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No.34254の一覧
[0] MuvLuv Alternative Possibility (TE&Alt) オリ主[Haswell](2013/03/11 22:45)
[1] プロローグ[Haswell](2013/08/23 18:40)
[2] 横浜基地にて[Haswell](2013/08/23 18:41)
[3] 想い[Haswell](2013/08/23 18:46)
[4] MANEUVERS[Haswell](2013/08/23 18:51)
[6] War game[Haswell](2013/08/23 19:00)
[8] Alternative[Haswell](2013/08/25 16:33)
[9] 番外編 試製99式電磁投射砲[Haswell](2012/10/29 02:35)
[10] Day of Days[Haswell](2012/10/27 22:34)
[11] Project  Diver[Haswell](2012/11/06 23:11)
[12] Dog Fight[Haswell](2012/12/03 20:55)
[13] Active Control Technology[Haswell](2013/03/12 21:28)
[14] Tier1[Haswell](2013/06/13 16:56)
[15] FRONTIER WORKS[Haswell](2013/08/23 01:10)
[16] ATM[Haswell](2014/01/02 03:12)
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[34254] 番外編 試製99式電磁投射砲
Name: Haswell◆3614bbac ID:a910b73a 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/10/29 02:35
TEとオルタの話を標榜しながら、全くもってTEの要素が皆無なので
このような形で挟んでいくことにしました。
まさか本編を無理やり繰り上げるわけにもいきませんので。

DVD&BD 第二巻発売記念でもあります。
















多数の光に遅れる事数秒、激しい爆音が轟き大地が揺れた。 

的は粉々に砕けており射爆場の壁に大穴があいていた。

「おおっ」

居並ぶお歴々から歓声が上がった。
これ以上ない大成功と言っていい。 巌谷 英二は横目でそれを眺めつつほっと肩をなでおろす。
本来の問題は“第2射目”からなのだが、今は余計な事を口にするべきではなかった。
機関部が横浜製ということでただでさえ渋い顔をされているのだ。これ以上のマイナス要因を悟られるわけにはいかない。

「では、詳細なデータや進捗状況等、詳しい話は会議室の方で」

「では進捗状況を聞かせてもらおう。」

巌谷 英二はお歴々を伴って退出した。

とたんにメーカーから出向のエンジニアや整備兵などの張りつめた緊張の糸が切れた。


雨宮は苦笑いを浮かべる。自分もきっとあのような表情なのだろう。

試射を終えて整備ガントリーに帰還する不知火の横を歩きながら、なんとか滞りなくデモンストレーションが終わったことに安どのため息をついた。



試製99式電磁投射砲

帝国国防省・戦術機技術開発研究所 第三地下格納庫 1999

「中尉、お疲れ様です。」
私はタラップを降りてくる篁中尉にタオルを手渡した。中尉はあまり疲れたといった風はない。昔からとても生真面目な人だったからこのくらい何ともないのかもしれない。
「なんとか見破られずに済みましたね。もう一度などと言われたらどうしようかと内心ハラハラしていたのですが、巌谷 中佐のお蔭で何とかなりましたね。」


「ああ、そうだな。」

篁 中尉の気落ちした雰囲気に長年の付き合いのある雨宮は直ぐに彼女の癖が出たことを察知した。

「中尉。こればっかりは仕方がありません。私たちがどうこうできるような問題ではないんです。私たちは今与えられた中での最善を尽くし、何事もなくデモンストレーションを終わらせることが出来ました。 これでいいんですよ。」

そういって篁 中尉に笑いかけた。自分より少し年下の譜代武家の隊長は自らを厳しく律するあまり、時々防ぎようのないことですら自らの責任にしてしまうことがあった。
当初こそうまい対処方法がわからなかったものの、今となってはお手の物である。


私たちは共に不知火より外されつつある試製99式電磁投射砲を見やった。
つい最近開発が完了した世界初のレールガンだ。
機関部は悪魔の横浜製。使用されている技術も子細なスペックですら不明の代物である。
毎分800発の砲弾を吐き出す砲身はダメージを受けやすく、現在の段階では第一射を撃ち尽くした時点で、使用不能になってしまう欠陥兵器であった。しかしもしこれが完成すれば、狭いハイヴ坑道内で簡単にBETAを殲滅することが出来る。 二人はその光景を思い浮かべるだけで全身が奮い立った。


「…この後はヴォールクデータを使った99式電磁投射砲によるハイヴ殲滅演習の予定だな。」

篁 中尉はそうつぶやいた。何処か待ちきれないといった表情が浮かんでいるのが手に取るように分かった。
新しい玩具を前にして喜ばない子供はいない。

「待ちきれませんね。」

「ああ、まったくだ。」

「そういえば、今度、京子様もお見えになるそうですよ。」

「! そっそうか。その時に無様な姿をお見せするわけにはいかない。」


二人は所属している部隊の隊員たちの元に向かって歩み始める。
これから先、彼女らの身に降りかかる困難はまだその片鱗を見せていない。


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