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No.220の一覧
[0] よくある逆行者[べべ](2006/07/08 21:08)
[1] 第一話 「使徒襲来 後悔は後に来る」 改訂版[べべ](2006/11/23 17:09)
[2] Re:第二話 「使徒襲来 失語症患者登場!!」 [べべ](2006/07/08 16:17)
[3] Re[3]:第3話 「見知らぬ天井 私が出会った中で一番危険なヒト!!」 改訂版[べべ](2006/07/11 19:17)
[4] Re[4]:第4話 鳴らない電話 「インドの恐るべきパワー」[べべ](2006/08/27 18:41)
[5] Re[5]:第5話 鳴らない電話 「鞭はやっぱり痛い」 改訂版[べべ](2006/09/03 10:35)
[6] Re[6]:第6話 雨、逃げ出した後 「運命の交差」[べべ](2006/09/03 14:41)
[7] Re[7]:第7話  レイ、心の向こうに 「居候の仕事」[べべ](2006/09/04 19:02)
[8] Re[8]:第8話  決戦、第三新東京市 「レイとシンリの戦い」[べべ](2006/09/28 18:47)
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[220] Re[4]:第4話 鳴らない電話 「インドの恐るべきパワー」
Name: べべ 前を表示する / 次を表示する
Date: 2006/08/27 18:41
  

    コンフォート17

  ラファ宅でシンジさん、ラファさんと同居するようになって一週   間。
  エヴァの操縦訓練、日向さんとの射撃戦闘訓練、青葉さんの指示
  でやってるジオフロントの森を使った長距離踏破訓練。
  毎日、NERVではそんなことばかり続けていた。

  
  昨日の夕方ラファさんが、

  「お前ら明日から学校な」

  という鶴の一言で、私とシンジさんの学校行きは決定した。
  なぜか、シンジさんは最後まで行きたくないと駄々をこねていた
  がラファさんに、

  「お前チルドレンの護衛だからいけよ」

  と、言われて渋々という感じだった。

  正直、私は前の学校でもあまりいい事がなかったし学校には行き
  たくないのだが、ラファさん曰く、

  「これも社会経験だ。」
 
  と、言っていた。

  ヒタヒタヒタ、

  「おはよ、ペンペン」

  「クェ」

  この子はペンペン。何でもミサトさんの家にいたのだが、餓死寸
  前の所をラファさんが拾ったと言っていた。
  ラファさん曰く、

  「非常食だ」

  と言う事だそうだ。多分本気じゃないよね。

  「さあ、朝ご飯も出来たし二人を起こしてこなくちゃ」

  そして、静かにラファ邸の朝が始まる。


  ズズズ~

  「おっ、シンリちゃんおみそ汁の味噌変えたね」

  「はい、美味しいですか?」

  「ああ、美味いな」

  今日から学校だ。かなり憂鬱だな。と、シンジがぼやいている。
  あのジャージやらには会いたくないのに。

  「おい、なんだシンジ朝から陰気くさい顔しやがって」

  「だまれ、ノッポが。お前にこの気持ちはわからんさ」

  「ああ、分かりたくもないね。陰気オーラを出すぐらいならとっ
   とと窓から飛び降りろ」

  「はっ、バカが。飛び降りたら死ぬだろうが、このボケ」

  「怖いのか」

  「・・・は?」

  「怖いんだろ、俺に負けるのが」

  「怖くねぇよ。飛び降りてやるよ、ああ飛び降りるさ」

  パクパク

  とりあえず私はいつもの事なので放っておく。最初の内は止めて
  たけど、あの二人は根本的な所から気が合わないみたいだからも
  う諦めている。

  「よし、行くぞ飛び降りるぞ。よく見きてろよ俺の勇気。アイ 
   キャン フライ」

  あーあーあー、ベチャ。

  「大丈夫なんですか、シンジさん」

  「ああ、あいつは人とは少し違う体してるから大丈夫だろ」

  まあ、ラファさんが大丈夫といってるから大丈夫なのだろう。
  
  前はLCLの味は鉄の味か血の味かで喧嘩して、ラファさんが無
  理矢理LCLの海にシンジさんをたたき落として、泳げないシン
  ジさんはその後、三時間ほど浮いてて、すでに脈がなかったとか
  言ってたけど蘇生したらしい。

  今回も多分大丈夫だろう。ラファさんも本当に危なかったら止め
  るし。

  「じゃあ、いってきま~す」

  「ああ、いってらっしゃい。」

  バタン

  「そろそろ、俺も出るか」

  ガチャ

  「どうだ、飛び降りたぞ」

  「ああ、それは良かったな。それより時間は大丈夫か」

  「まずっ、急げ」

  シンジはドタドタと駆けていく。

  「今日も平和だな~」

    教室

  ブ~ン、ドンドンドン

  一人の少年が戦闘機を振り回して遊んでいる。

  「相田君。鈴原にプリント届けてくれた?」

  がさがさ

  「それが、あいつ留守みたいでさ」

  「そう、あいつが来なくなってもう一週間か」

  「そういえば、今日転校生が来るみたいだぜ」

  「そんな情報どこで仕入れてくるの?」

  「ああ、ちょっと学校のデータベースをのぞいてな」

  そういって相田と呼ばれた少年はニヤっと笑う。

  「そんなことやってる中学生なんて、相田君くらいよ」

  委員長と話していると先生が入ってきた。
  一緒に入ってきたのは転校生だな。男女の二人組か。

  
    学校 職員室

  職員室の前にシンジとシンリが立っていた。

  「え~、君たちが対馬シンジ君と碇シンリちゃんだね。着いてき
   て下さい」

  二人は先生の後ろについて行く。
  この先生か。という事はまたあのクラスか。

  「はい、ここが今日からあなた達の教室になる2年A組です。そ
   れでは少し待っていて下さい」

  ガラガラガラ・・・先生が先に教室に入っていく。

   教室

  先生が定時連絡を終えると、転校生に自己紹介を促した

  「対馬シンジだ。第二東京市から来た。好きなものは食べられる
   もの、嫌いなものは保護者と牛と髭だ。よろしく」

  今日の朝の事があってか仏頂面で挨拶をすますシンジ。

  「次はそちらのシンリちゃん」

  「はい、碇シンリです。第二東京市来ました。趣味はチェロ、あ
   と料理が得意です。よろしくお願いします。ニコッ」

  『おお~』

  男子が雄叫びを上げる。心なしか後ろのほうで、

  「売れる、売れるぞ~」

  という、いかがわしい声も聞こえてくる。っていうか室内温度が
  かなり上がってないか。
  確かにあの笑顔はちょっと反則っぽかったが。

  「あと、横にいる対馬シンジ君とは両親との関係で今は一緒に住
   んでいます」

  ゾクゥ・・・ 何か周りから殺気が飛んでくる。なぜみんなそん
  なに血走った目をしてるんだ。何か後が怖い。

  「じゃあ、質問は休み時間にするように。二人は氷室の後ろの席
   がちょうど二つ空いてるからあそこに座りなさい。氷室手を挙
   げて」

  「はいはい」

  美形の男が真ん中あたりの席で手を上げる。

  がちゃ

  ふぅ、前に座ってた席とは違う場所だな。それに前いたクラスの
  連中とは心なしかメンツが違うような気もする。

  そんな事を思っていると前の席から二人の男女が声をかけてきた。

  「よお、俺は氷室ユウキ。お前の自己紹介なかなか面白かったぜ」
   
  よけいなお世話だ。

  「私は天野ヨツバ、一応こいつとは幼なじみやってるの。あなた
   シンリちゃんだっけ、友達になりましょ。ねっ、ねっ」

  「うん、私はいいけど」

  「やった~」

  この二人美男美女だ。中二にしては、大人っぽいユウキと、ボー
  イッシュな感じのヨツバの二人だ。バランスが取れている。

  「相変わらずヨツバはうるせーな。シンジだっけなこちらもよろ
   しく」

   と、いいながら手を出してくる。

  「さっきも言ったが対馬シンジだ。こちらこそよろしく」

  ガシッっと手を取り合う二人。横を見ると二人が騒いでる。
  とは言ってもヨツバが一方的に騒いでるだけなのだが。この傾向
  はいい事だろう。前の世界の俺は最初は友達もいなくて寂しかっ
  たからな。

    授業中

  はあ、二人が友達になってくれて本当によかったな。

  なんだ、メールが届いてる。

  ”対馬君、紫色のロボットのパイロットなんでしょ? Y/N”

  これは答えちゃダメだろう。というより一般人に情報筒抜けって
  諜報部は何やってんだ。
  とりあえず、

  ”N。そんな分けないじゃん”

  と送っておく。

  ”うそうそ。本当はパイロットなんでしょ”

  ”N”

  ”私にだけ本当のこと言ってよ”

  クソ、誰だいい加減にウザイ。俺がイロウルの能力で作ったウイ
  ルスを流しとこ。

  ピッ、

  ビービービー

  まずい、ウイルスが学校端末を乗っ取ってる。先生が実習だとい
  って、血相を抱えて飛び出していく。
  
  大丈夫だよな、ホントに。俺のパソコンにウイルス・マギに到達
  と送られてきた。
  大丈夫だよねリツコさん。ネルフが誇る三台のスーパーコンピュ
  ーターはウイルス程度には負けないよね。
  そして、マギを使って送り先とか割り出されたりしないよね。
  そんな事になったら、俺は大変な事になる。人体実験とか改造手
  術とか。だって、リツコさんはマッドだも~ん。
  
  と、先生がいないこの気に乗じてみんながシンリちゃんに質問を
  浴びせる。

  「じゃあ、シンリちゃんへの質問は挙手で」

  知らない男子が仕切っていく。

  はいはいはい

  「じゃあ、加藤」

  「シンリちゃんの今日の下着は何色ですか」

  どこどこどこ。周りの男子に加藤君が殴られていく。

  「えっ、白ですけど」

  ピシピシピシ

  「いたっ、誰だ俺に消しゴムのカスを投げてくるのは。イタッ、
   イタッ、クソ弾が見えない」

  はいはいはい

  「よし、次は春日井」

  「シンリちゃんの、両親はどこに住んでいるんですか。ハァハァ」

  目が血走っている。このクラスはこんな濃いヤツばっかだったろ
  うか。アスカの時よりすごいぞ。

  「う~ん、母さんはもう死んでいて、父さんは色々あるみたい。
   でも、今住んでる家にいる人が私のお父さんみたいなものかな」

  『うおおー、保護者公認かー』

  女子がキャーキャー言っている。

  「イタッ、イタ、周りからの集団リンチ!?何の報復だこれは」

  そんなこんなをしている内に授業が過ぎていった。

    昼休み

  「やあ、ご両人。一緒にご飯を食べようじゃあないか」

   ヨツバとユウキが誘ってくれた。

  「うん、一緒に食べよ」

  シンリちゃんも乗り気だ。彼女にはこういう少し強引な子がいい
  のかもしれない。

  四人で机をくっつけて弁当を広げる。

  「ややっ、シンジ君。君のお弁当はもしやシンリちゃんの手作り
   じゃあないかい」

  「ああ、そうだが」

  『な、なにー』

  クラスが再び喧噪に包まれる。

  「てめぇー、シンジのくせにシンリちゃんの手作りかよ」

  「ムカツク、人の不幸を陰から笑いやがって」

  「なんだよお前ら。あと、あったばっかなのにシンジののくせに
   とか言うなよ。ちょっと待てお前らなんでこっちに近づいて・
   ・・ギャー 痛い痛いもげるもげるってやばいって」

  「よし、お前らもっと引っ張れ。オーエス、オーエス」
  
  「ちょっと待つネ」

  「おまえは、インドからの留学生の成瀬。邪魔をするならお前も
   覚悟しろよ」

  「成瀬くん(俺)」

  勇敢にもクラスメイトに立ち向かってくれた成瀬くんの優しさに
  ちょっと涙です・・・しかも親指を立ててくれてる。

  「インドにはヨガというものがあるネ。こうしてみるとイイヨ」

  「痛い痛い痛い、そんなに開かないって。成瀬くん今俺との間に
   芽生えた友情は仮初めのものだったのかい?」

  「インドの歴史は・・・四千年ネ」

  「えっ、それは中国・・・痛い痛いそんなに開くと何か目覚める
   って、まずいって、やばいって」

  そんな事があって解放されたのは昼休み終了数分前だった。

  「シンジ、災難だったな」

  「そう思ってるなら助けろよ」

  弁当を見るがクラスの男子にほとんどが食われていてもう中身は
  無かった。
  別に食べなくても半ば使徒なので大丈夫なのだが、精神的にきつ
  いものがある。

  ガラッ

  突然、扉が開いて、不機嫌そうな表情の黒いジャージを着た大き
  な男が入ってきた。

  鈴原トウジだ。向こうでケンスケと少し話してからこっちへまっ
  すぐ歩いてきた。

  「何か用か」

  「転校生、ちょっと面貸せや」

  もう少しで授業なのだが、イライラしていた事もあってか素直に
  ついて行った。絶対にボコる。これは決定事項だ。

    校舎裏

  「なんだい黒ジャージ君。告白なら他を当たってくれ。俺はそん
   な歪んだ愛情表現を持ちあわせていないからね」   

  「ちゃうわい。この前の戦いでな、わいの妹は大怪我をしたんや」

  暴れる感情を無理やり抑えこもうとするかのように…静かに…だ
  が吐き出すようにトウジは告げた。

  「顔に傷でも残ってみい、可哀想やろ?」

  「黒ジャージ君。僕は君の妹なんか知らないし、警戒態勢が出て
   いたのに君の妹は外で何をしていたんだい」

  「じゃかしい、俺はお前を殴らなかんのや」

  なにが、じゃかしいだ。言ってる事無茶苦茶じゃあないか。
  しかも、殴って来てるし・・・返り討ちにしよ。ボコボコだ。

  そんな事を考えている内に拳が迫ってくる。

  ガシッ

  『!?』

  迫ってきた拳を横からユウキが掴む。

  「なんやユウキ、じゃまするんか」

  「すまんなトウジ、会って間もないがシンジは友達なんだ。それ
   に、今のはお前が悪い」

   完全にユウキは喧嘩慣れしてる。素人の俺でも分かる。すまし
   た顔をしているが殺気をビンビン放っている。

  「チッ、転校生、夜道は気おつけや」

  トウジが悪態をつきながら去っていく。

  「大丈夫か?」

  「一人でも切り抜けれた」

  強気で言う。

  「いや、あのままだとトウジがやばそうだったんでな。シンジお
   前、トウジをボコろうとしてただろ」

  「なっ」

  「俺は昔から喧嘩ばっかしてるから相手の強さみたいなのが何と
   なく分かるんだ」

  こいつ、かなりすごいヤツなのかもしれない。

  「よかったな、喧嘩しなくて」

  「ああ、ありがとな」

  お礼を言いながら歴史が変わりつつあるのを実感する今日この頃
  だった。


   作者感想

  ええ~更新が遅れてすいませんでした。色々忙しくて。しかも、
  オリキャラでました。これからも頻繁に出す予定です。


  次回予告

  ついに第四の使徒が現れる。音速で飛び交う鞭の中で新兵器が飛
  び出す。

   次回 鳴らない電話「鞭はやっぱり痛い」

       よろしく!!!!


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