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No.1292の一覧
[0] とあるVRMMOのはなし(短編)[猫F](2005/08/13 14:54)
[1] Re:とあるVRMMOのはなし(短編)[猫F](2005/08/11 21:18)
[2] Re[2]:とあるVRMMOのはなし(短編)[猫F](2005/08/11 20:42)
[3] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/08/25 02:10)
[4] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/08/25 02:11)
[5] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/08/25 02:12)
[6] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/08/25 21:32)
[7] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/08/26 14:15)
[8] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/09/02 08:22)
[9] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/09/02 08:22)
[10] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/09/02 08:23)
[11] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/09/07 00:08)
[12] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/09/09 20:03)
[13] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/09/12 21:19)
[14] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/09/15 21:39)
[15] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/09/19 14:20)
[16] とあるVRMMOのはなし2[猫F](2010/09/20 14:50)
[17] とあるVRMMOのはなし2・完[猫F](2010/09/20 16:18)
[18] とあるVRMMOのはなし2 おまけ[猫F](2011/06/15 21:06)
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[1292] とあるVRMMOのはなし2
Name: 猫F◆692650dc ID:09e866ac 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/09/12 21:19

 
 こんにちは、ユウキ☆ミです。
 今回の更新はじいちゃんの最後のお話です。




  とあるVRMMOのはなし2




 「坊主坊主、ちとこっち来い」
 「んお?」

 のこのこ近づくと、思い切りハグされました。
 
 「おおおおお?」
 「よーしよしよし」

 頭までぐしゃぐしゃに撫で回されます。
 ムツゴロウVS犬か。

 「・・・・・・ふぅ。ほれ小遣い」
 
 ひとしきり愛でられた後、お小遣い頂きました。
 体を金で買われたようで複雑な心境です。
 あ、今度はユウコが犠牲になりました。

 「って小遣いの額、桁間違ってね?」

 5桁ほど多いような。
 するとじいちゃんは笑い、

 「どうせ電子の藻屑になるだけやしの」

 その一言で察してしまいました。



 「さて、余分は全部無くなった。後は手足と刀があれば事足りる」
 「見送りも要らないんだったね。まったくこのジジイは」

 前に聞いた、じいちゃんの昔からの夢。
 一つは剣を振りながらのたれ死ぬ事。
 一つは自分の剣士としての在り方を完成させる事。 
 まったく持って如何ともし難い厨ニ病である。
 きっと死ぬまで治らない。

 「そしたら逝ってくるわ」 
 「逝ってら。良き終末をー」





 そして悪趣味を発動させる僕であった。
 108まである僕の魔法の一つ、覗き見魔法(熟練度MAX)。
 ポテチとコーラの貯蔵は十分だ。

 「うわー、ジジイ本気すぐる」

 ウルトラハード死の森の中、悠々闊歩する老人の影。
 ダース単位で沸く強敵をぬるりはらりと斬り抜ける。

 急ぐことなく止まることなく、
 武と言うには荒ぶらず、
 舞と言うにはそっけなく。

 剣士として自然に斬る事を良しとしたじいちゃんは、
 次第に斬る事こそが自然である唯の現象に変わり果てて。


 三日三晩斬り続けた後、斬りながら消えて無くなりました。

 「・・・・・・お見事。お疲れ様でございました。眠い。」



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