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No.9402の一覧
[0] 【本編・後日談完結】 小池メンマのラーメン日誌[岳](2015/04/25 21:41)
[1] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 一話 「知らせなき開幕ベル」[岳](2011/09/22 01:33)
[2] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二話 「出会って別れて」[岳](2011/09/22 01:34)
[3] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三話 「開店」[岳](2011/09/22 01:35)
[4] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四話 「とある木の葉のラーメン屋台」[岳](2011/09/22 01:37)
[5] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五話 「癒しを求めて三千里」[岳](2011/09/22 01:38)
[6] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六話 「暗中飛躍」[岳](2011/09/22 01:40)
[7] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七話 「橋の上の出会い」[岳](2011/09/22 01:40)
[8] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 八話 「新ラーメンと中忍選抜試験」[岳](2011/09/22 01:42)
[9] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 九話 「死の森にて」[岳](2011/09/22 01:42)
[10] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十話 「入って乱れて」[岳](2011/09/22 01:43)
[11] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十一話 「死の森を越えて」[岳](2012/03/15 21:52)
[12] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十二話 「本戦予備選、試される下忍達」[岳](2012/03/15 21:53)
[13] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 外伝の壱 とある3匹の珍道中[岳](2009/06/14 20:30)
[14] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 外伝の弐 死闘!砂の里~赤い狐と緑の狸~[岳](2009/06/15 23:05)
[15] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十三話 「人間距離」[岳](2012/03/15 21:54)
[16] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十四話 「木の葉崩しに向けて」[岳](2012/03/15 21:55)
[17] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十五話 「遭遇戦」[岳](2012/03/15 21:56)
[18] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十五・五話 それぞれの一日[岳](2012/03/15 21:57)
[19] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十六話 「嵐の前に」[岳](2012/03/15 21:59)
[21] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十七話 「中忍選抜試験本戦・一試合目」[岳](2012/03/15 22:00)
[22] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十八話 「中忍選抜試験本戦・三試合目。二試合目? え、なにそれ」[岳](2012/03/15 22:01)
[23] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十九話[岳](2009/09/21 01:00)
[24] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十話[岳](2009/07/11 00:16)
[25] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十一話[岳](2009/07/11 16:28)
[26] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十二話[岳](2009/07/05 22:10)
[27] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十三話[岳](2013/08/14 23:24)
[28] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十四話[岳](2010/02/14 22:22)
[29] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 24.5話[岳](2009/07/15 01:55)
[30] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十五話[岳](2009/07/15 21:33)
[31] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十六話[岳](2013/08/14 23:14)
[32] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十七話[岳](2009/07/25 22:43)
[33] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十八話[岳](2009/08/01 15:05)
[34] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十九話[岳](2009/08/01 15:37)
[35] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十話[岳](2009/08/02 02:08)
[36] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十一話[岳](2009/08/03 07:50)
[37] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十二話[岳](2009/08/05 22:37)
[38] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十三話[岳](2009/08/05 22:35)
[39] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十四話[岳](2009/08/09 17:47)
[40] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十五話・前編[岳](2009/08/08 20:40)
[41] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十五話・後編[岳](2009/08/09 18:08)
[42] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十六話[岳](2009/08/16 23:02)
[43] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十七話[岳](2009/08/16 04:05)
[44] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十八話[岳](2010/05/02 01:14)
[45] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 閑話の1:その後、それぞれの一日[岳](2009/08/17 01:51)
[46] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 閑話の2:そして、そんな日々[岳](2009/08/18 23:35)
[47] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の1 ~我愛羅~[岳](2009/08/22 02:17)
[48] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の2 ~テマリ~[岳](2009/08/22 16:23)
[49] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の3 ~サスケと多由也~[岳](2009/08/23 19:42)
[50] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 1[岳](2009/08/31 02:43)
[51] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 2[岳](2009/08/31 02:52)
[52] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 3[岳](2009/09/05 02:05)
[53] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 4[岳](2009/09/09 18:46)
[54] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 5[岳](2009/09/21 01:12)
[55] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ ep[岳](2009/09/13 22:52)
[56] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の4 ~宿は道連れ湯は色気・前編~[岳](2009/09/27 19:46)
[57] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の4 ~宿は道連れ湯は色気・後編~[岳](2009/09/21 06:09)
[58] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 閑話の3:夏祭り[岳](2010/03/16 00:36)
[59] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十九話[岳](2009/10/04 17:52)
[60] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十話[岳](2009/10/04 19:20)
[61] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十一話[岳](2009/10/11 15:59)
[62] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十二話[岳](2009/10/18 11:24)
[63] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十三話[岳](2009/10/14 01:45)
[64] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十四話[岳](2009/10/18 11:22)
[65] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十五話[岳](2009/10/24 16:26)
[66] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十六話[岳](2009/10/25 23:07)
[67] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十七話[岳](2009/10/27 19:39)
[68] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十八話[岳](2009/10/30 23:47)
[69] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十九話[岳](2009/11/07 14:45)
[70] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十話[岳](2010/02/25 00:35)
[71] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十一話[岳](2010/03/30 00:48)
[72] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十二話[岳](2010/02/14 13:24)
[73] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十三話[岳](2010/02/25 00:46)
[74] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十四話[岳](2010/02/25 00:53)
[75] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その壱[岳](2010/05/19 18:09)
[76] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その弐[岳](2010/05/19 18:12)
[77] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その参[岳](2010/05/19 18:16)
[78] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その四[岳](2010/05/23 14:07)
[79] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その終[岳](2010/05/19 18:21)
[80] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十五話 「うちはイタチ」[岳](2010/03/18 00:52)
[81] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十六話 「小池メンマのラーメン日誌」[岳](2010/03/21 17:38)
[82] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十七話 「別れと再会」[岳](2010/03/21 22:12)
[83] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十八話 「始まり」[岳](2010/03/22 21:09)
[84] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十九話 「因果の果てに」[岳](2010/03/28 11:12)
[85] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十話  「譲れないもの、ひとつだけ」[岳](2010/10/25 02:16)
[86] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十一話 「木の葉の忍び達」[岳](2010/04/02 21:58)
[87] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十二話 「地摺ザンゲツ」[岳](2010/04/04 18:49)
[88] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十三話 「泡沫の光彩」[岳](2010/09/15 03:49)
[89] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十四話・前 「乱戦」[岳](2010/04/07 00:59)
[90] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十四話・中 「混戦」[岳](2010/04/07 23:00)
[91] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十四話・後 「決戦」[岳](2010/04/09 23:41)
[92] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十五話 「犠牲」[岳](2010/04/11 22:16)
[93] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十六話・前 「宴の前」[岳](2010/04/17 23:07)
[94] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十六話・後 「多由也」[岳](2010/04/29 05:00)
[95] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十七話 「桃地再不斬×白」[岳](2010/04/26 00:05)
[96] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) ~章前~ 「始まりの終わり、終りの始まり」[岳](2010/05/01 22:17)
[97] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十八話 「月は見ていた」[岳](2010/05/06 00:58)
[98] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十九話 「錯綜する運命」[岳](2010/05/19 18:05)
[99] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十話  「疾走する宿命」[岳](2010/05/18 00:03)
[100] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十一話 「動き出した者たち」[岳](2010/05/19 18:05)
[101] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十二話 「薬と呪印と男と漢女」[岳](2010/05/22 11:45)
[103] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十三話 「慟哭、訪れた後に」[岳](2011/06/17 02:21)
[104] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十四話 「うちはサスケ」[岳](2011/06/17 02:20)
[105] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十五話 「事後処理と小騒動」[岳](2010/05/26 00:47)
[106] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十六話 「人の輪、外れた者」[岳](2010/05/29 09:21)
[107] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十七話 「五大国、隠れ里の動向」[岳](2010/05/30 21:40)
[108] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十八話 「木の葉にて・上」[岳](2010/07/30 01:27)
[109] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十九話 「木の葉にて・中」[岳](2010/06/20 22:53)
[110] 小池メンマのラーメン日誌 八十話 「木の葉にて・下」[岳](2010/07/19 02:30)
[111] 小池メンマのラーメン日誌 八十一話 「決戦を前に」[岳](2010/08/02 00:13)
[112] 小池メンマのラーメン日誌 八十二話 「最後の最後の第一歩・前」 [岳](2010/09/17 20:32)
[113] 小池メンマのラーメン日誌 八十三話 「最後の最後の第一歩・後」[岳](2010/10/11 17:49)
[114] 小池メンマのラーメン日誌 八十四話 「集結、予兆」[岳](2010/10/18 02:24)
[115] 小池メンマのラーメン日誌 八十五話 「五影会談」[岳](2010/11/03 18:56)
[116] 小池メンマのラーメン日誌 八十六話 「退けない一線」[岳](2010/11/06 18:23)
[117] 小池メンマのラーメン日誌 八十七話 「曇天、雪降る荒野にて」[岳](2010/11/21 21:15)
[118] 小池メンマのラーメン日誌 八十八話 「意志、燦燦と」[岳](2010/11/26 22:13)
[119] 小池メンマのラーメン日誌 八十九話 「その一歩、踏み出すのならば」[岳](2012/05/08 00:40)
[120] 小池メンマのラーメン日誌 九十話   「風に舞い」[岳](2010/12/11 20:25)
[121] 小池メンマのラーメン日誌 九十一話 「共に」[岳](2010/12/23 17:18)
[122] 小池メンマのラーメン日誌 九十二話 「十の尾、全の龍を前に」[岳](2013/08/15 02:48)
[123] 小池メンマのラーメン日誌 九十三話 「青い鳥となって」[岳](2013/08/15 02:51)
[124] 小池メンマのラーメン日誌 最終話 「夢の空へ」[岳](2013/08/15 03:01)
[125] 小池メンマのラーメン日誌 エピローグ 「そして………」[岳](2013/10/25 21:43)
[126] あとがきの1[岳](2011/01/31 23:03)
[127] 後日談の1 ~シカマル忍法帳~[岳](2011/02/06 16:35)
[128] 後日談の2 ~とある組織の花火職人~[岳](2011/02/18 22:05)
[129] 後日談の3 ~重なる黒と赤~[岳](2011/03/20 19:21)
[130] 後日談の4 ~帰ってきて~ [岳](2011/04/01 22:21)
[132] キャラクターシート(6/12追記)[岳](2011/06/12 23:54)
[133] 幕間 「小池メンマ 対 桃地再不斬」[岳](2012/03/15 22:04)
[134] 感想返信 (3/1追記)[岳](2011/03/01 22:18)
[135] 忍術一覧[岳](2011/06/12 23:53)
[136] 余談・裏話(6/19に追加)[岳](2011/06/19 01:32)
[137] 後日談の5・前 ~桃地再不斬と白~ [岳](2011/06/16 01:05)
[138] 後日談の5の幕間 ~密談~ (6/22・後半部を改訂、追記)[岳](2011/06/22 19:52)
[139] 後日談の5・後 ~手をとりあって~ [岳](2011/07/10 22:30)
[140] 後日談の6 ~あちこち色々ドタバタ模様~ [岳](2011/07/13 23:38)
[141] 後日談の7・前 ~サムライ達の訓練~[岳](2011/07/24 17:22)
[142] 超番外編 「MENNMA THE・MOVIE」[岳](2011/07/26 00:40)
[143] 後日談の7・後 ~サムライから侍へ~[岳](2011/08/09 23:25)
[144] 後日談の8 ~青空満月~[岳](2011/10/07 00:04)
[145] 後日談の9-1 ~永遠の意味・前編~ (1/29:タイトルだけ変更)[岳](2012/01/29 17:55)
[146] 後日談の9-2 ~永遠の意味・中編~[岳](2012/01/29 20:44)
[147] 後日談の9-3 ~永遠の意味・後編~[岳](2012/02/26 22:17)
[148] 後日談の9-4 ~永遠の意味・完結編~[岳](2012/03/20 20:52)
[149] 後日談の終 ~終わらない空に~[岳](2013/05/04 01:58)
[150] あとがき・その2[岳](2013/05/03 23:07)
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[9402] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十六話
Name: 岳◆3d336029 ID:6d0af7c1 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/08/16 23:02
ナルトの「40秒で支度しな!」発言の後。

一同は隠れ家から遠く離れた場所へと通じる、秘密地下通路を伝って外へと脱出。


地上に出て数分を歩いた後、立ち止まった。


「ここまで来れば大丈夫だろう・・・一旦休憩にするか」

ナルトの言葉を聞き、皆が足を止める。

「よっと・・・多由也、随分揺れたと思うけど大丈夫か? 傷は広がってない?」

「あ、ああ。傷は塞がってるから、問題は無いと思う」

「でも顔色は良くないね・・・まあ、血が足りないのかも。あれだけ出血したし。体力の方もまだ回復はしていないだろうから、無理はしない方がいいよ」

「・・・あり、がとう・・・ほんと、何て言ったらいいか」

「いいよ、別に。それに役得だったしねー」

と、ナルトは少し笑いながら、先ほどまで背負っていた背中を指す。

そのやりとりを見ていたサスケが、顎に手をやり何のことか分からないと首を傾げている。

やがて、ポンと手を叩いて解答を口に出した。

「ああ、胸が「うるせえ!」うお!?」

サスケの呟きを聞いた多由也が、顔を真っ赤にしてサスケに殴りかかる。

それを間一髪で回避したサスケが、多由也へと文句を言う。

「危ねえな、てめえ! いきなり何すんだ!?」

「お前が悪いんだろうが!?」

ぎゃーぎゃー言い合う2人の間に、マダオが入る。

「ほらほら、2人とも。今は逃げてる最中なんだし、騒がないの。できるだけ静かに争いなさい・・・ほら、ああやって」

マダオが指さす先には、静かに地面に屈み込んでいるナルトの姿が合った。

「・・・ふん、人誅じゃ。何、急所は外してある。安心せい」

「・・・てか・・・お・・もい・・・っきり急所・・・・・でしょ」

ここが急所で無かったら、どこが急所だというのか。

股間を抑えて悶絶するナルトの背中を、白が優しく叩いている。更にその背後では、再不斬が「へっ、ざまあ」と言う表情を浮かべていた。

「「・・・・」」

その光景を見て、沈黙する2人。顔を見合わせてため息をつく。

先ほどまでと違う、あまりのギャップの激しさに「なんだかなー」と思うサスケ、多由也であった。




「ありがとう、白。こんなに優しくしてくれるのはお前だけだよ・・・」

「でも、本当にいいんですか? 全部爆破しちゃって」

ナルトのボケを華麗にスルーした白が、残してきた隠れ家の処置について聞く。

「・・・まあ、急ぎだったからねえ。それに、爆破した方が後腐れなくていいよ。戻れないなら、いっそ無くなってしまった方がいい。その方が割り切れるし」

痕跡も何もかも全て吹き飛ばせるし。主に、木の葉側に見られたら不味いものとか。

ありったけの起爆札をセットしたので、何も残らないだろう。それだけの威力はある筈だ。

脱出路用として地面に掘った、あの隠し通路も全て埋まるだろうから、追跡もし難いだろうし。

「ダミーの隠し通路も作ったしねえ」

本命、つまり俺達が使った脱出路は跡形無く消えるように細工した。

ダミー用・・・今いる位置とは別方向に伸びる脱出路の方は、ある程度痕跡が残るように細工をしたのだ。これで脱出後の足取りはある程度攪乱出来るはず。

影分身に足跡も付けさせた。それも、あからさまなものではなく、細かく調査してようやく分かるといった程度のレベルのものだ。

「それにほら。秘密基地が見つかって、それで脱出する場合には・・・跡形もなく爆破するのはお約束ってやつでしょ?」

「・・・でもそれは悪の秘密基地のお約束なんじゃあ」

多由也が突っ込む。

(うむ、この世界にも漫画文化はあるようだなあ)

そういえば、自来也も書いたんだっけか。俺は読んだこと無いけど。

「でも俺達ってどっちかっていうと悪者だよね? ・・・だってほら」

みんなが、俺の指さす先・・・再不斬の方を見る。

「・・・そうだねえ」
マダオがしみじみと呟く。

「そうじゃな」
キューちゃんが頷く。

「・・そうかも」
多由也がぽつりと呟く。

「否定できないな」
サスケが顔を逸らす。

「ちょっと、皆さん! ええと、ほら、再不斬さんだって、悲しい話を聞いたら涙流すことだってあるんですよ!」
白のフォローが入った。

「・・・」
だが、容姿についてのフォローは入らなかったので、再不斬がちょっと涙目になる。

「ああ、そういえば以前、俺が○ランダースの犬の話を聞かせたとき・・・見事に泣いてたよなあ」

話し終えた後、即座に逃げていったけど。いや、しかしもしかしてとは思っていたが、まさかホントに泣いていたとは。

「・・・眼を押さえて静かに泣く再不斬さん・・・あれは、可愛かったですねえ」

白がその時の顔を思い出して、うっとりと呟く。その表情は色っぽくて綺麗でとてもとても見応えのある顔なのだ。

だが皆は眼を逸らし、おのおのの言葉を呟いた。

「鬼の目に涙だねえ」
誰がうまいこと言えとマダオ。

「でも、可愛いってなあ・・・」
想像できん、とサスケ。

「まあ、人好き好きだから」
うんうんと頷く俺。

「割れ鍋に綴じ蓋?」
割と多由也が酷い。でも合ってるかも。

「豚に真珠?」
キューちゃん、それ意味が違うから。


「・・・・・」

再不斬はじっと、屈辱に耐えているのであった。



数分後。


「そろそろ、ですか?」

「いや、まだだ20分ぐらいしか経っていない」

脱出後、ここまで移動した時間を含め、まだ予想時刻より30分は余っている。

「爆発作動まで待つか・・・一応、見届けなくちゃならんし」

「それまでじっとしているってのも芸が無いね・・・そうだ」

そこで、マダオがある事を提案した。

「ねえねえ、これだけの人数が集まったんだし・・・何か、チーム名とか決めない?」

その言葉に、皆が考え込む。

「いいな、それ」

「確かに」

夢見る少年世代(身体は)のナルトと、正真正銘の少年世代であるサスケが同意する。

「とはいってもなあ」

「僕たちに共通点ってありましたっけ?」

「ああ、有ることはあるなあ。ほら・・・『帰る場所が無い集団』」

「・・・ずばっときたね」
ちょっと切なくなる。

「直球過ぎないか?」
ど真ん中である。

「・・・そうだね。それじゃあ語呂も悪いし・・・他に何かある?」

一瞬の沈黙の後、多由也がぽつりと呟いた。

「そういえば・・・里抜けするとき、左近に野良犬とか言われた」

多由也の言葉を聞き、その言葉にある集団の言葉が浮かぶ。

「うん、それなら『リザーブ・ドッグス』何てどう?」

親父は事故死しました。

「正に俺達のフィールドだね」

「うん、意味がわからん。却下じゃ」

キューちゃんに笑顔で却下された。

まあ、そりゃ分からんか。だがマダオ反応してくれてナイスジョブ。

「それ以外だと、そうだなあ」

考え込む。目的に添う名前にした方がいいかもしれない。

「そう、『暁』に対抗して・・・『夜明けの船』なんてどう?」

絢爛で舞踏な祭りが起こるかもしれない。

「いや、船なんてないでしょ。てか何で船?」

夜明けときたら船でしょう。

「じゃあ、曙ってのは? もしくは曙光」

「ごっつぁんです! ・・・却下」

どっちなのさ。

「黎明はどう?」

マダオが言う。

「王子ものぞむーもいないので却下」

暁と一緒に太陽を支えるのは嫌です。叢雲にも進化しません。

「じゃあ、反対の意味で・・・宵闇とか」

サスケが呟く。だが、それはちょっと・・・

「サスケさん、サスケさん。それだと暗殺専門組織にしか聞こえないんで・・・」

誰を屠るの、誰を。落ち込むサスケをよそに、別角度から切り込んでみる。

「じゃあ、『傭兵騎士団』は?」

水素の心臓持ってないけど、あの団長には適わないけど、響きが好きだから。

「・・・傭兵は分かるけど、きしって何?」

遠い世界の侍みたいなものです・・・といっても分からんか。

「じゃあ、大逆転号は?」

「7つの世界最後の希望を託されるのはちょっと・・・」

大役過ぎる。荷が重い。プリンセス・ポチもいないし。

・・・プリンセス・キューちゃんはいるけど。

「・・・7、7か。そういえば、7人なんだね・・・それじゃあそのままセブンなんてのはどう?」

「コード・スクエア! ・・・でも俺が批判されるから却下」

カルバリー・ディスピアー!ってか。まあ転生とはちょっと違うけど。

もしくは魔王ナグゾスサールでも倒しに行くのか・・・いいね。

「えっと、じゃあ七星は?」

セプテントリオン?

「いや、コードネームがちょっとつけられないし」

それに名字無い人いるし。白がHになちゃーうよ。サスケがステイツになっちゃうし。

「それじゃあ、七色・・・“虹”なんてどう?」

「あ、なかなかいいね・・・でも保留」

「う~ん、何かこうびりっと来る者が無いね」

「そうだなあ。隠れ家につくまで時間があるし、それまでに少し考えておくか」


立ち上がり、時計を確認する。まだ、予定時間より10分あるが・・・ん?

「来た、か」

影分身から連絡が入った。根が隠れ家に急接近中らしい。

「・・・よっと」

足にチャクラを篭めて、岩場の上へと跳躍する。気配は消したまま、隠れ家のある方角を見て呟く。


「想定していた時間より早いけど・・・始まるか」











一方、同時刻。森の中静かに建つ、メンマ邸周辺。

そこには、“根”の部隊、2小隊が展開していた。

幾多の罠の群れを、僅か40分足らずで潜り抜けた手練れ揃い。

ハンドサインで合図。

1小隊が周囲を警戒する。

そしてもう1小隊が、メンマ邸へと静かに忍び寄る。

近接し、壁に触った後、ハンドサインを送る。

その内容はこうだ。

(隠避結界が張られている模様)

再び互いにハンドサインを交わし、頷きあう。

「・・・」

そして無言のまま、正面入り口に小石を投げつける。

数瞬置いて

「・・・!」

もう一つの窓から侵入する。


最適のタイミングでの侵入、そう思っていた。


だが侵入した直後だ。


突如、家の中から大声が発された。


『だが足りない! 足ぁりないぞぉ!!』


「!?」


驚きに硬直する4人。


『お前達に足りない物、それは情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さぁ、そして何よりもぉおおおおおおお!!」

同時、起爆札が一つだけ爆発した。

「く!?」

後退する4人に向け、どこかの世界のアニキの名言が告げられた。

『速さが足りない!!!』

同時、ボンと煙玉が破裂する。

そして煙の中から、アヒルのおもちゃがよちよちと歩きながら出てきた。

『・・・と、いうことで既にポックン達は脱出済みダピョーン・・・ユー達がノロノロしてっから、クスス、間抜け。アホだね。馬鹿だね。トンマだね。マダオだね。

入り口に探知結界が張ってあったの気づかなかった? 御陰でゆっくりと逃げ出せました。あと手始めの爆発だけど、驚いた? 身構えちゃったりした? ねえ今どんな気持ち? ねえどんな気持ち?』

ねじ巻きで動いているのだろう。変な顔をしているアヒルのおもちゃが、おちょくるように左右に動き出す。

それを見た4人が、思わずといった風に呟く。

((((・・・うぜえ))))

感情を知らない筈の『根』が心底苛立っていた。拳を力一杯握りしめている。余程むかついたらしい。

硬直したまま動かない根。

その前で踊るように歩くアヒル。

だが歩き出して数秒後、急にアヒルがその動きを止めた。

・・・あるメッセージを残して。

『尚、この家は後十秒で大爆発人生劇場になるので、お近くにいる皆様は避難の準備をして下さい・・・それでは“根”の諸君。ごきげんよう、さようなら』


突如、部屋の四方から光りが沸き上がる。


「・・・っくそ、光玉か! ・・・退け!!」

小隊長が叫び、危険を察知したのか、瞬時に外へとでる。光に防がれた視界の中でも鼻と耳は効く。

火の臭い、そして起爆札が作動するような音を感じ取ったのだろう。

察知から決断。

その間、僅か3秒。手練れ故の速さである。

「・・・ここから離れろ!」

家を脱出後、即座に外にいた小隊へ告げる。それを聞いた小隊は、何故の言葉を問わずに従い、木の葉瞬身を使い家から離れる




そしてきっかり十秒後。

家の隅々にまで仕込まれている、特製の起爆札が一斉に爆発した。




「「・・・・・・・っ!!」」


根の小隊は爆風に飛ばされないよう、地面に伏せてやり過ごす。





外壁と柱を粉砕され、屋根から崩れ落ちる隠れ家。


構造物が破砕する音がする。


「・・・まだ、か・・・!」



そして倒壊しきった直後、もう一度爆発が起きた。


「・・・・・・!!」

先ほどと同程度の爆発。それは倒壊した家屋全てを砕き、打ち壊し尽くした。


「・・・・・くそ」

崩れ落ちた瓦礫を念入りに砕くため。痕跡を無くすための細工。

二段仕掛けの爆発が起きるよう、前もって細工されていたようだ。

あまりにも念入りな仕掛け。次の目的地の地図など、見られたら不味い情報は軒並み消去されたのだろう。

それを悟った小隊長が毒づく。

「どうします? 追いますか?」

小隊員が苛立たし気に、小隊長へと訪ねる。

「・・・・・これ以上深追いすると危険だ。待ち伏せされている可能性も無いとは言い切れん」

だが、隊長は撤退を選択した。

撤退する理由・・・それは、あの置きみやげのせいだった。

「・・・我々“根”も舐められたものだ」

わざわざ爆発する事を知らせてくれた。しかも時間通りに。
それは、逃げる側の自信の現れだと感じ取ったのだ。

『別に追ってきてもいいよ。返り討ちにしてやるから』、と。

「・・・撤退だ」

不用意に追跡したとして、捕まえられるとは思えない。そして待ち伏せされていた場合、それを退けて捕獲しきれるとも思えない。

そう判断した小隊長は、撤退の選択を取った。

爆発音を聞いた暗部が調査に来る。

今、ここで顔を合わすわけにもいかない、と“根”の8人はすぐにその場を去っていった。






「・・・どう?」

「・・・退いたな。気配が遠ざかっていく」

隠れ家周辺に置いておいた影分身から、情報が入る。

「成功したみたいだな。それじゃあ」

呟き、岩場から飛び降りる。

「次の我が家へと、行こうか。このまま、国境を越えよう」

「「「了解」」」


一行は立ち上がり、並び歩き出す。




「・・・どうしたんですか?」

だがメンマだけは立ち止まっていた。それを見た白が、心配そうに話しかける。

「・・・・いや」

白の問いかけに首を振り、頬を張って自分に活を入れる。

「・・・大丈夫そうですね。じゃあ、僕は先に行ってますから」

「ああ」


白が先に行くのを見て、砕け散った・・・自分が爆破した隠れ家の方に振り返り、1人呟く。


「・・・・あばよ、今まで世話になったな」

初めて持った、自分の家。それに対しての別れの言葉。

「これで、いいんだ・・・行くか」

そして皆の方へと振り向き、その場を駆け足で去っていった。



「グッバイ、我が家」

少し寂しい。その言葉は、虚空へと吸い込まれすぐに風と消えた。







そして旧メンマ邸爆発から2時間後。


調査隊が帰還した時刻へ、時は戻る。



サスケ失踪の報が届いた直後である。

自来也が慌てた様を見せながら、火影の執務室へと入ってきた。

「・・・綱手! 少し話したい事がある。今、いいかの?」

「自来也か。悪いが今忙しい・・・・?」

不機嫌な顔をして、自来也の誘いを断ろうとする綱手。

だが、自来也の顔色を見て、何かを悟ったのか、その部屋に居る忍びに向けて、退室を促す。

「悪いな。追って命令は出すから、それまでは待機。ああ、キリハは残れ」

「「「「了解」」」」

その場にいた木の葉の上忍・中忍全員がその場を立ち去る。



「・・・で? このタイミングで話があるということは、勿論うずまきナルトの事だろうな」

「うむ」

頷いた自来也に、項垂れていたキリハが顔を上げる。

「・・・おじちゃん!? 兄さんは、兄さんは無事なんですか!?」

自来也を掴み、必死に問いかけるキリハ。手には青筋が浮くほど、力が込められていた。

「・・・どういう事じゃ?」

何故お前等が知っている? と不思議そうに呟く自来也に、一連の出来事が知らされた。

「手鞠、か。成る程のう・・・こりゃ、ナルト。お前から説明せんか」

「・・・いやあ、まさか手鞠が残ってるとは思わなかったわ」

そういえば頑丈な箱にしまってたっけと声が聞こえる。同時、自来也のポケットから一枚の白札が飛び出した。

「札が、喋った・・・・あ!?」

そしてその札は音を立てながら、仮初めの姿からとある少年の姿へと戻る。

「心配かけてすいません。今噂の人物です」

「・・・兄さん!? 無事だったんですね!?」

「ああ・・・っておーっと、掴みかかってくれるなよ。これ影分身だから。衝撃与えられるとすぐに消えちゃうから」

影分身の唯一とも言える弱点だ。外側から一定以上の強い衝撃を受けると、すぐにでも消えてしまう。

「で? 話は聞かせてくれるんだろうな」

綱手が不機嫌そうな顔のまま、ナルトへと事の次第の説明を迫る。

「ええ、勿論。そのために、影分身を潜伏させていたんだし」

サスケを拉致した後ね、と呟く。

「で、何があった?」

「はい、実は---」

と、一連の事を説明し始めるナルト。

ただ、嘘を一つ混ぜた。襲ったのは、“根”ではなく暗部なのだと。

キリハが此処にいる今、ダンゾウの事を話すのはまずいと思っての事だった。

「木の葉の暗部、か」

「そう。隠れ家は放棄して、今は新天地を求めて驀進中---じゃあ、納得しないよね」

「・・・当たり前でしょ!! いいから、今何処にいるの!?」

詰め寄るキリハに、ナルトは咄嗟に答えた。

「ええと、終末の谷近辺。そこに・・・おい!?」

ナルトの言葉が終わらないうちに、キリハが執務室を出て行った。何としても本体に追いついて、面と向かって話をするようだ。

「・・・はあ。話は最後まで聞けというのに・・・それで、だ」

自来也の問いかけに、ナルトは首を傾げる。

「はい?」

「お主を襲撃したのは“根”の者か?」

「ご明察」

「はあ、ならば仕方ないかもしれんが・・・このまま出て行く気か? せっかく兄妹、長年の時を経て会えたのだというのに」

キリハはどうするという問いに、俺は首を振りながら答える。

「どうするもないですよ。どうにかできるんだったら、どうにかしてます。それができないからの選択です。分かってないとは言わせませんよ」

「・・・だが、あいつは納得せんと思うぞ」

自来也が唸る。頑固だからの、と呟きながら。

「・・・でしょうね。まあ取りあえず、直に会って話をしてみます・・・・ああそれと」

「何だ?」

「我愛羅に、伝えておいて下さい。『約束は必ず果たすから』と。それだけ伝えたら分かる筈ですから」

「ふん、それ以外は聞いてくれるな、と言うことだな? まあ、わかった。それで、だが・・・」

綱手の表情が、真剣なモノに変わる。

「・・・分かってますよ。『あの声』に関してですね?」

対するナルトも同じ。どうやら、自分だけの空耳ではなかったようだ、と表情を真剣なものに変える。

「どうもな、我愛羅に聞いてから、心中に漂う嫌な予感が消えてくれない・・・そういえば、お前の方はどうだったんだ?」

「聞こえましたよ。たった一言。それだけで、キューちゃんが恐慌状態へと陥りました・・・俺も、聞こえました。正直、心の臓を抉られたかと思いましたよ」

「・・・それほどまで、か。それで? お前はあの声の主について、何か心当たりはあるか?」

「いえ。まだ、声の主については分からないです。ただ・・・」

「ただ?」

「どういう意図であれを発したのか、と考えましてね・・・あれ、あの言葉なんだと思います? どういう意味で繰られた言葉だと思いますか」

「・・・『殺す』か。端に脅しという訳ではなさそうだが」

「脅しではないでしょうね。他意は含まれていませんでした」

そこで、一端おき、ナルトは断言した。

「そう、本当に他意は無いでしょう。ただ、殺す。その事しか考えていないような声でした。正直、初めて聞きましたよ。含むものの無い、純粋な殺意のみで構成されている声ってやつを」

思い出しただけでも震えが来る。ナルトはそう言って、小さな声で続きを話す。


「殺す、か・・・ねえ、どういう時に『殺す』という言葉を使うと思います?」



「・・・そうだな。脅しか、苛立った時とか、敵意を示す時とか・・・・後はそう」



「宣戦布告、ですか」



「・・・ああ」


告げる言葉。お前を殺すと、亡くすと、消すと。存在の否定を示す言葉。

「それか、あるいは・・・いえ、何でもないです。今のは忘れて下さい。」

言葉を発するも、即座に否定するナルト。

「しかし、だ。その場合、宣戦布告をするにも・・・誰に向けての言葉だ? 尾獣にか? もしくは人柱力に対してか?」

明確に聞こえたであろう者、もしくは存在は、今のところその2種のいずれかとなる。

「情報が少なすぎるな。それだけでは何とも言えんだろうから・・・ワシも、ガマ仙人の方を当たってみる。お主も、それ以外の情報が掴めたら、即座に連絡をくれ」

何か嫌な予感がするからの、と自来也が肩をすくめる。

「・・・了解っす。じゃあ俺はキリハを待って「ちょっと待て」」

との言葉は途中で遮られた。

「それと、だな」

「何ですか? 綱手姫」

「気持ち悪い言い方をするな。5代目火影と呼べ」

「了解、5代目火影。それで、何かあるんですか?」


「ああ、キリハの事を含め、少し頼みたい事があるのだが・・・」

そして始まる、綱手の説明。それを聞いているナルトの顔が、徐々に不機嫌なものになっていく。


「・・・正直、そういうのは趣味じゃないんですけど・・・まあ仕方ないですか。でもこれっきりですからね。ああ、それとサスケの方ですが・・・」

と即座に交換条件を出すナルトに、綱手はお人好しめと思いながらもその条件を了承した。


やがて、時間が来る。


「じゃあな、うずまきナルト・・・死ぬなよ」

「ええ、5代目火影姫も、末長く健やかに」

それを聞いた綱手が、おかしそうに笑う。

「・・・っ、医療忍者に言う言葉か」

「・・・ああ、確かに。そりゃそうですね」



火影の執務室に、2人分の笑い声が響き渡った。



「ワシは無視なのか・・・」


との自来也の呟きは黙殺されたようだった。




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