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No.32048の一覧
[0] エヴァちーと【チート・ハーレム・アンチ・多重クロス】[主城](2013/12/29 22:27)
[1] プロローグ[主城](2012/12/15 11:32)
[2] 第壱話 使徒、襲来 Aパート[主城](2012/12/15 11:37)
[3] 第壱話 使徒、襲来 Bパート[主城](2012/12/15 11:44)
[4] 第壱話 使徒、襲来 Cパート[主城](2012/12/15 11:51)
[5] 第弐話 見知らぬ、天井 Aパート[主城](2012/12/15 11:58)
[6] 第弐話 見知らぬ、天井 Bパート[主城](2012/12/15 12:06)
[7] 第参話 鳴らない、電話 Aパート[主城](2012/12/15 12:14)
[8] 第参話 鳴らない、電話 Bパート[主城](2012/12/15 12:25)
[9] 第四話 雨、逃げ出した後[主城](2012/12/15 12:40)
[10] 第伍話 レイ、心のむこうに Aパート[主城](2012/12/15 12:54)
[11] 第伍話 レイ、心のむこうに Bパート[主城](2012/12/15 13:01)
[12] 第六話 決戦、第3新東京市 Aパート[主城](2012/12/15 13:13)
[13] 第六話 決戦、第3新東京市 Bパート[主城](2012/12/15 13:21)
[14] 第六話 決戦、第3新東京市 Cパート[主城](2012/12/15 13:39)
[15] 第七話 人の造りしもの[主城](2012/12/17 13:13)
[16] 第八話 アスカ、来日 Aパート[主城](2012/12/20 09:44)
[17] 第八話 アスカ、来日 Bパート[主城](2012/12/31 23:26)
[18] 第八話 アスカ、来日 Cパート(書きかけ)[主城](2013/12/29 22:25)
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[32048] 第八話 アスカ、来日 Cパート(書きかけ)
Name: 主城◆2628c897 ID:2dd45e78 前を表示する
Date: 2013/12/29 22:25
エヴァちーと 第八話 アスカ、来日 Cパート


シンジはアスカに夢中だった。

元々ハーフ好き(アスカはクォーターだが)ということもあったのだが、今まで何人もの女の子をシンジは召喚してきたが、これほどまでに興奮したことはなかった。
魂の共鳴とでも言おうか、運命の相手とでも言おうか、とにかくシンジはアスカをとてもとても気に入っていた。
それは『一目惚れ』などという言葉では言い表せないほどの情熱であったのだ。

たとえハーフは劣化が早いとか、ベッ○ーや加○ローサの劣化ワロスだとか、スザンヌはどうだとか、いやあれは違うだろとかそんなの関係ないのだ!!

アスカも今のシンジは自分がシンジにこうであって欲しいと思い描いていたその姿であり、最初は戸惑っていたが、母親の生存や初めてのキスなどのイベントを怒濤の如く消化すると、彼女のフラグはビンビンと立った。それはまるで風林火山の旗の如くである。

シンジのアスカへの愛撫はそれこそ『疾きこと風の如く、徐かなること林の如し、侵略すること火の如く、動かざること山の如し』である。
シンジの手は風のように素早く動き、時に優しく緩急をつけ、責めるときには激しく動かし、息子は山の如くガチガチである。

シンジの性技はチートによって高まっており、性の伝道師『加藤鷹』レベルに達している。
そのゴールドフィンガーは今まではFSS、OMMなどソフトタッチな行為にしか使用されていなかったのだが、とうとうその真価がここで発揮されているのである。

無論、そのような高度な技術を処女であり、性の経験がほとんどないアスカにはかなり激しいものであったため、彼女はただただその奔流に流されるのみである。
ただ、アスカも幼い頃からエヴァのパイロットとしてトレーニングを重ねており、同世代の女の子達とは比べものにならないくらい体は鍛えられている。
そのため、かろうじてシンジのゴールドフィンガーを受け止めていられたのであった。

本来、シンジのこの行為はタカさんが聞いたら、シンジに拳骨を食らわせるだろう。
女の子の体に負担をかけるような愛撫は性の道を志すものにとってタブーなのだ。
英霊の座でタカさんがシンジの姿を見て首を振っているのが見えるようである。

とはいえ、シンジも本番行為は初めてなのだから許してあげて欲しい。

そもそも童貞と処女の初エッチなどだいたいは失敗することが当たり前なのだから。
神だって『To Heart』の神岸あかりとの初エッチの如く、いざ入れようと思ったら緊張で立たなくなるという失態を演じている。いやマジで。

話は逸れるが、もしこういう事態になったとき言い訳するのだけはみっともないから止めよう。女の子はこういうこともあることをちゃんと知っていたりするのだ。
今日は調子が悪いとか、いつもは立つのにとか言わないように・・・無様だから。

神は言い訳しまくって、彼女に生暖かい目で宥められたのが深い傷になっているのだ。
(ちなみにその時の神の彼女は処女じゃないのであしからず・・・)

童貞君はできるならばソープなどに言って女神さんたちに童貞を捨てさせて貰った方がいいと思う。昔だって村のお姉さんが筆おろしとかして男の子を教育していたのだし。

とはいえ、神も風俗では相当遊んでこの失態だったので、いかに解決したかを書かなければ無責任であろう。まあ、簡単な解決方法なのでぜひ試して欲しい。
それは彼女に手で息子を触ってもらって立たせてもらえばいいのである。

ぶっちゃけフェラ、手コキとか幻想だかんな!あんなのAVと風俗にしかないからな!
ああいうのではなくて、ただ触ってもらうだけでちゃんと息子は立ち上がるのである。
生命の神秘なのか、『女が立たせる』とへたらず最後までできるんだわ。不思議だね。
処女の場合マグロなのがほとんどなので、失敗確率が高まるんだと思うのだ。

これがさらに不思議なことにたいして好きでもない、タイプじゃない女の子で、自分では全然息子が立たないシーンでも、そいつが触るとちゃんと出来るようになるんだ。

いや、まあ確かに昔は自由恋愛なんてなかったから、好きでもない男女が親に無理矢理結婚させられるのが普通だし、好き同士でなけりゃセックスできないなんてことはない。
どんな男だろうと息子を女に触られたら息子は立ってヤレるのであります。
女も同じでどんな男だろうとデキちゃうんですよ。こうして人類は存続したのだから。

あと、これは忠告だが処女はイケメンにちゃんと処理してもらってから付き合うこと。
イケメンは女性経験が豊富だからちゃんと上手に女の子を大人にしてくれているんだ。
日本は一夫一妻、イケメンでも嫁に出来るのはただ一人、日本は平等な社会なのだよ。
よく処女じゃないと嫌だとか言う神の友人のような奴がいるが、イケメンにスルーされている処女なんかろくなの残っていない。良き伴侶は非処女にいると知って欲しい。

というかイケメンも結構忙しいのよ、勉強に部活に恋愛に。だからいちいちブスにかまっている暇なんかないわけね。だからイケメンは可愛い子をキャッチしてはリリースして人生を謳歌しているんだ。そのおこぼれを非イケメンはありがたく頂けばいいのである。良質な女の子を下処理して市場に出荷してくれているんだと思えば腹が立たないでしょう。
神なんぞはどうしても付き合いたい女の子がいたんだが、イケメンDQNに取られてしまったのだ。でもどうせすぐ別れるだろうと諦めず、彼女がリリースされるその日を待ってゲットしたからね!オタクブサメンの神でもちゃんとできたんだからみんなできるさ。

ここまで書いたらどうやって告白したかも書いておく。これも簡単でラブレター書いて直接手渡した。ぐちゃぐちゃ書かずストレートに付き合って欲しい旨とアドレスだけ書いた手紙でね。あと、一人の時を狙って渡すのは実はNGだと思う。恐いし。
社会人だったらしょうが無いけど、学生だったら女友達と一緒の時に渡すべきだ。

これはイケメンだったら女友達は付き合うのを反対するんだが、ブサメンの場合は賛成してくれるという女の心理を突くんだ。これはなんかの漫画で読んだマメ知識だけど。

実際上手くいったんだからやってみる価値はあるんじゃないだろうか。
あと、身だしなみは整えろよ。髪は美容室で切って、服はビームスでも行ってマネキン買えばいい。(今時ビームスって・・・年がバレるなぁ・・・恥)
デブは痩せる努力をしろ。俺は100kgだったが、告白時は77kgまで減らしたぞ。
それでダメなら諦めて別の女を捜せばいい。ソープへ行って慰めてもらえば良い。
というか努力してここまで来てたら人間的に相当成長していると思うぞ。
それだけでも十分価値があるじゃないか。

友人は神のことをせせら笑っている。中古になに熱あげてんの?『ハナテン』かよと。
確かにこんな糞SSを読んでいる監視者の皆様の大半は処女厨の童貞・・・。キモオタの皆様であろうと思う。アンチ、チート、ハーレムのタグのついたSSを読もうと思った時点でキモイし恋愛については諦めている人たちであると思う・・・。

だがしかし、今一度己を顧みて考えて欲しい。このままでいいのかと。
食事を作る母親の背中を見て欲しい。テレビを見ている父親の背中を見て欲しい。
『老いて』はいないだろうか・・・。将来、両親が死んだら自分はどうなるのだろう。

そんなときふと新聞紙にホームセンターのチラシが・・・。

「・・・コーナンには首つり用のロープ売ってんじゃね?つか練炭売ってんじゃね?」

そう思うときが来るだろう。その時は迷わず買いに走って欲しい。
そして、リア充がはびこる格差社会に絶望して悲しく命を絶ってくれ。
神はその時君にこの言葉を贈りたいと思う。

『 m9(^Д^)プギャー 』


「あのさシンジ・・・さっきから天井からブツブツ変な声が聞こえてくるんだけど」

「気のせいだよ、気のせい・・・。じゃあアスカ・・・そろそろ入れるね」

「う・・・うん。えーとその・・・優しくしてね」

「もち(ドゴーン)って!!あっ!!」

「痛たたたたたたーーーーぃ!!」

シンジがいよいよアスカに息子を入れようと狙いを定めた時、輸送艦オルセーが激しく揺れた。その揺れのためシンジの息子は一気にアスカの中に侵入、ブチブチブチっとめでたくアスカは大人になったのでした。

Pi!Pi!Pi!

シンジのスマホが激しく点滅し音を鳴らす。
シンジはとりあえず息子をアスカの中に納めたまま、スマホを取った。

「シンジ君!なんかいきなり艦隊の真下に化け物が現れたの!!」

「・・・」

「???どうしたのシンジ君。もしかして怪我したの!?」

「・・・いや僕は怪我をしてないけど、アスカは出血してるね・・・」

「えええっ!?大丈夫なの!!」

「えーと(ちらっ)・・・大丈夫だと思う・・・。多分・・・」

アスカは涙目で、とりあえず動くと痛いのか大人しく硬直しているようだった。

「それと・・・さっきの使徒の攻撃でエヴァ弐号機が海に落ちちゃったんだけど・・・」
「はぁ??弐号機が海に落ちた!!」

「ええ!!ちょっとそれどういうことよ!!っていたたたた」

シンジの叫びにアスカも思わず起き上がった。

「どういうことって言っても見たまま落ちたとしか・・・。シンジ君どうするの?」

「とりあえず回収はすぐには無理だよね。となると戦術機を出すしかないけど・・・。初島の基地にスクランブルをかけて!黒百合を持ってこさせて欲しい。3バカ達にも海神で出るように!」

「わかりましたー。ネルフにはどう伝えるの?」

「・・・そのまましかないよね。弐号機ロストって。零号機は装備が貧弱で海中戦なんて出来ないし・・・一応ヒゲにどうするのか聞いておいて。なにか他に策があるならそれでもいいし・・・。まぁ無いだろうけど」

「了解!リアトリスの行動はどうしますか?」

「とにかく、僕とアスカは一旦そっちへ行くよ!ここにいたんじゃ死にかねない。・・・そうだシャルにISを展開して僕達を迎えに来させて!ISはまだ出したくなかったけど仕方ないね」

「了解です。ってもうシャルちゃん走って出て行っちゃったから1分くらいで迎えに行けると思います」

「了解。甲板に出るよ!」

シンジはアスカを抱き寄せると駅弁スタイルで外に走り出した。

「ちょっとシンジ!服!服を着させて!!」

「ここは戦場!ぼやぼやしてたら死んじゃうよ!急いで甲板に行かないと」

「そんな!!って痛い、痛いよシンジ!!」

シンジが走る衝撃が息子を通じてアスカにダイレクトに伝わり無茶苦茶痛い。

「ごめん!抜いている暇がないんだ!」

「そんなわけあるかーーー!!」

アスカの絶叫などシンジは気にもせず、ひょいひょいと器用に階段を駆け上がる。
オルセーは現在大きく傾いており、とても走っていけるような状況では無いのだが、そこはさすがのシンジといったところである。

シンジとアスカが甲板に到着すると、シャルがISを展開して待っていた。

「シンジ君!ってキャァ!!君たちは一体なにをやってるんだよ!!」

「いや、ナニをやってる最中だったもので申し訳ない」

「もう!使徒が来るかもって言ってたのシンジ君でしょ!そんなの後でいくらでもできたでしょに!さぁ早く脱出するよ!!」

シャルは心底呆れていたが、グズグズしていると船が沈む恐れがあるためシンジと未だ繋がっているアスカを抱きかかえると一目散にリアトリスへと駆け上っていった。

アスカは初めて見るISに目を丸くしていたが、パラレルワールドであると信じ込んでいるアスカは「こんなのもあるんだ」くらいで受け止めていた。
彼女にとってISなんかより、シンジの息子の処理をどうしたらいいのかということのほうが大問題である。

少し冷静に考えると、そういえば避妊をしていないことを思い出したのである。
下をチラリと見ればシンジの息子さんはゴムの帽子を被っていないし、いまだアスカの中で寛いでいるのである。

(ええと生理って何日前だったけ?今日が土曜?だから・・・2週間前だわ・・・ってヤバイ!危険日真っ直中じゃない!!)

「えっとシンジ」

「大丈夫。使徒のことはなんとかするよ。心配しないで」

「だからそうじゃなくて、そろそろ抜いて欲しいんだけど」

「え?ああ・・・そうだね。そろそろ僕も抜きたかったんだ」

「ほっ、よかった」

「じゃあ、シャル。ゴメンだけどこのまま格納庫の隅に置いてくれるかな。あと二人分の服を持ってきて」

「はいはい。わかったよ。その子に先を越されたのは複雑だけど、さすがにその初体験には同情を禁じ得ないし・・・仕方ないね」

3人はリアトリスの格納庫に到着すると、シャルは二人の服を取りに出ていった。

「じゃあアスカ。抜くね。」

「へ?抜くって、いやそうじゃなくて」

シンジは豪快にも駅弁スタイルのままストロークを再開、程なく果てましたとさ。
英雄の座のタカさんはシンジのこの行為に大いに怒り、後日夢枕に立つとシンジに説教をしましたとさ。タカさんの後を継ぐ者として許せなかったようだ。


一方、オヴァーザレインボウのブリッジでは使徒戦の真っ最中である。
使徒の初撃でエヴァ弐号機が沈没、使徒のATフィールドを中和する方策が無くなり万事休すの状態であるが、とにかく魚雷を撃ちまくり、空母からは艦載機を出してミサイルを撃ち込むなど打てる手は全て打っていた。

「とはいえジリ貧だな」

提督はため息混じりにそう呟く。シンジやミサトが言うとおり既存兵器は使徒には通用しないのである。肝心要の弐号機を失ったことはあまりに痛い。

「提督、巡洋カンタスの魚雷が尽きたようです!」

「駆逐艦荒波も同様の連絡が!!」

オペレーター達からの報告に提督の眉間はますます深くなる。

「提督、空中の戦艦より入電、ミサイル攻撃を試みたいので、目標から至急離れて欲しいとのことです」

「む・・・・・・いや、ダメだ。今回の任務は我が太平洋艦隊が国連より命令された事案だ。日本のロイヤルガードに任せてすごすご逃げだすわけにはいかん・・・。まだ万策尽きたわけではない」

「はっ!直ちに返答いたします」

(とは言ったものの・・・どうするか・・・虎の子のN2弾頭を使うしかないが、しかし確実にあの化け物の弱点に当てなければ意味が無いのは先日証明されている)

提督の脳裏に先日第3新東京市を襲った使徒なる化け物の戦闘記録が蘇る。
国連軍のN2は使徒を足止め程度にしか効果がなかったのである。

(ATフィールド・・・だったか。あれを抜けるのは悔しいがネルフのロボットとロイヤルガードのロボットの2種だけ・・・その内ネルフのロボットは海底に沈んでしまった。ロイヤルガードの援助の申し出は今断った。まったく愚かなことだ。我ながら度し難い)

提督は艦隊を相手に暴れ回る化け物をジッと凝視した。
使徒は執拗に彼の艦隊に攻撃を加えていたのである。

ここで、彼になぜエヴァが海底に沈んだのに使徒がそちらに向かわず、こちらを攻撃し続けているのか疑問が浮かんだらたいしたものだが、残念ながら考え付いていない。
事前の話ではエヴァを狙って使徒が来るかもと言う話だったのだ。
にもかかわらず、エヴァを失っても使徒はこちらを攻撃してくる。なぜだ!!!


「・・・勘弁してくださいよ司令・・・使徒が来るなんて聞いてませんよ・・・ええ、はい。わかりました。それでは」

加持は携帯を切り、アタッシュケースを取ると自室を出た。

「かっ加持先生!!!」

加持が部屋を出ると、ちょうどそこに酷くうろたえているミサトと出くわした。

「(マズイ)おお、葛城ぃ・・・なんだ?ブリッジに行かないのか?」

「へ?ブリッジ?なんで?私なんか居ても邪魔になるだけでしょ。素人なのよ」

「いや、素人って・・・。そりゃ海戦の経験は無いだろうが、使徒戦の優先はネルフにあるんだから、お前がブリッジに行って指示を出さないとダメだろう」

「無理無理無理!んなのできるわけないでしょ!ああ、シンジくん!どこへ行っちゃったのよー」

「とっとりあえずだな、俺は行くとこがあるから失礼するな。うん」

「ちょっと加持先生!置いてかないでよ」

「その先生ってなんなんだよ。こら葛城シャツを掴むな!放せっておい!」

「嫌、放して欲しかったら安全な場所に案内してちょうだい!!」

「・・・え?」

「・・・何?」

「いや・・・葛城、お前使徒と戦わなくていいのか?」

「あー・・・まあ、立場的にそうなるかもしれないけどさ・・・シンちゃんと離れ離れだし、指示も特に無いし・・・別に逃げちゃってもいいかなーって」

「そっそうか・・・まあ、お前がそれでいいのなら俺はかまわないが。よし!時間も無いことだし二人で逃げるぞ!」

「素敵!さすが加持先生。いよっこの無精ヒゲ!受動喫煙の申し子!ハレンチ体育教師!」

「なあ、葛城。とりあえず一発殴ってもいいか」

ミサトの挙動不審を今はとりあえず棚にあげ、加持は彼女を連れて前部エレベーターへと向かう。前部エレベーターとは戦闘機を飛行甲板に格納庫から運ぶエレベーターのことである。今まさにYak-38改(VTOL機)が甲板に運ばれようとしていた。

「ストップ!ストップ!その戦闘機止まれ!!これは国連の緊急時徴収の命令書だ。俺は戦闘時にネルフの重要人物の護送任務を受けている。その戦闘機を使用するので乗せてくれないか!」

加持は英文で書かれた書類を掲げる。いきなり現れた加持にクルー達は迷惑そうにしつつも命令書は本物のようで、国連軍の彼らとしてはそれに従わざるを得なかった。

「しかし・・・この機体は二人乗りですので・・・」

「かまわん。葛城一尉、失礼ですが私の膝の上に乗ってください」

「え?・・・それはいいけど乗れるの?」

「ああ、まぁ大丈夫だろ。おい、君、ちょっとこのアタッシュケースを持っていてくれ」

加持はアタッシュケースを近くにクルーに預け、戦闘機の後部座席に乗り込む。

「よし葛城来い」

「ええ」

ミサトは生まれて初めて乗る戦闘機におっかなびっくりながらも、クルー達の支えもあってなんとか加持の膝の上に乗り込む。
名かはとても狭く、脚は体育座り状態の寿司づめである。

「よし、じゃあそのアタッシュケースを(ドカーン)えっ?」

船体が激しく横揺れする。どうやら使徒の体当たりを食らったらしかった。

「きゃーーーーー早く!早く出発して!!」

「はっはい!!よしエレベーターを上げろ!!」

ミサトの指示でパイロットがキャノピー(窓ガラスのことね)を下ろすと同時にエレベーターが動き出し機体を甲板へ上げていった。

「おっおい!俺のアタッシュケース!!!」

「何よ加持先生!命よりもかばんが大事なの!!さっさと逃げましょうよ!!」

「いやお前、仮にも作戦部のトップが逃げるって・・・、おい、下に戻れないか!!」

「無理です。もう離陸します。行きます!!」

加持の願いは叶えられずYak-38改はオーバーザレインボウを飛び立っていった。

(おいおいおい。こりゃ俺死んだかな・・・はは)

(凄いG・・・やばい吐きそう!!)

絶体絶命の加持、あと数分後更なる危機が迫っていることを彼は知らない。


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