※ご注意
この作品は「勇者王ガオガイガー」とのクロスオーバー作品です。同作品を知らない方、嫌いな方はまったく楽しめません。
また、制作の都合上、予告篇と本篇の内容が若干違う場合があります。
あらかじめ、ご了承ください。
「15年ぶりだね」
「ああ、間違いない。 使徒だ」
「起動確率は0.000000001%。 O9(オーナイン)システムとはよく言ったものね」
「ミサイル攻撃でも歯が立たんのか!? 何てやつだ!」
「バケモノが!!」
「全弾直撃の筈だぞ!! なぜ効かない!?」
指揮官たちの焦りを嘲笑うように二人の男が口を開く。
「やはりATフィールドか?」
「ああ、使徒に対して通常兵器では役に立たんよ」
「久しぶりだな」
「知らない天井だ…………………って前も言ったっけ」
「シンクロ率、尚も上昇!……130……170……220……」
「まずいわ! シンクロ強制カット! 回路遮断! 堰き止めて!!」
「あなた………本当に碇シンジ君?」
「何故、そう思うんです?」
「あ~~、こちら地球防衛勇者隊『Gusty Galaxy Guard(ガッツィ・ギャラクシー・ガード)』、通称GGG(スリージー)だ。 これより使徒殲滅戦を開始する」
「……い…かり………くん……だ…め………あれ…に…のら…な……いで」
「!?」
「よっしゃぁぁぁっ!! ファイナル・フュージョォォォンッ!!」
それは、最強の破壊神。
それは、勇気の究極なる姿。
「ユイ!!」
「エヴァンゲリオン初号機よ! 光に……なれぇぇぇぇぇっ!!」
シンは水槽のガラスにそっと手を添える。
「君たちは何を望む?」
「ミサト……私、NERVを辞めるわ」
ディバイディングドライバーがイロウルの足下に打ち込まれる。それによって穿たれた数十cmの亀裂は、解放されたディバイディングコアによって見かけ上の直径数kmの穴に拡大し、イロウルを呑み込んだ。
「サードチルドレンは………」
「初めまして、綾波マイです」
「大叔父様はお怒りです」
「国連事務総長の白紙委任状だと!?」
「お兄ちゃん………一緒に寝ていい?」
「死んだわ」
「相田君………悪いけど、ここから先に行かせる訳にはいかない」
目の前にはオレンジ色に染まった海があった。
「ここは何処?」
「シン君………これは?」
「初号機を造った母さん………そして、それを整備していたリツコさん、二人でなければ造れない物………」
改めて書類を、その中の設計図を見る。
「それが………本当の『エヴァンゲリオン』です」
「JA内部にATフィールド反応」
「やあ、アスカ」
「共同作戦といきましょうか」
「シンジ………生きてるの?」
「フン………超進化人類などというから期待していたのだが、この程度だったか………」
「何だと!?」
「時間の無駄だったな。 ここまでだ、死ぬがいいッ!!」
「ジェネシック・ボルトォッ!!」
「何でこんな事すんのや」
「反中間子砲ッ!!」
「使徒の時間差同時襲来か………」
「ガトリング・ドライバーァァッ!!」
「粒子の加速、停止しました!!」
「分裂!? なぁんてインチキっ!!」
思わず通信マイクを握り潰すミサト。
「四重奏(カルテット)なんてどうかな?」
「不死鳥は、炎の中から蘇るッ!!」
「君たちが請求する年間何兆ドルもの予算、これが世界経済に与える影響を考えたことがあるかね?」
「ロボットがユニゾンしてる?」
「七体か………」
「充分過ぎる。 支障などあるものか………ゲッヘッヘッヘッヘ」
溢れる勇気の証『Gクリスタル』
「ヘルッ……アンド……ヘブンッ!!」
限りない闘志の象徴『Jジュエル』
「ジェイッ・クオーォォスッ!!」
煌く生命の結晶『スーパーソレノイド』
「スピアァ・オブ・ロンギヌス!!」
「ソール11遊星主!?」
「何が『勇者王』だ! 何が『ジェネシック』だ! そんなもの、この神の力の前では一切が無力だ!!」
「ぐっ……うぬぅっ! ラウドGクリスタルが生み出す『神・無限出力』を上回るというのか!?」
「アルティメット・フュージョォォォンッ!!」
「あれが使徒だと!?」
「さしずめ19番目というところか」
「カヲル君?」
「ゼルエル………状況次第と言ってたけど、碇くんに髪の毛一本ほどの傷でも付けたら……………………………本気でブチ殺すわよ」
途轍もない殺気を放つ蒼銀の髪の少女に、銀髪の少年は心底震えた。
初号機の前に立ちはだかったのは、濃い灰色(グレー)の機体色に三層もの飛行甲板を備えた戦闘空母。
「何だ!?」
「やっぱり僕はバカシンジだ」
「プログラム―――――」
これが、本当に最後の…………
「―――――ファイナル・ドラーァァイブッ!!」
「さあ、今こそインパクト発動の時だ!!」
「させるかッ!!」
「吹けよ、氷雪! 轟け、雷光!」
「唸れ、疾風! 燃えろ、灼熱!」
「「マキシマム・トゥロン!!」」
「勇者皇帝」
「ディビジョンⅩ『神覇戟翔皇鎧艦 アメノトリフネ』 飛翔、承認ッ!!」
「クアァァァァァァァァァッ!!」
真空であるはずの宇宙空間に鳳凰の産声が上がる。
「碇くん、私と一つになりましょう? 心も身体も一つになりましょう? それは、とてもとても気持ちいいことなの」
「リリス、僕は―――――」
「いやぁぁぁぁっ! リリスなんて呼ばないで!!」
「『無限』を越え! 『絶対』を越えた! 『完全勝利』の力だァァァァッ!!」
「開放させるのか?」
「シンジ!?」
Coming Soon