嘘よ・・・私のレッドラムが・・・
『人類種の天敵が逝く』
佐渡島仮設基地
「結局、特に成果無しか・・・」
「・・・すまなかったな。」
夕呼にしたら無駄足だったからな。
あの後、社嬢は直に眼を覚まし、他は反応炉周辺を探索したけれど特に成果無し。
でも一応、意味はあった・・・のか?
「まぁいいわ、それで?帝国の方はどうなの?」
「ああ、大丈夫だ。ハイブ突入訓練も8割が反応炉まで潜れる。」
「間引きの方は?」
「軍団規模のBETAに挑んで3割消耗って所だな。」
「・・・ナニヨソレ?」
あの・・・夕呼さん?なんか怖いよ?
「ハイブの方は戦術だな。」
「間引きは!?」
「・・・支援砲撃専用機、霧積のお陰だな。」
「其れについては私から話そう。」
「誰よ!?」
「有澤重工、雷電だ。」
「雷電じゃないでしょうが、有澤社長。」
「其れではプレゼンを始める。」
「アレアレ?無視ですか?無視なんですか!?」
有澤重工、支援砲撃専用機、霧積は雷電を安価にしたモノ
老神は強力だが通常の戦術機に乗せるのは重過ぎるので雷電専用の兵器若しくは固定砲台にした
また、雷電自体も価格が高すぎるので霧積を開発、是により雷電は有澤隆文専用の戦術機になった
霧積も雷電と同じタンクタイプなので戦術機よりも戦車に近い為適正が少なくても乗れる
是により歩兵も霧積に搭乗可能、腕部は雷電とは違い通常の戦術機と同じで兵器を持てるようになっている
腕部の兵器に他の企業に開発してもらったのがガトリングガン、威力と速射に関しては問題ない
グレネードに関しても開発してある
通常の戦術機用のグレネードが雄琴、一挺であれば搭載可能なまでに軽量してあるが威力が低く、範囲も狭い、弾数は30発
霧積に搭載用に開発したのが山鹿、二挺まで搭載可能、威力、範囲共に雄琴よりも向上しているが、弾数が20発
老神の搭載用に開発されたのが雷電、一挺しか搭載できないが、威力、範囲共に今までの兵器とは比べ物にならない、弾数は10発
雷電の腕は武器一体腕部、雷電AW、威力、範囲共に他には敵わないが小型のBETAを爆殺する程度なら問題無し、弾数は両腕で50発
「こんな所だ。霧積、山鹿に関しては海外にも情報を発信した。既に依頼も来ている。」
「はぁ・・・」
夕呼が溜息を着きながら頭を抑えてる。
頭痛がしたんだろう。
それにしても社長テンションたけぇ。
「社長!ヤッコさんが話したいそうですよ!!」
「わかった、直に行こう。其れでは失礼する。是がカタログだ、宜しく頼む。」
社長は恐らく社員だろう男に着いて行った。
「何だったのよ・・・アレ。」
「まぁ有澤だしなぁ・・・いつの間にか世界の大企業になってたし。」
その内、ガトリンググレネード作るんじゃね?
「そういえば、夕呼。」
「何よ?」
「根回しの方はどうなった?」
「したわよ。鑑が読み取った各ハイブ内部の構造データは国連に提出したし、各国にクローズプランを納得させたし、帝国の方は?」
「ああ、帝国の訓練内容を纏めて結構前に各国に送り付けて置いた。」
「よく帝国が許したわね・・・」
「悠陽と紅蓮に許可を貰ったからな。」
「なるほど・・・戦術機関連も?」
「ソレは有澤が勝手にやってるだろ?他の企業も同じだ。」
「ハイブの事は?」
「ハイブの攻略法を纏めて送った。」
「後は甲19号作戦を成功させないとね。」
「成功させるさ。」
「統一中華も参加するそうよ?」
「面子の問題なんだろうさ。」
「後、一週間後ね・・・」
「そうだな。」
「貴方は・・・葉兵は最前線よね・・・」
「ああ。」
「死なないでね。」
「了解。」
カウントダウン