錬金術とは「理解」→「分解」→「再構成」である、しかし「分解」の後に「変換」を行い物質の存在自体を変異させることに成功した、つまり水から金が、土からパンが作れるのだ、たったコレを入れるだけで錬金術は魔法に昇華され無から有が作れる・・・、しかしその代償は高い、その代償とは・・・・・。(イカリシンジの日記)唐突であるがシンジ君は不機嫌である、何故かと言うと事の始まりはマイ少佐のこの一言「歓迎会っす!食べに行くっす!」これに同意したのが間違いだった・・・食べる食べる!あっという間にお金が尽きる、セントラルに行けずマイ少佐はほくほく、僕はとほほ・・・困った僕が金の錬成をしようとしたら「犯罪っす!金の錬金は国家錬金法で禁止されてるっす!全く計画性が無いからそんな事になるっす!」一発殴っておきました・・・そして今「如何しようかマリア」駅の付近で佇むシンジ達「歩いていきますか?セントラルまで」「何週間かかるんだか」「誰っすか!こんなに無計画にお金を浪費したのは!」「「お前だ!!」」シンジとマリアの声が重なる「・・・、まあすぎてしまったことはしょうがない、どうやってセントラルまで行くか考えなくちゃね」そう言うシンジ「そうですね・・・如何しましょう?」考え込むマリア「むーん・・・{ゾク!}」急に背筋が凍るシンジ「?如何したっすか?シンジさん」「いや・・・急に寒気が」そう言いながら後ろを振り向く・・・誰も居ない、しかしシンジの本能が叫んでいた、「逃げろ!振り向くな!」と「如何したんですかマスター?」「いや・・・なんでもな」い、と言おうとするとまたもや寒気が・・・シンジが油の切れたブリキのおもちゃの如く振り向くと其処には・・・ハァハァ言いながら近づいてくるロゼの姿が(核爆!)「・・・・」何も言わず駆け出そうとするシンジ「府婦フ不不ふフ、私から逃げられると思った?シンジさん」逃げようとするシンジの手をガシっと掴むロゼ「ヤアロゼサン、コンナトコロデナニヲシテイルンデスカ?」カクカクと言うシンジ「シンジさん!この人あなたのコレっすか!?」そう言いながら小指を立てるマイ「チガイ{ギロ!}ソ・ソウデス」ロゼの一睨みで黙るシンジ「良い子ね坊や、お姉さん貴方みたいな子供は好きよ」笑いながら言うがその顔の下では何か言い表せないものが蠢いていると思われる、人其れを「煩悩」と言う「む!子供じゃないっす!コレでも十八才っす!其れに坊やじゃなくて女っす!」女と言った瞬間ロゼの瞳の色が変わった、いや、その瞳に明確な殺意が芽生えたのだ「そう・・・、貴方も(?)私のシンジさんに付きまとうのね・・・滅殺!」其処からは正に血で血を洗う戦いだった・・・マイ少佐が後に語る「彼女なら錬金術無しでも国家資格を持った錬金術師を殺れるっす!」その戦いの隙に逃げ出すシンジであった・・・己の身が一番可愛いものなのだ・・・誰でも~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~「ふう・・・、此処までくれば安全かな?」イーストシティまで追っかけてきた女である・・・、安心はできない「うぎゃああああああ!!」突然シンジの居る路地裏の奥から絶叫が響く「なんだ!」驚きつつも奥に足を進めていくシンジ 「い・1つ・・が貴方の元・・・・・・、その・・・に彼らを迎え入れ哀れな魂に安息と救いを与えたまえ」近づくにつれはっきり聞こえてくる声、その発生源には返り血を浴び真っ赤になった男が立っていた、その足元には軍人と思われる男が死んでいる。「何をしている!」突然の惨劇に声を上げるシンジ「・・・、見られたか、悪く思うな・・・!!」振り返りながら言うがシンジの顔を見たとたんその男の体が硬直した「おまえは・・・おまえが・・・何故!!何故だ!!」そう叫びながら前傾姿勢で突っ込んでくる男「なぁ!」突然のことに驚くシンジだが突き出される左腕を右手で上に弾き一気に懐に飛び込み当身を食らわす、体重差が有るため大したダメージは与えられないが距離をとるには十分だった「ぐぅ!何故お前が居る!お前は・・お前は!」1メートルほど後ろに飛ばされる男、その声には一言で表せないほどの多くの感情が含まれていた「・・・、君は僕を知っているみたいだけど僕は知らない」(凄い重たい一撃だ、先程は我武者羅な一撃だったから凌げたけど・・・この男凄まじく強い!)声には表さないがあせるシンジ、今の封印深度だと倒せないかもしれない「!!貴様はあれほどのことをして!許さん!お前には地獄すら生ぬるい!」その顔に、体に明らかな殺意と怒りが表れる・・・「やるみたいだな・・・、仕方ない本気でいく!」虚空から一本の棒をつかみ出すシンジ、その光沢から其れが金属であると思われる「その力、間違いない!」左手に右手を添えトラのように低姿勢で構える男暫しの沈黙が流れ戦いは唐突に始まった先手をきったのは男の方であった、その姿勢から一気に間合いを詰める、相手が棒術を使うので間合いは自分が若干不利、超接近戦で一気に畳み込もうとする、しかしシンジは落ち着きをはらい棒で突く、其れを左手で「分解」して其のままシンジに止めを刺そうとするが棒を引き回し蹴りを蹴り込むシンジ、其れをモロに受け壁に叩きつけられる男「・・・、その能力、異端だな」そう呟きながら使い物にならなくなった棒を捨てると其れが消える「その能力、あの時と変わらないな・・・、今の私では敵わぬか・・・、必ず殺す!」そう言いながら地面を「分解」してその場から逃げる男「何だったんだ一体・・・」思考の渦に落ちていくシンジ、自然とその足は駅に向かっていった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~「・・・、何ナノコレ」額にでっかい汗を掻きながら呟くシンジ、彼がそう言うのもしょうがない、先程まで平和だった駅前が今や地獄絵のごとくである、その中心でロゼを足踏みにし立っているマイ、其れを呆然と眺めるマリア「あ!マスター、戻ったんですか?見てください!お金がこんなに!」そう言って何処からか取り出す帽子、其処には大量のお金が入っている、どうやら世紀のタイトルマッチを見た観客がお金を入れたようだ、かなりの量が有る「・・・、まあ良いか」そう言いながら駅構内に入っていくシンジ達、壊した物をそのままにして・・・、良いのか?後日談何でもイーストシティの軍の大佐が偉くご立腹だったご様子。________________________________思うこと久々の更新、戦闘描写はコレが今の限界です!男(?)との関係は?これからどうなるのか?気になります!!