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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」
Name: ラリアー◆536635cd ID:5c171fc7 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/09/27 01:22

巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」




「ふわぁ……今日も、哨戒任務はお休みかぁ」

 太陽が真上に差し掛かった頃。誰もいない文姉の家で、僕は大きく背伸びをした。
 妖怪の山に来てから、もう半月は経っただろうか。
 ここ最近、徐々に正規の哨戒天狗が任務に復帰してきたためか、僕の出番はぐんと減っていた。
 僕とにとりは椛としか組めないから、しょうがない事ではあるんだけどね?
 ちょっと前まであれだけ忙しかっただけに、いきなり暇になると自分が穀潰しになった気がして大変心情によろしくない。


 ―――まぁ、嫌がらせしても痛むのは自分の腹だけだって気付き始めてきたんでしょう。


 多少唐突な感がある白狼天狗の復帰に、文姉はそんなコメントを残した。
 何でも、僕が鴉天狗をあと二、三組片付けたら天狗の里は元通りになるんだそうで。
 ……僕の天狗迎撃数と、天狗の里の復興指数にはいったいどんな因果関係があると言うのだろうか。

「雑魚天狗共を敵とも思っていない貴方の態度が、腑抜け達に現実と言うモノを教えているのよ」

「それは、褒められているんでしょうか……って幽香さん?」

「褒めてるわよ? 強者に相応しい立ち振舞いが身についてきたわね、晶」

 いつの間にか僕の真横に座っていた幽香さんが、微妙に嬉しくない称賛の言葉を口にする。
 でも幽香さん。実力の伴っていない不相応な立ち振舞いを、人は「粋がっている」と評するのだと思うのですが。
 
「……あとは、自虐的な言葉が出てこなければ完璧なんだけどね」

 あ、今度は呆れられてしまった。
 幽香さん的には、もっと頼もしい返答を期待していたようだ。
 あっはっは、そんな事言えるワケが無いでしょう?
 僕には、実行不可能な言葉を無責任に口にする趣味はございませんヨ?

「と言うか幽香さん、一応ココは関係者以外立ち入り禁止な天狗の里の中なんですが」

「知ってるわ」

「分かってるなら、単騎突撃は止めてくださいよ……」

「咎められてないからセーフでしょ」

 天狗の皆さんが貴女の侵入を黙認しているだけです。好意的に解釈しないでください。
 ……いや、理解した上で馬鹿にしているのかな。
 文姉の友人と言う名分があったとはいえ、今まで幽香さんの侵入を阻んだ天狗はいなかったからね。
 唯一彼女の邪魔をしたのは、部外者である早苗ちゃんくらいじゃないのかな?
 後は文姉だけど……あれは迎撃とは関係の無いただの喧嘩なのでノーカウントだろう。里の方にも被害出てたし。
 
「まったく、山に籠った天狗共が揃いも揃って腑抜けだったとは思わなかったわ。ああ腹立たしい」

 ああ、なるほど。道理でさっきから天狗さん達の事を悪く言うワケだ。
 僕なんか酷い時には三歩進む度に喧嘩を売られていたのに、幽香さんは総スルーだもんね。
 バトル大好きなこの人には、さぞかし腹立たしい展開だったに違いない。
 この場合、プライドが高く自信に溢れた天狗ですら戦いを拒否する幽香さんを褒め称えた方が良いのだろうか。
 本人にとってはとても不本意だろうけど、幽香さんみたいな妖怪を「無敵」と呼ぶのかもしれない。
 ……まぁ、その敵無し妖怪に平気で喧嘩売る妖怪が、幻想郷にはごまんといるワケですが。
 もうしつこい位思った事だけど――ほんと幻想郷の面々って常識外ればかりだなぁ。

「やっぱり、この山で面白そうな相手はあの巫女くらいしかいないわね」

「―――おぉう?」

 あれ、今幽香さんの口からかなり危険な呟きが漏れなかった?
 以前の弾幕ごっこ。幽香さんが早苗ちゃんを適当にあしらってただけに見えたけど、意外と幽香さんも楽しんでたんですか?
 単に戦う相手に飢えているだけだったら嫌だなぁ。

「ひょっとして幽香さん、早苗ちゃんに喧嘩を売るためココへきたんですかね」

「まぁ、そう思って貰って良いわ。……天狗にはもう期待できそうにないみたいだし」

「僕としては、もう少し天狗への期待を維持して欲しい所なんですが」

「無理ね。あれだけ‘挑発’したのに乗ってこない相手を待ってあげるほど、私の気は長く無いの」

 幽香さんはそう言うと、呆れたように肩を竦めた。
 ……いったい何をしたんだろう、この人は。
 この様子から判断すると、ただ悪口を言っただけでは無さそうだ。
 とりあえず、深くは追求しない様にしよう。興味の無い相手にはとことんドライな幽香さんがここまで言うんだ。
 きっと、国家間でやらかせば戦争に発展する事確実な‘挑発’だったに違いない。

「幽香さんの望んだ反応とは違ったみたいだけど、天狗さん達も凄く頑張ったと思うよ?」

「拳を振るうのを我慢されても困るわ」

 誰だって、振るった拳の方が砕けると分かっている相手にパンチはしたくないと思いますよ?
 少なくとも僕は評価します。多分天魔さん当たりだろうけど、良くぞ幽香さんの‘挑発’に耐えきってくれました。
 ……スイマセン。天狗を侮る気は無いんですが、どうしても幽香さんが負ける姿が想像出来ないんです。

「そういうワケだから、守矢神社に行くわよ。案内なさい」

「あ、やっぱり忘れてませんでしたか」

「むしろ、今のやり取りで誤魔化していたつもりになっていた事に驚きね」

 ですよねー。
 あー、困ったもんだ。どうしようか。
 早苗ちゃんは、幽香さんに喧嘩を売られても「幻想郷では挨拶みたいなモノですもんね!」とか言ってあっさり受けちゃいそうだなぁ。
 えっ? お前だってそうだったろって?
 いやだなぁ。僕の場合は拒否権が無かっただけですヨ? 断れるなら断ってましたとも。
 出来れば早苗ちゃんには、僕みたいに格闘ゲームのサバイバルモードを延々続ける様な人生は歩んで欲しくないからね。
 あれれ? おかしいな、何故だか涙が止まらないぞ?
 
「今回は泣いても引かないわよ。最近、まともに戦える相手が少なくて退屈してるんだから」

「いえ、この涙はそういう意味では無いんですが……文姉はまともに戦える相手に含まれないんですか?」

「私は殴り合いが好きなの」

「言いたい事は分かりましたけど、早苗ちゃんだって武闘派巫女じゃありませんって」

「けど多分、今の貴方よりは強いわよ」

「え、マジですかソレ」

 幽香さんの意外な言葉に思わず聞き返す。
 そういえば僕、早苗ちゃんが戦ってる所を見た事無かったっけ。
 再会した時に幽香さんが優勢だったからあまり強くないと誤解してたけど、実は隠れた実力者だったりするのか。
 ……うーん、全然想像がつかない。

「だから安心なさい、少なくともあの巫女が死ぬ事は無いわ。怪我に関しては保証しないけどね」

「うむぅ、そうですか」

「やけに渋るわね。そんなに私があの巫女と戦うのが嫌なのかしら?」

「いや、その、何と言うかですね」

 もちろん、嫌かと問われれば答えはイエスだ。
 如何に早苗ちゃんが強かろうと、幽香さん相手に勝ち目が無いのなら結果は一緒なのだから。
 しかし、それだけが理由かと聞かれると―――やっぱり自分本位な理由があってしまうワケでして。
 
「……僕あんまり、守矢神社に行きたくないんですよ」

「あら、どうしてかしら。あの神社とは外に居た頃からの付き合いなんでしょう?」

「そうなんですけど。何故か僕、あそこの神様に嫌われているみたいで」

 空から大量の御柱が降ってくる光景と言うのは、今思い出してもゾッとするものがある。
 あの攻撃には本気の殺意があった。全力で逃げ出さなかったら、今頃僕は本当に御柱を墓標にされていた事だろう。
 もっともあの時代の神様はもっとエゲツない手段を平気で使ってくるから、直接打撃に訴えてくる分マシだと言えるかもしれないけど。
 ……ありがたいと思う気はさすがにしないね。
 と言うか、幾らなんでも‘死んだ方が楽’な目に逢わされる程嫌われているとは思いたくないっす。

「ふぅん。なるほどね、それでおめおめと逃げ帰ってきたと」

 こちらの事情を粗方聞いた幽香さんが、珍しく苦々しげな笑みを浮かべて呟いた。
 確かに幽香さんの言う通り、逃げだした事は事実なんですがね。
 それがまるで悪い事の様に言われるのはどうかと。
 相手は、軍神として祀られてる神様でもあるんですよ?

「……分かったわ。それじゃあ、あの巫女に勝負を挑むのは止めにしましょう」

「ほへ?」

 そして唐突に満面の笑みへと切り替える幽香さん。
 なんだろう、凄く怖い。しかも今回は引かないって言ったのにあっさり引いた所が倍怖い。
 幽香さんの掌を返したような態度に僕が戦々恐々としていると、彼女は満面の笑顔のままで恐ろしい事を口にした。

「その代わり、貴方を敵視していると言うその神様を倒しに行きましょうか」

 わー、今なんかとんでもない事言われたぞー。
 さすがは幽香さん、やられっぱなしは性に合わないって事ですね。僕の事なんですけど。

「あはははは―――勘弁して貰えませんかね?」

「うふふふふ―――ダメよ」

 それだけ言って幽香さんは、僕の答えなど聞いて無いとばかりに立ち上がる。
 どうやら案内しろと言う事らしい。僕は抵抗を諦めて、大人しく守矢神社へと向かう事にした。
 ――さすがに、幽香さんと八坂様の二連戦は避けたいからね。
 首を横に振った瞬間、幽香さんに力尽くで神社へと案内させられる事を暗に察した僕は、大きく溜息を吐くのだった。
 









「くっくっく、良く来たな外道が。だが残念だったな、早苗は今ここにはいないぞ!」

 どうしてこういう時に限って、想定しうる最悪の条件が揃っていたりするんだろうか。
 神社にやってきた僕等を迎えたのは、完全武装状態で仁王立ちした八坂様だった。
 あの八坂サマ、その腰にある拳十個分くらいの長さの枝分かれしてる剣はただの儀式剣ですよね?
 まさか、貴方の夫をフルボッコにした神様の剣を持ってるとか言いだしませんよね?
 同名の神剣同士でチャンバラし合うなんて展開は嫌ですからね? まぁ、僕の方は名前だけのバッタモノなんですが。

「ふぅん。この頭悪そうな輩が、貴方の言ってた守矢の神様なのね」

「……なんだ貴様は。いきなり不躾だな」

 そして、相手が神様であろうと攻撃的な幽香さん。
 彼女の場合、自然体でこれなのだから色々と恐ろしい。
 まぁ、これから喧嘩を売るんだから攻撃的でも問題無いんだろうけど。
 第三者の僕の胃だけがキリキリと痛むのは、何故なんだろうネ?

「あらゴメンなさい。私は風見幽香、貴方‘如き’におめおめと逃げ帰ってきた久遠晶の保護者よ」

「風見幽香? ――ふん、聞いているぞ。太陽の畑に巣食う妖怪‘如き’が、私に何の用だ」

「ふふふ、そんな傲慢な貴方の鼻をへし折りに来たのよ」

「良く言うモノだ。果たして、鼻を折られるのはどちらの方だろうな」

 イタタタタ、痛い痛い。ついでに頭も痛くなった。
 ついにメンチの切り合い――正し双方笑顔、超怖い――に発展した神と妖怪。
 事前に聞かされていた情報では、矢面に立つのは僕だったはずですが。
 まさかメンタル面の方で責めたてられるとは、しかも身内からも。
 直接僕を責めてきたのなら、もうちょっと気楽にしていられたんだけどね。
 僕と無関係に睨みあっているから、尚更途方に暮れてしまう。
 
「と言うワケだから晶。スパッと片づけてしまいなさい」

「――うぇええええっ!?」

 ちょ、ちょっと待ったちょっと待った!
 確かに無関係は勘弁と言いましたが、そういう振り方をして欲しかったワケではございませんから。
 と言うか無理です幽香さん。改めて八坂様と対峙して確信しましたが、僕じゃどうやっても勝てそうにありません。
 この人はアレだ。フランちゃんや輝夜さんと同じく、幻想郷の中でも色んなモノを振り切っちゃった人だ。
 まだ辛うじて人間やってる僕では、イチャモンを付けて勝つ事すら難しいだろう。

「ほぉ、貴様が来るか……」

 だから、ニヤリと笑ってこっちを見ないでください八坂様。
 何でそんなやる気満々なんですか貴女は、まさか二人揃って僕を亡き者にしようと企んでるんじゃないでしょうね。
 それならもういっそスッパリ殺っちゃってくださいよ。お願いだから弄り者にしないで。

「だ、ダメですよ幽香さん。この流れで僕が戦うのは色々と問題が」

「良かろう! ならばこの私が相手になってやる!! 貴様が早苗に相応しい男であると、この戦いで示してみるが良い!」

「ほら、あの神様はその気みたいよ?」

 うわぁぁん、絶対この二人結託して僕を殺しにかかってるよー!?
 あと、八坂様が今さりげなくエラい事を言ってた気がする。今の台詞はつまり……どういう事なんだろう。
 ――はっ!? まさかこれは、弱っちい僕には早苗ちゃんの友達で居る価値は無いと言うある種の戦力外通告!?
 なんという事だ。守矢神社もすでに、幻想郷での在り方をしっかり取り込んでいたなんて。

「ええいっ、早苗ちゃんの名前を出されて引けるワケが無いっ! その勝負、受けて立ちますとも!!」

「良く吠えた!! どうやらタダの腑抜けでは無い様だな!」

「―――でもそれはそれとして、ハンデの類は欲しいです。無いと勝負にならないし」

「いきなり日和るな! 減点十だ!!」

 や、無謀と勇気は違うんですよ八坂様。
 あとそのポイントは何ですか、加算されていくと僕はどうなるんですか、聞きたくないので言わなくていいですが。
 しかし困った。ここまでハッキリハンデを拒否されるとは思いもしなかったよ。
 今までの強い人達は、勝敗をあえて分からなくするために不利な条件をあっさり飲んでくれたのに。
 どうやら八坂様は、全力同士でのぶつかり合いを望んでいるようである。イジメ以外の何物にもならないのにね。
 
「弾幕ごっこのルールなら、貴様にも勝ち目はあるだろう? 戦う前から情けない事を言うな!」

「つまり、戦っている最中ならハンデを申請しても良いと言うワケですね」

「ハンデを貰う前提で話を進めるな! そんな自分が情けないと思わないのか!!」
 
「いいえ、自ら勝ち目を放棄する事の方がよっぽど情けないと思います!」

「い、言い切りおったこの男……」

「ふふふっ、相変わらず貴方は面白いわねぇ」

 それだけ必死なんですよ。何しろ、少しの選択ミスが死に直結しますからね。
 こちらの勝利のためには一切の妥協を許さない姿勢に、強気だった八坂様もさすがに戸惑い始める。
 しかし、ハンデをくれる様子も一向に無い。
 ……さてどうしようか、このまま睨みあいを続けるわけにもいかないよね。
 そもそも、何で僕はこんなに頑張って勝とうとしているんだろうか。
 確か幽香さんは、あくまで「おめおめ逃げ帰ったと言う汚名を返上する」としか言っていなかった気がする。
 なら、精一杯戦えば負けても許してくれるんじゃ?
 そんな僕の甘い期待は、幽香さんの顔を見た瞬間に吹っ飛んだ。


 ―――嗚呼、勝てと仰るのですねご主人様。


 散々失態を犯した部下に最後のチャンスを与える大魔王の笑顔をしていた幽香さんを見て、僕は覚悟を決める事にした。
 例え後の世で悪魔と呼ばれる事になろうと、どんな手を使ってでも八坂様に勝つと。
 ……まぁ、そんな外道なアイディアは全くないんですがね。
 あー、もーダメだーっ! 今度こそサヨナラ僕の人生ーっ!!

「だけど、貴方一人で挑ませるのは確かに無謀よね」

「ほ、ほへ?」

「――だから、私も一緒に戦ってあげるわ」

「えっ? へっ?」
 
 そう言って僕の真横に立ち、傘を構える幽香さん。
 今ここに、有りえそうで一度も無かったタッグが出来あがったのだった。



 ―――ところで全く関係の無い話だけど、一緒に戦うのと協力して戦うのって実は別物なんだね。いや、本当に関係の無い話なんだけどさ。
 


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