最終話 Muv-Luv Alternative モテない男の最後の声を聞け!!
あわッ!
あわわわわわわ…………ッ!
やばい! やばいです!
今猛烈にやばい事になってます。
ちょっと時間がないんで簡潔にここ数ヶ月間の話をまとめさせてもらいます。
あの日本侵攻から今日までの間、BETAと人類は一進一退の戦いを繰り返してきた。
オレの作った植物級のBETAにレーザー照射器官を設けてみたり、陽動作戦を試してみたりした事は人類にとってとてつもない脅威になったようだ。
だがそれでも『イケメン殺す、美女は生かす作戦』が足を引っ張りまくっていたせいで現状は昔とさほど変わらなかった。
そして日本侵攻からいくら経ったある日、米国がG弾を大陸で使用したのだ。
まぁそれは良い。
こっちとしてもそんな事はお見通しだったので即効対策を立ててやったから今のオレにはG弾は通用しない。
もちろんG弾で取り戻したハイヴにも人間の脳髄なんてものは無いのでオルタネイティヴ4も完成しないだろう。
全ては順調……そう思っていた時に人類は起死回生の逆転の一手を打ってきたのだ。
それはG弾を超える新型兵器を作った訳でもなければ、奇跡的に00ユニットを生み出してきた訳でもない。
もっと恐ろしい悪魔のような作戦であった。
くそッ! この外道共めッ!
やつら……オリジナルハイヴの突入部隊に……美女だけの編成チームをあてて来やがった!!
うわあぁぁ! 気付かれた!!
美女を攻撃しないように命令していた事に気付かれた!!
そりゃあ確かに戦場での男女の死亡率に差はできていたさ。
こと美女に当たっては死亡率は0に近い。
でもまさか気付くなんて!
頭の固い上の人間ならBETAが美女を殺さないようになったなんて思いもしないだろう。
……と思ってたが甘かった!
人類トップの頭脳を見くびってた!
そりゃあそうだ!
オレなんかが知能戦で勝てる訳が無い。
現実来訪の原作知識持ち合わせてるとは言えこちとら凡人。
向こうは世界最高峰。
こっちが1手考えている間にすでに10手先は思いついているような奴らの集団である。
あ号標的の頭脳を持ち合わせていても戦略にかけては向こうの方が何枚も上手だ。
いや戦略も何もこっちは何もやらなければ勝てたのに、オレが余計な事をしたせいで一気に形成は逆転してしまった!!
くっ! まずいッ!!
一体何時、何処の戦いで気付いたのか分からないがきっと人類はそのデータを分析していたに違いない。
そう言えばここ数ヶ月の突入作戦では妙に手ごたえ無かったと言うか、ある程度の時間突入したらとっとと撤退していた気がする。
普通なら反応炉まで片道切符覚悟で突っ込んで行くはずなのにそう言った感じは見られなかった。
そして確信を得たのだろう。BETAは美女を殺さないと!
オレのどうでもいい分析を他所に美女の突入部隊がどんどんこちらに向かってくる。
年齢層も幼女から熟女まで、とにかく100人に聞けば100人が美人だと首を縦に振るような女性ばかりだ。
うわ~~嬉しいなッ!
世界中の美女がオレを狙ってくれるなんて男冥利に尽きるよ~~!
……何て冗談言ってる場合じゃない!!
嬉しいけど全然嬉しくない!
マジで洒落にならないぞこれ!?
と言うより何で幼女まで突入部隊に加わってるんだよ!
明らかに徴兵対象年齢から外れてるだろ!?
アレか? 人類の存亡を掛けた戦いの前ではそんな事は些細な事ってわけか?
このクサレ外道がッ!
くそう! BETA共! 物量を活かしてバリケードを張れ!
やつらの侵入をこれ以上許すなぁ!!
反応炉から伝わるオレの命令を聞いたのかBETAが次々と折り重なり合い道を塞ぐ。
主縦坑(メインシャフト)には門級が堅く閉ざしているしこれで美女達は遠回りしなくてはならない。
良し!! この間に陣形を立て直す!
どうすればいいのか策を思案しようとしたその矢先、オリジナルハイヴのいたる所で爆発が起きた事を感知する。
…………あ、BETAが一辺に吹き飛ばされた。
何ィッ!? 何だあの威力は!?
G弾ほどではないにしろ探知したその威力は核兵器をも上回る。
映し出されたハイヴ内に進入した戦術機が手に持っているものは……爆弾?
あッ! アレか! S-11だっけか? 戦術機に組み込まれた自決装置。
それを手榴弾のように改良して各機それぞれ幾つか持ってきているようだ。
1機の戦術機に対して1個だけのS-11を通常兵器に改良して大量に持ってくるとは人類の本気の具合が見て取れる。
くそ! もちろんBETAも完全に美女を攻撃しないというわけではない。
自分達に降りかかる火の粉に対して振り払うことくらいはする。
だがそれでも本来の実力から比べてたら弱い! 弱すぎる!
なッ――!!
突然の出来事に思わず驚愕の声なき声を張り上げる。
オリジナルハイヴにいたBETA達が一斉に外に出ようとしているのだ。
待て貴様らッ! 一体どこに行く!?
オリジナルハイヴの外に映し出される荒れ果てたユーラシア大陸の光景。
そこでBETAと人類の壮絶な戦いが繰り広げられていた。
BETAの攻撃速度も本来の物となり、10万近いBETAが津波のように人類に襲いかかる。
その激しさはハイヴ内の戦いとは比較にならない。
一体何故!?
何が起きているんだ?
BETAの動きが取り戻しているその理由は何だ……?
……これは!? 地上で戦っている人間は…………全員……男!?
よ、陽動部隊は男だけで編成し、突入部隊は美女だけで編成しただとぉ!?
くそッ! あぁそりゃそうだ。
BETAの優先順位に気付いたら誰だってそうするな。
まったくもって実に理に叶ってるじゃないか!
どうやら人類はBETAの最優先の攻撃対象は男ではなくイケメン限定であった事には気付かなかったようだがそんな事は関係ない。
どうするどうする?
迫りくる戦術機の群れ……。
崩壊しつつあるハイヴの内壁……。
ハイヴが揺れるごとにオレは恐怖に震える。
一際大きいズウゥゥンという破壊の音が大広間に響き渡った。
敵はもう直ぐそこまで来ているようだ。
このだだっ広い大広間が世界で自分は1人きりなのだという事を実感させる。
――ッ!!
また1回大きくハイヴが揺れる。
――はッ!!
さらにもう1回、揺れの間隔はどんどん短くなっていっているようだ。
――はッ……!!
――はッは…………!!
――はははははははははははは……ッッ!!!!
あ~~……ちくしょう…………うぜぇ……。
もうどうでもいいや。
今までオレの口調が妙に軽い事が気になっていた人がいたかも知れない。
いい年こいた大人とは思えない口調に違和感を感じてた人もいただろう。
だってしょうがないじゃないか。
元人間だったのに、気がついたらこんな姿になってたら誰だって落ち込むだろ?
シリアスになんてやってられるか!!
ふざけた調子でこれは夢かもしれないと思っていなかったらオレの精神が持たなかったんだよ!!
美女は殺さないなんて自分勝手だがギリギリの所で自分の良心と言う物を維持できていたのはそのためだ。
いや……八つ当たりでイケメン殺すなんて走った時点でとっくにオレの精神は壊れてたのかもしれないな。
だが……もういい……もういいや。
こうなったら美女も殺そう。
いやせっかく集ってくれた美女軍団だ。
殺すんじゃなくて生け捕りにして×××板直行な鬼畜コースに走ってやる。
こっちの戦力差は歴然。
BETAをその気にさせれば形成はあっという間に逆転できるのだ。
覚悟しろ人類共ッ!!
『――――ッ!!!!』
自暴自棄になりかけ人類にとって破滅を意味する命令をBETAに下そうとした瞬間、大広間が破壊された激しく響く振動がオレに最後の1手を止めさせた。
何事かと注意を向けたはるか前方には崩れた壁と土煙。
そしてそれを切り払うかのようにし現れるのは2機の戦術機ッ!!
『『やあぁぁぁぁぁーーーー!!』』
2機の戦術機はオレの姿を確認した途端に怒りの声を上げる。
先手必勝とばかりに手に持つのは黒光りする87式突撃砲。
殺意の篭った弾丸をオレに見舞おうと容赦なく引き金を引く。
――だが甘いッ!!
この世界で『あ号標的』のデータが知られていないから当然かも知れないが、オレはこれでも結構強いのだ。
それだけ離れた距離から撃ってもオレは仕留められない。
触手の先端を傘のように開き、盾として戦術機の攻撃を防ぐ。
触手の先端から伝わる衝撃ッ!!
120mmの弾丸で盾が吹き飛ばされるがオレはお構いなしに2機の戦術機に向かって10本近い触手を突っ込ませる。
『たあぁぁぁぁーーーーッ!』
『――させんぞッ!!』
1機は噴射跳躍で上にかわし、もう1機は74式近接長刀でオレの触手を迎え撃つ!
前方と上空にオレは触手を2方向に分散しなければならない。
上空の戦術機は跳躍ユニットを右へ左へと操り、鳥のように空中を自由に翔ける。
前方の戦術機も近接戦闘の動きが冴え渡る。
オレの十数本を触手に恐れもせずに的確に長刀を振るう。
『――その……程度かあぁぁぁぁぁッ!!』
その程度はそっちだッ!!
オレは戦術機に特攻させた触手を急停止させ、長刀の一撃をかわす!!
フェイントってヤツである。
『なッ――ッ?』
オレを単純な機械だと思うなッ!
目標を失った長刀が空を切り、戦術機が大きくバランスを崩す。
そらここだッ!!
がら空きになった右側に触手を叩き込む!!
右の上腕部と脚部をオレの鏃のような触手の先端が貫き、粉砕させた。
『ぐっ……あぁぁぁぁーーーー!!』
そのまま大広間の壁に背中から倒れこむ戦術機から女性の悲鳴が上がる。
『――――ッッ!!!!』
仲間がやられた事により動揺したのだろう。
上空に飛んでいた戦術機にも一瞬の隙ができた。
貴様も地面で寝てろッ!!
『『きゃあぁぁぁぁーーーーーーッ』』
飛んでいた戦術機の右脚部に触手を巻きつけ、そのまま地面に叩きつける。
堅い地面と戦術機の装甲がぶつかり、大広間にひびく大音響ッ!!
更に追い討ちをかけ、2本の触手が戦術機の胸部を貫く。
オレの触手がまるで植物の根のように戦術機を侵食し、コントロールを奪い取った。
『――ああああああああああぁぁっ!?』
殺しはしない。
この戦いが終ったらまず貴様らから生贄第1号にしてやるッ!
『――霞ちゃんッ!! 御剣さんッ!!』
へ?
霞……?
御剣……?
突然の事にすっかり我を忘れていた人類に対するオレのどす黒い憎悪の炎が一気に鎮火される。
……こりゃ驚いた。
目の前の戦術機に乗ってる女性は、鑑純夏、社霞、御剣冥夜。
マブラヴを代表するメインヒロインの3人だった。
純夏と霞は複合機の戦術機に乗り、冥夜はもう片方の1人乗りの戦術機に乗っていたようだ。
どちらも原作では見られない戦術機である。
……何て機体だろう? わからん。
『鑑ッ!! 無事かッ!?』
『わたしは大丈夫! それより霞ちゃんがッ! それに機体のコントロールも!』
ガチャガチャと操縦桿を動かす純夏の焦りの声が聞こえる。
『――そうか…………』
『――――ッ!?』
何かの覚悟を決めたような淡白な冥夜の一言。
自分の機体に何かしたようだ。
『――ちょっと待って御剣さんッ!! 一体何の真似ッ!?』
『――見ての通りだ。主脚を失った今、最早この手しかなかろう』
そうかなるほど……S-11の自決装置を作動したのか。
『――推進剤の残量も、もう心許ないのでな。跳べるうちに――なッ!?』
あぁ悪いね。
原作ではカッコイイシーンなんだけど、悪いが巻き込まれる気はサラサラないんだ。
オレは冥夜の乗っている戦術機に触手を1本突き刺す。
攻撃するためではない。
えぇっと……確かここかな?
戦術機の股間の所に……っとあった。
『……そ、そんなッ!?』
オレは触手を器用に使いS-11を取り出し、そのままハイヴの横坑の中へと投げ捨てる。
そんなオレの行動が以外だったのだろう。
冥夜と純夏は呆けたようにオレの方を凝視している。
フム……しかし困った。
先程までの憎悪に支配されていた状態と打って変わって、オレの心は冷静さを取り戻していた。
突然の原作キャラの邂逅に正直どうしたら良いのか分からない。
『霞ちゃん! しっかりして!』
戦術機の中で純夏が霞に呼びかけているようだ。
『……照合、霞……認識』
『『えッ?』』
突然意味不明の言葉をしゃべり出した霞に対して純夏と冥夜が驚きの声を上げる。
……あ、霞とリンクが繋がった。
どうやら原作どおり『あ号標的』との会話イベントが発生したようである。
『どうしちゃったの霞ちゃん!?』
『霞……認識、鑑……認識、御剣……認識、上位の存在は記録を持っている、質疑の内容を転送せよ』
『『――――!』』
霞を通してオレが話していると理解したのだろう。
純夏と冥夜の喉を鳴らす音が聞こえた。
というか原作よりずっとスムーズに会話ができる。
元人間なオレなんだから当然と言えば当然か。
『……何者……だ……?』
『………………固有の上位存在であり……個ではない』
あぁ本当にBETAの口調って疲れるな。
人間でいた時こんな口調で話した事ないから全く持って大変だ。
『……貴様は上位存在なのか?』
『肯定する。貴様……認識』
認識も何も人間の言葉理解できるんだから、こっちとしてはもっと意味のある質問をしてもらいたいものだ。
こちとら人間と会話するのは久しぶりすぎるのだ。
ましてや原作の3大ヒロインなら尚更である。
さぁッ! カモンッ!
『……おまえは何の目的で地球に来た!?』
その憎悪の篭った純夏の赤い瞳。
うぅ、まさか原作キャラにこんな目で見られることになろうとは……。
くそう……。
こんな事なら思い切って人類の美女全てを捕獲してハーレムでも形成しておけば良かった。
『上位存在の目的は人類の美女全てを捕獲してハーレムを形成……』
ちょっと霞さん!?
何勝手に人の心を覗いて通訳してるのかな!?
しかもとんでもない誤訳してくれてやがりましたよこの子は!?
『……人類の美女全てを……』
『捕獲してハーレム…………??』
あ……やべ……地雷踏んだ。
なんか2機の戦術機がカタカタ揺れてるような気がする。
ESP能力を持っていないオレでも彼女らが明らかに怒りで震えてるのが判る。
『………………人類をッ…………なめるな……ッ…………』
冥夜がかろうじて声を絞り出す。
だがそれは静かで深い……、まるで噴火する前のマグマのようだ。
『――人間をなめるなぁぁぁぁぁっ!!』
ぎゃあぁぁぁぁぁッ!!
そこでその名言いうか普通ッ!?
右手と右足を失ったバランスの悪い戦術機が怒りの咆哮と共に跳躍ユニットに火を灯し、オレに突っ込んでくる。
左手に持った長刀をぶん投げるがそれは全くオレとは見当違いな方向に行く。
いや、これは違う。
武器を投げたのではなく投げ捨てたのだ!
空になった左手に持っているのはS-11型改良手榴弾?
――やばいッ!!
『くあぁぁぁぁぁーーーーーーーーッ!!』
オレの触手が1手早く冥夜の戦術機の左手を吹き飛ばすが、S-11型手榴弾が3個宙に舞う。
手榴弾は噴射跳躍の勢いに乗りオレの方向飛んでくるが甘いッ!!
そんなものでやられるかッ!
触手を器用に使い、先程と同じ要領で手榴弾をキャッチしてまたハイヴ内の通路に投げ捨てる。
『今だッ!! 鑑ッ!!』
『――――了解ッ!!』
何ッ!?
冥夜の声でオレは純夏の方に注意を向ける。
するとそこにはオレの触手のコントロールから逃れていた純夏の戦術機が立っていた。
なッ!! さっきの長刀は投げ捨てたのではなくて純夏の機体に突き刺していたオレの触手を切り裂くためだったのか!?
ここに来て触覚……痛覚が無いのが災いした!
純夏は戦術機の身長くらいはあろうかと言う巨大な銃身をオレに向けていた。
……なんだアレ? 人類の新兵器か?
そう言えば大陸のどこかのハイヴがG弾で取り返されたんだっけ。
それにより歴史に影響が出て武器の開発時期が変わっちまったのか?
その正体は……荷電粒子砲? 電磁投射砲? それともレーザー砲?
やばい! その正体がオレには分からないがとにかくやばい!
だが純夏がオレに向ける銃口に灯る今でも解き放たれんとする青白い輝きを見てオレは悟った。
あぁ……間に合わない。
これはもう駄目だ。
チェックメイトだと。
あ……あぁ……せめて人間として……マブラヴの世界に来たかった……。
そんなオレの心など届くはずもなく無情に放たれる人類の怒り鉄槌。
膨大な熱量を帯びた輝きは視覚をもたないオレにも眩しく感じ、それはまるであの世の扉へと通じるゲートのようであった。
ぐッ……うわあぁぁぁぁぁーーーーッッ!!
ち……ちくしょう…………!!
モテたかった……モテ……たかった…………な………………。
◆
――ここはマブラヴ・オルタネイティヴとはまたほんのわずかに違った可能性を秘めた平行世界。
人類とBETAとの永きに渡る戦いの歴史……についてはこれといった差異は無く、1973年の中国新疆ウイグル自治区喀什(カシュガル)にBETAの着陸ユニットが落下して以来、BETA大戦は苛烈を極めていた。
度重なる敗戦。
蹂躙される国土。
男達は真っ先に戦場へと向かい大地に沈み、海に果て、空に散っていった。
女性までもが徴兵対象とされ戦場に駆り出される頃には世界の人口は十数億人にまで減少しており、特に男性の数の減少はより顕著であった。
人類滅亡を回避するため当然と言えば当然に世界的に認められた制度が『一夫多妻制度』。
……だがこの制度には大きな落とし穴があった。
いや誰もが気付いてはいたのだが敢えて見てみないフリをしていたのだ。
そしてそんなマブラヴの平行世界にやってきてしまった現実憑依主人公は『一夫多妻制度』などがこの世界にあるとはつゆ知らずに暴走しつづける。
現実世界では何の特徴も無いモテないこの男の暴走がまさかBETA大戦にかつて無いほどの影響を与える事になろうとは……この世界の人類は知る由も無かった。
これはそんなモテない男のモテない男によるモテない男のための『あいもゆうきもなにもないものがたり』である。