1980年 1月14日大戦略のお時間だよっ♪♪ってことで兄姉たちの墓参りに家族で行った帰り、父親から「3日後にこれからの光菱についての大方針を幹部達と話し合うことになった。それまでにおまえが言うプレゼンテーションの内容を考えておけ。もちろん、言う内容は前日にワシに話しておくことも忘れずにな。」と言われた孝明です。でその会議の言うべき内容をマリヱさんと考えていたわけだ。マリヱさんがこの世界のパソコンと規格が違うと言うことでいろいろと齟齬があったわけだが……まあそれは良いだろう。では本題だ。これからの俺らの行動を決めるためにも、目標と目的の順位付けから始めなくてはならない。全ての行動もそうだけど、大きなことを成すには当たり前だが、自分の目標、指標にそって行動しなければ目的通りにはいかないもんだ。しかもこれからの世界について(冗談ではなく)のことなんだからいい加減にはしてられない。なまじ最新技術と未来知識といった最高の力を持ってしまっているわけだから、人類内の内輪もめの原因にならないためにも、慎重に目的と目標を定めなければならないわけだ。調子にのってCIAに捉えられたでは話にならないからだ。で…マリヱさんに、「弥太郎さんの盟約って具体的にはどんな優先順序が存在するんだ?」ということを聞いてみたら、「……主の聞きたいことから察するに、守るべき順位として人類を守ることを前提に・第一に地球にいるBETAへの勝利・第二にこの日本のこと、・第三にこの光宮財閥のこと、といった感じだな」という言葉が返ってきた。まあ勝利条件みたいなもんだな。これを聞いて、まあそうだろうなと思ったよ。なにせ愛国心があった弥太郎さんだ。1に財閥と言わないだけでもマシだろう。BETAに勝つ、ということだけを満たすならば史実以上の国力を持つ米帝に、日本がアメリカにとりいって奴隷国家として財閥を繁栄させたほうがやりやすい。なにせほぼユーラシア大陸全土がBETAの生息圏の状態からスタートするマブラヴ。そんな世界で戦うとしたら、指揮系統、開発スピードの両方から見ても史実以上の超大国アメリカの一国独裁のほうがいろいろやりやすいからだ。…いろいろなデメリットはあるんだけどねでも弥太郎さんのオーダーは違うわけだ。この日本を中心に世界を救う、太平洋戦争で財閥の敵でもあるアメリカの力を殺ぎつつ、財閥をデカくするってのが弥太郎さんの採点では100点に近いと思う―――契約者である俺は雇用者である弥太郎さんの言うこと聞かないといけないのが悲しいところだけど…それを踏まえつつ考えたシロガネタケルがくる2001年までの大目標はこんな感じにしてみた。一つ、《原作スタート時に日本の対BETA総合戦力を400%以上の向上。他国の対BETA総合戦力を300%以上の戦力向上を目指す。》まず、原作のラストステージである桜花作戦のような、奇襲作戦を根幹に据えるのは下策に等しいと考えている。戦術機数機と巨大なスーパー兵器による特攻、原作を見ていればかっこいいし、熱い展開ではあるのだが、なんども言うようにここは現実。そんな失敗したら人類滅亡一直線の作戦など認めるわけにはいかない。俺のような保身第一主義の人間から言わせれば、もしルートが全部ふさがっていたり、新しいBETAがいました。なんてことが起こったらどうするのか聞いてみたい。…まあ原作は良い。あれはあの時の最善の策ではあるのだから。だがこの現実ではあの巨大財閥、光菱を操れる立場の人間が20年前からこの世界に関与出来るのだ。原作よりかは確実に良い流れに持っていける。だからこそ、戦争においてもっとも大切な戦力の拡充を図ろうというのだ。もちろん日本だけ、などというちっぽけなことなどしない。というよりそんなことをすれば他国から目をつけられるし、良いことなどなにもない。近隣諸国を壁にするためにも成長してもらわなければ困るのだ。さらに実際的なこと言えば決戦時、オリジナルハイヴの攻略一年以内にハイヴ半数を攻略することで、BETAを殲滅しようと考えていることからして、人類全体の力を底上げしなければならないのだ。そのために21世紀を迎える時に人類の人口が10億ちょっとじゃ勝てないし(1980年時約30億)、BETAの成長を上回る戦力で押し切る必要があるためだ。二つ、《国際社会において"アメリカ勢力と対等な日本を主とする勢力の構築》これはBETAを駆逐するのが目に見えるようになった段階で、国土を奪還したい国である共産中国 ソ連 ヨーロッパ インド 中東といった国と、アメリカとの争いが大きな戦争にならないようにするためにも必要となる。このままの歴史通りに行けば、争いに勝ったアメリカの独裁となるのは目に見えているし、そうなった国連っていうはファーストガンダムの地球連邦ととても近いと考えたためだ。ソ中という的が早々に表舞台から消え、イギリスフランスさえもBETAの波にのまれてしまうこの世界、そのような世界であればアメリカが史実以上の一人勝ちの状態になるのは想像するのに難しくない。そうして世界の市場全てを支配下に置いたマブラヴ世界のアメリカ。その合衆国は、国内の日々高まる不安と不満を反らすためにあえて強硬策をとり、第5計画であるG弾至上主義を掲げる集団が国の頂点に長らくいついてしまっているのだ。それ以外にも中国へのオリジナルハイヴ落着からの事実を一部歪曲、訂正して広げたアメリカのマスコミの影響で、1年後にはBETA恐怖論がアメリカ中に駆けめぐったことで、結果として過剰とも言える量の戦略核飽和攻撃を仕掛け、アメリカ軍単独でハイヴを確保したアメリカ。それは近隣国にしてもっとも歴史の長い最友好国とも言えるカナダ政府を恫喝に近いことまでしてハイヴに関する同盟を結び、強硬な姿勢によって行動した結果だった。後に大統領のヒステリックな行動と判断されたわけだが、政府はそれを後に正当化するために、BETA情報任務にもあたり、そのヒステリックの原因となったCIAを幅広く使うことになる。なぜCIAなのかわからないが、ベトナム戦争やキューバ危機に代表されるCIAの失敗などは目に余るものがあり、周りからうとまれることを考えCIAが新たな敵としたのがBETAだったわけだ。そうして対BETAへの大量破壊兵器使用を前提にした戦略を政府に進めたことでアメリカ政府は先のカナダへの行動に移ったと後年、見られている。その暴走はそれ以後も続き、核の事後その影響が必要分よりも多くなったことを隠すため、核一発当たりの環境影響を事実よりも大きな物として流しており、この世界の常識として核の環境への影響はとても大きな物として捉えられている。(BETAの成分が拡散することを含めているからこそ、環境破壊が進んだと言う識者もいる)そうした強硬策で功を成してしまい、オリジナルハイヴとG元素を独占しするという圧倒的な国益につながったアメリカ。それは事後、CIAの働きもあってアメリカ国民もそれが正しいものとして認識していることもあり、徐々にアメリカの独断行動と諸外国への圧政は酷くなっていく。もちろん完全にアメリカの良い面が消えたわけではなく、良き見聞を持つ政治家、軍人など多くいるし、多くの勢力があるのがアメリカだ。だが強硬派、後にG弾派となる勢力の国策が次々結果をだしてしまい、その温床のCIAの拡大へと繋がっていくことになる。これは欧州の陥落、日本の身勝手(アメリカから見れば)に嫌気がさし、モンロー主義を凶暴化させてしまった状態だと俺は考えている。そうでなければあのアメリカがマブラヴ史実のような「如何にも悪役」としての立ち回りをするわけがない。そんな状態のアメリカは欧州陥落の資本吸収や、単純に国際市場の縮小により史実以上に超大国となっている。そうして世界のほとんどを傘下に置き、戦争続きによる影響で戦前列強の雰囲気が強いアメリカと、その中で誕生した強硬派による一党独裁体制。それはいつの時代、どのような国でさえ政治を腐らせてしまう結果にアメリカも陥り、後の難民問題が点火点となってその牙は、国民に対しても圧政へと向いていく。その頃のアメリカには「世界の警察」だったころの面影はなく、正に世界の覇者と言って良いだろう。そんな世界のアメリカでは純粋に国益を取りに来るのは不思議でもなんでもない。―――それが諸国の不況を買ってでも。そうならないためにも、敵でもなければ味方ともいえない対等な勢力は必要になるわけで…まぁ日本もしっかりシビリアンコントロールが出来る上でないといけないし、今の頭硬い状態じゃダメなんだけども。それに人間は楽観し始めるとすぐ内部の勢力争いが常だし、それを仲介する勢力が日本の国益を無視しても必要と考えた。…だがかなり難しいことでもあるんだよな史実以上の米帝。その資源に恵まれた国土、安全圏に属するその立地、世界最強になるために作られ得た、人類史最大の国力と科学力、それを守るために形作られた最強の「軍事力」とそれに比例する「外交力」そんな国と不平等条約に近い、今の日米和親条約を結んでいる今の日本。光菱がアメリカの傘の中、国益のために成長していってもいずれ妨害にあうのは見えているわけだが、逆にそんな国にあらがおうという方針はGDP以上の開きある力の差から見れば自殺行為に等しい。あれっ?つんでね?まぁ…そんな環境からして、このままじゃあ史実通りに対等とは程遠い。―――それに今のままのほうが日本が戦場になったときに、あの超大国の庇護化で戦えるのはとても楽だろう…からね。今の現状をどうにか解消したとしても、じゃあ大東亜共栄圏♪と言った理想を掲げることはできないわけで。人間だから欲に眩むヤツは必ず出てくるし、過去の面影と似て見られてしまうからなぁ…まぁいろいろと問題があるけど、それについては今度ということにして…次っ!!三つ、《光菱財閥の規模の増大と、協力企業の増加を見込んだ上での原作開始時比較での国力、GDP比600%アップ》はぁっ!?600%って無理だろ!!って思うと思うんだけどこれは、日本にBETAの侵攻の阻止による国力の衰退(3600万と西日本の壊滅、一時西部関東占領)。日本へのてこ入れをして、周辺諸国での遅滞防御戦術を使うことでの諸国を在命させることによる市場確保。上記二つを未来知識と異世界パワーで実現させればいけると思うんだわ。なんせ20年近くも時間あるし。それにこれからアメリカにケンカを売るようなもんだし、アメリカの国力の半分、欲を言えば三分の二はほしいところだ。まぁ…今と比べて500パーセント増で7割だから、この世界のアメリカのチート具合はWW2時のアメリカと同じぐらいすごいよね…もちろん光菱財閥だけの繁栄はもってのほか。12、5事件のようなアメリカに付け込まれる内乱を起こしてしまう原因になるからね。だからこそ脳内にある知識を活用して、産業を促進。軍事という金を生み出さない分野を拡大するためにもそれ以上の速度で経済を促進させなければならないわけだ。四つ、《前線国家への救済》1980年1月現在、BETAは西進を強めている最中で、中東方面では帝政イランを飲み込み終えようとしている。主攻となる欧州方面では、北欧のフィンランドに8個目となるロヴァニエミハイヴが来年には出来始めるであろう状態であり、ソ連、ポーランド以外の東欧陣営の国土で日々激戦を重ねているのが現状だ。その二つの方面において光菱財閥がなにかしらのアクションを起こし、可能な限り国土の維持させるというのが、まず最初の目標である。本来、マブラヴ史実において見れば1986年には反攻が無理な状態にまで打ちのめされた中東、欧州。それを知る者からするば、俺なんかが来てから5~6年でどうにかできるものなのかと疑問に思うだろう。技術の習得、産業の促進、日本中枢への根回しなど一つだけ見ても数年で出来ることではないものがたくさんあるからだ。しかし、本来の歴史※1を知るものからすると少々おかしなことにも気づくはずだろう。本来、欧州は世界の先進国密集地帯であり、東西冷戦によってその時代最大の戦力密集地帯でもあったはずだということに。普通であればそんな欧州が、中国一国で10年は持ちこたえられたBETAの攻勢を規模の違い、土地の違いがあったとしても7~8年で落とされるわけがないのだ。それには戦史を紐解くに大きく分けて4つ理由があったと俺は結論付けた。1・パレオロゴス作戦の失敗東西の半分の戦力をつぎ込んだ大作戦(1978年)の失敗により、欧州に大きな痛手を負ってしまった過去。それにより戦力の枯渇状態になっているのが今の欧州の状態であり、その作戦時に核使用の行動方針の差異によって東西の不仲が促進してしまったことも今の状態を作りだしている根本的な原因だろう。2・ダンケルク作戦による資本の流出先の大作戦の失敗から欧州各国が海外に脱出する計画が打ち出され、その計画により、欧州が貯蓄していた資金が戦争以上に減少してしまい、経済が混迷状態となっている。経済が上手くいかなければ国力の減衰、強いては戦争などと言うお遊びもできなくなる。3・常任理事国フランス・イギリス・ソ連の発言力減少を狙うアメリカの采配アメリカはパレオロゴス作戦の失敗から欧州を見限り、裏で欧州の救済から、欧州の資金回収へ方針転換したことが挙げられる。これはそれまでNATOや国連の元に置かれた指揮権を、1980年3月にEU統合軍に引き渡されたことからもうかがえ、そのアメリカの協力が不可能になったからこそ欧州はダンケルク作戦を実行に移したのだろう。そしてなにより、マブラヴ史実において最大の同盟国である日本に対して行った1998年の日本侵攻時の米軍撤退から、その行動方針がわかる。この行動に対しても日本や東アジア諸国の反米感情が原因とも、日本の対応が悪かったとも言われているが、それにしても史実世界のアメリカから考えれば悪手にすぎる。同盟の一方的な破棄などしてしまえば、現代に置いてその国の信用が崩壊するからだ。そう、この世界の米軍は駐屯している国を守るための陣地ではなく、東欧、ソ連が守れなかった国土の割譲のための策源地として居座っている、その方向性のほうが強いと見るべきだ。これは現職の大臣など国家を導く者達の発言からもうかがえる。もちろん戦後からの投資した場所を守りたいとは思っているだろうが、欧州の脱出時の本国への引き抜きで回収できる見込みがたったのだろう。そこは米帝、スーパードライだ。もちろんこれは極論ではある。アメリカ国民が前線国家の救済を願っていないわけではないし、政治家だってそうだろう。しかしそれが自国の失業率の上昇に繋がってくれば話は変わってくる。アメリカは良くも悪くも国益を第一にするのだから。それにアメリカ国内に戦前の列強に似た覇権第一主義陣営が根強くなければ、この現状はありえない。4・対BETA戦のノウハウ不足地球であれば勝てると見込んでいた人類だが、光線級の存在により、その幻想は打ち破られた。その過去から10年と少し、その短い期間で西欧が主戦場になるまで敗戦に敗戦を重ねた人類はなにが原因で負けているかも良くわかっていない。これは東側陣営の情報隠ぺいも原因の一つであり、正直な話、西側陣営が実際に戦って手に入れた情報というのはパレオロゴス作戦まで、東側陣営の数分の1でしかない。(個体情報は別として)そのため戦術、戦略、研究ともに未熟であったためとみられ、第一世代戦術機のコンセプトの間違いもここから来ている。現状説明が長くなったが、その4つの要素から欧州は戦力を整えられずに負けたのがマブラヴ史実なわけだ。そんなことからもの上記3つの大目標のために介入しようってのが4つ目の前線国家への介入というわけだ。もちろん人が死んでほしくないという理由があっての、この第4目標なのだが、それ以上にアメリカ以外の経済市場を確保しなければ日本の経済を成長させ続けることができないためでもあるし、欧州という巨大な市場と資本が無くなれば人類に暗い影を残すのは必定。どうにかして中東、欧州を生きながらえさせなければBETAに勝っても第3次世界大戦並の悲劇が待っているだろう。もしかしたら植民地、奴隷制度に復活まであり得るかもしれない。五つ、《オルタネィティヴ4への協力》これは原作を知っている自分にとっても原作のキャラとお近づきになりたいって打算もある。だが、それ以上にBETAの主である非炭素生命体との和平にある。原作でも判明しているだけで火星、月といった星までもが、ただの手先であるBETAに占領されている。しかもこれに加えて10の何十乗だかの惑星を占領していることから考えても、俺の持つ知識の遙か上をいく文化レベルを持っている可能性が非常に高い。それとの和平か、時間稼ぎが出来れば良いかなぁ…と思う。それに国連主導であるオルタネイティヴ計画。その誘致国になれば対BETA戦略のイニシアティブを握り、戦力の向上と世界への発言力の向上になる。それをいかして、アメリカの奴隷に見られている国連の中に、新たな派閥を生みだしアメリカの力を削ぐ結果になるとも考えているのだ。オルタ3については俺個人が、その計画によって手に入る情報を知っているため、主にソ連に対する外交戦略に使っていこうと思っている。下手に手を出せばオルタネイティヴ計画に大きな影響が出てしまうし、それによりオルタ4で重要な役割をする社 霞が生まれてこなかった、なんてことは困るからだ。他にも、人の心を読める能力というのは警察、諜報等でも使えるわけで、ソ連に介入してどうにか人員を手に入れたい。まぁ、この5つの目標にそった形でこれからの政戦両略を考えていくわけだ…一目見ただけでありえないほどの大変さだってわかるよね~特に2のアメリカに関しては、アメリカの横やりの中、この国の現状から変えるところからやらないといけないし、4なんかは単純に時間がない。史実の第二次世界大戦前の20年前に日本に転生して常任理事国入りを目指すくらい大変だわ…なんという超ハードプレイ。人生、チベット自治区からスタート、みたいなもんだわ。と、ここまでその目標を明確化してきたわけだが、これに加えてこの目標を阻害する可能性のあるファクターも把握していなければならない(めんどくせぇーー!!)その阻害する可能性のあるファクターとは?そのファクターの一つ、それはいつのマブラヴなの!?ってことだ。この世界が何周目かわからないし、そもそもこの世界の主人公であるシロガネタケルはこの世界に来るの?って疑問も浮かぶ。来て欲しいものだけど…シロガネタケルが来ない時点でBETAに逆襲する手も考えた上で行動せにゃ~ならん…次に2つ目、俺みたいな存在ってこの世界に1人か!?ってことだ。これはマリヱみたいな特殊な物がそこらへんに転がっているわけじゃないから、可能性は低い……と思うんだが一応、念頭にいれといたほうが良い。こっちの気も知らないで、アメリカに行かれでもしたら、たまったもんじゃない。いきなりガンダムが星条旗背負って戦場に登場なんて笑えないからだ。そして三つ目、これが一番考えなきゃいけない、BETA側の成長だ。BETAの成長は、情報をBETAの各固体→BETA各ハイヴ→オリジナルハイヴの上位存在に集められ、上位存在がこの地球の制圧を上位存在なりに計画的にするために戦略的に統括している。それに合わせて地球制圧に邪魔であり有力な「災害」(敵対生命と認識されていない)である人類に合わせて学習し成長しているわけだ。ならば、その敵中枢であるオリジナルハイヴを落とせば良いじゃん!!といってオリジナルハイヴを落とすのは多少大変ではあるが無理ではない…中国を抹消する勢いで戦略核使えば良いからな。日本の被害も限りなくでかいけど。が、オルタネィティヴ4計画総責任者である香月博士が言ったように人類の戦力をすり潰してオリジナルハイヴを落としても「30年の時間的猶予」しか貰えないわけだ。その"猶予"は、BETAと戦い続けながらでの時間的余裕であり、しかもその時間というのは正確な情報というわけではないのだ。原作ではその先が書かれていないため、もしかするとBETA側の緊急用ブラックボックスの中にある作戦継続遂行システムによって、オリジナルハイヴが破壊されて何年後にバックアップが誕生しBETAの成長は止まらない!!!<完>ご愛読ありがとうございました。みたいな可能性もある。そしてそれ以上の展開だって予想できるわけだ…なにせ相手はカルダシェフの定義で言えば、最低でもタイプⅡ文明に相当する超先進文明の手先。未だにタイプⅠ文明に達していない人類と比べればそんな簡単に攻略できるほうが怖いのは言うまでもないだろうだからオルタ4に賭けているわけなんだが…考えたくはないが…このファクターを考慮して行動しなくてはならない。考えたくない情報を阻害することは旧帝国と変わりない。しかし、そんなにBETAの成長なんて考えなければならないものなの?超兵器でドンッ!!でいけるんじゃね?オマエ心配しすぎ…て思うかも知れないけど、BETAの成長のなにがヤバいって、BETAの対人類戦力として開発されたのが兵士級だけってところなんだよ。それのどこがそんなヤバいのかって、人類の最大の障害であり、人類の航空戦力を文字通り、根こそぎ薙ぐ払った重・光線級は、資源の切り崩しなどに使われていたものを転用・改修しただけのものとされているところなのだ。つまりは軍事転用した資源回収用固体にすぎないものを量産しているだけで滅亡されそうになっているのが今の人類ってわけ…対人類用に改良されたり、知らない新種なんか出て来た日にゃ~即BAT ENDなんかもあり得るわけだ。なんて無理ゲ!?って感じだが残念ながら命がかかっているわけで現実なんだよね…変わってくれる? まぁ~叶えられない冗談だけどね。と、言っためんどうなファクターを考慮しつつこれからの作戦を考えなきゃならない…改めてあげてみるとBETAの鬼畜具合がわかる…今の人類ってのはBETAの間引きをやってるふりして、間引きされている状態だ。兵士の成熟にはとてつもない金がかかるのだが、使い捨てのように死んでいくため、兵器を使う側の人間の実力が成長せず、高価な兵器を活かせず共に喰われていく。そして、前にも上げたとおりBETAは「脅威」と認定したら、成長する。今の状態を例で言うなら、ブルドーザーやトラックといった重機を改良したものを大量生産して、良く考えずに邪魔モノを排除しているだけ。そんなんで対処出来てるんだから、敵としても見らるわけないってわけだ。…それが人類全体の寿命を延ばしている、と考えられればラッキーなんだろうけどね…そもそも人類は地球環境内で生きていけるように進化したわけで、その体と文明は対外敵生命体に対する総力戦を考慮して進化してきたわけではない。少しでも楽をしようとし、相手を疑い、地球というゆりかごの中で争いながら成長した人類は、人類内部でさえ「信用」である金を使ってでなければ戦力を作りだすことができない。対してBETAはどこかの戦闘民族よろしく、外宇宙を侵略?するために生み出された純粋な戦闘生物だ。正面から勝てるわけがない。ではそんな人類全体の憂鬱を取り除くにはどうすれば良いか?簡単だ。BETAを足止めしつつ、戦力を整え、緊急信号を発信する前にオリジナルハイヴ共々成長する前に全て落とす!!幸いにしてBETA自体は超光速航法、超光速通信を持っていない。地球のハイヴを攻略することで、情報を隠ぺいし、月、火星のBETA進化を停滞させておきながら50年の時を稼げればイデオンでも使って月、火星を一気に攻略できる。銀河全体に広がっている敵文明は地球や火星などからの信号が音信不通になっても許容範囲だろう。なにせ銀河は広い。たがだが1惑星で発生した良くある原因不明の事故に戦力を集めるよりも他に対して集中したほうが良いのは自明の理だ。それでも300年ほどの時の中で進化を続けることでBETAの親玉と対話できるように準備することが最善だろう。それだけだ。それだけ……大変だ…だけど、まだマシではあるんだよね。…これが原作開始頃からスタートなんてゾッとする。そもそもBETAの怖さってなに?って言われればだいたいは、その「物量」とは答えられるけど、BETAが人類に勝利しているのはなぜ?と言われると詰まってしまうはずだ。ではそのBETAが人類に"勝利する要因"いうものを、素人考えではあるがこの世界唯一の未来知識の情報と現在の情報を知っている人間としての、要因を説明していきたい。マリヱ「(話の途中から完全に愚痴になってるのだが…言わないほうが良いのだろうな…ストレス的に考えて)」ではまず、BETAの地球における戦力、純粋な兵員についてだがハイヴ一個にBETAは20万+ハイヴの成長度、と言われフェイズ4より上になると個体数増加数は下がると言われている。しかしそれはフェイズ4以上になると、ハイヴの支配地域が広がったためにハイヴの各部分に支部のような場所でBETAを地下に大量に休眠しているからということに人類はまだ気づいていないのだ。そのために個体発見数が激減しているように見えるのであり、これがBETAの個体数が人類の予想と食い違うことの要因にもなっている。つまりそれが人類の戦略方針に大きな影響を及ぼしているわけだ。そうしてその見えない数が上乗せされたBETAが各ハイヴから「増援」という形で人類に押し寄せてくるのがこの現実。原作内ではもっと少ない数値と予想されていたが、数ある平行世界の経験から推測するに、総BETA数は原作スタート時には・・・約1200万に達するものと推測され、最低でも1000万以上であると考えられる。一見、物量で押しつぶしているBETAにしては少ないように?見えるだろう。なにせこの世界では軍人さんが数千万人もいるからだ。が、これだけでも十分人類を滅ぼせるほどの数なのだ。その理由の一つとして、現在、一つの国家(指揮系統)で維持できる兵数は約500万とされており、その中でもBETAに対して十分な戦闘力を持ち続けられるとされるのは、200万でも良いほうだからだ。またその全ての戦力が一つの指揮系統に置かれているわけではなく、その戦力が足をひっぱり合い、内部で動作不良を起こすことが常であるのが人類の組織である「軍」である。また人類の中の戦闘集団である軍は、国民全体を守るためのものであり、軍は国内に分散配置され、近隣諸国に対しても防備を割かなければならない。そのため軍は対BETAに対しての戦力・研究共に人類にもBETAにも対応できる中途半端な兵器しか開発できていないのが実情となっている。そんな状態で勝てるわけがない。そして人間の戦争で戦略の一番の足枷になるのが補給問題だ。例を挙げれば、米軍は全軍の6割以上が補給部隊であり、純粋な戦闘部隊員は100万人のうち40万以下になる。それほど大部隊になればなるほど兵站の難しさ、労力はかかってしまうのが人間の軍であり、限界でもある。それは作戦や活動にも影響し、滞ればたちまち木偶の坊となって、良くて自滅、悪いと人類のお荷物となってしまう。しかも軍を養うために後方支援となる国民は軍の人口の100倍は必要であり、BETAのように個体数=兵数にはなり得ない。しかしもう一方のBETAはとんでもないほどのエネルギー効率と手間暇がかからないというエコ?な機構をもつ。通常時は部隊の半分以上を休眠状態にし、生産に力を割き、防衛時には生産をストップ、反応炉に蓄えている全エネルギーをも戦闘に回すことで、とんでもないほどのエネルギーをクリーンに活用できる。しかも進行時には侵攻に特化した反応炉、前線補給炉というべき炉を用いて、(反応炉のエネルギーを受け取るか、電池式なのかわからないが)脅威的な進撃速度を維持し続けられる力がある。そのためBETAには「兵站」が作戦選択を阻害する要素には成り得ないため、BETAは個体数=兵数となっている。サイヤ人もびっくりの戦闘種族なわけだ。それだけでも脅威的なのに、人間のよりも個体に対する"価値"がとんでもなく低いため、特攻なんて当たり前、怪我したからどうしたの?を地でいっている。者ではなく物として扱われているため人権(BETA権?)が生じない。また補給行動がないため、戦線に人類ではありえないほど(地雷?機雷なにそれおいしいの?)の戦力集中密度を実現。それを阻止するために一番有効な空爆なのだが…マッハ30を超える大陸間弾道弾を100発100中できる命中力、戦艦の装甲を瞬時に蒸発させるエネルギーをもつ、全天候型の超高出力光線兵器、"光線級"が邪魔をする。これの出すレーザーは初期照射で相手に狙いつけ、次射で通り道の空気を消し飛ばし、 最後の本格照射で短時間だけ真空化した空間を通って、狙った範囲の空気を意図的にプラズマ化させる広範囲攻撃と単純なレーザー出力による破壊力を併せ持っている。 正に化け物兵器だ。重光線級のほうがそれが顕著となり、1照射で狙った範囲(天候によるが無力化半径は約30M)の砲弾やミサイルをプラズマ化させた空気で複数薙ぎ払う。マジで劣化ラミエルだ。これによって形作られるBETAの迎撃網には生半可な砲撃、航空兵器を無力化させている。これに加えて重要度の高いところから潰していく真面目さ(笑)なにより個体別戦闘能力では人の10倍じゃきかないほどなわけで…1000万の四割以上が戦車級という不整地80キロオーバーの軽装甲車…しかも総じて耐久力とタフさが尋常じゃなく、人間の死因で多い出血多量によるショック死がない。(※出血死もあるにはあるが、死ぬまでに多くの時間がかかるため、戦場では出血死になるまでに人間の塹壕まで走って行けるほどのタフさ)そのため攻勢を凌ぐにはBETAの弱点をつくか、身体の大部分を破壊しなければならず、そうしなければ後方のBETA群の壁になりながら全力疾走してくる。これを考えると人類の軍の主力である歩兵はBETAに対してほとんど戦力として数えることが出来ないわけなんだよね。1000万もの兵を養うより10万の戦術機甲部隊となるのは自明の理ってやつだな。(もちろん歩兵科は必要だよ?)組織面からしても人格がないため社会を形成せず、内輪もめや、指揮系統の齟齬等の組織としての問題が生じない。(社長からしたらめっちゃうらやまっ!!!である。)疲れを知らないその身体のため、エネルギー補給があらば何時間でも働けるし、そもそも周期リズムが無いため深夜でさえ万全の状態。etc,etc…原作見てて、ここまで追い詰められるとかこの世界の軍人バカですか?(笑)なんて思ってたオレを小一時間ほど殴りたいっ!!勝てないだけの理由はあるんだよっ!!BETAの恐さは物量だけやないっ!!こちらが対応できない戦力集中密度での各個撃破、それを実現する機動力。なにより怖いのがこれからが成長期ってことなんやっ!!他にも今挙げられるだけで、《個体戦闘力》《走破性》《耐久性》《兵站能力》《連続稼働時間》《個体価値の低さ》《生産性》《機動力》《判断速度》《光線級》と10個も人類に勝っている部分をあげられる。これ以外にも原作には書いてない、いやあげられていないことが沢山あるんだよ…はぁ…憂鬱になる…ハルヒの世界の長門とこっちの世界の長門(戦艦)を交換出来れば良いんだけど…主にオレのテンション上げのために。はぁ~・・・マリヱ「(今回は最後まで愚痴だったな…こんなのでいいのか孝明よ…)」つづく*************************************次元管理電脳より追加報告主人公の方針が決定しました。NEW!『1979年時の世界情報報告が加わりました。』NEW!世界報告 1979年度版・世界総人口 31億人 ※1974年に総人口の3割、7億人を超える人間がBETAに食べられ、それに比例する人間が餓死・中毒死(放射能・BETA由来物質)等により死んでいます。その時に人類の総人口が27億人まで落ち込みを見せており、そこから前線国家の増加政策により少しずつ増えているようです。もちろん齧られなながらですが。・年間死者行方不明者数 1億7600万人(BETAによる原因が9割強)・世界経済規模 15兆2000億ドル ※1990年USドルベース・国防費比率 13% ※そのうち人件費比率58%『1979年BETA活動報告が加わりました。』NEW!個体総数・計測不能 少なくとも300万体以上いると思われます。ハイヴ総数8フェイズ5・1か所フェイズ4・4か所フェイズ3・2か所フェイズ2・0か所フェイズ1・0か所年間生産個体数・約40万体 年間破壊個体数・約24万体主攻勢・欧州中東方面です。状態・生産を第1とした安定期です。以上、次元管理電脳からの追加報告を終了します。****************************************----------------------------------------------------------筆者です。ここまでお読みいただきありがとうございました。※1 世界、史実という言葉へのご説明主人公が来た世界は、私たちがいる世界と非常に近い世界ですが違う世界でもあります。ですが、平行多重世界の基本となる世界がこの世界ということになり、報告義務がこちらの世界に沿った形になっている…という設定です。そのためマブラヴの世界の史実を「マブラヴ史実」主人公がいた世界の史実を「俺がいた世界の史実」そして私たちの世界の史実に対しては「本来の史実」や単純に史実、歴史と表記させていただきます。混乱の原因になってしまう恐れがあるため、先に書かせて頂きました。後この世界、マブラヴの世界のアメリカはカナダ事件、欧州陥落、史実以上の覇権国家化、そしてG弾派の適策とCIAの暴挙を長られなかったことで腐るところまで腐ってしまった…としています。史実のアメリカを見れば考えられないものですが、マブラヴではその奇跡のような偶然が重なり、屑になってるのでしょう…そうとしか考えられません。さてそのアメリカをどのようにして目を覚まさせるのか…主人公大変そうです。最後にコメントありがとうございました。他にもコメント心待ちにしておりますので、気軽にコメントよろしくお願いします。では次回「会議」にて。失礼します<(_ _)>