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No.3797の一覧
[0] 俺はここで生きていく (現実→オリジナルなドラクエっぽい世界) [ノンオイル](2009/03/29 23:44)
[1] 序章 第一話[ノンオイル](2008/12/19 22:25)
[2] 序章 第二話[ノンオイル](2009/02/24 02:50)
[3] 序章 第三話[ノンオイル](2009/02/24 02:50)
[4] 序章 第四話[ノンオイル](2008/12/19 22:26)
[5] 序章 第五話[ノンオイル](2009/02/24 02:49)
[6] 序章 第六話[ノンオイル](2009/02/24 02:49)
[7] 序章 第七話[ノンオイル](2009/02/24 02:51)
[8] 序章 第八話[ノンオイル](2008/12/19 22:27)
[9] 序章 第九話[ノンオイル](2008/12/19 22:28)
[10] 序章 第十話[ノンオイル](2008/12/19 22:29)
[11] 序章 第十一話[ノンオイル](2008/12/19 22:29)
[12] 序章 第十二話[ノンオイル](2008/12/19 22:30)
[13] 序章 第十三話[ノンオイル](2008/12/19 22:31)
[14] 第一章 第十四話[ノンオイル](2008/12/19 22:33)
[15] 第一章 第十五話[ノンオイル](2009/02/24 02:44)
[16] 第一章 第十六話[ノンオイル](2008/12/19 22:34)
[17] 第一章 第十七話[ノンオイル](2008/12/19 22:34)
[18] 第一章 第十八話[ノンオイル](2008/12/19 22:34)
[19] 第一章 第十九話[ノンオイル](2008/12/19 22:35)
[20] 第一章 第二十話[ノンオイル](2009/02/24 03:14)
[21] 第一章 第二十一話[ノンオイル](2009/02/24 03:14)
[22] 【オマケその一】 魔法について ―― とある魔法使いの手記 3/29  【それぞれの魔法について】 追加[ノンオイル](2009/03/29 23:42)
[23] 第一章 第二十二話[ノンオイル](2009/02/28 19:22)
[24] 第一章 第二十三話[ノンオイル](2009/03/17 21:41)
[25] 第一章 第二十四話[ノンオイル](2009/03/19 18:13)
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[3797] 序章 第十三話
Name: ノンオイル◆eaa5853a ID:aa12ef82 前を表示する / 次を表示する
Date: 2008/12/19 22:31
リアです。
セディに、ユートに魔法を教えたらどうだと言われて、正直複雑でした。
昨日、嫉妬であんなに取り乱してしまったのです。
当然でしょう……。
というか、セディもその場面を見ていたはずなのに、一体どういうつもりでしょうか。
それとも、やっぱり見ていなかったのでしょうか……?
でも、あの最後の言葉は……。

「すべての力の源よ。輝き燃える紅き炎よ! 炎に燃ゆる精霊達よっ!! 盟約の言葉により、我が手に集いて力となれっ!!! メラッ!!」 ………ポニョッ!

いえ、今はそんなことはどうでもいいです。
結局、ユートの熱意に負けて、魔法を教えてあげることにしました。
最初のうちは嫉妬で心が騒ぐかと心配していました。
ですが、思ったよりも嫉妬の感情は騒がず、冷静に教えてあげることができました。
もちろん全く感じないわけではなかったですが、それよりもユートを手伝ってあげたいという気持ちのほうが強かったと思います。

「大いなるゾショ○ルの加護により炎の精霊に命ず……メラッ!!」 ………ペフンッ!

…………昨日、思いっきり泣いてスッキリしたからでしょうか。
それに……その、……温かかったですし。
………………はぅ。

って!
違いますっ、そんな事はどうでもいいんですっ!
とにかくっ!
いろいろユートには言いたいこともありますが、このわたしが教えてあげたんです!
失敗とはいえ、最初から使えていたのですから、早くきちんと魔法使えるようになってもらわないと困りますっ!
…………わたしが教えてあげたんですから、がんばってくださいっ!!
その……わたしの相棒なんですからっ!



……それと、ユート。
貴方の詠唱、色々と問題がありそうなので、もっと別のものに変えてください。






           俺はここで生きていく 

           ~ 序章 第十三話 ~






「モンスターも弱くなってきたし、街もそろそろだな!」

カッペは竹の槍の手入れを終え、日にかざして出来を確かめる。
カッペの言う通り、先程倒したのはスライム一匹に大ガラス二匹といった、俺の記憶が確かなら、ドラクエ世界でも一、二を争う最弱モンスター達だった。
街から離れると敵が強くなっていく、っていうのはお約束だし、カッペが言うように街はもうかなり近いのだろう。

……はぁ。
結局、街に着くまで呪文成功しなかったかぁ……。
試した詠唱は実に12個。
そのほとんど全てが、あっちの世界で読んだ小説やゲームからパク………じゃなくて、参考にしたものだったが、どれを試しても手のひらから出るのは火の玉ではなく煙だけだった。
最初は詠唱を唱えて煙を出すたびに、セディ達(特にカッペ!)に笑われ恥ずかしい思いをしていたが、7回目くらいで開き直った。
アイツ等も、俺の反応がなくなってつまらなくなったのか、次第に笑わなくなったし。

「う~ん、やっぱしドラクエじゃないからダメなのかな」

思わずため息が出る。

『岩砕き、骸崩す、地に潜む者たち集いて赤き炎となれ!! メラッ!!』

これなんか、ス○エニ繋がりだったし自信があったんだが、他のと同じく出たのは煙だけ。
やっぱしファイアをメラに変えただけじゃ……いや、なんでもない。
ちなみに、ヤケクソで9回目に『火の精霊さん、俺に力をか・し・てっ♪ メラッ♪』って唱えてみたんだけど、当然のごとく駄目だった。
この詠唱の時だけは、笑われる恥ずかしさよりもリアの冷たい目が痛かった。
まぁ、それはさておき。
フレンドリーに言っても、厳かに言っても、火の精霊さんは振り向いてくれないらしい。
相当お高い女のようだ。
それでこそ落とす楽しみが……っ! いや、なんでもないっ、だから、リア、そんな目で見んなって。



……ともかく。
リアにアドバイスもらいながら色々な詠唱を試しては見たけど、全く成功する手ごたえが感じられない。
そもそも、精霊ってのがどんなものかよくわかってないから、当然って言えば当然なのかもしれないけど。
…いや、俺、ファンタジー物は好きだし、精霊だって、なんとなくはわかるのよ?
でも、実際に思い浮かべる、っていうのは想像以上に難しかった。
元の世界では『存在しない』のが当然だから、いる! って強く自分に言い聞かせても、どこかで、本当にいるのか? っていう気持ちが出ちゃうんだよな。
リアが言うには、少しでも存在を疑ってしまうと魔法は成功しないらしい。
だからって、なんで疑うんですか? って不思議な顔をされてもなぁ……。
気持ちはわかるけど、こればっかりは育った環境と言うしかない。
まぁ、今はまだ無理でも、この世界で暮らしてれば、心から信じることが出来る日だってそう遠くはないだろ。
なんたって、妖精もいれば、スライムだっている。
メラだって見たし、ホイミも体験した。
ここはほんまもんのファンタジーの世界なんだから。








少し前から続いていた、背の高さくらいの草をかき分けると、唐突にそれが途切れた。

「………おぉ! ようやく道に出たな」

思わず声が弾む。
道といっても、人が二人並んで歩けばそれで一杯になるようなあぜ道程度の物だが、草を踏み分ける必要がないだけでもありがたい。
道の両側には、かなりの広さの田畑が広がっている。
この辺は元の世界で見た田舎の景色と変わりがないな。
右手に広がるのはたぶんキャベツ畑。
大分育ってて、収穫はそろそろのようだ。
左手には見たことのない野菜が植えてあったが、その平和な景色にはホッとした。

元の世界と違うと言えば……、道の先に城壁が見えたり、右手の畑のキャベツにスライムが齧りついてたり、ってことくらいか。
ってか、スライムってキャベツ喰うのな。
放っておいていいのかな、とは思ったけど、他の三人は気にせずに道を歩いていく。
それを慌てて追いかけながらも、ちらちらとスライムを見ていると、遠くからいかにも農夫といった格好のオッサンが 「食うでねえええええええええっ!」 と鍬を掲げて叫びながら走ってきた。
しかし、スライムは変わらずキャベツを齧り続ける。
半分ほど食べたあたりで、オッサンが到着。
鍬をスライムに思い切りたたきつける。
おぉ! 綺麗に入ったな~!
会心の一撃かもしれん!
さすがにスライムも今の一撃で食べている余裕がなくなったのか、オッサンに対峙する。
が、最初の一発が聞いたのだろう、大した反撃もできずにオッサンに倒された。

「「おぉ~」」

いつの間にか横で見ていたリアと共に小さく拍手すると、それに気づいたオッサンはニカッっといい笑顔でサムズアップしてきた。
もちろん俺はそれに答えてやったさ。
オッサン、笑顔がまぶしいぜっ!







「ねね、ユート、あれ見てください!」

「ん?」

リアの指す方……城を見る。
レヌールの城下町は、周りをぐるりと城壁で囲まれていて、ここからでは城壁しか見ることができない。
中の様子を見ることはできないが、左右に広がる城壁から察するに、街はかなり大きそうだ。
東京ドーム……何個分だろ?
東京ドーム自体の大きさもよくわかんないけど、5、6個くらいは楽に入りそうだ。

「お~、大きいよなー」

「違いますって! 門の隣のアレです!!」

俺がノンビリ答えると、リアは俺の耳を引っ張って顔を少し左に向ける。

「いてて、引っ張んなくても見るって!」

痛みを堪えながらリアが指さす方向を見ると、門の隣に四本の柱と、その中央に像が建っているのが見えた。

「……像、か? 結構でかいなぁ」

女の人の像のようだ。
門の傍にいる兵士の二倍以上の高さがあるから、少なく見積もっても3メートルくらいの高さがありそうだ。

「ルビス様の像ですよ! あれ!」

リアは頬を紅潮させて俺の頭をぺしぺしと叩く。
いてっ、嬉しいのはわかったから、やめろって!

「ルビスって、世界を作った神様だっけ?」

俺がおぼろげな知識から思い出して言うと、リアは嬉しそうに笑う。

「そうです、よく知ってましたね! ルビス様は人間界だけでなく、私たちの住んでいた妖精界も創ってくださった方なんですよ! それだけじゃないんです、ルビス様は ――」

瞳と羽をキラキラさせてルビスについて説明してくれるリアは、……その、結構、可愛かった。







「うっし! そろそろ今回のゴールド、どのくらいたまったか確認しとくか!」

俺がリアにルビスの魅力について聞いていると、カッペはセディとラマダにそう声を掛ける。
そして、懐から紙と冒険者の証を取り出す。

「えーっと……、オラは最初143G持ってて。今275Gだから……」

そう言うと、ひのふのみ……と、指を折り曲げて数え始める。
って、おいおい、一個づつ数える気か?
しかも指で……。

「132Gだろ?」

俺が見かねて教えてやると、カッペは驚いた顔でこっちを見つめる。

「な、なんだよ」

あまりに凝視されるものだから、思わず後ずさりしてしまう。

「僕は最初769Gで、今789Gだね。ユート、僕の方も計算してくれるかい?」

「私は最初911G、今は974Gです」

と、横から二人に声を掛けられる。

「いや、それくらい自分でやれって……」

「まぁまぁ」

俺がジト目で二人を見るも、二人ともニコニコして取り合わない。
まぁ、世話になったし、これくらいいいか。

「えーっと……、セディは20Gで、ラマダは63Gだな。ちなみに、もし3人とも金額をそろえるなら、カッペはセディに51G、ラマダに8Gを渡せば余りが2Gで全員同じになるぞ」

「「「「おぉ~!」」」」

俺が計算して答えると、なぜかリアも含めた全員に感心されてしまう。

「ってか、カッペはともかく、セディやラマダは自分で計算できるだろっ」

このくらいで感心されるのも気恥ずかしく、少し声を荒げると、セディもラマダもいたって真面目な顔で否定する。

「いや、そんなことないよ。僕だって道具使わないとそんな計算できないし」

「って、オラはともかくってどういうことだっ!?」

「私もできませんねぇ。もしかして、ユートさんは商人の経験でもおありで?」

「い、いや、商人って……! いくらなんでも大げさだろ」

と、笑って否定してみたが、二人は表情を変えない。
もしかして……こっちじゃこういう計算の方法って普通は習わないのか?
そう思ってよく考えてみると、ドラクエの世界には、学校のある街もあったが、ない街のほうが圧倒的に多かった。
という事は、こんな単純な計算も、実はできない人の方が多いのかもしれない。

「ユートって意外と頭がよかったんですね。どんなに駄目な人でも何かしら取り柄がある、ってことでしょうか」

「お前、一言……いや、二言くらい余計だ……」

「おーい、オラの話聞いてるか~」

リアの言葉には毒もあったが、取り合えず感心はしてくれてるようだ。
……俺、ちっともいいところなかったしな。
こうやって感心されるってのはちょっと嬉しいかもしれない。
まぁ、小学生程度でもできる計算能力で、って所が少し情けないが。

「商人でもないのにその計算能力ですか……」

と、ラマダが少し考え込むように言う。
って、もしかして変に思われたか?
セディに目をやると、少しだけ慌ててる様子が見て取れた。
まぁ、これくらいでどうなるとも思えないけど、とりあえず、誤魔化しておくか。

「あぁ、俺の父親が商人でさ。計算方法は子供の頃にミッチリ仕込まれた、ってわけ」

「お~い……」

うん、これなら大丈夫だろう。
実際、向こうで親父は食品会社に勤めてたし、嘘は言ってない。
研究職だったけどな。
ラマダは「ふむ……」と呟くとまだ考え込んでいる。

「んなことよりさ、あの「ぃよぉーーーーーーーーっし! わかった!!!!」………なんだよ、一体」

話を変えようとした俺をさえぎってカッペが大声をあげる。
どうやらスルーされて寂しかったようだ。

「これから少年の事を商人と呼ぶことにしよう! わはは、“しょうねん”と“しょうにん”。なんてセンスがいいんだ、オラはっ! わははははっ!」

「「………」」

「お前、必死すぎ……」

「………オヤジですね」

カッペは俺とリアの呆れた声にも気にせず笑っている。
はぁ、商人でもなんでも、好きに呼んでくれ……。
セディはもちろん、ラマダもさすがに呆れたらしく、笑顔はいつもと変わらないが心なしかウンザリした表情が混ざっている。
ま、これで気にする気も失せただろ、結果オーライとしとくか。

「んで、商人よっ! オラはセディに51G、ラマダに8G渡せばいいんだな?」

「あぁ、2G余っちゃうけど、それで全員同じになるよ」

「おっし」

カッペは俺に確認すると、証からゴールドを取り出して二人にそれぞれ渡す。

「これでよし……っと。後、あまりの2Gは……ほれっ、商人! お前にやるよ」

そう言うと、俺に向かって2G放り投げる。

「お、っとと。それでいいのか? 二人とも」

投げられた銅貨を受け止めながらカッペの代わりに二人に確認すると、二人とも笑って頷いている。

「ニコニコゴールドに頼むと、手数料がもっと取られるはずですからね。遠慮なく受け取ってください」

「ニコニコゴールド?」

聞きなれない言葉に俺が聞き返すと、カッペが変わりに答える。

「お前、よっぽど田舎者だったんだな~! 聞いたことないか? 『みんな満足 ニ・コ・ニ・コ! ゴールド♪』 っての」

カッペは手に持っていた紙を俺に差し出しながら、リズムを取って歌う。

「い、いや、初耳だ…けど……」

ってか、ゴールド♪ じゃねぇっ!
カッペの低い声で、微妙に可愛い子ぶりっ子した声は、激しく気持ち悪かった。
気持ち悪い声を記憶から消去しつつ、差し出された紙を受け取ると、そこには汚い字で『143G』と書かれている。
………メモ?

「そっちじゃねぇ、その裏だ。どうだ、ニコウサギちゃん。いいだろ!」

言われてひっくり返してみると、その紙には二人のバニーガールの格好をした女性の絵が描かれていた。
チラシ……かな、たぶん。
中央に文字のような物……恐らく宣伝が書かれているが、見たことのない言葉で書かれていて俺には読めなかった。
その文字は、縦長の線が多く使われている文字で、アルファベットはもちろん、仮名文字にもまるで似ていない。

「なんですか、これ?」

リアが後ろから覗き込んで、不思議そうに尋ねる。
これだけだと、如何わしいチラシにしか見えないな、これ。
ピンクチラシってやつ?

「ニコニコゴールドっていう、お金や荷物を預かってくれたりする店のチラシだよ。他にも、今ユートが計算してくれたような、ゴールドの分配もやってくれるんだ」

お金はかかるんだけどね。と付け加えるセディ。

「ふーん……。それって、預かり所みたいなもん?」

「預かり所とは……。また、懐かしい名前を聞きましたね」

俺の問いにラマダが横から答える。

「昔……といっても、10数年前程度ですけど、確かに昔はユートさんの仰る通り、この手の店は預かり所だけだったんです。ですが、このニコニコゴールドという似た店ができてから、わずか数年で冒険者達は皆こちらの方を利用するようになりまして。そうこうするうちに、冒険者協会もこちらの方を指定するようになり。……本当に残念なことに預かり所はつぶれてしまったんですよ」

と、全く残念そうな表情を見せずにラマダは語る。
その様子にすこしだけ違和感を感じたが、俺はその話す衝撃的な内容に思わず声を荒げてしまう。

「預かり所が潰れたって、マジか!? しかもたったの数年で!? ……何があったんだよ?」

ゲームでは大抵どの街にも預かり所はあった。
詳しいことはわからないが、それだけ大きな組織なのだから、そう簡単につぶれるとは思えないのだが……。

「なに、簡単なことですよ」

驚く俺の様子に全く構わず、ラマダは静かな調子で言う。
その声は静かで重く、表情にはいつもの笑顔がなく酷く真面目だった。
俺は初めて見るラマダの笑顔以外の表情に気おされてしまう。
そして、ラマダは静かに俺の持っていたままだったチラシを指差す。
いや、チラシ……自体ではなく、バニーガール ―― カッペが言うにはニコウサギちゃん? を指差していた。
意味がわからずに無言で先を促すと、ラマダは厳かに続ける。

「冒険者、というのは過酷な職業です。死んでしまう人も少なくありません」

そ、それはそうだろうけど……いきなり何を?

「そんな危険な冒険者になろうとする人間は、当然のごとく女性よりも男性が多かったのです。それは私たちを見ればわかるでしょう?」

確かに、今この場には男しか ―― リアは除いてだが ―― いない。

「それがなんだって……」

「……ふぅ。ユートさん、意外と察しが悪いんですねぇ」

ラマダはイラついたように首を振る。

「いいですか? 片や初老の男女が受付をし、無味乾燥なサービスしか行わない店。そして片や! 魅力的な女性が可愛いコスチュームに身を包んで、応対してくれる店。ユートさん、貴方は! その二つの店が並んでいたら、いったいどちらを選びますかっっっ!!?」

「その通りだっ!! 感動したぞっ、ラマダっ!!」

拳を握って、熱演するラマダに、涙を流しながら頷くカッペ。

「「「………」」」

そして、思わず言葉をなくす他三名。
互いの距離はほんの数メートルも離れていないのに、その二組の温度差はとてつもなく大きかった。
ってか、カッペはわかるとしても、ラマダ……お前ってそんなヤツだったのな。
なんか、聖職者っていう言葉がかすんで見えるよ……。
最初見た時はこれぞ僧侶……って思ったのに……。

「……って、そうじゃねぇっ! ホントにそんなバカな理由で預かり所つぶれたのか!?」

我に返って思わず叫ぶが、二人は気にせず語り合っている。

「この絵も可愛いが……、実物はもっとイイんだよなっ!!」

「わ、わかりますかっ!! カッペさんっ!!!」

ラマダは感極まった表情でカッペの手を掴むと、二人で肩を叩き合う。

「おぅ!! オラは白いレオタードに、網タイツってのが……!! ぐふふふっ!」

「なかなか王道ですねぇ!」

うんうんと、腕を組みながら頷くラマダ。

「………最低ですね。人間って」

シミジミと呟く声が横から聞こえる。
そこは人間じゃなくて、せめて男って、にしとかないか、リア。
いや、もちろん俺は違うけどな。
リアは害虫を見るような冷たい目で見ている ―― 俺を。

「って、まてっ! 俺は関係ないだろうがっ!!?」

「どうでしょうか」

リアはソッポを向いて、目を合わせてくれない。

「まぁまぁ。女性にはこの美しさを理解できないのですよ。私は、レオタードに、黒いタキシード風の上着がたまりませんね! もちろん、網タイツは当然黒です」

と、俺の肩をバンバンと叩いてマニアックな主張をするラマダ。
………こういうオタクって奴、どこにでもいるのな……。

「私はやっぱり網タイツの中でも、目の粗いものが……」

「オラは白いノーマルだな!」

「なるほど、確かにそれも捨てがたいですねぇ……! ユートさんはどちらで?」

「俺は生足の方が……って、違うっ!!」

「なるほど! しかし、素足ではなく生足とは……!! ユートさんもなかなかいい趣味してますね~♪」

あまりに自然に振られたため、思ってもいない言葉をしゃべらされてしまう。

「………最低ですね。ユートって」

言葉だけで凍りそうなほど冷たい声が後ろから聞こえる。
ギギギ、と首を軋ませながら振り返ると、まるでゴミを見るかのような目でこちらを見るリアがいた。

「ま、まてって、冗談だって、お、おい!」

「来ないでくださいっ!!」

慌てて迫ると、リアは身を翻してセディの後ろへと逃げ込む。

「ち、違うんだって! さらっと振られたから、つい思ってもないことを言っちゃったんだって!」

「無意識に思わず本音が出ちゃったんですよね♪」

「うるせえええっ!! テメェはあっち行ってろっ!!!」

なんとかリアの誤解を解かないとっ!
セディの後ろから顔を出してこちらをそっとのぞくリアに釈明するが、俺の声は届かないようだ。
セディ……、そうだっ!

「セディ、頼む! お前からも何か言ってやってくれ! 俺の無実を証明してくれええええっ」

「何が無実ですか。ユートが変態なのは事実でしょう」

リアの言葉がグサグサと俺の胸に突き刺さる。

「セディ、リアに何か……! …………セディ?」

返事がないことに不思議に思って視線を向けると、セディは俯いていてこちらに全く注意を払っていないようだった。
……そういえば、さっきからずっと無言だったような?

「10数年前……預かり所……教団も。……まさか…いや、でも……」

落ち着いて耳を澄ましてみると、セディは小声でブツブツと呟いている。

「セディ、どうしたんですか?」

リアもその様子に気づいたようで、ペシペシとセディの頬を軽く叩く。
……ってか、俺とずいぶん扱いが違わねーか?
俺だったら蹴りが飛んできてる気がする……。

「えっ? あ、あぁ、ゴメン。なんでもないよ」

「なんでもないって……」

俺もリアも納得がいかなかったが、問いただそうと声を掛ける前に、ラマダとカッペが標的を俺からセディに変えて絡み始めた。

「セディさんはどのような組み合わせがお好みで?」

「え!? ぼ、僕はあまりそういうのは……」

「なんだセディ! お前、それでも男かっ!?」

三人は ―― いや、ほぼ二人だが、ワイワイと騒ぎながら街へと歩みを進める。
既に言い争うような雰囲気でもなく、俺はリアと顔を見合わせてため息をつくと、三人を追って歩き出す。
セディの態度は気になったが、さっきのリアとの言い合い? は有耶無耶になったみたいだから、……まぁ、良しとしておくか。







「でかいなぁ……」

城壁を見上げながら思わず呟いてしまう。
高さは10メートル近くはあるだろうか。
視界一杯に広がる城壁は、ある種異様な圧迫感があった。

「ユートッ! こっち! こっち着てくださいっ!」

呼ばれた声の方に目を向けると、リアがさっき遠目に見たルビス像を見上げていた。

「やっぱり綺麗ですね……! ……それに、僅かですが不思議な力を感じます」

リアがうっとりとした表情で呟く。

その像は確かに綺麗だった。
薄絹を纏い、髪の長い美しい純白の女神像。
遠目ではわからなかったが、細工も細かく、その表情はまるで生きているかと錯覚させるほどの柔らかな微笑みをたたえていた。

「ん? ……あれは」

顔から視線を下に移すと、ルビス像は何か水晶玉のような物を抱えているのに気がついた。
その水晶玉だけは他の部分とは異なり、透き通るような青い透明。
明らかに像とは違う物質で出来ていた。

「なんでしょうか……。中に何か文字が浮かんでますね」

リアの言うとおり、水晶玉の中心には光としか形容できない色の輝く文字……いや、記号、あるいは紋章と言うべきか。
正三角形の中心から各辺に向かって垂直に直線を降ろした図形が浮かび上がっている。
正三角形にアルファベットのYを組み合わせた感じ、といえばわかりやすいだろうか。

「二人とも、ちょっといいかな?」

俺たちがぼーっとその紋章に見入っていると、セディに後ろから声を掛けられる。

「どうした?」

振り返ると、そこにいるのはセディだけで、ラマダとカッペの姿はすでになかった。
どうやら像に見とれている間に一足先に街に入ったようだ。

「昨日塔でユートのことをラマダ君に説明する時に、僕と同郷って言ったこと、覚えてるかい?」

唐突に聞かれて、慌てて記憶を探る。
……あぁ、そういえば確かにそんな事言ってた気がするな。
なんだっけ、確か……コ……コ……コナン?
俺の考え込む様子を見て覚えていないことがわかったのだろう。
セディは少しホッとした様子になった。

「コラン国、だよ。二人ともコラン国にある村出身、って事にしておこう。門をくぐる前に思い出してよかった。僕達は冒険者の証があるから大丈夫だけど、ユートとリアは持ってないからね。たぶん出身地を聞かれると思うんだ。だから二人ともよく覚えておいて」

コラン……ね、今度こそ覚えたぞ。
隣を見ると、リアも小声でこらんこらん…と呟いている。
うーん、たぶん大丈夫だと思うけど……。

「でもな、セディ。名前だけ聞かれるなら大丈夫だけど、何か他の事聞かれたらアウトだぞ? 俺たち、コランって街の場所すら知らないんだし」

リアにどうだ?と目をやると、案の定首を振っている。
人間界に来てすぐに眠りについていたって言ってたから知らなくても無理ないよな。

「僕が身元を保証するから、たぶん大丈夫だと思うけど……場所かぁ……あっ!」

突然何か思いついたように声を上げると、セディは冒険者の証を操作しだす。

「えっと、確か……ここをこうして……っと、できた! 二人ともこれ見て!」

そう言われて差し出された証には、今まで見たことがあったゴールドや経験値の画面ではなく、地図が浮かび上がっていた。

「すげぇな、地図までついてるのか! ……ってかさ、こんな面白そうな機能あるなら昨日聞いたときに教えといてくれよ」

「あはは、ごめんごめん。この辺りの地理はもう頭に入ってたから使う機会が全くなくてさ。すっかり忘れてたよ」

俺は文句を言いながらも証に浮かび上がった地図から目が離せなかった。



その地図は、全体的に暗めで、地形のほとんどは灰色一色で描かれていた。
辛うじて海と大陸の区別くらいはつくが、街や村などの目印となるものは一部分を除いて何処にも描かれておらず、ひどく閑散とした印象を受ける。
唯一の例外として、中央に描かれている大きな大陸の左上の辺りだけが、鮮やかに色がついていて、この部分のみ、山や川、城や村のマークが描かれてあった。
村のマークはいくつかあったが、城は色づいている部分の北側と南側に一つづづ、わずか二つだけが描かれていた。
そして、そのうちの一つ、北側の城のマークのすぐ横に赤い点が書かれている。
恐らく、これが俺たちのいる現在地を表しているのだろう。



これ、もしかしなくても、アレだよな。
俺はゲームでよくお世話になった世界地図を思い出す。
大抵冒険の初めにもらえる、最初は真っ暗な白地図で、冒険で歩くごとに地形や街の名前などが書き込まれていく地図。
地図を完成するためだけに、世界中歩き回ったこともあったっけ。
俺は少し懐かしい気持ちでセディの手の上に置かれた証を見つめる。
なんて言ったっけ、この地図。
えっと、たしか……すごい地図? いや、そんな名前じゃなかったような……。

「僕たち冒険者は、この地図の事を不思議な地図、って呼んでるんだ」

おぉ、そうそう、そんな名前だった!

「安直ですねぇ……」

リアの率直な意見に苦笑しながらも、セディは説明を続ける。

「ここに赤い点があるだろう? これが僕たちが今いる場所を表しているみたいなんだ」

「それじゃ、このお城のマークがこのレヌール城なんですね」

リアが城壁を見上げながらそう呟く。
俺は二人の会話を聞きながらも、地図をじっくりと眺めていた。
マークの横に小さく描かれている文字は、恐らくその城や村の名前だろう。
崩した筆記体で書いてあって少し読みにくいが、現在地のすぐそばに書かれていた言葉は思ったとおり、レヌール、であった。

「なんでこの部分以外真っ暗なんですか?」

「この地図は、最初は全部真っ暗な黒地図でね。自分が移動すると、その行った場所の近辺がこんな風にどんどん描き込まれてれていくんだ」

「すごいですね……」

どうやら、機能も概ねゲームででてきた不思議な地図と同じ様だ。
……と、地図に書かれているレヌール城のマークの中央に、どこかで見たような紋章が書かれているのに気づいた。
ん? これって……、と横に立っているルビス像の持つ水晶玉を覗き込んで確認すると、そこには想像通りの紋章が浮かび上がっていた。

「それで、コランっていうのは……ユート、聴いてるかい?」

「…あ、あぁ、わりぃわりぃ」

視線を地図に戻して説明を聞く。

「それじゃもう一度言うね。コランっていうのは、このレヌール城から川沿いに南に行った……ここ。これがコラン城だよ。ユートの出身地は……そうだね、この辺にある、名前もない村、ってことにしておこう」

コランの城の西にある山の中腹あたりを指差して言う。

「ん、了解~」

「わかりました」

セディの指の先にあるコランの城のマークを見ると、マークの中央にレヌール城と同様に、紋章が書かれていた。
しかし、それはレヌール城とは異なり、正方形の中にY字が書かれている紋章だった。
城によって紋章が違うみたいだな。

「なぁ、これって……「おーーーーい、何してんだ! 早く来いよっ!!」」

俺が紋章についてセディに尋ねようとすると、カッペの遠くから呼ぶ声にさえぎられた。
見ると、ラマダと二人で門の内側からこっちを見て手を振っている。

「ごめんごめん! 今いくよっ!! ……二人とも、準備はいいね?」

セディはカッペ達に向かって返事をすると、俺たちを促した。

「あぁ、大丈夫だ。えっと、俺は、コランの南の「西です」…………西の、名もない村の出身、だな」

「ふふっ、間違えないようにね」

俺たちのやり取りを見てクスリと笑うと、セディは門に向かって歩き出す。

「まったく、しっかりしてくださいね! それじゃ、行きましょう」

俺は頭をガシガシと一度かくと、二人を追った。







「セドリック……殿ですね。確認しました。……そちらの二人は、冒険者ではないようだな。名前と出身地を述べよ」

二人の門兵のうち、年かさの方が冒険者の証とセディを見比べた後、俺達を見ながら言う。

「ユートだ。出身地はコランの西にある小さな村だ」

「リアです。私もユートと同じ村の出身です」

「! お二人ともコランの出身だったんスかっ! それは大変でしたッスね……!」

なぜか驚いたような顔をして、若い方の兵士が声を上げる。
年かさの兵士も、あまり表情は動いていないが、わずかに驚いているようだ。
……なんで驚いてるんだ?

「……何か身元を証明するものは持っていないか? なければ荷物を改めさせてもらいたいのだが」

「二人の身元は僕が保証するよ」

「セドリック副だ「ウェッジッ!!」……す、すいませんっス、ビッグスさん!」

何かをセディに話かけようとした若い兵士 ―― ウェッジの言葉をさえぎって年かさの兵士 ―― ビッグスが怒鳴りつける。
ウェッジは気を取り直すと、再度セディに話しかけた。

「セドリック……さんが保証するのなら安心ッスね! どうぞお通り下さいッス!」

「ありがとう。それじゃ、二人とも、行こうか」

「あ、あぁ」

「はい……」

正直今のやり取りについて聞きたかったが、セディの雰囲気が聞かれるを拒んでいた。
まぁ、誰にでも話したくないことの一つや二つくらいあるだろうし、あまり詮索するのもなんだよな。
……気にはなるけどさ。
俺たちがセディに続いて門をくぐると、二人の門兵は俺たちの背に向かって声を掛けてくれた。

「「ようこそっ!レヌール城下街へっ!(ッス!)」」

……ちょっとだけジーンとしてしまったのは秘密だ。











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                       .。.:*・パチパチ・*:.。.☆ おかげ様で30周年! 精算サービス♪ ☆.。.:*・パチパチ・*:.。.    ./.:::/.::〃:ノ_,」    !        '',    .i::::::::i !   ∧:::::::l   \ :::::::::!
                                                                            /.:.:/.:://.;′  ::l     L_____L__ヽ  l|:::::::N _/ l:::::::|     l:::::::|
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                                長らく冒険者の皆様に愛されてきた精算サービスが              |::|:::|:l  ヽ! `ー|     !-一'' ニニニ子ーフ.:ノ  .{{.        }}   ノ::::ノ
                                                                             ヽト、:.ヽ _,    |   l      `ヽ:::::::∠_  `ミ==== 彡人 ´ ̄
                                      なんと今月30周年を迎えました!                      ̄    |   ト、   , ''´. : : : : : : : : :`.ヽ    `,  l:::.ヽ
                                                                                      l   l  \ l. : . : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.\   /::.:.:.:.ヽ
                             これも皆様のご利用のおかげです!ニコウサギちゃん、感激っ☆                    l   l   ヽl. : .: .:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::.:.:.:.'',   ./ .:.:.:.:.:.:.:;
                                                                                   |   l      〉.:.:.:..:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::! ,′.::::.:.:.:.:.:|
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    l i:  /-―‐‐-、 ヽ. /     i } ,/{ >} 、>‐、ヽ\ヽ‐-
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ヽ   ヽ { i       ^  ー-イ</   ヽ   `´              \                               _
 l    lハ.ヽ      /      ヘ _ __\                \                           ∠_   ̄ヽ___
i :|   ノ! V\ ー ''´                \                \                   __ -一''´   `ー─‐ -、 \
i |     :| :/   \\                    \                \           -‐ ´ ̄ ̄ ̄ ̄               \
 /  ` | {    \\                  ヽ、 _、              ヽ、 ___/                _,. -=ニ¬ー-、 ,ィ=<
 {  ‐-、〉 ヽ ___ ヽ \                   )'' 、              `ー''´                  _ - ''´      ̄ ̄ ̄ ̄`\丶
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