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No.3960の一覧
[0] これはひどいオルタネイティヴ(ぶち壊し注意)[Shinji](2008/08/24 12:52)
[1] これはひどいオルタネイティヴ2[Shinji](2008/08/25 11:13)
[2] これはひどいオルタネイティヴ3[Shinji](2008/08/25 11:11)
[3] これはひどいオルタネイティヴ4[Shinji](2008/08/26 04:35)
[4] これはひどいオルタネイティヴ5[Shinji](2008/08/26 23:24)
[5] これはひどいオルタネイティヴ6[Shinji](2008/08/27 20:54)
[6] これはひどいオルタネイティヴ7[Shinji](2008/08/28 16:19)
[7] これはひどいオルタネイティヴ8[Shinji](2008/08/29 20:22)
[8] これはひどいオルタネイティヴ9[Shinji](2008/08/30 23:24)
[9] これはひどいオルタネイティヴ10[Shinji](2008/08/31 22:48)
[10] これはひどいオルタネイティヴ11[Shinji](2008/09/01 21:59)
[11] これはひどいオルタネイティヴ12[Shinji](2008/09/03 08:21)
[12] これはひどいオルタネイティヴ13[Shinji](2008/09/05 10:13)
[13] これはひどいオルタネイティヴ14(+用語ver1)[Shinji](2008/09/07 08:57)
[14] これはひどいオルタネイティヴ15(+伊隅戦乙女隊ver1)[Shinji](2008/09/09 12:53)
[15] これはひどいオルタネイティヴ16[Shinji](2008/09/11 14:52)
[16] これはひどいオルタネイティヴ17[Shinji](2008/09/13 17:38)
[17] これはひどいオルタネイティヴ18(+伊隅戦乙女隊ver2)[Shinji](2008/09/16 23:33)
[18] これはひどいオルタネイティヴ19[Shinji](2008/09/19 22:36)
[19] これはひどいオルタネイティヴ20[Shinji](2008/09/23 02:45)
[20] これはひどいオルタネイティヴ21(+用語ver2)[Shinji](2008/09/26 21:20)
[21] これはひどいオルタネイティヴ22(+第207衛士訓練部隊)[Shinji](2008/10/02 22:28)
[22] これはひどいオルタネイティヴ23[Shinji](2008/10/09 19:42)
[23] これはひどいオルタネイティヴ24[Shinji](2008/10/23 01:55)
[24] これはひどいオルタネイティヴ25[Shinji](2008/10/31 02:49)
[25] これはひどいオルタネイティヴ26[Shinji](2008/11/22 04:34)
[26] これはひどいオルタネイティヴ27[Shinji](2008/11/25 18:05)
[27] これはひどいオルタネイティヴ28[Shinji](2008/12/14 03:54)
[28] これはひどいオルタネイティヴ29[Shinji](2009/01/11 03:35)
[29] これはひどいオルタネイティヴ30(前編)[Shinji](2009/01/17 04:11)
[30] これはひどいオルタネイティヴ30(中編)[Shinji](2009/01/21 01:11)
[31] これはひどいオルタネイティヴ30(後編)[Shinji](2009/01/28 12:16)
[32] これはひどいオルタネイティヴ31 2009/02/08 00:31[Shinji](2009/05/17 17:57)
[33] これはひどいオルタネイティヴ32[Shinji](2009/02/19 03:33)
[34] これはひどいオルタネイティヴ33[Shinji](2009/04/10 04:03)
[35] これはひどいオルタネイティヴ34[Shinji](2009/03/26 08:07)
[36] これはひどいオルタネイティヴ35[Shinji](2009/03/30 03:38)
[37] これはひどいオルタネイティヴ36(前編)[Shinji](2009/04/08 22:44)
[38] これはひどいオルタネイティヴ36(後編) 2009/04/14 04:28[Shinji](2009/05/17 17:53)
[39] これはひどいオルタネイティヴ37 2009/04/24 06:26[Shinji](2009/05/25 00:10)
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[42] これはひどいオルタネイティヴ39(中編)[Shinji](2009/05/14 23:55)
[43] これはひどいオルタネイティヴ39(後編)①[Shinji](2009/05/17 05:05)
[44] これはひどいオルタネイティヴ39(後編)②[Shinji](2009/05/25 02:35)
[45] これはひどいオルタネイティヴ40①[Shinji](2009/06/01 01:54)
[46] これはひどいオルタネイティヴ40②[Shinji](2009/06/05 02:47)
[47] これはひどいオルタネイティヴ40③[Shinji](2009/06/11 02:49)
[48] これはひどいオルタネイティヴ40④[Shinji](2009/06/14 06:03)
[49] これはひどいオルタネイティヴ40⑤[Shinji](2009/07/02 03:10)
[50] これはひどいオルタネイティヴ41(前編)[Shinji](2009/07/13 01:30)
[51] これはひどいオルタネイティヴ41(中編)[Shinji](2009/07/28 19:03)
[52] これはひどいオルタネイティヴ41(後編)[Shinji](2009/08/16 04:00)
[53] これはひどいオルタネイティヴ42[Shinji](2009/08/27 00:58)
[54] これはひどいオルタネイティヴ43(前編)[Shinji](2009/09/10 23:51)
[55] これはひどいオルタネイティヴ43(中編)[Shinji](2009/09/20 09:43)
[56] これはひどいオルタネイティヴ43(後編)①[Shinji](2009/10/07 07:49)
[57] これはひどいオルタネイティヴ43(後編)②[Shinji](2009/10/10 22:26)
[58] これはひどいオルタネイティヴ44(前編)[Shinji](2009/11/11 20:38)
[59] これはひどいオルタネイティヴ44(後編)[Shinji](2009/11/17 03:24)
[60] これはひどいオルタネイティヴ45[Shinji](2009/12/04 11:35)
[61] これはひどいオルタネイティヴ46(前編)[Shinji](2009/12/07 06:52)
[62] これはひどいオルタネイティヴ46(後編)[Shinji](2009/12/20 00:54)
[63] これはひどいオルタネイティヴ47(前編)[Shinji](2010/01/26 07:13)
[64] これはひどいオルタネイティヴ47(後編)[Shinji](2010/01/29 14:19)
[65] これはひどいオルタネイティヴ48(前編) 2010/02/20 03:44[Shinji](2010/02/23 04:16)
[66] これはひどいオルタネイティヴ48(後編)[Shinji](2010/03/04 12:24)
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[70] これはひどいオルタネイティヴ50 2010/04/08 07:58[Shinji](2010/04/10 03:15)
[71] これはひどいオルタネイティヴ51(前編)[Shinji](2010/04/18 14:51)
[72] これはひどいオルタネイティヴ51(中編)[Shinji](2010/05/25 05:31)
[73] これはひどいオルタネイティヴ51(後編)[Shinji](2010/06/26 00:51)
[74] これはひどいオルタネイティヴ52[Shinji](2010/07/27 04:27)
[75] これはひどいオルタネイティヴ53[Shinji](2010/10/06 05:34)
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[85] これはひどいオルタネイティヴ番外編[Shinji](2009/04/14 02:45)
[86] これはひどいオルタネイティヴ番外編②[Shinji](2009/10/15 18:11)
[87] これはひどいオルタネイティヴ番外編③[Shinji](2010/11/04 17:45)
[88] これはひどいオルタネイティヴ(登場人物+用語)[Shinji](2010/10/10 03:07)
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[3960] これはひどいオルタネイティヴ46(後編)
Name: Shinji◆9fccc648 ID:37b9b89a 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/12/20 00:54
これはひどいオルタネイティヴ46(後編)




2001年12月09日 午後


≪コッコッコッコッ≫


「……う~む……」

「…………」×3


B分隊任官のパーティが開始される予定の時刻の直前……つまり20時の約10分前。

横浜基地内を数時間 走り回った俺は、会場であるPXを目指して歩いていた。

そんな俺は腕を組みながら唸っており、自分の行動が"結果"を出してくれたか気になっている。

何せ……先ず千鶴の身内は榊 内閣総理大臣。しかもクーデターが起こったばかりで多忙っぽい。

一応"ある人"にアプローチを頼んだんだが、僅か数時間で呼び寄せてくれる可能性は極めて低いと思われる。

んで慧の父親である彩峰中将は今更 知ったが死んでしまっているらしく、存在すらしていない。

他に親しい人間といえば沙霧大尉しか思い浮かばないが、帝国軍に拘束されている時点で参加は不可能だ。

いや……元々参加させる気は全く無いけど、彼女の祝いの場に呼ぶとしたら何となく出て来たダケだよ?

また珠瀬の身内で真っ先に浮かぶのはタマパパなんだけど、事務次官だし此方も厳しいZE。

イリーナちゃんに一声掛けてくれる様には頼んでみたが……時間的に厳しいのは確定的に明らかである。

そして鎧衣なんだが……彼女の父である左近さんも神出鬼没なので来るかどうかは微妙なんスよねェ~。

彼に関してのアプローチは(非常に嫌そうな顔をされたが)ゆーこさんに頼んだ。しかし後悔はしていない。

コレも原作と比べて殆ど関わってやれなかった彼女たちの為なのだッ! それに確実に参加する者も居るぞ!?


「(そろそろ着いちゃうわよ? 巽ッ!)」

「(早く言わないと時間切れですわ~っ)」

「(な、なんで私が……仕方ないな)――――あのッ、白銀少佐!!」

「んっ?」

「えっと……そ、その……」

「なんだい?」


歩みを進めPXが迫って来ると、唐突に背後から声を掛けられた。……その相手は神代 巽。

そう……前述の"確実に参加する者"とは神代・巴・戎の3名であり、二つ返事でOKしてくれた。

多少探すのに手間取ってしまったが、誰も連れて来れないのを防いだダケ俺的には大収穫と言えよう。

されど何ぞや? 腹を括ってパーティーに臨もうとする直前のタイミングで声を掛けられるとは思わなかった。

よって足を止めて振り返った俺なんだが……ま、まさか急用が出来ちゃったとかですか~!?

何だか神代がモゴモゴとして言い辛そうにしてるから、最悪のパターンを想像してしまった。

もし不参加だったら面目無さ過ぎにも程が有るぜ……とは言え相変わらず顔には出ていないけどNE。


「私達を誘って頂いて……あ、有難う御座います」

「ゑっ?」

「有難う御座います!!」×2


――――心の中でうろたえていた俺に、神代に続いて頭を下げた巴と戎の2人に正直 驚いてしまう。


「何だよ神代……唐突に改まってさ」

「で、でも白銀少佐に感謝するのは当然の事なんですッ」

「だから何故に?」

「その……冥夜様は あの様な方ですから自分達を誘っては下さらなかったでしょうし」

「白銀少佐が声を掛けてくれなかったら施しの存在にも気付かなかったと思います」

「ですからパーティーに参加する前に、一言 お礼の言葉を述べたかったのですわ~」

「ほぅ」

「巽が!」×2

「!? ちッ、ちょっと待て!! ななな何で私ダケなんだよ!?」

「おいおい、人を指差して良いモンじゃないぞ~?」

「そうですね……失礼しました」

「では白銀少佐~、行くとしませんか~?」

「そうだね」

「……ッ……(は、ハメられた!?)」


なるほどナルホド。斯衛トリオは礼が言いたかったダケだったのね……ビックリさせてくれちゃって。

確かに冥夜の性格を考えると積極的に自分の祝いの場に人を誘ったりはしないだろう。オルタ世界だと尚更だ。

よって彼女に仕える身である神代達にとって、ソレに参加できるのは礼を言うほど喜ばしい事だったのか~。

そう心の中で納得していると、自分も礼を言ったというのに発言の全てを神代に押し付けた巴と戎。

見るからに強引な振りだと思ったけど、対して顔を真っ赤にする神代……乗ってやるとは空気が読める娘だな。

生憎 面白いネタでは無いので反応はしてやれず、俺は軽く受け流すに留める事にした。

されど俺の受け止めを当然のように受容している巴と戎。け、計算づく……だと? なかなか侮れない娘らだ。

……さて置き。コレで用が済んだらしく、俺はニコニコした戎に袖を引っ張られながら歩みを再開した。


「そう言えば、真那さんが帝都に行ってて来れないのが残念だよな~」

「!?」

「んっ? どうしたんだ戎。急に立ち止まって」


――――と言うか唐突に振り向かれると、頬を膨らましながら袖から手を放されたんですけど?


「なッ、何でもありませんわ~っ」

「???? ……なら良いんだけどさ」

「(た、たたた巽ッ。貴女も名前で呼んで貰える様に聞いてみれば?)」

「(なら雪乃が言えば良いだろ!? どうせ便乗する気なクセにッ!)」

「(うぐっ)」

「(くそ~っ、真那様はどう遣ったんだろう? ……ズルいよぉ)」




……




…………




……数分後PXにて。


「久しぶりだな我が娘よ」

「あははは。……と言っても10日振り位だけどね~?」(33話 参照)

「暫く見ないうちに背が伸びたのでは無いのか?」

「う~ん。0.05ミリ位は伸びたかも知れないけど、今日は前より少し高い靴を履いてるからだと思うよ」

「ふぅむ成る程……それは盲点だったな」

「それにしても、どうして父さんが此処に?」

「シロガネ タケル君から香月副司令 経由で促されてね」

「!? し、白銀少佐が……?」

「うむ。しがない貿易会社の人間 如きが国連軍の少佐殿の誘いを断ってしまう訳には ゆくまい?
 よって忙しい中こうしてワザワザ駆けつけたと言う事だ。大事な息子の様な娘の祝いの場でも有るしな」

「……父さん……」

「ちょっ!? 人を悪者みたいに言わんで下さいよッ! 鎧衣もちょっとは疑問に思え!!」

「軍属でない年上の者の苗字を呼び捨てにするとは、少佐と言う階級はそれ程 立派なのかね?」

「いやいや貴方に言ったんじゃ無いですって!!」

「ややこしいな。ならば娘の方は名前で呼べば良いではないか」

「なぬ~っ?」

「えぇっ!?」


斯衛トリオを背後にPXに辿り着くと、其処に居たのは先ずB分隊が全員+まりもちゃん。

そしてカウンター越しで料理を作っている京塚のオバハンと良く見る厨房の職員さんが数名。

きっとB分隊のパーティーでの調理を手伝ってくれるんだろう。有り難い限りですな~。

さて置き……何とPXには既に左近さんの姿も有り、娘と絶賛会話中だった。

けど2人の性格 故にか会話に参加し難い雰囲気が有ったとは言え……ついツッコミも兼ねて割り込んでしまう俺。

そして早くもペースを掴まれてしまったのか、何時の間にか鎧衣(娘)を名で呼ぶ流れになってしまった。

流石に父親の前で娘さんを名で呼ぶには抵抗が有るけど、左近さんからの性格からして大丈夫かな?

そうなれば原作通りにゆく為にも名で呼びたいトコロだが……鎧衣(娘)の気持ちはどうなる?

いや、俺も涼宮姉妹みたく鎧衣(娘)なんて表現は嫌ですよ? そう思いながら彼女の方を見てみると……


「――――ッ!?」

「……ッ……」←上目遣い


≪じ~~っ……≫


「(り、臨戦態勢!?)」

「さあシロガネ タケル君。呼んでやり給え」

「ちょっと周囲の視線が気になるんですがねェ?」

「私の知った事では無いよ」

「うぐッ」

「何を躊躇う。君は親の目の前で娘に恥を掻かすつもりかね?」

「既に色々な意味で掻いてる気が……」

『…………』←鎧衣親子

「分かりましたよ……美琴ッ。今度からは、こう呼んで良いかい?」

「は、はい~ッ!」

「やれやれ。親の目の前で随分と図々しい青年だ」

「いやいや半分はアンタの所為でしょ!?」

「(父さんと白銀少佐、仲が良さそうだなあ~。どう言う関係なんだろう?)」


――――呆れた様子で溜息を吐く左近さんに叫ぶ様なツッコミを入れる一方、冥夜が斯衛トリオに気付いた。


「!? そなた達……」

「冥夜様……」×3

「白銀少佐と来たと言う事は……そう言う事なのだな?」

『…………』←黙って頷く斯衛トリオ

「ならば致仕方有るまい。良く来てくれたな(……白が……タケルに感謝せねば)」

「はいッ! 冥夜様……任官おめでとう御座います!!」

「神代……」

「この日が訪れる事、私達は待ちわびておりましたッ!」

「巴……」

「今後の衛士としての武運を心より御祈り申し上げますわ~っ!」

「戎……そなた達に感謝を」

「勿体無いお言葉ですッ!」×3

「いや今回は畏まらずとも良いぞ。肩の力を抜いてくれ」

「そうそう。パーティーってのは そう言うモンだぞ~?」

「わ、分かりました」

「仕方ありませんね」

「いえいえ。たまには息抜きも必要ですわよ~? 雪乃」

「……(戎は余り何時もと変わってない気がするけどな……)」


――――こう左近さんに取られたペースを取り戻す為に冥夜達の会話に割り込んだが、更に別の場で動きが出る。


「此方です総理」

「総理と呼ぶのは止めてくれ給え巌谷君。今や内閣は殆ど機能していない状態だからな」

「ですが……」

「それに私は総理ではなく"父"として足を運んだのだ。其処を履き違えて貰っては困る」

「はッ。失礼致しました」

「!? あ、あれは……」

「榊 内閣総理大臣!?」

『!?!?』

「(なん……だと?)」


≪――――ザワッ!!!!≫


巌谷さんが連れて来た男性を見て、まりもちゃんが呟き冥夜が叫ぶ事で皆に電流が走った様に見えた。

俺は僅かながらも期待していたので顔には出なかったが、殿下の時よりは動揺しているのかもしれない。

政威大将軍と言われてもシックリ来ないが内閣総理大臣は現代日本のトップとして当たり前の如く存在するしな。

それはそうと……来ちゃったのかよ!? 千鶴に対して申し訳 程度の祝いになればと巌谷さんに頼んだのにッ!

でも無理だろうから彼女に"やっぱダメだったよ"と延べる事で、多少は感謝して貰えればOKだったんだが……

まさかワザワザ娘の為に姿を現すとはね~。時間が時間じゃ無かったら大騒ぎになってる事だろう。

そんな注目の的の榊 総理は下側に淵の入った丸い眼鏡(千鶴のより小さい)を掛けており、やはり似ている。

年齢的に彼女と違って冷静そうな雰囲気を感じるが、そうでもないと"この世界"の首相は務まらないだろう。

そんな事を思いながら榊 総理を眺めて居ると、娘を発見した彼は無言で彼女の方へと近付いて行った。


「あっ……」

「久しぶりだな」

「う、うん」

「暫く見ないうちに色々と成長した様だ」

「そんな事……」

「衛士としては"これから"なんだろうがな」

「……ッ……」

「――――ともかく」

「!?」

「心配を掛けたな」

「……お父さんッ」


父と(恐らく)久しぶりの再会を果たした千鶴は、軽く言葉を交わすと静かに彼の胸に顔を埋めた。

きっと泣いてしまってるんだろう。彼女は父に反発して徴兵免除を蹴り、遂に衛士となったんだが……

流石に命が失われる可能性が大となれば心配だったらしく、彼を見て安心するが余り涙が零れたと。

その親子再会の様子は普通に感動的であり、俺を含め皆 2人の様子を静かに眺めているしかなかった。

されど何時までも"このまま"では話が進まないので、俺は満足気に息を漏らしている巌谷さんに声を掛けた。


「巌谷中佐 巌谷中佐」

「何だね?」

「良く総理が此処に来れましたね」

「私も君に頼まれたから促したダケで有って大きな期待はしていなかったんだがな」


――――唯依が千鶴の立場だったら巌谷さんが総理ポジションでも確実に来てたと思うのは置いておいて。


「なら何で?」

「鎧衣課長と言いソレだけ白銀少佐の影響力が強いと言う事なんだろう」

「はぁ」

「しかし良い光景だな」

「そうですねェ」


いやいや俺的には良く"僅か数時間"で手間隙掛からず連れて来れた事を聞きたかったんスけど?

でも話して貰っても長くなりそうなのでスルーする事にするが……千鶴と総理の様子は良いモンだ。

原作であれば総理は死んでしまうし、自分の故郷の事をも思い出すしで少しジワっと来てしまった。

もし彼が死んでしまっていれば今の総理のポジションが俺に変わったのにと言う複雑さも僅かに込めて。


「!?(……少し悲痛な表情を……そうか。彼は今より若くして全てを失ってしまった様だからな……)」

「……(眼鏡を取ってる千鶴に抱き付かれているとは少し羨ましいZE畜生~ッ)」

「……(だが其処が唯依ちゃんのつけ込む隙だと思うんだが……まだまだ先の事だろうなァ)」

「ふむ……君が"白銀 武"か?」

「!? はっ! そうであります!!」

「噂は私の方まで届いている。娘が良く世話になった様だな」

「それ程でも有りませんッ!」

「私への配慮やクーデターでの采配に置いても……だが今は聞ける雰囲気でも無さそうだな」

『…………』←その他大勢の皆様

「み、みたいですね」

「後に君とは腰を据えて話してみたいモノだ」

「まぁ今回は私などより娘さんと積もる話でもして下さい」

「うむ……折角 招待された娘の祝いの場だ。そうさせて貰うとしよう」

「有難う御座います」

「礼を言うのは此方の方だ。感謝する白銀少佐」

「はッ! 勿体無い御言葉です」


――――総理に礼を言って貰って感動した勢いで敬礼を返すと、彼は右手を差し出して来た。


「……(さ、流石は白銀少佐ね……七光りが嫌で避けてた私と違って"対等"にしか見えない)」

「暫し表舞台からは姿を消さざるを得なく不甲斐ない限りで申し訳ないが、今後の活躍を楽しみにしている。
 やがて再び表だって務める機会が有れば、出来る範囲の支援をさせて貰うつもりだ。"白銀 武"君」

「き、期待して待たせて頂きます」

「それにしても……君の影響力は巌谷君の言う様に本当に凄いのだな」

「はい?」


後に小耳に挟んだ話によるとクーデター後、榊 総理は自ら実権を殿下にへと移す様 配慮していたらしい。

クーデターを起こしてしまった事の責任を取ったらしいが、こうして命が有るダケで全然良いですよねェ?

さて置き握手を終えて一歩下がった榊 総理は妙な事を言い俺の後方に視線を移したので、振り返ってみると……


≪たったったったっ……≫


「お~い、たま~っ! ようやく任官出来たそうだな~っ?」

「ぱ……パパ!?」

『た、珠瀬事務次官ッ!』

「(いやアンタは来ちゃマジで不味いだろ!?)」


――――手を振りながら満面の笑みでタマパパが走って来る。コレで招待を考えた全員が来てくれました。


「……ッ……」

「……(慧?)」

「うお~ッ、たま~っ。出撃としたと聞いてパパは心配したんだぞ~?」

「い、いいい今は止めて~っ! 皆が見てるよ~ッ」


――――よって今回のパーティーは大成功かな? ……と感じたが慧が少し寂しそうに見えた。


「ふむ……(これも彼の人徳が成せる業……か)」

「どうしたの~? 父さん」

「何でも無いぞ。それよりツチノコの存在の有無の考察を続けるとしよう」

「うんっ!」

「……(流石に殿下には声を掛け無かった様だが……有り得るな)」




……




…………




……30分後。


「どうぞ~」

「ありがと」


全員がPXに集まったという事で、パーティーは慎ましく開始されており数十分が経過していた。

参加者をオサライすると先ずB分隊5名。俺・中尉・斯衛トリオ・課長・総理・事務次官・京塚さん達。

……んでもって何故か ゆーこさんも遅れて参加しており、俺は彼女に酒を注いで機嫌を取っている。

されど他のメンバーの様子が気になっているので、周囲を見渡す事による各々の様子観察は忘れない。


先ず冥夜は巴と戎を左右に座り、笑顔で話し掛ける2人に対して苦笑しながら受け応えている。

んで千鶴と珠瀬と鎧衣……いや美琴は互いに父親との会話を未だに続けており、その話が潰える事は無い。

ちなみに美琴は先日 左近さんと顔を合わせていたが、その時は僅かな時間ダケだったらしい。

ソレは(もう面倒だから呼称コレで良いや)たま も同じだ。先日は事務次官の来訪で有って親子の面会とは違う。

そしてまりもちゃんは何故か居座っている巌谷さんと話しており、時折 互いに笑みも見られている。

傍から見れば巌谷さんが彼女を口説いている様に見えなくも無いが、戦術機に関しての情報交換だろうね。

何せ まりもちゃんは技量が俺の知る限りでは最も高く、知識に関しては俺以上に有るからな~。

そして慧は……何故か神代と会話していた。恐らく不知火・カスタムをテストした者同士だからだろう。

互いの戦い方も妙に合っている事から、気が合うのかもしれない。う~ん、意外な事実の発覚ですねェ。


「ところで」

「何よ?」

「なんでゆーこさんが居るんです?」

「あたしは"一応"まりもの任官祝いで来たのよ。時間を無理矢理作って」

「あァ……成る程~」

「アンタひょっとして榊達の事しか考えて無かった?」

「!? せ、正解です」

「総理ダケじゃなく事務次官まで連れて来たのは評価できるけど、詰めが甘かったわね~」

「うぐッ」


――――正直 盲点だったZE。冥夜の言葉でB分隊ダケのパーティーだと思い込んでしまっていた。


「まぁ安心しなさい。流石に要人相手に絡んだりはしないから」

「それにダブルオー的な意味で今は"忙しい"ですね~」

「そう言う事」

「じゃあ俺ちょっと行って来ま~す」

「はいはい」


全ての酒を注ぎ終えると、俺はビンを片手に立ち上がりソレをカウンターに返すと方向転換。

そして会話が終わり冥夜達と合流した神代と擦れ違いつつ、一人となってしまった慧に近付いてゆく。

実は"このタイミング"をずっと計っており、ゆーこさんも分かって居たのか酒のペースを合わせてくれていた。

妙な所で気が利くよねぇ? 彼女ってば。……それはそうと、慧は俺に気付き少しダケ瞳を見開いていた。


「少佐?」

「よォ~、楽しんでるか~?」

「まぁまぁ……かな。何時もより食事も美味しいし」

「それなら良かった」

「……ねぇ」

「何だね?」

「凄くない?」

「なにが?」

「総理ダケじゃなく事務次官まで来てる」

「確かに凄いよな~」

「呼んだのは少佐でしょ?」

「そうだけど後者は半分以上の成分が親バカの成せる業だったと思うぞ。あと今は少佐じゃなくて武でいい」

「……ッ……武……」

「今度は何?」

「私達……頑張れるかな?」

「そりゃ~勿論。既にラストまで進んで生きて帰るか死ぬかの瀬戸際のレベルって辺りまで鮮明に分かるぞ」

「!? なんか……詳しいね。それに……幾ら何でも過大評価し過ぎだし……酔ってる?」

「付き合わされて多少」

「やっぱり」

「そっちこそ何だよ? 妙に弱気じゃないか」

「だってホラ……今日 武の部隊に任官した3人……」

「あァ~、ライト少尉達の事か?」

「うん。始めは米軍の衛士って事でバカにしてたけど……強いと思う」

「BETAとの実戦は経験してないから何とも言えないけどね(……しかしハッキリ言うなコイツ)」

「でも……気迫が私達とまるで違った」

「気迫ねェ」


≪貴官にも国連軍への任官と共に、突撃機動部隊への編入を言い渡す≫

≪はっ! このブリザ・スリーブスッ、己の肉が骨から削ぎ取れるまで戦います!!≫

≪――――ザワッ!!!!≫

≪(ブリザめ……強化し過ぎたか?)≫←勿論 武


「前の2人はともかく、あの人ダケは大人しそうだと思ったんだけど……」

「……(そう言えば極めつけのブリザの台詞が士官達の評価を上げてたんだったな~)」

「私は緊張してて、ハッ……ってしか言えなかった」

「いやソレが普通だから」

「妬ましい」

「またそれかッ! ともかく気にするなよ」

「けど」

「大丈夫大丈夫。腕は全然 変わらないから自信持てって。ライト少尉達と違って若いんだし」


――――と言うか米軍3人娘の実際の腕の程は明日確認するから分からないけどねェ。


「あっ」

「ん?」

「今の言葉で自信ついたかも?」

「なら良かった(……ってか疑問系……)」

「私はまだ若い」キリッ

「そっちかよ!?」

「それよりコレ美味しいよ?」

「どれどれ~」

「(……武……有難う)」

「(さっき迄の話は"それより"扱いかよ……まァ良いか)」


こうして身内も知人も来なかった彩峰を元気付けるのも兼ねながら、彼女と残りのパーティーの時間を過ごした。

生憎 俺の"余計な世話"の効果が有ったかどうかは疑問だったが……何時もの会話が出来て居るので大丈夫か?

しかし慧が"こう感じた"とはなァ……ブリザの台詞は熱血な性格から来たモンだろうが、勘違いって恐ろしいね。


「いやはや、神宮司中尉も其処までXM3に精通していたとは」

「ふふふっ。殆どは白銀少佐の受け売りですが」

「されど彼から仕入れていない意外な情報もあって有益でしたよ」

「恐縮です中佐」

「では難しい話など終いにして、どうですかね? 一杯」

「い、いえ私は……」

「そう言わずに。彼も飲んでいる様ですし、今は無礼講の場ですよ?」

「(白銀さんも)……ッ……だ、だったら御言葉に甘えて……」

「待ちなさい!!」

「香月副司令ッ?」

「生憎だけど、この娘は酒癖が悪いから飲ませるのはオススメしません事よ?」

「むっ……そ、そうなのか?」

「生憎お酒を飲んだ後の事は覚えていた試しが無くって……良く分かりません」

「どうやら命拾いした様ね~、巌谷中佐」


≪――――ぞくっ≫


「わ、わはははは。そんな大袈裟な」

「そうよ夕……そうですよ副司令ッ」

「とにかくコレは、あたしが頂き~っ。ゴクゴクゴクゴク」

「おぉ~、良い飲みっぷりですな」

「では巌谷中佐もどうぞ」

「おっ? すみませんな神宮司中尉」


――――ちなみに ゆーこさんがパーティーに来た理由は殆ど"この為"だったらしい。狂犬の名を忘れていたッ!




……




…………




「それじゃ~最後は3本締めで終えましょうッ!」

「面倒臭いわねェ」


≪ワイワイ ガヤガヤ≫


「(……戻って来てみれば、こんな事を……)」


壁|‐゚) ←月詠さん


「(冥夜様……楽しまれている様子で何よりだ)」


壁|ミ


「(……だが……)」

「よォ~っ!!」


≪パパパン パパパン パパパン パン≫


orz ←月詠さん


「(……私も……参加したかった……)」




……




…………




……2時間後。


「ねぇ放置プレイッ? これが噂の放置プレイなの!? 姉さん!!」

「絶対に違うと思うから落ち着きなさい」

「嗚呼……折角 編成の手続きを終わらせてたのに~っ! 何時 訪ねて来てくれるの!?」

「五月蝿いから早く寝てよテレサ……御願いだから」←されど勝負下着である




●戯言●
今回は突っ込みどころ満載で私も無理が有ると思った事が多々有ります。特に総理とか事務次官とか。


暁せんべい氏によるウォーケン姉妹です。こんな容姿を想像して御読み下さい!
http://www002.upp.so-net.ne.jp/shinjigate/itadakimono-cg-walken.htm

タニシ氏によるライト・ラーニング少尉です。フレアとブリザも気になります!
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=7660249


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