椎名高志SS投稿掲示板




No.510の一覧
[0] よこしまなる者[キロール](2004/10/29 22:02)
[1] Re:よこしまなる者[キロール](2005/06/12 01:02)
[2] Re[2]:よこしまなる者[キロール](2005/06/12 01:08)
[3] Re[3]:よこしまなる者[キロール](2005/06/17 20:56)
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[18] Re[18]:よこしまなる者[キロール](2004/11/12 17:17)
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[20] Re[20]:よこしまなる者[キロール](2004/11/14 06:25)
[21] Re[21]:よこしまなる者[キロール](2004/11/15 17:48)
[22] Re[22]:よこしまなる者[キロール](2004/11/17 06:15)
[23] Re[23]:よこしまなる者[キロール](2004/11/18 10:51)
[24] Re:よこしまなる者[キロール](2004/11/18 11:44)
[25] Re[24]:よこしまなる者[キロール](2004/11/19 00:21)
[26] Re[25]:よこしまなる者[キロール](2004/11/19 15:31)
[27] Re[26]:よこしまなる者[キロール](2004/11/20 18:25)
[28] Re[27]:よこしまなる者[キロール](2004/11/21 06:53)
[29] Re[28]:よこしまなる者[キロール](2004/11/21 14:26)
[30] Re[29]:よこしまなる者[キロール](2004/11/22 05:46)
[31] Re[30]:よこしまなる者[キロール](2004/11/23 00:12)
[32] Re[31]:よこしまなる者[キロール](2004/11/23 21:43)
[33] Re[32]:よこしまなる者[キロール](2004/11/25 00:15)
[34] Re[33]:よこしまなる者[キロール](2004/11/27 01:02)
[35] Re[34]:よこしまなる者[キロール](2004/11/27 01:16)
[36] Re[35]:よこしまなる者[キロール](2004/11/27 01:44)
[37] Re[36]:よこしまなる者[キロール](2004/12/15 05:07)
[38] Re[37]:よこしまなる者[キロール](2004/12/16 23:20)
[39] Re[38]:よこしまなる者[キロール](2004/12/16 23:33)
[40] Re[39]:よこしまなる者[キロール](2004/12/23 09:05)
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[510] Re[19]:よこしまなる者
Name: キロール 前を表示する / 次を表示する
Date: 2004/11/13 03:58
 ≪横島≫
平教経との戦いは俺が過去に戻ってから最大のものだった。
それは俺と俺の周囲の状況に変化をもたらした。
 
俺は大学1年生だ。よって大学に行く。まぁ当然だな。
大学は都内から通える範囲にある某国立大学。
理由は授業料が安いから。
高校まではそれなりに友人もいたが大学では特に友人を作らなかった。
サークルにも入らず、講義を受けるだけなら特に必要もないし作ろうとしなければ作らずにすんだ。
高校までは学生生活を送るうちに親しくなる相手もいたが、大学ならクラスといっても講義によってはほとんどあわないのだからそういう機械は少なくなる。幸いおれがG・Sということは世間一般への認知度が低かったことも手伝ってばれずにすんでいる。
講義も出なくてすむものは極力出ない。
学生としてはほめられたものではないが、俺はお袋との約束を果たすために来ているので時間を少しでも修行に当てたかったからだ。出なかった授業内容は超加速空間で勉強している。
ちなみに法学部。
特に理由はない。あえて言えばオカルト関係の学部ではばれる可能性があったため、学部の校舎が一番遠いところを選んだ。
単位は1年のうちに取れるだけとるつもりだ。
1,2年で必要単位の大半を取っておこうと思う。
 
俺はG・Sだ。よってG・Sとして依頼を受ける。
元々S級G・Sとはいえ俺が受ける依頼の数は決して多いものではなかった。
一つは俺が若すぎること。
依頼人はまず俺の年齢を聞いて敬遠する。
G・Sとしての実力は年齢にはよらないのだが、それでも一般の人間はそんなことはわからない。経験の浅かろう若造に頼むよりは年季の入った人間に頼むというものだ。
俺の世間に対する認知度が低いせいもある。
G・S界では有名な方だがそれが世間でもそうであるかといったらそうではない。そして認知度というものは即座に依頼量に関係する。
以前の美神さんと唐巣神父の例がそうだ。あの2人は唐巣神父の実力の方が高かった頃から美神さんへの以来の方が多かった。さっきの話と矛盾するようだが、唐巣神父の方が実力も、信頼度も高く、適当な年齢で男性だったとしても(この手の差別意識はどうしても残るし、男性の中には女性に護られることを嫌うものもいる。もともと、女性の方が総じて霊能力は高いことが多いとしてもだ。)依頼する人間がそれを知らなければ依頼は来ない。逆に美神さんは適度に世間に対し露出し、若さと美女であるということを逆に世間への認知度を深めるための武器にしていた。無論、唐巣神父には劣っていたとはいえ、十分な実力があってのことである。
そして修行を優先させていたため積極的に依頼を受けなかったというのも原因の一つだ。
そして一番の理由は俺が唯一公表している条件。『依頼を達成する際、対象となる幽霊、妖怪、魔族の生殺に関する選択権を完全に依頼引受人、横島忠夫に委譲すること。』の一文である。つまり、~を滅ぼして欲しい。という形の依頼は一切受けないし、依頼者がどれほど退治してくれといっても退治しない可能性があるということだ。これは依頼を受ける際に事前に説明し、正式に契約書を交わしている。はっきりいって一般ではこの考え方は受け入れられない。それでも俺は一方的な理由で相手を殺すようなまねは出来ない。
もし和解の道があれば和解させるし、滅ぼさずともよい妖物であれば滅ぼしたりしない。
まぁ、このような事情で俺への依頼というものは非常に少ないものであった。
ところが、この状況は臨海学校を機に一変した。
六道女学園の生徒の多くはG・Sの家系なのだが、そのルートで一部の人間に俺が生徒を護りながら平家の怨霊集団を単独で除霊した。という話が流れてしまったからだ。そのせいで普通のG・Sには難しい依頼が俺を名指しで舞い込んでくるようになった。そしてそれを解決して、さらに依頼の数が増えるという循環がおきてしまう。ただ、時間をあまり取られたくないので学生であることを理由にそれほど多くの依頼は受けてないのだが、最近はまとまったお金が必要になったので以前よりは多めに依頼を受けている。
まとまったお金は都内のあまり人口の多くない場所にマンションを建てることと、どこか人里はなれた無人島か山を買いたいと思っているからだ。
今の俺では保護したとしても妖怪の住居を確保できないし、妖怪を受け入れてくれる場所などそうは多くない。ならば自分で作ってしまった方が早いというものだ。
なお、何処で聞いたのかエミを連れてナルニアの両親のところにいったとき、臨海学校からまだ3日しかたってないというのにお袋達はそれを知っていた。我が両親ながら謎だ。
 
俺は六道女学園の講師だ。よって、授業をしなければならない。
9月にはいって六道女学園の中での立場というものが変わってしまった。
霊能科の多くの生徒から嫌われていたはずが、夏休みがあけた途端、急に休み時間、職員室の俺を訪ねてきて質問をしてくる生徒が増えた。
それに伴い、俺が移動する際は極力3人が護衛のように俺の周りを取り囲むようになった。
不思議に思ってエミや令子ちゃんに何があったのかを尋ねたところ、深刻な表情で溜息をつかれてしまった。・・・謎だ。
まぁ、意欲的にG・Sとしての自覚を持とうというのは良いことである。
それと、直接の教え子達もあの臨海学校で大きな成長を遂げた。
あの泥沼のような戦闘の中ではっきりとした結果を残せたことがよほど嬉しかったらしい。元々、彼女達は落ちこぼれのような立場にあったらしく、それを一気に返上したため向上心はさらに増した。過信になるのではないかと危ぶんだが今のところその兆候はない。
また、冥子ちゃん、令子ちゃん、エミは他の生徒から一目置かれるだけでなく、慕われるようにもなった。令子ちゃんとエミは勘弁して欲しいとゲンナリしてたが冥子ちゃんはお友達が増えたと素直に喜んでいた。特に操作系の術者の子達からの人気は絶大らしく、そのことは冥華さんも自分のことのように喜んでいた。・・・もう冥子ちゃんは大丈夫だろう。
そして講師の話なのだが、冥華さんが講師延長の嘆願書を霊能科のほぼ全員分持ってきて、講師の延長を交渉してきた。
何でもそれだけの数の生徒が俺の講義の受講を希望しているらしい。しかしそれでは選択授業にはならないし、俺もこの先延々とは時間が裂けないので協議の結果、後期から俺の講義を必修科目とすることになり、もう一期だけ講師として講義を行うことにした。
流石に全員は捌ききれないし、それでは来年以降が困るので本職の教員のうち比較的若い教師を数人俺の手伝いとしてつけてもらい、来年からは彼らがこの授業を担当することになる。
俺は来年以降、オブザーバーとしてたまに相談を受け、時間が空けば臨時講師として講義をすることになった。
ちなみに後期からの俺の講義はすべてビデオで保管し、今後の資料とするそうだ。
まぁ主旨さえ間違わなければ有効だと俺は信じてるし、式神ケント紙を使えば俺じゃなくても敵役は作れるだろうから何とかなるだろう。
 
俺は3人の先生で、それは変わらない。
学校の講義を受けてから、3人はG・Sとして必要なものを吸収している。
それでも冥子ちゃんが甘えん坊であることは変わらないし、令子ちゃんが強気なのも変わらないし、エミがしょっちゅう令子ちゃんと口喧嘩するのもやっぱり変わらない。
しかし、3人の実力は確実に伸びている。令子ちゃんもエミも第3チャクラまで開くようになったし、冥子ちゃんも30分なら式神を12体出しても個別にイメージと霊力を送ることが出来る。
経験的なものを除けば過去の3人より強くなってるはずだ。
霊圧で言えば令子ちゃんが110マイト、エミと冥子ちゃんが100マイトほど。冥子ちゃんは流石に六道の家系で、チャクラを開かなくても霊圧は他の2人に匹敵している。
 
俺には目的がある。故に強くならねばならない。
平教経との戦いは俺にとって有意義なものだった。
実戦の最中に咄嗟に霊波刀を伸縮させたことで、形状変化のコツがつかめてきたのだ。
今では霊圧を落とさずに魔装術のように鎧のようにしたり、糸のように細く、長く伸ばすことも出来る。
それを応用して、体の手、以外の場所から剣を出すことができるようになるのに時間はそれほどかからなかった。
霊気で鎧を作った後に思い出したのだが、過去に、陰念が全身から刃を作り出していたことがあった。あれを参考にすればよかったのだ。
これで戦術の幅はとても広くなった。
しかし、文殊の方はいまだに解決案が見つからない。
 
しかし、あの臨海学校が俺にもたらした変化の中で最も大きいものがあれだろう。
                   ・
                   ・
                   ・
その日、六道女学園から俺をつけている奴がいた。
気配は絶ってるつもりのようだがまだ甘い。
俺はそのまま人気のないほうへと歩いていき、追跡者を待った。
 
「・・・横島忠夫だな?」
 
「そうだけど君は?子供に恨まれるような真似はした覚えはないけど。」
 
俺を着けて来たのは男の子。
小学生か中学生といったところ、白竜寺の胴着に身を包んでいるが、ブカブカだ。
小柄なのだが可愛いという雰囲気じゃない。
目つきが悪いからだ。
 
「悪いが俺と勝負してくれ。」
 
少年は俺の返事を待たずに殴りかかってきた。
拳に霊力を纏わせてるが歳の割りに上手い。
が、それでどうこうなるものではない。
何より動きが直線的過ぎる。
俺はそのまま身を引いてかわすとそのまま相手の勢いを利用して地面に投げる。
下はアスファルトだが、落ちる瞬簡に引っ張ってやったので怪我もないし痛みもほとんどないはずだ。
 
「いきなり危ないぞ。」
 
少年は倒れたまま地面に転がり俺に土下座をしてくる。
 
「頼む!俺をあんたの弟子にしてくれ!」
 
いきなりだ。
 
「悪いが俺は今、弟子を取る余裕なんかないんだ。」
 
「頼む!」
 
少年は土下座をやめようとしない。このまま残すわけにもいかないか。
 
「とりあえず話くらいは聞くよ。話せる場所に行こう。」
 
俺は少年を連れて手近のファミリーレストランに連れて行った。
好きなもの注文していいといったのだが食うわ食うわ。
怒涛の勢いで4人前を平らげた。
・・・しかしこの食べっぷり、どこか見覚えがあるような。
 
「・・・もしかして弟子入り志願を装ったタカリか?」
 
「んなわきゃないだろ!」
 
「大声を出すな。周りに迷惑だ。」
 
「あ、あぁ。すまない。寺暮らしが長くて肉食ったのは久しぶりだったからつい。」
 
「まぁいいや。今更だが自己紹介だ。俺は横島忠夫。19歳。大学生だ。お前は?」
 
「俺は伊達雪之丞。14歳。」
 
こいつ、雪之丞か。
 
「んで、何でいきなり弟子入り志願なんだ?その胴着を見るに既に白竜寺で修行してるんだろう?」
 
「あんたも知ってる通り、うちの師範も六道女学園に講師にいってるだろう?師範は最近までしょっちゅうあんたの悪口を言ってたんだ。やれ『実力がないくせに卑怯な手段でS級G・Sになった。』だの、『六道家の権力でG・Sになったんだろう。』とかな。ところが急にあんたのことを話題にしなくなったんで、不思議に思って酒に酔わして聞き出したんだ。そうしたらあんたが師範も手に負えないような平家の怨霊たちを単独で鎮めたって言うじゃないか。」
 
「んで、俺に襲い掛かってきたというわけか。」
 
「あぁ。もしかしたら酔っ払いの戯言かもしれないと思ったしな。頼む。俺をあんたの弟子にしてくれ。」
 
「さっきも言ったとおり、俺に今弟子を取る余裕なんかないよ。だいたい、何で俺なんだ?」
 
「俺は誓ったんだ!強くなるって。赤ん坊の俺をおいて歳もとれずに死んじまったママに。俺は少しでも強くなりたい。だったらうちの師範より強いあんたの元で修行がつみたい。」
 
まぁ、こいつらしい理由といえば理由か。・・・ハヌマンのときも同じこといってたしな。
 
「お前の目をみりゃ真剣なのはわかるよ。でも真面目に弟子なんか取る余裕はない。一人くらいなら・・・何とかできなくもないんだが。」
 
「だったら。」
 
「まぁ聞け。俺が今教えてるのは3人。俺の妹と、そういう約束をしちまった人の娘が2人だ。まぁそのうちの2人は俺以外にも先生がいるし、そっちが正式な師匠だから実質妹だけなんだがな。だから一人くらいなら何とかできないわけでもない。けど、お前という例外、完全な部外者の弟子を取ると以降の弟子入りが断りづらくなる。それに俺自身の修行があるからあんまりお前の相手をしてやれる時間がない。」
 
「だけど!」
 
「だからもしどうしても弟子入りしたいってんなら後から来た奴が弟子入りできないような条件の課題をこなしてみろ。この課題は現代の霊能力者の多くが修行に取り入れるのをやめたほど難しい上に失敗したらどれだけ努力しても無駄になるっていう課題だ。」
 
「どんな課題だ?」
 
「1つでいいからチャクラを開いて見せろ。それが課題だ。」
 
「チャクラって、あのチャクラか?」
 
「知ってるのか?」
 
「白竜寺の親寺に当たる闘竜寺の初代が妙神山で修行を積んで、第5チャクラまで開いて観世音菩薩の加護を得たって話が残ってるが。」
 
「多分それだ。」
 
「・・・出来るのか?」
 
「俺は開いてるし、俺の教え子のうち2人に教えたが第3チャクラまで開いているぞ?まぁその修行を重点にやって3年かかったが。・・・まぁ相当早い方だな。」
 
「どれくらい時間がかかるんだ?」
 
「努力と、才能と、環境がそろって早くて半年ってとこだ。先祖に人外の血でも入ってたらもう少し早いかもしれんが。」
 
「・・・やる。だからやり方を教えてくれ。」
 
「本気か?はっきり言って分が悪いぞ?」
 
「いや。余計にあんたへ弟子入りがしたくなった。チャクラさえ開けば霊格は一気に上がるんだろう?」
 
「それは確かだな。」
 
「だったら強くなるまたとないチャンスじゃねえか。それくらいのリスクは承知のうえだ。」
 
「・・・わかった。弟子見習いだ。ただしその前に。」
 
「なんだ?」
 
「白竜寺を辞めるのか続けるのかは知らないがしっかりカタをつけて来い。それとお前、親は?学校は?」
 
「わかった。白竜寺は辞めてくる。二足草鞋なんて中途半端は嫌だしな。両親は共にもういないよ。親権は婆さんが持ってるが、もう3年あってない。学校へは一応席は置いてるがほとんど行ってない。」
 
「んじゃ、その婆さんに報告と、この近くに住むとこ決めないとな。学校は転校したらちゃんと行けよ。」
 
「別に興味ねえよ。学校なんか行ったところで役にたたねえし。」
 
「そういうのはせめて知識のある奴の台詞だ。オカルト本読むにもある程度の知識はいるから高校くらいまではいっとけ。それも条件だ。」
 
「・・・わかった。他にはないか?」
 
「姉弟子と仲良くしろよ。それだけだ。」
 
俺は六道家の住所を書き写すと財布の中から1万円出して一緒にわたす。
 
「ケリつけたら一回そこを訪ねろ。一番大きい家だからすぐにわかる。まぁ、玄関を探すのに苦労するかもしれないがな。俺んちじゃないが俺んちじゃ普段いないし、そこに俺の妹が世話になってるから。話はつけとく。」
 
「わかった。ありがとうよ。」
 
「まずは言葉遣いを覚えた方がいいな。お前は。」
 
結局、俺は雪之丞を弟子見習い、実質的に弟子にした。
時間的には惜しいが、あの世界で親友だったあいつが魔族の手先になるのは嫌だったからな。


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