※今回はおまけということでSSとしては本来、不適切とされる表現方法を取っております。そこのところについてはなにとぞ容赦願いたいと思います。※おまけ『ドナウ陣地のとある日常』~東欧同盟地上部隊の日常風景にて~やっと終了だよ…陣地掃除やっとかよ。おっせぇってのうっせえよ…あっそうだ。また良い情報が手に入ったぜ?なんだ?さっき、となりの部隊の奴らが噂してたんだが、またコンスタンツァ港に輸送船団がついたらしいどうせ、また戦術機とかだろ。あの日本部隊のためのさ。俺達歩兵には関係ねぇよ。それがだ。なんと赤マルがついてやがる。んっ?それ当り前じゃねえのか?日本の部隊のためなんだしバ~カ、あの日本の部隊は一応国連軍ってことになってるから、いつも日本の輸送船で来ないんだよ。だからいつも船籍偽造して持って来てんだよく知ってんな俺の弟がそっちから分け前もらってるらしくてなずりぃぞっ!!知るか!俺が言いてえよ!!…でだ。その赤マル、えっと「日の丸」だったか?それがついてるってことはだ。なんだ?支援物資ってことだよ…いつも通りじゃんはぁ…ホントおまえ頭わるいのなうっせだからこのドナウにくる支援物資や軍需物資ってのは、来る場所がだいたい決まってんだよ。へぇ~北アフリカからの装甲車両や自走砲、これは国連で決まった国際計画から回ってくる代物で俺達歩兵には関係ないヤツで少ない。機甲科とか砲兵科のやつらが最近喜んでたのはそれか次に南米や南アフリカ、ソ連、中国からの資源、これが一番多い。そんなところとまで貿易できるようになったのか?以前まではソ連かアフリカとかからだけじゃなかったか?それはあれだ、日本のおかげってやつだな。仲間で大国のソ連や中国のところにしたってBETAとの争いで今じゃあ海運なんてあって無いようなもんだ。だから最近の国連の動きに乗せてあの国の販路を間借りさせてもらってるらしいんだわ日本さまさまだなだなでもアメリカの犬っころがここまですげえとは思わなかったわ…それにしてもその資源は何に使うんだ?国内だけだと量が多くないか?これは俺ら同盟のドイツ野郎が手先が器用だからな。加工して輸出したり兵器作るためのもんだ。BETAのせいで、おれらの人件費は異常に低くなってるからな。また日本の仲介で商品を世界に売ってんだとよマジで?なんで日本はそこまでしてくれるんだ?さぁ?友達が少ないからじゃね?ひでぇwwwwで、その資源の代わりにソ連製の戦術機やら重火器をコピーして輸出してるわけだ。時々日本車のテクニカル改造車が乗ってくるけどな。資源にまぎれてまあ食い食い扶持ってやつか。そういうことだ。他の食い扶持はあれだな。BETAの死骸。あれ臭いから嫌なんだよな~重いしキモイしって言っても金になるんだから仕方ないだろ…歩兵の最近の仕事はBETAの死骸の回収って言ったら国民はどう思うのかね落胆はするだろうなまあ隊の仲間から被害が出ない任務なのは助かるけどそう思って働けよ。士官様にはノルマもあるし、出来高で将来、兵站コースに行けるらしいぜ?こんな前線からおさらばしたいからなだから最近士官様がうっせえのか。腐る前に持ってけって。それは腐るからだろ…まあ成績が良かったら俺らも飯とか装備とか回してくれるからなでも宇宙人の死骸で食い扶持を稼ぐってホント時代がファンタジーになったな。まぁ…宇宙人と戦っている時点で、な。違いない。で最後に日本や東南アジアから食料と弾薬だ。おっメシかおまえ…これは世界第1位の輸送船団を持つ、日本だからこそできる芸当ってやつなんだぜ?こんな危なっかしい黒海まで定期的に輸送できる国なんてそうはいない…オマエ何時の間に日本好きになったんだ?粛清されるぞ?ないない、士官のほうが日本に心酔してるしな。それに飯が上手いし、部隊広報で回ってくる漫画とニンテ○ドーあれがおもしろい。今、テトリス1位のTTT様はおれのことだぜ?…まぁ確かに飯は上手くなったよな最近。前まで飯はひどかった…ジャガイモが丸ごと、塩っけしかないスープ。パンは硬くて「俺たちは戦車級じゃないっ!!」て嘆いていたからな。マシなのはアメリカ製のMREかイギリス製の携帯食料って時点で泣けてくる。マジでBETA肉入れてるのかと思ってたぜ。チョコレートが救いだったわ俺。今じゃ、日の丸がついたクローバーマークの牛缶やらクジラ缶、豚缶、カレー缶とかが大人気だからな。ビーフシチュー缶が俺のジャスティス!!ばかwwwもうあれを味わったら米製のステーキがサンダルの底にしか見えない。言えてるwww俺達喰ったことないけどなwww日本のは合成食料が結構入ってるらしいじゃん。なんで天然の使ってるイギリスとか負けてんの?料理がないからさ<キリッばかwwwまぁ冗談は置いといて、日本では東南アジアや前線からの食料と国連とで作っている合成食料や工場産野菜なんかを混ぜて作ってるらしいぞ?へぇ~で世界でも食えるように最近になって味を各国仕様にしてるらしくて、俺らの舌にも合うんだとそうでなくても他と比べるとな…しかも日本でもオベントウという伝統的な携帯食料術があってだな。出た、お前のニヒ日本知識聞けって、でだ。そのオベントウというヤツのお陰で冷凍食品やら簡易食糧が発達したらしく、あんなにレパートリーがあるのは民間にも使ってるヤツもこっちに輸出してるらしいぞ?本当かよ…軍用に耐えるのが民間に出回ってる国って…あのカップ麺だってそうだ。あれ半端じゃない。お湯入れて、3分間BETA殺すだけで出来るんだからスゲーよ。神に感謝してるわ。隊長~ここに戦闘中にカップ麺食ってるヤツがいます嘘だよ嘘ッ!!!冗談だよ、言うわけないじゃないか同士…ってことで今度食糧融通してほしいのだが?クソッ!!今度な。ありがとさん、話は戻るけど俺はカップ麺、音立てちまうから好きじゃないだよな。バカ、あれは音立てて食べるもんなんだよ!!そうなんだ。あっ感謝してると言えば、今じゃドラム缶サイズのビーフシチューを開発してくれたことに感謝してるぜ。部隊全員で食える。日本のはそれまで小型にしなくて良いほど軍用食糧が小さいかったからな。俺らは子供かっwwwってぐらいだったからな。あとスプーンの先にフォークついてるヤツ。アレ作った日本人尊敬するわ。sporkだろ?あれ日本が発明したわけじゃないらしいぞ?じゃあどこだよ?どこでも良いじゃね?広めたのが日本ってことで。だな。起源がどうの言うやつは歴史がないってことを吐露してる証拠だからな。いきなりなに、かっこいいこと言うなよ。わりぃ///日本ってことで思いだしたけど、あの日本人の大佐がモテるのかわからない…あぁ~あの国連軍の。あれだ、包容力ってやつじゃね?ちげえよ。あれだ、人生最後のモテ期突入してるだからだ。戦場の運を犠牲にしてだけどな。死なないでほしいけどな。あれ?オマエ大佐に惚れてんの?男なのに?ちげえよっ!!大佐は良くも悪くも戦場以外ではプライベートには詮索しないし、あれでもバイリンガルだからな。差別もしない。それになによりあのクローバーマークのなんだっけ?あの財閥。ミツヒシだろ?発音しにくいんだよな。あれ。そう光菱。あれからの支援を廻してくれるのは大佐がそのお偉いさんと仲が良いかららしいぜ。ほう…だからじゃねぇのか?なにが?さっきのモテるって話。それだそれに加えて20代で大佐、しかも巨大財閥のコネもあって、不用心…じゃなかった隙もあって優しい。顔は…まぁ日本人だから若く見えるしな。金、人格、コネ、あとは顔は及第点。モテねぇわけねぇだろ。ただでさえ男がいねぇんだからよ。大佐あれでも30代後半らしいぞ?えっ?マジで?さすがは日本人だな。"KI"ってやつで若さを維持してんだ。それ中国じゃね?同じじゃねえの?さぁ?でもさっきの男がいないって理論だと俺らがモテない理由がわからん……………顔か、顔なのかよぉぉぉおおおおお!!!おい叫ぶなっ!!やべっ!!!中尉来た「おいっ!!!そこのおまえら、なにくっちゃべってる!!」もうしわけありません!!×2「な に を くっちゃべっていたかを聞いているのだ。」いや、えっと…クロノ大佐がなぜモテるのか、コイツが言いだしてあっ!!てめぇ!!!てめぇからだろっ!!言いだしたの!!「黒野大佐? ああ、あのお方か…それは決まってるだろう。まず地位、金、人格がそろっていて顔は及第点。」ほらな 「それに加えて、結婚すれば日本への移民権が手に入るのが大きいな。結婚出来たら自分はいまや夢とかした専業主婦になれるんだぞ?夫はおまえらと違って戦場で死なない可能性が高いのもポイントだな。不安も無く恋愛感情を抱ける相手だ。だからこそ、この地獄から抜け出すためにも己の生存をかけて恋してるわけだ。まぁ、女は生き抜くために恋に恋してるというわけだな。わかったか?」(……知りたくなかった)×2でも大佐結婚してますよ?「たしか東洋では オトコノカイショウ という言葉があってな。その力が男にあるのなら女を何人でも娶っても良いという風習があるらしくてな。ならばあの大佐も良いのだろうと考えているらしいぞ?」(たぶんだが絶対にちがうっ!!それっ!!)×2「それにだ。最近の我が国同様、男手が少なくなった国では一夫多妻制を良しとする国が増えてきている。異国で暮らす?そんなもの、女仲間で共謀して数人で大佐の懐に入ってしまえば良い。もちろん大佐のせいにするのを忘れずにな。」あれっ?具体的だ。まさか中尉?「なななにを言っているっ!!!」大佐ェ…じゃあ、少佐や大尉などは?クチキ大尉などはイケメンで、日本のコノエ?というロイヤルガーディアン出の貴族らしいじゃないですか「クチキ大尉もモテてはいるのではないか?だがそれは恋人としてまでで、結婚はその本国にいる貴族連中が許さんだろう。そういうことを含め、今回派遣されている日本人の上位幹部のうち、血統的にも性格的にも懐が甘そうなのが大佐、グンと下がって愛染大尉くらいだ。まぁそこらへんだろうな。この国の上が許すのは。結婚すればこちらとのパイプを作れるのだからな。」(愛染大尉と言われた瞬間、なぜか女性自身が大尉に刺されている映像が脳裏に…)あれっ?ザラキ大尉は?「おまえ、あれがモテると本気で思うか?」…そうですね。「他にもめぼしい者はガードが堅かったり、周りの副官がうるさかったりするからな。あとは移民する予定の者か…これもあちら側からしてない。家族と共に移民するために戦場で戦っているのだから、下手にスパイ疑惑を増すこの異国での恋愛など、しようとしてもできんだろう。」本国から来ている中尉以下の者はどうなんです?懐が甘い者が多いのでは?「中尉階級から下の連中は階級が低すぎて将来がわからんし、下手な者に手を出して、こちら非協力的な組織に属していた場合が怖い。だからこそ中隊を任せられ、ある程度の派閥に属するかが分かる大尉あたりからが狙い目なわけだ。それになにより下位士官は外に出てこんからな。基地内に籠りっきりが多い。」保護されているわけですか…それにしてもやけにくわしいですね…御自分で調べたので?「女を舐めるなよ?女性士官だけの情報ルートがあるのだよ。黒猫マークがついた手紙に入っていてな。確か、そういう面でのスパイがいるらしく、確かヨルイチと言ったか……値段は少々高かったがな。」(怖ぇええええ!!!)×2《こうして東欧軍の日常は過ぎていくのであった…第五話へ続く…》*************************************※1 世界の海運事情と中東の歴史1965年 低燃費の船舶が開発される 海運コスト低下1972年 日本、船舶保有量世界2位に1974年 中東へのBETA侵攻により石油価格上昇。BETAオイルショックにより一時的に世界海運需要が低下、石油備蓄法の制定※この時期より中東諸国による北アフリカ湾岸基地への備蓄計画スタート並びに中東諸国の政府系投資ファンドの設立が相次ぐ同時期、中東三強(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、帝政イラン)に売られたF-4の戦果により中東が一時安定。三強国以外の中東諸国が石油利権による莫大な金を使い、割り当て枠が決まっていた戦術機を買い漁り始める。1975年:世界海運、中東石油備蓄により中東に売却されるタンカー船増加。BETA被害における人員損害を嫌った各国は、輸送船舶における自動機械化部分の増加が始まる。と同時にその方向性で先を行く日米へのタンカー発注増加。1976年:原油価格 BETAオイルショック以前の値段まで下がる※海運景気上昇、日本輸出需要増加により日本船舶量さらに増加。造船増加量世界1位に。主要輸出物:前線国家への合成食料、兵器輸出(軽量軍艦・軽装甲車・軍用電子機器など)、民間物資、自動車など1977年:アメリカの中東諸国への優遇措置(F-4、F-5)に対し、優遇とメンツを失った中東三強国が次第にアメリカへの不信感をあらわに日本企業、中東三強に接近。1978年:中東において第1次聖戦連合軍を形成。(後の中東連合オブザーバーにエジプト、リビアが参加)1979年 石油公団法、備蓄法の改定日本国内において近年の造船景気に当て込み、民間のスーパータンカーを流用した戦術機母艦計画は浮上。純粋な空母型を望む声も大きかったが、水上露出面積の大きい空母型を運用するよりも日本近海においてでは、コスト当たりの輸送量が見込めるスーパータンカー流用型に決定。※事実、日本近海限定においての渡洋攻撃力はアメリカを抜く量の戦術機輸送力を持ち、2001年の甲21号作戦においてその輸送力を世界に知らしめている。1980年 造船業頭打ちに。この年からの2年間で国内第4位三満汽船、第7位の中村汽船の負債が溜まり始める。1982年:光菱、対米不振の続くサウジアラビア、UAE、帝政イランに接近。光菱商事、日本郵送の持つ世界中の国外海運基地周辺の土地収用後、備蓄プラントの建設を推進。 光菱 造船業拡大を開始。同時に政府系中東ファンドに対し、技術力の見返りに日本国内赤字企業に対しての共同株式売買を約束。光菱財閥傘下、子会社企業の増加が顕著に。光菱フィナンシャル・グループを始めとした金融企業を使い、国内、海外投資家に対し、石油を使った短期ファンド、特別債の設立。投資量の増加により、海外備蓄の促進と中東諸国系ファンドの運用資金増加。船舶を使った金融商品を作り始める。そのほとんどが日米欧、先進諸国への投資と、光菱が企画しているオーストラリアなどの国連直轄予定地への投資に集中する。代わりとして日本国内で増産しているF-4の優先供与、ITSF計画グリフォンでの中東仕様増大と優先権を約束。1983年: 世界第1位である日本郵船 国内第4位三満汽船、国内第6位日本ライナーシステム、国内第9位昭和海運と次々合併 世界第2位の商船満井 国内第7位ナビックスラインと合併世界第4位の河崎汽船 国内第8位中村汽船と合併この国内大合併合戦は光菱の主導で行われたもので、中東ファンドとの協力もあり、世界全体での海運の半分を担うために造船加速と相まって進めていたもの。1984年:国際協調路線本格化。国際貿易量急増。ネット販売による輸送量増加も見込まれる。光菱財閥ならびに協力組織、1年前の合併による合理化、2年前からの輸送船買占め、光菱重工などの造船設備への投資増加により造船業活性化により、日本の船体規模は世界屈指に。国際協調路線による需要急増により、供給力不足に陥る諸外国が増加。光菱、買占めと増産した輸送船の転売などにより収益過去最大に。中東政府系ファンド、軒並み大幅黒字を続伸。金融商品によるもの。ーーーーーーーーーーーー※筆者です。更新が遅くなってしまい申し訳ありません。最近換えたばっかのモデムがカチカチ鳴ってネットが繋がらなくなる現象が頻発しております。フレッツ光に替えろという謀略か、はたまたただ単に回線をネズミに齧られているのか…困ったものです。今回はおまけ話ということで描写方法も理由のほうもコミカルにしてみました。お笑いは難しい…では次回にて