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No.6228の一覧
[0] マブラヴ オルタネイティヴ  チートな少佐と黒い堕天使(スパロボクロス)[G・J](2009/06/29 01:27)
[1] アストラナガン&イングラム少佐 スペックVer1[G・J](2009/06/03 00:12)
[2] 再会、そして別れ……[G・J](2009/06/03 00:13)
[3] 新天地[G・J](2009/06/03 00:15)
[4] 漆黒の侵略者[G・J](2009/06/03 00:16)
[5] 横浜襲撃[G・J](2009/06/03 00:17)
[6] 交渉[G・J](2009/06/03 00:18)
[7] 因果邂逅[G・J](2009/06/29 01:27)
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[6228] 再会、そして別れ……
Name: G・J◆3b7f0243 ID:397c144e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/06/03 00:13










 『……俺は、操られていたのか』

 『そうだ。ゴッツォの名を持つものに』

 『……因縁だな』



 
 数多の世界を漂い、『平行世界を彷徨うもの』として、普く平行世界へと悪意を向ける存在を探していた時、それは起った。

 とある世界でユーゼス・ゴッツォの枷に縛られ、かつての仲間達と戦い……ようやく己の肉体と精神を取り戻したのも束の間、諸悪の根元たる霊帝ケイサル・エフェスに破れ、完全に肉体を失った。

 そして、今目の前にいる男……俺自身のコピー体でもあるアイン・バルシェムにその精神を宿したはずだった。


 しかし、世界を渡りすぎたためであろうか。自身も『因果律の鎖』によって縛られてしまっている。

 そして、どの肉体にも共通して言えるのは『ゴッツォの枷』がかけられていると言うこと……



 ふと目を開けると、目の前の男は自分に向かって腕を差し向けている。




 『俺を助ける気か?』

 『今あの男に、俺たちの力を利用されるわけには、いかない』



 ……

 そうだな。

 因果律の番人でもあるこの俺が……そう易々と利用されるわけにはいかない。

 そして……




 「─── リュウセイ、ライ、アヤ。 ……お前達に、力を」












                             †









 『……何故、俺を助けた?』

 『あの男に、力を与えぬためだ。
  審判者を屠らねば、お前の魂魄はこの世界での肉体に封じられる。
  ゴッツォの眷属に利用され続けていただろう……かつての、俺のように』

 『永劫に繰り返される因縁。逃れられぬ運命、か』

 『……いや、数多の世界が大いなる終焉を迎える時、俺たちの役目と放浪も、終わるはずだ』

 『……それを信じるか』

 『あぁ。 世界の終焉へ導く因子が集結し始めている。……俺はそう感じる』

 『お前がこの世界に現れたのは、そのせいか』

 『おそらく』




 始まりの地……数多の平行世界へと接続される異空間。

 因果律の番人があるべき場所。

 そこでは既に、次なる世界へのゲートが開きつつあった。




 『しばしの別れだ』

 『あぁ』

 『……イングラム、俺の意志は変わらない。俺は俺であり続ける』

 『……いいだろう。運命に抗い続けた先に何があるのか、見せてもらおう』

 


 ……奴は最後、笑ったのだろうか。

 憎むべき存在であり、同時に存在してはならぬものであり、そして……ただ1人、魂のつながった存在。




 「……さらばだ。リュウセイ、ライ、アヤ。そして……」











                  ────── もう1人の俺、クォヴレー・ゴードン ──────
 



























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