(とうとうシンエヴァが公開ですね。記念に掌編を投稿いたします。続編でなくて申し訳ないのですが m(_ _)m)
抜き足、差し足、忍び足~。
リツコ姉さんの部屋に、潜入成功!
目指すは、姉さんの喫煙道具一式。
「タバコをマスターすれば、姉さんみたいな大人の女に一歩前進!」
おずおずと手を伸ばす。銘柄はPianissimo? 赤と黒のパッケージからして「もう大人」ってカンジ♪
「大人の階段を登った私に、シンジ君もメロメロよ!」
『…そうは思えない』
うるさいなぁ…
一本取り出して咥え、ライターを手にして着火。
いつも見ていた手順。見よう見まねでも間違いようがない。
ここで大きく一息…「ゴホッゴホッ」喉に突き刺すような刺激で、酷く噎せた。
「ケホッケホッ」
吐き出そうとしても、煙が絡み付いて取れない。
『…無様ね』
背後レイがうるさいけど、今それどころじゃ、ない。
「みっ、水…」
喉がいがらっぽくて、しょうがないのだ。
「はい、お水」
差し出されたコップを受け取って、一気に。
「ふ~っ! ありがとう…?」
「どういたしまして」
そこには、リツコ姉さんが…。
「どうして…?」
逃げ出そうにも、入り口には姉さんがガイナ立ち。
「こんなこともあろうかと、誰か入ったら通知するよう仕掛けてあるのよ」
「オーマイ、リリス!」
神は死んだ!
「さあ、お説教の時間ね」
「痛いっ痛い! 耳引っ張らないで~」
『…やっぱり、無様ね』
…トホホ~
オワリ
special thanks to うぇーぶ01様(@wave018)。ネタ提供をいただきました。
(Twitter始めました(@dragonfly_lynce)新作の掌編やファンアート、ユイ篇の子守唄などを投下してるので宜しければ是非!)