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No.9402の一覧
[0] 【本編・後日談完結】 小池メンマのラーメン日誌[岳](2015/04/25 21:41)
[1] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 一話 「知らせなき開幕ベル」[岳](2011/09/22 01:33)
[2] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二話 「出会って別れて」[岳](2011/09/22 01:34)
[3] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三話 「開店」[岳](2011/09/22 01:35)
[4] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四話 「とある木の葉のラーメン屋台」[岳](2011/09/22 01:37)
[5] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五話 「癒しを求めて三千里」[岳](2011/09/22 01:38)
[6] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六話 「暗中飛躍」[岳](2011/09/22 01:40)
[7] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七話 「橋の上の出会い」[岳](2011/09/22 01:40)
[8] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 八話 「新ラーメンと中忍選抜試験」[岳](2011/09/22 01:42)
[9] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 九話 「死の森にて」[岳](2011/09/22 01:42)
[10] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十話 「入って乱れて」[岳](2011/09/22 01:43)
[11] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十一話 「死の森を越えて」[岳](2012/03/15 21:52)
[12] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十二話 「本戦予備選、試される下忍達」[岳](2012/03/15 21:53)
[13] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 外伝の壱 とある3匹の珍道中[岳](2009/06/14 20:30)
[14] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 外伝の弐 死闘!砂の里~赤い狐と緑の狸~[岳](2009/06/15 23:05)
[15] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十三話 「人間距離」[岳](2012/03/15 21:54)
[16] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十四話 「木の葉崩しに向けて」[岳](2012/03/15 21:55)
[17] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十五話 「遭遇戦」[岳](2012/03/15 21:56)
[18] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十五・五話 それぞれの一日[岳](2012/03/15 21:57)
[19] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十六話 「嵐の前に」[岳](2012/03/15 21:59)
[21] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十七話 「中忍選抜試験本戦・一試合目」[岳](2012/03/15 22:00)
[22] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十八話 「中忍選抜試験本戦・三試合目。二試合目? え、なにそれ」[岳](2012/03/15 22:01)
[23] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十九話[岳](2009/09/21 01:00)
[24] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十話[岳](2009/07/11 00:16)
[25] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十一話[岳](2009/07/11 16:28)
[26] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十二話[岳](2009/07/05 22:10)
[27] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十三話[岳](2013/08/14 23:24)
[28] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十四話[岳](2010/02/14 22:22)
[29] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 24.5話[岳](2009/07/15 01:55)
[30] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十五話[岳](2009/07/15 21:33)
[31] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十六話[岳](2013/08/14 23:14)
[32] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十七話[岳](2009/07/25 22:43)
[33] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十八話[岳](2009/08/01 15:05)
[34] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十九話[岳](2009/08/01 15:37)
[35] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十話[岳](2009/08/02 02:08)
[36] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十一話[岳](2009/08/03 07:50)
[37] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十二話[岳](2009/08/05 22:37)
[38] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十三話[岳](2009/08/05 22:35)
[39] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十四話[岳](2009/08/09 17:47)
[40] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十五話・前編[岳](2009/08/08 20:40)
[41] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十五話・後編[岳](2009/08/09 18:08)
[42] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十六話[岳](2009/08/16 23:02)
[43] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十七話[岳](2009/08/16 04:05)
[44] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十八話[岳](2010/05/02 01:14)
[45] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 閑話の1:その後、それぞれの一日[岳](2009/08/17 01:51)
[46] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 閑話の2:そして、そんな日々[岳](2009/08/18 23:35)
[47] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の1 ~我愛羅~[岳](2009/08/22 02:17)
[48] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の2 ~テマリ~[岳](2009/08/22 16:23)
[49] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の3 ~サスケと多由也~[岳](2009/08/23 19:42)
[50] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 1[岳](2009/08/31 02:43)
[51] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 2[岳](2009/08/31 02:52)
[52] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 3[岳](2009/09/05 02:05)
[53] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 4[岳](2009/09/09 18:46)
[54] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 5[岳](2009/09/21 01:12)
[55] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ ep[岳](2009/09/13 22:52)
[56] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の4 ~宿は道連れ湯は色気・前編~[岳](2009/09/27 19:46)
[57] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の4 ~宿は道連れ湯は色気・後編~[岳](2009/09/21 06:09)
[58] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 閑話の3:夏祭り[岳](2010/03/16 00:36)
[59] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十九話[岳](2009/10/04 17:52)
[60] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十話[岳](2009/10/04 19:20)
[61] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十一話[岳](2009/10/11 15:59)
[62] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十二話[岳](2009/10/18 11:24)
[63] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十三話[岳](2009/10/14 01:45)
[64] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十四話[岳](2009/10/18 11:22)
[65] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十五話[岳](2009/10/24 16:26)
[66] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十六話[岳](2009/10/25 23:07)
[67] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十七話[岳](2009/10/27 19:39)
[68] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十八話[岳](2009/10/30 23:47)
[69] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十九話[岳](2009/11/07 14:45)
[70] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十話[岳](2010/02/25 00:35)
[71] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十一話[岳](2010/03/30 00:48)
[72] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十二話[岳](2010/02/14 13:24)
[73] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十三話[岳](2010/02/25 00:46)
[74] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十四話[岳](2010/02/25 00:53)
[75] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その壱[岳](2010/05/19 18:09)
[76] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その弐[岳](2010/05/19 18:12)
[77] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その参[岳](2010/05/19 18:16)
[78] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その四[岳](2010/05/23 14:07)
[79] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その終[岳](2010/05/19 18:21)
[80] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十五話 「うちはイタチ」[岳](2010/03/18 00:52)
[81] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十六話 「小池メンマのラーメン日誌」[岳](2010/03/21 17:38)
[82] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十七話 「別れと再会」[岳](2010/03/21 22:12)
[83] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十八話 「始まり」[岳](2010/03/22 21:09)
[84] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十九話 「因果の果てに」[岳](2010/03/28 11:12)
[85] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十話  「譲れないもの、ひとつだけ」[岳](2010/10/25 02:16)
[86] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十一話 「木の葉の忍び達」[岳](2010/04/02 21:58)
[87] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十二話 「地摺ザンゲツ」[岳](2010/04/04 18:49)
[88] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十三話 「泡沫の光彩」[岳](2010/09/15 03:49)
[89] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十四話・前 「乱戦」[岳](2010/04/07 00:59)
[90] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十四話・中 「混戦」[岳](2010/04/07 23:00)
[91] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十四話・後 「決戦」[岳](2010/04/09 23:41)
[92] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十五話 「犠牲」[岳](2010/04/11 22:16)
[93] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十六話・前 「宴の前」[岳](2010/04/17 23:07)
[94] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十六話・後 「多由也」[岳](2010/04/29 05:00)
[95] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十七話 「桃地再不斬×白」[岳](2010/04/26 00:05)
[96] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) ~章前~ 「始まりの終わり、終りの始まり」[岳](2010/05/01 22:17)
[97] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十八話 「月は見ていた」[岳](2010/05/06 00:58)
[98] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十九話 「錯綜する運命」[岳](2010/05/19 18:05)
[99] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十話  「疾走する宿命」[岳](2010/05/18 00:03)
[100] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十一話 「動き出した者たち」[岳](2010/05/19 18:05)
[101] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十二話 「薬と呪印と男と漢女」[岳](2010/05/22 11:45)
[103] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十三話 「慟哭、訪れた後に」[岳](2011/06/17 02:21)
[104] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十四話 「うちはサスケ」[岳](2011/06/17 02:20)
[105] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十五話 「事後処理と小騒動」[岳](2010/05/26 00:47)
[106] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十六話 「人の輪、外れた者」[岳](2010/05/29 09:21)
[107] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十七話 「五大国、隠れ里の動向」[岳](2010/05/30 21:40)
[108] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十八話 「木の葉にて・上」[岳](2010/07/30 01:27)
[109] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十九話 「木の葉にて・中」[岳](2010/06/20 22:53)
[110] 小池メンマのラーメン日誌 八十話 「木の葉にて・下」[岳](2010/07/19 02:30)
[111] 小池メンマのラーメン日誌 八十一話 「決戦を前に」[岳](2010/08/02 00:13)
[112] 小池メンマのラーメン日誌 八十二話 「最後の最後の第一歩・前」 [岳](2010/09/17 20:32)
[113] 小池メンマのラーメン日誌 八十三話 「最後の最後の第一歩・後」[岳](2010/10/11 17:49)
[114] 小池メンマのラーメン日誌 八十四話 「集結、予兆」[岳](2010/10/18 02:24)
[115] 小池メンマのラーメン日誌 八十五話 「五影会談」[岳](2010/11/03 18:56)
[116] 小池メンマのラーメン日誌 八十六話 「退けない一線」[岳](2010/11/06 18:23)
[117] 小池メンマのラーメン日誌 八十七話 「曇天、雪降る荒野にて」[岳](2010/11/21 21:15)
[118] 小池メンマのラーメン日誌 八十八話 「意志、燦燦と」[岳](2010/11/26 22:13)
[119] 小池メンマのラーメン日誌 八十九話 「その一歩、踏み出すのならば」[岳](2012/05/08 00:40)
[120] 小池メンマのラーメン日誌 九十話   「風に舞い」[岳](2010/12/11 20:25)
[121] 小池メンマのラーメン日誌 九十一話 「共に」[岳](2010/12/23 17:18)
[122] 小池メンマのラーメン日誌 九十二話 「十の尾、全の龍を前に」[岳](2013/08/15 02:48)
[123] 小池メンマのラーメン日誌 九十三話 「青い鳥となって」[岳](2013/08/15 02:51)
[124] 小池メンマのラーメン日誌 最終話 「夢の空へ」[岳](2013/08/15 03:01)
[125] 小池メンマのラーメン日誌 エピローグ 「そして………」[岳](2013/10/25 21:43)
[126] あとがきの1[岳](2011/01/31 23:03)
[127] 後日談の1 ~シカマル忍法帳~[岳](2011/02/06 16:35)
[128] 後日談の2 ~とある組織の花火職人~[岳](2011/02/18 22:05)
[129] 後日談の3 ~重なる黒と赤~[岳](2011/03/20 19:21)
[130] 後日談の4 ~帰ってきて~ [岳](2011/04/01 22:21)
[132] キャラクターシート(6/12追記)[岳](2011/06/12 23:54)
[133] 幕間 「小池メンマ 対 桃地再不斬」[岳](2012/03/15 22:04)
[134] 感想返信 (3/1追記)[岳](2011/03/01 22:18)
[135] 忍術一覧[岳](2011/06/12 23:53)
[136] 余談・裏話(6/19に追加)[岳](2011/06/19 01:32)
[137] 後日談の5・前 ~桃地再不斬と白~ [岳](2011/06/16 01:05)
[138] 後日談の5の幕間 ~密談~ (6/22・後半部を改訂、追記)[岳](2011/06/22 19:52)
[139] 後日談の5・後 ~手をとりあって~ [岳](2011/07/10 22:30)
[140] 後日談の6 ~あちこち色々ドタバタ模様~ [岳](2011/07/13 23:38)
[141] 後日談の7・前 ~サムライ達の訓練~[岳](2011/07/24 17:22)
[142] 超番外編 「MENNMA THE・MOVIE」[岳](2011/07/26 00:40)
[143] 後日談の7・後 ~サムライから侍へ~[岳](2011/08/09 23:25)
[144] 後日談の8 ~青空満月~[岳](2011/10/07 00:04)
[145] 後日談の9-1 ~永遠の意味・前編~ (1/29:タイトルだけ変更)[岳](2012/01/29 17:55)
[146] 後日談の9-2 ~永遠の意味・中編~[岳](2012/01/29 20:44)
[147] 後日談の9-3 ~永遠の意味・後編~[岳](2012/02/26 22:17)
[148] 後日談の9-4 ~永遠の意味・完結編~[岳](2012/03/20 20:52)
[149] 後日談の終 ~終わらない空に~[岳](2013/05/04 01:58)
[150] あとがき・その2[岳](2013/05/03 23:07)
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[9402] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十九話 「錯綜する運命」
Name: 岳◆5bf56ac5 ID:6d0af7c1 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/05/19 18:05
一方。屋台から少し離れたところで二人、少女達が座っていた。

片や、象牙色の見事な髪をもつ少女。

片や、陽のように光を放つ、金色の髪をもつ少女。

二人は、互いの眼を見ず、夜空に浮かぶ月を見ながら言葉を交わしていた。

「………九那実殿、といったか。貴方は、ナルトの元へ行かなくてよいのか? ペインの奴が来ていると思うのだが」

「ほう、お主も、気配に気づいていたのか。我とナルト、マダオの奴以外は気づいておらぬと思っていたが」

「何、これでも巫女じゃからな――――とはいっても、気づいたのは五感が完全に戻ってからなのじゃが」

「見事な隠行じゃったしな………だが、我は行かぬよ。あやつから、サシで話したいから来るなと言われているのでな。それよりも、我に聞きたいこととは何じゃ?」

話があるのじゃろう、と九那実が紫苑に訪ねる。



「話しがあるというのは、他でもない――――メンマのことについてじゃ」

「あやつの?」

「そうじゃ。ぶっちゃけて言うが………」



これ以上無く、真剣な声色と顔で紫苑は訪ねる。




「あやつとは、したのか?」



キューちゃんはずっこけた。



「いや、ほら、その………何と言うか、ずっと一緒に居たのじゃろう? 12年間の間、つかず離れず。ずっと一緒に………」


顔を赤くしながらもじもじする紫苑に対し、キューちゃんが怒鳴り声を上げた。


「………な、何もしとらんわ! というか、我が外に出れるようになったのは3年も前の事じゃ!」

「ということは、あやつとは何でもないと、そういう事じゃな?」

「な、な、何故そうなる!?」

「いや、先程シンの奴から聞いたのじゃがな………男と女がひとつ屋根の下、好き合っているならばすることはひとつだけ、とか」

「一応聞いておくが、何をするのじゃ?」

「いや、その、ナニをするらしい。妾も詳しくは知らんのじゃが………」

「あの金髪駄目兄貴小僧は説明をしてくれんかったのか?」

したらしたで殺すが、とキューちゃんは犬歯をむき出しにしている。

「先の発言後、菊夜とサイにしばかれて、その後便所の裏へと連れていかれた」

なぜなのだろう、と紫苑は首をかしげる。

先に殺られたか、とキューちゃんは頷いた。

「というかお主、全部分かった上で言っとらんか?」

「う~ん、恥ずかしながらそういう知識は持っていないのじゃ。菊夜はそういうのは教えてくれなかったし」

「………過保護というか何と言うか………それで、我とあやつの事を聞いてどうするのじゃ?」

「いや、確認しておきたかっただけじゃ。妾の最大のライバルである貴方の事を」

「………ライバル?」

「恋敵ともいう。どうもあやつは、妾の事を妹か娘的な眼でしか見ておらぬようじゃが………」

自分の頭を触りながら、紫苑は溜息をついた。

「分かるのか?」

「うむ。というか、皆をそういう眼で見ているのじゃろうな………ただ一人違う眼で見ている貴方と、比べてみて分かった」

マダオ殿も同意したし、と紫苑が言う。

「………ちなみにあの馬鹿は何と言っておったのじゃ?」



星を指差し、紫苑は言った。


「周囲に居る女性は数多く―――」


そして、煌々と輝いている月を指さした。



「だけど彼自身が“女”として見ているのは、ただの一人しかいないと」





言葉の意味を理解するに、数十秒。

後に、九那実は変な声で紫苑に尋ねた。僅かに、声が上ずっている。


「そ、その唯一が………我だと言うのか?」

「むしろ貴方以外に居ないと思う」

「………うむ、キリハの奴は?」

「照れているにしても、いきなり近親を持ってくるのはどうかと思うが………だが、キリハその他、木の葉の面々は違うと思う」

「どうしてそう思う?」

「何と言うか、メンマと木の葉の忍び達の間には――――薄いが、壁があると思うのじゃ」

「………慧眼じゃの。確かに、木の葉の忍と話すとき――――お茶らけてはいるが、あやつは何処か一線を引いている」










~~~~









一方、屋台前では別の修羅場が繰り広げられていた。

問いただした俺の言葉―――聞いたペインの圧力が、常より増して高まっていた。


「その目的を話してもいいが………その代わりとして」


「………代わりとして?」


慎重に言葉を選び、返す。

今や正に一触即発。対応を一手誤れば、問答無用の殺し合いに発展しかねない。


―――しかし、それも杞憂に済んだ。

突き出されたのは剣ではなく――――どんぶり。


「おかわりを、貰おうか」


「………どんだけ図々しいんだ、アンタ」








しばらくおいて、俺は二杯目のラーメンを出す。

「火の国の宝麺です」

「………それは、俺に対する嫌がらせか?」

「どちらとも取って下さい。味は保証しますよ」

「………まあ、確かに旨そうだが」

僅かに顔をしかめながらも、ペインはおかわりを食べ始める。

俺は店長の顔から元の顔に戻る。

「………で、いい加減先程の問いには答えてくれるんだろうな?」

「まあ、そう急くな――――夜はまだ長いんだからな」

ラーメンをすすりながら、ペインはそうのたもうた。
………火の実を鼻に突っ込んでやろうか、この野郎。

「ってやべえ。それは流石に残酷すぎる」

その恐怖を知っているからこそ、分かる事がある。
あんなもんねじ込まれたら普通に死ねる。

提・厭・浄! の叫び共に最期の時を迎えるだろう。
俺としてもこいつとしても嫌すぎる最期だ、それは。

だが目の前のペインには分からないらしい。その単語には反応しないまま、話しを続けた。

「そうだな………どこから、話すべきか」

困っている、といった風。それが演技かどうか、判断はつかないし、最早どうでもいい。
俺は答えを急かした。

「分からないなら、最初からでいい。お前が何を思って、忍びを滅ぼそうとするのか。何故俺を助けたのかを全部話してくれ」

「それは構わないが………何故、それを聞く? 聞かず問答無用で止める、という選択肢もあると思うのだが」

「いや、聞かなければ分からないだろうが。アンタが何を考えているのか、一体何を目的ににしているのかが」

不可解な部分が多すぎるので、推測もできない。

「それに、全部知った上でなら悔いも無く戦えるってもんだ。遠慮なくブチのめすことができる」

肩を竦め、問いに返す。

「………随分と、大きく出たな」

無謀とも取れる俺の言。その言葉と表情に何を感じたのか、ペインは僅かに眼を細めた。

「そうだな………あの月の夜の後から、話すか」

「ああ………いや、少し待ってくれ。そういえばアンタ、六道仙人の記憶が混じっているんだよな?」

「その通りだ」

頷き、ペインは説明をしてくれた。

あの夜、月に刻まれた術式を見上げた長門は、輪廻眼でその術式を解析したらしい。そして、わずかながらに繋がった。

そしてとある術を使って、六道仙人の記憶を得たという。

「とある術………?」

「ああ。誰もが知っている術だ。最も、今ではそのほとんどが、別の意味で使われているがな」

ペインの言葉に俺は疑問符で返す。一体、それは何だというのか。

「死者の魂そのもの―――あるいはその欠片を呼び、身に宿す術だ。危険なのも相まって、今ではもう久しく使われていない術だがな」

―――死者の魂を呼び寄せる。その単語を聞けば分かった。

「降霊………いや、“口寄せ”か」

「―――然り。今で言えば、口寄せ・穢土転生がそれに近い性質を持っているか」

ペインの、ラーメンをすする音が響き渡る。

「………最も、亀裂の入った長門の魂と融合したせいか、俺の魂としての形は、元のそれから随分と変形してしまったのだがな………」

余計なオマケもついてきてしまったのも、理由の一つとして数えられるが、とペインは言った。

「余計なもの?」

「今、現出したものではなく――――かつて六道仙人が封じた十尾だ。癒着した魂に混じり、いくらかは俺の魂の隙間に入り込んだ」

ペインは自らの胸を叩き、そう説明をする。

「古代の亡霊、古き破壊神ってところか」

「或いは月の神とも言えよう………話しが逸れたな」

続きを話すぞ、とのペインの言葉に俺は頷きを返した。

「あの後、俺はあの場に居た忍びを皆殺しにした。ただの一人を除いてな」

「ただの一人………かの雨隠れの半蔵殿か」

「ああ。奴は部下を囮にしてその場を去り、里へと逃げ帰った。そして徹底的に防備を固めた。俺が恐ろしかったのだろうな。
 ――――だけどそんなものは意味を成さない。俺は真っ向からその要塞とも言える防備を突き破り、半蔵は勿論の事、一族の者全てを皆殺しにした」

「同胞と親友の仇………つまるところは復讐か」

「そのとおりだ。ペインの中に残った長門の残滓、それが何よりも望んでいたことだからだ。あの時は、復讐の念が他のどれよりも強く、胸の内を占めていた。
 俺は女子供問わず徹底的に壊し、蹂躙し、里の忍びをも巻き込んで血に染めた――――そして、長門は壊れた」

「壊れた?」

「ああ。復讐の念が消えたと同時、長門の念は弱まり、やがてはその魂の色も薄れた―――長門としての自己意識が弱まったせいだった。
 ―――あるいは、女子供を殺す己の業をはっきりと自覚したからかもしれないが」

「他人事のように言うんだな」

「今となっては過ぎ去りしこと―――他人と成り果てた俺にとっては、真実他人事でしかないよ。今の俺は長門としては遠い」

いや、人でさえもないかもしれんとペインは真顔で言う。

「今の俺は六道仙人の意志と、十尾の持つ使命に動かされている、ただの装置に過ぎない。長門の意志の残滓と、六道仙人の義務感と、十尾の欠片の使命が合わさった、一つのシステムにしか過ぎないのだ」

「共通するのは目的だけ。いわば肉の器に集った、集合意識体というわけか………成程、人じゃあないな」

「その通りだ。そして俺は、とある目的を達するため、そしてあることを知るために、一人で旅に出た。各地を流れたのだ」

「それはまたどうして? そこは着々と忍び滅亡の計画を練るところだろ。お前の言うことが本当だとするならば、お前の人格はほぼ六道仙人を基板としている筈。
 無差別な破壊活動に出ていないのが証拠だ」

十尾はあくまで欠片だろう、と言うとペインは頷いた。

「知識も持っている。そんなお前が、今更何を? 目的とはなんだ?」


「そうだな……・まず一つ」


ペインは指を一つ立て、言葉を続けた。


「忍びは殺す。だが邪魔だからとて“ただ”壊す、という訳にもいかなかったのだ。忍びが抜けた穴を埋める存在が必要だった。
 忍びの役割そのものを果たす集団では無くても、全国各地である程度の規模を持ち、また組織力に富んでいる存在を作る必要があった。
 その後に起こるであろう混乱を収めるためにはな」


「その組織………それが、“網”か。設立に手を貸したのも?」

「裏の目的があったからに過ぎない。そこで俺は“残月”―――偽名を名乗り、組織を運営していくに相応しい人材をかき集めていった」

これでも昔は、一組織を率いていてのもあるのでな、とペインはその要望を大人びたものに変える。

「ということはつまり、先代の“斬月”―――あいつが名乗っていた名の通りだと“ザンゲツ”……あいつが、あんたの名前を借りたのか」

「ああ。借りを返すため、とあいつは言っていたが」

「借り?」

「俺は網の設立時のごく初期に起きた揉め事などの解決、忍びとの交渉、また妨害工作を秘密裏に防ぐなど、裏から手は貸した。だ
 が表の存在として、組織の裏首領として名乗りをあげるつもりはなかった」

後々の展開を考えれば、どちらにも不利益になるからな、とペインは無表情のままラーメンをすする。

「破壊するものに連なる糸は少ない方がいい。それこそ、無いことが相応しい」

「テロリストだもんな。俺も、言えた口じゃないけど」

色々とやばいことをしているのは、俺も同じだった。
多少の違いはあれど、大国側からは恨まれるようなこともある。

「だが、それではあいつの気が済まなかったらしい。俺に何かを返したかった。だから、それで何も返せないからせめて、と………あいつは俺の名前を首領としての称号にした。こちらは全然気にしていないというのにな」

「それは何故?」

「若干の問題解決には手を貸した。だが、組織の基礎と方針、運営の方法、そして大事な所での決断を下したのは全てあいつだったからだ。俺はあくまで初期限定に起こる厄介ごとを防ぐだけの、いわば補助器具に過ぎなかったんだよ」

「でも、知恵は貸したんだろ?」

「教えたにしても、忍者が何を出来るか、など小さな事に過ぎない………設立してしばらく、あそこまで大きくできたのは間違いなくあいつの手腕だ。
 チャクラも使っていないというのに、人間というのはここまでやれるのかと正直驚いたぞ」

「忍びにしろ誰にしろ、すげえやつはすげえからなあ………で、それが何年前?」

「うちは………便宜上“マダラ”と呼ぼうか。奴が九尾の妖魔を操り、木の葉隠れの里を襲せる数年前だ」


そこでペインは僅かに表情を暗くする。

もうひとつ、指を立てる。

「知りたいことがなんなのか、と言ったな。それは………忍びのことだ」

「忍者の事を?」

術や体系その他は、理解しているはずだろう。
そう問うと、ペインは首を横に振った。

「知識はあった。だが、直接触れ合ってはいない。今の俺となった現在の魂で、雨隠れの腐れ忍者とは直に話しあっても、大国の忍びとは接していなかった」

「だから、網の裏で忍者………各国の隠れ里を探ったのか。忍び達の“今”を知るために」

「そうだ」

「それで、何か分かったのか? 例えば、大戦の原因は忍びだけに在らず、といったこととか」

「………そのとおりだ」

第一次忍界大戦。その発端は、今でも不明とされている。

だが第二次忍界大戦の発端に関しては、壮年の忍びであれば誰もが知っていた。。
第一次大戦の戦後処理の果てに発生した、経済格差。貧富の差が著しくなったが故に起きた、戦争


“貧乏だが、力はある。そして力があるならば、富んでいる国があるのならば、奪えばいい”


それは果たして、大名など国の上層部の意志であったのか。
果ては、武力派と忍者達の提案で起きた事であったのか。


「そのどちらか、今となってははっきりしないが、忍びだけが原因で無いのは分かった………しかし、第三次忍界大戦は別だ」

第二次大戦で疲弊し、少なくなった人。
荒れ果てた田畑。壊れ使い物にならなくなった道。

そのどれもが、忍びの手によるもの。
戦場を選ばない忍びが原因であった。

「過去、まだ種類が少なかった忍術は戦争という養分を吸いながら発展し、強くなった。そして、その術の威力や凄惨さもまた………」

ペインが少し、遠くを見た。

俺は、綱手の弟の事を思い出していた。
見るに耐えない程になるまで、人を壊す術というものがあるらしい。

螺旋丸も使いようによっては、それが可能となるだろう。

「五つの隠れ里が設立され、そして互いに競い負けぬようにと必要の無い術を開発した。愚かさと残虐さを切磋琢磨し、挙句の果てには関係の無い人達まで巻き込む。
 結果が、長門であり弥彦であり、小南だ。そして無数の物言わぬ死体達だ――――怨念だよ、うずまきナルト」

無表情の透明であった顔を憎悪の黒に染め、ペインは話す。

「第三次大戦の初期、侵攻のため千名の忍者を投入した岩隠れ………その裏で起きた事を知っているか? 
 今でも衰えていない雲隠れの国………秘術を探索する忍びが、裏で何をやっているか知っているか?
 血霧の里と呼ばれた霧隠れの里も加え、泥沼の小競り合いが起きた事を知っているか?
 砂隠れお得意の人形細工。あれが開発されるまでに、何があったのかを知っているか?
 木の葉はいわずもがなだ。三代目火影は実に頑張ったが、大蛇丸を野に放ち、ダンゾウを暗躍させたままにした罪は重い。
 あいつらが裏でどんなことをしているか、お前は知っているか? ―――俺は知っている。各地に残った怨念達が教えてくれた。
 言葉にするにもバカバカしい、マダラが引き起こした十尾覚醒という出来事の果てに、知ることとなった」

「………成程? 十尾は全てを取り込むと聞いたな」

「そうだ。十尾はその巨大な身体の中に人を取り込み、負の思念さえ取り込み、その中に蓄える。取り込んだ者に幻術を見せ、そのの時間と止めたままにするのだ。
 
「輪廻を廻す、その力とするために?」

「その通りだ。全てを終わらした後、始まるために」

「………なんだか何処かで聞いた剣の能力と似ているな」

「ああ、イタチの持つ十拳剣のことか? ―――あれも、十尾の能力を解析して出来た結果だろうな。俺が居た時代にはもう存在していたが、まだあるのか」

十拳剣とは、別名「酒刈太刀(サケガリノタチ)」とも言われる、実体のない霊剣のことだ。

突き刺した者を酔夢の幻術世界に飛ばし、封じ込める能力を持っているという。

いわば剣そのものが封印術を帯びた、切り札とも成り得る武器で、草薙の剣の一振りでもあるらしい。

「………あるいは、他者のチャクラを飲み込み自らの力とする擬似尾獣、“零尾”とやらと同じ存在かもしれんな。巨大な力に対向するため、同質の力を解析し用いるのは別におかしい話ではない」

「“十拳”の剣だしなあ」

「言い得て妙だな」

そう言った後、ペインは手元の水を飲んだ。

「まあ、そのイタチの尽力により、大国は今何が起こっているのか、その果てにどうなってしまうのか………遅すぎるが、それを理解したようだな。今や世界の滅亡は秒読みだというのに」

「………それを隠したのは、他ならぬお前だろうが」

「それもあるが………根幹となる伝承を忘れ、今に矜じた忍びは、何をすべきなのか、そしてどうすべきだったのかを知ろうともしなかった。
 それも確かだ。あるいは、自分たちに裁きが下るなど思っても見なかったのだろうな………力による好き勝手がいつまでも通ると思ったのか」

馬鹿が、と。

ペインは嘲笑を浮かべ、吐き捨てた。
いや、これは六道仙人としての言葉だろう。俺は何となくそう思った。

そして並べ立てられた事実を認識する。

裏で何が起こっているのか、俺は理解していた。
人が10人いれば、その色も十様だ。

善なる人だけが生きていると考えるような甘ちゃんでもない。

人の道に外れ、外道に落ち、畜生に成り果てた人間に似たなにか。

そういうのも、この旅路の途中で、幾人か見たことがある。



――――しかし。そうだけれど、決してそれだけでは無い。


「だけど………戦争を防ごうとしている者もいる。平和を愛し、外道を憎む忍びも居る」

筆頭が三代目火影。木の葉の中にも数多く居る
他国にも居るだろう。

「そして今、軍事力は縮小されている。戦争によって――――死によって学び、それを繰り返さないために努力している」

それも事実だろう、と俺はペインに告げる。


間違えない人はいない。人は万能じゃない。

人は神足り得ないのだから。


「しかし、だからといって、その言葉だけで全ての間違いが許される訳じゃない。それは、理解しているか?」

「ああ、理解しているよ。だが、全てを滅ぼすという選択もまた、正しいことじゃない」


間違ったから、正す。それは正しい。だが贖罪という概念も無しに断罪を下し、存在を無くす。

いわば始めから全てを無かったことにするというのは、違う。それはまるで神の所業だ。

人の身でそれを成すというならば、これ以上の傲慢があるだろうか。

そして神様だとして、それがなんだというのだ。例え偉かろうと、無闇矢鱈に命を弄ぶことなど、それが許される訳だない


「それに………そもそも、忍術が広めたのは六道仙人だろうが。忍術を興したお前の中にいる英雄も、今の世界の現状となったその一因を担っているはずだが」


「そうだな………それも、また事実だ。しかし、反対の事実もある。それ以外の、避けえぬ事態もまた」


「それは………」


二つの相反する事実と言われ、俺は言葉に詰まる。

それもまた、確たるものだからだ。どうすれば良いのかなど、それは俺にも分からない。

だけど殺してはい終わり、などということも認められない。


(………ん?)


気づけば、迷い考え込んでいる俺の前にいるペインの、その様子が変化する。


憎しみの黒を、再び透明なそれに戻している。やがてペインはその顔をこちらに向けた。
そして、俺の眼を真っ直ぐに見る。


そこには、真摯な色が灯っていた。

ゆっくりと口を開く。




「そう―――だからこそ、お前をここまで導いたのだよ」



声が、森に響き渡った。





























―――――・


あとがき

難産過ぎました………。

後半に続く。続きは明日、明後日くらい?



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