何故、こんな事になったのだろう。今の状況を歌にしてみた。あーるーはれたー、ひーるーさがりー、やーたーいーをひらーいたらー♪イーターチーとーキーサーメーが、ラーーメーンをたべーにきたー♪(かーわいーいキューちゃん、さらわれていーくーよー)『何を・・・!』(てれくさそうーなー、ひーとーみーでー、みーてーいーるーよ♪)『○ナドナドーナードーナー♪っておーい。いい加減帰ってこいよー』見事なノリツッコミ。やるね、マダオ。『主旨はそこじゃないから。って聞いてる?』(・・・なあ、マダオ。俺、このラーメンを作ったら結婚するんだ・・・!)『いや、無理に死亡フラグ立てなくていいから。つか誰と結婚するの!相手いないでしょ!』・・・死のう。鬱だ。『待って、待って、待って!戦わなきゃ、現実と!』(つまり、現実は敵なんですね。わかります)・・・ああ神様、神様よう。(お前ら絶対に敵だー!)クオ・ヴァディス・パテル!(我が神は何処!)『いいかげん、漫才止めろ・・・もぐぞ?』キューちゃんの声が怖かったので、元に戻りました。(からかわれたのが分かったのか、怒り心頭のキューちゃん。赤く光った彼女の眼光は間違いなく本気を示すものでした---じゃなくて)あまりにも、危険が危ない状況に、頭を抱えそうになる。が、何とか思いとどまった。(怪しまれるのはゴメンですたい)次から次へと厄介ごとがまったくもう。そんなに俺の運を試したいのか。ハードラックとダンスさせたいのか。今回はいくらなんでも厳しいっちゅうの。ばれたら終わりじゃないすか。その場合の展開。流れとしてはこうだろう。ばれる→戦闘→負ける→な、何をするきさまらー!あるいは、こうだ。ばれる→戦闘→勝つor逃げきる→十中八九満身創痍になる→木の葉の暗部or根に見つかる→捕まる→な、何をするきさまらー!どうやっても、ガ○ハドの後を追う事になります。『うずまきナルト、ゲットだぜ!』うるせーよマダオ。誰がゲットされるか。でも、そんな事になったらもう・・・!(確実にジ・エンドです。ダス・エンデです。ゲームオーバーです。投了です。ありません)もてる男は辛いぜ。本当に辛いぜ。死ぬほど辛いぜ。いっそ殺せ。『ビークール、ビークール、ステイステイ』あ、クをグに変えるとス○ーピーになるねー。『誰がうまいことを言えと』『だから落ち着け、馬鹿共』(・・・ええと、気を取り直して。取りあえず、正体は気づかれてないよね?この二人、普通に注文しようとしてるし)『どうやら気づかれてないようだけど・・・警戒を怠ったらダメだよ』マダオの真面目な声。つか、警戒しすぎても藪蛇になりかせん。もしばれたら、逃げるしかないか。この二人が相手じゃあ、勝ち目ないし。(世界はこんな筈じゃないことばっかりだよ・・・)注文を聞きましょうか。「木の葉風ラーメンで」干柿の鬼鮫さん。注文は木の葉風ラーメン。共食いですね、わかります。いや、魚介系と言っても魚だけじゃないんですけどね。というかこの切り裂きポチョムキンっぽい人、帰ってくれないだろうか。ガーリックトーストを3回唱えるからさ。それと、チャクラ量が馬鹿みたいに多いんですけど。それに、この大刀。ヤヴァイ臭いがぷんぷんします。あと、口。口が、全部とんがってる。何これ、怖い。「・・・火の国の宝麺」そして隣のうちはイタチさん。つか、眼、眼!隠せよ!隠れないのかよ!いや、見せるのが目的か知らんけど、全然忍ぶ気無しだよね。ああ、だから里外れのこの店に食いにきたのか。そういえば、相対する事考えてなかったけど、万華鏡写輪眼はどうしよう。月読はいいけど、天照が怖い。視界に入ったら終わりって、あーた。無茶にも程がありますがね。何というチート。大蛇丸とは別の意味で、心底やりあいたくない相手です。取りあえず、会話、会話をしよう。空気がもたん。「・・・注文は以上ですか?」ああ、と返事をするお二人さん。慎重に、慎重に、と。食事をしている間は普通でした。これが不味いラーメンだったら、どうだったんだろう。やっぱり、不味い、死ねとか言うんだろうか。(いや、でもこの二人は常識人っぽいしなー)・・・着ている服以外は。つつがなく、食べ終わりました。普通に代金を払ってくれました。「金が無いので死ね」、とか言われなくてよかったよう。「ありがとうございましたー」心の底からお礼を言おう。本当に、何事もなくてよかった。「旨かったですよ」見た目常識人の鬼醒さんからの賛辞。嬉しいんだけど、嬉しくない。こんな時どういう顔したらいいか分からないんだ。『笑えばいいと思うよ』笑いました。すると、鬼鮫さんに笑みを返されました。顔の怖さが倍増しました。(恫喝しているようにしか見えん)歯が怖いって。頭から囓られそうで。「・・・」黙って頷くイタチさん。この世界でもダントツの、不幸な生い立ちのせいでしょうか。背中に漂う哀愁が酷い。10代には見えませんよ。やがて、二人は里の方に消えていきました。『ひとまず、家に帰ろうか』(ああ)影分身を代わりに残して、急いで家へと向かった。「再不斬!」「何だ?そんなに急いで」「えーっと・・・・あった」水晶球を出します。そして、術を発動。「遠眼鏡の術」そこに、さっき去っていった二人の姿が映る。「こいつは・・・!」再不斬が驚く。「しっ、静かに。落ち着いて。取りあえず、相手の動きを分析しよう」「しかし、相手に気取られないのか?」「気取られる。でも、見ているのが誰かまでは、分からない」迂闊に近寄ってばれる方が怖い。だが、この二人の戦闘は見ておきたい。まず相手の動きを見てみない事には、対策も立てられん。S級犯罪者だ。戦術の引き出しは馬鹿みたいに多いだろう。基礎の能力だけでも、人づてではなく実際の目で見ておきたい。「・・・最後に会った時より、動きが良くなってやがんな。それに、隣の・・・」「ああ、うちはイタチね。あのサスケの兄貴。同じ、S級犯罪者だ」「印のスピードもそうだが、身のこなしが異常過ぎる・・・天才、というやつか」「そうだな・・・お、出るぞ」カカシは一瞬硬直した後、前に崩れ落ちた。今の一瞬で、一日中戦い続けた後のように、疲労している。「傍目で見ていると、異様だな・・・これが、万華鏡写輪眼の特別な幻術、『月読』か」ガイのように目をあわさずに戦うという戦法もあるにはあるが。「そうしたら、天照を避けられないんだよなあ・・・」尾獣の力をコントロールできる人柱力なら、月読は効かないので相手にできるが・・・。(他には・・・同じ万華鏡写輪眼を開眼した、サスケだけか)それ以外の忍びでは、相手の仕様がない。死角が無いのだ。数で挑むにも、隣の鬼醒が厄介すぎる。あのチャクラ量に、チャクラを喰らう大刀。そして、多様な水遁系忍術。「極めつけは、あの・・・水遁・爆水衝波だったっけか」「・・・ああ」チャクラ量に頼んだ、力業。水遁使いに有利なフィールドに変えてくる。水場の傍とか関係なく、常に高いレベルで自分の能力を発揮できす。一定の強さを保てるわけだ。やがて戦闘は終わり、二人はカカシに止めをささずに去っていった。「・・・それにしても野郎、何しにきやがった」「恐らくは、俺を捜しにきたんだろうね」目的はそれだけじゃないと思うけど。『木の葉にいる、ってことを嗅ぎつけたと思う?』(それも分からん。マダオはどう思う)『可能性の問題じゃないかな。潜伏するには最適な場所だし』(バレるってことも想定しておいた方がいいか)「ふいー、しかし、九死に一生でした」店に戻って一息つきます。ああ、愛おしラーメンよ。おお、麗しのラーメンよ。私は帰ってきた!うきうき気分で、昼飯分のラーメンを作る。全力で食べて、全力で癒されよう。さっきの一件で、どうも胃が痛いし。いや、ほんとにやばかった。『大丈夫?・・・って、あれは、サスケ君じゃない?』ラーメンを作りかけた時です。サスケがいました。何かすごい顔しながら、全力で走ってる?・・・あ、そうか。イタチ帰ってきたのを、聞いたのか。(・・・追うか)イタチとサスケの事。どうするか、まだ決めているわけではなかった。情報を売ってどうにかするか、あるいは放っておくか。(・・・マダラ対策にも、必要になるか・・・味方につけておいた方がいいかもな)蛇の道は蛇。写輪眼には、写輪眼。それが恐らく、一番良い方法だろう。マダラの能力が不明な現状、イタチは何とでもこっち側に引き込みたい。共通する敵もいることだし、何とかなる・・・かもしれない。(どっちにせよ、ダンゾウは絶対にどうにかしないといけないし)昔の襲撃の一件。『根』の首領であるダンゾウが絡んでいないとは思えない。暗部の暴走に一枚かんでいても、なんらおかしくない。(あの結果、引き起こされたであろう、事態・・・三代目の発言力の低下、威信の低下・・・あるいは、責任問題にまで発展させようとしたのかも)推測にすぎない。でも、どちらにせよ同じ事だ。いずれ、普通に暮らしていくには障害となる人物。話してどうにかなるとも思えないし。(ま、それは置いといて)考える猶予が欲しい今・・・あの二人は会わさない方がいいと判断した。速いといっても、所詮は下忍、せいぜいが中忍レベル。追って間もなく、すぐに追いついた。そして、殺気を放つ。「・・・・っつ!?」振り返るサスケ。でも、遅い。「ぐあっ!?」瞬身で背後に回って、首筋への一撃を放つ。しかし、首を捩られ、狙いがはずれた。(反応良し。以前よりは、成長している)「誰だ!?」(・・・答える馬鹿はいないだろ)そのまま、正面に立つ。一瞬の停滞。サスケが写輪眼を発動する。それに構わず、俺は一歩踏み込んだ。「喰らえ!」こちらの動きを先読みして、サスケが拳を突き出す。だが、俺の踏み込みは虚動だ。放たれた拳を避けながら、また虚動の拳を見せ、上半身に意識を集中させる。そして、下からの攻撃。「何!?」(足下がお留守ですよ)足払い。サスケは避けられず、体勢を崩した。(ああ、やっぱりか)身体の運用は大したもんだけど、判断する思考の方が疎かだ。誰にも師事した事が無い者、特有の状態。(目だけ良くてもねえ)通じるのは、格下だけだよ、それじゃあ。ため息を吐きながら、体勢が今だ崩れているサスケに掌打を放つ。だが、それは防御された。いや、防御『させた』。当てた手のひらを開き、防御するサスケの手を掴む。そして掴んだ手で、腕のガードをこじ開ける。「ソーラープレ○サスブロー!」そして、ガードが開いた先に、拳をねじこむ。本気でやるとゲロ吐くので、弱設定。「・・・・っ!」急所であるみぞおちへの一撃。息ができないだろう。動きを止めたサスケに近寄り、気絶させるために掌打を放とうとするが。「くそっ!」予想より早く立ち直ったようだ。後方に飛び退く。そしてそのまま、逃げようと背中を見せるが---(だが、逃がさない)印を組む。忍具口寄せ。精霊麺。「・・・フィッシュ、オン!」練習用に作った時の残り。簡易版の精霊麺を放つ。先ほどの鳩尾打ちで、チャクラのマーキングは済んでいる。封印の効力は弱いし、本数も少ないが、サスケ程度ならばこれで十分。「くそぉ!」簡単に捕まえられたサスケが、忌々しげに叫ぶ。「じゃあ、おやすみ」顎へ、左右の掌打を当て、意識を刈り取る。呪印を解放されたら面倒になるので、早めに昏倒させました。「疲れた・・・・」サスケは病院前に放置してきました。お医者様、後は頼み申す。(今日はイベントが多すぎる。それも嫌なイベント)誰か俺に癒しをくれ・・・。『お疲れ様』ほんとに疲れたよ。次から次へと。そして、ラーメンができあがった時です。「いただきまー・・・・・おいおい」周辺を巡回していた、暗部の気配が遠ざかる。複数の組が一定間隔で見回っているので、この屋台の近くに来る時もあれば、少し遠ざかっている時もある。木の葉隠れは広いので、常時全体を見張ることなどできないからだ。だが、今は少し違った。(不自然に、遠ざかり『過ぎて』いる・・・・!)ぽっかりと、空いていた。この屋台の周辺だけ。そして、そのすぐ後。とある人物が屋台の前に現れた。『その時、特派員が見たものは!』三忍が1人、自来也。このタイミングで現れるということは・・・あーあー。「・・・厄日、決定だな」『同意しとこうか。で、どうするの?』さあ、どうしようか。取りあえず、俺に優しくない神にでも、祈っておこうか。