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No.13840の一覧
[0] 【ネタ・完結】NARUTO ~うちはサスケと八百屋のヤオ子~[熊雑草](2013/09/21 23:12)
[1] 第1話 八百屋のヤオ子[熊雑草](2013/09/21 21:27)
[2] 第2話 ヤオ子のチャクラ錬成[熊雑草](2013/09/21 21:28)
[3] 第3話 ヤオ子の成果発表[熊雑草](2013/09/21 21:28)
[4] 第4話 ヤオ子の投擲修行[熊雑草](2013/09/21 21:29)
[5] 第5話 ヤオ子と第二の師匠[熊雑草](2013/09/21 21:29)
[6] 第6話 ヤオ子の自主修行・豪火球編①[熊雑草](2013/09/21 21:30)
[7] 第7話 ヤオ子の自主修行・豪火球編②[熊雑草](2013/09/21 21:30)
[8] 第8話 ヤオ子の悲劇・サスケの帰還[熊雑草](2013/09/21 21:31)
[9] 第9話 ヤオ子とサスケとサクラと[熊雑草](2013/09/21 21:31)
[10] 第10話 ヤオ子と写輪眼[熊雑草](2013/09/21 21:32)
[11] 第11話 ヤオ子の自主修行・必殺技編①[熊雑草](2013/09/21 21:32)
[12] 第12話 ヤオ子の自主修行・必殺技編②[熊雑草](2013/09/21 21:32)
[13] 第13話 ヤオ子の自主修行・必殺技編③[熊雑草](2013/09/21 21:33)
[14] 第14話 ヤオ子の自主修行・必殺技編④[熊雑草](2013/09/21 21:33)
[15] 第15話 ヤオ子の自主修行・必殺技編⑤[熊雑草](2013/09/21 21:34)
[16] 第16話 ヤオ子とサスケと秘密基地[熊雑草](2013/09/21 21:34)
[17] 第17話 幕間Ⅰ[熊雑草](2013/09/21 21:35)
[18] 第18話 ヤオ子のお見舞い①[熊雑草](2013/09/21 21:35)
[19] 第19話 ヤオ子のお見舞い②[熊雑草](2013/09/21 21:36)
[20] 第20話 ヤオ子のお見舞い③[熊雑草](2013/09/21 21:36)
[21] 第21話 ヤオ子の体術修行①[熊雑草](2013/09/21 21:36)
[22] 第22話 ヤオ子の体術修行②[熊雑草](2013/09/21 21:37)
[23] 第23話 ヤオ子の中忍試験本戦・観戦編[熊雑草](2013/09/21 21:37)
[24] 第24話 ヤオ子の中忍試験本戦・崩壊編[熊雑草](2013/09/21 21:38)
[25] 第25話 ヤオ子と木ノ葉崩し・自宅護衛編[熊雑草](2013/09/21 21:38)
[26] 第26話 ヤオ子と木ノ葉崩し・自宅壊滅編[熊雑草](2013/09/21 21:39)
[27] 第27話 幕間Ⅱ[熊雑草](2013/09/21 21:39)
[28] 第28話 ヤオ子の新生活①[熊雑草](2013/09/21 21:40)
[29] 第29話 ヤオ子の新生活②[熊雑草](2013/09/21 21:40)
[30] 第30話 ヤオ子の新生活③[熊雑草](2013/09/21 21:41)
[31] 第31話 ヤオ子の下忍試験・筆記試験編[熊雑草](2013/09/21 21:41)
[32] 第32話 ヤオ子の下忍試験・実技試験編[熊雑草](2013/09/21 21:42)
[33] 第33話 ヤオ子の下忍試験・サバイバル試験編[熊雑草](2013/09/21 21:42)
[34] 第34話 ヤオ子の下忍試験・試験結果編[熊雑草](2013/09/21 21:43)
[35] 第35話 ヤオ子とヤマトとその後サスケと[熊雑草](2013/09/21 21:43)
[36] 第36話 ヤオ子の初任務[熊雑草](2013/09/21 21:44)
[37] 第37話 ヤオ子の任務の傾向[熊雑草](2013/09/21 21:44)
[38] 第38話 ヤオ子の任務とへばったサスケ[熊雑草](2013/09/21 21:45)
[39] 第39話 ヤオ子の初Cランク任務①[熊雑草](2013/09/21 21:45)
[40] 第40話 ヤオ子の初Cランク任務②[熊雑草](2013/09/21 21:46)
[41] 第41話 ヤオ子の初Cランク任務③[熊雑草](2013/09/21 21:46)
[42] 第42話 ヤオ子の初Cランク任務④[熊雑草](2013/09/21 21:47)
[43] 第43話 ヤオ子の初Cランク任務⑤[熊雑草](2013/09/21 21:47)
[44] 第44話 ヤオ子の憂鬱とサスケの復活[熊雑草](2013/09/21 21:47)
[45] 第45話 ヤオ子とサスケの別れ道[熊雑草](2013/09/21 21:48)
[46] 第46話 幕間Ⅲ[熊雑草](2013/09/21 21:48)
[47] 第47話 ヤオ子と綱手とシズネと[熊雑草](2013/09/21 21:49)
[48] 第48話 ヤオ子と、ナルトの旅立ち[熊雑草](2013/09/21 21:49)
[49] 第49話 ヤオ子と第七班?①[熊雑草](2013/09/21 21:50)
[50] 第50話 ヤオ子と第七班?②[熊雑草](2013/09/21 21:51)
[51] 第51話 ヤオ子の秘密[熊雑草](2013/09/21 21:51)
[52] 第52話 ヤオ子とガイ班のある一日[熊雑草](2013/09/21 21:51)
[53] 第53話 ヤオ子と紅班のある一日[熊雑草](2013/09/21 21:52)
[54] 第54話 ヤオ子とネジとテンテンと[熊雑草](2013/09/21 21:52)
[55] 第55話 ヤオ子とアスマ班のある一日[熊雑草](2013/09/21 21:53)
[56] 第56話 ヤオ子と綱手の顔岩[熊雑草](2013/09/21 21:53)
[57] 第57話 ヤオ子とサクラの間違った二次創作[熊雑草](2013/09/21 21:54)
[58] 第58話 ヤオ子とフリーダムな女達[熊雑草](2013/09/21 21:54)
[59] 第59話 ヤオ子と続・フリーダムな女達[熊雑草](2013/09/21 21:55)
[60] 第60話 ヤオ子と母の親子鷹?[熊雑草](2013/09/21 21:55)
[61] 第61話 ヤオ子とヒナタ班[熊雑草](2013/09/21 21:56)
[62] 第62話 ヤオ子と一匹狼①[熊雑草](2013/09/21 21:57)
[63] 第63話 ヤオ子と一匹狼②[熊雑草](2013/09/21 21:57)
[64] 第64話 幕間Ⅳ[熊雑草](2013/09/21 21:59)
[65] 第65話 ヤオ子とヤマトの再会[熊雑草](2013/09/21 22:00)
[66] 第66話 ヤオ子とイビキの初任務[熊雑草](2013/09/21 22:00)
[67] 第67話 ヤオ子の自主修行・予定は未定①[熊雑草](2013/09/21 22:01)
[68] 第68話 ヤオ子の自主修行・予定は未定②[熊雑草](2013/09/21 22:01)
[69] 第69話 ヤオ子の自主修行・予定は未定③[熊雑草](2013/09/21 22:02)
[70] 第70話 ヤオ子と弔いとそれから……[熊雑草](2013/09/21 22:02)
[71] 第71話 ヤオ子と犬塚家の人々?[熊雑草](2013/09/21 22:02)
[72] 第72話 ヤオ子とカカシの対決ごっこ?[熊雑草](2013/09/21 22:03)
[73] 第73話 ヤオ子の居場所・日常編[熊雑草](2013/09/21 22:04)
[74] 第74話 ヤオ子の居場所・異変編[熊雑草](2013/09/21 22:04)
[75] 第75話 ヤオ子の居場所・避難編[熊雑草](2013/09/21 22:05)
[76] 第76話 ヤオ子の居場所・崩壊編[熊雑草](2013/09/21 22:05)
[77] 第77話 ヤオ子の居場所・救助編[熊雑草](2013/09/21 22:05)
[78] 第78話 ヤオ子の居場所・死守編[熊雑草](2013/09/21 22:06)
[79] 第79話 ヤオ子がいない①[熊雑草](2013/09/21 22:06)
[80] 第80話 ヤオ子がいない②[熊雑草](2013/09/21 22:07)
[81] 第81話 幕間Ⅴ[熊雑草](2013/09/21 22:07)
[82] 第82話 ヤオ子の自主修行・性質変化編[熊雑草](2013/09/21 22:08)
[83] 第83話 ヤオ子の自主修行・能力向上編[熊雑草](2013/09/21 22:08)
[84] 第84話 ヤオ子の自主修行・血の目覚め編[熊雑草](2013/09/21 22:09)
[85] 第85話 ヤオ子の旅立ち・お供は一匹[熊雑草](2013/09/21 22:10)
[86] 第86話 ヤオ子とタスケの口寄せ契約[熊雑草](2013/09/21 22:09)
[87] 第87話 ヤオ子の復活・出入り禁止になった訳[熊雑草](2013/09/21 22:10)
[88] 第88話 ヤオ子のサスケの足跡調査・天地橋を越えて[熊雑草](2013/09/21 22:11)
[89] 第89話 ヤオ子のサスケの足跡調査・北アジトへ①[熊雑草](2013/09/21 22:11)
[90] 第90話 ヤオ子のサスケの足跡調査・北アジトへ②[熊雑草](2013/09/21 22:12)
[91] 第91話 ヤオ子のサスケの足跡調査・北アジトへ③[熊雑草](2013/09/21 22:12)
[92] 第92話 ヤオ子のサスケの足跡調査・状況整理[熊雑草](2013/09/21 22:13)
[93] 第93話 ヤオ子とサスケ・再び交わる縁①[熊雑草](2013/09/21 22:13)
[94] 第94話 ヤオ子とサスケ・再び交わる縁②[熊雑草](2013/09/21 22:14)
[95] 第95話 ヤオ子とサスケの新たな目的[熊雑草](2013/09/21 22:14)
[96] 第96話 ヤオ子と小隊・鷹[熊雑草](2013/09/21 22:14)
[97] 第97話 ヤオ子とサスケの奪還作戦・マダラ接触編[熊雑草](2013/09/21 22:15)
[98] 第98話 ヤオ子とサスケの奪還作戦・作戦編[熊雑草](2013/09/21 22:15)
[99] 第99話 ヤオ子とサスケの奪還作戦・深夜の会話編[熊雑草](2013/09/21 22:16)
[100] 第100話 ヤオ子とサスケの奪還作戦・作戦開始編[熊雑草](2013/09/21 22:16)
[101] 第101話 ヤオ子とサスケの奪還作戦・奪還編[熊雑草](2013/09/21 22:16)
[102] 第102話 ヤオ子とサスケの向かう先①[熊雑草](2013/09/21 22:17)
[103] 第103話 ヤオ子とサスケの向かう先②[熊雑草](2013/09/21 22:17)
[104] 第104話 ヤオ子とサスケの向かう先③[熊雑草](2013/09/21 22:18)
[105] 第105話 ヤオ子とサスケの向かう先④[熊雑草](2013/09/21 22:18)
[106] 第106話 ヤオ子の可能性・特殊能力編①[熊雑草](2013/09/21 22:18)
[107] 第107話 ヤオ子の可能性・特殊能力編②[熊雑草](2013/09/21 22:19)
[108] 第108話 ヤオ子と砂漠の模擬戦[熊雑草](2013/09/21 22:19)
[109] 第109話 ヤオ子とイタチの葬儀[熊雑草](2013/09/21 22:19)
[110] 第110話 ヤオ子とサスケの戦い・修行開始編[熊雑草](2013/09/21 22:20)
[111] 第111話 ヤオ子とサスケの戦い・修行編[熊雑草](2013/09/21 22:20)
[112] 第112話 ヤオ子とサスケの戦い・最後の戦い編[熊雑草](2013/09/21 22:21)
[113] 第113話 ヤオ子とサスケとナルトの中忍試験・筆記試験編[熊雑草](2013/09/21 22:21)
[114] 第114話 ヤオ子とサスケとナルトの中忍試験・サバイバルレース編[熊雑草](2013/09/21 22:21)
[115] 第115話 ヤオ子とサスケとナルトの中忍試験・本戦編[熊雑草](2013/09/21 22:22)
[116] 第116話 ヤオ子の八百屋[熊雑草](2013/09/22 01:07)
[117] あとがき[熊雑草](2010/07/09 23:40)
[118] 番外編・ヤオ子の???[熊雑草](2013/09/21 22:23)
[119] 番外編・サスケとナルトの屋台での会話[熊雑草](2013/09/21 22:23)
[120] 番外編・没ネタ・ヤオ子と秘密兵器[熊雑草](2013/09/21 22:24)
[121] 番外編・没ネタ・ヤオ子と木ノ葉と砂と①[熊雑草](2013/09/21 22:25)
[122] 番外編・没ネタ・ヤオ子と木ノ葉と砂と②[熊雑草](2013/09/21 22:26)
[123] 番外編・没ネタ・ヤオ子と木ノ葉と砂と③[熊雑草](2013/09/21 22:26)
[124] 番外編・実験ネタ・混ぜるな危険  第1話[熊雑草](2013/09/21 22:27)
[125] 番外編・実験ネタ・混ぜるな危険  第2話[熊雑草](2013/09/21 22:27)
[126] 番外編・実験ネタ・混ぜるな危険  第3話[熊雑草](2013/09/21 22:27)
[127] 番外編・実験ネタ・混ぜるな危険  第4話[熊雑草](2013/09/21 22:28)
[128] 番外編・実験ネタ・混ぜるな危険  第5話[熊雑草](2013/09/21 22:28)
[129] 番外編・実験ネタ・混ぜるな危険  第6話[熊雑草](2013/09/21 22:29)
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[13840] 第107話 ヤオ子の可能性・特殊能力編②
Name: 熊雑草◆890a69a1 ID:9b88eec9 前を表示する / 次を表示する
Date: 2013/09/21 22:19
 == NARUTO ~うちはサスケと八百屋のヤオ子~ ==



 砂の国から模擬戦の許可が下りるまで、ヤオ子はヤマトに修行を見て貰うことになった。
 タスケに変化したサスケも、ヤオ子の成長を観察することにした。


 「さて。
  君と修行をまともにするのは初めてだね」

 「はい」

 「まず、君が何をしていたのかをじっくり聞かせてくれないか?」


 里の外にあったため無事に残っていたヤオ子の秘密基地で、ヤマト達はヤオ子の現状を確認することにした。



  第107話 ヤオ子の可能性・特殊能力編②



 ヤオ子の成長に色々と驚かされる。
 今まで鍛えに鍛えた基礎能力を礎にして、母親の戦闘経験を吸収して一気に成長した。
 忍体術の実戦経験から基礎の本当の使い方を覚え、ガイの教えを忠実に守り、重りを外した時には上忍と同じスピードを手に入れた。
 そして、目覚め始めた母方の血が、性質変化をヤオ子に叩き込んだ。


 「改めて聞くと常軌を逸しているな……」


 サスケもヤオ子に話し掛ける。


 「お前、あの時、風遁と雷遁の術は持っていなかったのか?」

 「はい……。
  覚えたばっかりで、印を一つも……」

 「何の話だい?」


 サスケがヤマトに答えを返す。


 「ヤオ子は、オレの小隊に喧嘩を吹っかけたんだ」

 「何を考えてんだ……」

 「その時、オレの雷遁を風遁で相殺して、仲間の水月という忍を雷遁で縛った。
  ・
  ・
  オレは、完全に騙されていたんだな。
  風遁と雷遁を完全に身につけたと思っていた。
  ・
  ・
  それどころか……。
  土遁と水遁も覚えていたってのが腹立つがな」

 「ボクは、黙ってそんな無茶をしたのが腹立つな」

 (何か雲行きが怪しくなって来た……。
  誤魔化そう……)


 ヤオ子は慌てて先を促す。


 「ねぇ。
  そんなことより、あたしの修行は?」

 「本当は、もう少し小言を言いたいんだけどね……。
  じゃあ、まず少し試したいことがあるんだ」

 「はい」

 「水遁の新しい印を教えるから、使ってみてくれないか?」

 「いいですよ」


 ヤマトが印を教えると、ヤオ子はチャクラを練り上げ、印を結ぶ。
 ヤオ子は体に流れるチャクラの流れを感じ、手に何かが組みあがっていくのを感じる。


 (この術……。
  あたしの必殺技に近いのを感じます。
  発動は、右手で!)


 右手を突き出し、掌からは水流が打ち出される。
 ヤマトは、ある確信を得る。


 「間違いないな」

 「?」

 「ヤオ子は、カカシ先輩並みのセンスを持っている」

 「センス?」

 (あれか……。
  カカシの奴は、波の国で戦った桃地再不斬の術をコピーした……。
  今なら、奴の凄さが分かる。
  印を覚えただけで、術を発動できるというセンスを)


 ヤマトが続ける。


 「今ので分かったこと……。
  ヤオ子は、印さえ覚えれば術が使える。
  ・
  ・
  つまり、ヤオ子の言っていった通り、複数人を相手にした術の印を覚えるだけで、
  ヤオ子の基準で言えば上忍並みの力を得たことになる。
  まあ、他にも上忍になる要素はあるけどね」

 「印か……。
  直ぐに集められますか?」

 「カカシ先輩とボクが居るからね。
  禁術以外は、直ぐに集まると思うよ。
  ・
  ・
  ただ、問題は風遁の性質だ。
  知り合いに風遁を使える忍が少ないんだ。
  木ノ葉では風遁の性質を持っているのは稀だからね」

 「そうですか……。
  ・
  ・
  あ。
  そうだ」

 「どうしたの?」

 「一つ知り合ったおじさんに教えて貰った術があるんです」

 「おじさん?」

 「……大蛇丸さんの実験体だった人です。
  ……あたしが初めて殺した人」

 「ヤオ子……。
  何があったんだ?」


 ヤオ子は視線を落とした跡、少し強い眼差しで話し出す。


 「大蛇丸さんのせいで、もう命が尽き掛けていました。
  最後に忍らしい死を求めて、あたしが最後の相手をしたんです。
  ・
  ・
  その時、最後の言葉と一緒に術を貰ったんです」


 ヤマトは、少し悲しい顔を浮かべる。


 「その時、側に居てあげたかったよ……。
  忍者をしていれば誰もが通る道だ。
  しっかりと支えてあげたかった」

 「……でも、大丈夫。
  その時は、心に別の気持ちを刻んだから。
  あたしの戦う理由」

 「そうか……」

 (この子は、大人になるのも早いのかもしれない……。
  辛いこともしっかり受け止めているんだ……)


 ヤマトは、一息つくと少し暗くなる。


 「ただ、何か親離れを体験したお父さんのような感覚が……。
  ヤオ子が勝手にどんどんと育っていくのが悲しい……」

 「いや、そんな暗くならなくても……。
  ・
  ・
  ガイ先生の所みたいに激しく抱き合いますか?」

 「……それはそれでダメだろう。
  男と女だし……」

 (ヤマト先生……。
  意外と面倒臭い性格をしていたんですね……)

 (木ノ葉って馬鹿の巣窟なのか……。
  大蛇丸も暁の奴等も、ここまで馬鹿な奴等は居なかった気がする……。
  オレは、本当にここに戻って来ていいのか?)


 里の外に出たサスケは、常識が何かというのを身につけていた。
 木ノ葉の変な人率は、きっと高い。


 …


 ヤマトの調子が戻ると同時に話も戻る。
 ヤマトは、ヤオ子に話し掛ける。


 「その教えて貰った術は試したのかい?」

 「いいえ。
  でも、土遁だと思います」

 「どうして?」

 「火遁、水遁、土遁の術は試してみましたが、印を組む以上、形態にパターンがあります。
  火遁は、火を意識して熱を有効に生かす形態が多い。
  水遁は、液体ですので流動的なものが形態として含まれるパターンが多い。
  土遁は、物体を構築する形態が多い。
  ・
  ・
  そして、教えて貰った印のパターンは、土遁に該当する気がします」

 「なるほど」

 「試してみます」


 ヤオ子はチャクラを練り上げると、印を結ぶ。


 「さて……。
  チャクラを何に変化させれば……。
  ・
  ・
  って、形態変化の場所が足だ!
  でも、やっぱり土遁!」


 ヤオ子は慌ててチャクラを土に性質変化させ、足の裏からチャクラを地面に流し込む。
 そして、ピョンとその場から飛び退く。


 「あれ? 何も起きない?」

 「いや、起きてる」


 ヤマトがヤオ子の足跡を指差す。


 「撒菱みたいな突起物が出来てる。
  今度は、チャクラを多く練り込んでごらん」

 「はい」


 ヤオ子は、再びチャクラを練り込み、印を結ぶ。
 足で術を発動しながら歩くとはっきりと撒菱のような突起が現れる。


 「便利な術だね。
  これカウンター系の術なのかな?
  走りながら撒菱を時間差で発動させるんだよ」

 「そうか……。
  普通、印を組んだら足元には気を払いませんもんね。
  手で撒くよりバレないです。
  しかも、チャクラの量で効果を調節できる」

 「ああ。
  いい術だ」


 ヤオ子が顎に片手を当てる。


 「待てよ……。
  これ、思いっきりチャクラを流し込むとどうなるんですかね?」

 「さあ?」

 「試してみます」


 ヤオ子は、チャクラを練り始める。


 「猛れ! あたしの妄想力!」


 ヤオ子の周りで禍々しいチャクラがどんどん生成される。
 そして、印を結ぶと足を地面に押し付けて前方にジャンプする。


 「「うわ!」」


 ヤマトとヤオ子の前に巨大な円錐が突き出た。


 「この術……。
  使い方次第で相手を串刺しに出来るぞ……」

 「な、何か意外と凄い術ですね。
  ・
  ・
  これ術を発動しながら、壁を走れば凄いことになりませんか?」

 「ああ。
  何より足で発動するから、手が自由というのも利点が高い」

 「これ、何ていう術なんだろう?」

 「名前は聞いてないの?」

 「はい」

 「じゃあ、仮の名前でも付けておけばいいんじゃないか?」

 「そうですね。
  ・
  ・
  撒菱の菱は、入れたいですね……。
  それを撒いてないから……。
  でも、ヤマト先生の土流槍とも似てるし……。
  体の部位を入れるのもありですね……。
  足…何とか…菱……。
  穿…うがつっていうのが合うかな?
  足穿菱?
  何かカッコいいかも?
  土遁・足穿菱にする」

 「結構、適当感があるんだけど……」

 「本当は、カタカナを入れるのを堪えてますけど?」

 「善処してたんだ……」

 「あたしのネーミングセンスは、完璧に近いですからね」

 「まあ、いいんじゃないか」

 「はい♪」


 ヤオ子は、水遁・水鉢と土遁・足穿菱を習得した。


 「レベルアップした気分ですね」

 「まあ、こんな方法は、君とカカシ先輩しか使えないだろうけどね」

 「何で?」

 「おかしいと思わない?
  印を覚えただけで術が使えるって?」

 「何で?
  印って形態変化の置き換えでしょ?」

 「それを初めて使うのに利用できるって、凄いと思うけど?」


 ヤオ子は腕を組む。


 「そうかな?
  術の発動を抑えて手加減すれば、大体できるんじゃないですかね?
  要領を掴んだ後にチャクラを多く練り込んで、本当に習得の流れで。
  新規開発じゃない以上、安定は保証されているんでしょ?」

 「そんな簡単じゃないだろう」

 「う~ん……。
  でも、今まで術の習得に手取り足取り教えて貰った経験がありませんからね。
  体を通して覚えるものだと思うんですけど。
  初めての術もアカデミーの教科書見て、勝手に習得したし」

 「は?」

 「サスケさんに豪火球の術を伝授して貰った時は、紙切れ一枚のメモから自分で体で覚えたし」

 「酷い扱いだな……」


 サスケは視線を逸らしている。


 「必殺技の開発に至っては、あたしの好奇心から勝手に作っちゃいましたしね」

 「一つとして正攻法で覚えてない……」

 「あ。
  でも、影分身の術は、ナルトさんに手取り足取り教えて貰いました」

 「よかった。
  やっと、まともな人物が居た」

 「あの時は、エロ忍術のハーレムの術をしたくて、みっちりしっかりと──」

 「やっぱり、まともな奴は居ないのか!」

 (コイツ、相変わらずのノリだな……)


 ヤオ子は頭を掻いて笑っている。


 「ま、まあ、いいじゃないですか。
  ドS的指導が、何故か身を結んだ瞬間です。
  これであたしは、大軍系の術の印を覚えれば上忍並み。
  特殊系を覚えれば、ヤマト先生やサスケさんの側に居られます」

 「何だろう……。
  悲しいエピソードのはずなのに、君は軽く流すから複雑な気分だよ」

 「大丈夫です!
  ヤマト先生の、この体験は無駄になりません!
  きっと、立派な突っ込みスキルが役に立つ日が来ます!」

 「来ないよ……」


 後日、ヤマトの突っ込みスキルがナルトとキラービーにより開花する……。


 「話を戻すよ……。
  術の印の確認が取れたから、特殊形についてだ」

 「はい」

 「簡単に言えば、『血継限界』のことになる。
  口伝の秘伝忍術を持たない以上、君が言っている特殊系になるには血継限界を習得するしか有り得ない」

 「はい」

 「だが、この血継限界というのは単純なものじゃないんだ。
  1.二系統以上の性質変化を習得する必要がある。
  2.その二系統を同時に発生させる必要がある。
  3.その系統を混ぜ合わせる必要がある。
  4.遺伝による結継限界の補助が必要になる」

 「1~3.は分かります。
  必要な材料と手順ですよね?」

 「そうだ」

 「じゃあ、4.は?」


 ヤマトが両手を出す。
 右手に水遁。
 左手に土遁。
 それを合わせることで、血継限界の木遁が発生する。


 「これがどうして混ざるか分かるかい?」

 「分かりません」

 「ボクには初代火影様の遺伝子があるから、木遁を操ることが出来る。
  逆に言えば、その遺伝子がなければ血継限界は発動しないということになる」

 「じゃあ、あたしには習得できないのでは?」

 「そう思う。
  だけど、君のお母さんの家系の血が可能にするかもしれない」

 「あたしにも血継限界の血が流れているかもしれないと?」


 ヤマトが頷く。


 「色々とおかしいんだ。
  性質変化を全て習得したり、五つ全てを同時発生させたり……。
  下手したら、三系統以上を混ぜ合わせることも可能なように思えてくる」

 「はあ……」

 「兎に角、混ぜ合わせる系統は沢山ある。
  どの系統で混ざるかを探し出さなきゃいけない」

 「……かなりの量ですね。
  ・
  ・
  じゃあ、火遁から……」

 「ああ」


 ヤオ子の血継限界調査が開始された。


 …


 ヤマトが頭を悩ませる。


 「一つとして該当しない……」

 「やっぱり、あたしの家系には血継限界は含まれていないんですかね?」


 ヤマトは頭を悩ます。
 そこに猫の姿のサスケが近寄る。


 「同系列を混ぜてみたら、どうだ?」

 「同系列……。
  火遁と火遁を混ぜるのか?」

 「ああ」

 「意味あるんですかね?」


 ヤオ子は両手に火の性質変化を発生させると手を合わせる。


 「ん?」


 火遁に変化が現れる。


 「うわ!」


 ヤオ子の手の中で、火の性質のチャクラが膨れ上がった。


 「……で?」


 練り込んだ以上のチャクラが出来ただけだった。


 「ヤマト先生?」

 「ちょっとお得だな……」

 「サスケさん?」

 「何かエネルギー法則を無視したな……」

 「このチャクラ……どうしよう?」


 ヤマトが提案する。


 「そのチャクラで術を発動してみたら?」

 「何か起きますかね?」


 ヤオ子は、印を結ぶ。


 「爆殺! ヤオ子フィンガー!」


 いつもの必殺技だ。
 だが……。


 「気のせいかな……。
  いつもより少ないチャクラで、いつも通りの威力だったような……」

 「量が増えるだけの血継限界?」

 「しかも、ワンアクション増えてるから、無駄に時間を取るんですけど……」

 「それは修行次第で体内で混ぜ合わせれば……何とかなる。
  普段より多いチャクラが練れる……」

 「だけ?」


 よく分からないヤオ子の血継限界。
 サスケがヤオ子に命令する。


 「ヤオ子。
  限界までチャクラを練って、血継限界で混ぜ合わせて術を発動してみろ」

 「いいですけど……」


 ヤオ子は最大までチャクラを練り、火の性質に変えてを体内で混ぜる。
 それを豪火球の術に使用する。


 (ラブ・ブレス!)


 上空にハート型の火球が舞い上がる。
 しかし、いつもの威力ではない。
 大きさもそうだが、燃焼している火力が段違いに上がっている。


 「…………」


 全員が火球が消えるまで空を見上げる。


 「あの……。
  豪火球ってこんな凄い術でした?」

 「いや……。
  カカシ先輩のはこんな威力は出ない……」

 「ハッキリしたな。
  コイツの血継限界は、術の威力をあげるんだ」

 「つまり……」

 「五系統扱えたのは術の威力を上げる以上、その方が都合がいいからだ」

 「じゃあ、体内で同じ系統を混ぜ合わせる修行をすれば──」

 「ああ……」

 「少量で、尚、お得♪」

 「違う!」


 サスケの猫パンチが、ヤオ子に炸裂した。


 「お前の血継限界は、本来の術の威力以上の威力を再現するんだよ!」

 「……何かあまり用途がないですね」

 「確かに他の血継限界に対抗できる血継限界とは思えない」


 ヤマトが少し考える。


 「そのヤオ子のチャクラ……。
  他人が使用すると、どうなるんだ?」

 「あたしのチャクラをヤマト先生が使うの?」

 「ああ。
  例えば、水遁に君の血継限界で作ったチャクラをボクに流し込んで、ボクが術を発動するんだ」

 「幻術を破る要領でチャクラを流せばいいんですか?」

 「乱されると操れないから、ボクの流れに合わせてくれるかな?」

 「いいですよ」


 ヤオ子は、ヤマトの背中に両手を添える。


 「…………」

 「どうしたの?」

 「適度に発達した背筋に欲情しています」


 サスケの猫パンチが、ヤオ子に炸裂した。


 「真面目にやれ!」

 (サスケが居ると突っ込まなくて楽だ……。
  ヤオ子を制御できるポジションって少ないからな……)


 ヤオ子が、今度は真面目に血継限界で水の性質変化を作る。
 そして、それをゆっくりとヤマトの体に流し込む。


 「このチャクラ凄いな……。
  性質が濃いというか……。
  活性化しているというか……」


 ヤマトが印を結ぶ。


 「水遁・水鉢!」


 ヤオ子に先ほど教えた水遁の術。
 掌から打ち出される水流は、地面に着くことなく対面の木まで届く。


 「凄いな……。
  他人も使えるのか……」

 「しかし、またしても使い道が分からず」

 「そんなことはない……」

 「?」


 サスケがヤマトを見る。


 「コイツをオレにくれないか?
  マダラとの戦いまでに使えるようにしてみせる」

 「それは……。
  まあ、ボクの役目もここまでって感じだから構わないが……。
  一体、何を?」

 「マダラとの戦いに関して、ある予想がある……」

 「予想?」

 「各国の忍連合……。
  本当に纏まると思うか?」

 「それは……」

 「まず、纏まらない。
  第三次忍界対戦まで、お互いの国で戦っていたんだ。
  そいつらが各国の忍と小隊なんて組めるはずがない。
  そうなると、どうなるか?
  各国で小隊を組み、その上の隊長クラスが指揮を執る」

 「別に問題ないんじゃないか?」

 「大有りだ。
  忍五大国が性質で分けられるように、各国の有する性質もそれに偏る。
  霧隠れなら、水遁……。
  岩隠れなら、土遁……。
  みたいにな。
  ・
  ・
  こんな偏った小隊にぶつけるのは、弱点の性質を持っている小隊だ。
  だが、もっとやっかいなのがマダラの持っている尾獣だ。
  一尾を思い出してみろ。
  アイツは、風遁を得意としていた。
  もし、他の尾獣に五性質を得意とする尾獣が一匹ずつ含まれていたら、
  尾獣を適所に送られて対抗する防御壁を張れずに、一瞬で全滅だ」

 「……確かに。
  ナルトが九尾化した時に大蛇丸に放った一撃……。
  あれが性質に偏ったものなら……」

 「そういうことだ。
  考えられる対策は、二つ。
  『質で対処するか』『量で対処するか』だ。
  質なら暗部・上忍が前に出て、性質に囚われない方法で素早く対処する。
  量なら下忍・中忍で殺されても前に進んで弱点性質の尾獣に取り付き殲滅する」


 ヤオ子が頬を掻きながら、サスケに話し掛ける。


 「サスケさん……。
  それ極端じゃない?」

 「当たり前だ。
  オレは、最悪を極端に話しているんだ。
  だが、オレがマダラなら、各国で連携が取れないと見越して尾獣を配置して戦う」

 「……じゃあ、ヤオ子を使う理由は?」

 「コイツに各性質の術を出来るだけ習得させる」

 「はい?」

 「そして、チャクラの総量も更に増やす」

 「今より!?」

 「そして、コイツを遊撃的な位置につけて、各国の鍵となる忍を守らせる」

 「ちょっと待って!
  幾らなんでも、あたし一人で無理ですよ!」

 「お前、影分身を使えるだろう」

 「使えますけど……」

 「五人に分身して守れ」

 「が……」

 (これがヤオ子が言っていたドSのサスケか……)


 ヤオ子は額を押さえて考える。


 「いや、確かにこの血継限界はチャクラ量もそんなでもないし、便利ですよ。
  でもね。
  尾獣って伝説的妖魔に、あたしの術だけで対抗って……」

 「何も全員を守れとは言ってない。
  必要な忍だ。
  どうしても切り捨てなければならない場面が出る」

 「そんなのって……。
  それをあたしが決めるの?」

 「オレが決める。
  お前は、負担に思うことはない」

 「そんなのって……」


 ヤマトは、先日の綱手の怒りを思い出す。
 サスケは、兄のように全てを背負おうとしている。
 ヤオ子の負担も切り捨てられるであろう人の恨みも……。


 「サスケ。
  ボクは、反対だ。
  そんなに結論を急ぐことじゃないよ。
  ・
  ・
  それに君ばかりが背負うことでもない」

 「ヤマト先生……」

 「確かにヤオ子の血継限界が分かって、五性質の重要性からなる弱点も分かった。
  それに伴う君の考えとヤオ子の重要性も理解した。
  だけど、時間はある。
  各国の連携が取れないと諦める前に、やるべきことの一つが分かった。
  この件に関しては、ボクから綱手様に報告する。
  ・
  ・
  だから、君も信じてくれないか?
  ボク達を……。
  一緒に戦うことになる各国の忍達を……」


 ヤオ子が手をあげる。


 「あたしもヤマト先生に賛成。
  出来ますよ! 絶対!」

 「……絶対?」

 「だって、サスケさんの小隊の皆さんは、バラバラの国の忍で編成されているじゃないですか」


 サスケは軽く笑う。


 (規模が違うじゃねーか……。
  でも、コイツが信じるって言うんなら……)

 「そうだな……。
  まだ時間はある……」

 「サスケさん……」


 ヤマトは、サスケが内心で納得していないのが分かった。
 だけど、そのサスケがヤオ子の言葉で折れるのを見て、今のサスケにヤオ子が必要なのが分かった。


 (サスケは、ヤオ子を通して信じる気持ちを取り戻していっている……。
  ヤオ子とサスケの関係は、ナルト達のような関係と少し違うんだ……。
  ・
  ・
  我が侭な妹の願いを聞いてあげるお兄さんみたいな関係……かな)


 ヤマトは、自分なりに二人の関係に納得すると結論を出す。


 「ボクから、今日のヤオ子の成果を綱手様に報告するよ。
  そして、ナルトと一緒に里を出るまで、カカシ先輩と知っている限りの術を教え込む」

 「またスパルタですねぇ……」

 「得意分野だろ?」

 「ヤマト先生も言いますね。
  でも、期待には応えます」

 「頑張ってくれよ。
  カカシ先輩は、千の術をコピーしたと言われる人だからね」

 「……それ冗談じゃなかったの?」

 「試してみれば分かるよ」


 サスケが付け加える。


 「ヤマト。
  風遁の方の術も頼む」

 「ああ。
  知り合いに出来るだけ当たってみるよ」

 「ああ……。
  また、眠れない夜の予感……」


 こうして、母方……もといヤオ子の血継限界が判明する。
 ヤオ子の血継限界は、最後の戦いでどのように活かされるのだろうか。


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