== NARUTO ~うちはサスケと八百屋のヤオ子~ ==
※ヤオ子がサスケを追って、タスケと一緒に旅をしていた頃の没ネタ。
※没ネタにした理由は忘れてしまいました。
※このSSでしか使えないネタなので、短い話でしたが投稿しました。
『カチャ……』
『パチ……』
『グググ……』
ヤオ子は、手の中のそれを目の側に持って来ると覗くように見る。
「よし……。
後は、チャクラ糸を通す穴を……」
『キリキリキリキリキリ……』
そして、それは出来上がった。
番外編・没ネタ・ヤオ子と秘密兵器
ヤオ子はタスケにそれを見せると、にやりと笑う。
「新しい忍具です」
「凄いな……。
遂に新規開発かよ……」
「見ててね」
方膝をついて『それ』に開けた穴に、ヤオ子はチャクラ糸を通す。
『それ』はチャクラ糸から流れる雷の性質変化を得て、徐々に回転数を上げていく。
「スーパーアタックランディング!」
『それ』は、地面をもの凄い勢いで走る。
「ふふふ……。
従来のものと違い、チャクラ糸で旋回も自由自在です」
『それ』は、ヤオ子のチャクラ糸で前輪が右に左に動く。
ヤオ子は拳を握る。
「素晴らしい!
これぞ、少年達の本当の夢!
声をあげて自由自在に動くミニ四駆!」
ヤオ子は、ミニ四駆を開発したのだった。
雷の性質変化を強化することで、ミニ四駆の速度が上がる。
旋回すると草むらに突っ込み、別のチャクラ糸からフロントに装着された金属に風の性質変化が送られ、風の刃を形成する。
「フハハハハ!
これぞ! リアルビークスパイダーの走り!
・
・
フロントに付けた金属が、ちょっと高価なのが痛いところですが……」
ミニ四駆にはアスマの武器と同じ金属が使われている。
更にヤオ子は、チャクラ糸を操るとドリフト走行を再現する。
「バスターフェニックスターン!」
ミニ四駆は、土煙をあげて障害物の間をすり抜ける。
「いい!
すっごくいい!」
最後に段差のある障害物から、ミニ四駆は飛び出す。
「いけ!
マグナムトルネード!」
ミニ四駆は、ヤオ子のチャクラ糸の操作で回転しながら飛んで着地する。
ヤオ子は、タスケに振り返る。
「どう?」
タスケは震えている。
「タスケさん?
どうしたの?」
「ダメだ……。
押さえ切れん……」
「はい?」
タスケは、ヤオ子の作ったミニ四駆を全力で追い出した。
「うわ!
どうしたの!?」
「にゃ!」
タスケは風の性質変化の爪で、ミニ四駆を攻撃しようとする。
「やめてくださいよ!」
「この形がダメなんだ!
野生の心に火がついた!」
ミニ四駆とタスケの追いかけっこが始まる。
しかし、それも長くは続かなかった。
タスケはミニ四駆に追いつくと、風遁の爪でミニ四駆を破壊した。
「ぎゃ~~~っ!
あたしのビークバスターマグナムが~~~っ!」
タスケがゆっくりと戻ってくると、捕らえた獲物を咥えてヤオ子に見せ付ける。
「捕らえた……」
「この馬鹿猫が!」
爆走少女!ダッシュ!ヤオ子! 完