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No.3960の一覧
[0] これはひどいオルタネイティヴ(ぶち壊し注意)[Shinji](2008/08/24 12:52)
[1] これはひどいオルタネイティヴ2[Shinji](2008/08/25 11:13)
[2] これはひどいオルタネイティヴ3[Shinji](2008/08/25 11:11)
[3] これはひどいオルタネイティヴ4[Shinji](2008/08/26 04:35)
[4] これはひどいオルタネイティヴ5[Shinji](2008/08/26 23:24)
[5] これはひどいオルタネイティヴ6[Shinji](2008/08/27 20:54)
[6] これはひどいオルタネイティヴ7[Shinji](2008/08/28 16:19)
[7] これはひどいオルタネイティヴ8[Shinji](2008/08/29 20:22)
[8] これはひどいオルタネイティヴ9[Shinji](2008/08/30 23:24)
[9] これはひどいオルタネイティヴ10[Shinji](2008/08/31 22:48)
[10] これはひどいオルタネイティヴ11[Shinji](2008/09/01 21:59)
[11] これはひどいオルタネイティヴ12[Shinji](2008/09/03 08:21)
[12] これはひどいオルタネイティヴ13[Shinji](2008/09/05 10:13)
[13] これはひどいオルタネイティヴ14(+用語ver1)[Shinji](2008/09/07 08:57)
[14] これはひどいオルタネイティヴ15(+伊隅戦乙女隊ver1)[Shinji](2008/09/09 12:53)
[15] これはひどいオルタネイティヴ16[Shinji](2008/09/11 14:52)
[16] これはひどいオルタネイティヴ17[Shinji](2008/09/13 17:38)
[17] これはひどいオルタネイティヴ18(+伊隅戦乙女隊ver2)[Shinji](2008/09/16 23:33)
[18] これはひどいオルタネイティヴ19[Shinji](2008/09/19 22:36)
[19] これはひどいオルタネイティヴ20[Shinji](2008/09/23 02:45)
[20] これはひどいオルタネイティヴ21(+用語ver2)[Shinji](2008/09/26 21:20)
[21] これはひどいオルタネイティヴ22(+第207衛士訓練部隊)[Shinji](2008/10/02 22:28)
[22] これはひどいオルタネイティヴ23[Shinji](2008/10/09 19:42)
[23] これはひどいオルタネイティヴ24[Shinji](2008/10/23 01:55)
[24] これはひどいオルタネイティヴ25[Shinji](2008/10/31 02:49)
[25] これはひどいオルタネイティヴ26[Shinji](2008/11/22 04:34)
[26] これはひどいオルタネイティヴ27[Shinji](2008/11/25 18:05)
[27] これはひどいオルタネイティヴ28[Shinji](2008/12/14 03:54)
[28] これはひどいオルタネイティヴ29[Shinji](2009/01/11 03:35)
[29] これはひどいオルタネイティヴ30(前編)[Shinji](2009/01/17 04:11)
[30] これはひどいオルタネイティヴ30(中編)[Shinji](2009/01/21 01:11)
[31] これはひどいオルタネイティヴ30(後編)[Shinji](2009/01/28 12:16)
[32] これはひどいオルタネイティヴ31 2009/02/08 00:31[Shinji](2009/05/17 17:57)
[33] これはひどいオルタネイティヴ32[Shinji](2009/02/19 03:33)
[34] これはひどいオルタネイティヴ33[Shinji](2009/04/10 04:03)
[35] これはひどいオルタネイティヴ34[Shinji](2009/03/26 08:07)
[36] これはひどいオルタネイティヴ35[Shinji](2009/03/30 03:38)
[37] これはひどいオルタネイティヴ36(前編)[Shinji](2009/04/08 22:44)
[38] これはひどいオルタネイティヴ36(後編) 2009/04/14 04:28[Shinji](2009/05/17 17:53)
[39] これはひどいオルタネイティヴ37 2009/04/24 06:26[Shinji](2009/05/25 00:10)
[40] これはひどいオルタネイティヴ38[Shinji](2009/05/10 00:10)
[41] これはひどいオルタネイティヴ39(前編)[Shinji](2009/05/12 20:01)
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[43] これはひどいオルタネイティヴ39(後編)①[Shinji](2009/05/17 05:05)
[44] これはひどいオルタネイティヴ39(後編)②[Shinji](2009/05/25 02:35)
[45] これはひどいオルタネイティヴ40①[Shinji](2009/06/01 01:54)
[46] これはひどいオルタネイティヴ40②[Shinji](2009/06/05 02:47)
[47] これはひどいオルタネイティヴ40③[Shinji](2009/06/11 02:49)
[48] これはひどいオルタネイティヴ40④[Shinji](2009/06/14 06:03)
[49] これはひどいオルタネイティヴ40⑤[Shinji](2009/07/02 03:10)
[50] これはひどいオルタネイティヴ41(前編)[Shinji](2009/07/13 01:30)
[51] これはひどいオルタネイティヴ41(中編)[Shinji](2009/07/28 19:03)
[52] これはひどいオルタネイティヴ41(後編)[Shinji](2009/08/16 04:00)
[53] これはひどいオルタネイティヴ42[Shinji](2009/08/27 00:58)
[54] これはひどいオルタネイティヴ43(前編)[Shinji](2009/09/10 23:51)
[55] これはひどいオルタネイティヴ43(中編)[Shinji](2009/09/20 09:43)
[56] これはひどいオルタネイティヴ43(後編)①[Shinji](2009/10/07 07:49)
[57] これはひどいオルタネイティヴ43(後編)②[Shinji](2009/10/10 22:26)
[58] これはひどいオルタネイティヴ44(前編)[Shinji](2009/11/11 20:38)
[59] これはひどいオルタネイティヴ44(後編)[Shinji](2009/11/17 03:24)
[60] これはひどいオルタネイティヴ45[Shinji](2009/12/04 11:35)
[61] これはひどいオルタネイティヴ46(前編)[Shinji](2009/12/07 06:52)
[62] これはひどいオルタネイティヴ46(後編)[Shinji](2009/12/20 00:54)
[63] これはひどいオルタネイティヴ47(前編)[Shinji](2010/01/26 07:13)
[64] これはひどいオルタネイティヴ47(後編)[Shinji](2010/01/29 14:19)
[65] これはひどいオルタネイティヴ48(前編) 2010/02/20 03:44[Shinji](2010/02/23 04:16)
[66] これはひどいオルタネイティヴ48(後編)[Shinji](2010/03/04 12:24)
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[3960] これはひどいオルタネイティヴ52
Name: Shinji◆9fccc648 ID:37b9b89a 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/07/27 04:27
これはひどいオルタネイティヴ52




2001年12月14日 午後




――――お前ら"グシャグシャ"にしてやんよォッ!!!!




――――あまり調子こいてっと"ひき肉"に しちまうよ?




――――"スピード"を"ナメ"るんじゃねーゾ……"神代"ォ!?




先程 肖ったネタを考えれば前述のテンションが必須だが、考えてみれば多くの斯衛の前でソレは有り得ない。

しかも真那&真耶さんより階級が高い人達が沢山居るとなると、出来るワケが無いさ。当たり前でしょ!?

筐体の中に入って静寂が訪れる事で冷静に戻った結果がコレ。悠陽も後で見るし此処は自重しないとね。


『よ、良し……"やる"っきゃないッ!』

「…………」


そんな事を考えつつ網膜投影された神代のバストアップを見ていると、俺とは逆に気合を入れている様子。

う~ん、彼女の方が余程 主人公してる気がするんですがねェ……ソレが何だか悔しく感じてしまった。

よって神代のテンションに影響されて多少の肖りは続けて行こうと、結局 自重は怠る事にしたのでした。

相変わらず表情ダケは変えずに そんな事を考えて居ると、仏頂面の俺を気にしたか神代が目を合わせて来る。


『し、白銀少佐?(……今のが喧しかったのかな……)』

「神代ォ」

『はい?』

「あまり先走ンじゃネーゾ? 無理に特攻(ブッコ)んでく様子を見せられちまうと……
 奴等にヤられた傷が疼くんだよゥ……ソレがシミュレーターのモンでもよ」(ギリッ)

『!?(そ、そう言えば香月副司令が、少佐はBETAに襲われたけど、奇跡的に逃げ延びたって……)』

『白銀少佐……(やっぱり彼は篁中尉でさえ量れない程の過去を持って居そうね)』

「だから七瀬ェ」

『えっ?』

「幾ら戦っても……死んだ"兄妹(ブロウ)"には"到達(とど)"かない……分かるな? もし"それ"が見えても、
"無理"に捕まえに逝こうとすんじゃねー~ぞ? ……例え次の実戦でBETAが怖く見えなくっても……だ」




        !        ?        !        ?




『わ、分かりましたッ』

『……(白銀少佐は既に過去を受容してるんだろうな……だから悪評が有った七瀬少尉が素直になるのも……)』

「ともかく本番じゃ無いが正念場だ。この結果で交渉の具合も変わるから頼んだぞ? 2人とも」

『はいッ。大した管制は出来ないと思いますけど』

『私は慎重に行くべきでしょうか? それとも急いだ方が……?』

「だったら前者で頼む。その方が色々と魅せれそうだしさ」

『分かりました』

『それでは――――』

「おゥ……回線開いてくれ……"仕掛け"んゾォ?」(ビキッ)

『り、了解!』

『……(コレは只 攻略するダケじゃ駄目なんだ……考えてみれば交渉の一環なんだしな)』


ちなみに今現在の会話は斯衛の皆様には聞こえていない。情報提供側 故にソレくらいの自由は此方にも有る。

でも公で肖っちまうワケにはイかないので"この場面"くらいではビキビキとした台詞を楽しんで置く事にする。

されど長くは続かず七瀬に指示を出すと、やや久しぶりだと思われるハイヴ内の画面が網膜投影された。

正面には神代の不知火S型が聳えており……俺の機体も今回は不知火S型。武御雷(白)とSⅡ型は御休みだ。

何故なら不知火でも"あの戦果"を出せると言う事を魅せ付け、今の概念が定着してしまっている斯衛の人達に、
"もしアレが武御雷やSⅡ型に変われば一体どれ程になるのか?"と言う興味を湧かせて欲しかったからだ。

その"興味"が膨れ上がる程に此方の情報による料金の支払いを高くしてくれそうだからなァ。≪キリッ≫

いやスミマセン嘘です……コレは真耶さんに豪語した事から、しなくて良かったのに遣る羽目になったダケで……

更に魅せれる武御雷(白)とSⅡ型を採用しなかったのも、俺のせめてもの抵抗だったとダケは言って置こう。

つまりハイヴの攻略を先に見せる事 自体 交渉は"負け"なんだけど、少ない情報で色々と魅せ様ってワケなのさ!

しかしながら。反応炉への到達ダケで良かれどバズーカを背負っている俺の矛盾を許してくれ、ゆ~こさん。


≪――――ズシンッ≫


『白銀少佐・神代少尉……準備は宜しいですか?』

「オッケー」

『何時でも良いです』

『それでは状況開始して下さい!!』


≪――――ゴォッ!!!!≫


「中央ルート、拠点を叩く!!」

『了解ッ。援護します』


――――ちなみにネタとも言える俺の発言に、今となっては普通に乗ってくれてる神代なのでした。




……




…………




……10分後。


『正面に要塞級5体を確認ッ! 他 小型・中型種が多数です!!』

「問題無い。左右に分かれて突破しよう」

『了解』


多くの斯衛の人達が見学していると言う事で若干 緊張しながらも、俺のS型は神代機を先頭にハイヴ内を駆ける。

その際 何かする度に周囲からは驚きとも言える歓声が聞こえるので、当然 悪い気はせず操縦を続けてゆく。

されど俺にとっては今のBETAの湧き具合は……都内の歩道を自転車で走行する程度の難易度でしかない。

更に今見たく要塞級が数体 出現しようと、車が正面から現れた程のレベルでしかなく端に寄って徐行するダケだ。

急ごうと思えば別に減速しなくても大丈夫なのはさて置き。そう考えてみれば俺の腕も成長したモンだな。

伊達に単機で最深部の反応炉まで辿り着いてないZE。当然 神代は俺と同じかと言えば違うかもしれないけど。

実際に行うのはゴメンだけど、シミュレーターで"出来る"と言う事実が有るダケで自慢話には成るだろう。

そんな事を考えながら要塞級の左を触手を余裕で避けつつ通り過ぎ着地すると、正面に一体の要撃級が!!


「!? 明日の"朝刊"に載ったゾ!? オメーッ!」


≪――――ドオオオオォォォォンッ!!!!≫


「ふ~む月詠。あれがマルチ・ランチャーと呼ばれるサブ射撃か?」

「はい……こうも瞬時に要撃級 一体を無力化させてしまうとはッ」


『(さ、流石 白銀少佐は色々と魅せてるな……私は攻略で精一杯なのに!)』

『(今 言ってた事は良く分からなかったけど、やっぱり白銀少佐は私達とは次元が違い過ぎるわ……
 トライアルでリプレイを見た時は必死に操縦してるんだと思ってたけど……こうも余裕が有るなんて)』


迂闊にも考え事をしていた時 要撃級のグロい顔みたいなのが見えたから、ついマルチを撃っちゃったんだ☆

別に撃破しなくても良いのに勿体無い事をしてしまった。実際に使ってしまったらコストの無駄だったZE。

しかも自重せずに肖ってしまったし……幾ら余裕とは言え集中しないとダメですな。ゆ~こさんに怒られる!!

よって俺は神代機と合流すると、引き続き彼女のペースに合わせてシミュレーターの攻略を継続するのだった。




……




…………




……ハイヴ内・下層。


「もうそろそろ反応炉か?」

『そうだと思いますッ!』

「ようやくゴールって訳か。少し時間が掛かっちゃったかな?」

『す、すみません白銀少佐。私のペースが遅い所為で……』

「問題無いよ。推進剤も弾倉も往来より多少 減ってる程度だしね」

『!? で、ですが旅団規模のBETAが正面を塞いでおり此方に進行中です!!』

「ふぅ~む」


「な、何と……アレでペースが遅いだとッ? むぅ……神代め、何時の間に其処まで……」

「白銀少佐も反応炉 手前まで辿り着ける時点で驚異的な戦果だと言うのに、未だに余裕すら感じます」

「うむ。どうやら儂らは歴史的 瞬間を目にしているのかも知れんなッ」

「だとすれば、横浜基地には更なる概念と技術が……非常に興味深いです」


そろそろ時間の感覚が麻痺して来た時。勘とBETAの数ダケで反応炉が近い事を何となく察した俺と神代。

どうやらソレは正解だった様で、まるで波の様に此方に押し寄せてくるBETA達。マジでキモいんですけど?

本来なら此処まで集まってしまう前に突破してしまうんだけど、神代のペースが思いの他 遅かったのだ。

御陰で また何度か自重せず肖った上に無駄にトリッキーな動きで弾を消費してしまったが……それは自己責任。

恐らく神代は"慎重に行くべき"と言う俺の指示を全うしたに過ぎないんだろう。よって彼女に非は無いのだ。

一方。斯衛の皆様から見ると俺達の突破は絶望的だと捕らえたらしく、固唾を呑んで見守って下さっている。

また"もう十分進んでいる"と言う声も聞こえるが、俺は まだフォールディング・バズーカを一発も撃ってない。

目立つ武器なんだけど俺と神代の機動ばかりに目が行ったのか、最大の火力兵器への注目が疎かになってますよ?

それ故に此処はバズーカを使って切り抜けるしか無いんだが、若干 不安そうな表情をしていた七瀬が口を開く。


『BETAは まだ増えて師団規模!? 此処は幾らなんでも引いた方が……!!』

『でも今更そんな事は出来ません』

『そ、それなら どうすればッ?』


≪――――ガキンッ≫


「いや……"カンタン"だぜ?」

『白銀少佐。あの辺りの座標を狙うのが良いかと』

「分かった。じゃあ適当に誘導しててくれ」

『はい!』


精々地上のバズーカでは小型種を含めて敵を100~200体 倒せれば上出来だ。一方ハイヴ内ではどうなるか?

今見たく密着しつつも器用に距離を詰めて来る相手であれば、一気に倒せる数は500体を軽く越えるだろう。

されど中型種が500体であれど無視するのは楽なので、此処は進行の大きな妨げとなる要塞級に標準を向ける。

コイツを一匹倒すダケで瞬時に埋まらぬ大きな穴が空くので、其処を一気に抜けて反応炉に辿り着けば良いのだ。

要塞級は足がトンガっており仲間を巻き込む可能性を考えるのか、周囲は中型種の密度が低いのもポイントだな。

そんなワケで既に神代が迫り来るBETAの波に臆する事無く向かってゆき、やや左の方に敵を集めている最中。

俺は彼女に言われた通り、戦術機を浮遊させつつ右の方にバズーカを向けると標準を適当な要塞級に合わせる。


≪キュピピピピピッ……≫


「では対ショックッ!」

『了解!!』


そして発射となるワケだが……急に俺は まだ記憶に新しい例の"球技のラスト"を思い出してしまった。

折角 肖ろうと思ったのに左程 成りきれなかった事による怒りだろうか? いや魔が差したダケだろうね。

だって誰もが"よくやった"と言うモンだから言い辛かったんだもん。だからオルタ世界で叫ばせて貰おう。




「駒●この野郎おおおオぉぉぉぉーーーーッ!!!!」

『!?!?』




≪ドゴオオオオォォォォンッ!!!!≫




結果 何となく叫んだ事は微塵にも意味は無かったのは さて置き。

神代の誘導により予め向かって右側のBETAの数が減少しており、更に其処にバズーカを撃ち込んだ事で、
戦術機が通る"穴"が開き……俺は真っ先に其処に向かい落ちて来る中型種を低空噴射で避けながら"突破"する。

一方 俺に気を取られているBETA達を良い事に神代機も跳躍噴射で"穴"を通ってアッサリと抜けてしまった。

こうなれば奴等が追いつく筈も無く、俺はダメ押しにと2発目のバズーカを振り返って撃つと更に奥を目指す。


『し、信じられないッ! 師団規模のBETA完全に振り切りました!!』

「やれやれ。でもコレで終わった様なモンだな」

『でも白銀少佐……今 叫ばれたのは……?』

「今は"どうでも良い"だろ神代ォ? とにかく"奥"に行くべ?」(ビキッ)

『は、はい』


――――コレから反応炉を破壊する迄5分も掛からなかったが、今のは只の誤魔化しなのは言うまでも無い。




……




…………




……5分後。


『アルカディア01、反応炉の破壊を確認ッ。状況終了します!』

「有難う。次も宜しくな?」

『こ、此方こそッ(良かった……私の動きは白銀少佐の許容範囲だったみたいだ)』


ヴォールク・データを終えると、そんな絆っぽい一言ダケを漏らした俺は、筐体を出て先ずは神代と合流した。

何はともあれシミュレーターは成功。ラストは集中し過ぎて斯衛の皆様の声を聞く余裕は無かったけど……

今は沸くに沸いている状態だろうッ。何て言ったって彼等が決して成し得なかった事を遣ってしまったんだしな!

よって交渉の事なんぞ忘れ、余裕を持って七瀬 及び紅蓮中将&真耶さんの方へと戻った俺達だったのだが。


「うおッ」

「えっ?」


≪……シ~~ン……≫


「…………」←中将

「…………」←中尉

『…………』←斯衛の皆様


く、空気が重いだとッ? てっきり以前の涼宮(妹)達の様にテンションが上がってると思ったのに!(21話 参照)

紅蓮中将は勿論 真耶さん迄 難しい顔をしてるし……ひょっとして結果よりも俺の"態度"の方が悪かったのか?

そりゃ~自重を怠った自覚は有るけど、誇り高き斯衛の皆様の前で不良に肖ったのはマズかったのかな~?

だとしたら此処は戦略的撤退をするしか無いぜッ! 嗚呼 畜生、どうして俺は こうも要領が悪いんだろう……


「紅蓮中将」(キリッ)

「……!?」

「以上が我々が"現段階"で出せる情報の全てです」

「う、うむ」

「それでは神代・七瀬……行くぞ?」

「はいッ!(私は本当に運の良い斯衛の人間だ……白銀少佐と出会えて良かった……)」

「!? ま、待って下さい白銀少佐~!」


よって俺は心の中で号泣しながらクールを装って立ち去る事にし、浅く礼をするとスタスタと歩き出した。

ソレに神代と七瀬も続いてくれ、途中で2人の足音が止まったので退室 間際に振り返り頭でも下げたのだろう。

ともかく。紅蓮中将を始め斯衛の皆様には怒りを静めて貰い、後は運命に身を任せるしか無いみたいですね。


「行ったのか? 月詠」

「はい。立ち去られた様です」

「そうか……クッ……」

「!?(紅蓮中将が涙を?)」

「儂は かつて此処まで人類の"希望"を見出せた事は無い……まさか"これ程"のモノだったとはな」

「……見学に来た者達も同じ様に捉えている様ですね」


「し、信じられない……まさか2機の戦術機がハイヴを落とせるなんてッ」

「これなら勝てるッ! 必ずBETAに勝てるぞ!?」

「早速 我々もヴォールク・データを行うぞッ! あの国連軍の衛士に負けてられん!!」

「お、お前 泣いてるのか? ……えっ……俺も何故 無意識のウチに……」




『――――ウオオオオォォォォッ!!!!』(ガタン)




「やれやれ……部外者には見せられん光景だのう」

「どうやら白銀少佐は気を遣ってくれた様ですね」

「うむ……"白銀 武"か……計り知れぬ男よ」

「ですが信頼できる方だと思います」

「言うまでも有るまい。ともかく我々も"それなり"の見返りを用意せんとな」

「畏まりました(……傍で白銀少佐の"武"を学べる真那が少し羨ましいかもしれん)」




……




…………




……30分後。


「待たせてしまって済まぬな」

「申し訳有りません。白銀少佐」

「いやいや全然 構わないスよ」

「では早速だが……月詠?」

「はい」


強化装備から軍服への着替えを済ませ、七瀬と一緒に神代を待ってから先程 交渉を行った部屋に戻る。

そして何時の間にかダンボールに詰められていた資料を気にしつつ、3人で反省会をして時間を潰して居ると。

予想通り紅蓮中将&真耶さんのコンビが現れ、中尉の方は何らかの書類を数枚 持ってでの登場だった。

そんな2人の謝罪を軽く受け流すと、真っ先に真耶さんはテーブルの上に一枚の用紙を此方に向けて置いた。


「コレは……発注書ですか?」

「うむ。武御雷(黒)のな」

「えっ?(……って事は……)」

「……ッ……(ま、まさか!?)」

「白銀少佐。ソレに希望される"数"を お書き下さい」

「ぅえ!? い、良いんですか~ッ? 黒とは言え"あの"武御雷でしょう!?」

「構わんよ。貴官が魅せてくれたモノは"それ程"の価値が有ったのだ」

「よって……此方には万全な状態と言える武御雷(黒)を、直ちに無償で用意する手筈が既に整っています。
 生憎 修理を含めた全ての維持費を負担する事は出来ませんが、白銀少佐で有れば旨く使って頂けるでしょう。
 されど武御雷(黒)を有効活用し、その戦果のデータの提供 次第では修理費用 等も提供させて頂く所存です」

「は、はあ」

「では遠慮は要らぬぞ? 書いてくれ」

「だったら9機で良――――ッて」


思わずノリで謙虚なナイトを肖ってしまうトコロだった。無償で武御雷(黒)を提供してくれるってどんだけ~?

しかし俺の自重の無さをピンポイントで水に流してくれるって紅蓮中将は見かけによらず心の広い方だったのね。

でも9機も頼んだら維持費が高そうなので此処は慎重に考えなくてはならない。場合によっては罠になりそうだ。

……う~ん……とは言え俺達にはSⅡ型やS型が有るし……S型に改造してもコストが高そうだし……難しい。


「(そう言えば奴めの"突撃機動部隊"は9名と聞いておったな)」

「(私達の予想は9体だった。しかし白銀少佐は"何か"を考えている?)」

「(……わ……私に武御雷なんて乗りこなせるのかしらッ?)」

「(この見返り……斯衛は白銀少佐を完全に認めちゃったみたいだな……流石過ぎるよ)」

「き、決まりました(……嗚呼……次は発注だ……)」


――――よって真剣に発注する武御雷(黒)の数を考える中、俺の頭の中に浮かんだのは冥夜達5名の姿だった。




……




…………




……数時間後。


『そうですか……殿下とは会食を……』

「ソレがまた凄かったんですよ~? イリーナ中尉」

『ど、どれ程のモノだったのですか?』

「うろ覚えなんスけど、オーストラリアから取り寄せた素材も有ったみたいで――――」


アレから殿下と(何故か)七瀬&神代の強い勧めも有り、予想外にも俺達は殿下城に一泊する事に成ってしまった。

その為 俺は個室・七瀬と神代は相室を与えられており……今は室内の電話を使って横浜基地に連絡を入れている。

其処で俺が掛けた番号は ゆ~こさんへの直通だった筈なんだが、偶然 居たらしいイリーナちゃんが出てくれた。

……しかし直ぐ ゆ~こさんに代わって貰っちまうのも芸の無い話なので、時間を忘れて雑談を行う事 十数分。


『ヴォールク・データのタイムは……白銀少佐の過去の平均時間と比べると何時もより遅かった様ですね』

「かなり慎重に攻略しましたからね~。でも色々と魅せる事が出来ましたよ」

『な、成る程。では披露した中で特に反響が高かったと思われる技術は……』

『ちょっとピアティフ。何時まで話してるのよッ!』(ボリューム小さめ)

『――――あッ』


此処で辛抱ならずイリーナちゃんから受話器を引っ手繰ったと思われる ゆ~こさんの声が聞こえて来た。

実は何時 割り込んでくるのかとワクワクしてました。その際イリーナちゃんは悲しそうな息を漏らしている。

さて置き。案外 交渉が結果オーライで調子に乗っていた俺は、何時ものノリで彼女に受け応える事にした。


『もしもし、白銀?』

「ドナルドです☆」

『はァ?』

「いえ流してください」

『それよりも本題よ。"結果"は どうだったの?』

「上出来かは分かりませんけど、武御雷(黒)を5体 貰えました」

『!? へぇ……やるじゃない』

「アイン乙」

『何ですって?』

「い、いや何でも無いです。それでコッチが出したデータが――――」

『ピアティフとの話で聞こえてたわよ。不知火S型の2機連携によるヴォールク・データで良かった?』

「ソレで正解です。マズかったですかね?」

『特に問題無いわよ? 結果を見れど肝心なXM3が無い限り実現は無理だから』

「なら安心しました」

『でも、何で"5体"なの? 巧く使って損傷させなければ維持費も嵩まないと思うけど?』

「えっと……榊達の機体のコストの削減になるかと思いまして何となく決めました」

『……ッ……成る程ね。近いウチに急かしてS型を組ませる予定だったけど、思ったより気が利くじゃない』

「それほどでもない」(謙虚)

『じゃあ、そのまま榊達を武御雷(黒)に乗せるって事で良いのね?』

「はい。でもアイツらは吹雪F型の仕様に乗り慣れてるんで、出来ればF型に改造して貰えればな~って」

『別に悪くは無い提案ね。なら段取り位は組んで置くから ゆっくりしときなさい』

「かたじけのぅゴザル」

『はいはい。それじゃ~あたしは忙しいから切るわよ?』

「大丈夫ッス」

『……うぅッ』(ボリューム小さめ)

『何よピアティフ~。話なんて白銀が戻って来てからすれば――――』


≪――――ガチャンッ≫


ちょっとだけハラハラしちまったけど、ゆ~こさんも思った以上に満足してくれたみたいで良かったZE。

妙に電話越しのイリーナちゃんが可愛く感じてしまったのは さて置き。明日も悠陽と顔を合わせるのかな?

唯依達 突撃機動部隊の事や"純夏"がどうなっているのかを考えると早く横浜基地に戻りたい気もするけど、
まだ時間に余裕は有るし、次に何時 会うか分からない悠陽達とのイベントをジックリと消化して置かないとね。

ともかく。唐突に武御雷(黒)が支給される事で驚く冥夜達の表情を思い浮かべつつ、俺は受話器から手を離した。


「白銀少佐は……大変 大きな収穫を得られた様ですね」

「えぇ。コレで整備の連中も更に忙しく成りそうだわ」

「しかし武御雷(黒)をA-01に組み込むのは多少 違和感が有りませんか?」

「確かに一理 有るわね。その辺も踏まえて、また白銀と相談しなくちゃ」

「……(何時の間にか白銀さんは香月副司令の信頼をも得てしまったのね)」

「まァ事は順調に進んで居ると言って良いわ。後は00ユニットの調節 次第」

「ソレも白銀少佐の働きが関わるのですね?」

「癪だけど、そうなるわね。もしかしたら殺され兼ねないけど」


――――また今回の"交渉"での結果は、A-01でも突撃機動部隊でも無い新たな小隊の誕生を意味したらしい。




……




…………




……そして待ちに待った殿下 城内での就寝タイム。

俺にとっては久し振りとも言える、霞を始め誰の介入も無い安らぎの時間である。

其処で脳内に思い描くのは当然 悠陽の事。特に友達となった瞬間の表情は最高でした。


「悠陽タン……ハァハァ……まだまだイケるッ!」

「(嗚呼……武様・武様・武様……)」


\チャーハン!/ \チャーハン!/ \チャーハン!/ \チャーハン!/


「キャノン砲ォ♂ーーッ!!」(自慰弾 発射)

「(で、でも駄目です……武様が わたくしで"そんな事"をする筈が無いのですからッ!)」


――――だから甲斐甲斐しく奉仕してくれる悠陽をオカズに、つい抜いちゃったんだ☆


「(今日で また白銀少佐について分からない事が増えてしまった……でも、尊敬できる人なのは変わらないわッ)」

「(も、もし白銀少佐が良いって言ってくれたら父さんと母さんに紹介して置こうかなァ? 念の為に、一応……)」








●戯言●
お待たせして面目ありません。どうも理不尽な暑さに筆が進まず、こうも間が空いてしまいました@w@
この後 横浜基地に戻れば、ようやく全く出番の無かったヒロインを出す事が出来そうです。やったね!!
ちなみに拙作のメイン部隊はA-01・突撃機動部隊・冥夜達5名の新たな小隊と分かれさせる事にしました。
此処でA-01に新たな5名が加入してしまうと17機 編成と非常に中途半端になってしまうからです。

自重せずに作ってしまった東方戦場絆
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11440628
宜しければノリの良いコメントとか御願いします。


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