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No.9402の一覧
[0] 【本編・後日談完結】 小池メンマのラーメン日誌[岳](2015/04/25 21:41)
[1] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 一話 「知らせなき開幕ベル」[岳](2011/09/22 01:33)
[2] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二話 「出会って別れて」[岳](2011/09/22 01:34)
[3] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三話 「開店」[岳](2011/09/22 01:35)
[4] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四話 「とある木の葉のラーメン屋台」[岳](2011/09/22 01:37)
[5] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五話 「癒しを求めて三千里」[岳](2011/09/22 01:38)
[6] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六話 「暗中飛躍」[岳](2011/09/22 01:40)
[7] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七話 「橋の上の出会い」[岳](2011/09/22 01:40)
[8] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 八話 「新ラーメンと中忍選抜試験」[岳](2011/09/22 01:42)
[9] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 九話 「死の森にて」[岳](2011/09/22 01:42)
[10] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十話 「入って乱れて」[岳](2011/09/22 01:43)
[11] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十一話 「死の森を越えて」[岳](2012/03/15 21:52)
[12] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十二話 「本戦予備選、試される下忍達」[岳](2012/03/15 21:53)
[13] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 外伝の壱 とある3匹の珍道中[岳](2009/06/14 20:30)
[14] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 外伝の弐 死闘!砂の里~赤い狐と緑の狸~[岳](2009/06/15 23:05)
[15] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十三話 「人間距離」[岳](2012/03/15 21:54)
[16] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十四話 「木の葉崩しに向けて」[岳](2012/03/15 21:55)
[17] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十五話 「遭遇戦」[岳](2012/03/15 21:56)
[18] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十五・五話 それぞれの一日[岳](2012/03/15 21:57)
[19] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十六話 「嵐の前に」[岳](2012/03/15 21:59)
[21] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十七話 「中忍選抜試験本戦・一試合目」[岳](2012/03/15 22:00)
[22] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十八話 「中忍選抜試験本戦・三試合目。二試合目? え、なにそれ」[岳](2012/03/15 22:01)
[23] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十九話[岳](2009/09/21 01:00)
[24] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十話[岳](2009/07/11 00:16)
[25] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十一話[岳](2009/07/11 16:28)
[26] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十二話[岳](2009/07/05 22:10)
[27] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十三話[岳](2013/08/14 23:24)
[28] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十四話[岳](2010/02/14 22:22)
[29] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 24.5話[岳](2009/07/15 01:55)
[30] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十五話[岳](2009/07/15 21:33)
[31] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十六話[岳](2013/08/14 23:14)
[32] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十七話[岳](2009/07/25 22:43)
[33] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十八話[岳](2009/08/01 15:05)
[34] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十九話[岳](2009/08/01 15:37)
[35] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十話[岳](2009/08/02 02:08)
[36] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十一話[岳](2009/08/03 07:50)
[37] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十二話[岳](2009/08/05 22:37)
[38] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十三話[岳](2009/08/05 22:35)
[39] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十四話[岳](2009/08/09 17:47)
[40] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十五話・前編[岳](2009/08/08 20:40)
[41] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十五話・後編[岳](2009/08/09 18:08)
[42] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十六話[岳](2009/08/16 23:02)
[43] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十七話[岳](2009/08/16 04:05)
[44] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十八話[岳](2010/05/02 01:14)
[45] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 閑話の1:その後、それぞれの一日[岳](2009/08/17 01:51)
[46] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 閑話の2:そして、そんな日々[岳](2009/08/18 23:35)
[47] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の1 ~我愛羅~[岳](2009/08/22 02:17)
[48] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の2 ~テマリ~[岳](2009/08/22 16:23)
[49] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の3 ~サスケと多由也~[岳](2009/08/23 19:42)
[50] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 1[岳](2009/08/31 02:43)
[51] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 2[岳](2009/08/31 02:52)
[52] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 3[岳](2009/09/05 02:05)
[53] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 4[岳](2009/09/09 18:46)
[54] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 5[岳](2009/09/21 01:12)
[55] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ ep[岳](2009/09/13 22:52)
[56] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の4 ~宿は道連れ湯は色気・前編~[岳](2009/09/27 19:46)
[57] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の4 ~宿は道連れ湯は色気・後編~[岳](2009/09/21 06:09)
[58] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 閑話の3:夏祭り[岳](2010/03/16 00:36)
[59] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十九話[岳](2009/10/04 17:52)
[60] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十話[岳](2009/10/04 19:20)
[61] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十一話[岳](2009/10/11 15:59)
[62] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十二話[岳](2009/10/18 11:24)
[63] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十三話[岳](2009/10/14 01:45)
[64] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十四話[岳](2009/10/18 11:22)
[65] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十五話[岳](2009/10/24 16:26)
[66] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十六話[岳](2009/10/25 23:07)
[67] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十七話[岳](2009/10/27 19:39)
[68] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十八話[岳](2009/10/30 23:47)
[69] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十九話[岳](2009/11/07 14:45)
[70] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十話[岳](2010/02/25 00:35)
[71] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十一話[岳](2010/03/30 00:48)
[72] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十二話[岳](2010/02/14 13:24)
[73] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十三話[岳](2010/02/25 00:46)
[74] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十四話[岳](2010/02/25 00:53)
[75] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その壱[岳](2010/05/19 18:09)
[76] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その弐[岳](2010/05/19 18:12)
[77] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その参[岳](2010/05/19 18:16)
[78] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その四[岳](2010/05/23 14:07)
[79] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その終[岳](2010/05/19 18:21)
[80] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十五話 「うちはイタチ」[岳](2010/03/18 00:52)
[81] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十六話 「小池メンマのラーメン日誌」[岳](2010/03/21 17:38)
[82] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十七話 「別れと再会」[岳](2010/03/21 22:12)
[83] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十八話 「始まり」[岳](2010/03/22 21:09)
[84] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十九話 「因果の果てに」[岳](2010/03/28 11:12)
[85] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十話  「譲れないもの、ひとつだけ」[岳](2010/10/25 02:16)
[86] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十一話 「木の葉の忍び達」[岳](2010/04/02 21:58)
[87] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十二話 「地摺ザンゲツ」[岳](2010/04/04 18:49)
[88] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十三話 「泡沫の光彩」[岳](2010/09/15 03:49)
[89] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十四話・前 「乱戦」[岳](2010/04/07 00:59)
[90] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十四話・中 「混戦」[岳](2010/04/07 23:00)
[91] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十四話・後 「決戦」[岳](2010/04/09 23:41)
[92] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十五話 「犠牲」[岳](2010/04/11 22:16)
[93] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十六話・前 「宴の前」[岳](2010/04/17 23:07)
[94] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十六話・後 「多由也」[岳](2010/04/29 05:00)
[95] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十七話 「桃地再不斬×白」[岳](2010/04/26 00:05)
[96] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) ~章前~ 「始まりの終わり、終りの始まり」[岳](2010/05/01 22:17)
[97] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十八話 「月は見ていた」[岳](2010/05/06 00:58)
[98] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十九話 「錯綜する運命」[岳](2010/05/19 18:05)
[99] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十話  「疾走する宿命」[岳](2010/05/18 00:03)
[100] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十一話 「動き出した者たち」[岳](2010/05/19 18:05)
[101] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十二話 「薬と呪印と男と漢女」[岳](2010/05/22 11:45)
[103] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十三話 「慟哭、訪れた後に」[岳](2011/06/17 02:21)
[104] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十四話 「うちはサスケ」[岳](2011/06/17 02:20)
[105] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十五話 「事後処理と小騒動」[岳](2010/05/26 00:47)
[106] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十六話 「人の輪、外れた者」[岳](2010/05/29 09:21)
[107] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十七話 「五大国、隠れ里の動向」[岳](2010/05/30 21:40)
[108] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十八話 「木の葉にて・上」[岳](2010/07/30 01:27)
[109] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十九話 「木の葉にて・中」[岳](2010/06/20 22:53)
[110] 小池メンマのラーメン日誌 八十話 「木の葉にて・下」[岳](2010/07/19 02:30)
[111] 小池メンマのラーメン日誌 八十一話 「決戦を前に」[岳](2010/08/02 00:13)
[112] 小池メンマのラーメン日誌 八十二話 「最後の最後の第一歩・前」 [岳](2010/09/17 20:32)
[113] 小池メンマのラーメン日誌 八十三話 「最後の最後の第一歩・後」[岳](2010/10/11 17:49)
[114] 小池メンマのラーメン日誌 八十四話 「集結、予兆」[岳](2010/10/18 02:24)
[115] 小池メンマのラーメン日誌 八十五話 「五影会談」[岳](2010/11/03 18:56)
[116] 小池メンマのラーメン日誌 八十六話 「退けない一線」[岳](2010/11/06 18:23)
[117] 小池メンマのラーメン日誌 八十七話 「曇天、雪降る荒野にて」[岳](2010/11/21 21:15)
[118] 小池メンマのラーメン日誌 八十八話 「意志、燦燦と」[岳](2010/11/26 22:13)
[119] 小池メンマのラーメン日誌 八十九話 「その一歩、踏み出すのならば」[岳](2012/05/08 00:40)
[120] 小池メンマのラーメン日誌 九十話   「風に舞い」[岳](2010/12/11 20:25)
[121] 小池メンマのラーメン日誌 九十一話 「共に」[岳](2010/12/23 17:18)
[122] 小池メンマのラーメン日誌 九十二話 「十の尾、全の龍を前に」[岳](2013/08/15 02:48)
[123] 小池メンマのラーメン日誌 九十三話 「青い鳥となって」[岳](2013/08/15 02:51)
[124] 小池メンマのラーメン日誌 最終話 「夢の空へ」[岳](2013/08/15 03:01)
[125] 小池メンマのラーメン日誌 エピローグ 「そして………」[岳](2013/10/25 21:43)
[126] あとがきの1[岳](2011/01/31 23:03)
[127] 後日談の1 ~シカマル忍法帳~[岳](2011/02/06 16:35)
[128] 後日談の2 ~とある組織の花火職人~[岳](2011/02/18 22:05)
[129] 後日談の3 ~重なる黒と赤~[岳](2011/03/20 19:21)
[130] 後日談の4 ~帰ってきて~ [岳](2011/04/01 22:21)
[132] キャラクターシート(6/12追記)[岳](2011/06/12 23:54)
[133] 幕間 「小池メンマ 対 桃地再不斬」[岳](2012/03/15 22:04)
[134] 感想返信 (3/1追記)[岳](2011/03/01 22:18)
[135] 忍術一覧[岳](2011/06/12 23:53)
[136] 余談・裏話(6/19に追加)[岳](2011/06/19 01:32)
[137] 後日談の5・前 ~桃地再不斬と白~ [岳](2011/06/16 01:05)
[138] 後日談の5の幕間 ~密談~ (6/22・後半部を改訂、追記)[岳](2011/06/22 19:52)
[139] 後日談の5・後 ~手をとりあって~ [岳](2011/07/10 22:30)
[140] 後日談の6 ~あちこち色々ドタバタ模様~ [岳](2011/07/13 23:38)
[141] 後日談の7・前 ~サムライ達の訓練~[岳](2011/07/24 17:22)
[142] 超番外編 「MENNMA THE・MOVIE」[岳](2011/07/26 00:40)
[143] 後日談の7・後 ~サムライから侍へ~[岳](2011/08/09 23:25)
[144] 後日談の8 ~青空満月~[岳](2011/10/07 00:04)
[145] 後日談の9-1 ~永遠の意味・前編~ (1/29:タイトルだけ変更)[岳](2012/01/29 17:55)
[146] 後日談の9-2 ~永遠の意味・中編~[岳](2012/01/29 20:44)
[147] 後日談の9-3 ~永遠の意味・後編~[岳](2012/02/26 22:17)
[148] 後日談の9-4 ~永遠の意味・完結編~[岳](2012/03/20 20:52)
[149] 後日談の終 ~終わらない空に~[岳](2013/05/04 01:58)
[150] あとがき・その2[岳](2013/05/03 23:07)
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[9402] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十五・五話 それぞれの一日
Name: 岳◆3d336029 ID:6d0af7c1 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/03/15 21:57
「つれづれなるままに、ラーメン」

 ~ 小池メンマのラーメン風雲伝 序章
   
   「――――そして、これより始まる」より抜粋 ~









● ● ● ● 『白』 ● ● ● ● ●


選抜試験が終わった、次の日。

メンマさん達3人は、眉をしかめながら来るべき木の葉崩しについて話し合っています。
何でも、本格的には参戦しないそうで。ですが、砂隠れの里に居るという尾獣、一尾の守鶴を宿す人柱力とは戦う必要があるそうです。

3人は難しい顔をしながら、どういった戦術で行くか意見を出し合っていますが………

「で、どうするつもりじゃ?」

「うーん、難しいんだよなあ。話し合うだけじゃ、絶対に駄目だし」

「それには同意する。自分が持つ力に囚われてるからね。自分しか見えてないっぽいよ。何をするにしても、それは戦闘で勝ってからの事だね」

「………難しいな。取りあえず殺し合いは避ける方向で行きたいんだが」

主に俺がしんどい。俺がやばい、とメンマさんは気怠そうにぼやきます。

「残念ながら、それは無理だと思うよ。話すにしても、何か切っ掛けがないとね。まあ、あの怨念じみた思考だけを取り払えれば話しは別になるけど」

「俺は人は殺さない! その怨念を殺す!! 」

「―――それはともかく」

無視するマダオさんに、「無視すんなよぉ」メンマさんはぶーたれていますが、キューさん達は完全に無視。
その圧倒的スルー力に貫禄が見えます。慣れてるんでしょうか。

「あれはあっちに置いといて………たとえば、そうだな――――"萌え"とかどうだろう」

「「・・・は?」」

僕とキューさんの声が重なります。
何でしょうかそれは。

「ああ、萌は草の息吹、即ち癒し。萌は生命の発芽、即ち潤い。萌は生命、即ち魂………そうだろう、同胞よ!」

真剣な目で訴えるマダオさんに、ナルト君は腕を組んで深く頷きます。

「ん、確かに。確かにそうかもしれん。いや、そうだな。実に理に適っていボしァ!?」

神妙な面持ちで語るナルト君ですが、キューさんに殴られて向こうの方へ飛んでいきました。

「一理も無いわ、アホども。大体『もえ』とは何だ?」

「鏡を見れば分かると思うよ。まあ、それは後々詰めるとして、今は話しを進めるけど、何か案はない?」

「はい! はいはい! 先生!」

「では、ナルト君」

しゅばっ!と戻ってきて挙手するナルト君を、マダオさんが指します。

「白のセーラー服姿で説得してはどうだろう」

え、ボク?
と驚いている暇もありません。二人はこちらを見ながら、真剣な目で考え込んでいます。
そして、マダオさんが親指を立てました。

「………ありだね」

「よし、それで行こう」

頷き呟くマダオさんに、膝をパシーンと叩いてこれで決定だとばかりに立ち上がるナルト君。

「行くな!」

そんな二人に、キューさんの狐火が炸裂。
しかし二人とも「わーきゃー」とか言いながら、その炎を避けました。
あの、狐火って結構速いんですけど………二人とも余裕がありそうですね。

それはともかく、今の話しの内容がよく分からないのですが。
取りあえず、これだけは聞いておきましょうか。

「あの、セーラー服ってなんですか?」

「清純の象徴だよ。女学生が纏う聖衣みたいなものさ。ちなみに僕は裁縫が得意でね」

「大丈夫。きっと似合うから」

と、逃げ回っていた二人が瞬身の術で近くに寄ってきます。
肩を叩かれました。無駄に速くて見えませんでしたよ、まったく。

そして二人は虚空を見上げ、なにやら語り始めました。

「想像して見るがいい! 白×セーラー服! 正しくインフィニティじゃないか! ああ、俺は自分の発想が恐ろしい………」

「これで我愛羅君もいちころだね。セーラー服の白ちゃんが、はにかみながら近づいてくる。やがて目の前に立つと、跪いて、頬を撫でてその後―――」



そこで、キューさんが一言。



「――――変化が解ける。実は変化した再不斬だった」




「「ゴハァッ!!」」

キューさんがつけ加えた一言に、二人が吐血しました。
もんどりうって倒れてます。

何やら、マダオさんの方のダメージが大きいようですが、一体何があったというのか。

「くっ、マダオ! しっかりしろ、マダオ! バカヤロウが………無駄に想像力豊かなお前のことだ。リアルに想像しちまったんだな………!」


力無く倒れ伏すマダオさんを抱え、ナルト君は必死に揺さぶります。

うっすらと目を開けるマダオさん。やがて僕の方を見ると、呟きます。


「白ちゃん………良い夢を、見させて貰ったぜ」



うわごとのように呟くマダオさん。
せーらー服とやらを着た再不斬さんを思い浮かべたのが原因でしょうか。

今にも力尽きそうなマダオさんに向かって、ナルト君は悲しそうに叫びました。


「あれが………良い夢でたまるかよ!」

「やかましいわ」

「イ゛ェアアアア!」


先ほどより巨大なキューさんの狐火で、寸劇を繰り広げている二人は、もろともに吹き飛ばされました。






「あ、再不斬さん……その、お疲れ様です」


「ああ………本当にな」


ぷすぷすと焦げた二人を見ながら、キューさんは疲れたように肩を落とします。

その姿に少し笑ってしまいます。マダオさん「すね毛が、すね毛ガっ……!」と悪夢を見たかのように呻いていますが大丈夫でしょうか。

まあ、それはともかく。

「そろそろお昼ですし、ごはんにしましょうか」

用意が出来たので、いつものとおりに食卓を5人で囲みます。

「ちょっとキューちゃん、俺の稲荷取らないでよ」

ナルト君が、キューさんに文句を言います。どうやらその箸で稲荷寿司を奪ったみたいです。
先ほどの仕返しでしょうか、僕の動体視力でさえ霞んで見えるほどの速さでした。

キューさんも凄いですが、気づくナルト君も凄い。

「はて、何のことじゃ?」

と無視して稲荷寿司を食べるキューさんのほっぺたを、ナルト君がじっと見ます。
………御飯粒ついてますね。急いで食べ過ぎです。

「はあ、まあいいか~。後一個残ってるしー」

と視線を正面に戻した後、ナルト君の目がくわっと開かれました。

「ぐううううううううう!?」

その直後、キューさんが真っ赤な顔をしながら口を押さえます。

「ふ、油断大敵、自業自得、因果応報」

にやりと笑うナルト君の手には、練り辛子が握られていました。

「うぬ、貴様………!」

「えー、何のこと?」

睨むキューさん、クマーとか言いながらとぼけるナルト君。
互いに戦闘態勢に入ろうとしますが………っていい加減にしてください。

すっと、二人の間に、僕は千本を投げつけます。

「そこまでです」

「「………はい」」

頷き、押し黙る二人に、僕は笑顔で忠告しました。

「ほんと、いい加減にして下さいね二人とも。食事中ですよ」

「「………はい」」

良かった。話しを聞いてくれたようです。あれ、どうしたんですか、マダオさん。震えちゃって
え、何?ごめんなさい、もうしません、クシナ?

誰ですかそれは。










食事が終わり、皿を洗っているとキューさんが背後からこちらに近づいてきました。
肩越しに見ます。どうやら、食器を下げてくれているようです。

「ほれ、これで最後じゃ」

「ありがとうございます」

食器を運び終わったキューさん。運び終えた後、何故かその場を動きません。
数分間、何となくしゃべることもなく、二人で黙り込みます。水の流れる音と、食器を洗う音。

それを打ち破ったのは、キューさんの声でした。

「お前は………」

「はい?」

「いや、お主達は我のことが怖くないのか?」

いきなりの言葉に、思考が止まります。

「我の事は知っているんじゃろう? なのに、そういう素振りも見せん」

「怖い、ですか………まあ、九尾のことなら考えた事はあります」

ともすれば一国をも滅ぼせる妖魔。
でも、実感がわかないというのが本当のところだ。

「それに、色々と考えたんですけどね。なんか、あの二人と話しているキューさんを見てると、そんな事を考えているのが馬鹿らしくなったというか」

「あの二人と………馬鹿らしく?」

「はい。正しくは、あの二人と話している時のキューさんの顔を見て、ですけどね」

「………そうなのか?」

「はい。それに、知識だけで人を見るのは嫌ですから。僕も………過去にそういう経験をしたことがあります」

外形だけで、形式だけで人を見る。だから、霧隠れのような血継限界狩りのような悲劇が起きるのだ。
人を見ないで、驚異を見る。保身のために、無情にもなり。

でも、それだけを優先する人は、果たして真っ当な人間と言えるのだろうか。
忍者だから、それでもいいのか。

――――僕は、違うと思う。
だから、怖がるより前にこの人の事を見る。

「昔の事は知っています。ですが、今は違うと感じられました………だから、怖くないですよ」

「そうか」

「そうです」

また、会話が途切れます。
そしてしばらく、食器を洗う音だけが響いて、数秒後。
じっと合う視線と視線。

やがてキューさんはふと俯くと、きびすを返して、台所の外へと去っていきました。

「………じゃあ、な。ワシはあやつに先ほどの仕返しをしてくるから」

照れたんでしょうか。キューさんはこちらに顔を見せようとせず、向こうを向いてます。
その姿に思わず笑みが浮かんでしまう。

………ちょっと、ナルト君と似ているとこがありますね。

「頑張って下さい。食べ物を粗末にすることはいけませんからね」

背中にかけた応援の言葉に応えず、片手をあげて答えるキューさん。

(ほんとに似てますね)

その可愛いともいえる後ろ姿を見て、僕は思わず笑ってしまった。

いつ以来だろう、前にこんな生活をしたのは。

明けない夜は無いと誰かが言った。止まない雨は無いと誰かが言った。
それが嘘だと思える程、長い夜を過ごして。

気づけば、強引に引き上げられていた。

否、問うたのだ。
一緒に来るかと、こちらに選択肢を用意してくれた。
それで仲間になって――――だけどメンマさんは、導く言葉も、甘い言葉も、教えてくれなかった。

方法を指し示しただけ。あとは自分で歩けとばかりに、環境を用意して。
まるで自分で夜をつっきれと、雨を止ませろと言っているかのよう。


――――僕、いや、私には尊敬すべき人が二人いる。

再不斬さん。私を必要だと言ってくれた人。
ナルト君。運命?何それ食べれるの?と言った人。切り開くという意味を教えてくれた人。

………そのどちらも、手を引いてはくれないけれど。

(でも、それが正しいのかもしれない)

『それでも朝は来るんだ、絶対に』とメンマ君は言った。

僕はその言葉の意味を考える。


それは、希望の言葉で、同時に絶望の言葉だと思った。
あるいは、苦しみが晴れる、清々しい朝が訪れる。
あるいは、避けようのない、照らされる日が来る。

道を往くという事は簡単なことではない。こんな世界だから、苦境という雨は誰にだって降り注ぐ。
道の途中に雨宿りする場所はない。

必要なのは、それでもと歩き続ける意志。
それは、暗闇を抜けるために必要なものと同じである。

(一人じゃ、無理だったろうな。手を掴んでくれた人が居るから)

そういえば、どちらも橋の上でだった。
再不斬さんには霧隠れの里にある橋の上で。メンマ君には波の国の橋の上で。
陸と陸を繋ぐ、その途中にある場所で助けられて、ここにいる。

(自分で立つしかないと言ってくれたのは、ナルト君だった)

だから、私は此処にいる。だからどうした、と言い続けながら。
背後を振り返るのを止めた。それだけで、強くなれたように思う。

(ありがとうございます、にはまだ速いですけど)

まだまだ始まったばっかりだ。でも、この場所では頑張れる。

(キューさんのことも、見ていて面白いですしね)

いまいち自分の立ち位置が分かっていないように感じられた。
見た目通りの幼子に見える。それでも、いつも彼の背中を追っかけてるのが分かる
可愛いとはこのことか。

私は手に持っている皿を拭きながら、笑った。

………って、何か向こうが騒がしいですね。



「ここで会ったが百年目!待っていたぞ再不斬!」

「………何でいきなりハイテンションなんだお前。それより、白を知らないか? ちっと遅れたが昼の飯を食いたいんだが」

「ふ、悪夢とは乗り越えるためにある。だから、氏ね、再不斬! 俺の明日見る夢のために!」

「微力ながら助太刀致す!」

「人の話を聞け!」

「えーい、やかましいわ静かにせんか!」


爆発音。



「ぐわあああぁぁぁ―――」

「熱いって―――」

「俺がなにをしたああああぁぁぁ――――」




ああ、今日も隠れ家は平和です。




● ● ● ● 『奈良シカマル』 ● ● ● ● ●


ラーメン屋九頭竜。ここで食うのも久しぶりだな。

「こんにちはー、メンマさん」

「あ、キリハちゃんいらっしゃい。今日は・・4人だね」

「はい」

結構キリハのやつここ通ってるのな。それにしても身体中が痛え。

「ほら、しっかり歩きなさいよシカマル」

いのが俺の背中を叩く。
お前に言われたくねーよ。あれだけぼこぼこ殴った本人が言うことか。

「あー、あははは。あれはごめんねー」

と手を合わせて謝る幼なじみ。はあ、まあいいか。いつもこんなんだし。
それでも、今日のはひときわ激しかったな。俺は昼の出来事を思い出す。



~~



「えー!じゃあ、アンタ、あの人にあったの!」

「あー、一応な。一瞬だったけど」

「何で私も呼んでくれないよ!」

急に激昂するいの。う、怖ええ。

「無茶いうなって!こっちもいっぱいいっぱいだったんだから」

「………何で私も呼んでくれなかったの?」

泣きそうなヒナタ。
………だから、俺にどうしろと?

「何で!?」

「何で?」

う、こら、詰め寄るな、拳を振り上げるな、白眼を発動させるな!

「ちょっとまてえええええええぇぇ………」



~~



「まさかヒナタに詰め寄られる日が来ようとはな」

「ごめんなさい………」

「まあごめんって。それより、アンタ名前も聞けなかったの?」

「懲りてねえな………まあいいか。名前は一応聞いたけど『おまえらに名乗る名前は無い』って言われた。
 まあ他国の忍びだから迂闊に名乗らねーのは当たり前だろ」

「え、ちょっと待って。それって昨日の話し?」

「え、うんそうだけど。キリハ、昨日に何があったか知ってんの?」

「うん、カカシ先生から聞いたよ。里に侵入した不審人物について、でしょ?」

「………まあ、一応そうなんのかな。俺は助けて貰ったけど」

「そうなんだ。カカシ先生は殴られて気絶させられたって言ってたけど」

「マジで!? え、カカシ先生ってかなり強いんでしょ!?」

「うん、いちおう、そう………なのかなあ?」

キリハが首を傾げる。遅刻魔にイチャパラ馬鹿だからな。
まあ、気持ちは分かる。ヒナタでさえ頷いてるぞ、おい。

「えっと、なんか負けた上にあのマスクに落書きされたみたいで。今日の朝会ったけど、かなり凹んでたよ」

「落書き……ちなみにどんな事を書かれたの?」

「『カミーユ参上』だって。気絶してる間に書かれたらしいけど」

「カミーユ? なんか、女の名前みたいだな」

「先生もそう言ってたけど………」

と、全員がこちらを見る。はあ。お前らもあのとき顔を見てんだろうに。

「………あの人は男だよ。顔も骨格も男のものだ。金髪の癖毛にマスク、それに………なんかカカシ先生に似ている声だったような………」

「あ、そうもいってたな」

「何者なんでしょうね。というか、何であの時病院に居たのかしら」

「わかんねえ。俺らを助けた時も、まったく意図が不明だ、とか言われてたからな」

というか、あの我愛羅を病院の中に入れんなよ。
この里の防備体勢はどうなってんだ。まあ、風影の息子らしいから仕方ねーのかもしらんけど、あれ危険人物すぎるぞ。

「どうしたの?」

「いや、何でもないさ。それより、カカシ先生は他に何か言ってたか?」

「えっと何か呟いてたよ。『いや』とか、『まさか、違うし………』とか、『ありえん』とかぶつぶつ言ってた」

「そうか………お、来たか」

木の葉風ラーメンと稲荷寿司のセット。あれ?何か量が多いような気がする。
と、メンマさんの方を見ると、親指を立てて笑っていた。

どうもボコられた事に同情してくれているようだ。


………男の情けが胸に染み渡るぜ、ちくしょう。


「あ、シカマル多いから一個ちょうだいねー。いやー、今月実はピンチでねー」

「あ、私もー。一応、情報料ってことで」

「………あの、シカマル君。元気だして」


………世の無情が胸を染めるぜ。
無情の名、それ即ち女なり。お前らちょっとはヒナタの奥ゆかしさを見習えよ。

ヒナタ? あーいいよいいよ、もってけ。
ったく女はこれだからよ………?

またメンマさんの方を見ると、渋い笑顔で首を横に振っていた。
そして、メンマさんは俺のスープの方に視線を移す。

つられてみると、って、あれ?
木の葉風ラーメンの具を見ると、チャーシューが気持ち厚く切られていた。

………渋いサービスしてくれんじゃねーか。メンマさんよ。




また来ようかな………











● ● ● ● 『奈良シカマル』 ● ● ● ● ●




「じゃあ、また明日ね。いのちゃん」

「キリハもね。あ、そうだ。明日からの修行、シカマルとチョウジも参加したいそうだけど、良い?」

「自来也のおじちゃんに聞いて見るけど、良いと思うよ。サクラちゃんとキバ君も参加したいって言ってたし。まあ、みんな木の葉の下忍だもんね」

「自来也様直々に修行を付けてもらえる、ってんだから参加するわよ。あ、そういえばサスケ君は?」

「カカシ先生と修行だって」

「そっか。じゃあ、また明日」


そこでみんなと別れた。
あとは、自分一人しか住んでいない家に帰るだけ。

まあ、お手伝いさんはいるけどね。

「あー、月が綺麗だなーっと」

見上げながら、呟く。


そして、カカシ先生と三代目のおじーちゃんに聞いた話を思い出した。

兄さんは九尾の尾獣を宿す人柱力というものだったらしい。
父さんが兄の中に九尾の妖魔を封印したのだとか。父さん自身も、その封印術の代償によって命を落としてしまって。
母さんも、同じ時期に死んで、それで今は私一人と言うことだ。

(でも、一人じゃないかもしれない)

皆は兄さんが生きている、と言っていた。
もし死んでいたら、九尾が顕現している筈だから、と。

(でも何年も探して見つかっていないって事は………止めよう)

きっと生きている。そう思うのだ。もしかしたら、身近にいて私を見守ってくれているのかもしれない。

(自分勝手な考えだね)

それでも、そうあって欲しいと思う。
兄さんの気持ちを考えれば、それは忌避すべき思いなのかもしれないけど。

「家族、かあ」

思わず口に出してしまう。
友達はいるけど、父も母も兄妹も居ない。それでも、常に周りに誰か居てくれたので、1人ではなかった。

だから寂しくはないけど………それでも家族というものを知りたい。
毎日一緒の家に住んで、遠慮なく意見を言い合って、喧嘩して。

本来ならば、きっと居た筈だった兄さんと――――本当なら、横に居たはずだろうけど。

「どうしてなのかな………」

兄さんを襲った人は、九尾襲撃の事件で家族を奪われた人だったと聞く。
九尾に恨みをもっていたのだと。

(でも、兄さんは九尾じゃないよ)

おじーちゃんから聞いたけど、兄は口数が少ないが、普通の子供だったらしい。
朝昼晩は普通にご飯を食べて、夜になれば普通に眠る子供。

どうして、そんな子供を九尾だと思って――――思い込んで、殺せるのか。


立ち止まり、虚空に訪ねてみる。

でも、頬を撫でる風も、空に浮かぶ月もその答えを教えてはくれなかった。


「って、あれ?」

何故か、月に春原さんと長谷川さんの顔が浮かんだ。
何故か、笑みが浮かんでくる。

「………まあ、あの寸劇は面白かったけど」

バナナで試験官を転ばすわ、樹上で笛を吹いた後飛び降りて骨折するわ。
まるで火の国の首都に居るって聞いた、芸人みたいな人だった。

「………帰ろっか」

今日は帰ろう。明日から、また修行だ。あの日向ネジに勝つために、頑張らなくてはいけない。
運命が全てという日向ネジに、『だからどうした!』を貫き通すために。





「やってみますか」



私は自分の頬を張った後、家に向かって思いっきり走り出した。


明日をもっと頑張るために。




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