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No.20384の一覧
[0] マブラヴ~青空を愛した男~(現実転生)【本編完結】[ブシドー](2010/10/18 18:34)
[1] 【第一話】スタートライン[ブシドー](2010/07/17 21:40)
[2] 【第二話】始動[ブシドー](2010/07/17 21:41)
[3] 【第三話前編】NFCA計画[ブシドー](2010/07/17 21:42)
[4] 【第三話後編】NFCA計画[ブシドー](2010/07/17 21:43)
[5] 【閑話過去話】彼と彼女の流儀[ブシドー](2010/07/17 21:44)
[6] 【第四話】特に何でもない日常が幸せだと気付くのが次回である[ブシドー](2010/07/17 21:45)
[7] 【第五話】最初で最後でありたい介入[ブシドー](2010/07/17 21:46)
[8] 【第六話】繋がる道、有り得ない歴史[ブシドー](2010/07/17 21:47)
[9] 【第七話前編】横浜day,s[ブシドー](2010/07/17 21:48)
[10] 【第七話後編】横浜day,s[ブシドー](2010/07/17 21:48)
[11] 【第八話】そして、物語は加速する[ブシドー](2010/07/17 21:50)
[12] 【第九話前編】天空の眼[ブシドー](2010/07/17 21:50)
[13] 【第九話中編】天空の眼[ブシドー](2010/07/17 21:51)
[14] 【第九話後編】天空の眼[ブシドー](2010/07/17 21:52)
[15] 【第十話】選択[ブシドー](2010/07/17 21:53)
[16] 【TE・オルタ√第1話】さらば横浜、また会う日まで[ブシドー](2010/07/17 21:54)
[17] 【TE・オルタ√第2話】北の国から[ブシドー](2010/07/17 21:54)
[18] 【TE・オルタ√第3話前編】思い出とトラウマ[ブシドー](2010/07/17 21:55)
[19] 【TE・オルタ√第3話後編】思い出とトラウマ[ブシドー](2010/07/17 21:56)
[20] 【TE・オルタ√第4話】暗雲[ブシドー](2010/07/17 21:57)
[21] 【TE・オルタ√第5話】相棒[ブシドー](2010/07/17 21:58)
[23] 【書いてみた】AF編その1※主人公はAFの知識がありません[ブシドー](2010/07/17 22:00)
[24] 【続いちゃった】AF編その2[ブシドー](2010/07/17 22:16)
[25] 【まだまだ続くよ】AF編その3[ブシドー](2010/07/17 22:00)
[26] 【END-1前編】AF編その4[ブシドー](2010/07/17 22:01)
[28] 【TE・オルタ√第6話】Kの怒り/テメーは俺を怒らせた[ブシドー](2010/07/18 11:14)
[29] 【TE最終話】隠れた青空[ブシドー](2010/07/24 09:06)
[30] 【AL第1話前編】ジョン・ドゥ[ブシドー](2010/07/24 06:38)
[31] 【AL第1話後編】ジョン・ドゥ[ブシドー](2010/07/25 23:26)
[32] 【AL第2話】男の目元の厳しさと優しさを隠してくれる※何故か前編とか付いてた件[ブシドー](2010/07/27 19:25)
[33] 【AL閑話】私色に染め上げて欲しい[ブシドー](2010/07/28 00:56)
[34] 【AL第3話】制限付きの体[ブシドー](2010/07/30 07:45)
[35] 【本編と無関係】Muv-Luv Alternative Der Himmel, in den ein Huckebein fliegt[ブシドー](2010/07/30 19:40)
[36] 【AL第4話】変わらない自分[ブシドー](2010/08/08 23:03)
[37] 【AL第5話】男の在り方[ブシドー](2010/08/11 07:41)
[38] 【AL第六話】貴方を犯人です[ブシドー](2010/08/20 07:35)
[39] クロスオーバーな小ネタ集~ストライクウィッチーズ2編~[ブシドー](2010/08/20 07:38)
[40] 【AL第7話】死者VS死者[ブシドー](2010/08/25 08:01)
[41] 【AL第8話】12月5日[ブシドー](2010/08/26 23:18)
[42] 【AL第9話前編】沈黙の空[ブシドー](2010/08/27 18:57)
[43] 【AL第9話後編】沈黙の空[ブシドー](2010/08/31 19:10)
[44] 【AL第10話】翼[ブシドー](2010/08/31 19:26)
[45] 【AL第11話】隠した限界[ブシドー](2010/09/02 19:33)
[46] 【AL閑話】男なら、誰かのために強く在れ[ブシドー](2010/09/02 20:34)
[47] 【AL第12話前編】戦士達の佐渡島[ブシドー](2010/09/03 22:05)
[48] 【AL第12話中編】戦士達の佐渡島[ブシドー](2010/09/04 22:11)
[49] 【AL第12話後編】戦士達の佐渡島[ブシドー](2010/09/05 18:33)
[50] 【AL第13話前編】強襲――――もとい、わりとヒマなお姫様の一日『来訪編』[ブシドー](2010/09/06 19:11)
[51] 登場人物&各種装備設定集(クリスティーナ追加&F-4JX、一部も改定)[ブシドー](2010/11/02 21:05)
[52] 【AL第13話後編】強襲――――もとい、わりとヒマなお姫様の一日『回顧編』[ブシドー](2010/09/09 17:52)
[53] 【AL閑話2】守りたい笑顔[ブシドー](2010/09/26 15:45)
[54] 【AL第14話前編】Save[ブシドー](2010/09/30 08:09)
[55] 【AL第14話後編】Save[ブシドー](2010/10/02 20:39)
[56] 【AL第15話】守れた物、守れなかった者[ブシドー](2010/10/07 19:02)
[58] 【AL第16話】たった一つの想い[ブシドー](2010/10/07 19:11)
[59] 【AL第17話】全てに終わりを[ブシドー](2010/10/10 09:49)
[60] 【最終話前編】桜ノ花[ブシドー](2010/10/14 21:23)
[61] 【最終話後編】桜ノ花[ブシドー](2010/10/16 20:54)
[62] 【エピローグ】もう一つの未来[ブシドー](2010/10/18 23:47)
[63] 【The Day After】Let the story live on in your heart[ブシドー](2010/11/05 00:14)
[64] 【外伝その1】意外と喧嘩ってのは意地と意地のぶつかり合い[ブシドー](2010/11/05 00:17)
[65] 【欧州物語その1】とある軍曹(サージェント)と訓練兵(ひよっこ達)[ブシドー](2010/11/30 20:56)
[66] 俺の部下がこんなに○○○○なわけがない![ブシドー](2010/12/18 16:52)
[67] 【欧州物語その2】とある軍曹(サージェント)と訓練兵(ひよっこ達) [ブシドー](2010/12/31 01:43)
[68] 【本当は】 白銀武の消失(!?) 【正月用だったのに】[ブシドー](2011/01/25 18:25)
[69] 【外伝中編】白銀武の消失[ブシドー](2011/01/25 21:38)
[70] 【外伝後編】白銀武の消失【副題:白銀VSクラウス】[ブシドー](2011/02/03 00:00)
[71] 【過去編】それでも、生きる[ブシドー](2011/02/22 15:42)
[72] 【過去編サイドストーリー】貴方の隣へ[ブシドー](2011/02/25 22:43)
[73] 【番外編前編】In the snow of time [ブシドー](2011/04/03 08:27)
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[20384] 【第九話中編】天空の眼
Name: ブシドー◆fddcbbd2 ID:c0435dd8 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/07/17 21:51
【日本帝国 新潟旧国道116号線  Side 名も無き帝国軍衛士】




怖い。

戦艦から放たれる砲弾の発射音が、風を切って飛来するミサイルが、BETA達の侵攻によって揺れる大地の音が……そして、自分の震える体と歯軋りの音が……とても怖かった。
ここは新潟。佐渡島を望む日本帝国絶対防衛線であり、私の初陣の場所でもあった。


『6時方向!要撃級6!戦車級70!!』

『ヴァルチャー02、ヴァルチャー04!貴様らはタンクを殺れ!ヴァルチャー03、付いて来い!!』

『『了解!』』

「りょ、了解っ!」


02とタイミング同調、自機との距離1000を切った戦車級の赤い波にも見える群れに突撃砲を向け……斉射。36㎜が次々に突撃砲より吐き出され、BETAを引き裂いていく。
赤黒い血煙、弾け飛ぶ肉片、半身を吹き飛ばされて裏返った亀の様にもがく戦車級………まだ、戦い始めて5分も経ってないのに…何処か見慣れてしまった光景だ。


「――対象、沈黙…」

『よくやった、ヴァルチャー04。良い腕だ』

「あ、ありがとうございます!」

『気を抜くなよ、まだまだ御代りはた~くさんあっからな?』

「も、もう要りませんよぉ~!」


通信機から笑い声が響く。
それは、近隣の部隊からも聞こえてくる……は、恥ずかしい!?


『はっはっは(ピー)………チッ、厄介ごとが来たな』

『通信…?隊長、例の開発部隊ですか?』

『ああ、予定区画から前線へと乱入したらしい。付近の部隊に協力要請が本部から来た』


隊長のイラついた様な声が聞こえ、仲間からも不穏な…と言うより、不歓迎なムードが漂う。
相手が国連、というのもあるのだろう。私自身は兄と姉が国連軍に所属しているのでそこまで心象は悪くはないのだが。

そんな事を思っているとレーダーに反応が7つ。
友軍マーカーが国連軍所属を示している事から件の部隊なんだろう。


『視認した……おいおい、不知火だと?』

『ふん、帝国の新鋭機を国連に使用させるとはな』

『この機体(撃震)に不満がある訳じゃ無いですけど……なんか、納得出来ませんね』


UNブルーの不知火5機に護られる様に囲まれる見た事も無い大剣を携え、明らかに試験機と分かる独自のカラーリングの戦術機にその同系機が1機。
IFF上ではF-18/Eと表示されている改修機が真っ先に低空飛行を解除して着地、突撃砲と直ぐにでも発射出来る姿勢にし、大剣を地面へ突き立てる。

良く見ると、F-18改修型には所属を表す『EUN』(欧州国連軍所属)の他に『NFCA-01a』という形式番号。
肩部装甲に描かれた古代エジプトの『太陽と天空の神』を司るホルス神の目を現代風にデザインし直したエンブレムがやけに目立っていた。


『失礼、私は欧州国連海軍所属のクラウス・バーラット中尉であります。今回はお世話になります』

『ようこそ最前線へ。今も周辺部隊から支援車両が集結中ですので支援“だけ”はご安心を』


意外と…というか、違和感すら感じない流暢な日本語が通信機越しに響き、此方に代表の開発衛士であろう赤茶色の毛の男性が網膜に映る。
ヴァルチャー小隊長の中尉が在り来たりな言葉を述べているが……その対応には明らかに『迷惑だ』という意志が篭っている。


『歓迎ムード…では無いな、やはり』

「ええ、予定地からこんな最前線に躍り出て来てしまったのでしてね?此方も対応に追われているのですよ」

『た、隊長!それ以上は不味いですって!』


ヴァルチャー02…副隊長が隊内回線で諌める様に声を上げる。
確かにこれ以上の挑発はホルス01への心象を悪くし、日本帝国という国すらも悪く見られる可能性も無きに有らずだ。

そんな私達の心配は、響き渡る警報の音によってかき消される事となった。


《………ッ――!?ヴァルキリーマムよりホルス小隊、ヴァルキリーズ、ヴァルチャーズ各機へ!地下より振動感知……BETAです!推定個体数…3000!?そんな、予測より多い!?》

『『『『『なっ!?』』』』』

《いけません!全機、後退して下さい!BETA地表到達まで………5、4、3……今!》


戦域をサーチしていた管制官の素早い反応のお陰か、一気に湧き出てきたBETAに誰も食われずに下がる事に成功する。
でも、おかしい。こんな数のBETAが、まるで狙うかの様に集中して出現するなんて……。


『ヴァルキリー00!光線属種は!』

《確認出来ません!要撃級と戦車級が大半です!》

『畜生!中隊規模で当たる数じゃねぇぞ!?』


不知火から《SOUND ONLY》と表記された通信者の質問に、答えが直ぐに返ってくる。
もう1機の不知火からも男の声で悪態を吐く声が聞こえたが、それは非常に同意出来る内容だ。

私も……足の震えが止まらない。とても、怖いのだ。


『いや――――』


突撃砲を接近してくる要撃級へと向けてトリガーを押し込もうとした瞬間、何時の間にか隣に立っていたホルス01の呟きが聞こえる。
見ると左背部兵装担架が稼動して左手に死神の鎌を連想させる様なブレードを保持させ……私の隣から一瞬で消える。


『なっ!?突っ込‥』


隊長の声がその台詞を言い切る前に私がロックオンしていた要撃級のマーカーが消失する。F-18/EX…ワスプがやったのだと、数瞬してから気付いた。
ワスプがブレードを只の肉塊と化した要撃級から血飛沫を上げて引き抜くと同時に言った台詞を……私は忘れないだろう。

このBETAとの戦争において……何人がこう言えるのかは分からない。でも、あの自信に満ちた声……あの安心感はもう味わえないだろうから。




『―――なら、互角だ』


私はこの瞬間、“死の8分”を越えたのだ。





     ◇




【Side クラウス】



ハーイ☆皆、元気に戦争してるぅ?………スマン、今の状況から精神的に逃避したかっただけなんだ。
いやさ、職業軍人の如く……と言っちゃアレだけどさ……ワザワザ最前線に来る俺ってかなりの物好き(馬鹿)だよね。


『あっはっはー♪嘘みたいだけど、らっくしょーね!』

『おい水月!突っ込みすぎるな!』

「おい、突撃前衛長が部下相手に尻に敷かれてるってのはどーなんよ?」


目の前にウジャウジャと沸き上がる戦車級の群れへと36㎜弾を撃ち込みながらのんびりと会話を続ける。
EXAMを習熟した俺達にとって、3000という数は実際は大した脅威では無い。支援砲撃も潤沢に行われている事や光線級が居ない事もあるが有利に戦況を進めている。

唯一の誤算はEXAMを搭載する為に高性能CPUを搭載した俺達の機体にBETAが興味津々なのと、俺の突撃砲の弾がもう直ぐ無くなりそうだという事か……補給しとけば良かったね!


「エレナ、エレナ~弾ぷりーず」

『だからしっかりと搭載して下さいって言ったじゃないですか!?』

「ごもっともで」


エレナのありがた~いお言葉に正直に謝りたくなるが、そうも言ってられないのが今の現状だ。
エレナのポジションは強襲掃討(ガン・スイーパー)、背面及び両碗に保持された4挺の突撃砲によって中衛及び後衛へと接近するBETAを薙ぎ払うのが仕事だ。

今の戦況…帝国軍小隊を含めた約一個中隊規模で総数3000(絶賛増大中)のBETAを防ぐ場合、彼女が抜けるのは非常に嬉しくない状況だ。
というか戦車級が多すぎる、弾が不足するってレヴェルじゃねーぞ。


「あーもう、ウジャウジャウジャウジャと!」


500‥400‥300‥200‥100‥50……0、再装填。
突撃砲に装填された2000発の弾を撃ち尽くし、補助腕による最後の弾倉を装填している隙に突撃級BETAが距離を詰める。


「コッチに来るなってぇの!」


跳躍ユニット点火。ロケットエンジンが瞬発的に機体を加速、上昇させる。
そしてそのままクルンッと前転宙返りの様に機体の向きのベクトルを強制的に変更、頭頂部が地面と垂直の状態で飛び越えた突撃級の背面部へと36㎜を叩き込み、沈黙させると同時に着地。

着地した瞬間、右肩部スラスターと左跳躍ユニットの噴射角度を調整し一回だけ最大噴射。機体を180度回転させて振り向き様に接近していた要撃級へと深く突き刺す。
元々が近接戦を考慮しない米軍機のF-18/Eでしかも片腕だ、一瞬でブレードを保持していた左腕が負荷許容値を超える。その結果、ブレードが強制的に手元から離れた。

大きくバックジャンプ。俺が手放したブレードが深々と突き刺さった要撃級は数体の戦車級を巻き込み、沈黙する。


「―――あっぶね~」

『やっぱ、アンタは変態だわ』

『お前、変態だな』

『整備班に殺されますよ?』

『人間辞めているんじゃないか?』

『いやぁ、清々しいまでの非人間振りですね?』

『あらあら』

「お前らなぁ!?」


それは武ちゃんに言えよ!アイツこそ真の変態じゃねーか!(機動的な意味で)


『此方ヴァルチャー01。支援砲撃を要請した、その区域から離れてくれ!』

「了解―――なっ、互角だろ?」

『非常に遺憾だが…事実だったな』


A-01の不知火や俺が大きくBETA郡へ突っ込んだお陰か大分進行が停滞しているBETAの一団へと支援砲撃を後衛で援護してくれていた帝国軍部隊が絶妙のタイミングで支援砲撃を要請してくれていた。
あと30秒もしない内に到着する支援砲撃が残りのBETAを殲滅してくれる……そう、思っていた俺だが油断せずにBETA郡の赤い光点が集結したマーカーから目を逸らさない。



そのお陰か、誰よりも早く声を上げる事に成功していた。


「―――っ乱数回避ぃ!!」

『『『『『――――ッ!?』』』』』


俺の叫びに、集結していた各機が一気に散開する。
その瞬間、泣き出した赤子の様に管制ユニット内に鳴り響くレーザー照射警告。それは光線級の出現を意味し……今、その瞳に自機を捉えているという証明でもあった。







【後編へ続く】


今週の土日は出張だぜぇぇぇ!  三┏( ^p^)┛  │樹海│



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