10月27日(土)[六日目]
AKANE
13:00
----A-01シミュレータルーム----
ここ数日伊隅大尉が居なかったり実機演習の割合が増えたと思ったらこの訓練の為だったんだ…
私はXM3の基礎概念である反応性向上、コンボ、キャンセル、そして3次元機動を"彼"から直接教わった。
彼が言うには私は神宮司軍曹や伊隅大尉よりも飲み込みが良いらしい。
相変わらず、いや以前よりも遥かに鬼の様に強くなった二人を見ているととてもそうは思えないんだけど。
そう彼に言ったら
「そりゃ衛士としての基本能力はアッチが当然上、XM3を使い始めたのはアッチが先。敵わないのは当たり前ですよ、涼宮少尉」
そう彼は答えた。
どうも彼が求めている強さは"今現時点でどれだけ強いか"よりも、いかにXM3の特性を引き出せるか、いかに3次元機動を理解できるかであるようだ。
「旧OSの操作に慣れていない方がXM3との親和性が高いんで。ま、これからに期待って事ですよ。特に涼宮少尉には」
「私には?」
「伊隅大尉達よりXM3の親和性に勝るが衛士の基礎能力としては劣り、榊分隊長よりは衛士としての基礎能力では勝るが親和性では負けますから。逆に言えば即戦力としても期待してるんですけどね」
「ち、いや榊達もXM3を使ってるの?」
「いずれですけど…そうなりますよ、まぁ総戦技評価演習クリアしたらですけど」
「な、なるほど…」
「それより…あ、神宮司軍曹!涼宮少尉の基礎講習が終わったんで午後はアレやりたいんですが!」
「アレですか?………わかりました、準備します」
「あの…アレって何ですか?」
「そんな特別な事じゃないんでスグ説明しますよ」
そう言って彼は筐体に入ってしまった。
ならばと私も筐体に入る。
そして私は、彼のもう一つの顔を、知った。
MARIMO
(私は…あんまり好きじゃないんだけどね)
好きじゃない、とは白銀が言ったアレの事。
本人は"エクストリーム耐久バトル"と言っていたが、耐久の意味を間違っているのではないだろうか。
基本的には戦術機同士の戦闘シミュレータなのだが、制限時間設定が無い上に、あらゆる機体ダメージが30秒後にリセットされ、残段数も5分おきにフル装填される。
まさしく"誰かが根を上げるまで"戦い続ける事のできる設定だ。
疲労が溜まった時に出る悪い癖というものもある、そして短時間で集中的に衛士の動きが把握できるため、白銀としても見やすいのだろう。
ただそれでも、この訓練方法はあまり好きになれなかった。
白銀は、教える時はそれこそこちらに敬意を持って触れてくる。
それは私自信よく解っている事だけど…
"教える時"ではなく、訓練というよりも半ば単なる"殺し合い"になった時、彼の心の別の一意面が顔を覗かせるのだ。
時には獣の様に吠え、時には殺戮機械の如く静かに、ただ闘争の神に愛されるが如く貪欲に相手を求め、そして打ち砕き、最後には勝つ。
最初はそれさえ恐ろしかった。
彼が人間ではなくなってゆくような気さえして。
そして、彼を追い詰めた時に彼が見せる"本当の顔"は…いや、今は考えるのはよそう。
今はただ、エレメンツを組んだ彼の背中を追いかけるだけでいい。
「涼宮少尉、エクストリーム耐久バトルはそんな感じです。あと涼宮少尉の機体はダメージ無しにしてるので、俺達の機動をみて真似る事から始めてください。頃合を見て当たり判定付けますから」
「わ、わかった。白銀」
彼のハイテンション、そしてその底にある本当の顔に彼女は耐えられるだろうか。
もし、耐えられるのなら…彼女もまた…
SHIROGANE
「うろたえ弾が当たるかよ!チンタラ狙撃なんてしてるんじゃねぇ!」
「今死ね!スグ死ね!骨まで砕けろォ!滅殺の!ジェノサイド無礼ヴァアアアアアア!」
のっけからこの男、ノリノリである。
こうなるともう負ける気がしない。
何せ未だに叫んだ瞬間相手が一瞬ビクッと硬直するからだ。
そんなに痛いか?だがそれがいい。
エレメンツ・パートナーはまりも先生だ。
なんか初期メンバーでのOSトライアルの頃から何となくとっつきやすいまりも先生とずっとエレメンツ組んでたんだけど…一緒にやった時間が長いだけあってよく付いてきてくれる。
ちなみに現在の組み合わせは俺+まりも先生VSその他3人だ。
「白銀!こっちに2!いえ全部来てるわ!」
「今行く!軍曹!」
どうやらまず3人でまりも先生を落とし、復活までの30秒に全員で俺を落とす気らしい。
「成る程、悪くない作戦だ…がっ」
だが目的さえ解ってしまえば、あとはそれを少し妨害してやればいい。
まりも先生も回避に専念すれば俺が駆けつける間くらいは持ちこたえられるだろう。
ザンッ
戦闘区域に突入―――よし、まだ落ちてない!
「間に合わなかったか!」
「不可能って事を除けばねぇ!」
「白銀ェ!」
俺は迷わず月詠中尉に戦闘をしかける。
確認できる範囲に居るのは…伊隅機か。涼宮機はどこかに隠れて…
「させないよ!白銀!」
「チィ!」
てっきりどこかから援護射撃をすると思っていた涼宮機が、月詠機のすぐ後ろの建物の影から飛び出してきた。
俺は月詠機に攻撃を仕掛ける所だったため、間違いなく旧OSならやられていただろう。
「きゃあ!」
まぁあくまで旧OSならばだけど。
涼宮機の動きを先読みして突撃砲を叩き込み、戦果も確認せず月詠機に突っ込む。
それにしてもてっきり伊隅大尉の援護に付くと思ったら…
特に月詠中尉と特別打ち解けたって感じでもないし、彼女なりに戦局を考えて動いたんだろう。
それでも斯衛の赤の援護を個人の思考で選ぶとは中々彼女にも戦略眼が…
ビーッ!
左腕がやられた?!
長刀、月詠機だ。
「涼宮機を落としたらもう油断か?白銀ェ!」
「ご冗談を、これは余裕っつーんスんよ!」
こっちの右は長刀…ちょっとヤバイな。
涼宮機はあの場合どちらの援護に周っても悪くは無かった。
伊隅大尉とまりも先生の実力は結構拮抗しているので、涼宮少尉の介入があれば場合によってはまりも機を落とせたかもしれない。
逆に言えば伊隅大尉は単独でも暫くまりも先生を足止めできるって事でもある。
そして涼宮少尉の存在がプラスになるか、足を引っ張る結果になるかはやってみなければわからない。
つまり、彼女は自分の訓練兵時代の衛士の基礎を見られているまりも先生より、まだ戦闘経験が一日の俺を選んだんだ。
まぁこっちはこっちで衛士になったあとの共闘記憶が数百年分あるんだけどね。
頭の中で"前回の"破損からの経過時間をカウントしながら、一気に先行入力を入れる。
その中には、今中破した左腕を使った攻撃も含まれる。
スタックされたものから順次実行される命令。
「莫迦なっ、何故左がっ…」
「それがアナタの限界だ、月詠中尉!」
俺の機体は先程の中破から30秒を待たずに左腕の機能を取り戻し、同時に手の中に収められた突撃砲が月詠機に牙を向いた。
「何だ今のは…どういうカラクリを使った?」
復活した涼宮機の相手をしながら、復活待ちの月詠機に俺は先程の動作の解説をする。
「あぁー"こっち"の人って"やり込み"とかしないんスよね」
「やり込み?」
やり込み、とはいわゆるゲームのやり込みだ。
システムテスト的にはブラックボックステストのような手法、つまり長い時間と注意力を持ってプレイし、システムの"性格"を知る。
その上で最大効率を叩き出す方法をありとあらゆる方向から考え、試す。
ネットゲームを見れば解る。
アイテムが1つ増えただけで、モンスターの配置が数匹変わっただけで、モンスターの経験地が5%変わっただけで、HPがほんの少しかわっただけで、ゲームの世界はガラリと変わる。
それこそ小さい穴が"ゲームバランスを崩してしまう"程に広がるほど、ゲーマーはその穴を探し出し、突く。
今回はちょっとしたバグみたいな物を見つけたので、それを利用させてもらった。
まず手首付近に小破判定のダメージを受け、その後腕全体に大破の判定を受ける。
個別にダメージは復旧するが、腕ごと機能停止している状態で手首だけ完全復帰させる事は命令系統の使用上できない。
肘関節が機能停止しているのに手首の関節だけ動くのはおかしいというか、最悪腕自体切り落とされて存在しないのに手首があるってどういうこと?となるからだ。
そうなるととりあえず矛盾が発生しないように、と、このシミュレータは腕ごと回復させてしまうバグ回避の処理がしてあるようだ。
つまり手首小破→20秒後腕中破→10秒後、腕完全復旧→たとえ更に腕にダメージを受けても、20秒後に更に完全復旧。となる。
よってその復旧タイミングを先読みして先行入力を行えば、中破の時点から10秒後に左腕は完全復旧し、攻撃が可能になる。
なので月詠機は攻撃がこないはずの所からの攻撃を受け、アッサリと主機を大破させた。
「まぁつまり頭良すぎたんですよ、中尉は」
「よく言う、どう考えても不正だろうそれは」
「何言ってるんですか?俺に言わせりゃこんだけやって気付かない方がどうかしてますよ。それに状況に応じて使える手段を模索するのは衛士としての最低限の義務でしょう?」
「うっ」
「スポーツじゃないんですから。如何に早く、効率的に、楽に、一方的に、確実にやる方法を常に模索しないと。悲しいけどこれ、戦争なんですよ」
「全く、口では貴様には敵わんな…」
「じゃあってわけでもありませんがとりあえず小休止しますか、3時間以上戦闘しっぱなしですし」
月詠「うむ、賛成だ」
まりも「賛成よ」
涼宮「賛成」
伊隅「賛成だな」
……つらいならそう言えよ。お前ら。
つってもハイヴ突入ってのは長丁場になりやすいからなぁ…長時間緊張しっぱの戦闘に今の内に耐えて欲しいんだよな。
つまり俺はハイヴ内のBETA役か。こんなBETAが居てたまるか。それこそ人類が滅んじまう。
「白銀って本当に強いんだね、まさか此処までとは思ってなかったよ」
筐体を出た所で涼宮少尉が話しかけてきた。
正直俺も我ながらチート全開なので強すぎるとは思う。
「まぁ一応技能カンストしてますから」
「カンスト?」
「カウンターストップの略で…なんつーかな、人間白銀武として強くなれる限界までもう強くなってしまった。って所ですよ。だかれ俺はこれ以上は強くなれません。まぁ概念的な物ではあるんですが」
「でもまだ底が見えてない気がするんだよね…白銀は」
「今日はまだ最終手段使って無いですからねー、んじゃ休憩明けにちょっとやりますか。軍曹ー!次俺対他全員で!」
「ハァ、言っても止めないんでしょうね。設定しとくわ」
(ちょっと、いくら強くてもさっきの感じじゃ流石に全員は無理なんじゃないの?)
「どうしました?涼宮少尉」
「い、いや、何でもないよ」
それじゃあと俺は筐体に乗り込み、"最終手段"の準備に入る。
俺の本気…それは俺の力じゃない。何故なら俺はただの無力なノイズなのだから。
目線は定めず、コックピットの全体をぼーっと眺める感じに…
―――だから任せる。俺の自我を殺して。
思考を鈍化し、手足の感覚を本能に直結する。
それは今までの戦闘記憶をデータベースとして捉え、目に映る情報、耳にした情報、体が感じる触覚、Gを全てをキーにしてデータベースに流し込み、最良の選択のみを最速で実行する戦闘方法。
シロガネ防衛システムとでも言えばいいのだろうか。
「彼の者は自動的が故に、世界に仇成す敵を滅ぼす――――」
「何でっ…何で!」
白銀対他全員で始まったシミュレータ演習。
いくら何でもこの人数比ならば圧倒出来る…そう考えていた私の予想は、もうこれでもかと言うくらい完璧に打ち砕かれた。
当たらない。当たりそうなのに当たらない。
さっきより射線は白銀機のより近くを滑り、斬撃はより近くを走るのに…何で…何で 当たらないの?!
「くっ…また!」
何で当たらないのよ!
再開してからの白銀の動きは…むしろ前より遅くなっているのに!
「のれんに腕押し」なんて話じゃない…まるで幽霊とでも戦っているような妙な感覚が私の衛士としての部分を蝕んで行く。
「私ごと撃って下さい!どの道ダメージ無いですから!」
そう叫び、もっと深く、もっと近くへ踏み込む。
私へのダメージ無効設定はまだ生きている。
だからあらゆる攻撃を無視して白銀機を追っているのに、それでも倒せないどころか掠りもしない。
そしてまた目の前で―――――
「伊隅大尉!」
伊隅大尉が撃破された。
ギリ…ッ
いくら歯を食いしばっても、届かない。何で届かないの?
もう少し、ほら、今の長刀だって、あとほんの少し踏み込めて居れば…!
「あとちょっとなのに…!」
そう私が呟いた時、オープンチャンネルから月詠中尉の声が流れた。
「白銀、このまま続けるよりここらで一度こちらでミーティングを開きたいのだが」
「"そっち"で?あぁ、わかりました。20分くらいですか?」
「うむ」
「はっ…はっ…はっ…はっ………ふぅ~~~~」
ミーティングをすると聞いてようやく自分の呼吸が異常な程荒い事に気付いた。
シミュレータって息切れするんだ…そりゃ疲れる事は疲れるけど…息切れするような運動とはちょっと違うと思ってたんだけどなぁ。
ひとつ新しい発見。
そういえば実戦はどうなんだろう?早瀬中尉とか。
あとで伊隅大尉にでも聞いてみようかな…
そこまで考えてミーティングルームに入るとそこには―――――
「「「ハァ………」」」
盛大にため息を付く大尉達が私を待っていた。
「何なんですか?あの動きは」
「流石に貴様でもわからんか…」
私の質問にそう答える伊隅大尉の声は重い。
というか本当にわからない。
何か常識外れの概念の元動いているのは解るんだけど、それが何だか全く解らない。
一つ間違いない事は、彼が何を考えてあの機動をしているか理解できたとしても、同じ機動は絶対にできないだろうという事だけだ。
「前回より白銀の機体…遅く感じただろう?それでも当たらなくて焦っていたな」
伊隅大尉に言われたのはさっきからずっと感じてた事なんだけど…もしかして大尉達もそう感じてたのだろうか?
「え?あ、はい。そうです。毎回あと少しの所まで行けるのに…」
「それがそもそもの勘違いなのだ、涼宮少尉」
「勘…違いですか?」
横から月詠中尉が何か知っているような素振りで口を挟んできた。
「口で説明するより見た方が速い、このグラフを見てみろ」
そう言って中尉がスクリーンに出した映像の中には、四角形が5つ映っていた。
その四角形の中身は棒グラフ、つまり先程のメンバー全員分のデータがあった。
どうやらダメージ量と箇所をグラフにしたもののようだ。
脚部や椀部…というより戦術機の関節を横軸に、ダメージを縦軸に取っているようだけど…
「これが何か解るか?」
「機体の総ダメージのグラフですよね」
「近いが違うな、それならば一度も被弾していない白銀の図は真っ白の筈ではないか?」
「あ」
言われて気付いた。
確かに白銀機のグラフにも、ほんの僅かだけど棒が立っている。
イメージ図
月詠機
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←脚部 頭部→
神宮司、伊隅機(ほぼ同じため割愛)
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←脚部 頭部→
茜機
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←脚部 頭部→
白銀機
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←脚部 頭部→
じゃあこのグラフは単純なダメージのグラフじゃない…?
そういえば項目も関節ばっかりだし、主機とか管制ユニットとか装甲の項目が一切無いって事は…
「機動負荷…自分が機体に掛けた負荷のグラフですか?」
「そうだ。私は接近戦を好むので主に下半身、それと長刀を無理に振る事も多かったので椀部の消耗も激しいな」
「…機動ダメージなんて考えもしませんでした」
特に私は機体ダメージがキャンセルされていたのを言い事に兎に角加速し続け、長刀や砲も無理矢理振り回していたので脚部と椀部の損傷が酷い。
その割りに腰部のダメージは少し低めみたいだけど…私の癖かなにかが出てるのかな?
伊隅大尉達は全体的にうまく押さえてる。サポートと前衛、後衛をその場その場でスイッチしてたから?
「ということはつまり…」
「最低限の動きと最低限の速さでの回避、つまり四人掛かりで攻撃してもヤツは本気の機動を出して居ない、という事だ」
「でもそれなら…」
機体への機動ダメージを最低限に抑えるためとはいえ、例えば3秒後に来る長刀を3秒全部使って避けようとしたら、その間他の攻撃に対して無防備になったりしないものなのだろうか?
「それがヤツの凄まじい所でな、波状攻撃を掛けてもまったく揺らがないのだ」
「それじゃ殆ど無敵じゃないですか」
「人間である以上限界はある…白銀のグラフもほんの僅かだが初期より伸びているしな」
彼に攻撃を当てるために、まず"彼に機体に負担を掛けさせる"所からなんて…
一体彼と私達にはどれだけの実力の差があるのだろうか。
「回避にすら全力を出させて居ない等冗談としても笑えぬ故、我らの当面の目標はまず4:1であ奴を撃墜する事だな」
「そうですね、そろそろ白銀のヤツに一発入れてやら無いと、私にも特殊部隊としてのメンツがありますから」
「それを言えば私は斯衛だし神宮司軍曹は元富士教導隊であろうに」
「フッ、そうでした。そういう訳だ、涼宮。ヤツを落とすぞ」
そういうワケとはどういうワケだろうか。
そういえば私には○○に掛けて、とか誇りとかプライドとか、そういうの無いなぁ…
衛士になってまだ半年くらいだけどその内見つかるんだろうか…
この目の前の力強い3人の衛士のように、自分の中に真っ直ぐに存在する"何か"が。