巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」 久遠晶を‘試す’機会は、思いの外早くやってきた。 ヤツの現保護者は、どうやら随分と喧嘩っ早い性分をしているようだ。 私がワザと挑発に乗ったとも知らずに……ふふふ、愚かな妖怪め。「そのアルコールの抜けた酒精みたいな間抜けな笑いを引っ込めなさいよ、みっともないわねぇ」「なんだと貴様ぁっ!!」 ええいっ、いちいち腹の立つ輩だ! 本当は怒っていないが、コイツもコテンパンにノシてやる必要があるようだな! 本当は怒ってないが!!「あんまり挑発しないでくださいよ幽香さん。あの手のタイプって、怒りをそのまま攻撃力に変換出来るんですから」「あら、そっちの方が面白そうじゃない。それに強くなった分精度は雑になるんだから、勝ち目はむしろ増えるんじゃないかしら?」「一撃で死ぬ可能性は考慮してくれないんですね……」 それにしても久遠晶のヤツ、先ほどから弱気な発言が目立つな。 優しい人間が悪いとは言わないが、軟弱なのは許容出来ん。 草食系男子等に、守矢神社の跡目は継がせんぞ! 早苗が欲しければ、もっと男らしさを見せる事だな。 ……そういえば今まで気付かなかったが、何故アイツはメイド服なんぞ着てるんだ? 女装癖があったと言う話は聞いていないのだが……まぁ、大方どこぞの誰かに無理矢理着せられたのだろう。 以前にも文化祭で女装する羽目になっていた、と早苗が話してくれた事があったしな。 しかしそれはそれ、格好は全然男らしく無いので減点とする。「おかしい。今、理解されたのに同情されなかった気がする」「貴方が何を言ってるのかさっぱり理解できないけど、多分それ自業自得よ」「ですかねー」「何をコソコソ話しているのかは知らんが、そろそろ勝負を始めるぞ。双方ルールを確認しておこうではないか」「あ、その前に作戦会議をしても良いですかね? 急造コンビですから、意思の疎通が必要なんですよ」 ほぉ、ヤル気が無いワケでは無いのだな。 久遠晶の提案に、私は内心で笑みを浮かべていた。 そうで無くては戦う意味が無い。精々、私の期待に応える様な戦いを見せるのだな。「構わんぞ。三分待ってやろう」「ありがとうございます。でも、あの大佐の台詞を使うのはどうかと思います」 ぐ、偶然だ! 偶然だからツッコミを入れるな!! 私の台詞に久遠晶は苦笑いを返してきた。何だか無性に気恥しい。 確かに外の世界であの映画は見たが、決して真似したワケじゃないんだぞ? そもそも私は、真っ赤な飛行機乗りの豚が活躍する映画の方が好きだ!「それじゃあ幽香さん、ちょっとお耳を拝借」 心持ち意地の悪そうな笑みを浮かべ、花の妖怪へと何事かを呟く久遠晶。 花の妖怪はヤツの話を黙って聞いていたが、話が進むにつれて徐々にその笑みがサディスティックなモノへと変わっていった。 そして、恐らく全ての話を聞き終えたのであろう花の妖怪は、我慢できないと言った具合に身体を震わせて笑いだす。「ほ、本当に貴方は………うふふ、無謀で出鱈目な作戦を考えさせたら幻想郷一ね。うふふふふふ」「正直、自分でもそう思います。僕って自殺願望があったりするのかな」「ふふふっ。貴方のそういう勝つための足掻き、私は嫌いじゃないわよ?」「僕はあんま好きじゃないっす。――と言うワケで八坂様、ルール確認の方お願いします」 ふむ、どうやら作戦会議は終わったようだ。 内容は、ほとんど久遠晶が一方的に話していただけだったようだがな。 それにしても……ここからでは話の内容は一切伝わらなかったが、‘無謀で出鱈目な作戦’と言うのが少し気になる。 本人ですら‘自殺願望がある’とほざく程だし、相当無茶苦茶な真似をすると思っても良いかもしれん。「えっと、八坂様? ルール確認の方は……」「おっとスマン、少し考え事をしていた」「下手の考え休むに似たりって言葉知ってるかしら」「なんだとぉ……?」「わぁーっ! それじゃあ確認、確認しましょう!!」 一言多い花の妖怪を睨みつけようとすると、久遠晶が間に割って入り話を遮った。 ………ちっ、余計な事をしてくれる。 どうせこれから潰し合うのだから、今すぐ前哨戦を始めても構わないだろうに。 しかしこうして止められてしまった以上、こちらから攻めるのは格式高い守矢の神の所業では無い。 ここは大人しく引いてやる事にしよう。ふんっ、命拾いしたな。 「それではルールの確認だ。……とは言え、やる事自体は普通の弾幕ごっこだからな。基本的な部分に変更は無い」「スペルカード使用枚数は五枚で構いませんか?」「構わん。――が、そちらは二人で一チームとして扱わせてもらうぞ。スペルカードの数も二人で共有して貰う」「はい、分かりました」 少々弱気が過ぎる発言かとも思ったが、久遠からも花の妖怪からも抗議の言葉は出てこなかった。 とは言え、スペルカードは弾幕ごっこにおける決め手となる力だ。 例え花の妖怪に挑発されていようと、私が譲歩する事は無かったに違いない。 そもそもコイツらはそのようなハンデが必要な程弱くあるまい。それが分からぬ程、私は愚鈍な神では無いぞ?「それじゃあ幽香さん、作戦通りにお願いしますね」「ええ、思う存分やりなさい」「それでは『魔法の鎧』展開! ついでに――――天狗面『鴉』!!」 久遠晶が叫ぶと同時に、鈍色に輝く西洋鎧がヤツの胴体を覆った。 さらにその上から生える様に現れたのは、天狗を模した氷の仮面と翼。 恐らくは、形態模写の一種だろう。 姿どころか纏う雰囲気すら変化した久遠晶の『天狗面』に、私は思わず感嘆の息を漏らす。 噂に聞いていた通りだな、中々器用な力の使い方をするモノだ。 氷で出来た天狗団扇を構えるヤツに、私も手持ちの剣を突き付ける。 「では、そろそろ勝負を始めるとしようではないか」「そうしましょうか。――と言うワケで、早速先手を頂かせて貰いますよっ!」 久遠晶は後方に飛びつつ、三発の風で出来た弾丸を放つ。 ふん、風の神に対して風の攻撃を仕掛けるとは、随分と不遜じゃないか。 私は剣を一閃させ、風の弾丸を全て消し飛ばした。「甘いな。せっかくの先手を無駄にする気か?」「あら、でも隙は出来たわよ」「――くっ、貴様か!」 いつの間にか距離を詰めていた花の妖怪が、振り切った状態の私に傘を振り下ろす。 さすがに、この状態であの攻撃を受け切る事は出来そうに無い。 私は無理矢理身体を捻ると、ヤツの一撃を何とか避けた。 空振りした傘は、石造りの床を粉々に粉砕する。 ああーっ!? 何やってるんだお前、後で私が早苗に怒られるだろうがっ!?「意外と動けるわね。無駄にでかいモノぶら下げてるくせに」「お、お前だって同じ様なモノだろうが! 同性だろうとセクハラに変わりないぞ、ソレは!!」「………背負ってる柱の話よ」「は、図ったな!?」 「貴女って……いえ、何でも無いわ」 ええいっ、同情に満ちた顔で肩を竦めるな! 主語をハッキリさせないお前が悪いんだろうが!! やはりコイツとは相いれない様だ。もう何と言うか、存在そのものが気に食わないと言っても過言では無いだろう。 ……しかし、その実力の方はさすがだと認めざるを得ん。 やってる事は単純な力押しだが、その行使している力自体が強大だからタチが悪い。 私としては、牽制役の久遠晶の力量を見たいのだが……。 さすがにそうも言ってられないか。とにかく、コイツをとっとと叩きのめそう。「さぁ返礼だ、受け取れ!」「っ……あらあら、意外とやるじゃないの」 こちらの横薙ぎの一撃を、花の妖怪はやはり傘で受け止める。 激しい力の拮抗にヤツの傘は悲鳴を上げるが、両断出来る様子も無い。 なるほど、やはり強大な妖怪の持ち物だけあって、この傘も普通の傘では無いと言う事か。ますます厄介な。 膠着する場。それを崩したのは、やはり久遠晶だった。 ただし、その介入方法は想像と違ったモノだったが。「幽香さん、お代わり致しますよ!」「ふふっ、お願いするわね」「なにぃっ!?」 花の妖怪が力を抜いたため拮抗状態が崩れ、私の剣先がヤツへと襲いかかる。 しかし直撃する寸前、花の妖怪の身体が久遠晶と勢い良く入れ替わった。 同時に巻き起こる風の刃。不安定な姿勢になっていた私は、抵抗する事も出来ずあっさりと吹き飛ばされてしまう。「おやおや。どうやら風の神と言っても、風の攻撃を無効化出来るワケでは無いようですね」「ふん、否定はせんよ。だが決定打になるとも思わない事だな」「構いませんよ。ダメージが通ると分かれば、こちらとしては‘充分’ですから」「……なんだと?」「懸念していたのは、あくまで『風による攻撃が効かない』事です。多少でも効くなら、後はダメージの積み重ねでどうにでもなりますからね」「言いたい事が分からんな。どういうつもりだ?」「貴女の相手はあくまでわたくし、と言う事ですよ」 いつの間にか花の妖怪は後ろに下がり、泰然とこちらの様子を窺っている。 そして、久遠晶は私の傍から離れようとしない。 ……そういう事か。確かにこれは無謀で出鱈目な作戦だ。 まさか今まで‘前衛と後衛が逆だった’とはな。 「貴様、正気か? 私の一撃は、一発喰らっただけでもタダでは済まんぞ」「ふふふっ、なら当たらなければ良いんですよ。そのための天狗面ですから」「こちらの攻撃を一撃も喰らわずに、そちらの攻撃を延々と与え続けるだと? 舐められたモノだな、私も」「いいえ、これは貴女を最大限に評価した結果の判断ですよ。それに、成功のための『布石』もちゃんと敷いてますしね」 久遠晶がそう言うのと同時に、花の妖怪が傘先をこちらに向ける。 そして集束する魔力の光。花の妖怪は静かに、スペルカードを発動させた。 ―――――――起源「マスタースパーク」 放たれる、いつかの魔法使いを彷彿とさせる光の奔流。 このままでは回避できないと判断した私は、無理矢理身体を捻ってその攻撃を回避する。 しかし、私に対応出来たのはそこまでだった。 上空に逃げていた久遠晶が放つ風の弾丸までは避け切れず、私は再び派手に吹き飛ばされる。 くっ、なるほどな。フォローは十分と言うワケか。 私は何とか体勢を立て直し、久遠晶に対して向き直る。「やるじゃないか。即興ながらもコンビネーションは抜群と言ったところか?」「……さて、それはどうでしょうね。偶々上手く避けれただけかもしれませんよ?」 ふん、白々しい言い草だな。 しかし、これで奴らの基本戦法が理解出来た。 花の妖怪の介入が若干面倒だが、打つ手が無いワケでも無い。 私は呼吸を整えると、久遠晶に向かって駆けだした。「しかし、そう何度も通用するとは思わない事だな!!」 突撃した勢いそのままに、剣で刺突を仕掛ける。 かなりの速度で仕掛けたつもりだったが、久遠晶は後方へ下がる事で易々と攻撃を回避した。 さらにその状態から風の弾丸を連射してくるが、分かっていれば対処は容易い。 即座に剣を引きもどし、私は全ての弾丸を撃ち落とした。 ……そろそろ、花の妖怪が援護してくるか? 私は目の前の久遠晶の様子を窺った。 ヤツが花の妖怪に指示を飛ばしているにせよ、花の妖怪がヤツの状況に応じてフォローを入れているにせよ、久遠晶が援護の基点となる事は間違いないはずだ。 それなら、久遠晶の行動に注視していれば最低でも『兆し』は分かるはず―――。 「あら、隙だらけね」「なんだとぉ!?」「ひややー!?」 何の前触れも無く襲いかかってきた、花の妖怪の弾幕を何とか回避する。 と言うかちょっと待て、何でお前まで不意をつかれてるんだ。 見れば久遠晶も、花の妖怪の弾幕に驚き逃げ惑っているではないか。「おいっ、お前は何をやってるんだ! 全然意思疎通が出来て無いじゃないか!?」「あはははは、それはそうですヨ。幽香さんには、こちらの状況を一切顧みることなく攻撃する様お願いしておりますからネ」「意思疎通以前のレベルじゃ無いか!? 自ら敵を増やしてどうする!?」「まぁ、仕方ありませんヨ。どんな形にせよ、わたくしを基点にしてしまうと幽香さんの力を生かす事が出来なくなりますので」 確かに私も、久遠晶の様子から花の妖怪の行動を予測しようとしていた。 だからヤツの考えは間違っているワケでは無い。ワケでは無いが……どう考えてもこっちの方がキツいだろうが!?「言ったでしょう? ‘そのための天狗面です’って」「………まさか貴様、私と花の妖怪、両方の攻撃を避け切るつもりか?」「幸か不幸か、ここ最近これと似たような状況を繰り返し経験しておりますからネ」「確実に不幸だと思うわ」「否定はしません」 そこは否定しろ。傍から聞いた私も不幸だと思ったが。 しかし、そんな情けない言葉とは裏腹に、久遠晶の表情には不敵な笑みが浮かんでいた。 ふん、自信はそれなりにあると言う事か。 だが解せんな。何故ヤツは、ここまで面倒な戦い方を選ぶ?「分からん。何故そうまでして貴様が前に出てくる。最初の様に、後方で牽制していればもっと楽に戦えるではないか」 私の問いかけに、久遠晶は心底不思議そうな顔で首を傾げた。 まるで質問そのものが理解出来ないと言った様子で、久遠晶は私の質問に答える。「この戦いのメインは、一応わたくしなんでしょう?」「……だとしたら何だ?」「なら、わたくしが前に出てきちんと貴女と戦わないと、勝っても‘納得出来ない’じゃありませんか。お互いに」 その答えに、私は唖然としてしまう。 ……まったく、コイツは本当におかしなヤツだ。 あれだけ躊躇いも無く何度もプライドを投げ捨てておきながら、変な所で道理を押し通してくる。 分かっているのか? 自分の言った事の意味を。 つまりお前は、こう言っているのだぞ? ――どうせなら、ケチのつけようも無いほど完璧な勝ち方でお前を負かせてやる。と。 「貴様、そんなやり方で良く今まで無事でいられたな」「良く言われますが、今回はややニュアンスが違う気が致しますネ」「ふふ、面白い子でしょう? 天然でこんなにも正確にこっちのツボを的確についてくるのよ?」「確かにな。これはもう一種の才能だな」「良く分かりませんが、謝った方がよろしいのでしょうか。これは」 まぁ、一応褒めてはいるんだ。謝らなくても良いさ。 少なくとも、私は気に入ったぞ? 分の悪い賭けに挑む男は嫌いじゃない。 もちろん、口だけで終わらなければの話だがな。「では改めて、試合再開と参ろうか」「えっと、納得はして頂けたのですかネ?」「ああ、それなりにな」 少なくとも、貴様が最高に愉快で出鱈目な馬鹿野郎である事は理解したよ。 私は、自然と零れる笑みを抑える事が出来なかった。 こうでなくては面白くない。ヤツがどれほどその無茶を押し通せるか、存分に確かめさせて貰おうでは無いか。 くくっ、こんなにも熱くなれる勝負は久々かもしれないな。「さて、次はこちらの番だ。――避け切れずにあっさりとリタイア、等と言う真似は勘弁してくれよ?」 私は花の妖怪と久遠晶から距離を取り、一枚のスペルカードを準備する。 出し惜しみは無しだ。全力で貴様らを捻じ伏せてやろう。 獰猛な笑みを口元に浮かべながら、私はスペルカードを発動させたのだった。 ―――――――「風神様の神徳」 さぁて、存分に楽しませて貰おうか! ◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【色々教えろっ! 山田さんっ!!】山田「皆さんお久しぶりです。貴方の癒しキャラ、山田さんです」死神A「いけしゃあしゃあと何言ってるんですか貴方は、死神Aです」山田「ちょっと『ムカツクカワイイ系』略してムカカワ系のキャラで攻めて行こうかと思いまして」死神A「とりあえず可愛い付けてりゃ、何しても許されるってワケじゃないですよ?」山田「分かりましたよ。じゃあ、『チチがカワイイ系』略してチチカワ系のキャラで行く事にしますよっ!」死神A「ワケの分からんキレ方をしないでください!? と言うかどっちも癒しキャラでは無いでしょう、それは!!」山田「はい、そう言うワケで今回の質問です」死神A「相変わらず自由だなこの人!?」Q:ゆうかりんが「現時点の晶より早苗の方が強いかも」と言ってましたが、天晶花での強さヒエラルキーはどうなっているのか、 またそのヒエラルキーで最初の頃の晶くんと現時点の晶くんはどの辺りなのかネタバレにならない程度でいいので教えてください!山田「これに関しては第五十九点五話で、大雑把な仕分けをしていましたね」死神A「確か、『バケモノ級』『準バケモノ級』『普通』『雑魚』の四タイプに分かれてましたよね」山田「はい。まぁ大半のキャラはバケモノ級に行ってしまう歪な仕分けでしたが、それ以上細かくすると強さ談義になってしまうので仕方ありません」死神A「と言う事は、今回もこの分け方ですか」山田「イエス。では八十三話現在の天晶花格付けチェック、どーぞー!」 ―――バケモノ級――― 八雲紫 山田 レミリア・スカーレット 風見幽香 射命丸文 十六夜咲夜 八意永琳 蓬莱山輝夜 藤原妹紅 アリス・マーガトロイド パチュリー・ノーレッジ キモけーね 八坂神奈子 フランドール・スカーレット ―――準バケモノ級――― 久遠晶 鈴仙・優曇華院・因幡 紅美鈴 上白沢慧音 死神A 東風谷早苗 ―――普通級――― 河城にとり メディスン・メランコリー 因幡てゐ チルノ 犬走椛 秋姉妹 鍵山雛 ―――ザコ級――― 小悪魔 大妖精 稗田阿求 死神A「あれ、緑巫女は準バケモノ級なんですか?」山田「実力はバケモノ級なんですが、経験とか覚悟とか色々足りないのでこの位置です」死神A「なるほど。……で、妖怪の山の面々がそろって普通級に叩きこまれてるんですが」山田「白狼天狗は天晶花本編では河童以下と明言されていますので普通扱いです。雑魚級にいないのはスペルカードがあるからですね」死神A「(……ダブルスポイラー以前だったら雑魚扱いだったんだ)」山田「秋姉妹と厄神は、「戦闘向きの神じゃない」と言う所が準バケモノ級に行けない原因となっております」死神A「厄神とか戦闘でも強そうな感じですけどね」山田「まぁ、本人の性格が戦闘向きじゃありませんから。限りなく準バケモノ級に近い普通級だと思ってください」死神A「なるほど。ちなみに、主人公の実力の変異はどうなってるんですか?」山田「そうですねぇ。大体、以下の様な感じです」 九話当たり(氷と風のみ) ~ 十四話当たり(スキルコピー習得) = ザコ級 二十一話当たり(気による強化) ~ 三十四話当たり(面変化習得、ただし変化後は準バケモノ級) = 普通級 五十四話以降(「幻想世界の静止する日」習得) = 準バケモノ級山田「基本的に一戦闘事の成長度合いが激しいのでこの割り当てもあまり当てにはなりませんが、大まかあってると思ってください」死神A「話数が抜け抜けなのは、戦闘の無い話が挟まってるからですかね?」山田「いえ、作者の「大体このくらいでパワーアップしたかなぁ」と言う甘い認識の表れです」死神A「どういう事なの!?」山田「正直、具体的に分けるの超シンドイ」死神A「説明しないでください!」山田「と言うワケで、晶君の進歩の変異を正しく区分けしてくれる人募集中でーす」死神A「解説コーナーが解説を放棄しないでくださいよぉ!?」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど