巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」 文様の弟君である久遠殿の第一印象を、あえて正直に語るとするなら――ずばり‘期待外れ’の一言に尽きる。 なまじ、異なる価値観を持つにとり殿と文様の両方から高評価を聞いていただけに、初顔合わせのガッカリ具合は相当なモノだった。 妖怪の山の危険性をこれっぽっちも理解できていないような、警戒心の欠片もない顔。 一切のプライドを感じさせない、自虐だらけの言動。 頭の中は常に春度で満タンですと言わんばかりの、ヘラヘラした態度。 もし文様の紹介で無ければ、何の嫌がらせだと相手に掴みかかっていた事だろう。 ――とは言え、私は別に久遠殿が嫌いなワケではない。 あくまで今のは、彼を「背中を預ける仲間」として見た際の感想である。 私的な好みだけで評価したのなら――やや呑気な所が気にはなるが――久遠殿は、にとり殿に並ぶ異種族の友人となれた事だろう。 しかし、あくまでそれは彼との関係を私個人の交友に限定した時の話だ。 残念ながら現実は無常で、久遠殿に宛がわれた役割は友人では無く同僚なのである。 『大丈夫ですよ。晶さんは人間ですが、足手まといにはなりませんから』 ……文様。久遠殿を呼ぶ際にそう言っておりましたが、残念ながら私にはその言葉、信じられそうにありません。 私は、こっそりと背後の様子を窺った。 件の久遠殿は、目に映るモノ全てが興味深いと言わんばかりに視線を彷徨わせている。 隣にしっかり周囲を警戒しているにとり殿が居るせいか、落ち着きの無さが強調されてまるで子供の様だ。 にとり殿に言わせると、いきなりフラフラどこかに行かないだけマシなのだそうだが……。 哨戒任務にだって危険はついてくるのだぞ? こんな気の抜けた態度で、本当に大丈夫なのだろうか。「ねぇ椛、少し休まないかい?」「……ふむ、そうだな。哨戒を始めて半刻ほど経った事だし、少し休憩を挟もうか」「はふぅ、そりゃ助かるよ。椛について行くのはしんどいからね」「すまない。ペースは合わせているつもりなのだが」「気にしなくて良いよ。ついてこれないこっちが悪いんだし」 私の返答に、気を張っていたにとり殿がほっと一息を吐いた。 やはり、河童の身でも妖怪の山を動き回るのは少々辛いモノがあったのだろう。 にとり殿の実力は私よりも上だが、私には長年この山で過ごしてきたという経験がある。 一応、二人に合わせ緩めに動いたつもりだったのだが……慣れぬ地形を進むと言うのは思った以上にキツい様だな。「久遠殿、そちらは問題無いか?」「ほぇ?」「……問題無さそうだな」 私は、同じく山道に慣れていないはずの久遠殿の方に視線を向けた。 何が珍しいのか、彼はそこらへんに生えている草花の姿を持っていた手帳に書き写している。 まったく、さっきからずっとこうだ。少しくらい緊張感と言うモノを持って欲しいと――いや、待て。 休息のため近くの岩に腰かけているにとり殿は、じっとりと汗をかくほど消耗している。 なのに同じ様に進んできた久遠殿には、一切の疲労が見えないではないか。はっきり言ってこれは妙だ。 ……あのおかしな自己紹介のせいで、彼を見る目が曇っていたのかもしれない。 久遠殿と言う人間、少し見直してみた方が良いかもしれん。「はぁ、廻ってみると大変なんだよね。妖怪の山ってヤツはさ」「そうかな? 僕は楽しいからあんまり気にならないけど」「……アキラはタフだねぇ」「体力にだけは自信がありますからっ!」 えっへんと胸を張る彼の姿に、思わず苦笑する。 高い実力に裏打ちされた、余裕ある態度……には見えない。 出来る人間なのか、そうでないのか。やはり良く分からないお人だ。「――むっ」「あれ?」「ん、どうしたんだい二人とも」 休憩中も警戒を緩めなかった私の目に、接近してくる者達の姿が映った。 正確には先ほどからずっと映っていたのだが、まさかこちらに来るとは思わなかったのである。 何しろ相手は、警戒するべき対象では無いのだ。 ……ところで今、久遠殿も反応した様な気がするのだが。気のせいか?「ふんっ、こんな所に居たのか」「話に聞いた通りだな。あの射命丸の部下に河童が一匹、それに……人間か」 真上から、二名の鴉天狗が現れた。 確か彼らは文様と敵対している――文様は無視しているが――派閥の天狗だったはず。 天狗としては若い方だが、実力の方はそれなりに高いらしい。 文様曰く、派閥期待のるーきー。と言うのだそうだ。名前は全く知らないのだが。 ……それにしても、開口一番我々への侮蔑とはな。 興味本位で新入りの顔を見に来た。と言うワケでは無さそうだな。「これはこれは、鴉天狗の御二方がわざわざこのような場所まで。何か御用でしょうか」「貴様には関係ない。黙っておれ」「……申し訳ありません」「なんだよ。いきなり出てきて不躾だなぁ」 にとり殿が苦々しげに呟くのも無視して、二人は久遠殿へと視線を向ける。 まるで珍獣でも見る様な目にさすがに文句を言いたくなったが、久遠殿は特に気にしてないのか、人懐こい笑みで挨拶を返した。 「あ、どうもこんにちはー。文姉の弟で久遠晶と言います」「聞いているさ。人間を弟にするなど、射命丸の輩も酔狂な真似をするものだ」「あはは、こんな事になって申し訳ないです」 久遠殿も良くもまぁ、あれだけ呑気に言葉を返せるものだ。 鴉天狗の露骨に嘲りを込めた皮肉にも、久遠殿はのほほんとした姿勢を崩さない。 純粋に分かっていない……と言う事はさすがに無いか。 文様の立場を悪くしないよう、久遠殿も気を使ってくれているのだろう。 「全くだな。あ奴はいつも妖怪の山の規律を乱す」 偉そうに言ってはいるが、それを本人へ告げる根性は無いワケだ。 ……と言う事は、ここには嫌味を言いに来たのか? やれやれ、暇な事だな。 私が内心呆れている間にも、鴉天狗の片方が久遠殿に対して様々な皮肉を口にする。 しかし、久遠殿はどんな嫌味ものらりくらりとかわしていた。 あそこまで言われて良く耐えられるものだ。……案外、相手にしていないのかもしれないな。 「き、貴様も、今のうちから逃げ出す文句でも考えたらどうだ? 山の激務にその貧相な肉体では耐えられまい」「そうかもしれませんねー。まぁ、身体壊してから考える事にしますよ」「ぐっ……」 むしろ何を言っても平気そうな顔をしている久遠殿の姿に、罵倒している鴉天狗の方が焦ってきたようだ。 ふむ、どうやらただ我らを馬鹿にしに来たワケでは無い様だな。 そうでなければ、久遠殿の反応をアレほど気にする必要は無いはずだ。 ……さては、挑発か? あえて久遠殿を激昂させて、それを口実に彼をいたぶるつもりだったのだろう。 目論見が外れ、今まで喋っていた鴉天狗が焦り始めると、もう一人の鴉天狗が話に割って入った。 その顔には、意地の悪い笑みが浮かんでいる。「ふふ、なら我々が鍛えてやろうではないか。なぁ兄者よ?」「おおっ! それは良い考えだ、弟者よ」 何と白々しい。始めからそのつもりだったくせに。 さすがに抗議しようと私は口を開こうとして――さりげなく、久遠殿に止められてしまった。「久遠殿?」「―――その話、お受けします」「ちょ、アキラ!?」 不機嫌そうにしていたにとり殿も、久遠殿の言葉に目を丸くする。 彼女が驚くのも当然の事だ。 いかに文様に遠く及ばない鴉天狗とは言え、我らにとっては充分な脅威となる。 相手もソレを理解しているからこそ、強気に押してきているワケだ。 つまり久遠殿の返答は、遠回しな自殺志願と捉えてもあながち間違いでは無いのである。「お、落ち着きなよ、アキラ」 何とか先ほどの発言を撤回させようと、にとり殿が久遠殿を説得しようとしている。 ――だが、私は見てしまった。笑みを浮かべた彼の瞳に宿っていた光を。 「そりゃ、あんだけ言われたい放題されたら腹立つかもしれないけどさ。鴉天狗二人の相手をするのは無茶だよ、止めなって」「……別に、僕の事はどうでも良いんだ。自分でも散々ヘタレだのチキンだの自虐してきたんだから、他人に言われて怒る方が変でしょう?」「な、ならなんで受けるなんて」「だけどね。友達を無視されたり、仲間を怒鳴られたり、自分の姉を馬鹿にされて黙っている程――温厚なタチじゃないんだ」「――あっちゃー」 久遠殿の返答に、にとり殿が頭を抱える。 私としても迂闊だった。落ち着いた受け答えをしていたからてっきり冷静だと思っていたが、そうでは無かったのだ。 彼は、深く静かに怒っていたのである。「だけどさぁアキラ、勝算はあるのかい?」「せめて、一矢報いるくらいは頑張りたいと思います」「……はぁ」 あ、これは付き合いの浅い私でも分かる。何も考えてなかった顔だ。 全く、仲間を侮辱されたとはいえ後先考えずに喧嘩を買うとは。困った人だな。 しかし――そういう人間は嫌いでは無い。 私は刀を抜くと、すでに勝利を悟った。と言う顔をしている鴉天狗達の前に立ちふさがった。「……何のつもりだ? 白狼天狗!」「おや、‘我々’を鍛えてくれるのでしょう? 何しろ、我々は仲間なのですから」「確かに。訓練だって言うのなら、三人一緒に相手して貰わないと困るよねぇ」「――二人とも」「さっきは散々言ったけど、アキラの気持ちは分かるよ。私だって、盟友を馬鹿にされちゃ黙っていられないさ」 にとり殿も、不敵な笑みを浮かべ私の横に並んだ。 どうやら意思統一に関しては、確認するまでもなく足並みが揃っている様である。 ふふっ、悪くない。 何とも言えない心地よさを感じながら、口元に笑みを浮かべた。 さて、とは言え意思が統一されていれば勝てると言うモノでも無いだろう。 ……この三人で、どこまで鴉天狗二人に対抗できるものか。 私は再度決意を込めて、持っていた刀を握りなおした。「ふん、良いだろう。相手になってやろうじゃないか、なぁ兄者」「くっくっくっ、我らの必殺技を見せる時が来たようだぞ、弟者よ」 しかし、あの二人に負けるのは何だか癪だな。 久遠殿ではないが、確かにこれは一矢報いたくなってきたぞ。「あっちはああ言ってるけど、こっちはどうする?」「一応、一対一なら勝つ自信はあるね。……二人同時はちょっと厳しいけどさ」「私は――時間稼ぎが精々と言った所だ。スマン」「なら、僕と椛で片方を止めてる間に、にとりにもう片方を仕留めて貰うのが最善かぁ。……イケそう?」「ま、期待には応えるよ」「問題は無い。いつでも行けるぞ」 簡潔な作戦会議を済ませ、私達は相対した。 相手は地面から離れ、鴉天狗の‘速さ’を生かす姿勢に入り。 私とにとり殿はそれに対抗出来るよう、其々道具を構え体制を整える。 そして久遠殿は――静かに一歩踏み出し、自らの顔に手を当てた。「それじゃあ、僕が最初に相手をかく乱するね」 その宣言と共に、彼の手の中に氷の塊が生まれる。 それは久遠殿の顔に張り付き、鴉を象った面の形を構築した。「く、久遠殿?」「………アキラ?」「―――――天狗面『鴉』」 同時に生まれる氷の翼、氷の扇。 僅か一瞬で久遠殿の姿は、一匹の鴉天狗へと変わっていた。 ……何だ、あれは。 私やにとり殿、そして相手の鴉天狗すら呆然とする中で、久遠殿はニヤリと笑みを浮かべ。 ―――その姿を、瞬く間にかき消した。「ば、馬鹿な、消えただとっ!?」「兄者、これはいったい!?」 鴉天狗達が動揺している。いや、慌てふためいているのはこちらも同じなのだが。 ただ、私達とあの二人では少々状況が違うのだ。 私達には見えているが、鴉天狗達には見えていない。 そう。彼らの背後で扇を構えている、久遠殿の姿が――。「『烈風扇』!!」 扇を振りかぶると同時に巻き起こる風弾。それは、鴉天狗二人を巻き上げ空へと吹き飛ばす。 風を扱う力は、鴉天狗の中では良くある能力だ。 実際、目の前の二人も同じ能力を有しているはずである。 ――だが、久遠殿の放った風の弾丸に二人は抗えない。 それほど明確な力量差が、ただの一振りで明らかになるほど離れた力の差が、久遠殿と二人の間にはあったのだ。「さらにもう一発!」「ええっ!? この状況でさらに追撃するのかいっ!?」 ―――――――突符「天狗のマクロバースト」 唖然とするにとり殿。私も、声には出さないが同じ気持ちだった。 いや、最初の一撃ですでに仕留めていた様なものだぞ? その上でスペルカードなんて発動した日には……。 こちらの懸念した通り、先ほどの倍は強烈になった風の弾丸は、浮かび上がった鴉天狗達を面白いように撥ね飛ばさせる。 ……この光景、どこかで見た事があるな。 ああ、思い出した。アレだ。以前文様が見せてくださった『ばすけ』とやらにそっくりなんだ。 私の見た『ばすけ』と違って前後左右斜めにも飛んだり跳ねたりしているが、対象がされるがままと言う点はまったく同じである。「うわぁ、これはひどい」 にとり殿の呟きが、この状況の全てを物語っていた。 結局二人は全ての弾幕をその身に受け、ボロボロの状態で地面に叩きつけられる。 相手が戦闘不能になったのを確認した久遠殿は、氷の扇で口元を隠したままポツリと呟いた。「……アレ、終わっちゃいました?」「いやいやいや、これだけ派手にやっといてソレは無いでしょ」「わたくし的には、牽制のつもりだったのですがねぇ」「まぁ、確かに言ってたけどさぁ」 微妙に言葉遣いの変わった久遠殿が、困ったように肩を竦める。 恐らく言っている事に嘘は無いのだろう。彼がそれほど器用でない事は私にも分かる。 ……しかし、ほぼ一撃で鴉天狗達を倒したあの攻撃がただの牽制か。 それが事実だとするなら、久遠殿の実力は妖怪の山でもかなり上位に食い込める程の強さだと言う事になる。 そして何より、久遠殿の操ったあの風の流れは――文様の纏う風に良く似ていた。「と言うかアキラ、なんかキャラ変わって無い?」「くふふ、そうですね。この面をつけている時のわたくしは、別人と言っても過言ではありませんよ」「別人ねぇ……やっぱ天狗の姿をしてるって事は、文を真似してるのかい?」「いえ、元ネタは無いデスよ? 実在の妖怪にも一切関係無いデス」「……そうなんだ」「そうなんデス」 ああ、やはり間違っていたのは私だったのだ。 私は心のどこかで、久遠殿の事を「文様が気まぐれで弟にした人間」と馬鹿にしていた。 だが違った。例え種族が違えども、彼は確かに文様の弟なのだ。 今の久遠殿の姿を見て、私はそれを確信したのだった。「ところでにとりさん。この天狗さん達、どうしましょうか」「あー、そうだね。ほっといて良いんじゃないかな。一応、文の同族なんだし。面子くらいは守らせてやろうさ」「なるほど。あれだけ偉そうな事言ってボロクソに負けたら、もう無かった事にでもしないと生きていけませんもんねっ!」「……やっぱ完全に文だよ、今のアキラ」「何の事ですやら―――さて、そういう事ならとっとと移動しましょうか?」 そう言ってこちらへ顔を向けてきた彼に、私は膝を折った。 理解した以上、黙っている事が出来なかったからだ。「おや、椛さん? 何をしてるんです?」「すまない、久遠殿。私もそこに居る鴉天狗達と同じだ」「ほへ?」「貴方の事を、ただ文様に気に入られただけの人間だと侮り、足手まといだと軽んじていた」「…………」「私は――貴方に仲間と呼んで貰える資格すらない」 頭を垂れ、私は久遠殿の返答を待った。 そんな私の顔に影が差す。 いつの間にか面を外した久遠殿が、目の前に座り込んでいたからだ。 私の顔を覗き込み、彼はいつも通りの朗らかな笑みを浮かべて言った。「椛は仲間だよ。例え椛自身がどう思っていようと、少なくとも僕は仲間だと思ってる」「……久遠殿」「だからさ。ほら、顔をあげてよ」「―――スマン、感謝する」 ニッコリと笑う彼に、私も同様の笑みを返した。 ……本当に、文様の弟は話に聞いた通り、心根が真っ直ぐで愛嬌のある人なんだな。 頼りになる仲間の姿を見つめながら、私は文様達の言葉を思い返していた。 「ところでにとりさん。なんで椛は謝ったのでせうかネ?」「分かってないのに許したのかい!?」 ――それにしても、一々上げた評価を自分で下げる人間だな、久遠殿は。 少し前までの姿が嘘の様な抜けた態度を見て、私は思わず肩を竦めるのだった。「お、おい、兄者。無事か?」「ああ、何とか無事だ弟者よ。しかし酷い目にあったな……」「射命丸め、あのようなバケモノを飼っていたとは。油断ならんヤツだ」「うむ、人間だと言う触れ込みは我らを誤魔化すための罠だったに違いない。恐ろしい奴だ、射命丸文」「なるほど、さすが兄者は着眼点が違うなっ! 確かにその通りだ、そうでなければ我らがここまで苦戦するはずがないっ!」「ああ、我らの底力に恐れて逃げ出したようだが……ここまで我らを追い込む程度には強かったのだ。間違いなく、ヤツは人間ではない!」「そうだな、そうに違いない! うむ、あのバケモノは人間じゃない!!」「そうだそうだ、あのバケモノめっ! だが、今度会ったら目にモノ見せてやろうではないか」「うむ、今度会ったらなっ!」「あやや、そうなんですか。次があるなら頑張ってくださいね」「「「あはははははは」」」「……あ、あは?」「――――まぁ、次なんて無いワケだけど」「しゃ、射命丸あやーっ!?」「はいどうも、油断のならない恐怖お届け人、射命丸文ですよー」「き、貴様どうしてここにっ」「ははは、決まってるじゃないですか。私が姉だからですヨ」「兄者じゃどうしよう、さっぱりワケが分からんぞ!?」「落ち着け弟者、とにかくここは冷静に……」「ああ、分からなくて結構です。今から弟と部下と友人の悪口を散々言った報いを受けて貰うだけですから」「ひぃっ!?」「あ、あにじゃぁっ!?」「―――さぁ、 オ シ オ キ ノ ジ カ ン ヨ ? 」「「ぎゃぁぁあぁあああああああっ!?」」 ◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【色々教えろっ! 山田さんっ!!】山田「はいどうも、寄らば大樹の陰。無責任閻魔山田さんです」死神A「色々おかしくないですかその自己紹介。死神Aです」山田「最近私の立ち位置がブレてきたので、ちょっと原点回帰してみました」死神A「えっ、山田様の原点そこで良いんですか!?」山田「それではサクサク今回の質問に行ってみましょー」死神A「……問答無用でツッコミをスキップする所は変わらないんですね」 Q:ダブルスポイラーで明らかになった「白狼天狗と鴉天狗に上下関係は無い」「椛と文は仲が悪い」等の新設定はどうなってますか?山田「無視してください」死神A「い、良いんですか?」山田「と言うか、無視せざるを得ないんです。どうしても」死神A「えーっと、どういう事です?」山田「……ぶっちゃけますが、天晶花ではダブルスポイラー発売前に椛が出てきてるんですよ」死神A「ああ、52.5話ですね」山田「そこで露骨に上司とか部下とかの表現もしているので、さすがに誤魔化し様がありません」山田「……これが無かったら、ギリギリで展開を変えられたんですがねぇ」死神A「公式設定優先じゃなかったんですか?」山田「そのために、肝心の話を破綻させるのもどうかと思いますから」山田「と言うワケで、すでに天晶花内で描写された設定や能力に関する事柄で公式新設定が出たとしても、天晶花内では上書きされません。ご了承ください」死神A「ダブルスポイラー以降の設定は適用されてない場合があるって事ですかね」山田「そう考えて間違いはありません。まぁ、無視した場合はまたこのコーナーで説明すると思いますよ」山田「……やれやれ、馴染み過ぎて共通認識になった二次設定は、時としてこういう事態を招くから面倒で困りますね」死神A「山田様、発言がメタ過ぎです」山田「『香霖と慧音が幼馴染』設定も、いつ覆されるか怖くてしょうがないです」死神A「山田様、その二次設定はマイノリティ過ぎます。ついでに言うと、東方香霖堂はもう……」山田「まだ2010年4月84日なんですよっ!!」死神A「魂の叫びだ……」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど