*初め書き(前言い訳)*
皆様初めまして、ジュゴンでございます。
最近EVASSを読んですっかりはまってしまい自分でも書いてやろうなどと無謀な事を考えた次第です。
物なんか書くの中学校の読書感想文以来で、文章力もなにもあったもんじゃないですが、やる気だけはありますんで見捨てないでやってくださいまし
このお話について解説させてもらうと、題を見てわかる通り逆行物…逆行したシンジ君が皆で幸せになろうと頑張るお話…と非常にありふれたものです^^;
とりあえず最低でも完結はさせるつもりですので、「逆行?そんなん見飽きたわぼけぇ」等と言わずに見てってやってください。
先にも言いましたが右も左も分からない初心者ですんで見苦しい所も多々あると思いますが、少しずつでも進化していきたいと思うので感想や指南など頂けるととてもありがたいです。
それではよろしくお願いします。
目が覚めれば、そこはただ赤い海が広がる世界。隣を見れば、プラグスーツを着て包帯を巻いたまま眠るアスカ。
気がついたら僕はアスカの首を絞めていた。
何故僕はこんな事をしているのだろう。アスカが憎い?それとも怖い?自分でも理解できない衝動に突き動かされ、僕はアスカの首に指を食い込ませる。
ふっと頬に暖かな感触。目を向けてみればアスカの手のひらが、僕の頬に優しく添えられている。
気がづけば僕は涙を流していた。悲しいのだろうか?それとも嬉しいのだろうか?ただアスカの上で泣きじゃくる。
そんな僕に彼女が告げるのは拒絶の言葉。
「気持ち悪い」
新世紀エヴァンゲリオン
~one more time~
ふと気づくと、僕は町の中にいて、視線の先には青い髪をした少女が陽炎のように霞んで立っていた。
「綾波…?」
そんな…もう綾波はいないはずなのに…と、ここまで考えて不意に気づく。
ここは、どこ?僕はあの赤い海の広がる世界にいたはずなのに…
辺りを見回せば普通の町並みが平然と広がっている。
これは、夢?それともあの世界が夢だったの?
思考の海に沈む僕を、鳥の羽音が引き上げる。ハッと我にかえれば綾波は消えていた。
「アヤナミッ!」
綾波の姿を求め周りを見回しても、そこには無人の街が広がるばかり。呆然とただずむ僕、しかし状況はそんな僕を放っておいてはくれなかった。
音一つしない町に突然衝撃波が轟く。ビルの谷間を縫って走る巡航ミサイル。V-TOLが飛び、それを追うようにして巨大な人の形に似た異形が姿を現す。
そんな…あれは……
「使徒…」
全てのミサイルが使徒に直撃し、爆炎と衝撃波を撒き散らす。だが爆炎が晴れた後には無傷の使徒が立っていた。
と、今まで悠然とただ歩み続けていた使徒が、初めて反撃を開始する。腕を掲げ手のひらをV-TOLに向けると、そこから光るパイルを打ち出す。
不運にも、直撃をくらったV-TOLがこちらへと向かって墜落し、10m程手前に落ちる。爆発、そして炎上。
腰を抜かしとっさに手を前に突き出すが、そんなもので爆炎を防げるはずもない……
しかし目をつぶったまま数秒たっても、僕に衝撃波が届くことはなかった。
おそるおそる目を開ける僕に聞きなれた声がかけられる。
ドクン!
鼓動が跳ね上がる
「ごっめ~ん。おまたせ」
嘘だ…だって…
哀しい記憶がよみがえる。
…「他人だからなんだって言うのよ!」
…血の味のするキス
…姉が弟に向けるような、母が息子に向けるような、そして女性が恋人に向けるような、透明で、とてもきれいな微笑み
…無情に閉じられるエレベーター
「ミサトさん…」
呆然と呟かれた言葉はあまりに小さく、ミサトへとは届かなかった。
ネルフ本部へと向かう車中、葛城ミサトの機嫌は悪化の一途をたどっていた。その原因は、助手席で膝を抱え顔を伏せた少年(土足)にある。
ったく、絶体絶命のピンチにきれいなお姉さんが颯爽と現れてビシッと助けてあげたっつ~のに、このガキは…と胸中で愚痴をぼやきながら隣を見やる。
相変わらず膝を抱えてぶつぶつと何事か(「こんなの嘘だよ、そうだろカヲル君」とかなんとか)つぶやいている。
十代の少年が年上で美人のおねいさまに命を救ってもらったら、頬の一つも染めながら熱い視線を向けて「ありがとうございます、お姉様」と礼の一つも言うのは、助けられた少年の義務ではないだろうか。
それなのにこのガキはこちらが何かと話しかけても全てスルーし、あまつさえ愛車のシートの上にて土足で体育座りだ。(どうせN2地雷の余波を食らってレストア決定ではあるが)
この理不尽な状況下で平静でいられる程、彼女の堪忍袋の緒は丈夫にできていない。普段ならそろそろ怒鳴りつけている頃なのだが…
まぁ一般人がいきなりあんな状況に巻き込まれたらしょうがないのかもね…と、喉まででかけた怒声を溜め息でごまかす。
だが…いつまでもそんなことでは困るのだ。この少年にはこれから後あの化け物達と闘ってもらわなければならないのだから…
人類の未来のために…
と、ここで自嘲的な笑みを浮かべる。
違うわね。私の復讐のため、か……
半ば引きずられるようにしてケージへと連れてこられた少年。途中白衣の女性、赤木リツコに紹介された時も茫然自失としたまま何一つ反応しようとしなかった。
突然真っ暗だったケージに照明がともされ、オレンジ色の液面を突き抜けて立つ巨大な顔が浮かび上がる。
今まで何に対しても無反応だった少年がここでやっと顔を上げる。
「これが人の作り出した汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオンよ。その初号機。建造は極秘裏に行われた。我々人類の最後の切り札よ」
エヴァを見てやっとリアクションを起こした少年に気をよくしたのかいささか得意げにリツコが説明する。
「エ…ヴァ……」
つぶやく少年に上から声がかけられる。
「久しぶりだな、シンジ」
はじかれたようにシンジが顔をあげるとガラスで区切られた部屋に立ち、シンジを見下ろす男、碇ゲンドウの姿があった。
「とうさん…」
おびえた顔で見上げてくる息子に嘲りの笑みを浮かべると命令を発する。
「フッ…出撃。」
「出撃?!パイロットがいないわよ!」
「さっき届きました。」
ゲンドウの言葉にミサトが反応しリツコが返す。
「レイでさえシンクロするのに7ヶ月もかかったのよ。今来たばかりのこの子にはとても無理よ。」
「座っていればいいわ。それ以上は望みません」
「マジなの?」
「碇シンジ君。あなたが乗るのよ」
「無理だよ!」
リツコの言葉に被せるようにうつむいていたシンジが叫ぶ。
「僕に、僕に何かを守るなんてできるわけないじゃない!結局皆を傷つけるだけなんだ!」
あまりの剣幕にミサト、リツコともに言葉を失う。が……
「説明を受けろ。」
非情に告げるゲンドウにシンジの体がびくりと震えると声を絞り出すように答える。
「僕には…無理だよ…」
「乗るなら早くしろ。出なければ帰れ!」
突き放すようなゲンドウの叱責にもシンジは下を向いて答えない。 誰も言葉を発さない中、突然爆発音が響きケージが揺れる。
「やつめ、ここに気づいたか。」
上を見上げ忌々しげにゲンドウがつぶやく。
「シンジ君。時間が無いわ」
「乗りなさい、シンジ君、何のためにここへ来たの?」
多少あせりを滲ませながらリツコが、シンジの顔を覗き込んでミサトが告げるがシンジの返事は変わらない。
「だって、ダメだったんだ。僕には誰も守れなかったんだ。僕はこれに乗らない方がいいんだ!」
沈黙に包まれるケージ。シンジをしばし見つめたゲンドウは部屋の側面に設置されたモニターに顔を向ける。
「冬月、レイを起こせ」
モニターの画面が切り替わり、初老の男の姿が映ると返事を返す。
『使えるのかね?』
「死んでいるわけではない」
『わかった』
ゲンドウ達の会話を聞きリツコが指示を出す。
「初号機のパーソナルデータをレイに書き直して、再起動」
にわかに慌ただしくなるケージ。ミサトもリツコもシンジから離れていき一人とり残される。
「僕には無理だよ…だって誰も助けられなかったじゃないか」
医療用の移動式ベットに乗せられた青い髪の少女が連れられてくる。
「綾波…」
痛々しげに身を起こすレイ。しかしそんな少女に対してもシンジの視線はどこか怯えを含んでいた。
と、そこに、上層の建物でも崩れたか一際大きな激震が起こり、天井の機材が崩れ落ちてくる。
「危ない!」
ミサトが必死に声をかけるが、この揺れでは到底回避できるはずがない。が、轟音が響き渡ると初号機の腕がひとりでに動き、シンジを押しつぶすはずだった機材を弾き返す。
喧騒とした雰囲気に包まれる中シンジはベットから振り落とされたレイの元へと走る。
「綾波……」
名前をつぶやいて、恐る恐ると抱き起こす。濡れた感触に手を見ると、手のひらいっぱいに血糊がついていた。
それを見てシンジは何かをあきらめたような顔をすると駆け寄ってきたミサトへと静かに告げる。
「乗ります…僕が乗ります……」
~続く~
*後書き*
どうなんでしょう…
とりあえず読む人が読みやすいようには心がけたつもりですが…貼り付けたらまた変わってくるんでしょうか。……ってか今貼り付けたところで大きな文字とか空行がだめになることを知り必死でタグの説明を見てきた所です^^;ちゃんとできているんでしょうか…
書いてみた感想としては書きたい事は書き足りないし、書かなくてもいいことはいっぱい書いちゃってって感じでしょうか。いらないとこ削ればもっとすっきりした文になるとは思うんですがうまくいきません><
つまらん、ここはおかしい、こういう書き方のほうがいい、等々なんでもいいので感想待ってます
では次回のワンモアタイムは、
・鳴らない電話っぽいやつ
・フネ、ひと夏のアバンチュール
・磯野家オールリニューアル
のどれか一本でお送りします。
ではぜひまた読んでくださいね。 んっがっぐっぐ