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No.94の一覧
[0] スナフキン伝説 その2[さんばー](2004/05/31 14:40)
[1] Re:スナフキン伝説 その2[さんばー](2004/06/10 18:40)
[2] Re[2]:スナフキン伝説 その2[さんばー](2004/07/25 02:28)
[3] Re[3]:スナフキン伝説 その2[さんばー](2004/09/27 07:43)
[4] Re[4]:スナフキン伝説 その2[さんばー](2004/11/17 13:31)
[5] Re[5]:スナフキン伝説 その2[さんばー](2004/11/23 03:08)
[6] Re[6]:スナフキン伝説 その2[さんばー](2005/02/01 00:37)
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[94] スナフキン伝説 その2
Name: さんばー 次を表示する
Date: 2004/05/31 14:40
ミサトは愚痴を煙と共に吐き出した。
若き技術部長の執務室にくゆる紫煙。
「やめたのではなかったの」
と、リツコ。
ミサトの口には煙草。
「やめたって訳じゃないわ。
禁じられただけよ。
シンジ君から許可はもらってあるしー」
ミサトは唇を尖らす。
「許可?あなた、本当に生活を管理されてしまってるのね。
14歳の少年に」
「年齢が子供なだけよ。あれは」
不満そうに言う。
「だいたい」
続けて、
「吸わなきゃやってられないっての!」
ブーたれる。
「シンちゃんもそれを理解してくれたからこうして吸わせてくれているわけだし」
「・・・そうね。吸わないとやっていられないというのは私も同意せざるを得ないわね」
リツコもまた煙を肺から追い出す。
二人とも酷く疲れていた。
いや、ネルフの誰も疲れていた。
まさか、
使徒にドグマへの侵入を許すばかりか、

リリスを真っ二つにされるなどと。

神ならぬ身の面々には埒の外の事態過ぎた。
ゲンドウにとっては特に頭の痛い出来事だろう。
地下にはアダムが保管されており接触はサードインパクトを起こすと信じられていた。
信じさせていた。
そうした大前提が、余りにも早い段階でひっくり返ってしまった。
まず・・・・・
シャムシエルは初号機を下した後、真っ直ぐにドグマを目指した。
アダムと接触し新たなる人類の権利を手にする為。
隔壁を容易く切り裂きドグマへと降りた。
しかし、そこにあるのはアダムではない。
リリス。
使徒の、その無機質なフォルムは感情というものが存在しないかのように見える。
が、もしかすると怒りを感じたのかもしれない。
触手をうならせ一刀のもとに両断した。
リリスが縦にずれ、そのまま崩れる。
実にあっけないものだった。
リリスは世界から失われた。
そして、おかげで彼はアダムの正確な位置を感じる事が出来た。
ドグマをあがり高速で移動を開始する。
目的地は太平洋、空母オーバー・ザ・レインボウ。

「アスカ」
と、アスカの個室を訪れる加持。
ドアの空気がプシッと抜け部屋から少女が現れる。
「加持さん?」
「悪い。俺一人、先に本部に行く事になった」
「へ・・・?」
唐突である。
「用事が出来た。
すぐに発つ。
戦闘機を飛ばしてもらう。
アスカの護衛は、この艦の頼もしき荒くれ者達に引き継ぐよ」
少女に言わせれば、オーバー・ザ・レインボウの軍人はチルドレンの価値がわからぬ者達である。
自分一人となればどう扱われるか分かったものではない。
無論、何も起こらないだろう。
が、不安は産まれる。
「え、え・・・えーーーーーーーー!!?」
「アスカ」
と、加持は少女の言を抑え、
「アスカなら大丈夫さ」
と、笑う。
無責任である。
「大丈夫って・・・」
「おっと・・もう行かなきゃならない」
「加持さん」
走り出す加持。
「じゃあなアスカ、日本で会おう!」
アスカは呼び掛けるが、わずかにも足を止めない。
「加持さん」
「しっかりやれよ!」
捨て台詞。
「加持さん!」
もう加持は背中を向け、振り返る様子も見せない。
「加持さん!」
いずれ、その背中も見えなくなった。
「ちょっ・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっとぉ」
加持リョウジ、退場。
舞台に残される悲劇のヒロイン。


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作者のさんばーです。
ご無沙汰のため以前のスレッドに書き込みできなくなってしまったので
「スナフキン伝説 その2」です。
これからはもうちょい回転早くしますのでどうか見捨てないで下さいね?
え?無理?(爆


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