―― 宇宙世紀0079 12月 ジャブロー
白く刺すような月光が、暗い森をわずかに照らしている。その夜、欠けること無い月が赤く夜空に輝いている。夜の帳の下、鬱蒼とする木々の中で彼らは待っていた。
木々の陰に垣間見える偽装された4機の巨影「MS09gb改」リック・ドムの白兵戦闘仕様であるドム・グロウスヴァイル(大鉈)である。高い機動性と攻撃能力を持つ
その機体はフラナガン機関からの気前の良い復帰祝いであった。偽装シートの下で暗色の装甲が蠢く。その名の由来である背中に負った巨大なヒートソードのグリップが
月光に照らされ、木々の中に異形の影を作った。
特徴的なスカートアーマーや逞しい腕やがっしりとした脚部にいたっても重々しいダークグレイとマッドブラックの空間強襲用迷彩で塗装され、電磁波や熱による存在の
発覚を防いでいる。擬装用のシートをもあいまって遠目から森を構成する一群の木々にしか見えない。
十字スリットをモノアイが縦横に動き、油断無くあたりを探る。闇に身を潜めながら、男達は静かに時を待っていた。
にわかに木々が震えだした。ざわめきのような振動が大地を揺らす。それこそ彼らが待ち続けたものだ。その震えを、月光の中に浮かぶ巨大なその影を。
流れ星を導く最初のかがり火を灯すために、彼らは待っていたのだ。
「時間だな、作戦を開始する」
待機状態にしていた機関に灯を入れる。曹長は僚機に向けて低く言うと、ターゲットスコープ上の目標を睨んだ。夜戦用の光学照準機が巨大な影の全貌を捕らえる。
夜空に浮かぶペガサス級、それこそがこの作戦における最初の獲物だ。
≪隊長、全機照準完了しました≫
小隊副官が冷静な声で告げる。
作戦開始を知らせるアラームがなる。空を仰ぎ見れば輝きを増した星々が見える。その一つ一つが乾坤一擲の思いを掛けた男たちの魂の輝きなのだ。
「了解。全機、攻撃開始!」
艦橋、メインエンジン、ミサイル発射管、分担された攻撃場所に狙いを付けた男たちは待ちに待った一撃を放った。
ドムの腕に抱えられたラケーテンバズーカが一斉に火を噴く。880mmという途方も無い大口径砲弾が、木々の頭を通り越して白い尾を残す。
矢の如く放たれたレーザー誘導式のロケット弾は正確に目標を捉えた。吸い込まれるように着弾したロケット弾がたちまち業火の塊へと変貌した。
≪着弾確認! 全弾命中!!≫
モニター越しに火を噴く敵艦の姿を見ながら男は怒鳴った。
「全機続けっ! これよりジャブローに侵入するぞっ!!」
熱核ジェットの噴流が大地を焦がす。木々の間をすり抜けて敵中へと切り込む4機の頭上には、星が降っていた。
――― 宇宙世紀0079 ジオン公国軍グラナダ基地
執務室の窓からはグラナダの夜景が一望できる。この光景こそ、キシリアがこの部屋を執務室に選んだ理由であった。
指で軽く弾いた白磁の壷が澄んだ音色を奏でる。
「良い音色だな」
「でありましょう」
キシリアの呼び出しによって執務室へと出頭したマ・クベが、シニカルな笑みを浮かべながら言った。
男はじっとキシリアの事を見つめた。己がこの場に呼ばれた理由を計っているのであろう。一年戦争まえに行った密談のときのような彼女の権力に対しての構えは無い。
やはり変ったな、そんな感想を抱きながら、キシリアは目の前の男に対して出来るだけ平坦に言った。
「マ・クベ、貴様の処遇が決まった」
「…お聞きしても?」
唐突に切り出したキシリアの言葉に、目の前の男は繭一つ動かさず答えた。
「正式な判決は明日の略式法廷で通告されるが、貴様は4階級降格の上、中佐として再編される第600機動降下猟兵大隊へ転属させる。それに伴い、貴様がオデッサにて
直卒した部隊とその母艦として機動巡洋艦ザンジバルもそちらへ送られる」
鉄面皮な表情が驚きに動くのをキシリアは見逃さなかった。
「驚いているようだな」
「閣下、一つお聞きしても?」
「なんだ?」
「閣下はこの戦争に勝つつもりはおありですか?」
「……愚問だな。無論だ」
キシリアは唐突な質問の意図を掴みかねていると、目の前の男は、いささか困ったような顔で笑った。
「私が言っているのはギレン閣下との闘争のことではありませぬ。連邦…いや、アースノイドとの戦争に勝つ気はあるのかと、お聞きしているのです」
「それは諫言か?」
キシリアが意外そうに返すと、目の前の男は黙って首を振った。さもあらん、そのように忠義立てをする男ではない。
「このまま、内部の争いに終始して勝ちとも負けとも着かぬ結末を迎えるのは、詰まらぬと申し上げているのです」
「……何?」
「閣下、戦いにあって頭領に立つものの責務は、赴くに値する死に場所を用意することです。私はそれをオデッサで学びました」
「私にもそれをせよと?」
男は静かに頷いた。
「……」
「…………」
キシリアは二の句を用意せずに黙り込んだ。閉ざした心中で彼女はマ・クベの言葉の意味を理解しようとしていた。死に場所をくれと言うものであるなら
それはいささか都合が悪い。もともと、使い難いが優秀な男である。それがさらに死地を越えたことで、絶対に味方にしておいたほうが良い存在に思えるようになった。
ギレンと決着を付けるためには、彼自身と彼がギレンから受けた「命令」は絶対の武器になる。だが話はそう単純ではない。過日の彼との会見でそれは分かっている。
(足止めについている兵たちの事を言っているのか。しかしそれは総帥の策、私のでは……総帥と私?)
全てがつながった瞬間、キシリアは一瞬、呆けたような顔になった。
「………………くっくっくっくっ、あーっはっはっはっ!」
とめるまもなく笑いがこぼれ、堤をきったように、そのまましばらくキシリアは笑っていた。この男は初めから、一つのことしか聞いてなかったのだ。
(グラナダの戦力温存も全ては戦後を見越してのこと…)
勝てと言うのだ。男は「この戦争に」勝って見せろと言っているのだ。先ほどの笑みの余韻か、キシリアは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「面白い。いいだろうマ・クベ。貴様の望むとおりにしてやる」
そこで一度言葉を切ると、キッとマ・クベのことを見据える。
「だがなマ・クベ。貴様はその先端となるのだ。あまた戦場を賭けその責務において部下を失おうとも必ず戻れっ! 私に見せてみるがいい。頭領に立つものの生き様を!」
先ほどより強い語調でキシリアは言った。マ・クベは伏し目がちに敬礼をすると、ぐっと上目に彼女の顔を見た。
「了解であります……閣下」
明快に答えた男の目は、背筋がゾクゾクするほどの覇気に満ち溢れていた。
「…マ・クベ」
「はっ」
「最後に教えろ。なぜあの壺を私に」
「お目に触りましたか?」
「いいや、見てると落ち着く。良い品だ」
「文化とは良いものだ、それを閣下に知っておいて欲しかったのです」
先ほどとは打って変わって、穏やかな声でマ・クベが言った。キシリアはふとはるか古に作られたと言う坪を見た。吸い込まれていきそうないい知れぬ何かがある。
何故か懐かしいような、不思議な魅力であった。
「確かに良いものだな…下がってよろしい」
「失礼します」
来たときとさして換わらぬ平静の中に、様々な感情が見て取れた。それがなんとなく愛敬のように思えて、キシリアは5分ほど自分を見つめなおした。
その後日、当初の予定を変更して再編途中の第600機動降下猟兵大隊に対して、地球に降下しラサの元秘密兵器開発基地を調査するように命令が出された。
キシリアは再び壺を弾いた。変らぬ澄んだ音色が執務室に響く。どこか透き通るような色、つかみ所なくそれでいて底知れぬ深みを感じさせるその壺は
なんとなく、その贈り主を思わせた。誰かがキシリアの執務室の扉を叩く。
「入れ」
入ってきたのは彼女の副官である若い士官だった。
「地球からの報告です」
緊張した面持ちで、その青年は書類を差し出した。書類の中身を確認して、キシリアはわずかに眉をひそめた。
「これは……」
そこに書かれていたのは地上に潜入させた工作員からの報告であった。何度もジオン公国に煮え湯を飲ませてきた相手、「第13独立任務部隊」通称木馬についての
情報である。不倶戴天の敵である彼らが、先に降下したジオン公国特殊部隊の迎撃を命ぜられたとの情報である。
「第600軌道降下猟兵大隊は、任務を果たしているようです」
「相変わらず連絡は無いのか?」
若い士官は神妙にうなずいた。
「はい。地球に下りての隠密作戦であるため……」
「連絡を絶ったのは……ラサに降下してからだな」
ラサ基地の突然の消失、その理由の調査が彼らの表向きの任務であった。
「フラナガンの連中はさぞ気を揉むだろうな」
「本当によろしかったのですか? ラサの調査も元々は彼らの我侭です」
「納得いかんか?」
「正直に言えばやはり、信じがたいことだと思います。ラサからのテレパシーによるSOSなど」
多少、憤慨した口調で副官が言う。NTという存在を認めてはいるものの、研究者達の言うようなオカルトじみたものではないと考えているのだろう。
「真相がどうなのか私にも分からん。だが、フラナガンの連中はそのために随分と骨を折ってくれた」
「ガンダムに対抗するためにマグネット・コーティングを施したギャンですか。アクト・ザクの実働データがあるとはいえ、マ・クベ中佐に扱い切れるので…
いえ、失礼しました」
「…それだけではない」
若い士官は気まずそうに口を噤む。キシリアは気にした風も無く、薄い笑いを浮かべた。
「はっ?」
「あの機体の真骨頂はマグネット・コーティングではない。あれはそのための下地に過ぎん」
「それは、一体どういう……」
「真実、あの機体はあの男のための機体だということだ」
士官はわけが分からぬと言う顔をしていたが、キシリアはかまわず続けた。
「時に、貴様は奴が死んだと思うか?」
唐突に切り替わった質問に、士官はしばし呆けたような顔で、その場に立ち尽くした。
「……ラサ襲撃から動きが無いところを見ると、そう考えて行動すべきかと」
気まずそうに言葉を繋ぐ士官を尻目に、キシリアはやおら机の上におかれた壺を弾いた。透き通った音色が室内にこだまする。
「良い音色だろ?」
「……え、は、はい」
ハッと我に帰った士官が賛同する。
「生きているさ。あの男は生きている。なんとなくだがな、私には分かる…」
「閣下……」
「予定通り作戦を開始する。ギレン総帥に連絡を取れ。鷲は再び舞い降りるのだ」
「はっ!」
退室した部下の背中を見ながら、キシリアは再び窓から見える青い星を見つめた。
「マ・クベ、貴様の残した戦争…私がカタをつけてやる」
「グラナダ艦隊、動く」数日後にジャブローへと届けられたその報告は地球連邦政府を激震させた。
決しかけていた運命の水面を破る一石が投じられたのである。
――― 宇宙世紀0079 地球連邦軍総本部 ジャブロー
鬱蒼と広がる密林と静かに流れるアマゾンの大河は、荒れ果てた大地に潤いをもたらす数少ない存在である。静かな夜の帳を引き裂くような光が行く筋も立ち上る。
多い茂る木々から鳥たちが一斉に飛び立つ。唐突に起きた大地の鳴動によって静かであった森に波紋のように喧騒が広がった。
その鳴動の中心に行く筋もの光の柱が立つ。今宵、バビロンの扉が開かれるのだ。
≪ゲート内作業員は退避せよ! 繰り返す、ゲート内作業員は待機せよ≫
ゲートの開く、地震を伴った駆動音と共に、その頭上に深い夜空が広がっていく。
地の底にてそれを待っているのは、機械仕掛けの天馬(ペガサス級)である。広大な地下空間に金属のきしむ音と巨大な開閉機構の駆動音が響き渡る。
天蓋がそのまま落ちてしまうかと思えるほどやかましい。事実、ぱらぱらと天井からは石の欠片や埃がふってくる。
≪ゲート開放完了! 発進せよ!!≫
≪ミノフスキークラフト全開、浮上!!≫
発信命令を受けて、ジャブローの工廠にて翼をやすめていた天馬は、ミノフスキードライブを猛らせながら、ゆっくりと地上へと向かっていく。
頭上に広がる空へ向けて特徴的な白い船体がゆっくりと浮上していく。
地下大空洞、ジャブローへのゲートから、無粋なサーチライトの光とともに浮き上がってくるのは、ペガサス級の4番艦。キャリフォルニア方面の
ジオン公国軍地上拠点を偵察すべく、その巣穴から飛び立とうとしていた。先ごろこの基地から大量の脱出船が軌道上へ飛び立ったと言う情報が
届いたのだ。おそらくはもぬけの殻になってるであろう基地を一気に制圧する腹づもりである。
白い船体がゆっくりと浮上していく様を見つめていた。オペレーターは珍しく地上の光学監視所からの電話が掛かってきていることに気づいた。
「…こちら、メインゲート管制所。どうかしたの?」
提示報告にしてはえらく早い。どうせまた、今夜の北斗七星がどうのと言う話であろう。ここ最近ジオンは宇宙への撤退を始めている。おかげで基地の空は
平穏この上ないのである。それは言い換えれば暇であると言うことでもあった。いい加減、軍用回線の私的利用はよろしくないと、とっちめてやるべきか。
そんなことを考えていた女性オペレーターの耳に信じられない言葉が飛び込んできた。
「なんですって!!」
突如、大声をだした彼女に同僚たちが怪訝な顔を向ける。
「軌道上からの落下物!? 10、いや100以上!?」
周りの同僚たちも、次第に青ざめていく。
「……軌道防衛艦隊は昼寝でもしてたわけっ!? とにかく警報を出してッ!」
≪…4時の方向より高速熱源? くそっ! よけろっ!!≫
重力に逆らう数万トンの巨体にそれは無理な要求であった。飛来したロケット砲弾が、モニターに移るペガサス級の艦橋、メインエンジン、その他主要部分を
正確に噛み砕いた。 浮力をなくし、指揮も定まらぬ艦体は、よろめきながら、もと居た地下へと落下し始めた。
「…が落ちる」
≪艦橋、応答しろ!≫
≪無理だ! 直撃している。ゲートを閉めろ!!≫
≪……間に合わない! 落ちるぞっ!!≫
炎上する船体が地面にたたき付けれる。警告を出すまもなく爆発炎上した艦が、轟々と縛円を吹き上げ、頭上のゲートを舐める。半開きになったゲートの
開口部から火が吹き続けていた。これは一体ナンなのだろうか、目の前に広がる光景を呆然と眺めながら彼女は思った。爆発し、燃え盛る船体の前にたたずむ人型の影。
人にしては大きすぎるその影が、立ち込める煙の中で鬼火のように、単眼を光らせた。
「ジオンのMS…なんで、ジャブローに」
だれが鳴らしたのか、気づけば緊急事態を知らせる警報が、鳴り響いている。
うるさい、大変なのは先刻承知だ。炎に照らされ、鈍く光る黒い装甲、重厚な体躯と特徴的なスカートアーマー。ジオン公国の高機動重MSドム、
アーマーの形状が若干異なるところを見ると、その改良型のドム・トローペンのように見える。腰にはバズーカの予備マガジン、胸にはナイフが
マウントされ、背に負った身の丈ほどの一物が鈍く光る。
「あれは…鉈?」
その異様に戸惑いながら、彼女は呟いた。鉈のようなその武器は、黒い装甲の背にあって、なんとも威圧的な雰囲気をまとっている。
(アレは…やばい。なんだか分からないけど、アレはあたし達を、殺すものだ)
「空間強襲用の黒色迷彩…………と、特殊部隊専用機っ!」
同じものを見た傍らの同僚が震えながら言う。
「ヒートサーベルのぶっちがいに、ビームサーベル…オデッサの斬込隊だ」
誰かが言った言葉に、その場の全員が息を飲んだ。それが容易ならざる相手と言うのはいやと言うほど分かる。逃げなくちゃ、そう考えた瞬間、
彼女はドムの構えたバズーカと目が合った。
(撃たれるっ!)
そう思った瞬間に、バズーカを構えたドムを横合いから別のドムが静止する。接触回線で
何かを話しているようだ。
「無駄弾を使うな……先は長い」
≪了解≫
接触回線で部下をたしなめるとコウ・フナサカ軍曹は、自らの機体にヒートナイフを装備させた。接触回線から膨大なエネルギーが小さな刃に流れ込む。
瞬く間に白熱化したナイフを持って、ドムは管制所を睨むと、思い切り跳躍した。バーニアと脚力を併用した跳躍はその巨体を容易に浮き上がらせた。
管制所からは、その場より消失したかに見えたであろう。一瞬で管制所の頭上に飛びこんだドムが、逆手に振り上げたナイフを慣性のままに突き立てる。
上部の管制ブリッジ内に侵入した灼熱の刃によって、内部の人間は一瞬で蒸発し、衝撃でフレームが歪み、内部の各種ケーブルがちぎれる。一撃で管制所は
その責務を全うできなくなっていた。
「…行くぞ」
コクピットの中の男は、良心の呵責などまったく感じていないようだった。
「それじゃあ、張り切って…戦争といこうじゃないかっ!!」
真一文字に引き締めた口をかすかに歪め、どこか楽しげに男は言った。
地下へと侵入し、メインゲートの管制所を破壊したそのドムは味方部隊に傍受させるために、一通の平文を打電した。
≪我、ジャブロー強襲二成功セリ≫
後世、宇宙世紀のパールハーバー、一年戦争の天王山と呼ばれる戦いの火蓋が、ここに切られたのであった。
純夏「3!」
リディア「2!」
純夏・リディア「「1!」」
パイパー「状況開始!!」
純夏「UN-LUCKラジオ」
リディア「は~じま~るよ~~♪」
パイパー「長かったな……」
純夏「前回更新から一ヶ月以上になりますね」
リディア「あの阿呆(作者)、前回のときに刊行スピード早くするとか言ってませんでした?」
パイパー「そう言ってやるな。劇団の養成所なんぞに入ったもんだから大変なんだろう」
純夏「この歳でバレエとかww なんて言って泣いてましたけど…」
パイパー「まだ若造の癖に年寄りくさいことを」
リディア「それはそれとして、今回は外伝みたいね」
純夏「マ・クベさん。相変わらずでしたね」
リディア「キシリア閣下との事、気になる?」
純夏「え? わ、私は別に」
パイパー「あの二人で邪推は無理がありすぎだと思うがな」
リディア「……やっぱり、そうですかね?」
パイパー「香月博士と同じくらいたちが悪い」
純夏「ですよね……(なんでだろう? ちょっと安心した)」
リディア「今回出てきたドムグウロスヴァイルって本当は違う機体の予定だったのよね」
パイパー「本来はマ・クベとの絡みもあってイフリート・ナハトの予定だった」
リディア「確かスカイプで紹介されたのがきっかけでしたっけ?」
パイパー「ああ、はまりにはまってドット絵落としてきて、特殊部隊隊使用に塗りなおしたくらいだ」
純夏「あの人たちもマ・クベさんの部下の人何ですか?」
リディア「彼らもオデッサで殿を勤めた人たちだそうよ」
純夏「次回の更新…いつになるんですかね?」
パイパー「……」
リディア「こ、今回よりは早くなると…思うわ。ね、ねぇ大佐」
パイパー「忠勇なる読者諸君に栄光あらんことを、ジークジオン」
純夏・リディア「「じ、ジークジオンっ!!(ご、ごまかした)」」
あとがき
皆様、大変お待たせいたしました。外伝、第1章やっとこさっとこ完成しました。
今回、登場した新キャラ「コウ・フナサカ」は帝国陸軍が誇る人間兵器こと船坂弘(ふなさかひろし)氏がモデルになっています。
コウはコウでも連邦のコウとは一味違う曹長どのの勇姿をご堪能いただければ幸いです。次回あたりでサイクロプス隊も出す予定です。
我ながら遅すぎて涙が出てきます。お待ちくださった読者の方々、重ねて御礼申し上げます。
進まないくせに雑念ばっかり浮かぶからさあ大変です「残酷無残妖甲絵巻 装甲悪鬼シグルイ」とか…もう誰得?
俺しか得しねぇよ、な電波が盛りだくさんです。
最近はニコニコ動画のクロスオーバーズを見て、テンションを上げたりとちょっと大変です。
刊行スピードは落ちるかもしれませんが、何とか完結させるつもりなのでよろしくお願いします。