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No.16077の一覧
[0] Muv-Luv Alternative TOTAL ECLIPSE その手で守る者(本編更新)[鬼神「仮名」](2011/07/13 02:23)
[1] 第1話(1999年編)[鬼神「仮名」](2010/05/22 01:30)
[2] 第2話(1999年編)[鬼神「仮名」](2010/05/22 01:30)
[3] 第3話(1999年編)[鬼神「仮名」](2010/05/22 01:31)
[4] 第4話(1999年編)[鬼神「仮名」](2010/05/22 01:31)
[5] 第5話(1999年編)[鬼神「仮名」](2010/05/22 01:31)
[6] 第6話(1999年編)[鬼神「仮名」](2010/05/22 01:31)
[7] 第7話(1999年編)[鬼神「仮名」](2010/05/22 01:32)
[8] 第8話(1999年編)[鬼神「仮名」](2010/05/22 14:59)
[9] 第9話(1999年編)[鬼神「仮名」](2010/07/07 04:56)
[10] 第10話(1999年編)[鬼神「仮名」](2010/08/24 04:03)
[11] 第11話(1999年編)[鬼神「仮名」](2010/09/13 04:05)
[12] 設定(1999年時)[鬼神「仮名」](2011/03/17 08:27)
[13] 第12話(TE編)(1)[鬼神「仮名」](2011/07/13 02:25)
[14] 第12話(TE編)(2)[鬼神「仮名」](2011/08/16 03:37)
[15] 本編関係無しネタ ウィル達を勝手にすくってみました[鬼神「仮名」](2010/08/13 18:04)
[16] 思い付きでDAY AFTER EPISODE01での黒田たちを書いてみた(1)[鬼神「仮名」](2011/06/28 03:19)
[17] 思い付きでDAY AFTER EPISODE01での黒田たちを書いてみた(2)[鬼神「仮名」](2011/07/09 18:06)
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[16077] 第2話(1999年編)
Name: 鬼神「仮名」◆af4fba6e ID:97b06adb 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/05/22 01:30
1999年8月6日
日本帝国神奈川県横浜ハイヴ周辺

<帝国軍第15戦術機甲大隊ブラボー中隊>
明仁が現れる少し前。
「ブラボー1!各機状況を伝えてくれ!生きているやつは返事をしろ!」
要撃級を突撃砲で撃ちながら部隊長は隊員に通信で声をかけた。
「こちらブラボー3です。隊長、生き残っているのは私とブラボー5のみです。ほかは光線級に焼かれました・・・」
ブラボー3の言葉を聴いてブラボー1は言葉を失った。
「糞!一旦下がって他の隊と合流して体制を立て直す!」
「ブラボー3了解!」
「ブラボー5も了解ッス!」
3機の不知火が戦域を離れようとした。
だが、そのとき。
「た、隊長!異常震源が・・・・・・こっちに向かって移動してきます!」
「何!?」
「震度が浅く・・・・・・こ、この波形はBETAです!」
「畜生!全機散開して戦域を離脱!」
「駄目です!すでに囲まれています!」
「こ、こんなところで!」
もう既に逃げ場は無い。
突撃級が先陣を切って突撃してくる。
(鈴乃・・・すまない。俺は、先に逝く)
ブラボー1の叫びは地中から現れたBETA達によってかき消された。

????年
日本帝国神奈川県横浜周辺

<明仁>
目の前の破壊されている戦術機から74式近接戦闘長刀を拝借する。
自機の長刀は米国でしか製造していないため代えが無い。
そのためここで消耗するわけにはいかなかった。
「マッチングは合わないがないよりかましだな」
背中の6つのマウントのうち2つは専用武装で埋まっており、ほかの4つも突撃砲と長刀で埋まっている。
手に持っていた突撃砲は腰の予備マウントにつけてある。
「横浜・・・ハイヴ・・・まさかな」
横浜ハイヴは1999年の本州奪還・明星作戦の時に2発のG弾によって攻略されている。
その後その上に横浜基地が作られ、2001年に壊滅的ダメージを負い2006年の時点では修復と改修をしているはずだ。
ハイヴが再建されたとは聞いていない。
ここは横浜では無いのではないかと思った。
(でも、地形は横浜と一致している。それに陽炎と撃震を使っているのは日本だけだ)
「本当にどうなってんだ畜生!」
ふと、その時オープンチャンネルで通信が流された。
『こちらHQ。戦闘中の各機に告ぐ。直ちに戦域より離脱しろ。繰り返す、直ちに離脱しろ』
(離脱命令?この状況で?)
決して勝っていると言える状況ではないようだが、このタイミングでの離脱はありえない。
光線級さえ叩いてしまえば沿岸からの攻撃と戦車や榴弾砲との攻撃が可能となり、状況を打破することができるからだ。
(横浜・・・突然の離脱命令・・・・・・G弾?)
それは明星作戦の時と同じだった。
あの時も突然の離脱命令があり、そしてその後ハイヴに2発のG弾が落とされたのだ。
(まさか・・・でも、可能性としては高い)
未だ推測の域を出ていないが、可能性としては十分に在りうる。
だとすれば、この辺りは完全にG弾の影響下になる。
(俺も離脱しねぇと)
機体を旋回させえようとしたときだった。
ふとカメラが一つの光景を捕らえた。
1機の不知火の背後から要撃級が迫っていた。
周囲の振動のためか、またはレーダーが故障しているのか。
あの不知火は気づいてはいないようだった。
「・・・クソったれが!」
俺は試06型電磁投射砲(レールガン)を選択する。
マウントが高速展開し、砲身が固定される。
レールとレールの間に電流が流れ、電磁場が生まれる。
「間に合え!」
俺はトリガーを引き、轟音と共に数発の36mm弾が放たれた。

オルタネイティヴ計画第1戦術戦闘攻撃部隊第9中隊
<みちる>
『こちらHQ。戦闘中の各機に告ぐ。直ちに戦域より離脱しろ。繰り返す、直ちに離脱しろ』
「離脱!?」
オルタネイティヴ計画第1戦術戦闘攻撃部隊第9中隊、通称伊隅ヴァルキリーズ隊長である伊隅みちるはHQが出した突然の離脱命令に混乱していた。
現状を維持するためにはこの場を離れるわけにはいかない。
ましてやこの作戦は本州を奪還するための第一歩なのだ。
「大尉!HQは一体何を考えてるのですか!?」
「分からない。だが、離脱しろとの命令だ。今は従うしかない!」
「ですが!」
「大尉!」
みちるは混乱して気づいていなかった。
すぐ背後まで要撃級が迫ってきていたことを。
アラートが管制ユニット内に鳴り響く。
だが、要撃級はすでに逃げられないところまで迫ってきていた。
(いつの間に!)
要撃級は攻防一体の前腕を大きく振り上げた。
(私は、ここまでなのか!)
みちるは死を覚悟して目を瞑った。
だが、要撃級の腕が振り下ろされる間際に管制ユニット内に轟音が響いた。
轟音が鳴り止むと同時に機体背後にあったBETAのマーカーが消えていた。
「な、何が起こった!?」
「わ、分かりません。何かが要撃級を貫通したことしか」
「貫通?」
「は、はい」
振り返り要撃級を目視する。
息絶えた要撃級には36mmが当たったにしては大きな穴が開いていた。
(これはいったい・・・)

<明仁>
「間に合ったか」
展開した試06型をマウント状態に戻す。
「砲身に異常は無し。まだ大丈夫だな。まぁ弾は諦めるしかないか」
兵装を試06型から74式長刀に切り替える。
まだ国連カラーの不知火周辺にはBETAの反応がわんさかとある。
機体数と動きを見るにあの数から離脱するのは難しいだろう。
ならば、俺にできることはそれを援護してやることだけだ。
それも時間制限付だ。
「さてと、楽しい楽しい接近戦とでも洒落込みますか」
俺は進路を不知火の元へと向けた。

<みちる>
「クソ!C小隊は右翼を固めろ!A小隊は左舷と後方を!B小隊はそのまま前方維持!」
「「了解!」」
みちるは焦っていた。
さきほどのこともあった。
だがそれ以上に厄介なことが起こっていた。
BETAの出現頻度が急に上がってきたのだ。
それも進路上に次々と。
まるでここから先には行かせないと言っているようだった。
(そろそろ弾薬も底を尽く。それに新人たちの精神も限界だ。何とかして安全区域までいけないだろうか!)
「く、来るなくるなくるなくるなぁ!!・・・あぁぁぁぁぁぁ!」
「おい、どうしたヴァルキリー10!返事をしろヴァルキリー10!!」
「いやあぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
「・・・ヴァルキリー10シグナルロストです」
また一人部下が戦車級に食われた。
それが引き金となったのか一人の新人の精神が崩れていった。
「この!このこのこのぉ!」
「やめろヴァルキリー11!単独行動はやめろ!」
「ヴァルキリー10を!美佳を返せぇ!!」
その新人は前に出すぎて左右を要撃級に挟まれていることに気づいていなかった。
管制ユニットに警告音が響くまで。
ヴァルキリー11はその場で硬直した。
「あぁ・・・」
「に、逃げろ!」
突撃砲ではヴァルキリー11を巻き込んでしまう。
みちるは助けようと全速力でヴァルキリー11の元へと向かった。
だが、要撃級の腕はすでにその機体を捕らえようとしていた。
(間に合え!間に合ってくれ!)
だが、要撃級の動きのほうが一歩早く、腕が振り下ろされようとしていた。
(間に合わない!)
みちるはそう思った。
だが、要撃級の腕は上がったまま下ろされることは無かった。
「え?」
よく見ると要撃級の胴体に何かが突き刺さっていた。
「長・・・刀?」
突き刺さっていた長刀はゆっくりと引き抜かれていった。
2体の要撃級の後ろ。
そこに1体の戦術機がいた。
いつからそこにいたのかまったく分からなかった。
レーダーに全く反応が無かったからだ。
黒い機体。
(F-22A?)
最初はそう思った。
ステルス機能を持った機体は実戦稼動しているものは米軍のF-22Aしか存在していないはずだ。
だが、この機体は形状が全く違う。
また、機体に桜のパーソナルマークが入っているのも気がかりだった。
(米軍が何故?それに桜のパーソナルマークは確か斯衛の)
『そこの不知火、大丈夫か?』
「え!?は、はい!!」
その声は男のものだった。
それと、驚くべきことに日本人のようだ。
『そうか、なら隊に戻れ。BETAの中での孤立は自分の死だけじゃなく仲間を巻き込むぞ』
「わ、分かりました!」
そういい、部下は不明機から離れ、隊に戻った。
それと同時に不明機がこちらへと近づいてきた。
「部下を救っていただき、ありがとうございました」
みちるはとっさに部下を救ってくれたことに対して謝罪を述べた。
すると、オープンチャンネルで音声のみで返答が返ってきた。
『いや、この混戦の中だ。それにあの様子だと精神的にきていたんだろう。新任のようだしな。まぁ助かったんだ。あまり攻めるようなことはしないでやってくれ』
(随分と若い衛士だな)
それがみちるが思った第一印象だった。
声だけを聞いての印象だが、その甘い気遣い方だけを見ても十分若いような感じだ。
『そちらの損害状況はどうだ?』
「現存している機体は動くことはできますが弾薬が残りわずかです」
『そうか。ならすぐに離脱してくれ。援護をする』
「たった1機で、ですか!?」
『あぁ、そのつもりだが?』
彼の申し出は正気の沙汰ではない。
BETAとの戦闘でもっとも怖いのは孤立することだ。
そのためBETAとの戦闘では基本的に2機連携を原則として行動している。
だが、この衛士は1機で援護をするといったのだ。
「せめて2機連携で動いてください!私の隊から誰か1人でもパートナーを!」
『いや、遠慮しておこう』
「しかし!」
『さっき満足に戦える機体がないといったのは君だろ?』
「うっ」
その言葉にみちるは黙るしかなかった。
確かに彼の言うとおりだ。
現存している機体の殆どが弾薬や推進剤不足という状態だ。
援護となればかなりの数のBETAと相対することとなる。
こんな状態で援護などできる機体は1機もいなかった。
『・・・もう時間が無い。早く離脱するんだ』
「時間が、無い?」
『あぁ』
彼がそう答えた時、管制ユニット内にアラームが鳴り響いた。
「な、何が起こっている!?」
『畜生!米軍め!まだ残ってるだろうが!』
「い、いったい何のことだ!」
『G弾だ。噂や話くらいは聞いたこと無いか?G元素を用いた新型爆弾だ。あれが落ちれば少なくともここいら一帯は5次元の作用でさようならだ』
「な!」
『話は後だ!いいから離脱しろ!』
そう言って彼は後方から迫ってくるBETAにガンマウントの突撃砲を撃ち始めた。
「な、何をして!」
『いいから離脱しろ!不知火の最高速度じゃギリギリだ!部下の命背負ってるんだったら迷わず行け!』
「・・・申し訳ありません」
『謝るくらいだったら酒くらいご馳走してくれ』
「必ず」
そう言ってみちるは部下を引き連れ全速力で離脱を開始した。

<夕呼>
夕呼は1つの戦術機を見ていた。
黒い色を纏うどのデータにも存在しない機体。
(米国が介入してきた・・・にしては規模が小さいわね)
いくら極秘任務だったとしても、BETAがいる場に1機だけを投入するとは思えない。
それに、
(伊隅の報告ではあの機体の衛士は日本人。しかもG弾が落ちてくることをわざわざ教えてきた)
ふと、夕呼の顔に笑みが浮かんだ。
「・・・ふふふ、これは楽しみね」

<明仁>
「さてと、どうしたものかな」
目の前にはBETA。
頭上からはG弾。
(まったく、本当にG弾かよ)
アラームがなった直後に頭上から何かが急接近していると警告が出た。
不知火には感知できなかったのだろうが、このYF-23SBには広範囲索敵型強化レーダーを装備している。
予想通り落下してきているのはG弾だったわけだ。
「そろそろ俺も離脱しないとな」
無茶な使い方をしてボロボロとなった74式長刀をBETAへ向けて放り投げ、不知火たちと同じ方向へと進路を変えた。
あの不知火たちが離脱してからも尚ギリギリの時間までBETAと戦い続けた。
そうでもしなければ逃げているところを後ろから光線級にやられる。
生きたBETAや死骸をうまく楯として使うには多少の時間がかかった。
「頼むから動いてくれよ!」
スロットルをレッドゾーンにまで踏み込む。
試06型跳躍ユニットが機体をどんどんと加速させていく。
「ぐぅぅ!」
それと同時に身体に多大なGがかかってくる。
「う、うぉぉぉ!」
最大速度が1050kmを超えた時だった。
後方で途轍もない重力異変と爆音が鳴り響いた。
「畜生!もう落ちたのか!」
機体の加速を超えるほどの速度で衝撃波が機体を襲った。
「うぅあぁぁぁ!」
計器は滅茶苦茶に振るえ、身体も前後上下左右にと揺れている。
しばらくして衝撃が徐々に弱くなってきた。
それに伴い計器の異常と振動も収まってくる。
レーダーはG弾の有効範囲外に出たことを告げていた。
「た、助かったのか・・・」
俺は肺に溜まっていた空気を吐き出した。
「こ、これでとりあえずは一安心・・・・か」
無事を確認すると俺はミリィの様子が気になり後ろを振り向いた。
「・・・すぅ・・・・すぅ」
ミリィは気絶したまま眠っていた。
バイタルモニターには異常は出てないから大丈夫だろう。
「しかし、これはいったい」
突然のことで未だに現状を理解できない。
「仕方ない、とりあえず何か無いか探すか」
管制ユニット内の格納用扉に手を伸ばしたときだった。
(あれ?この強化装備こんなに大きかったっけ?)
戦闘中は気づかなかったが、伸ばした手先より強化装備の方が少々大きかった。
ふと、思った。
(まてよ、さっきのが明星作戦と仮定すると・・・ここは1999年だ。なら俺は19のはず)
それならばこの強化装備のことが頷ける。
(・・・今の俺は19歳ってことか?若返ったのか?)
そう思ったとき、突然ロックオンアラートが鳴り響いた。
「は、はぁ!?」
すると、廃墟の影からさっき助けた不知火が姿を現した。
レーダーを確認してみると完全に包囲されていた。
どうやら逃げ切ることに精一杯で囲まれていることに気がつかなかったようだ。
『申し訳ありません』
ナンバー01と表示されている機体、あの戦域で話した女性衛士が音声のみの通信を始めた。
『助けていただいた上でこのようなことはしたくないのですが、これも命令なので。あなたを拘束させていただきます』
「拘束?しかし、何故?」
『分かりません。ですが、我々の上官が、貴方が計画の邪魔になる危険性があるため直ちに拘束せよと』
「計画の邪魔?いったい何が?」
『分かりません。とりあえず我々に同行してください』
そういって10数機の不知火は銃口を向けながら歩き始めた。
(何がどうなってんだよ)
俺はそれに従うしかなかった。


あとがき?
こんにちわ。
車の実技教習を予約しようとしたら向こう1月先いっぱい埋まってるって・・・
そんなこんなで2話目です。
やっぱり難しいですね。
それとみちるさん、ぜんぜん原作っぽくない気がするw
力が足りずすみませんw
とりあえず週1か2でいければいいなと思っています。

これから明仁とミリィは香月博士に出会います。
知らされる現状。
変わってしまった歴史。
明仁は何を選んでいくのでしょうか。
次回もできれば見ていただけると幸いですw


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