―――― アプサラス開発基地 応接室
大理石を模したテーブルを中央に、黒い革張りのソファーが4つならんだ応接室に集まったのは、基地司令であるギニアス少将と防衛隊司令のノリス大佐。特殊部隊側の代表であるパイパー大佐とマ・クベの4人だった。
もはや顔なじみとなった、面々を前にしてマ・クベは淡々と報告を述べた。報告の内容はマ・クベが先日保護した現地人の少女に関してだ。
「では中佐。その少女の方は特殊部隊が面倒を見るということでよいのだな?」
ギニアス少将がいつも通りの穏やかな口調で確かめる。
「はい。閣下」マ・クベが頷いた。
「可能ならば現地協力者として、使うつもりです」
「しかし、もし万が一断られたらどうするつもりだ?」
ノリス大佐が少しだけ顔をしかめて言う。ベテラン軍人ではあるが、根は武人肌で実直な男である。口には出さないが、年端もいかない少女を利用すると言う提案は、あまり御気に召さないらしい。
マ・クベは表情を変えずに答えた。
「保安上のことを考えれば、生きてお返しするわけには行きませんな」
「中佐! まだ、民間人の子供だぞ。機密など理解できまい」
押し殺したような声でノリスが言う。それでも抑えきれぬ嫌悪が顔に広がっている。何かを訴えるようにパイパー大佐を見るが、パイパーはさも同感と言わんばかりの表情で座っている。
「幸い地下ですので、埋める場所には事欠かないでしょうな」
「貴官は自分が何を言ってるのか理解しているのか!!」
ノリス大佐が激昂して立ち上がりかけたのを、ギニアスが手で制した。
「二人とも、少し言葉が足りませんな。子供を利用しようとしていたことを色眼鏡で見ていたのは、こちらの過失ですが」
穏やかに言ってのけるギニアスをパイパーとノリスが驚いたような顔で見ている。
「失礼しました。彼女がここで見聞きしたであろうことは、我々のことを知りたがる連中にとってどの程度、理解できているかは問題ではないと言うことです」
淡々と語るマ・クベの言葉をギニアス少将が途中で引き継ぐ。
「そして、怪物に襲撃され戸籍上死亡しているであろう彼女の存在は、いかようにも利用することが出来る」
ノリス大佐がはっとした様な表情になる。
「そういうことだノリス。彼女を利用する者はあまりにも大きく多く、そして彼女を護るものは何も無い」
そこまで、言ってギニアスはちらりとパイパー大佐のほうを見た。
「大佐。特殊部隊は現地協力者を喪失しそうになった場合、どうする?」
「重要度にもよりますが、基本的には全力で保護します」
にやりと笑いながら、パイパー大佐が快活に答える。ギニアスは満足したように頷くとマ・クベに視線を移した。
「中佐、貴官の報告によると、その少女は敵性生命体に捕獲された人類の唯一の生存者であり、我々の頭上に広がる土地の出身者でもある。重要度は疑うべくも無いな。私は貴官の提案を支持する」
「マ・クベ中佐。先ほどは大変、失礼した」ノリスが率直に頭を下げる。
「いえ、将官の頃の迂遠な物言いをする癖が残っているようです。未練がましいですな」
いささかの自嘲を含ませながら、マ・クベ自分が救い出した赤毛の少女のことを思い浮かべた。確かに、情報源としては有益である。だが、それでも彼女を手元に置く決定的な理由にはならない。何のかんのと理由をつけても、マ・クベが純夏を気に掛けるのは「シロガネタケル」との約束の為だった。良しにつけ、悪しきにつけ借りは必ず返すのがマ・クベという男だった。
「それでは、ノリスの報告を聞こう」
ギニアスが留まっていた議事を進行させた。ノリス大佐が書類を片手に立ち上がる。
「基地防衛隊の再編は、9割がた完了しました。戦車隊と航空隊は無傷でありますし、MS部隊の方はミハイル・ヴィットマン大尉が良くやってくれております。先だって我が基地で預かった120名の捕虜の中に、かなりパイロット経験者が居たので、予備機を与えて訓練させております」
「そうか、ヴィットマンも居たのだったな…」パイパー大佐が納得したように呟いた。
「ご存知で?」とノリス。
「ミハイル・ヴィットマン大尉…ルウム戦役からの古強者です。一度、引き抜こうとしたのだが、見事に蹴られました」
苦笑いしながらパイパーが答える。
「それは、なんとも危ないところでした。大尉が居なければ、最初の襲撃を支えきれたかどうか」
ノリス大佐が手放しで賛辞するところ見ると、相当なつわものなのだろう。そう言えば、化け物共とのファーストコンタクト(襲撃)の際に、混乱した司令部を当にせず、独断で周辺部隊を再編したパイロットが居るという話は、マ・クベも耳にしたことがあった。
ノリス大佐は報告を終えると、席に座り、今度はギニアスが立ち上がった。
「それでは、最後は私の報告だな。とりあえず、機体の解析は終了した。我々にも取り込める技術はかなりあるだろう。彼らの技術力は馬鹿に出来ない。機械分野でも抜きん出ている部分は我々の技術にかなり近いところがある。……ただ一つの例外を除いてな」
「宇宙世紀の賢者の石……ミノフスキー物理学ですか」
マ・クベが言うと、ギニアスが残念そうに頷いた。
「彼らのMSはそれを利用した流体パルスシステムではなく、人口筋繊維と非核動力の発電ジェネレーターで動いている。……マ・クベ中佐、我々の手で動力関係のパーツを作り出すのは厳しいかも知れん。貴官の交渉に頼ることになってしまうな」
そう言ってギニアスはマ・クベの顔を見た。悔恨に歪む端正な顔に、マ・クベは黙って笑みを作った。その挑戦的な笑いの意味を悟ったギニアスの表情が、先ほどより幾分か明るいものになる。
「特殊部隊、及び我々のMSに関しては整備環境がしっかりしていれば、かなり持たせることは出来る。そこは我々がしっかりとやる。無論、貴官らから預かった特殊部隊の整備兵達もな」
ギニアスがパイパーに向かって、笑いかける。パイパー大佐は無言で頷いて微笑んだ。
ノリス大佐が手を上げる。「なんだ? ノリス」とギニアスが発言を許した。
「物資の取引に関してです。この世界に存在する同口径の砲弾を加工して取り扱う他無いということですが……とにかく異種口径の砲弾が多すぎるのが現状です。何とかならないものでしょうか」
大佐の指摘は的を得たものだった。試作、改良の多いMSの搭載兵器は特に規格の安定に欠くことが多く、もとの世界ですら補給面では悩みの種だった。元の世界でマ・クベが提唱した統合整備計画もそのためのものだ。その産物たる機体が最初に配備された特殊部隊に在籍することになったのは、不思議な縁でもある。
「それに関しては、生産能力の無い現状ではいかんともしがたいです。この世界での生産基盤が整うのであれば、考える必要もありましょうが……」
「むう、それも、そうだな。中佐、現在のところ可能なのか?」
しばらく考えて、マ・クベはなめらかに答えた。
「恐らく可能かと……。我々の頭上に広がる国は、世界でも随一の勤勉さと器用さで幾度も世界を揺り動かした国ですから」
「後は、貴官の交渉しだいか……。頼んだぞマ・クベ中佐」
ノリスが真剣な面差しで言う。その目をしっかり受け止めて、マ・クベはノリスの眼を見た。
「はっ! 必ずや我ら全てに利のあるものに」
「そうか、任せる」
そう言って、ノリス大佐が席に戻る。イスに座ったノリスの口元は、心なしか緩んでいた。
そんな二人を見て、ギニアスが満足そうに笑っている。顔を引き締めて、次の議題へと進めた。
「もとの世界へと帰還する方法について、ですが進展はありましたか」
ギニアスがマ・クベの方へ視線を向ける。呼ばれたマ・クベが、ギニアスと入れ替わるように立ち上がる。
「現在の所、進展はありません。我々がこの世界に来た可能性に関してすら仮説の域をでません」
「それでも、構わん。マ・クベ中佐、君の見解を話してくれ」
その場の注目がマ・クベに集まる。男達の視線を受け止めながら、マ・クベは背筋を伸ばした。
「G弾という兵器を覚えてお出ででしょうか」
「あの米軍が作ったわけのわからん爆弾か」とパイパー大佐。
「はい、あの爆弾の正式名称は『五次元効果爆弾』。これが我々の現状を解き明かす鍵となります」
「中佐、ちょっと待っていただきたい」とノリスが怪訝な顔で手を上げた。
「1次元から4次元までは分るが5次元と言うのは、一体なんなのだ?」
「すばらしい質問です大佐。1次元は点、2次元は線、3次元は立体、4次元は時間、と言うのはかなり一般に知られていることです。これらの理論はアインシュタインが提唱した相対性理論で、語られていることです。では、5次元とは一体何のか? 表と裏、視点と終点の移動軸の事だと思われます」
「始点と終点?」と、ノリス大佐が怪訝そうな顔をする。
マ・クベはホワイトボードの前に立つと、ペンで二つの点を打った。
「例えば、AとB二つの点があるとします。このA点からB点へ向かうことを移動と言います」
そう言いながら、Aと書かれた点からBと書かれた点へ矢印を引く。
「ですが、この間には距離と言う概念が存在します」
マ・クベはペンで線の間に幾つかの点を書くと、a、b、c、d、と書き込む。
「ですが、この中間のaからcまでの点を通らずにAからBへいけるのが5次元です」
「つまり、どういうことだ?」
こめかみにしわを作りながら、パイパー大佐が悲鳴を上げる。
ギニアス少将もなにやら難しい顔をしている。まあ、半ば哲学じみた話だ。理解しがたいのも仕方が無い。
少し考え込んで、マ・クベはホワイトボードに基地のグランドの図を書くと、1本の線を挟んで『スタート』|『ゴール』と書いた。
「パイパー大佐、スタートから最短でゴールに到達するにはどのコースを取りますか?」
「何?」
怪訝な顔でマ・クベの方を見ると、パイパー大佐はジックリと図を睨んだ。なにやらぶつくさと小声で呟いている。腕組みをしながら、どうやら考えているようだ。
しばらくして、パイパー大佐がニヤリと笑った。
「なるほど、そういうことか」
そう言って、パイパー大佐がホワイトボードの前に立つ。『スタート』から『ゴール』に向かって真っ直ぐ矢印を引く。
「つまり、動かなければいいんだろ、その場所がスタートでありゴールである場所なら、一歩でも動けば『最短』ではなくなる」
パイパー大佐の言葉に、マ・クベはこくりと頷いた。
「その通りです。つまり、始点=終点になる空間が5次元と言うわけです」
「それは、全ての地点が一つに集約する空間と言うことか?」とギニアス少将。
「と言うよりは、むしろ一つの地点が全ての点を併せ持っていると考えた方が分りやすいでしょう」
ギニアス少将が感心したように、頷いた。
「なるほど、それならば距離の概念は存在しない。距離が無いなら時間も掛からない。つまり距離も時間も全て関係なく、ある地点からある地点に行く事が出来るというわけか」
「そういうことです。G弾によって超重力崩壊を起している地点ではそれが起こっても不思議はありません。むしろ、G弾の爆発したこの場所に来たのが、不思議なくらいです」
それこそ、何かの意図を感じずには居られないほど……。
だが、それを言うにはまだ早い。いまだ、確証を得ているわけではないのだ。マ・クベは自分の心中に言葉を収めると、説明を続けた。
「1931年、ニコラ・テスラが設立したと言われるレインボー・プロジェクトと言う計画がありました。平たく言えば、高周波・高電圧を発生させて船体の磁気を消滅させることで、レーダーを回避するという実験です。1943年10月28日、 アメリカのペンシルベニア州フィラデルフィアで実験が秘密裏に行われ、その結果2,500km以上も離れたノーフォークにまで瞬間移動してしまったそうです」
「マ・クベ中佐、そいつは旧世紀の都市伝説の一つじゃなかったか?」
パイパー大佐が胡散臭そうに言う。マ・クベはすこしだけ苦笑を浮かべた。
「ええ、その通りです。ですが、この他にも物体消失や人体消失といった事例は我々の世界でもいくつか報告されています」
「だが、中佐。そういう事件だと大抵、者に融合してしまったり、精神に変調をきたしたり凄惨な事態になるのではないか? 今のところ我々にそんな影響は見られないぞ」
とノリス大佐。ギニアス少将が驚いたような顔で、大佐を見る。
「ノリス……詳しいな」
「若い頃は良くSFを読んでいたものですから」ノリス大佐が恥ずかしそうに頭をかいた。
短く、咳払いをして、マ・クベは話を続けた。
「それについては、正直、謎と申し上げる事しかできません。実際、まったく影響されず、気づいたらただその場所に居た。という事例も僅かながら報告されております」
「ともかく、そのG弾という兵器が、我々がこの世界に来た要因の一つであると言う事か…」
ギニアス少将が腕組みをして、大きなため息をついた。
「恐らくはこの世界で最高の機密に類する兵器だ……実物を手に入れるどころか情報を手に入れる事すら、難しいだろうな」
「焦る必要はありません。どの道、それをどう使うかも分らないのが現状です。用は必要になったときに手に入れられるようにしておけば、良いのです」
あくまで、淡々と述べるマ・クベに、ギニアスが苦笑しながら言った。
「情けない事だが、中佐のそういう物言いはいつも心強く感じるよ」
裏表のない透き通った笑顔。最近のギニアス少将は、良くこういう笑い方をするようになった。別段、不快を覚えるわけではない。むしろ、見ていて心地の良いものだ。だが、それゆえにこそばゆくもあった。
「……光栄であります」
「それでは、ご苦労だったな諸君。これにて解散!!」
ギニアス少将が収拾をつける。その場に居た全員が立ち上がって、上官に敬礼をする。ギニアスは満足そうに笑うと白く細い指先を揃えて、見事な答礼を返した。
「いやはや、やりにくい相手になったもんだな」
会議室から出た途中の廊下を歩きながら、パイパー大佐が苦笑を浮かべた。隣の歩くマ・クベは少しだけ、口元を緩めると横目で大佐を見た。
「まあ、過分に実体験の含むところが在るんでしょうな」
どういう意味だとパイパー大佐が怪訝そうな顔をする。
「サハリン家の没落の理由、ご存知ありませんか? 爆弾テロでお父上が亡くなられたのですよ。お母上は少将と妹ごを置いて、失踪されたとか……」
「あの、地球連邦派が裏で糸を引いてたんじゃないかって奴か?」
「実際、引いてたようです」
「何で、そんな事を知っているのだ?」
「大佐、私の前の職をお忘れですかな。まあ、自分の部下の素性くらいある程度、調べます」
「なるほどな……」
パイパー大佐は感心したようにマ・クベを見た。マ・クベは何も言わずに、ちょっと肩をすくめた。
「時にマ・クベ中佐。少将どのの体、いつまで持つと思う」
マ・クベは足を止めると、パイパー大佐に向き直った。
「現状では分りませんが、もし、薬が無くなれば1ヶ月も持たないでしょう」
「ああ、連中に知られてはまずい情報だ。こいつが、もし、万が一漏れたら貴様はどうする?」
パイパー大佐の目が鋭く光る。油断無く、探るような目つき、部下の心根を把握しようとする指揮官の目だ。
「私の任務は、あくまで全体の利益を追求した交渉です。ギニアス少将、個人を優先するわけには行きません」
そこまで言って言葉を切ると、マ・クベは口の片端を持ち上げて不敵な笑みを作った。
「この状況でギニアス少将を失うわけには行きません。ご本人がなんと言われようと、生きていただくつもりです」
そうきっぱりと言い切ると、マ・クベは再び歩き始めた。パイパー大佐は、しばらく呆気に取られたような顔をすると、すぐに愉快そうに笑った。
「貴様から、そんな言葉が出るとはな。貴様の言うとおりだマ・クベ……いざとなったら我が大隊で殴り込みかけてでも確保する」
「それも、悪くないですな」
ニヤリと笑って軽く同調しながら、自分も中々に毒されてきたなと、マ・クベは心中で苦笑した。歩きながら、パイパー大佐がマ・クベの方を向いた。
「貴様、これからどうする?」
「とりあえずは、香月中佐との会談ですな。後、パイパー大佐、ノリス大佐と打ち合わせて合同演習をしてはいかがですか?」
「……ふむ、それは悪くないな」
ふむ、とパイパー大佐が思案顔になる。なにやらぶつくさ呟きながら考えていると、急にマ・クベの方に振り返った。
「そういうことじゃない。この後の予定はどうなっていると聞いておるのだ」
「……シミュレーター訓練を行う予定ですが」
そう答えると、パイパーが途端にニヤニヤと意地の悪い顔つきになった。いささか、辟易する事に、その笑顔は隻眼の親友にそっくりである。
「上官命令だ。お嬢さんの見舞いに行ってやれ」
「なっ!」
抗議の声を上げようとするが、「命令」の二文字を出されては抗いようが無い。マ・クベは少しだけ恨めしげにパイパーを睨んだ。
「まあ、そうむくれるな。今のところ直接話せるのは貴様だけだし、リトヴァク少佐に面倒かけっぱなしというわけにもいかんだろ」
聞いていれば、とても、もっともらしい事を言っているのだが、ニヤニヤといたずら坊主のような笑みを顔に貼り付けたまま言われると、どうにも納得しずらいものがある。大きくため息をつくと、マ・クベは「了解しました」と敬礼をした。
「あ、そうだ。こいつは土産だ」
そう言ってパイパー大佐は、マ・クベに一冊の雑誌を手渡した。
「この基地の広報誌だ。なかなか面白かったんで買ってみた」
他に娯楽が無いのか、基地の美人コンテストの結果やら、MSの特集に隊員から連載小説まで載っている。
「きっと、退屈しているだろうからな。話し相手ぐらいにはなってやれ」
そう言って、パイパー大佐はマ・クベの手に雑誌を押し付けると、そのまま、歩いて廊下の向こうへ消えた。
取り残されたマ・クベは、手の中の雑誌を見ると、深いため息をついた。
「どうしろと言うのだ」
どんな謀略や智謀、戦術を相手にしても、そうそう遅れをとらぬ自信のあるマ・クベも、思春期の少女などは専門外もいいとこだ。それも「上官命令」である。もう一つ深いため息をつくと、マ・クベは再び足を踏み出した。特殊部隊に下される命令に不可能は無いのだ。例えどれほど不可能に思えても……。
意を決したマ・クベは基地から出て目的地を見定めた。ザンジバル級軌道巡洋艦「ザンジバル」黒塗りの艦隊は、さながら麗しい姫君をさらった魔王の城のようにも見える。だが、皮肉な事にそこに彼女を押し込めた魔王こそが、醜悪な怪物の手から彼女を助け出した張本人だった。
あとがき
どうも、大分、時間が掛かってしまいました。相変わらず、素早く更新できる言うのは素晴らしいと思います。まあ、自分のペースでつとめて良質な作品をなるたけ早く読んでいただきたいと思っております。さて、皆様の感想から葛藤し、いじられるマ・クベもありと言うことも感じたので、この路線で行きたいと思います。結構、説明が多かったので分りにくかったと思われます。マ・クベの語った仮説というのはほとんど作者のオリジナルで原作中に根拠はありません。ちょっと分りにくかった方がいらっしゃいましたら、申し訳ありませんでした。