2.
木の葉が擦れる音は心をざわつかせる。夜色に染められた腐葉土の隙間に潜む虫たちが、りんりん、と騒がしい音色を奏でているのも鬱陶しい。
空が見えないほどに伸びる大樹の下に仰向けに倒れながら、肩で息をするナルトは眉間に皺を寄せ、呪詛の混じった光を自来也に向けていた。恨みがましい視線を受けても、自来也は飄々と受け流し、のびやかに背筋を伸ばして、ごきりと骨を鳴らしている。大きく口を開いて欠伸をしている様は余裕を感じさせた。
何か言いたそうに口をもごもごと動かすが、不貞腐れたように目元を隠す為に腕をあげる。
ナルトがこのような体たらくを晒しているのは、瞬く間もなく倒されたからだ。
瞬殺。
勝負が始まって一瞬の出来事だった。
【多重・影分身】で様子を窺おうとして隠れていた。地中に姿を隠していたはずのナルトは、どういう原理でかはわからないが、とにかく引きずり出された。口元に弧を描く自来也が鼻がくっつきそうなほどに目の前にいて、油一文字の鉄の額当てで思い切り頭突きをされ、気を失ったのだ。
思い出しただけで羞恥に染まる。
「弱いのぉ」
追い討ちの言葉。
「そんなに弱かったら何も守れはせん。弱いということを悪いとは言わんが、何かを失ったときに嘆くことになるのぉ」
強ければ、何かを守れる。
弱ければ、何かを失う。
それだけのこと。ナルトだってよくわかっている事実を突き付けられ、身体が震えた。
もし、この男が本気になれば、ナルトの命など容易く奪ってしまえるだろう。言うなれば、ナルトは自来也に"生かされている"に等しい。自分に力で生きているのではない。見逃されているだけだという谷底が見えない崖っぷちに立ちつくさせられるような不安定な状況。
どこからか、かちかち、と音が耳奥に這いずり込む。ナルトの歯がぶつかる音だ。
起き上がり、拳を握りしめながら、キッと睨みつけてくるナルトを視線の端に捉えながら、自来也は何気なく呟く。
「桃色の髪の少女――名は何と言う?」
疑問の混じる表情を浮かべながら、「サクラだ」とナルトは躊躇なく答えた。少しだけ、声が震えていた。
「可愛らしかったのぉ。だが、お前じゃ守れん」
自来也はペットボトルを持って元気に走っていた女の子の姿を思い出す。
服はぼろぼろで血に塗れ、腹には何かが貫いたような傷跡があり、髪の毛も汗や油、血が混じってぐしゃぐしゃになっていた。見ただけで同情が湧きあがるような、そんな有様。
何故、そんなことになったのか、と考えると、自来也は鼻を鳴らす。
「あんなに傷だらけになって、きっと苦労したんじゃろうのぉ……仲間が弱いせいで」
弱い仲間を持つと苦労する。
「否定はしない。だから、またあんなことにならないために……!」
退くことをしらない愚直な光が自来也に突き刺さる。
不退転の心を宿している身体は、苦痛など知らないかというように、身体の悲鳴を押さえこみ、強靭な意志で立ち上がっていた。
水月を抉って、のたうち回るような激痛を与えてもなお立ち上がる根性に、自来也はひそかに感心する。
だが、根性があるからといって成功するわけではない。
ナルトは特別な人間だ。特別であるということは、同時にその身に余る過負荷の責任が圧し掛かる。
「腹の中に住まう狐も御することができんガキには何もできやせん。何もかもを諦めて、今から余生を過ごしたほうが身の為じゃのぉ」
普通の下忍ならば、負けることがあっても許される。
しかし、ナルトに敗北は許されない。
戦略兵器として扱うこともできる【九尾の妖狐】を宿している限りは、あらゆる手段を駆使しても絶対に勝たなければならない。
負けたら、力の根源を奪われるかもしれないから。
奪われた力は強大なもの。もし、ナルトと違って【九尾の妖狐】を完全に操れる輩に奪われたとしたら? そいつが戦闘狂だったら? いや、仮に平和主義者だったとしても、ひとたび力を持てば人間の脆い信念など簡単に崩れ去り、あっさりと悪の手に染まってしまうかもしれない。魔性ともいえるほどの強大な力は、何もかもを狂わせるだけの魅力がある。
如何に自分が重大な立ち位置にいるのかも自覚していないガキ――その考えがどうしても自来也は払拭できなかった。
「決めつけんな! 俺は何だってこの手でもぎ取ってきた! 嗤われようと、殴られようと、絶対に仲間を守りきる。絶対に、だ!」
「何でも自分の力でやれると考えているのは、弱いという証拠だのぉ」
「九尾の力を使えばいいんだよな……? いいぜ、見せてやる……っ!」
吹っ切れた。
いっそ清々しいまでに邪念のこもった莫大なチャクラが、ナルトの右腕から噴き出した。
五月蠅いほどに鳴いていた鳥や虫たちの気配が掻き消える。風が吹くたびに合唱団の如く歌い狂う木の葉のさざめきも消え去っていく。耳をくすぐる自然の音色は失われ、完全無音な世界が構築されていく。
まさに結界だった。
意思を持っているのかと思うほどに肌にまとわりつく粘性のあるチャクラが森を侵し、生命を暴虐していくかのようで、自来也は身の毛がよだつ感覚を覚えた。
王者の如く君臨する、小さな絶対者は九尾の力の片鱗を見せるナルト。右目は金色に染まり、瞳孔は縦に割けている。ジャンパーは右の肩口から破れていて、露出されている右腕は、まるで血のような深紅に染まる膜に覆われていた。
ゆらり、とナルトの姿が揺れ、消えた。
残像すら見えない神速の動きに、混じり気のない生粋の勘のみで対応した結果、衝撃が走る。
両腕を交差させて受け止めた暴力の塊に抗うことができず、自来也は弾丸の如く大樹へとぶつかる。
肺の中にある空気が、焼き切れた喉から漏れ出した血痕とともに吐き出される。とにかく酸素を欲して、ぎゅごぉぉぉ、と壊れた機械が鳴らす不協和音にもよく似た呼吸をするが、ナルトはそれを許さない。
追撃。
息のできないままに、自来也はひたすらにナルトの攻撃を耐え忍んだ。
赤々としたチャクラの渦をぶつけられるたびに、背後に聳え立つ大樹に背中を打ちつけられる。地面に根を生やしているかの如くの力強い両足は簡単に撥ね退けられ、宙に浮いたまま、為す術なく、暴力の権化に晒される。
「ぐ、おぉぉあぁぁぁっ!」
次第に背中が大樹にめり込み、幹が砕ける。耳を劈くほどの轟音とともに大樹は倒れるが、ナルトは片手で無造作に弾き飛ばす。
その隙を見逃す自来也ではなく、五臓六腑無事なところがない身体を酷使して、するりと隙間を縫うかのように移動した。高等武術を修めた運体法を会得しているからこそできる技法である。
「禍々しいチャクラを右腕から感じてはいたが……やはり、喰われていたか」
距離をとり、自来也は息を吐く。
チャクラで爆発的に増幅させた身体能力を駆使した暴力。力の乗せ方が全くなっておらず、まさに宝の持ち腐れといえるものだが……しかし、振るう力が自来也とは桁違いだった。
単純に、身のこなしが見えないのだ。攻撃の軌道は読めるのだが、避けられないのだ。速過ぎて。故に受け止めることを余儀なくされるのだが、衝撃を受け流そうが関係ない。もとの力が強すぎて、触れただけで吹っ飛んでしまうのだから。
性能に差が有り過ぎる。
もし、この力を自在に操れるようになったのなら、どれほどの戦力になるのだろうか、そう思うだけで自来也は苦笑が込み上げてくる。それはたぶん、ナルトの父は望まないことであろうが、しかし、九尾を宿す人柱力で有る限り、避けることはできない運命だ。
(見る限り、ナルトは九尾の力を操ることができていないようだが……)
安堵する。
もし操る才能が少しでもあったとすれば、きっと利用されてしまうだろうから。
だが、そんな希望は無残に消え果てることとなる。
「土遁・土流槍……」
天をも貫かんというほどの規模の土の槍が隆起する。
範囲内にある木々を縦に切り裂き、根こそぎ生命を刈り取っていくそれは、本来の【土遁・土流槍】とは桁が違った。印を見切って即座に回避した自来也でも、あまりに規格外な能力に、思考が一瞬停止してしまうほどだ。
(……意思の光が戻ってきている?)
忍術。
それは妖魔と人とを分つ絶対的な壁だ。
力のある妖魔はチャクラを有効活用しようとはしない。当然だ。腕を振るだけで炎が出たり、大地が隆起したりするのだから。そこにはかなりの無駄遣いがある。無駄遣いをしても大丈夫なだけの容量があるのだから。
人間は違う。僅かなチャクラを有効に活用する為に印を切り、術を使うために適した回路を構築していく。修練をこなし、チャクラの運用法を身体に刻んでいく。無駄に使えるだけのチャクラがないのだから。
つまり、妖魔には【術】という概念がないのだ。それは息を吸うのと同じくらいに当たり前のことであり、意識せずとも起こってしまう現象でしかない。
仮に、膨大なチャクラを持つ、【術】を使う生物がいた場合――どうなるのだろうか。
「厄介じゃのぉ……」
尽きることないチャクラ。
生み出される暴力の爪痕。
森は破壊の嵐に巻き込まれ、正しく【死の森】として機能し始めていた。ただし、死ぬのは【死の森】の先住民であるが。
大地が鳴動し、風が荒れ狂う。
その中心には猫背気味になった、両方の目をぎらぎらと金色に輝かせる少年だ。くつくつとくぐもった笑いを漏らしており、次第に笑い声は大きくなっていった。
哄笑。
その身に纏う赤黒いチャクラも肥大化し、内側に潜むナルトの身体を傷つけ始めていた。
当然だろう。育ち切っていない身体をチャクラで無理やり強化して酷使し続け、さらにはチャクラを流す経穴が焼き切れてもおかしくないほどの量のチャクラを常時流しているのだから。小さなコップに湖の水を全てぶちこむくらいに馬鹿げたことだ。絶対に、飲み込めない。
このまま戦闘を続ければ、ナルトは間違いなく壊れてしまうだろうことを危惧した自来也は、勝負を決する覚悟を固める。
右手を掲げ、チャクラで螺旋の渦を生み出す。超高等忍術【螺旋丸】と呼ばれるそれはチャクラを極限まで圧縮した極小の台風。触れたものを木端微塵に粉砕するほどの威力を秘めている。
対するナルトは【螺旋丸】を見た瞬間に顔色を変えると、にぃと口角をつりあげた。ウエストポーチから巻物を取り出すと、印を切り、手になじむ相棒【首斬り包丁】を呼びだし、チャクラを込め始める。
鉄塊は禍々しいチャクラに飲み込まれていき、黒刃はどす黒い血色に変じていく。ぎいい、と断末魔の響きは【首斬り包丁】から聞こえるものか。震える刃は許容量を遥かに超えるチャクラを詰め込まれ、悲鳴をあげているのだ。
互いに一歩、踏み出す。
赤いチャクラに触れただけで腐葉土は色あせ、消えていく。その様を目に焼きつけながら、自来也は――妖しい光を内包する【首斬り包丁】に【螺旋丸】をぶつけた。
「ぐるぁぁぁぁっ!!」
「ぬおぉぉぉぉっ!!」
【死の森】が泣き叫ぶ。
周囲の木々は二つの力がぶつかりあった余波のみで軒並み薙ぎ払われ、虫や動物は木の幹に引っ掴まっている。
ぎいい、ぎいい、と悲哀の混じった悲鳴がそこかしこから耳に届く。助けてくれ、と命乞いをしているのではないかと錯覚するほどの悲しみに満ちた歌声は、生み出される暴力の渦に巻き込まれ、消え去った。
地面が、抉れる。
さきほどの闘技場ならば数個は入るだろう大穴ができていて、両端に人影が弾き飛ばされていた。
土塊が覆いかぶさっているのを鬱陶しそうに自来也は跳ねのけると、血の混じった咳をする。痛みに顔が歪むが、ここで負けるわけにはいかなかった。
虚勢だけで、笑う。
「本気を出さなければならんか。久しいのぉ……っ!」
穴の中に対極には、ナルトが無造作に【首斬り包丁】を振るう姿が見えた。ぴんぴんしている。
忍術を駆使し、武器を使う。それはまさに人の戦い方であり、完全に【九尾の妖狐】に意識を奪われたものの戦い方ではない。
こちらをちらりと見ると、背後から何かが襲いかかって来る。
振り向き、殴り飛ばすと煙と消えるそれは【影分身】――つまり、騙し打ち。
これから来る攻撃と言えば――地面から飛び出してくるナルトの姿を見て、苦笑を漏らす。まさに人間の戦い方だ。
「……やはり、あやつの子か。天性の素質がある」
嬉しくもあり、悲しくもある。
宿命は変えられないものなのか、と嘆きたい気持ちをぐっとこらえ……【首斬り包丁】を避けることもせずに、自来也は相打ち覚悟で【封印の術式】を刻んだ腕をナルトの腹にぶち込んだ。
◆
白い世界の中心には、馬鹿げた大きさの牢獄がぽつんと佇んでいた。
またここか、とナルトは苦笑すると、牢獄の中に居座る一匹の獣の前へと進み出る。
化物。怪物。災厄。最悪。魔獣。妖魔。妖怪。
いろいろと言い表す言葉はあるが、ふさふさと金毛を上機嫌に揺らしながら寝そべっている狐の姿は、なかなかに愛嬌のあるものだった。九本の尻尾を口元に置き、一本一本丁寧に毛づくろいをしている。
ナルトが目の前に立ったと気付いた瞬間、【九尾の妖狐】はいっそう尻尾を振りまくり、毛づくろいに支障が出るほどになってしまって、少しだけ顔を顰めている。
「よぉ、また会ったな。随分と尻尾を振ってご機嫌のようだが」
狐の笑い方など詳しくは知らないが、不思議と【九尾の妖狐】が嗤ったことだけはわかる。こちらを嘲るような見下した微笑みは実に慣れ親しんだものだ。アカデミーでは、よくあったこと。
「喜ばずしていられるか。憎き仇の息子よ。おんしの右腕を喰ろうた甲斐があるというもの」
「勝手に俺の腕を操作したのはお前だったわけか」
「くはは! ようやく理解したか!」
サスケを殴るとき、右腕が勝手に動いた。どうやらそれは【九尾の妖狐】の仕業らしい。誰かが死んだわけではないので、怒る気もしないが。
それに――
「……身体はもともとやるつもりだったんだ。お前がサクラを助けていたらな」
「ふん、人間如きの命令に従うくらいなら死を選んでやるわ」
サクラを助けてくれていたら、きっとナルトは喜んで身体を差しだしていただろう。ある意味では【九尾の妖狐】は馬鹿なことをしたものである。プライドを優先して、わざわざ苦労する道を選んでしまったのだから。
しかし、事実としてこいつのおかげでサクラの生命が助かったという側面もあるが故に、不思議と悪感情は湧いてこなかった。本当に結果としてだが、【九尾の妖狐】のチャクラを利用したおかげで、サクラは助かったのだから。
そんなことは決して言わないが……口から出るのはからかうだけの軽口。
「死ぬのを怖がってなかったか?」
「そんな日もある」
「難儀なことだ」
ふん、と【九尾の妖狐】は鼻息を鳴らした。尻尾は元気がなくなったのか、じんわりと項垂れて地面に横たわっている。
「ところで、俺の親がお前を封印したみたいだが、もしかして……?」
「答えてもいいが、おんしは何を捧げる?」
「じゃあ、いいや。そこまで興味があるわけでもなし」
予想はつくけど、それでもそれが真実だとは信じたくない、という思いがナルトにはあった。
幾千、幾万ものあらゆる感情が内包された表情は複雑に歪んでいて、泣き笑いのような中途半端な顔を【九尾の妖狐】は見下ろしつつ、嗤った。
「覚えておけ。おんしのことは、必ず喰ろうてやる」
「忘れるよ」
即答。ぴくりと狐の額に青筋が浮かんだ。
「ついでに、もう一つ」
「何だ?」
「力が欲しければいつでも言え。魂を削る代わりに、我が力を貸し与えてやろう」
「いらないなぁ」
魂が削れてまで、力が欲しいとは思わない。
「予言しよう」
ふふん、と【九尾の妖狐】は確信に満ちた視線をナルトに向けてくる。
「おんしは我が力を十全に使いこなし、その身は妖狐へと堕落する」
「ならねーよ」
ふと、ナルトは空を見上げた。
真っ白の世界に階段ができて、そこから自分を呼ぶ声が聞こえてくる。
じゃあな、と呟くと、ナルトは階段を登り始めて――
「なる。必ずな……」
【九尾の妖狐】の言葉は、ナルトに届くことはなかった。
◆
「起きたか、ガキ」
「ん、あぁ……?」
横たわったナルトはぼんやりとした意識のまま自来也を見上げると「へんな顔」と呟いた。自来也は微妙に頬を引き攣らせるが、大人の対応を見せつけるために我慢する。
次第にナルトの意識は戻ってきて、腹筋だけで勢いよく起き上がる。
周囲を見渡すと、ぼろぼろに潰された【死の森】。
木々はなぎ倒され、もといた動物たちはひしゃげた肉塊へと変じている。
これを自分がやったのか、と思うが、確かに記憶にある。
「これだけ暴れたんだしのぉ。わしの力を信じる気にもなったか?」
刻印の刻まれた包帯を右腕にぐるぐると巻き付けられている。そのせいか、右腕が重い。
しかし、不吉な力を感じることはなく、思い通りに動くのはある意味で助かる。
「四象封印をかけた。九尾に乗っ取られてるようだからのぉ。そのままでは危険だ」
「だろうね」
「で、だ」
自来也は問う。
「お前はわしの教えを受ける気はあるかのぉ?」
「……俺は強くなれんのか?」
「お前次第だ、と言いたいところだがのぉ。強くさせる。強くなれなかったときは死ぬときだけだのぉ」
「そりゃわかりやすくていいや」
あっさりと返答し、ナルトはばたりと地面に倒れた。
「とりあえず、寝る」とだけ言いきって、すやすやと眠りにつく。小生意気な顔立ちも、寝ているときだけは可愛らしく、朱の差した頬など触りたくなるほどだ。
そんなナルトを見て、自来也は引き攣った笑みを浮かべながら、嫌な思い出が脳裏をよぎっていた。
「マイペースで、ふてぶてしくて……誰に似たのかのぉ」
たぶん、親なのだろう。
【アトガキ】
わかりづらかったかもしんないので一応説明をば。
ナルトは一度右腕が千切れてます。それを九尾が再構築して治療しますが、それは九尾のチャクラなので、九尾の身体の一部という扱いになります。そこに封印をかけたんですね。という伏線でした。
そして新たに伏線を設置。けっこう重要だったり