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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」
Name: ラリアー◆536635cd ID:5c171fc7 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/04/10 09:56

巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」




 どうも。新聞作りのために紅魔館までやってきた男こと久遠晶です。
 早速ですが、今僕は良く分からない戦いに巻き込まれています。

「ううぅ~」

 対戦相手は、僕の姉弟子であり永遠亭の薬師の一人である姉弟子――レイセンさん。
 両腕を十字に交差して胸の前に掲げた彼女は、こちらの間合いからギリギリ外れるくらいの距離で警戒を露わにしている。
 フランちゃんのお守りを押し付けた後輩に、敵意を剥き出しにしている……と言うのとはちょっと違う。
 むしろ戸惑っていると言うか、怯えていると言うか、とにかくそんな感情の方が強い気がする。

「………ふむ」

「ん? どーしたの、お兄ちゃん」

 ひょっとして、小脇に抱えた状態が無駄に安定しちゃったフランちゃんが原因なのだろうか?
 現在進行形でトラウマを叩きこまれている彼女に怯えているなら、レイセンさんの反応にも説明が付く。

「――とりゃあっ!!」

 確認の意味を込めて、フランちゃんを姉弟子に向けて突き出してみた。
 気分はまさに、印籠を掲げる水戸の光圀公だ。
 ……体勢的には、相手を逆方向に向けた高い高い以外のナニモノでも無いんだけどね。
 あ、ちょっとフランちゃん。そんなニコニコしながら手足をジタバタさせないで、高い高いしているようにしか見えないから。
 しかしどうも、僕の考察は根本からして間違っていたらしい。
 フランちゃんを突きだされた姉弟子は、僕の行動が理解出来ないとばかりに首を傾げている。

「何やってるんですか、晶さん?」

「えーっと……愛と青春のリビドーを表現してみました」

「ロリータコンプレックスの構えって事ですか」

「……スイマセン、本当はてきとーでっち上げました」

 リビドーなんて単語、使わなきゃよかった。
 早苗ちゃんに真顔で突っ込まれて、僕は素直に自分の言葉を引っ込めた。
 確かに、今の台詞とフランちゃんを掲げた状況から導き出せる答えとしては、かなり妥当な所ですけどね?
 性犯罪者扱いされてもおかしく無い構えを、人前でとってると解釈するのは勘弁して貰えませんか。

「ねぇねぇお兄ちゃん、ろりぃたこんぷれっくすって何?」

「コンプレックスが確か劣等感でしたから……ロリータへの劣等感? と言う事では無いでしょうか」

「そうなんだー。で、ろりぃたって?」

 幸運な事に、美鈴とフランちゃんはそもそもロリコンと言う言葉自体を知らなかったようだ。
 不思議そうな顔で首を傾げる二人に視線を向けられた僕は、顔を逸らしながらフランちゃんの疑問に答えた。

「……ウラジーミル・ナボコフの書いた小説のタイトルっす」

「つまりロリータコンプレックスとは、小説への劣等感の事をさす言葉なんですね。……全く意味は分かりませんが」

「げ、芸術だからね」

「芸術とは、難解なモノなのですねぇ」

 いえ、煙に巻いただけです。小説も劣等感も関係ありません。
 早苗ちゃんが突っ込まないのを良い事に、好き勝手な事をほざく我が身の可愛い僕。
 嘘ついてごめんなさい。でも、二人には知らないままで居て欲しいんです。

「……ロリータコンプレックスって、そういう意味だったんですか」

 あ、こっちもこっちで信じてたのか。
 今まで黙っていた早苗ちゃんが、とても深刻な顔でポツリと呟く。
 多分彼女は正しい意味の方を知っていたんだろうけど、僕の虚言にあっさり脳内の辞書を書き換えたようだ。
 何と言う天然の巣窟。ツッコミが追いつかないとはまさしく今の状況をさすに違いない。
 と言うか、そもそも誰もつっこんでないじゃないか。ツッコミ担当はどこに行ったんだろう。
 僕はこの場に居る唯一のツッコミ担当――レイセンさんの様子を窺った。
 彼女はここまでの流れを一切合財無視して、クロスアームブロックを続行している。
 視線は相変わらず険しい状態でこっちに向けられたままだ。本当に、どうしたんだろうこの人。

「姉弟子、どうしたんですか?」

「近寄らないでよ、変態!」

 わぁ、手厳しいご意見だー。
 僕が一歩近づくと、姉弟子は即座に一歩下がった。あからさまに警戒されている。
 仕方が無い事とは言え、さすがに変態扱いは気持ちの良いモノでは無い。
 僕はフランちゃんを小脇に抱え直し、苦笑しながら姉弟子に弁解した。

「一応言っておきますけど、僕にペドフェリアのケはありませんよ?」

「ぺど?」

「そんな事はどうでもいいのよ! ―――この、変態女装男!!」

「………ほへ?」

「フランドールに聞くまで知らなかったわ。貴方が男だったなんてね!」

 汚物を見る様な目で、僕の事を睨みつけるレイセンさん。
 敵意と嫌悪感丸出しな彼女に、僕は恐る恐る言葉をかけてみた。

「えっと、レイセンさん。……今更、何言ってるんですか?」

 僕の言葉に唖然とする姉弟子。だけど、唖然としたいのはこっちも同じだ。
 自慢じゃないけど、ほんっとうに自慢じゃないけど、僕が女装しているのはいつもの事である。
 レイセンさんだって、その事は知ってると―――アレ、知って?
 そういえば僕、姉弟子に自分の性別を話した事あったっけ。

「今更? ふざけないでよ、今まで自分を女だと偽っていたのは貴方じゃないっ!」

「言わなかった事は謝りますけど――女と偽った覚えもありませんヨ?」

「その外見で何を言ってるのよ!」

「まぁ、そう言われると反論は出来ませんが」

 今の今まで、腋メイド服を着ている事をすっかり忘れていたのだから仕方が無い。
 慣れって怖いなぁ。……そういえば最近、自分の姿に疑問を抱く事が無かったような気がする。
 他の誰かから女装を指摘される事自体少なかったワケだし、自分の容姿を忘れてしまうのも無理無い事だよね。
 ――うんうん、しょうがないしょうがない。
 そう自分に言い聞かせながら苦笑いする僕の姿に、レイセンさんは苛立った視線を向ける。
 埒が明かないと判断したのか、姉弟子は同意を求める様に他の三人に話を振った。

「ねぇ、貴方達はどう思う?」

「可愛いからアリだと思いますよ。私としては、巫女服の方が似合うと思うんですが……」

 これは早苗ちゃん、肯定どころか推奨扱いである。勘弁して欲しい。
 もっとも、まだ恥じらいを持っている所が文姉より辛うじてマシだと言えるかもしれないけど。

「……お兄ちゃんの格好って、どこか変なの?」

 こっちはフランちゃん、そもそも疑問にすら思っていなかったらしい。
 これも五百年近い幽閉の影響か。どうやら彼女は、男女で服装に差があると言う基本的な所を知らなかったらしい。
 アレ? と言う事は僕の格好って、さりげなくフランちゃんに悪影響を与えてる?

「晶さんの女装には、紅魔館が大きく関わっているので……とりあえずノーコメントで」

「私が? 私がおかしいの?」

 最後のは美鈴、そういえば腋メイド服になった原因の三分のニは紅魔館の方々にあったんだっけ。
 自分が少数派だと知ったレイセンさんは、悔しそうに歯ぎしりをする。
 その気持ちは良く分かります姉弟子。貴方は、出来れば常識を持ったままでいてください。
 ちなみに、輝夜さんやお師匠様も女装の事実は知っているんだけど……言うとレイセンさんの中の何かが爆発しそうなので黙っておこう。

「ところで晶さん、今日は何のご用で? 天狗のお仕事が終わった――と言った感じには見えませんが」

「ああ、そうだった。実はフランちゃんの力を借りたくてね」

「何か壊すの?」

「解体業的なお手伝いでは無いです。実は、新聞作りのお手伝いをお願いしたくて」

「――新聞作りっ!?」

 小脇に抱えられたままのフランちゃんが、僕の言葉に目を輝かせた。
 懐をゴソゴソ弄ると、一枚の紙切れを取り出して僕に見せる。

「新聞って、コレの事だよね。ね」

「うん、そうだけど……どうしたの、これ?」

「前にパチュリーが持ってきたの! おべんきょーの一環だって言ってたわ」

 彼女の持っている記事は、紅魔異変に関する事が書かれた文姉の新聞の一部だった。
 恐らくは、以前レミリアさんが呟いていた「姉の威厳」を増すための意図もあったのだろう。
 微妙に端が焦げビリビリに破れたその記事の姿が、その時の‘お勉強’の結果を静かに物語っていた。
 しかし、今のフランちゃんの反応を見るにウケの方は良かったようだ。
 キラキラと期待する目で、彼女は僕の事を見上げてきた。

「これ、私も作れるの?」

「そうだよ。内容は……まぁ、まだ考え中だけど、どうせ作るなら皆で楽しくやった方がいいかなーって」

「わーいっ! ここで? ここで作るの?」

「いや、他にも何人か頼みたい人が居るから、また移動するつもりだけど……」

「それじゃあ私、お姉様に外へ出て良いか聞いてくるねっ!」

 小脇から抜け出して、フランちゃんは紅魔館に向け走っていく。
 その姿を僕は、ちょっと感慨深げに眺めていた。
 思いの外スムーズに話が進んだなぁ。もうちょっと揉めるかと思ったけど、フランちゃんも日々成長しているらしい。

「美鈴はどうする? 一緒に来る?」

「すいません、遠慮しておきます。幽香さんが居るからと言って、門番の任を放棄するワケにはいきませんからね」

「そっかぁ……出来れば僕のほかにもう一人、フランちゃんの抑えが欲しかったんだけど」

 ここは、早苗ちゃんや他の助っ人に頼るしかないかなー。
 フランちゃんの扱いに慣れた人が居ると、安心して新聞作りに望めるんだけどね。
 僕が両腕を組んで考え込んでいると、同じ様な事を考えていたのだろう美鈴が意見を求める様に視線を姉弟子に向けた。
 ちなみにレイセンさんは皆を説得するのを諦め、クロスアームブロックの姿勢を続行している。

「優曇華院さん、私の代わりに同行して貰えませんかね」

「ええっ、私がぁっ!?」

「今までの延長だと思って、どうか付き合ってあげてください。ね、晶さん」

「うん、僕からも同行の方をお願いします、姉弟子。ついでに新聞作りの方も協力してください」

「今、いけしゃあしゃあと注文を増やした事は置いとくとして……私に変態の手伝いをしろって言うの?」

「はい。その通りです」

 弁明も無しに僕が一礼をすると、防御態勢に入った姉弟子が少し怯む。
 どうやら、完全に僕の事を拒否しているワケでは無いようだ。
 多分姉弟子は、異性だと分かった僕とどう接して良いか分からなくて戸惑っているのだろう。
 ある意味自然な反応である。最近、自分が男として扱われているかどうかすら怪しかった僕としては感涙モノのリアクションだ。
 どうしたものかと視線を左右していた彼女は、僕の姿を見て抵抗の理由を思い出したのか、若干肩を強張らせて口を開いた。
 
「……見事に開き直ったわね」

「言い訳した方が姉弟子の心証が悪くなる、と判断しただけっす。それに、この外見じゃ否定しても説得力が無いでしょう?」

「そこまで認めるなら、その格好を止めなさいよ!」

「――ねぇ、レイセンさん。貴女はお師匠様に「ニンジャの格好で生活しろ」と言われて、それを拒む事が出来ますか?」

 あ、黙った。あまりにも分かりやすい例えに、さすがの姉弟子も事情を察してしまったようだ。
 実際には半分くらい自由意思で着ているんだけど、選択の余地が無い所は変わらないからこれは別に言わなくても良いだろう。

「……まぁ、変態は言い過ぎだったかもしれないわね。ゴメンなさい。貴方の事情も知らないで」

「いや、僕に悪意が無かった事さえ分かっていただければ。この格好は多分、ずっとこのままでしょうし」

「貴方も苦労しているのね。……まぁ、あの子の面倒を見るくらいなら構わないわよ」

 物凄い同情的な苦笑で、未だかつて無い優しさを姉弟子から受ける僕。
 先ほどの例えは、それほどまでにレイセンさんの共感を得れる代物であったらしい。
 ……お師匠様って自分が凄いせいか、他人にも同程度のハードルを課す事が多いからなぁ。
 レイセンさん、苦労してたんだろうね。
 ホロリと同情の涙を流しながら、僕は姉弟子に仲直りの握手を差し出した。

「えっと、よろしくお願いします」

「――ただし、貴方の女装を認めたワケじゃないから。半径5メートル以内には近づかないでよ」

 ああ、クロスアームブロックは続行するんですね。分かりました。
 やっぱり間合いに入ってこない彼女の姿を見て、僕はションボリと腕を引っ込める。レイセンさんはガードが固いなぁ。
 まぁ、フランちゃんの面倒を見て貰うだけで恩の字なので文句は特に無い。
 苦笑しながら頷いていると、館の方から満面笑顔のフランちゃんが日傘を持って勢い良く帰ってきた。
 その目は、まっすぐ僕を向いて―――マズい。
 即座に中腰に構えた僕は、気を全力で腹部に集中させ衝撃に備える。

「ただいまーっ!!」

 水風船が弾ける様な音と共に、高速飛行物体と化したフランちゃんが突撃してきた。
 しっかりと受け止めたつもりだった僕も、あまりに凄い勢いで飛来した彼女に為すすべも無く吹き飛ばされる。
 と言うか、今なんかフランちゃんが来る前に変な壁みたいなものに当たったよ?
 これ、並の人間が当たったらミンチになるんじゃないのかな。実はさりげなく下半身が吹っ飛んでるとか無いよね?
 僕は恐る恐る、自分の身体を確認する。倒れた僕の下半身には、タックルの勢いでそのまま抱きついたフランちゃんがついてきていた。
 あ、良かった大丈夫だ。僕の下半身は全然元気です。
 でも次までには、フランちゃんに「ゆっくりと抱きつく」と言うやり方を教えるとしよう。命は惜しいし。

「お姉様に許可貰ってきたよー」

「それは良かった。他に何か言われた事は?」

「えっと……「紅魔館の威光を、幻想郷中に知らしめるような記事を書け」って」

「あーうん、それは無視して良いよ」

 人の新聞をプロパガンダに利用しないで欲しい。早苗ちゃんにも釘刺ししたばかりなのに。
 そもそもこれが創刊号である僕の新聞で紅魔館を褒めても、威光には繋がらないと思うけどなぁ。
 ――ちなみに今まで会話に参加して無かった件の早苗ちゃんは、美鈴の腰付近を揉みながら親の敵のように彼女に何かを問い詰めている。
 風に乗って聞こえてくる言葉の端々からは、「ダイエット」とか「特別な食べ物」とかの分かりやすい単語が。
 そういえば、外で一緒に甘味を食べに行った時も似たような反応してたなぁ。
 思春期の女の子は色々複雑なんですね。でもこの状況下で美鈴の腰に着目するのはどうよ。

「なんというまとまりのないぼくら……」

「類は友を呼ぶって事でしょ」

 現状の感想を素直に呟いた僕に、レイセンさんの冷たいツッコミが入るのだった。
 なお、「でもその理屈、姉弟子自身にも適用されますよね?」と言う切り返しをする勇気はさすがに出てこない。
 チキンと呼んでいただいて結構です。これ以上姉弟子と揉めるつもりはありません、怖いし。

「ところで、これからどこに行くの?」

 抱きついたままのフランちゃんが、無邪気な笑顔で僕に尋ねる。
 もっとも、基本行き当たりばったりな今回の行脚に「次の予定」なんてモノは無いんだけどね。
 さて、どうしたもんかなー。
 どうせなら、フランちゃんのお勉強教室も兼ねて親分とかを誘いたい所だけど……新聞作りにチルノを誘うのは、さすがに無謀過ぎだよね。
 なら後は――あ、そういえば。

「それじゃあ、次は魔法の森に行こうか」

「まほうのもり?」

「キノコが一杯生えてる森ですよね、確か」

「……間違ってないけど大雑把な認識ね」

「そうそう、そこにアリスと――多分メディスンが居るから、新聞作りに協力して貰おうかなって」

 協力者としては妥当なメンツだろう。
 全員が初対面だと話が進まなくなる事は、今回のやり取りで重々承知したし。
 ……と言うか正直ツッコミが欲しい。姉弟子はツッコミキャラだけど、自分に無関係な事には絡んでくれないからなぁ。
 とりあえず、頼りになるアリスさんにボケ過多なこの状況を裁いてもらおう。うん、そうしよう!

「さぁ、それではいざ魔法の森へ!」

「おーっ!!」

「何かしら、晶の笑顔がてゐみたいに見えるわ」

 再びフランちゃんを小脇に抱えながら、僕は紅魔館を後にする。
 レイセンさんの冷静な一言は、とりあえず聞こえなかった事にした。










「―――へくちっ」

「アリスどうしたの? 風邪?」

「……良く分からないけど、凄いイヤな予感がしたわ。とにかく今すぐ逃げ出したい感じ」

「むぐむぐ、そりゃー大変だね。むぐむぐ」

「オカワリドデスカー」

「遠慮無くいただきますとも。メディちんも居るかい?」

「はーい」
 
「我が物顔で寛いでるんじゃないわよ、そこの兎詐欺。それにしても何かしらね、この悪寒は……」


 


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