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No.6630の一覧
[0] 日本武尊 (マブラヴオルタ) オリ主モノ [カーノン](2009/11/23 19:45)
[1] 第一話[カーノン](2009/02/21 22:05)
[2] 第二話[カーノン](2009/07/26 20:52)
[3] 第三話[カーノン](2009/07/26 21:06)
[4] 第四話[カーノン](2009/07/26 21:08)
[5] 第五話[カーノン](2009/07/26 21:09)
[6] 外伝その1[カーノン](2009/06/22 00:39)
[7] 第六話[カーノン](2009/07/26 20:36)
[8] 第七話[カーノン](2009/07/26 20:36)
[9] 第八話[カーノン](2009/06/22 00:40)
[10] 第九話[カーノン](2009/07/26 20:37)
[11] 第十話[カーノン](2009/02/24 22:35)
[12] 第十一話[カーノン](2009/05/24 23:25)
[13] 第十二話[カーノン](2009/02/26 22:18)
[14] 外伝その2[カーノン](2009/02/28 20:00)
[15] 第十三話[カーノン](2009/02/28 19:57)
[16] 第十四話[カーノン](2009/07/26 20:37)
[17] 第十五話[カーノン](2009/07/26 20:38)
[18] 第十六話[カーノン](2009/07/26 20:40)
[19] 第十七話[カーノン](2009/05/24 23:28)
[20] 第十八話[カーノン](2009/05/24 23:29)
[21] 外伝その3~ほんのりR-15?~[カーノン](2009/03/06 22:01)
[22] 第十九話[カーノン](2009/07/26 20:40)
[23] 第二十話[カーノン](2009/07/26 20:41)
[24] 第二十一話[カーノン](2009/03/09 21:59)
[25] 第二十二話[カーノン](2009/07/26 20:42)
[26] 第二十三話[カーノン](2009/03/12 21:49)
[27] 外伝その4~ほんのり香るR15~[カーノン](2009/03/12 21:53)
[28] 第二十四話[カーノン](2009/07/26 20:43)
[29] 第二十五話[カーノン](2009/06/22 00:47)
[30] 第二十六話[カーノン](2009/07/26 20:43)
[31] 第二十七話[カーノン](2009/03/30 22:38)
[32] ネタに走ってみた[カーノン](2009/03/30 22:41)
[33] 外伝その5~R15じゃない話になりました!~[カーノン](2009/04/01 22:27)
[34] 第二十八話[カーノン](2009/06/22 00:48)
[35] 外伝その6[カーノン](2009/05/24 23:31)
[36] ネタに走ってみた2[カーノン](2009/04/01 22:30)
[37] 第二十九話[カーノン](2009/06/28 23:05)
[38] 第三十話[カーノン](2009/05/24 23:33)
[39] 第三十一話[カーノン](2009/06/28 23:06)
[40] 第三十二話[カーノン](2009/05/24 23:34)
[41] 第三十三話[カーノン](2009/04/26 00:27)
[42] ネタが走り出した![カーノン](2009/04/13 01:21)
[43] 第三十四話(R-15じゃないと思いますが一応)[カーノン](2009/06/22 00:42)
[44] 第三十五話[カーノン](2009/04/26 00:17)
[45] 第三十六話[カーノン](2009/05/24 23:36)
[46] 第三十七話[カーノン](2009/06/28 23:07)
[47] 第三十八話[カーノン](2009/06/08 00:17)
[48] 外伝その7~R15の香りがするよ!~[カーノン](2009/06/08 00:20)
[49] 小ネタとかしょうもないネタとか詰め合わせで[カーノン](2009/05/24 23:44)
[50] 第三十九話[カーノン](2009/06/28 23:07)
[51] 第四十話[カーノン](2009/06/22 00:44)
[52] 第四十一話[カーノン](2009/06/22 00:46)
[53] 第四十二話[カーノン](2009/07/26 20:33)
[54] 第四十三話[カーノン](2009/06/22 00:51)
[55] 第四十四話[カーノン](2009/06/28 23:09)
[56] 第四十五話[カーノン](2009/06/28 23:12)
[57] 第四十六話[カーノン](2009/08/24 00:13)
[58] 第四十七話[カーノン](2009/07/26 20:45)
[59] 第四十八話[カーノン](2009/08/24 00:14)
[60] 第四十九話[カーノン](2009/08/24 00:15)
[61] 第五十話 ※R15?[カーノン](2009/08/24 00:17)
[62] 第五十一話[カーノン](2009/08/24 00:18)
[63] 第五十二話[カーノン](2009/08/24 00:19)
[64] 第五十三話[カーノン](2009/10/11 23:10)
[65] 第五十四話 ※R-15かと…[カーノン](2009/08/24 00:22)
[66] 第五十五話[カーノン](2009/08/24 00:24)
[67] 第五十六話[カーノン](2009/10/11 23:18)
[68] 外伝その8~丸々斉藤伝説~[カーノン](2009/10/11 23:20)
[69] 第五十七話 ※以下最新話です[カーノン](2009/11/23 19:48)
[70] 第五十八話[カーノン](2009/11/23 19:24)
[71] 第五十九話[カーノン](2009/11/23 19:24)
[72] 人物紹介とか書いてみたよ!(11月23日一部人物に所属とポジション追加)[カーノン](2009/11/24 18:01)
[73] 過去編・前[カーノン](2009/11/23 19:28)
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[6630] ネタが走り出した!
Name: カーノン◆15995976 ID:27c694ce 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/04/13 01:21












声援にお応えして、武ちゃんTSでお話を書いてみた。

勿論ネタなので続きなんてない、そして私の未来もないorz

一つ目は最初から女性Ver、二つ目はTS物です。




武美さんは既に存在しますので、ウチは武乃ちゃんで逝きます。

愛称はたけのんで。






所謂本編のIFです、IF。










「それで、これからどうすんのよ…?」

「…………どうしようかねぇ…」

膨れっ面の少女の言葉に、本当にどうしようと悩むのは大和。

現在彼らは横浜から遠く離れた場所まで逃げてきていた。

あの炎の街で出会った大和と少女は、とりあえずBETAやG弾から逃げ切り、現在に至る。

「だいたい、なんで目覚めたらいきなりSF映画の世界よ、信じられないっての」

「そんな事を言われてもな、俺とて似た状況だ…」

憤慨する少女、彼女は己が置かれた状況に適応出来ていない。

いや、それは当たり前だろう、目覚めれば突然見た事もない戦闘と、怪物の姿。

訳が分からず逃げていれば武器を持った青年に助けられ、車で逃げたら途轍もない爆発を目撃。

そこでやっと、自分が非現実的な世界へと迷い込んだ事を自覚したのだから。

「大体、武はやる事やって帰ったんじゃないの? なんでアタシが呼ばれる訳よ!?」

「そこまで知るか、俺とて神じゃないんだ…」

ムキーッと怒る少女の名は、白銀 武乃(しろがね たけの)、つい昨日まで学園に通う普通の少女だったのだ。

「あのG弾だとかいう爆弾の爆発で、何か色々と頭に入ってくるし…あぁもう信じられないっ、何なのよ!?」

「白銀嬢、あまり叫ぶな。体力を無駄に消耗するぞ…」

まだ今後の予定が決まっていない今、大和達は碌な食料も財産も無い。

逃亡に使用した車に、帝国軍のレーションが積まれていたので空腹は満たしたが、武乃は逆に気持ち悪そうだ。

それはそうだろう、食料が現在殆ど合成食品の日本のレーションは、更に味気なくて不味い。

栄養とビタミンさえ補充出来れば良いという品物なので、食料と言うより量の多い薬みたいな物だ。

「武ってば、あんだけ女の子に囲まれて慕われて手を出さないとか信じられない鈍感じゃないっ、あぁもう冥夜とか可哀想で仕方ないわ!」

「ッて、そっちに憤慨してるのか!?」

どうやら武乃嬢は、同一存在である武ちゃんの鈍感朴念仁ぶりに怒っていたらしい。

例え武ちゃんと同じ存在であっても、こちらは根っからの女の子。

流れ込んできた武ちゃんの記憶を思い出して、情けなさに憤慨しているらしい。

「はぁ、それで、これからアタシ達どうなるの…?」

「テンションの上下が激しいな君は…。さてな、普通…と言うか、白銀 武としてこの世界に呼ばれたのなら、普通はもっと先に現れる筈なのだ。今まで何度も繰り返したが、俺と同じ日付に現れた白銀 武は存在しない」

そう、白銀 武という存在が呼び寄せられるのは、2001年10月22日。

現在は1999年…つまり2年近く先なのだ。

「あ、それは記憶にある、って言ってもアタシじゃなくて武のね。10月22日…だっけ? そんで、横浜基地とか言う場所に居る夕呼せんせーに逢って衛士とか言うパイロットの訓練生に……って、もしかしてアタシもそうなるのっ?」

G弾爆発の際に武の記憶…それも、オルタネイティヴ4を成功させた世界の記憶が彼女に流入した。

その際に彼女がその記憶の重さに泣き叫び、大和が押さえ込んだのだが……彼女が落ち着きを取り戻した際に、まるで押し倒されたような体勢だったので、思わずどりるみるきぃ並の拳が大和に炸裂した。

先ほど膨れっ面だったのは、その名残だ。

彼女曰く、乙女の胸は安くないとか。

「さてな、それは君の自由だ。どの道、今香月博士が何処に居るのかも分からんし、分かったとしてもどう彼女の説明するのか。説明を理解して貰ったとして、君がどうしたいのか…こればかりは俺には何も言えんよ」

両手を軽く上げてお手上げを表す大和。

彼には彼なりのやり方があるし、彼女…武乃の生き方を決める権利もない。

何よりイレギュラーが多すぎる、この世界が今まで経験した世界のように動くかは大和にも分からないし、何より物語の中心である武が、女の子の武乃なのだ。

もうどうでも良いやと、半分投げ槍な大和くん、少々精神的にお疲れ気味。

「ちょ、ちょっとぉ、そんな薄情な事言わないでよぉ…アタシ達、似た者同士じゃない、ね?」

武としての記憶はあるが、それ以上に武乃としての人格がある彼女は、言わば記憶を持ったアンリミテッドの武状態。

その身体は平均的な女子校生の身体であり、技術も知っているだけで身についてない。

そして、男女の感性の違いがあるので、武ちゃんのように楽観的でも自主的でもない。

縋り付いて上目使いで見上げてくる武乃、元が武ちゃん、割とイケメンなだけに、女性体である武乃は美少女だ。

セミロングの髪は武と同じ髪色で、胸は割りと大きい。

この容姿なら、恋愛原子核とか無くても普通にモテる女の子だ。

「ねぇお願いっ、力になってよ。黒金ってこの世界長いんでしょ、だったらひ弱な女の子一人養うの楽勝でしょう?」

「……………あれか、俺に働かせて君は安全な場所で暮らそうと?」

「あ……いや、そういう訳じゃなくて…っ!」

大和の言葉が堅くなり、視線が鋭くなったのを見て怒らせたと思った武乃が途端にオドオドし始める。

まぁ確かに、こんな世界に放り出された女子校生なら、頼れる人間に依存するだろう。

だが、大和には目的があるのだ、この世界から解き放たれるという、命題が。

「その、ほら、アタシ記憶持ってるだけで力とか技術とかロボットの…戦術機…だっけ? それが無いでしょう? だから、せめて夕呼せんせーに逢えるまで助けて欲しいなぁ~って…あの、ダメかな…?」

必死に説明しながら上目使いの武乃ちゃんに、本当に武と同一の存在なのかと眩暈を感じる大和。

「(いや、もしやこれが彼女の恋愛原子核の力か…?)」

愛する事を拒絶している大和でもクラっときた彼女のお願い。

あれだ、天然悪女とか言われるタイプだ、知らないウチに男堕として貢がれてしまうタイプだ。

しかも話を聞く限り、女友達は多い様子なので、下手したら同性にまで効果を及ぼすのかもしれない。

「はぁ……前の世界であ号標的が破壊されたから期待していたが、本格的に異なった世界に入り始めたな…」

「あ、あの、黒金? 黒金くん? お姉さん返事が欲しいな~なんて…」

「誰がお姉さんか、俺の方が年上じゃ」

精神年齢的な意味で。

大和は戸惑う武乃を半分無視して、車のエンジンを入れる。

まだ燃料は少し残っているので、近隣の帝国軍基地へと辿り着くのには問題ない。

「横浜基地が稼働するまで面倒は見るが、文句は言うなよ? それとループだのなんだのの話は絶対に他人に話さない事、下手したら精神病と思われて隔離されるぞ」

「あ、う、うんっ、分かった、約束するっ!」

大和の言葉に、笑顔を浮かべて何度も頷く武乃。

大和は帝国軍基地へ向いながら、とりあえず今後の考えを教えるのだった。





















2001年帝国陸軍技術廠・第壱開発局――――



ここに、帝国軍の制服を着た大和の姿があった。

彼の階級を示す階級章は、中尉。

彼はここで、戦術機開発の計画に携わっていた。

「黒金、随分と忙しそうだがどうかしたのか?」

「あぁ、篁中尉ですか。いえ、引継ぎをしないといけない仕事が多いもので」

荷物や書類の整理をしながら、部下にあれこれ指示していると、斯衛軍の制服を着た唯依が現れた。

二人は同階級の同僚だが、大和は帝国陸軍、唯依は斯衛軍で微妙に差がある。

当然唯依の方が上だ。

「引継ぎ? なんだ、出張か? それとも部署変更になるのか?」

「まぁ、部署変更と言えばそうですね。今度、国連軍に移籍する事になりまして」

「え………………?」

大和のサラリと告げた言葉が理解できず、固まる唯依。

今彼は何と言った? 国連軍? 移籍?

そんな疑問が渦巻いて、口をパクパクさせるしか出来ない唯依。

それに気付かず、せっせと書類を整理している大和。

「あ…く、くろ―――「大和ーーっ、この荷物どうするのーーっ?」―――ぁ……」

何とか言葉を紡ごうとしたが、外から荷物を抱えて入ってきた少女に遮られてしまう。

ハツラツとした言葉と態度で入ってきたのは、帝国陸軍の制服を着る武乃だ。

「あぁ、道具類は俺の私物と分けてくれ。何個かパクッた道具もあるが俺のイニシャルが彫られていないから分かるだろう」

「アンタねぇ…使った道具は返しなさいっての…って、篁中尉、どうしたんです?」

「あ……いや…その…」

大和の指示にブツブツ文句を言いながらも道具の仕分けを始める武乃、彼女の階級は少尉だ。

二人は帝国の訓練校へ入学し、卒業する前にここに引き抜かれた。

それはそうだろう、既に衛士として上の上レベルである大和と、こと戦術機操縦に関しては天才である武乃。

この二人を訓練校で遊ばせている余裕が、帝国軍には無いのだ。

まぁ正確には、二人の噂を聞き付けたとある将校が、大和の技術と武乃のセンスに目をつけて強引に引き抜いたのだが。

因みに武乃は、戦術機の扱いは武ちゃん同様に天才的だが、訓練校を途中で卒業した為、歩兵としてはダメダメレベルだったりする。

時々大和が訓練をさせているが、正直タマとどっこいレベルだ。

まぁ、何事も卆なくこなしてしまうので、その内衛士として完璧になるだろう。

で、開発局に配属された二人は、見る見る内に頭角を現していった。

唯依も、二人の並々ならぬ才能と努力に、感心しながら世話した一人だ。

「その、白銀少尉、黒金中尉が国連軍に移籍する話、貴官は知っているのか…っ?」

「はぇ? 知ってるも何も、アタシも一緒に行くんですけど……あれ、中尉知らなかったんですか?」

「――――――な…っ!?」

武乃のあれ-? という言葉に、ショックを受ける唯依。

大和が国連軍へ降るという事実だけでも信じられないのに、武乃まで一緒に行くと言うのだ。

「な…何故だ…っ」

「あの、中尉? どしました?」

拳を握り、俯いて震える唯依。

その様子に、あれアタシ地雷踏んじゃった? と焦る武乃。

大和は無くしたと思っていた資料を見つけて落ち込んでいた、無かったから作り直したその苦労を思い出して。

「何故国連軍などにっ、白銀少尉、貴様分かっているのか、黒金が国連軍に降るその意味がっ!?」

「ちょ、ちょっと中尉っ!?」

「黒金は最早、帝国軍に無くてはならない存在なのだぞっ、それを分かっているのかっ!?」

武乃の肩を掴んで叫ぶ唯依に、面食らう武乃。

大和は、唯依のその姿に唖然としている。

「そんな事許される訳がないっ、叔父様は、巌谷中佐は許したのか!?」

「は、はいっ、なんかレールガンのコアモジュールの恩がどうとかなんとかぁ…っ!?」

ガックンガックンされながら答える武乃の言葉に、怒りを更に燃やす唯依姫。

「99型のコアモジュールと黒金を交換だと言うのか…許せんっ、どこまで人を馬鹿にするつもりだ国連軍め…っ!!」

そう吐き捨てると、唯依は武乃を解放して出入り口へと走っていく。

「黒金っ、そんな準備などするな、私が絶対にお前を国連などに渡しはしない!」

ビシッと宣言して走り出す唯依、恐らく巌谷中佐へ直談判しに行ったのだろう。

「………大和、良いの? 中尉…なんか誤解してるけど…」

「誤解も何も、一応そういう取引だしな、表向きは」

実際の所、横浜基地の夕呼先生の下へ武乃を届ける際に、武乃が大和も一緒にと夕呼にお願いしたのだ。

内緒で連絡を取った際に(大和も99型に関わっていたので連絡は楽だった)、夕呼も大和の事は聞いていたので、武乃をA-01へ、大和を開発部へ迎え入れると約束してくれたのだ。

武乃は訓練校のカリキュラムを完全に消化していないので、最初は207訓練部隊へ編入。

大和は戦術機の強化改造や武装開発をする予定だ。

表向きは横浜基地からの引き抜きだが、実際は二人が自分の意思で降るのだ。

大和は武乃のお願い攻撃で渋々だが。

「大丈夫かなぁ…?」

「もう決定して辞令も降りている、今更止められんさ」

「………薄情だね、大和は…」

「失敬な」

唯依の気持ちを何となく理解している武乃は、愛する事を拒絶する大和に軽く呆れるのだった。





















その後、横浜基地へ配属された二人は、予定通りの生活を始める。

武乃は207訓練部隊で仲間と親睦を深めながら技術と体力を高め、大和は開発局でも披露しなかった技術と設計を惜しげもなく披露していった。

しかし、大和が突然の辞令でアラスカへと飛ばされた事から、大きく歴史が動いていく―――。



「久しぶりだな、黒金…」

「篁中尉…」

嬉しそうな、しかし暗い笑みを浮かべる唯依との再会―――。



「横浜基地の天才の技術力、是非ご教授願いたいものだ…」

「それはそれは、光栄ですよMrハイネマン…」

大和の技術力を狙う、企業や軍隊の暗躍―――。



「貴様は未熟だ、黒金の足元にも及んでいない」

「なんだとっ、俺が技術屋に負けるって言うのかっ!?」

大和に固執する唯依と、アルゴス小隊との間に生まれる溝―――。



「ふざけんじゃねぇ…なんの悪夢だこれはっ!?」

「悪夢ではない、これが現実だ少尉」

黒いカラーリングの機体が、アルゴス小隊、そしてイーダル試験部隊を模擬戦闘で壊滅させる―――。



「クリスカ、あの人だよ…あの人が、わたしたちをたすけてくれるの…!」

「イーニァ、何を言っているの…!?」

大破判定されたSu-37の中、眩しい物を見る瞳で、大和の機体を見上げる少女と、戸惑う乙女―――。



「やっほー大和、夕呼せんせーから届け物だよ!」

「ほう、ついに完成したか…」

横浜基地から、天才衛士と共に送られてきたのは、大和が一から考えた最狂の機体―――。








そして、物語は加速する――――――――――――!!








「日本人だアメリカ人だ、そんな小さな事に拘る貴様に、先はない!」

「くそぉ……ふざけんじゃねぇーーーーーっ!!」



「ヤマト、わたしたちをつれだして……!」

「貴様は、なんなのだ…!?」



「大和、あの子達霞に似てるね…もしかして、同じなのかな…?」

「そうだとしたら、お前はどうしたいんだ?」

「………助けたいよ…!」



混迷する物語り―――。



「貴様は、何者だ? 一体何を見ているのだ…!」

「何も。在るとすれば、未来のみを」


一人の女性中佐の言葉に答えるのは、地獄を経験し続けた修羅の瞳。



「下がっていろブリッジス、俺は今から修羅の道を往く――――!!」

「クロガネ大尉っ、無茶だっ!?」



「私は何を考えた…? 大和が無事なら、99型などどうてもいいなんて……!?」



戦いの中、生まれていく絆と、壊れていく絆―――。



「馬鹿な…インフィニティーズがたった2機の戦術機に…!?」

「これが米軍最強と言われるインフィニティーズか…ぬるいな…」

「伊隅大尉達の方が強かったね、大和」



圧倒的な力を示す、横浜基地出向部隊『ブリュンヒルド』―――。




そして、物語は最終局面へ――――――――




「下らんお遊びはお終いとしようか、サンダーク」




「教えてくれ大尉っ、私はどうすればいいっ!?」




「全部終わったら、霞の所へ行こうね、イーニァ、クリスカ…っ」







今、世界の裏で蠢く陰謀が暴かれる――――!







ムラクモ
「ここが正念場か…往くぞ『叢』、我が剣よッ!!」






               ムラクモ
日本武尊、アナザーストーリー『叢』……今夏、執筆未定!!!





















うん、未定なんだ、つまり打ち切り(ry

























こんなパターンはお好き?












武ちゃんが女の子になっちゃったお話なら……












「ふぅ……やっと“始まりの日”か…」

瓦礫と廃墟が続く街、その中をどこか疲れた様子の青年が歩く。

彼の名前は黒金 大和、なんの因果か偶然か、この世界へと投げ出され、その存在を縛り付けられた存在。

死ぬ事は叶わず、戻ることも叶わない地獄のループを繰り返す、異邦人。

「これで何度目だったか、ここに脚を運ぶのは…」

彼が今居るのは、この世界での物語を歩む者、白銀 武の家。

正確に言えば、この世界の白銀 武の家であり、因果導体となった白銀 武が目覚める場所だ。

大和は、30回のループを超えた辺りから、この日にこうして脚を運ぶようになっていた。

どんなに足掻いても因果から解放されずにループしてしまう自分。

それが解放される方法が分からず、今はただ白銀 武の行動に祈るのみ。

彼がオルタネイティヴ4を成功に導かなければ自分のループは終わらないのでは?

そう考えて、もう神頼みレベルでこうして脚を運んでいるのだ。

「最近じゃ、大破した戦術機見てはしゃいで笑ってる姿みると、殺意が浮ぶんだよな…」

因果から解放される方法も分からない大和は、段々思考が狂ってきていた。

最初の頃は、まぁアンリミテッドだし仕方が無いと思っていたが、最近ではその能天気な行動を見ると殺してやりたくなる。

こっちは毎回毎回死んで戻って死にそうになって生きてまた死んで死にそうになってを繰り返しているのだ。

何で俺が明星作戦の真っ只中で、貴様は何もない時に目覚めるんだと、理不尽な怒りも湧いてくる。

大和は、かなり追い詰められていた。

それはそうだろう、終わらないループ、解決の糸口も見つからない。

最近では衛士や研究者になるのにも飽きて、浮浪者の真似事して生きている。

「……そうだ、試しに殺してみるか…」

そうしたら次の時に何か変るかもしれない。

またループして武が来るまで2年近く待たなければ為らないけど、そんなの今までを考えれば直だ。

幸いなのか謎だが、懐には拳銃がある。

いい加減純夏に辿り着けよ、女囲って幸せになってんじゃねぇよ、と僻みも入った怒りを燃やす大和。

大和の性格では、誰かを愛して忘れられる、最初からになる、その衝撃に耐えられないのだ。

何度か気にしないように関係を持った相手でもダメだった、次の目覚めで出会ったとき、初めましてと言われて狂いそうになった。

いや、もう狂っているのだ、この世界の、物語りの主役を殺してみようと考える時点で。

ガチャリと扉が開いて、家から誰かが出てきた。

一応廃墟の影に隠れて様子を見る大和、もし今まで見た武の行動をしなければ、オルタネイティヴに入ったと分かる。

頼むぞー、はしゃぐなよ~、戻ってきた事に喜ぶのは許すけど純夏の家が破壊されてるのに笑うなよ~と、念じる大和。

そんな願いが通じたのかどうか謎だが、出てきた人影ははしゃいだり驚いたりした様子はない。

影に隠れているので姿は見えないが、いつもの様に笑い出したり驚きの声を上げたりしていない。

「(もしや、アンリミテッドから抜けたのか…ッ!?)」

希望が出てきた事に、久しぶりに、本当に久しぶりに笑みが浮ぶ大和。

これで因果から解放されるかもしれない、されなくても、何か分かるかもしれない。

こうなったら、浮浪者なんてやっていられない、何とか職について、横浜基地に潜り込んで様子を見ないとならない。

今まで何度も横浜基地へ配属された事はあるが、アンリミの世界だったのか、毎度毎度オルタネイティヴ4は失敗、武は207の誰かと結ばれたり、まりもと結ばれたり、酷い時は夕呼と一緒にどっかへ行ったり。

酷いと言えば、ハーレム作った時は酷かった、通路やら格納庫やらシミュレーターデッキやらで、常時誰かとイチャイチャイチャイチャ。

もうフライング摂政ポセイドン喰らわしてやろうかと思った位だ。

だがその思いも終わりだ、これでやっと純夏ルートだ、全並行世界の純夏が泣いた!

なんて考えていると、人影が何やら落ち込んだ様子を漂わせている。

はて、ここは今度こそオルタ4を成功させると意気込むシーンでは?

そう思って顔を覗かせて固まった。

「はぁ~、本当にあの世界だし…でもなんてオレ女になってるんだろうなぁ…」

「―――――――――ッ!?」

そこに居たのは、栗毛色のセミロングヘアーを風に靡かせ、白陵柊の“女子”制服を着ている、一人の 美 少 女 !

「うわぁ、スカートってスースーするなぁ…女子の制服なんて着かた知らないし、大丈夫かな…?」

足元の無防備感に顔を顰めながら、来ている制服をチェックする少女、ぺロリと捲くったスカートの中は、純白だった。

「くそぉ、なんで下着まで女物なんだよ…もしかしてこの世界って、微妙に違う世界なのか…!?」

何か一人で驚愕しているが、呟いている言葉で大和は理解した、理解してしまった。

彼女は、紛れも無く白銀 武であり………女性化した状態。

「TSって新し過ぎるだろうそのストーリーは…ッ!?」

「っ、誰だ!?」

思わずツッコミ入れちゃって気付かれる大和、でも気持ちは分かる。

振り返った美少女、白銀(仮)は、廃墟の影からこちらを窺う大和に気付いた。

そして驚きつつも、身構える。

その体捌きは、紛れも無く訓練を受けた人間の動きだった。

「(となると、アンリミテッドの経験引継ぎで女性化…か? なんてややこしい…)」

大和は頭を抑えながらも、見つかったのだから仕方ないと両手を上げて出てくる。

「誰だお前、ここで何してるんだっ!?」

「いや、それは普通こちらの台詞だろうお嬢さん」

身構える白銀(仮)に、表面上は平静を保ってツッコム大和、内心は頭痛を堪えるのに必死だ。

「お嬢さんってっ……あ、そっか、オレ女になってるんだっけ…」

大和の言葉に怒りを露にするが、自分が女になっている事を思い出して落ち込む。

「あ~、落ち込んでいる所悪いが、白銀」

「―――っ、なんでオレの名前をっ!?」

大和が声をかけると、すぐさま距離を取って身構える。

この辺り、やはり中身は戦士白銀のようだ。

「いや、この家から出てきたから」

「あ………」

これ、と指差す先には、掠れて居るが読める白銀家の表札。

それを言われて顔を赤くする白銀(仮)。

美少女だけに愛らしいが、中身…と言うか元の白銀 武を知っている大和の食指は動かない。

TSは嫌いじゃない男だが、今はそれより重要な事がある。

「まぁ、見なくても知っているけどな、白銀 武」

「――――っ、お前やっぱり…何者だよ!?」

「御同輩さ、お前と同じ因果に囚われた異邦人。ま、現実来訪の脇役と思ってくれ」

「はぁ…?」

大和の言葉に、なんだこいつと首を傾げる白銀(仮)

それを気にせずに、大和はとりあえず座って話せそうな場所を探すのだった。





















「……つまり、お前もオレと同じように、別の世界からこの世界に飛ばされた…って事か?」

「まぁその解釈で構わんよ。それより、股を開くな」

大和の説明を受けた白銀(確定)が自分なりに解釈して求めた言葉に頷きながら、彼女(彼?)の脚を指差す。

中身が男の武なので、御開帳だった。

慌ててスカートを抑えながら脚を閉じて、真っ赤な顔で睨んでくる。

「み、見たのかっ!?」

「見たが?」

それがどうしたという態度の大和に、いや、その…としどろもどろになる彼女(彼…?)。

「あれ、そう言えばなんでこんな恥ずかしいんだ…?」

別に下着なんてなぁ…と考える白銀、中身は男なのでよく考えれば別に恥ずかしくない筈だ。

「さてな、身体に精神が引っ張られたんじゃないのか?」

「そんな事あるのかよ?」

「無いと言い切る根拠は無いぞ」

大和のその言葉に、それもそうか…でもなぁと悩む白銀。

「で、どうするんだ?」

「え、何が?」

いい加減話を進めたい大和の問いかけに言葉に、キョトンとして小首を傾げる。

どう見ても、女の子の仕草です本当に(ry

「お前、身体の方に精神乗っ取られてきてないか…?」

「え、えっ、え!?」

大和の指摘に、慌てて身体を触ったりしてしまう白銀。

「あん…っ」

「何をしているかッ」

何を確かめようとしたのか、胸を触って甘い声を上げた彼女にツッコミハリセン。

「はっ!? オレ今なんつー声をっ!?」

ぎゃぼーーーと叫ぶ白銀に、頭が痛い大和。

「全く、貴様が女になった原因は知らんが、やる事は決まっている、そうだろう?」

ハリセンを背中に収納しつつ(白銀が凄く不思議そうに見ている)、言葉を向けると、彼女(で良いよね)も慌てて頷いた。

「先生の研究の、オルタネイティヴ4を成功させる、それがオレの使命だ!」

「結構、ならさっさと横浜基地へ行け」

白銀のその決意に、大和は満足して横浜基地の方を指差す。

色々と不安も謎も疑問もあと別の不安もあるが、物語りが進まないのは困るのだ。

「え~~~~~~っ?」

「なんだその私は不満ですと言いたげな声は…」

白銀が唇を突き出してブーブー言い出した、どう見ても女の子の(ry

「黒金は手伝ってくれないのかよー」

「馬鹿を言え、何で俺が物語りに絡まなければならないんだ」

そんな事になったらマブラヴオルタネイティヴじゃなくなるだろうと内心思うが、武が女性化している時点でもう別物かとやっぱり内心ツッコム。

「良いじゃんか、話を聞いた感じ黒金も衛士として強そうだし、研究もしてたんだろ? なら俺を助けると思って協力してくれよ、俺もこんな身体になっちまって不安なんだって!」

「馬鹿な、俺に何を期待してるんだお前はッ、えぇい放せ、なんで握力強いんだ貴様は!?」

大和の腕を掴んでグイグイと横浜基地へ連れて行こうとする白銀と、抵抗する大和。

「そんな事言うなって、何ならおっぱい触らせてやるから!」

「要らんわッ!?」

ほれほれと胸を押し付ける白銀と、抵抗する大和。

二人の揉み合いは、その後10分間続くのだった………。














「なんだお前、何者だ?」

「訓練兵を連れて、デートか?」

何か勘違いした門兵の言葉に、頬が引き攣るのを耐える大和と、デートという単語で寒気を感じる白銀。

「香月博士に依頼されていた技能を持つ訓練兵を、引き抜いて連れて来た。アポが無いので連絡を頼む」

「何を言っている、そんな話は聞いていないぞ!」

銃を向けられるが、大和は平然とした態度を崩さない。

「アポは無いと言っただろう、博士の極秘の依頼で動いてるんだ、兎に角博士に取り合ってくれ。どうせ博士に関する事は全て知らせろと指示されているだろう?」

「…………分かった、連絡してくる」

「おい!?」

「仕方ないだろう、副司令に関する事は本当なんだ」

「あぁ、連絡を取る際に『鑑の幼馴染』『00』『空の箱舟』と『ユニットを動かせる者を連れて来た』と伝えてくれ」

「あ、あと、『霞は元気か?』も頼むよっ!」

ゲート脇の建物に向う伍長に、大和が伝言を頼むと、白銀も便乗して伝言を頼む。

伍長はなんだそれは? と首を傾げるが、伝言と暗号だと伝えて促す。

数分後、伍長が警戒しながらやってきて、副司令がお会いするそうだと伝えた。

「で、帰って良いか?」

「ダメだってのっ!」

基地に入る間際、帰りたがる大和と、必死に引き止める白銀と一悶着在ったりしたが。

夕呼に逢ったら間違いなく巻き込まれる、そう感じて逃げたかった大和は、この後本気で逃げれば良かったと後悔する。



















「で、お前達は誰だ?」

「げっ!? 先生が男っ!!?」

「あ~、TSじゃなくて主要人物性別逆転物か畜生ッ!!」

出迎えた白衣のイケメン男性に、驚愕する白銀と頭を抱える大和。

なんだかんだで話が進んで、207に配属された白銀を待ち受けていたのは、揃いも揃った美男子グループ。

「なんか、視線が怖いなぁ…あははは…」

現在の白銀、可愛い子羊状態?

「黒金、お前A-01に配属な」

「げ…ッ」

嫌な予感が本格的になり、紹介されたのは揃いも揃った美男子部隊。

食堂のおばちゃんが割腹の良いおっちゃんに、ピアティフ中尉も金髪男子。

「あ、悪夢だ…ッ」

「く、黒金、なんかオレ皆から凄い目で見られるんだけど…!」

余りの男比率に頭を抱える大和と、そんな中に放りこまれた美少女の白銀は獲物を狙う目で見られて大変。

「黒金、なんかお前アラスカから呼ばれてるぞ?」

「―――ッ、往って来ます!」

「あぁっ、待って、オレを置いてかないで!?」

この男だらけの空間から逃げられるならと、アラスカ行きを決める大和と、壁である大和が居なくなったら大変な白銀。

もう時期的にTE終わってるけど良いさ、この美男子空間から逃げられるならと出張したアラスカは。

「ここもか、ここもなのかッ!?」

「残念だったな大和!」

武人な篁、紅の兄弟、その他諸々。

男比率に絶望する大和と、何故か安心して嬉しそうな白銀。

「こうなったらリセットで…ッ!」

「バカっ、そんな事させないからなっ!?」

死んでやり直そうとする大和と、身体を張って止める白銀。

この悪夢の行き先は果たして――――――――――



















「なんて悪夢にはならなかったか…」

「何言ってるのよアンタ…?」

一人、悪夢な展開に不安を覚えていた大和は、検査の後に対面した夕呼先生の姿に安堵していたのだった。












































うん、やっぱりネタはネタだから面白いと思うんだ、だからここで強制終了なんだよ、すまない。

続きを熱望されても、その、なんだ、困る。

何が困るって、XXX板に書かなくちゃいけない展開に(ry

前者のパターンだと、武乃×大和が成立するけど、唯依姫ヤンデレフラグも立つ。あとハーレム。

後者は未定、悪夢パターンだと白銀(女)×大和だけど、場合によっては逆もあり?

武乃パターンで途中から(10月22日)武ちゃん登場させての三角関係とか!?

ほら、人間自分が一番って言うし(マテ

と言うか、女武ちゃんだと純夏復活が難しくなりそうで話が書けませんorz

後は皆様の妄想にお任せする方向でうわなにをするやめ(ry





前者の黒金は日本武尊モデル、どちからと言うと過去編がモデル?

後者の黒金は、精神的に少し病んでるバージョンです、男のヤンデレはキモイと友人に指摘されたので修正しました(何

修正前は……うん、これは駄目だorz

あれです、本編みたいに自分のループの理由や解決の糸口が全く分からない状態なんです。

本編の黒金は仮説ながら理由を考え付いてますから、冷静です。

ネタなので、続きはありませんです、ではまた逢う日まで(汗


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