錬金術の更なる発展、今まで描いた錬成陣は所詮平面だ、立体にするには空間に干渉しなければいけない、しかし空間干渉は疲れる・・・、その結果思いついたのが2重錬成だ、空気を錬金して炎を作りそれで更に錬成陣を作り錬金する、上手くいくだろうか?(碇シンジの日記){ギィィィィ}独りでに開く扉「教主様がおいでおいでって言ってるよ、行く?マリア」「目の前に道が有るんですから・・・行くしかないでしょマスター?」律儀にも答えるマリア{カツカツカツカツ}入っていく二人、光は無く暗闇が広がっている{ギィ~~~、バタン!!}開いたときと同様に独りでに閉まる扉「ようこそ、神聖なる我が教会へ」教主の声が突然聞こえる「教義を受けに来たのかね?」笑いながら問う教主「悪いけど間にあってんでね、結構だよ。それよりアンタが指に着けるS2機関、誰に貰ったか教えてくんない?」指を指して言うシンジ「ほう・・・、賢者の石の隠語まで知っているとはな・・・、君の言う通りコレは遥か古代、今の世界ができる前から存在していたという幻の物質S2機関、通称賢者の石だ・・・それを知っているとは君は何者かな?」シンジを睨みながら言う教主「そんなことはどうでも良い、あんたみたいな三下は所詮其の石の力を金の錬金位にしか使わなそうだしな・・・」馬鹿にしたように言い返すシンジ「クククク、金など要らん・・・勝手に懐に入ってくるからな・・信者の寄付という形で、其れよりも私のためなら命を投げ捨てる従順な信者こそ必要だ・・・死を恐れぬ軍隊、見ているが良い!後数年!ほんの数年で私がこの国の王となってみせる!!」シンジに必要以上に喋る教主、余裕からか・・それとも単なる馬鹿か「喋り終わったか?この大馬鹿野郎が・・・、今ならまだ許してやる、黙って石を渡せば俺は黙ってこの町を出る、逆らえばボコして石ふんだくって手前の悪事を町にばらす・・・」口調が突然変わるシンジ「クハハハハ!!賢者の石は私の手にあり、さらにお前は余所者!!一人で叫んだところで誰も信じてくれぬ!!お前こそ大馬鹿もんだ!!」下品に笑う教主「そう・・・でも」ゆっくりと今まで込めていた力を解くシンジ「彼女ならどうかな?」幻の如く現れるロゼ「な!一体どうやって!!」驚く教主「なに、簡単さ、空気中の水と熱の濃度と温度を極度に変化させて光を屈折させていたんだよ・・・、これで終わりだな」ニヤリと笑うシンジ「教主様今おっしゃっていた事は本当ですか!?奇跡の業も!神の代理人というのも!あの人を蘇らしてくれるというのも!全て嘘なんですか!!」涙声ながらに叫ぶロゼ「ふ・・・確かに神の代理人と言うのは嘘だ、しかしこの石があれば今まで数多なる錬金術師が望んだ人体錬成も可能かもしれない!!」開き直り叫ぶ教主「ロゼ」そう言いながら手を握るマリア「ロゼ良い子だから此方へおいで」ゆっくりと差し伸べられる手、其れがロゼには救い主の手に見えた「ロゼ・・・行くなら言っておく、何時までも大切な人の死に惑わされちゃ駄目だ、人はそういう壁を乗り越えて大きく成長していくんだ・・・僕も大切な人を、友達をこの手で殺めたこともある、でも・・・それでも今はできるだけ前向きに生きていこうと思ってる、大切な人の死は心に刻むのは大切だけど・・・何時までも引きずって生きていちゃいけないんだ・・・」静かに言い放つシンジ「ロゼ!お前の願いを叶えられるのは私だけだ、そうだろう?最愛の人のことを思い出せ!ロゼ!!」声を荒げ言う教主そして・・・ロゼは・・・。________________________________思うこと小出しに小出しに・・・ロゼの行動に変化が有るかな?