DQD 47.5話
『なぜ?』というのが今の状況に対するトールの正直な思いだ。
デボラと直接会ったのは競技会前の一度きりで、トールにしてみればどういう人なのかもはっきり分からない。
こんな時間に何をしにきたのか、という疑問が頭に浮かんだ。
「……起きているかい」
なんとも恐る恐るといった感じではあったが、聞かれた以上トールとしても無視するわけにはいかなかった。上半身を起こし、「ええっ」とだけ応えた。
デボラは少し驚いた表情をするが、直ぐに何かを決心したかのように、そのまま部屋の中に入ると扉を閉めた。
薄暗いながらもデボラがゆったりとしたガウンを着ており、何となく思いつめたような表情をしているのは見てとれた。
仄かな明かりしかない部屋で女性と二人きりというのは、少し変な感じがした。というより夜に男の部屋に一人で来るとはどういうつもりなのだろうか。
何か用があるのだろうか。
「えっと、な、何か用が?」
「用……そうね、用があるわ。あなたに」
「そう、そうですか。それで、用って言うのは……」
トールは少し緊張しているのが、自分でも分かった。トールとしては、初対面に等しい相手。しかも女性と二人っきりで、いる場所も普段と違う。何もかもが違う環境で緊張するなという方が無理だろう。
「あなたの事」
「えっ」
「あなたの事……トールって呼んでもいいかしら。わたしのことはデボラでいいわ」
「えっ、ええっ、いいですよ。デボラさん」
「デボラよ」
「……もちろんいいよ。デボラ」
トールはそれなりに空気が読めた。だからそれ故に何となくこの二人きりという状態に不安があり、この状況がやばいと思えてきた。
「それで用って言うのは……。夜も遅いし明日ってわけには……」
「今よ」
トールの言葉を遮るように強い口調でデボラは言う。
「そ、そうですか。そ、それじゃあ、その用って言うのは?」
この状況を一刻でも速く抜け出すための言葉ではあったが、デボラは一瞬口詰って俯いてしまう。だが直ぐに何かを決意したかのように顔を上げ、ガウンに手をかけたかと思うと、ハラリと脱ぎ捨てた。
ネグリジェ姿になったデボラは、少し恥ずかしそうにしながらも隠そうとはしなかった。
「夜這いに……、いえこの場合は逆夜這いに来たって言えばいいのかしら」
「なっ」
今度はトールが言葉に詰ってしまった。この展開を全く想像していなかったわけではないが、実際されると混乱のほうが勝ってしまった。
混乱するトールを余所に、デボラはゆっくりとトールに近づき、トールにいるベッドに登ると、四つんばいでトールに迫った。
何か香水をつけているのか、何ともいえない香りが鼻孔をくすぐる。
トールは更に混乱した。
理由の一つとしてデボラの格好だ。ネグリジェ姿なのは分かっていたが、実際近くで見てみると、透けていた。そしてデボラはネグリジェの下には何もつけていなかった。つまり丸見えだ。デボラが少し動くたびに、胸もプルンッと揺れた。
もちろんトールとて始めて見るわけではない。たまにこっそりパフパフ屋にも行ったりしていた。
だが、ここまで露骨に迫られるのははじめてで、そのため混乱も一際だった。
「お、お、おおおお、落ち着こう」
「落ち着くのは、あなたよ。トール。わたしは……落ち着いているわ」
「な、なんでこんな事を」
「何故ですって。それはあな――」
ガチャリ。
ドアノブが回される音は普段よりも大きく聞こえた。突然の音にデボラも口をつぐんだ。
二人が扉の方に目を向けると、開かれた扉からそっと顔をのぞかせたのはフローラだった。
「!、お姉さま」
「フローラ、やっぱりあなたも来たのね」
「えっ、なんで、フローラも?」
「とりあえず中に入ったら」
さらに混乱するトールを余所にデボラが言うと、フローラは少し戸惑ったようだがそれでも中に入った。
「お姉さま、何故ここに」
「あなたと同じよ。逆夜這いってやつね」
「よば……、お姉さま」
「何恥ずかしがっているのよ。あなたもでしょ」
「わたしは――」
「違うっていうの。じゃあそのガウンの下は地味な下着でもつけているの。そうじゃないでしょ。もし迫られても大丈夫なように際どいの着けてるんでしょ」
デボラの言葉にフローラは俯いてしまった。
「フローラがするって言うなら先を譲るわよ」
「わたしはそんな……」
「違うのなら、話だけなら、今日はこのまま帰ってちょうだい。大事な時なの」
そうデボラにとって今回のトールとの婚約はふって沸いた幸運だった。
冒険者としてトーナメントで優勝できなかった以上、後は父であるルドマンが決めた相手と結婚しなければいけないのは決まっていた。
それゆえの今までの自由とわがままであった。
そうなれば相手はどこかの豪商や王侯貴族となるだろう。相手が初婚ならばまだいいほうで、あるいは後妻となる場合もある。どの場合でもお人形さんのような存在である事を望まれるだろう。
そして競技会の優勝者との結婚相手となるのはフローラになる。そうであるようにルドマンはフローラを育て、フローラもそれに従ってきた。
デボラがその道を選ばなかった以上、そうなるのは当然だった。
だが実際ルドマンが望んだのは、優勝者であるトール相手にに二人ともという無茶振りだった。何故ルドマンがそんな判断をしたのかはデボラには分からない。ただそれほどまでにしてトールをトルネコ商会に引き入れたいのは理解できた。
デボラはトールに対して好意は持っているが、打算的なものでもあると思っている。
まず一流の冒険者としてのトールの強さはそのまま魅力へと直結する。容姿も美男子とは言わないが十分に見れる容姿だ。愛嬌があると言ってもいい。金銭にしても冒険者としては十分以上持っている。
異性に好かれる要素は十分あるのだ。
トールを射止めなくてはいけないのはフローラも同じだが、フローラに関してはあまり心配はしていない。
理由はどうあれトールを競技会に引っ張ってきたのはフローラだし、その結果優勝している。例えトールが断るようなそぶりを見せても、ルドマンが何とか言いくるめて婚約という形にでも落ち着かせるだろう。
トールの心象を考えても、断られたからと言ってすぐにフローラに別の相手を探すというのはしないだろう。
問題はデボラのほうなのだ。結果が必要なのはデボラなのだ。
わがままなのは自覚しているが、時間が少ないデボラとしては、フローラにやる気がないなら今は引いていてほしかった。
それにフローラにとっても悪い事ばかりではないと思っている。女を知れば今までとは態度が変わる可能性も十分にあるのだ。
とにかくデボラにとっては、最後のチャンスだと思っていた。
奇妙な静寂が辺りを包む。
姉妹は只ただ見つめあっていた。その表情には真剣さがあった。
少し重苦しくも感じる雰囲気ではあったが、トールは未だ混乱の中にいた。それなのに下半身は精一杯の自己主張をしている。治まる気配すらない。
確かに二人は魅力的な女性だが、トールは自分の下半身がこれほど無節操だとは思っていない。いやデリケートな方だと思っている。少なくともこの雰囲気で自己主張はしないだろう。
何故、とは思うが頭が上手く働かない。
どうすればいい?
なにができる?
そんなことを考えているうちにフローラの「わかりました」という声が聞こえた。
トールがフローラの方に目を向けると、フローラもそのガウンを脱いでいた。
『僕に何を、どうしろっていうんだ』
今の状況にトールはこう思うしかなかった。
****
ソファーで寛ぎながら琥珀色の液体の入ったグラスを片手にルドマンは自室に一人でいた。少しの間一人になりたかったのだ。
ルドマンはひとりでに笑い声がこぼれそうなのを押さえるが、それでも笑みが浮かぶのは押さえられなかった。
競技会の結果は自分の想像以上の結果におさまったと言ってよかった。
競技会で、娘たちの結婚相手を決める事は元々決まっていた。これはトルネコ商会の決め事と言ってもいい。優秀な冒険者の血を入れるための一環なっていた。
基本的に今回のようなトーナメントを伴った競技会の時に花婿選びは行われ、このトーナメントは6年に一度、競技会と神託祭が重なる年にしか行われない。
ルドマンにしてもこれに倣うのに異論はなかった。娘の婿には、まず娘を守れるほど強い事をというのはルドマンが思っていた条件と一致していたからだ。
だが不安も大きかった。
それはルドマンが当主になって以来、トーナメントも二回ほど開催しているが、それなりといった冒険者しか出ていなかった。
もっとはっきり言えば近頃の冒険者は全体的な質が低下していたからだ。
まあ、競技会自体が将来性を見るという目的もあるためしょうがないといえるが、それでも今一としかいえなかった。
近頃の冒険者は迷宮を攻略するという意思が薄く、金銭稼ぎの一種でしかなくなったのが大きな原因なのだろう。
この十年ほど『天空の塔』へと到った者がいない事からもそれが分かる。
ただここ最近は冒険者として才能のありそうな者の報告が少しずつ増えていたため、多少の期待はしていた。
もちろん万が一のための保険の用意は抜かりなくしてあった。
競技会の歴史を知る者がいれば、今回の競技会でルドマンが娘の結婚相手が決められるのではないかと予想をする者がいてもおかしくはないからだ。そういうものを防ぐ保険もあった。
この頃には、トールの事も報告で見てはいた。
『渡り人』らしき事も知ってはいた。だが関心を引くほどではなかった。
今までの歴史の中でも『渡り人』である者は何人もいたし、彼らは才能があることも分かってはいた。
ただこの世界に馴染めることができなかった者、また何の根拠があるのか何故か驕り高ぶり無謀な行動をして死んでしまった者などが多くいたのも事実だった。
『渡り人』たちのそんな結果を知るルドマンにとっては、『渡り人』といえど只の冒険者の一人にすぎなかった。
もちろん『勇者ロト』の事もあり『渡り人』には甘く見ているところもあるが、反面それ故に『勇者ロト』の名を汚すような『渡り人』の存在は許せないものでもあった。
要は『渡り人』であっても、実力があり努力し続ける事が出来るかどうかだった。
では何時ごろ気にし始めたのかといえば、フローラたちのパーティーと同じ宿の常客であり、一緒に迷宮に行ったことを知った頃からだった。
何かの目的を持って近づいたのなら何らかの手を打つ必要もあると思いはしたが、実際のところトールとフローラの関係は、ほかのパーティーの者たちを比べると薄いとしか思えなかった。
この後から少したつと、ルドマンの耳にも冒険者としてのトールの話が聞こえてきた。
更にはグランマーズやモリーたちからもその名を聞くことにもなった。さすがに二人の言葉にはルドマンも無視する事が出来なかった。というよりも二人から聞くまで注視しなかったことに、自分の感も鈍ったと思ったものだ。
トールはこの頃にはある種の者たちからは一目を置かれる存在になっていた。週に5,6日にというハイペースの迷宮探索、近頃の若い冒険者にないストイックさ。理想的な冒険者といえただろう。
このときになって初めてルドマンはトールの事を気にし始めたと言っていい。
実際にちゃんと調べてみれば、娘の婿候補としての相手では最良と言ってよい。
『勇者ロト』と同じ出自、冒険者としても申し分ない。この世界に親類がいないという事は背後関係を疑う必要もない。有料物件に他ならなかった。
ただこのままでは競技会に出る事はないであろうことも容易に想像できた。
すでに冒険者として独り立ちをしており、競技会でトルネコ商会と縁を結ぶ必要がないのだ。これはグランマーズからも言われたことだった。
一流の冒険者になるであろう事がほぼ確実な人材。ぜひとも競技会に、そしてトーナメントに出場してほしいと思った。
もちろん贔屓をするつもりはない。期待はずれに終わり一回戦で落ちる事もあるだろう。
それでもこれほどの逸材と何も縁を結ばないのは、トルネコ商会としても見逃すわけにはいかなかった。。
フローラにあらためて結婚のことを話したのは、この事が切っ掛けで万が一でもトールが競技会に出ることになるかもしれないことを期待しての事だった。
結果は期待通りにトールが出場する事になった。もっとももし駄目なら最終的にはグランマーズに無理を言って何とか競技会に出場するように頼むつもりだったため、結果的には同じだっただろう。
とにかくルドマンのもくろみ通りにトールは出場し、その結果優勝した。
本人に結婚の意志がない事は分かっている。だがルドマンにはそんな事は関係なかった。その気がないならその気になるように仕向ければいい。
責任感が強い男である事は調べて分かっている。ならばその責任感に付け込めばいい。男の責任というやつだ。
準備はすでにしてある。晩餐会の食事に少しだけある薬を混ぜた。その薬だけなら多少興奮するだけですむものだ。
今夜なら優勝の余韻でいきり立っているのかと思う程度だろう。我慢できない事もない。酒でも飲めば眠気の方が勝るかもしれない程度のものだ。
だがある種の香りを嗅ぐとそうはいかなくなる。媚薬と興奮剤に早代わりだ。
その香りの香水を二人の娘に渡してある。トールの部屋へ行けとまでは言っていない。その選択ぐらいは自分でするべきだと思った。もちろんこれに反対ならば、後はルドマンが選んできた者との結婚となるだろう。これは決まっていた事だ。文句は言わせない。
ただ直ぐにそうするつもりはない。トールと娘たちとの関係はなくなろうともトルネコ商会との関係は保ちたい。そのためにもトールの心象はあまり悪いものにしたくはないからだ。
だが実際のところルドマンはたいして心配はしていない。最初の頃はともかく、今のローラが好意を持っている事は分かっているし、デボラにしても、どの選択が自分にとって最も良いかを考えれば、どうするのかは分かりきっていた。
そして自慢の娘たちに迫られて断れるものなど異はしないのだ。
ルドマンは一人悦に入りながらグラスの中の液体を飲み干した。
「君も一杯どうかね」
虚空に向けての言葉だった。
だがその場の空気が少しぶれたかと思うと、そこには一人の男が現れた。銀の長髪に尖った耳、トールの決勝での相手であったピサロがそこにはいた。
ルドマンが一人でいたのはこのためでもあった。この時刻にピサロが来る事が分かっていたからこそ一人でいた。
どのようにして姿を消していたのかにはルドマンにも覚えがある。『レムオル』の呪文か、『きえさり草』だろう。只この方法は激しく動く事で効果が消えるため、ゆっくりと歩くぐらいしか出来ないという欠点がある。だが、その点さえ気をつければ隠密には適しているだろう
もっともルドマンの屋敷ではそれの対応ももちろんしてある。そのためにピサロが来た事が分かったのだ。
「いらん。それよりも報酬の話だ」
「せっかちなことだな。まあいいだろう」
そっけないピサロの言葉にルドマンはため息をつきながらもグラスをテーブルに置く。
「マーリン」
「こちらに」
暗がりの中から一人の老執事が現れる。競技会を取り仕切っていた老執事だ。その存在にピサロ一瞬驚きはするが表情に出す事はなかった。
「ピサロ様、こちらを」
そう言いながらマーリンが差し出したのはゴールドがつまった皮袋と独特の形状をした槍、ピサロの槍であるデーモンスピアだった。
ピサロはそれらを受け取りながらも、マーリンから目を離さない。
「そうか。おまえがマーリンか。魔導師マーリン。二代目のナカマか。聞いた事があるぞ」
「わたしは只の執事です」
「よく言う。只の執事相手に俺が気がつかなかったとでも」
「そういうこともあるかと」
「……わかった。そういうことにしておこう」
一瞬空気が張り詰めるが、ピサロから視線を外す事でその空気も霧散した。
「それよりももう一つのほうだが……」
「分かっている。警備を強化し、もしもの時はこちらで保護する事を約束しよう」
ルドマン、正確に言えばトルネコ商会と魔族であるピサロはある伝から知り合い、互いの益を守るために契約を交わした。
契約内容としては、トルネコ商会からはピサロが競技会に出ることと、その際トルネコ商会の指示に従うことだ。
ピサロの存在こそが、トルネコ商会の競技会に対する保険の正体だった。
もしも好ましくない者が勝ち抜いてきた場合、それに対抗するためだった。二回戦からトーナメントの間に時間が空くのも、トーナメント出場者を詳しく調べるための期間と言っても良かった。
これらについてピサロは契約を果たした。完璧にとは言わない。
最後ピサロがデーモンスピアを使ったのはトルネコ商会のほうからしても予想外だった。契約違反と言ってもいいが、そのおかげでトールの力を更に見る事が出来たため、この際ピサロの思惑は無視することにした。
ピサロ側からは森深くにあるピサロの恋人が住む村の警備や行商、そしてもしもの時はその恋人だけでも保護をする事だった。
敵の多いピサロにとって憂いをなくすための処置であった。
ピサロはトルネコ商会の契約に対する信用性、そして邪神に対する対応、すなわちその力さえあれば魔族であろうと、亜人であろうと優遇するという点に対して信用していた。
ピサロ自身も邪神が蘇るような事があれば、何をおいても対処しなければいけない事は重々承知していた。
「ならばいい。これで失礼する」
ピサロはそれだけ言うと再び姿を消してここから去っていった。
ルドマンはそれを黙って見送った。
そして傍らに控えるマーリンに目を向ける。今回にしても何の心配もなくピサロと面会できたのもマーリンの存在があるが故だ。
もちろんピサロがむやみやたらに襲い掛かってくるとは思っていない。ただこちらにも対抗できる戦力があると示す事が大事ということだ。
ルドマン自身も冒険者として活動してはいたが、凡人の域は出ないものと思っているし、事実そうだろう
マーリンはトルネコ商会の守護者の一人だ。かってトルネコ商会の二代目であるポポロのナカマとなったモンスターで『まほうつかい』だった。
今の姿は人間とほとんど変わりない。人の側に長い間いるモンスターは、ときおり人間になるという。マーリンもそうだった。ただ人よりもずっと寿命が長い。
『勇者ロト』と同じ時代を生きてきた生き証人でもあった。
この数百年、トルネコ商会が道を誤ることなく存続できたのも、マーリンのような存在が大きい。彼らが陰日向にトルネコ商会を支えてきたのだ。
「ピサロ様の件はこれでよかったのですか?」
「ああ、いまはまだこれでいい。縁ができた。今回はこれで十分だ」
マリーンの問いにルドマンが答えた。
「人間にとっての敵になるかもしれません」
「わたしたちの敵にはならんさ」
「……そうですね。そうかもしれません」
「そうなるさ。それよりお前は一杯どうだ」
「……いだだきましょう」
ルドマンは二つのグラスに並々と酒を注ぐ。
「それでは何に乾杯いたしましょうか?」
「トルネコ商会の未来にだ」
二人はグラスを重ねた。
――― あとがき ―――
今回は幕間でトルネコ商会関係です。
トールは罠にかかってしまいました。
あたりまえですが話はなかなか進みませんね。
次回でやっとこの神託祭関係も終わりになるはずです。
それでは、また会いましょう。