恐怖・緊張・死、全てが一度に押し寄せてきた(ある兵士の日記)「何処から話せば良いのか・・・」何から話せば良いのか悩んでいる豪腕「じゃあ白い悪魔が表れたときの事をお願いします」そう言うシンジ「表れたとき・・・・、そう・・・、あれは第三小隊が宿営地近くの町で何か問題事を起こした・・と、その後ですね、町のほうが光り・・・当然調査隊を派遣しましたが通信途絶、不振に思われ国家錬金術師二名からなる戦闘部隊を派遣しましたがこれも又・・・」「・・・そうですか、で?その後どうなったんですか?」「国家錬金術師が殺られたとなると大部隊の反抗勢力の可能性が出てきましたので・・・、私やイーストシティにいる焔のなどからなる戦闘師団を急遽結成し一気に畳み込もうとしました・・・、しかしその時既に遅かった・・・、白い悪魔は銃を持つでもなく、拳で相手を砕くのでもなく・・・そう、まるで紙切れを引き裂くかのごとく、人を・・・真っ二つに・・・相手が一人とは思わなく気づいた時には既に部隊と戦闘状態にありました・・・戦闘終了時には死傷者だけでも1千名近く、重軽傷者を含めると一万名近くに上ります」「?白い悪魔は殺ったの?」話の重要部分が欠落しているのに気づき聞くシンジ「戦闘・・・、あれが戦闘と呼べるのか・・・あれは・・・虐殺だ、我輩達は何もできなかった、銃弾は全て彼を避け・・・そう、私が今ここにいるのはあいつが消えたからです・・・、そう、霞の如く・・」「消えた?一体どうやって?」疑問符を浮かべながら聞くマリア「其処までは・・・、しかし消える直前急に泣き叫んだんです、アイツが・・・、そう・・・あれは・・・悲しみの泣き声だった・・・」「泣いた・・・か、それ以外に何か思い当たることは?」シンジが問う「有りませんな・・・、少しはお役に立てましたかな?碇シンジ殿?」「ええ・・・しかし話の概要が判っただけで他には何も・・・、そう言えば白い悪魔を調査した時の調査書とかは無いんですか?貴方が知っている事以外にも何か記載があるかも知れませんし」「有るには有ったんですが・・・」「有った?」「ええ、この前中央図書館の第一分館でボヤ騒ぎが有りまして・・・その時一緒に燃えてしまいました」「燃えたっか・・・、何か他に手段は有りませんかね?」「・・・、そう言えば今{鋼の錬金術師}がその燃えた別の資料の一部を入手したとか、しないとか・・・」「鋼?・・・あ!も・もしかして・・・なんて言ったっけ?あの金髪のチビ!」名前忘れてるよ!!「ほう、エドワード・エルリックの知り合いで、では彼に会うと良いでしょう何か手がかりが見つかるやもしれませんし」そう言って紙に何かを書く「コレは?何ですか」「彼らの居る場所です、マイ少佐に連れて行かせるのが一番でしょうが久々に弟子とのコミニケーション(?)もしたいので・・・、失礼ですがお二人で行って頂けますか?」そう言って紙を渡してくる「えぇ・・・」紙を受け取ると其処にはあんな短時間で書いたとは信じられないほど精密な地図が書かれていた「・・・・、絵がお上手なんですね」そう言ったマリアの声にシンジは心の中で{いや・・・、上手いとかじゃなくてさ}と思っていた「ふふふ、アームストロング流似顔絵のちょっとした余芸ですよ」かなり褒められて嬉しいのかくしで前髪(??)を整えている「じゃあ僕達は二人で行ってきますので、何かあったら地図の目的地に居ますんで、じゃ!」そう言って元気に飛び出していくシンジ「失礼しました!」そう言ってお辞儀をしながら出て行くマリア「・・・・あの女性は・・・・まさかな」???________________________________思うことアームストロングのおっちゃん弟子の頼みとは言えこんな易々と言うなよ!