<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

その他SS投稿掲示板


[広告]


No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[8576] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」
Name: ラリアー◆536635cd ID:5c171fc7 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/07/07 00:16


巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」




 それは、僕が紫ねーさまのお世話になり始めた頃の話。
 幻想郷が実在する事を知った僕だけど、その生活は以前と何も変わりはしなかった。
 もちろん住所が変わった以上、転校する必要はあったけど……。
 学業をほっぽり出してまで幻想郷の情報を集めて回る、みたいな真似は結局一度もしなかったのである。
 いや、正確に言うと止められたのだ。僕の後見人である紫ねーさまに。

『今の貴方は、目的地だけを教えられた船乗りの様なものよ』

『船乗り、ですか』

『幾ら冒険したいからって、コンパスも地図も持たないで慌てて海へ飛びだすのは無謀の極みだと思わない?』

『はぁ……』

 かなり迂遠だが、要するに「幻想郷を探し求める風来坊生活なんて始めたら即死ぬぞ、人生舐めんな」と言いたかったのだろう。
 実際、幻想郷を見つけた今だからこそ言える。
 あの時無計画なまま飛び出していたら、僕は間違いなくどこかで野垂死んでたに違いない。
 まぁそれでも、コンパスや地図を手に入れるためにも、昼夜を問わず情報を集めたいと言う気概はあるにはあった。
 しかしその心意気も、ねーさまの至極もっともな言葉にあっさりとへし折られてしまう。

『晶、国民の三大義務を知っているかしら』

『えっと、納税と勤労と……教育を受けさせる義務の三つでしたよね』

『ふふ、正解よ。私は妖怪だけど、同時に貴方の後見人でもある。だから、私もその三つの義務を果たさなければいけないわ』

『してるんですか、納税』

『してるわよ、もちろん勤労も。仕事の内容は秘密だけど』

『怖いので聞きたくないです』

『そう言ってくれると信じていたわ。……さて晶、後私は何をすれば義務を果たした事になるのかしらね?』

 以上、紫ねーさまによる「義務教育はちゃんと受けろ」と言う旨のお説教でした。
 まぁそうですよね。日本国籍を持ってる以上、日本の法律には従わないとダメですよね。
 そういうワケで僕は、特異な目標を掲げながらも割と普通の学園生活を送る事になったワケです。
 ……やっぱり結果論だけど、後の情報の空振りっぷりを考えるとねーさまの忠告は本当に正しかったと思う。
 丸一日、幻想郷の事ばかり考えて当てもなく情報収集していたら、絶対二ヶ月くらいで心を病んでいた。
 で、ここからが本題。その転校した学校には、まぁ何と言うか皆のマドンナ的存在が居たんですよ。


 それが彼女――東風谷早苗ちゃんだ。


 今時マドンナかよ、と言うツッコミは受け付けない。別にアイドルでもヒロインでも良いんだし、要は呼称の問題だ。
 とにかく、学校では知らない者のいない有名人だった彼女だけど、始めから僕と仲が良かったワケでは無い。
 本人非公認だとしてもそこはマドンナ、異性の近づける隙間は中々空かないのです。
 そもそも僕自身、あーそんな人が居るんだなって認識だったし。
 そんな彼女と僕が親しくなった切っ掛けは、意外……なのかどうか今となっては疑問だけど、やはり幻想郷に関わる事だった。
 当時の僕は放課後になると幻想郷の情報を追い求め、図書館から始まり神社仏閣、果てはオカルトショップに至るまで色んな所を巡っていた。
 ……まぁ、ほとんどは外れだったんだけど。
 そしてある日、僕はそんな情報収集の一環として、近所で最も大きな神社――守矢神社に向かったのである。
 

 そこで僕は、守矢の風祝としての早苗ちゃんに出会った。


 守矢神社の話を聞きに来た僕を、彼女は大喜びで迎えてくれた。
 それはもう、予約も無しにやってきた僕を拝殿に上げて、神社の事を一から十まで手ずから教えてくれると言う熱心な歓迎っぷりでしたよ。
 いや、僕の方も珍しく話題の合う相手にテンションが上がって、その説明を丁寧懇切隅々まで聞いたりしたんですがね。
 ……今振りかえると分かるけど、あの当時はお互い同年代で同趣味? の相手に飢えていたんだと思う。
 それからだ。僕等が割と頻繁に話すようになったのは。
 高校は別々になってしまったけど、今でも彼女は一番の友人であると僕は思っている。










 で、そんな一番の友人はと言うと――現在、物凄い不満顔で僕を睨んでいます。
 長い説得の末、ようやく僕が久遠晶当人である事を認めてくれたと言うのに、彼女は何が気に食わないのでしょうか。

「うぅ~、ずるいです!」

「何が!?」

「何でそんなに可愛いんですか! 晶君は男の子なのにっ!!」

「それは僕に聞かれても困りますよ……」

「前もそうでしたよね。いつの間にかミスコンに参加してて、私の二倍近い得票数で優勝を」

「止めて触れないで僕の黒歴史!!」

 ああ、早苗ちゃんだ。このズレた反応は間違いなく早苗ちゃんだ。
 そりゃ確かに一番弄りやすいポイントだけどさ、他にも尋ねるべき所があるでしょう?
 と言うか、ツッコミ入れてる部分も微妙に間違ってない? さりげなく今、僕の女装を肯定したよね。
 こうしてほんの僅かな会話で、僕の美化されつつあった昔の早苗ちゃん像は吹っ飛んだ。
 ……そういや思い出したよ。マドンナなんて呼ばれてた彼女が同性に嫌われなかった理由。
 天然なんだよねぇ。良い意味でも悪い意味でも、浮世離れしていると言うか。

「一向に話が進まないわね」

 隣で傍観を決め込んでいる、幽香さんの冷静なツッコミがとても痛かった。
 いや、話に混ざられてもそれはそれでややこしい事になりそうなんで、是非とも傍観し続けて欲しいんですけどね?
 この人もこの人で、ここに居る理由が謎なんだよなぁ。紅魔館で何かあったんだろうか。

「おーいアキラ、大丈夫かーい」

「ふぅ、やっと追いついた。機動性ですら勝てないと言うのは地味に堪えるな」

 そんなこんなでウダウダしている間に、引き離した二人が追いついてきた。
 ちなみに、二人が来るまでに結構な時間があったけれど、話は何一つ進んでいない。
 僕も幽香さんも早苗ちゃんも、現状を全部把握出来てないんじゃないだろうか。
 つーか、問答していた時も含めて腋メイド服の話しかしてなかった気が。しかも羨望的な意味で。
 
「それにしても……また貴女か、守矢の巫女よ。今度は何をやらかしたんだ」

「失礼な事を言わないでください天狗さん! 私は同じ山に住む者として、妖怪の山に害なす侵入者を迎撃していた所ですっ!!」

「……ああ言ってるけど、実際の所はどうだったんだい?」

「面白そうだから、『害を為す気はなかった』と言っておくわ。喧嘩を売る気もなかったワケだし」

 その言い方から判断するに、売られた喧嘩は漏れなく買って行くつもりだったんですね。
 だとしたら、早苗ちゃんの判断は意外と間違ってなかったのかもしれない。
 天狗の縄張りに入ったら、確実に誰かは警告と言う名の喧嘩を吹っ掛けただろうし。
 しかも、現在の哨戒天狗取りまとめ役は文姉なワケで。
 ……おやぁ? 間違ってないどころか、絶妙な足止めだった気がしてきたぞ?

「まぁまぁ椛。早苗ちゃんも善意でやってくれた事だし、そう頭ごなしに文句を言うのは止めよう?」

「言いたい事は分かるが、何故久遠殿はそんなにも汗を流しているんだ?」

「いや、僕の事はどうでも良いんですよ。それよりもほら、早苗ちゃんにお礼とか言ったら良いんじゃないかな」

「む、それとこれとは話が……ってにとり殿?」

「私も正直、お礼言っといた方が良いと思うよ。悪い事は言わないから」

「何だか良く分かりませんが、理は私にあるみたいですねっ!」

「……分かれとは言わないけど、少しは頭を使いなさい。馬鹿に見えるわよ」

 違います幽香さん、早苗ちゃんは頭を使わないんじゃ無くて空気を読まないんです。
 本人的には、場の流れを最大限に読んだつもりなんですよ。読めてないけど。
 
「ところで、幽香は何で妖怪の山に来たんだい?」

「あら、私がここに来る理由なんて、そうないと思うけれど?」

 そう言って、ニヤリと笑う幽香さん。
 無駄に不安を煽られる様な笑顔だけど、多分煽ってるだけで深い意味は無いんだろう。
 椛とにとりが警戒丸出しで身を固くする中、僕は額に指を当てて彼女の‘理由’を考えてみた。

「んー、僕等に会いに来たんですか?」

「ふふっ、正解よ。でも意外ね、晶なら「まさか天狗の里を壊滅しに!?」なんて言って慌てると思ったのに」

「あ、あははー、僕も日々成長しているんですよー」

 ……言えないよなぁ。天狗の里には、幽香さんが楽しめそうな事は無いだろうなんて考え。
 別に、僕程度に負けるヤツばっかの天狗共なんて相手にしてもつまんねーぜうぷぷー。等と言うつもりは欠片もないですよ?
 ただ何と言うか、若手天狗しか戦ってない僕が言うのもアレなんだけど……天狗の戦いってわりと保守的なんだよね。
 伝統的って言い方も出来るけど、どうしても大半の天狗が文姉の劣化になるからなぁ。
 幽香さんの‘趣味’に合うかと聞かれると……わざわざ出向く必要は。としか言いようがないっす。
 ゴメンね椛、決して馬鹿にしているワケじゃないんですよ?

「けど少し違っていたわね。正しくは「貴方」に会いに来たのよ」

「ほへ? 僕ですか?」

「ええ、フランが貴方の事を心配していてね」

「僕が……心配?」

「私がいなくて寂しくないか。とか、誰かに苛められてないか。とか、まるでどこぞの自称姉みたいだったわよ」

「フランちゃん……」

 いや、嬉しいよ? フランちゃんが心配してくれて。
 今まで自由気ままだった彼女が、誰かを気遣えるようになったのは素直に成長だと思う。
 だけど――何か僕の扱いおかしくありませんか?
 前者はギリギリセーフ……うんまぁセーフだとしても、後者は完全に貧弱なぼーや扱いされてるよね。
 
「まぁ、細かい事はここに書いてあるから、読んで返事してあげなさい」

 頭を抱えている僕に、幽香さんが二通の手紙を差し出してきた。
 便せんに書かれている名前は、フランちゃんと――レイセンさん?

「姉弟子からも何かあるんですか?」

「みたいねぇ。私も手紙を受け取っただけだから、内容は知らないわ」

 ふむ、何の用だろう。ちょっと触りの部分を読んでみようかな。
 僕は幽香さんから手紙を受け取り、姉弟子の送ってきた手紙の中味を確認した。
 便せんの中には、二つ折りにされた手紙が一枚。
 開いてみると、そこにはレイセンさんらしい几帳面な字で簡潔にこう書かれていた。


 いっシょうウラんでヤル

 
 やっぱり読むのは後にしよう。うん、出来れば五十年くらい後。
 僕は無駄に爽やかな笑みを浮かべながら、姉弟子からの手紙を封印した。

「と言うか幽香さん、レイセンさんは大丈夫なんですか?」

「安心なさい。これでも手加減は上手いのよ? ……簡単に死なれるとツマラナイデショウ?」

「あ、姉弟子は結構強いと思いましたが、そ、それでも加減が必要なんですかねっ!?」

「実力はあるんだけど、ね。馬鹿正直に突っ込んでくるのが考えモノだわ」

「幽香さんやフランちゃん相手にソレは、逆に凄いと思いますが……」

「勝算の無い突貫は、ただの自殺と変わらないわよ。それでも、幻術使いとやり合うのは中々面白いけどね。――たまに、手加減を忘れるくらいに」

 ……嗚呼、本当にゴメンナサイ姉弟子。
 もう一生恨まれ続けても良いです。だから、この仕事を終えるまで生きていてください。
 幽香さんの話の節々から零れ出る不吉な響きを聞くたびに、僕は空を仰いで姉弟子の無事を祈った。
 ちなみに、紅魔館関連の事情を知らない椛は、僕等のやり取りに首を傾げている。
 同じく知らないはずの早苗ちゃんは……あ、にとりと何か話してる。何だろ。

「貴女がこの山に住む河童さんですね。ヨロシクお願いします、東風谷早苗ですっ!」

「あ、ああ、知ってるよ、私は河城にとり。今まで話せなくてゴメンね。私――っていうか河童はシャイでね、あんまり積極的に」

「突然ですがにとりさん! 貴女は神を信じますか!!」

「私の話は無視なのかい……」

 っていうか早苗ちゃん、幻想郷には神様売るほど居ますぜ。
 だからその質問、根底からすでに成り立ちませんよ?
 いや、外の世界でもその手の質問は八割がた断られるフラグだったと記憶しているけど。
 ……守矢神社は大きいから、外だと信者勧誘とかしてなかったんだろうなぁ。
 
「ま、紅魔館の方は心配しなくて平気よ。あの子も、弱音を吐けるうちは大丈夫でしょう」

「一応僕の代理なんで、お客様待遇をお願いしたいんですが」

「あら、ゴメンナサイね。あの兎はあの兎で色々有望そうだから、今のうちに‘甘え’を取っておきたくなって」

 レイセンさん本当にゴメーン!!
 僕は虚空に浮かぶ姉弟子の陰へ、無言の敬礼を送った。
 
「さてさて、ついでだからあの鴉天狗の顔も見て行きましょうか。返事も今日の内に受け取りたいしね」

「ま、待ってくれ風見殿。貴公の目的は理解出来たが、部外者である貴公を通すわけには……」

「安心なさい、許可はいらないわ。――力尽くで押し通るから」

「そっ、それは」

「ふふふ……最初は、貴女からかしら?」

 ゾクリと、空気が一気に冷え込んでくる。
 幽香さんと相対している椛の身体が固くなり、にとりや早苗ちゃんの動きも止まった。
 マズい、幽香さんは本気だ。ここで椛がイエスと答えれば、彼女は迷わず弾幕ごっこを始めるだろう。
 僕は慌てて二人の間に割り込み、椛の方へ顔を向けた。

「その、椛! 幽香さんはその……文姉の友達、そう友達だから! 来訪ぐらいは許可取れないかな!! ねぇっ!」

「ゆ、友人……?」

「そうですよね、幽香さん!」

 救いを求めるように、僕は幽香さんを見つめる。
 彼女は僕の問いかけにしばし黙考していたが……やがてどこか困ったように肩を竦めて苦笑した。

「……そうね。荒事せずに会えると言うなら、そっちの方が良いわね」

「ほら! だから椛、お願いだから――」

「わ、分かった、今から許可を取ってくる。それまでここで大人しくしていてくれ」

「ふふっ、構わないわよ」

 しぶしぶといった具合だが、それでもホッとした様子の椛が森の中に消えていく。
 それを見届けて、僕は心の底から絞り出すような安堵の息を漏らした。
 ああ、無事に終わって本当に良かったっす。

「……意外だね」

「あら、何がかしら」

「幽香なら、晶も纏めて吹っ飛ばすと思ってたよ。その、失礼だとは思ったけどさ」

「事実を指摘されて怒るほど、自分を知らないワケじゃないわ。けどそうね、確かに自分でも今の言葉は意外だったかしら」

「おや、そうなのかい?」

「あの子があんまりにも必死になるから、気勢を削がれちゃったのね。……まったく、らしくない」

 珍しく、いつも笑っている幽香さんが遠い目をして空を見上げた。
 そしてすぐに、僕の方を見つめて透明な笑みを浮かべる。
 はて、どうしたんだろう? ……ひょっとして、戦うのを邪魔したの怒ってます?
 はわわっ、スイマセン。でもさすがに友人である椛の公開虐殺ショーはみたくなかったんです。
 とりあえず軽くペコペコと頭を下げる。あ、何か呆れられた?

「意外と、同族嫌悪なのかもしれないわね。あの天狗とは」

 何か呟いた幽香さんの溜息が、やたら印象的だった。
 と、ここで今まで黙っていた早苗ちゃんが、急に驚愕の表情で両手を叩く。

「――そうです、晶君!」

「な、なんですか、早苗ちゃん?」

「どうして晶君が幻想郷に居るんですか!? それもそんなに馴染んじゃって!!」

 それまで自殺だと思っていた事件が実は他殺だったと気付いた名探偵の様な表情で、早苗ちゃんは叫んだ。
 その言葉に、にとりは「えっ、今更!?」と言う表情をし、さすがの幽香さんも呆れ顔でこめかみに手を当てた。
 あー、やっぱり疑問にすら思ってなかったんだ。
 彼女の性格上半ば予想出来た事態に、僕も遅ればせながら頭を抱えた。
 それでも何とか言葉を絞り出せたのは――単純に慣れだろう。慣れって怖いネ。

「僕も同じ事を、早苗ちゃんに聞きたいと思っていたよ……」

 ただし返せた言葉は、何の解決にもならないただの同意だったけど。
 ……悪かったね! 慣れてたって上手く反応出来るってワケじゃないんだよっ!!
 



前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.037385940551758