これはひどいオルタネイティヴ41(中編)「……冥夜、固定はこんなトコロで大丈夫か?」「問題無さそうです」「それなら良いけど……頑張ってくれよな?」「頑張る? 私は此処で座っているダケです。死力を尽くすのは、むしろ少佐の方でしょう」「あぁ~(そう言う意味で捉えたか)」「わ、私も別(膝)の意味で死力を尽くす必要も有りますが……」←小声「いやさ、今は強化装備を着てないから何時もより断然 揺れが激しく感じるだろ? いざ説得だ~って前にグロッキーしてたら大変だから、頑張ってくれって事だよ」「!? 成る程」「その点は大丈夫か?」「はっ、元より心配 御座いませぬ。それに耐える事は これより身代わりを担う私にとって、 必要最低限の任務です。元より意識を保てぬ事など考えておりませぬ故……」「ほほ~、なら余計な世話だったね」「と、とんでも有りませぬッ。御心遣い感謝 致します」「けど……ソレでも厳しいのは確かだから、なるべく無理な機動は抑えるようにはするよ」「重ねて感謝を」「じゃあ、皆と通信をするから少しダケ待っていてくれ」「分かりました」俺は冥夜を膝に乗せると、殿下の時と同じ様にベルトみたいなのでカラダを固定する作業を済ませる。そんな彼女は殿下から借りた私服の姿なので、これから激しい"揺れ"に襲われる事になるだろう。ジェットコースター等の揺れが当たり前だった俺や白銀ならともかく、彼女は戦術機に乗って間もない。よって"説得前に意識を失う"のが一番 怖かったけど、本人の言う通り彼女の志がカバーしてくれる筈。何せ自分が沙霧を説得しないと、帝国軍は助けられても決起軍は救い様が無くなるんだからな~。そう考えれば責任感が強い冥夜であれば、任務終了後に倒れてでも気力で説得 迄 漕ぎ着けるだろう。沙霧を見つけられなければA-01や帝国軍の救出のみで諦めるしか無いけど、その時はその時だZE。そんなワケで冥夜の気持を無駄にしたくねぇなァ~……と思いながら、俺は仲間達との回線を開いた。「お待たせ。皆 準備は良いかい?」『――――はっ!』×10すると計10人もの女性達のバストアップが出現し、俺の言葉に対し各々が真剣な表情で応える。メンバーは今更だが冥夜を除くB分隊4名+まりもちゃん。そして月詠さんら斯衛4名+篁ってトコだ。そんなウチ……まりもちゃんと後者の5名は何時でもイケるZEと言った様子なんだけど、やはりB分隊の4名は真剣そうな表情がらも、僅かに"緊張"による硬さが含まれていた。よって時間は無いのは確かなんだけど、彼女達が墜とされては困るので上官として声を掛けるべく言う。「しっかし、ちづ……榊や珠瀬あたりは反対すると思ったんだけどな~」『え、えぇえ~っ?』『私が反対……な、何故なんですかッ?』「榊は"任務は終わったんだから留まっておくべき"とか言うと思った。珠瀬は緊張的な意味で」『白銀少佐~ッ、壬姫さんの事 見くびり過ぎですよ~?』『……珠瀬は出来る娘』「ありゃ? だったら俺の見る目が無かったみたいだ。悪かったね珠瀬」『!? と、とんでも無いですっ! でも、私だって誰かの役に立ちたいんですッ』『榊については同意だったけど』『あ、彩峰ェ!?』「彩峰 自重。榊もイチイチ反応するなって」『サーセン』『す……すみません』「んで実際のトコロはどうなんだ?」『反対も何も仰っていた様に任務は"終わった"のですから、むしろ留まる理由が有りません。 撤収命令が下されたのは米軍のみですから、手が空いている我々は一刻も早く救出に向うべきです!』「ですよねー☆」『……ですが……』「どした?」『少し前の私であれば、確かに反対していたのかもしれません……国連軍の衛士と言う立場に固執し、 "与えられた任務 以外は軍人として行うべきでは無い"と、帝国軍 衛士の状況を省みずに……』「だけど、今は違うんだろ?」『はい。これからの作戦は軍人 以前に人として行うべき事だと思っています』「良い考えだと感心するが、何処も可笑しくは無いな」『あ、有難う御座います』『妬ましい』「其処は妬むトコロ違うから!!」『あはははっ、何だか全然 緊張感が無いね~?』『…………』ちょっ……鎧衣、それは思ってても言うなよ!! まりもちゃんが無言で睨んでるだろッ!?しかも視線には気付いて無いみたいだし、相変わらず空気を読まない奴だ。良いぞ、もっとやれ。だけどB分隊の緊張が解けたのは確定的に明らか。よって俺は次に月詠さん達に視線を変えた。何だか蚊帳の外だったし声を掛けるべきだと思ったからだ。彼女達には少しダケで良さそうだけどね。「月詠中尉達も すんませんね、余計な戦いに付き合わせる事になっちゃって」『それは申されるダケ野暮と言うものです。我々も榊 訓練兵と同じ考えですから』「でも"彼女"が殿下の身代わりになるってのは危険だとは?」『……否定はしませんが、冥夜様が そう決められたので有れば依存ありません』「じゃあ、むしろ望むトコロって感じッスか?」『仰る通りですね。殿下には大変 恐縮ですが、より力が入ると言うモノです』「ですよね~」「……(月詠が何を言っているかは分からぬが、そなた達に感謝を)」『決起軍など、冥夜様を乗せる白銀少佐の手を煩わせるまでも無いです!』『直ぐ様 例の国連軍 中隊を救出し、沙霧 大尉の説得に繋げましょうッ』『是非 先陣は私達に任せて頂きたいのですわ~っ!』「まぁ、俺の機体は無理な機動は出来ないしライフル持ちだから……それが無難だね」「……(頼むぞ皆……決して命は落としてはならぬぞッ?)」←人形を握りながら「そんで篁は――――」『!?』「――――言うまでも無いかな?」『は、はい! 月詠中尉らと同じ"突撃機動部隊"として先陣を担わせて頂きます!』「頼んだよ~?」『はっ!(言うまでも無い? そう言って頂けたと言う事は……私を信頼してくれているんですか?)』「なら全員 心の準備はOKだね? 良し……全機 急いで出撃するぞッ!」『――――了解!!』×10「と言っても各員、成るべく目立たない様に"出る"様にしてくれ!!」『難しい注文』「まぁ~、気持ち目立たない様にって感じで良いさ」『彩峰ぇ。そろそろ、いい加減にして置けよ?』←まりも『サーセ……ごめんなさい』『ふふん、相変わらずね貴女』『……ッ……(妬ましい)』≪篁≫≪は、はい?≫『……(と言う事は、また彼が私に縋りたい・頼りたいと言う素振りを見せてくれるのかしら?)』≪食べさせてくれないか?≫(30話・後編 参照)≪……ッ!?≫『……(だったら今度は……その瞬間を絶対に逃さない様にしないとッ)』………………冥夜の吹雪F型の中に強化装備姿の殿下を残し、1番艦を(気持ち的に)コソコソと出ると、流石に11機 編成にもなるので、当たり前の如く米軍の皆さんには気付かれた様だった。しかしHQは何も言っては来ず、大方 多少の後ろめたさは感じているのかもしれない。"行くな"と言われようが完全論破してやるけどね。いや、そんな時間は無いし適当にスルーになるか。≪――――ヴンッ≫『白銀少佐』「あれっ、ウォーケン少佐」『突然の秘匿回線すまない。やはり行く様だな』「えっ? あぁ……そりゃ仲間が殺られるのを黙って見てるワケには いきませんからね~」『……そうか』「それで、何の用なんです?」『其の前に妙に思ったのだが、吹雪が1機 欠けている様だな』「えっと、ソレなんスけどね……」――――俺は超手短に冥夜を殿下の身代わりにする"作戦"について説明してしまった。『成る程……凄まじい発想だな』「有難う御座います」『いや、別に褒めて無いが……とにかく武運を祈る』「そりゃど~も……って、肝心な"用件"は何なんです?」『そうだったな。今更 私が言えた事では無いが……』「…………」『米軍の衛士 全員が、今回下された撤収を本意と思って居る訳では無い事ダケは理解して欲しい』「Hai!」『なッ……』「何 意外そうな顔をしてるんです?」『め、命令とは言え行った事が行った事だ。指揮官として小言の2・3は覚悟していたんだがな……』「やだな~、命令を下したのは あくまで司令部。ウォーケン少佐に当たる気は無いですって」『大したものだな。どうやら私は貴官を見くびり過ぎていたらしい(……特に年齢でな)』「買い被りですって。――――それじゃあ」『うむ。忙しい所 すまなかった』「いえいえ」≪――――プツンッ≫『白銀少佐、何か有ったんですか?』←唯依「いや……気にしないでくれ。とにかく急ごうッ!」「……(ウォーケン少佐が何を言われていたのかは分からぬが、やはり非は上層に有りか)」HQから通信が来たらどう対応しようかな~とか思いながら機体を慎重に操作していると、意外にもウォーケン少佐から秘匿回線が入り、どうやら俺たちを気遣わずにはいられなかったらしい。確かに彼の性格を考えると、このままサヨナラとなっちゃ~後味が悪い思いをしそうだしねェ。よって彼の謙虚さに感謝で応えると、何か言いたそうな膝の上の同乗人を気にせず操縦を続けるのだった。「少佐、何時までも機体から出て来ないで何をされて居たんです?」「テスレフか。突撃機動部隊の指揮官と少し話を……な」「彼にですか? どうやら再出撃した様ですけど」「どうやら、取り残された部隊の救出に向うらしい」「やっぱり そうでしたか」「それも、何とも斬新な作戦でな」「"斬新な作戦"……とは?」「簡単にしか聞いてはいないんだが、何と殿下の身代わりを……」――――けど迂闊にもウォーケン少佐に"作戦"の内容を話した事で、意外な展開を生んでしまう事となる。……………………5分後。≪ゴオオオオォォォォッ!!!!≫「……ッ……」「冥夜、大丈夫か?」「今の所は特に(……やはり操縦が御上手だ)」「そっか。でも少し強張り過ぎだ、自然にしてる方が楽だと思うぞ?」「わ、分かりました」――――勿論、強化装備 姿じゃない為により強い尻の感触を和らげる的な意味で。「……さて、もう半分くらいは進んだと思うんだけどな……」「行き先は此方で正しいのですか? 白銀少佐。私は何も見えませぬ故」「う~ん、さっきマップを見た様子だと合ってると思うんだけどね」「!? 考えてみれば、HQとのリンクは既に途切れている……」「そう言う事。だから戦術機の周囲 数百メートルしかない索敵に頼るしかないってワケだ」「そ、それでは……」「大丈夫だよ。何とかして見せるさ(……たぶん)」『白銀少佐!!』「うわっ、びっくりした。あれっ? 君は……」『えへへっ』「イリーナ中尉の友達No2ッ!」『!?』≪――――ずるっ≫米軍に頼らず出撃したのは良かったけど……今の俺達には"司令塔"と言うモノが無いのだ。先程までのHQは言わずともながら、最初にリンクしていたHQも今の騒動で忙しいのか繋がらない。よって1番艦内でコピーした地図を頼りに進むしか無く、それダケ時間が無い俺達は急ぐ必要が有った。でも数分で大きな状況の変化は無いだろうし、索敵内に戦術機が入れば直ぐに救出に移れる。だからA-01を見つけれるのを信じて進むしか無かったが……突然 回線に入り込んできた女性が!!確かイリーナちゃんのお友達No2(妹)であり、そのままを口にすると彼女は軽くコケた様子。「お友達No2さん?」『そ、そんな呼び方しないで下さいッ! テレサって名前が有りますから!!』「あぁ、テレサ中尉でしたね。……で、何ですか? 今 忙しいんスけど」『此方 状況 故に臨時で立ち上げた国連軍のHQです。A-01の地点へと誘導します、白銀少佐』「おっ? そりゃ有り難い! じゃあ、御姉さんも?」『はい、他にも緊急出撃している国連軍の管制に当たっています』←実はジャンケンに勝った「成る程」『ではっ! このテレサ・ウォーケンに御任せ下さい!!』「んじゃあ、早速 宜しく御願いしま~す」『了解しました。それではHQよりアルカディア・207各機へ――――』「……あれっ?」←何かに気付いた『(白銀少佐、戦闘中には是非 罵倒する様な鼓舞をッ!)』……………………管制に入ってくれたテレサ中尉に誘導されつつ、A-01との合流を目指して3分後。広がったレーダーの範囲内の前方に、少数の青マーカー 及び大多数の赤マーカーが現れた。ちょっ……もはや50機ってレベルじゃね~ぞ? こりゃ洒落にならんでしょ……皆 生きてるのか?『!? 目標 捉えました、距離 約2000ですッ!』「12機とも無事なんスか!?」『直ぐに確認します。 ……はいッ、未だ健在な様ですが かなりの戦術機に追撃を受けている模様!! 中には10機以上に追われている者も居ますが、何とか応戦しながら徐々に後退していますッ!』「応戦しながら? ……どう言う事なんだ?」『分かりかねます(彼女達の部隊はシークレットな事が多いのよね。今はソレは関係なさそうだけど)』「篁は どう思う?」『生憎 私も……A-01の実力であれば振り切れる気はするのですが』「だったらスピードを上げるしかないな。悪いが冥夜、思いっきり飛ばすぞ?」「ご遠慮なく」「各機 最大戦速だ、遅れるんじゃないぞ!?」『――――了解!!』×10『(嗚呼、少佐 格好良い~っ!)』←テレサ………………「チッ……これが最後のマルチ!!」≪ドオオオオォォォォンッ!!!!≫『ぐわああぁぁッ!!』『くそっ! また やられたのか!?』『一体 何なのよ、あの武器は!!』『それよりも本当に不知火なのか!? あの動き、有り得ないぞっ!』『とにかく囲むんだ、留まる気みたいだからな!!』『そして米軍を根絶やしにするのだッ! 我々は まだ"終わった"訳では無い!!』≪ドパパパパパパパパッ!!!!≫≪――――ドォンッ!! ドオオォォォンッ!!!!≫「くっ……こちらヴァルキリー01ッ、10機を相手に何とか後退中! そっちはどう宗像・風間!?」『少々 厳しい……どころでは無いですね』『しかし、下がり過ぎると涼宮中尉が……』『ですから何としてでも此処は!!』『無茶しないでよ優理子ッ、アンタが死んでもアウトなんだからっ!』(葛城)「大尉の方は!?」『そろそろ限界かもしれんな……いっその事、涼宮達を抱えて でも離脱するか?』『……やるなら付き合いますよ?』(麻倉)『か、神村さ~ん! 弾が切れちゃったんで、これ以上の支援は無理ですよぉっ!』(高原)『あァ~もうッ、どうすりゃ良いってのコレ!?』≪ゴオオオオォォォォッ!!!!≫「!? しまった……抜かれた!? 茜・築地・柏木ッ、アンタ達 何してたのよッ!」『す、すみません~っ』『こっちは自衛で精一杯で……』『お、お姉ちゃん!?』≪ズシンッ、ズシンッ!!!!≫『コレ程しぶとい相手となれば……』『管制を潰せば終了だろうッ!?』≪――――ガチャッ≫「は、遙ァ~!? 誰でも良いから何とかしなさいッ!」『風間・柏木ッ! 我々の事は良い、絶対に撃たせるな!!』『り、了解!』×2『え!? は、背後に敵機……!?』『そんな……指揮者を120ミリで狙うと言うの!? 間に合わせないとッ!』『囲まれてるから狙撃は出来ないよッ、振り切ってから当てなくちゃ……』『抜けられたのは5機……これ迄なのか?』←みちる≪――――カカカカッ!!≫『それほどでもない』≪ドパアアアアァァァァンッ!!!!≫『な、なにっ!? 腕が……何処から撃って来た!?』「えぇ~っ? う、嘘でしょ……」『――――白銀少佐!?』×13……………………やはり米軍より国連軍の方が頼りにされている。部下達への激励や突然の通信 等で俺はA-01の支援に遅れてしまったんだが、彼女達も精鋭部隊と言う事で何とか決起軍の追撃に耐えてるみたいだった。ところがアワレにも前衛が崩れそうになってるっぽいのが、リンクでの会話で聞こえて来た。どうやら弾が無いらしく「はやくきて~はやくきて~(Cv水鳥)」と泣き叫んでいる彼女達の為に、俺はSⅡ型の噴射を最大限に使って、普通なら まだ着かない時間で急遽 参戦すると……『もう着いたのか!?』(Cv美冴)『早いです!!』(Cv祷子)『来たッ! 少佐きた~!』(Cv晴子)『白銀少佐が来てくれたわ!!』(Cv茜)『……これで勝つる!!』(Cv水月)……と言う大歓迎は残念ながら無かったのだが、120ミリを構えていた敵の不知火は、アワレにも武器を右腕ごと失っていた。勿論、謙虚にも急所を外してやったのは言うまでも無い。「もう勝負ついてるから」『うわっ!? さ、避けろ!!』そんな冗談はさて置き、ギリギリ間に合った様だな……今の射撃で此方に注意が向いた様で、涼宮(姉)が乗っていると思われる指揮者は俺達の機体の横を無事に通り過ぎて行った。全く……逃げる車両の背後から120ミリ当てるとか、爆死ってレベルじゃね~ぞ? 決起軍ヒドス。しかし殺す事は出来ないので適当にライフルで牽制すると、彼らが散開したのを確認した後……「アルカディア03!」『はっ!』≪――――ゴォッ!!!!≫『なっ……武御雷』『は、速いッ!?』[ムーン・スクレイパー]月詠さんに声を掛け、その瞬間に彼女の武御雷(赤)が5機の不知火に向って突っ込んだ!!対してスピードに反応できない横並びしている5機に、半月を描くように一太刀で全機を斬るッ。……ちなみに技の名称は、今の攻撃が余りにも似ていたので付けたダケだから気にしないでね?『そ、そんな……』『馬鹿なァ!?』≪――――ズドドオオォォッ!!!!≫そんな月詠さんの技が決まった直後、5機の不知火は時間差で頭部が大破した。直後 仰向けに倒され地面を震わせると、月詠さんは何事も無かった様に体勢を直す。よって最も前に出た彼女の機体の真横までSⅡ型を動かすと、篁の機体も俺の横にやってくる。≪ズシンッ!!!!≫×3すると何故か神代達の武御雷(白)3機が俺らの正面に……そうか、冥夜が居るから守ってくれるのね。ふ~む……左に月詠さんの武御雷(赤)・右に篁の不知火S型・そして正面に武御雷(白)が3機か。背後には何時の間にか まりもちゃんの不知火S型と吹雪F型5機も来たし、こうなったら俺は無理に戦うワケには いかないな……いや、無茶は出来ないって意味でだよ?A-01も涼宮(姉)が乗った車両を逃がす目的で徐々に後退せざるを得なかった様子だし、速瀬 辺りなら俺達の援護くらいなら喜んでしてくれるだろう。……既に立場が逆な気がするけど。よってライフルで支援する程度で俺の仕事は済みそうだ。それだと冥夜の負担も少ないしね~。そんなワケで俺は"ある御方"の存在を考えつくと、先ずはソレに成り切る事にしちゃったんだ☆「では唯依さん、真那さん!!」『!?』×2――――正直2文字 必須な為 名前で呼ばなくてはいけなので、少し不安だったんだけど。「懲らしめてやりなさい!!」『……はっ!!』×2――――僅かなタイムラグで原作みたく応えてくれた。2人は斯衛だし、やっぱ大丈夫でしたね☆『(し、白銀少佐が名前で!? それだけ私を……)』『(何故か滾(たぎ)るッ! 悪くは無い気分だ!!)』「(月詠……妙に張り切っているな。私や あの3人にしか分からぬだろうが……)」●戯言●どうにかイルマ少尉のフラグを考えようとした事で無駄に2週間も費やしてしまいました。よってタイトルの様な無理矢理な展開になりそうです。次回は更新を早くしたいですね。ちなみにピアティフの友人姉妹がウォーケン少佐の妹だと言う事は初めから決めていました。●おまけ●http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=5243261タニシ氏による、何だか犬っぽい神代少尉。恐らく20話のイラストだと思われます。http://www002.upp.so-net.ne.jp/shinjigate/itadakimono-cg-siranui-c.htm暁せんべい氏による、社霞が設計した不知火・カスタム。(不知火S型・白兵改造仕様とも言う)