にした死者が、大気中の穢れを取り込んでしまうからなのですよ」

 ほほう。じゃあ何か?
 非実体でもシニガミみたいな悪霊は穢れきった混じり物だから、火や日光で消毒されちまうって事なのか?
 事実だとしたら随分と宗教的な方便だな。

 イメージとしては、ヒポクラテスが唱えた瘴気説に近いだろう。
 病気の原因を呪いや祟りといった非科学的なモノに定めず、空気や水に混ざった物理的な外因──即ち瘴気として想定する。それが瘴気説の概要だ。
 公衆衛生や感染症に対する意識が発達した先進諸国では、とっくの昔に卒業したはずの概念なんだが……こっちの世界だとまだまだ現役なのかね?
 ……ん? とすると穢れはウィルス性の何とやら?
 でもって、ゾンビは伝染病患者か?
 いかん。いかんぞ。頭が勝手にゾンビ映画お定まりの予想論を構築していく。
 これはもはやパニックホラー好きの宿業だな。ジョージの奴も罪作りな事をしてくれたもんだぜ。

「えーと……つまり……どういうことですか、お兄さん?」
「何で俺に訊くんだ?」

 ウェッジを皮切りにして一斉にこちらを見てくる半透明仲間達に思わず嘆息。軽い渋面で返す。
 ヨシノの言ってる事が、よく呑み込めなかったのか?
 だからって俺に解説を求めるのはお門違いだぞ。

「だって、こん中で一番のインテリつったら坊ちゃんでしょ? 学歴皆無の俺っちにも分かるように説明してくださいよ」
「学歴なら俺だって全滅だぞ。自分の食い扶持を稼ぐので精一杯だったからな。小学校にも行けなかった」
「あら、奇遇ねえ。私も似たような境遇だったわ」
「うむ……学校とやらの事は理解し難いが、恐らく某も同様なのであろうな」
「おう、ガッコウか! カーリャ、らいねんからかようぞ!」

 ……なんとまあ、揃いも揃ってスクールライフ未経験だったのかよ。
 どいつもこいつも学の無さに悩み苦しむ、暗い青春の日々を送ってきたってのかね?

「あの、高校生だったオレは仲間に入れますかね……?」
「しょうがねえなあ。お前らにも分かるように教えてやるから、集中して聞けよ」
「うわー」

 空気を読まずに学歴自慢をする不心得者を無視し、俺はバカ共のレベルに合わせて口を動かした。
 
「穢れってのはアレだ。呪いの一種だ。多分、死因やら死の間際の精神状態やらに左右されるんだろうな。
 飢え死にすると飢餓感が困じて、肉食命のグールになる。
 独りじゃ寂しいと嘆いて死ねば、手当たり次第にお仲間を増やすゲロンチョなシニガミになる。
 そんな感じで不幸な死に方をしたら、化けて出ちまうような仕組みになってるんだろうよ」

 推論混じりの適当解説だったが、訂正せずに頷いているヨシノ見るに、これで大体正解らしい。
 ……けど、ちっとも嬉しくねえな。
 むしろ、とんでもなく難儀な世界だって事が再確認できて最悪に近い気分だった。
 
「──で、次に俺達とシニガミの違いについてだが、霊体とかいったオカルトな代物じゃなく、
 別の何か……そうだな、気体にでも例えて考えた方が分かりやすいだろうな」

 息継ぎ一つで持ち直し、曖昧な反応を見せる五人へと言葉を続ける。

「俺達は無味無臭、無色な上に無毒で燃えないヘリウムガス。
 悪霊共は硫化水素並みに臭くて水素のように燃えやすい、サリンみたいなクソッタレの猛毒ガス。
 ほら、そう考えると何となく合点がいくだろ?」

 気体を例に挙げたのは単なるアドリブだったのだが、数秒後には我ながら的を射た表現ではないかと思えるようになっていた。
 同じエアロゾル状の物質でも水に溶けたり溶けなかったり、空気より重かったり軽かったりと種類の程は千差万別。実際のアストラル体と非実体型アンデッドの違いも似たようなもんなんだろう。

「どうですかー? ご理解いただけましたかー?」

「はあ……まあ、何となく」
「ええ、本当に何となくですけど…………つまり、どういうことなんです?」
「うむ、全く分からぬぞ」

 しかし、これでも尚首を捻るとは……何というボンクラ具合か。
 男三匹の言い草に震え、空中浮遊に興じている女二匹に転けそうになった俺は、平常心を保つために無意味な前回り受け身を披露した。
 魔法か? 魔法のせいか? 重さゼロになったら脳味噌まで軽くなっちゃいましたってか?
 それともアレか? 元からか? 大して詰まってなかったのか?

「あー……ほら、同じ液体でも水は燃えないだろ? 酒は燃えるだろ? つまりそんな感じだ」

「ああ、なるほど! ようやく分かりましたよ! そんな感じなんですね!」
「いやー、さすが坊ちゃん! ビールを飲んだら小便が出るってくらい分かりやすかったッスよ!」
「左様左様、此ぞまさしく自明の理と云う物であろう」

 どうやら後者で決まりみたいだな。
 初等教育すら受けていないという自己申告は伊達ではないらしい。学問の大切さを痛感させてくれる、絵に描いたような反面教師ぶりだった。
 本当に、ちょっと物を教えるだけで何でこんなに疲れなきゃいけねえんだよ……。

「ゼイロさん、お疲れ様でした。
 色々と造詣が深いようで感心しましたよ。学がないと仰ったのは謙遜だったのですね?」

 肉球をポフポフと合わせながら、ヨシノが悪意のない褒め言葉を贈ってくる。
 うん、そう。謙遜だったんだ。
 って、んな事訊かれて答えられるわきゃーねーだろ! 一体どんな自惚れ屋だよ?
 残念だったな。そんな仕草で癒されるほど俺は甘く出来てちゃいねえぞ。

「一応、人並みに勉強はしてたつもりなんでな。
 それより、そろそろ外で働いてる二人の応援に行った方がいいんじゃねえのか?」

 ソルレオーネがジェギルの加勢に向かってから、すでに10分近くが経過している。
 怪獣相手に奮戦してもらっているのだ。人の主観にも依るかもしれんが、いくら何でも待たせすぎというものだろう。
 日本産の某巨大ヒーローだって、1ラウンド3分のファイトが限度なんだしな。
 俺なら逃げるね。間違いなく。

「あ! 最後に一つだけ、質問してもいいですか!?」
「ええ、どうぞ」
「何でオレ達……その、地面に立ってるんです?」

 ……おお、確かに。
 割って入ってきたハゲ頭ウェッジの質問は少々言葉足らずだったが、内容としては至極もっともな疑問だった。
 物質界の──要するに物理的、肉体的な影響を一切受け付けない存在であるはずの俺達が、重力に囚われ地面に立っているのは何故か? というわけである。
 普通に考えると床をすり抜けてしまうから、足が着くはずはない。
 本来なら宙を漂うのが正しい状態のはずだろう。
 こいつはとんだ盲点だったな。まさか、ウェッジが先に気付くとは思わなかった。

「それは貴方達が肉体を持っていた頃の感覚に縛られているからですよ。
 アストラル体は精神に依存する存在ですから、個人個人の想念によって限界が定められてしまうのです」

「思い込みに左右されるって事か?」

「身も蓋もなく言ってしまえばそうなりますね。
 自分の身体は当然地面に立つものだと思い込んだがためにに生じた、擬似的な肉体感というわけです」

 じゃあ、今モドキと姉さんが飛んでるのは、空を飛べると思い込んでるからなのかね?
 何て言うか……存在自体が不自然なくせに、妙なところで理に適っているんだな。
 しかも、その理がまた合理性とは程遠いと来てる。理解はしたし納得もできたが、順応するには少しばかり苦心を重ねる必要がありそうだった。
 俺は夢想家じゃねえからな。
 もちろん童心を忘れたつもりはないが、空飛ぶなんていきなりそんな無茶な真似は──。

「あれ? 坊ちゃん、飛んでみねえんですかい?」
「結構楽しいですよ~」
「はっはー! 軽い! 軽いぞ! 雲にでも成ったかの様な心地だな!」

 …………わーお。
 皆さん、簡単に飛んでますね。

「おう、ふわふわだー! ふわふわってふぉー!」
「カーリャちゃーん、あんまり遠くに行っちゃダメよー」

 脳味噌の軽さとオカルトに対する適応力ってのは反比例するもんなのか?
 こっちは全然思い通りにならんぞ。
 せめて浮くくらいの事はできると思ったんだがなあ……畜生め。これじゃあまるで俺の方に問題があるみてえじゃねえかよ。

「それでは皆さん、改めて心の準備はよろしいですか? 上に参りますよ~」

 捧げ持つように上げられたヨシノの右手から、バレーボール大の光の球が浮かび上がる。
 魔法で作られた魂の容れ物。力を秘めた異世界のアート。
 その優しげな色合いと揺らめくフロリダの海原を思い出させる輝きに、俺達六人は無言の内に眼を奪われた。
 ……今更かもしれんが、魔力の光ってのは綺麗なモンだったんだな。柄にもない感動を覚えちまったぞ。

「こちらの魔力球に手を触れていただけますか」
「触るだけでいいのか?」
「はい、触るだけです。痛みも苦しみもありません」

 しかし、いざとなると不安なもんだねえ。
 全員で、あの中に入るだなんてよ。
 本人の思い込み次第でどうとでもなるというアストラル体の特性から推察するに、潰れる事だけはないと思うんだが……小さくなったりするのかね?

 「某から参ろう」

 窮屈じゃなきゃいいんだけどな。
 余裕綽々の顔で光の球に吸い込まれていくアヤトラに苦笑いを零し、俺は前へと進み出た。

「後に続くぞ、野郎共!」

 さあ、いざ一致団結と参ろうじゃねえか。








 所変わって、スカベンジャーズ・マンション上空。

 【瞬間移動(テレポート)】の魔法で瞬く間に狭間の空へと移動したヨシノの手の中、煌めく魔力球の中に収められた俺達六人は、眼下に広がる光景に感嘆の息を呑んだ。

「っひゃあああああ、でっけえええええ~~!?!」
「マップがないと、どうしようもない広さですよね……。圧巻ってこういうのを言うんだろうなあ……」
「然り。此程の威容を造り上げるのに、果たしてどれだけの人手が費やされたのか……見当も付かぬわ」

 スカベンジャーズ・マンションの全体像を見下ろしているわけなんだけど、これがまた非常識って言葉が霞むくらいの広大さだったんだよ。
 とてつもなく巨大な石造りの立方体が、中空を漂っている。
 溢れんばかりの重量感と共に、宇宙に似た空間を占有しているのである。
 もちろん俺は宇宙に上がった事なんてねえけどよ。それでも断言できるぜ。
 小惑星を間近に拝むってのは、きっとこんな感じだ。

「まあ、単純な規模だけならそうでしょうけれどね。
 不気味一辺倒で何の感銘もないから私は嫌いよ。アユタヤの遺跡の方が情緒があってずっと素敵だわ」

 姉さんの感想には概ね同意なんだがな。人によっちゃあ、この虚無的なスケール感が堪らないって事もあるんだよ。
 かく言う俺もその口だ。他の野郎共も程度の差はあれ血圧を上下させていたから、馬鹿でかい物好きってのは男の性なのかもしれねえやな。

「おう、かあさまあっちだ!」

 そしてそれは、おおよその事に対して当て嵌まる嗜好でもある。

「うわぉあ?!! あああああ、アレがですかっ!? ほほほ本当に怪獣じゃないですか!?」
「だぁから言っただろうが。こいつのママは御犬様だって」
「そんなレベルじゃありませんよ!!?」

 生き物でもそう。

「……なんつーか、ガキの頃流行ってたヒーロー番組を思い出しやすねえ」
「私もよ、テンちゃん。毎週毎週、近所のみんなでテレビのある家に集まって観ていたのを思い出しちゃったわ」
「当ててやろうか。どっちのやつも日本製だろ?」

 戦いでもそう。

「ふはははっ、黄泉の箱が割れていきおるわ!」

 破壊行為なんてのは特にそうだ。
 でかければでかいほど良い。
 心が躍る。胸が騒ぐ。
 威圧感だけで何の趣もなかった石材の塊が、破壊者達の争いの余波で表情たっぷりに削ぎ落とされていく様は爽快の一言だった。
 巻き込まれる側に居た時は、聖書を破り捨ててやりたい気分で一杯だったんだがな。観る側に回っちまったら過ぎた話よ。
 今この場において俺達は、無責任な観客以外の何者でもありはしないのである。


「ヴァルキリィィィィッウィ────ッング!!」

 肥大化し、刃のように鋭くなった両翼で狭間の空を切り裂きながら、ソルレオーネが飛翔する。
 迎え撃つはモドキのママの成れの果て。怪獣ママこと魔獣マーナガルム。
 振り下ろされる前足を抜け、吹雪渦巻く極寒の顎を躱し、交差したサキュバスの翼が巨狼の毛皮に赤い一筋を走らせる。

「ヴァルキュリアッッッブラスタァァァ────ッッ!!!」

 慣性を無視した急反転からの追撃は、目映く輝くレーザービーム。

「焼けっ爛れろォォォォ!!!」

 逆方向からは、ジェギルの必殺火炎ファイヤー。
 火種も燃料もなしに激流の勢いで炎を吐き出す、驚天動地の天然業だ。
 ……何年か前に公開されたゴジラシリーズの最終作を彷彿とさせる迫力だな。
 理不尽なまでの量のエネルギーを手から口から大放出。あいつら身体に原子炉でも搭載してやがるのか? その内にメルトダウンとか起こしそうで心配になってきたぞ。
 人間離れした光景も段々と置いてきぼり感が強くなってきた。いい加減、過剰供給だ。

「……なあヨシノ、本当に俺達の出番ってあるのか?」

 振り仰いで尋ねると、真ん丸な猫の瞳が満月のように輝いていた。

「もちろんですよ。レイシャさんを救えるかどうかは貴方達の精神力に懸かっていると言っても過言ではありません」

 ちなみに今の俺達は、ハムスター程度のサイズにまで縮小化している。
 予想通り、バレーボール大の魔力球の中に収まるよう最適化されたってわけだな。
 やや手狭だが息が詰まるというほどではない。
 強いて問題点を挙げるとするなら、自分達が小さくなった分だけ外の物が大きく見えてしまうといった事くらいなものだろう。
 何が言いたいのかって?
 別に大した事じゃないさ。
 ただちょっと……猫が苦手になりそうなだけだ。
 小動物が本能的に臆病な理由がよく分かる。まったく貴重なミニマム体験ですね。


「っかぁ──ッ! 脇腹が痛てぇ!」
「下品な弱音を吐くんじゃない。中年親父か、お前は」

 息ピッタリのダブル急降下キックでマーナガルムを瓦礫の中に沈めたジェギルとソルレオーネが、空いた時間でこちらと合流。減らず口を交わし合う。

「テメェの方こそアホか。何がヴァルキリーウィングでブラスターだっつーの」
「今更何を言う。技の名前を叫ぶ事によって自らの意気を高める。様式美の枠を超えた立派な戦法ではないか」

 そうだな。一理あるな。
 馬鹿っぽく見えるっていう欠点を補えるほどじゃねえけど。

「お二人とも、五百年ぶりの戦闘に盛り上がるお気持ちはよく分かりますが、そろそろ落ち着いてください。
 ジェギルさん、ソルレオーネさんから作戦の内容はお聞きしましたか?」

「あー聞いた聞いた。何をすんのかと思ったら、目覚ましを喰らわせてやるってんだもんな。器用なことするよ、まったく」

 身体のあちこちに刺さった巨大な針のような凶器を抜きながら、ジェギルが広い肩を揺らす。
 針の正体は射出されたマーナガルムの獣毛だ。刺さった時はどう見ても致命傷だと思ったんだけどな。平気そうな顔してやがるから、当人にとっては大した痛手じゃないんだろう。
 むしろ、見てるこっちが痛くなってくる。
 ハムスター視点だから傷口とかのグロさが半端じゃねえんだよ。ウェッジは口元を抑えてるし、リザードは身を捩らせてるし。いい加減しっかりしてほしいぜ。

「おーう、エトラーゼの小僧! アストラル体になった気分はどうだ~? ふわふわして気持ち悪りぃだろ?」
「アホかー! 手ぇ放しやがれぇぇー!! ボケェーッ!!」

 揺らすな揺らすな。気持ち悪いのはお前が俺達の容れ物を揺らすからだろうが。この穴だらけの蓮根女め。

「ハハハハッ! 元気があって結構結構! その調子で決死隊の方も頑張れよ!」

 激励のつもりだったのか知らんが、この恨みは忘れんぞ。
 だが何だ、決死隊とはまた古い記憶を刺激する響きだな……。映画『Fantastic Voyage』を思い出しちまったぞ。
 あれの邦題がな、丁度『ミクロの決死圏』だったんだよ。
 やろうとしてる事も、何だかんだでよく似てらぁね。


 シャイターン共のせいで解放されちまった、魔獣マーナガルムの再封印。
 そのプロセスは至って単純、かつ明快なものだった。
 荒れ狂うマーナガルムの中で深い眠りについているモドキママの意識を、愛娘であるモドキの呼び掛けによって覚醒させようというのである。
 文字通りの、魂からの訴えでな。
 肉声じゃあ届く見込みは限りなくゼロに近い。だから、精神世界に乗り込んで直接頬を叩いてやろうってわけなんだとよ。
 霊魂に等しいアストラル体の状態だからこそ罷り通る無茶なんだろうが、まあ荒唐無稽な話だわな。
 こっちの世界の住人の感覚でもセオリーにない、相当危険な一か八かの荒療治的方法らしいし。実際に実行に移す奴は相当な阿呆だと思う。
 だってアレだぞ。他人の心の中に土足でお邪魔しようってんだぞ? 比喩じゃなくてストレートかつダイレクトに。
 当然、魔獣は抵抗する。拒絶反応が起こるだろう。
 肉体への侵入者なら白血球がお出迎えだが、精神の場合は何が出てくるのかね?
 俺達がモドキに付き合ってアストラル体になったのは、その露払いのためなんだよ。
 精神世界で興る迎撃の手からお嬢様を守り通し、眠る母君の元までお送りする。
 それが俺達、ミクロ決死隊ならぬアストラル侵入隊の役割なのである。

 え? その間、騎士団三人娘は何をするのかって?
 んなもん、現実世界で魔獣の相手を務めるに決まってんだろ。
 精神世界で俺達に掛かる負担を軽減するための措置なんだそうだ。常識的に考えても激しい戦闘を繰り広げながら頭を働かせるなんてのぁ至難の業だからな。効果はあるんだろう。
 当然ながら、役割を逆にするのは論外だ。
 あんな怪獣ママゴン相手じゃあ戦いにもならん。寝返りだけで圧殺されちまう。
 というわけで、オカルト一年生なド素人集団は精神の側、スーパーヒロインである騎士団三人娘は肉体の側。それぞれを受け持つのが正しいったら正しい構成なのである。
 言うなれば、二正面作戦。精神と肉体の両側から攻め立てる事で、成功の確率を少しでも上げてやろうってわけだな。


「名付けて〝意思ぶつけ作戦〟! さあさあ皆さん、参りますよ!」

 …………どうでもいいが、作戦名にはもう少し拘ってほしかった。

「うおっしゃあああああああああああ!!!」

 復活した魔獣の咆哮が大気を裂くと同時にジェギルが吼え、ソルレオーネが笑み、ヨシノが静かに呼気を紡ぐ。
 そこから先は人型と獣型、異なる形をした高速戦闘機の独壇場だ。
 マーナガルムが獣毛の針を発射。鋼の槍と見紛うばかりの長大な鋭さが幾千にも唸りを上げて、三方に散った騎士達に襲い掛かる。

「セイクリッド・シィィールド!!」

 ソルレオーネは意に介さず、前面に展開させたエネルギーの盾に任せて直進。

「──アンド、ヴァルキュリア・インパクト!!!」

 でもって突撃、体当たり。

「ぎぎゃぁぁぁぁ痛てぇぇぇえええ!!!」

 ジェギルの方は明らかに直撃を受けている様子だったが、特に問題はないのだろう。お返しとばかりに口から物騒な物を吐き出していた。
 着弾後に猛烈な勢いで燃焼する、ナパームのような火炎弾だ。
 鬱陶しそうに首を振るマーナガルムの側面に回り込み、その凍てついた毛皮のキャンバスを明るく無惨に染めていく。

「あれじゃあ、どっちが怪獣だか分かりゃしねえやな」
「わたくしもそうですが、お二人とも丸腰ですからね。少々粗野な戦いになってしまうのも致し方ない事と言えるでしょう」

 同僚の豪快さにフォローを入れつつ、左手から放出した拡散性の光線で毛針の嵐を撃ち落とすヨシノ。
 続くブリザードの吐息には何処からともなく興った風が絡み付き、小さな竜巻と成って流れて見事に相殺。
 丁寧な言葉遣いに相応しく、三人の中では最もスマートな対処だった。
 見てるこっちも大盛り上がりだったな。参考にはならんが華々しい視覚効果が目白押しで楽しめた。

「【迎撃誘導弾(ディフレクト・ミサイル)】と【守護の風(エレメンタル・ガード・ウィンド)】の応用に過ぎません。
 精進を怠りさえしなければ、いつか貴方達にも似たような術が使えるようになりますよ」

 歓声を上げる俺達を気恥ずかしく思ったのか、ヨシノが魔獣に視線を定めたままの呟きだけで返してくる。
 この辺の奥ゆかしさは如何にも元日本人らしいところだな。猫人間じゃなけりゃあ、もっと別の意味でも可愛く見えた事だろうに。

「重ねて言いますが、精神世界では意思と想念の強さこそがすべてです。
 貴方達の感覚情報は共有され、想い描いた物は現実の存在として等しい機能を果たすでしょう。
 通常の魔法は意味を成しません。ステータスの数値は無視してください。
 肝心なのは己を見失わない事、敵の本質を捉える事です。
 大小強弱の差はあろうとも、結局は同じアストラル体。ならば、貴方達に魔獣を──」

「分かってるよ! 同じ土俵に立ってるからこそ、付け入る余地があるってんだろ!」
「応! 成ればこそ、某達の様な力弱き者にも出番が有ると云う訳だ!!」
「カーリャ、かあさまおこしてくるぞ!!」

 長くなりそうなおさらいの言葉を遮り、滾る威勢の程を訴える。
 精神世界なんていう未知の領域に乗り込もうってんだ。気休めにもならない訓示はいらねえ。
 こっちの空元気が続く内に、とっとと始めちまってくれ。
 そんな俺達の意を察してくれたのか、ヒゲを張って口元を引き締めるヨシノ。
 スピードを上げて天高く昇り、大仰な構えを取る。
 射出の体勢だ。

「武運をお祈りしていますよ!!」

 狙いは眼下のマーナガルム。
 撃ち出す弾は……球は、俺達が入った魔力球だ。
 何しろ〝意思ぶつけ作戦〟ってくらいだからな。

 精神は霊体に覆われる形で肉体の中に収まっている。
 従って精神世界に乗り込むには、相手の身体に直接触れる必要がある。
 俺達の存在をまとめてぶつける必要があるというわけだ。

「魔弾よ! 我が同胞の魂を導き給え!!」

 ……………………概要を聞かされた時は、もっとソフトな方法だと思ってたんだがな。

 いや、弾丸扱いされるのは別にいいんだよ。分かってた事だし。
 アホみたいなスピードも我慢できる。
 生身だったらGでえらい事になってたんだろうけどな。アストラル体だから問題ない。
 睨む魔獣の凶眼も、真っ正面で開かれる視界一杯の大顎も、俺達の意気を挫くほどじゃあない。

「うわうわうわうわうわうわうわおぅわ──っ!! 間近で見るとやっぱ怖えええええええ!!?」
「ジャスピオーン! 何とかしてよ、ジャスピオォ────ッン!!!」

 ウェッジとリザードは抱き合って泣き喚いていたが、全体的には至って平常である。
 すべて予想の範囲内だ。何も慌てる事はない。
 たった一つの盲点も、俺にとってだけの問題にしか過ぎないわけだしな。
 そう、俺だけなんだよ。
 火を噴くような超縦回転で、魔獣に迫る魔力球。

「ホォォォリィィィィシィィィィィィッット!!! 熱っ! あっちぃ!? クソ摩擦熱がああああ!!」

 その中に居る俺だけが、空を飛べない俺だけが、回る容れ物の災厄に見舞われているのだ。
 状況は誰が見ても一目瞭然。ネズミ車を回すネズミ的な物凄いやつである。
 ……ん? ああ、この場合は回されるネズミと言った方が正しいのか。
 って、言葉の定義なんかどうでもいいわ!
 どうにか走れてるのはアストラル体だからか? 熱さを感じるのは思い込みのせいか? 死ぬ気で念じりゃ飛べるのか? 
 だとしても、デッドランの真っ最中だ。
 集中なんぞできるものか。

「お前らァァッァ!! 見てねぇで手ぇ貸しやがれえええェェェェ!!!」

「それは無理よ。ゼイロくんも分かってるでしょう?」
「全員で掛かればァァァ!!」
「巻き添えを増やそうとしてもダメ。自力でどうにかしなさい」

 うがぁー! まったく聡いと言おうか鋭いと言おうか! 
 今の俺に触ったら回転運動の影響をモロに受けちまう事をよく分かってやがる。無学のくせして大した慧眼だぜ、姉さん!
 だが見てろよ。

「どうにかできそうもねえから言ってんだろうがよォォォ!!? 誰でもいいから俺に付き合え!!」

 俺は諦めんぞ。
 地獄の亡者のスピリッツで手を伸ばし、低い位置に居たウェッジの足首を掴む事に成功する。

「ちょっ!? 待ってくださいよ! 引っ張らないでぇぇ!!」
「ウェッジぃぃ! お前。走るの得意だろ! カーリャも駆けっこ楽しいよなァァァ!?」
「おうおう!! カーリャ、えんりょする! おまえ、ひとりではしれ!!」
「あぁっやめて! 尻尾引っ張るのはやめて!!」
「はははははははっ! 皆の者、遊んでいる場合ではないぞ!!」

 一人でも掴んじまえばこっちのモンだ。溺れる者は何とやらで次々と巻き添えが増えていく。
 やー、お仲間が出来て嬉しいなー。

「寒い! 寒いってこれ!?」

 そして吹き付ける、逆風のブリザード。
 楽しい楽しい混沌の坩堝と化した魔力球に、更なる追い打ちが掛けられた。

『ッワアアアァァァァァ──────ッッ!!!?』

 乱気流の中を飛ぶオンボロ旅客機よりも酷い揺れである。
 もはや嵐に晒された風船さながらと言っていいだろう。前後左右に乱れまくって何が何だかよく分からん状態だ。
 ……乾燥機の中の洗濯物ってのは、こんな感じなのかねえ?

「オラァァ行ってこいヤァァァァ────ッッ!!!!」

 ほんやりとくだらない事を思う俺の耳に、ジェギルの雄叫びが轟く。
 身体ごと空間が歪むかのような衝撃が走ったのは、それとほぼ同時の事だった。
 蹴るなバカ! サッカーボールじゃねえんだぞ! もうちょっと丁寧に扱いやがれ!
 ──と、叫びを上げようにも意識はすでに闇の中。
 余りのショックに、俺達六人は仲良く気を失っちまっていた。


 ……………………とりあえず、この沸き立つ怒りは敵である犬ッコロにぶつけるとしようか。
 毛皮を剥いで玄関に飾ってやる。現実じゃ無理難題だが精神世界なら可能なはずだ。
 果たして、どんな無茶が通るのか?
 楽しみになってきたぞ。

















 あとがき


 今回で脱出まで持っていくつもりでしたが、少しじっくりと書くことにしました。
 前回を読み返して、さすがに飛ばしすぎかなと思いましたので。
 できれば、ペースも上げたいところなんですけどね……。全然思い通りにいきません。

 余談ですが、主人公ゼイロのバイタリティはGTAシリーズとセインツ・ロウの主人公達を合わせたくらいに見積もっています。
 前世の強さもそんな感じです。
 あくまでも、何となくの漠然としたイメージなんですけどね。

 遂にPVが10万の大台に乗りました!
 地味にひっそりと続くお話のつもりでしたから驚きです。嬉しさも一入です。
 目を通してくださる方々には感謝の気持ちで一杯です。
 感想もそろそろ200に届きそうですね。
 100話までに1000の感想をいただける事を目標に、続けていきたいと思います。

 暫定アイテムデータの記事を作りました。
 今はまだ本編で解説された物だけですが、何かリクエストがあれば他にも色々と載せていきますので、よろしくお願い致します。



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