巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」「うふふ、これが私の本気だよ……あきら。貴方に、私は倒せない」「……それは、どうかな」「えっ……」「実は、‘僕がまだ本気を出してない’と言ったらどうする? そう、僕の能力は――遥かに君を凌駕する」「あきら……ううん、お兄ちゃん。本気なんだね」「そうだよ。……見るが良い、これが僕の「真打・天之尾羽張」だ!」「……なら私も、全力でお兄ちゃんを殺すね。くぅぅぅっ!」「フランちゃん!? な、何を……」「私の中に眠る、吸血鬼の血を解放させたんだよ。ぐ、ぐふっ」「血が……」「本当は使いたくなかった。この力は私の命を縮めるから……でも、お兄ちゃんを殺すためなら……」「フランちゃん……いや、これ以上その力を使わせるわけにはいかない」「お兄ちゃんが―――首輪を外したっ!?」「この首輪は、幽香さんが僕の真の力を封じるために用意した……言わば拘束具なんだよ」「なん……だと……」「…………」「…………」「はーい、フランちゃんの負けー」「ちぇー」 何やら睨みあい面妖なやり取りをしていた二人が、緊迫した表情を崩し笑いあう。 弾幕ごっこ……では無いと本人達が言っていた。 確かに二人は派手な仕草ばかりで他に何もしていない、スペルカードを使った決闘とは根本的に別なモノだと考えた方が良いだろう。 さて、何と言う遊びだったかしらね。「でも変な遊びだよねー。最初に本気出したって言っても本気じゃないんでしょ?」「基本、出し惜しみした方が勝つ遊びだからね。負けてても設定があれば逆転出来るから、出来るだけ不敵な顔を維持するのがコツだよ」「ぶーっ、「覚悟によって過去を断ち切ることで無意識に押さえ込んでいた力を解放した」ってネタも使いたかったんだけどなー」「残念でした。「なん……だと……」って言った時点でおしまいでーす」 あ、思い出した。「オサレバトル」よ「オサレバトル」。 何でも外の世界における、ある戦い方のルールを遊戯化したモノらしい。 しかし、カッコイイ方が強い。と言うルールには惹かれるモノがあったけど、出し惜しみイコール強いという感性には頷き難いモノがある。 強者は惜しまぬからこそ強者なのだ。全てを晒して尚、弱者では辿り着かぬ領域に居る者こそが強者と呼ばれるに相応しい。 ……後でフランにも、忠告しておかなければいけないわね。 スカーレット家の血族たるもの、出し惜しみ等と言う半端な真似はしないように、と。「ところで、「お兄ちゃん」って呼称はどこから出てきたのさ」「えっ? んー……特に理由は無いけど、ダメだった?」「いやまぁ、照れくさいの二割文姉の気持ちが分かったの八割って感じですけど」「………それって、別に良いって事?」「まぁ、そうなりますかね」「わーいっ! お兄ちゃんだお兄ちゃんだーっ!!」 フランが晶を支柱にして、グルグルと回転している。 何とも心温まる光景だ。予め運命として決まっていた予定調和の光景とは言え、実際に見るとやはり感慨深いものがある。 その立役者である彼には感謝の気持ちも尽きないが………ちょっと気安過ぎでしょアレは、姉の私もやって貰った事無いわよ。 あっ、頬ずりされてるっ! ズルい!! 私と場所変われ腋メイドッ!!!「お嬢様、お茶のお代わりをお持ちしました」「うひゃひゃひゃひゃいっ!?」 いつの間にか、気配を完全に消した咲夜が私の後ろに立っていた。 しまった。今の紅魔館の主に有るまじき非カリスマな態度、まさか見られてしまったかしら!? 「咲夜、その……」「お嬢様、私は何も見ておりません」「そ、そうか。なら問題無い」 良かった良かった。如何に咲夜が相手と言え、主の威厳は維持せねばな。 私が安堵を込めて咲夜の入れた紅茶を飲んでいると、同席していたパチェから呆れたような視線が飛んでくる。 迂闊! 珍しく一緒にお茶していた事をすっかり忘れていた!! 「私も、何も見て無いわよ」「な、なんだ。それなら良いんだ、うん」「……レミィって幸せよね」「くくっ、そう褒めてくれるな」 こちらも見ていなかったようだ。これで、完全に懸念事項は消えたわね。 おまけに、あのパチェから称賛の言葉が出てくるとは。 ふふふ、自分のカリスマが怖いわ。 そのうち私にも、幻想郷一の策士なんて呼称が付くかもしれないわ。 いや、参ったなぁ。力を持って全てを制するのがこの私のスタンスなのだが。うふふふふふふ。 「この子の考えが手に取る様に分かるわ……」「ご安心くださいパチュリー様。私にもわかります」 さて、そろそろ私も姉としてフランと遊んでやらねばな。 何をしてやろうか……出来れば姉としての威厳を示しつつ、フランが私を尊敬してくれるような遊びが良いのだけど。「あ、お姉様! お姉様も一緒に遊びましょう!!」 おやおや、早速あちらからお招きとは。人気者は辛いわね。 ……ところでフラン、貴方の見ている方向に私はいないわよ。 そっちに居るのは花の妖怪だけだ。まったく、フランはうっかり屋ねぇ。「幽香お姉様、はやくー」「ふふっ、いいわよ。……ただし、私の遊びに寸止めは無いわ」「お願いですから、温い意味での遊び心を持ちましょうよ」 ――えっ? ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待ちなさいよ。 何でそこで風見幽香が出てくるの? そこは私の出番でしょう? あ、フラン、何で風見幽香に抱きついているのよ。しかも凄く楽しそう。 あああ、幽香もフランの頭を撫でてるんじゃないわよソレは私の役割よコラぁっ!!「それじゃあ逝きましょうか、ねぇ晶」「いっぱいアソボウネ、お兄ちゃん」 どこからともなく聞こえてくる物悲しいBGMに合わせ、晶が二人に引きずられ連れられて行く。 いや、そこはどうでも良い。消えていったすぐ後、何やら激しい破砕音と晶の悲鳴が聞こえてきたのも些細な問題だ。 これは……これは……。「どーなってるのよっ!!」「知りません」 久遠晶の部屋を尋ねた私は、呑気な顔した晶に詰め寄っていた。 紅魔館の主がワザワザ顔を出してやったというのに、目の前の腋メイドの態度は悪い。 失礼なヤツだ。最初の頃の従順な態度が懐かしい。 ……いや、別に言うほど大人しかったワケでも無かったか。 「くくっ。この私を前にしてそれだけ不遜な態度を取れる人間は、貴様か霊夢くらいだな」「態度が悪いのは認めますけど、五分ほど前までフランちゃん達と‘遊んで’いた僕の苦労と疲労も察してください」「それでも、簡単な問答くらいは出来るだろう」「……レミリアさん。第一声が主語抜け疑問文で、今の答え以外を選べる人間は馬鹿か話聞いて無いかのどっちかだと思います」「咲夜なら迷わず何か答えている所だが?」「いや、咲夜さんはその――何でも無いデス」 ふふんっ、晶も咲夜のような有能な人間が居る事をすっかり失念していたようだな。 まぁ仕方あるまい。咲夜の行動力は私ですら驚嘆に値するレベルだ。 あまりにも早過ぎて本当に話を聞いているのか怪しむ事もある程なのだから、晶が口を噤むのも致し方ない。 「ざっ、残念ながら僕にはさっぱり分からないので、何を聞いているのか教えて貰えませんか?」「良いだろう。特別に語ってやるから感謝しろ」「すっごく腑に落ちないけど、とりあえずアリガトウゴザイマス」「で、だ。―――何故あのフラワーマスターが姉などと呼ばれフランと仲良くしているんだっ!?」「……………ああ、なるほど」 それで合点が言ったとばかりに、肩を竦める晶。 さすがに物分かりが早い。早過ぎて何だかイラッとしてくるぐらいだ。 「レミリアさん、何でそこで不機嫌になるんですか?」「ちょ、ちょっと察した程度で、この私の深遠な考えを読み切ったと思わぬ事だな! ふんっ!!」「……君の人物評はとても正しかったよ、パチュリー」 そこで、何故パチェの名前が出てくるのかしら? 確かに彼女は魔女という性格上、そういった類の人物観察も得意にしているみたいだけど。 ――む、待てよ。つまりそういう事か。 ふふふっ、どうやらパチェの奴からこの私の素晴らしさを散々聞かされたようだな。「ならば存分に、この私を称えると良い」「……今の一瞬でどうしてそういう考えに至ったのかは知らないけど、レミリアさんって結構幸せな人だよね」 くくく、どうやら余程今の私は幸福そうに見えるらしいな。 まぁ、悪い気はしないが――いや待て、呑気に幸せに浸っている場合か。 「いかんな。危うく自らの目的を忘れる所だった」「えっと、幽香さんとフランちゃんが仲良くしてる理由でしたっけ」「うむ、そうだ。……まったく、それだけが聞きたいと言うのに、どうして話がズレたり別の話題に変わったりするのか」「いやそれは――おほん。まぁあの二人が仲良しなのは、一言で言えば相性が良いからでしょうね」 苦虫を無理矢理噛みつぶして地下深くに封印したような笑いで、何かを言い抑えながら晶が私の問いに答えた。 しかし、相性が良いだと? それは少々聞き捨てならんな。 我が最愛の妹と、あの残虐非道なフラワーマスターのどこに接点があると言うのか。「晶、幾ら客人とは言え発言には気を付ける事だ。根拠の無い証言は無用な怒りを招くぞ」「………根拠もクソも、一目瞭然じゃないですか」 ま、まぁ、そういう見方も有るかもしれんな。 さすがに自分でも白々しいと思ったので、私は少し目線をズラしながら肩を竦めた。「それに、仲良くするのは悪い事じゃないと思いますよ? 人付き合いは多い方が人生経験を豊かにしますしね」「その点に関しては否定せんし、晶にも感謝している。だがな」「だがな?」「……その、アレだ。何事にも犯してはならぬ領分と言うモノがあるのではないだろうか」「ほへ?」 私のやや遠回しな忠言に、晶はキョトンとして首を傾げた。 くっ、どうしてそこで物分かりが悪くなるんだお前は。 まるで分かりません、と言った感じの間抜けな顔した晶を私は睨みつける。 その視線にさしもの晶も焦ったらしく、慌てた様子で腕組みをし考え込み始めた。 何を考えているのかいまいち分からない表情で虚空を見つめていた晶は、やがて何かに気付いた様にポンと手を叩く。 「えーっと、要するに……自分を差し置いて姉呼ばわりが許せないって事?」「うぐっ」 こ、今度は察し過ぎだ。 もう少しこう、カリスマを維持しつつオブラートに包んだ言い方は出来ないのか。「まぁ、あの仲睦まじさを見て不安になる気持ちは分かりますけど」「べ、べべべ、別に不安と言うワケでは無いぞっ!?」「正直それを僕に言われても困るんですが。出来ればそう言う事は、本人達に言ってくれません?」「………そ、それはアレだ。お前がフランの世話係だからだよ」「いつの間にそんな役職に……」 それなら仕方無いとばかりに溜息を吐く晶。 私も内心、上手く誤魔化せた事にほっと一息をつく。 ……フラワーマスターにこんな話をすれば、どんな反応が返ってくるのか目に見えている。 フランも論外だ。こんな姉としての威厳を放り投げるような問いかけを彼女にするのは、私のプライドが許さない。 そうなると私が頼れる相手は、目の前の腋メイドしかいなくなるワケだが。 さすがにそれを正直に言うほど私も無遠慮では無い。 一応、フランを任せられる程度には頼りになると認めてもいるのだしな。「分かったか晶? お前には、フランの人間関係の面倒を見る義務が存在しているのだ」「何だか体よく色んな物を押しつけられた気もしますけど……その場合、僕はどうしたら良いんですかね」「フランが、真の姉たる私も立てるよう上手い具合に教育しろ」 うむ。思い付きではあったが、中々悪くない案だ。 他者の口から語られる風評と言うのは、歪んでいるからこそ明確にその人間を評価する。 私自身が自分の事を話すより、晶に語らせた方がもっと効果的に私の強大さをフランに知らせる事が出来るはずだ。 こういう役割に、忠誠心の塊である咲夜は使えない。 パチュリーはそもそもこういった話に絡もうとしないし、絡んだとしてもヤル気が無いから当てにならない。 そう考えると、晶にフランの教育係を託した私の判断はこの上なく的確であったと言えるだろう。 くくっ、さすがは私だ。無意識に最善の選択肢を選びとっていたとは。 強いて問題を上げるとするなら――その指名した当人が複雑そうな表情をしている事だろうか。 なんだその目は、文句があるなら聞くぞ。「どこまで本気なんだろう……本音と見栄とプライドが混ぜこぜになってて、どうしたいのかがイマイチ見えてこないや」「むっ、何か言ったか?」「いやいや、何でもないですよ。――まぁ、世話役ならフランちゃん最優先で動けばいっか」「なんだと? それはどういう……」「はいはい失礼しますよっと」「うーっ!?」 何やらぶつくさ言っていた晶は、唐突に私の身体を持ちあげる。 所謂お姫様だっこの姿勢だ。話に聞いた事はあったが、自分が経験する羽目になるとは思いもしなかった。 あまりの事態に、さすがの私も反応する事が出来ずにただ呆然としている。 その間も、晶は私を連れてズンズンと屋敷の中を進んでいく。「お、おい待て、いきなり何をしているっ!?」「フランちゃんの世話係として、レミリアさんの希望を通すにはどうしたらいいかと少し考えたのですが――無理っぽいので諦めました」「早々と諦めるな! あと、この行為の説明になってないぞっ!?」「なので、とりあえずレミリアさんとフランちゃんを仲良くさせる所だけ拾う事にします」 そう言いながらも進み続けていた晶の歩みが唐突に止まる。 いつの間にか、私達は屋敷の外まで出ていたらしい。 未だお姫様だっこされたままの私の前には、そんな私を見上げているフランの姿が。「……お姉様?」「ええっ!?」「フランちゃん、お姉さんが一緒に遊びたいって言ってたので連れてきたよっ!」 うわっ。この子、本当にこっちの希望を一切通す気が無いじゃないの!? 身も蓋もない晶の言葉に、私は激情をぶつけようと口を開く。 けれど、そんな私の怒りが口に出る事は無かった。 何故なら晶の言葉を聞いて、フランの表情に満面の喜色が含まれたのだから。「本当!? 本当なの、お姉様!!」「え、その……」「マジです。思いっきり遊んだら良いんじゃないかな」「ちょっ、晶!?」「わーいっ! お姉様と遊べるんだ、わーいっ!!」 戸惑う私を余所に、二人はドンドン話を進めて行く。 どうしていいか分からなくなった私に、晶がこっそり耳打ちしてきた。「とりあえずさ。まずは姉の威厳とか何とかより、スキンシップを重ねる事が大事だと思いますよ」「な、なるほどな。……しかし、私にも紅魔館の主としての体裁がだな」「――レミリアさん、それは違います」「なにっ?」「レミリアさんのカリスマは、気安く接した程度では変わりません。むしろ、近くなった事でより明らかになるのですっ!」「な、なんだとぉっ!?」 そう言って晶は訥々と語り始めた。 普段は妹の願いに何でも応える、優しくてちょっとおっちょこちょいなお姉さん。 しかし、フランドール・スカーレットは知っていた。 姉であるレミリア・スカーレットの【紅魔館の主】としての姿を。 無邪気な遊戯の中で時折見せる、遥か遠い未来を見つめる憂いを帯びた瞳の意味を。 近いからこそ、遠い。 自分もいつか知る事が出来るのだろうか。誇り高き吸血鬼たる、姉の居る世界から見える光景を――。「子が親の背を見て育つように、フランちゃんも姉の背を見る事で悟るのです。自らの姉がどれほど偉大な存在なのかを」「……お、おおっ」 それは何と言うか――凄く良い。 今まで試したカリスマとも、また違ったカリスマが漂っていて凄く良い。 おまけに、鏡の前で何度練習しても獲得できなかった哀愁までついてきてもう何と言うか文句なしに良い。 「そういうワケで……フランちゃんと遊んで貰えないでしょうか、レミリアさん」「ん、そ、そうだな」 晶の言葉に頷きながら、私はお姫様だっこの姿勢から脱出する。 さらに出来る限り動揺が表情に出ない様抑えながら、神妙そうに見えるであろう顔で言葉を続けた。「貴様の言った事は一切関係ないし、今の妄言も何の参考にもならなかったのだが、ここまで来て遊んでやらない程私も狭量では無い」「左様で」「だから良いだろう。フランも外に出始めた事だ、これからは積極的に遊んでやろうではないか」「ありがとうございます、レミリアさん」 私の言葉に晶が頷く。うむ、完璧な対応だ。 ……晶の案は悪くないが、鵜呑みにしてはそれこそ主としての沽券にかかわるからな。 態度こそ釣れなくしてしまったが、きちんと心の中では評価してやっているぞ。安心すると良い。「はぁ、この年で詐欺師紛いの真似事をする機会が来るとは思わなかった」「何か言ったか?」「い、いえ、何でもないです! それなら早速、レッツプレイ弾幕ごっこと参りましょう!!」 そう言って、邪魔にならない所へ移動しようとする晶。 私はそんな晶の腕を掴んで、最高の笑みを彼へと向けてやった。 うむうむ、お前の気持ちは分かるぞ。姉妹水入らずの時間を楽しんで欲しいのだろう? だがな、ここまで協力してくれた人間を蔑にする程、私も鬼では無いぞ。「あ、あの、レミリアさん?」「今回は特別だ。私やフランの遊びに、お前も混ぜてやろうじゃないか」「わーいっ、また晶と遊べるーっ!!」 我ながら粋な計らいである。 ほら見ろ、晶も泣いて喜んでいるではないか。「さぁやるぞフラン、今日は思いっきり遊ぼうではないか!」「はい、お姉様っ!!」 それから私達は、夢のように幸せな時間を過ごした。 幸せすぎて二、三回手元が狂ったりもしたが、それもまたご愛嬌だろう。 ちなみにその後、晶は半日近く寝込む羽目になったそうだ。 まったく、はしゃぎ過ぎて寝込むとは、晶も何だかんで子供なのだな。あはははは。「何だか、今日はやたら紅魔館の中が騒がしいですねぇ」「……めーりぃん」「わっ、消しズミ――じゃなくて晶さん!?」「お願い。ちょっとしばらくここで休ませて……」「な、何があったんですか!?」「…………………どう足掻いても地獄」「晶さん、悪い事言わないからしばらく休んだ方が良いですよ……」 ◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【色々教えろっ! 死神Aっ!!】死神A「どうしてこうなった……死神Aです」山田「まさかのリアル下克上に超ビックリ、‘アシスタント’の山田です」死神A「山田様ぁ、勘弁してくださいよぉ……」山田「知った事か。と山田は山田は呆れつつ言ってみたりして」死神A「まぁ、ある意味キャラ的には有ってますね。こう、体形的な意味で」山田「死神A減給」死神A「(アシスタントより立場の弱い先生役って……)」 Q:フランちゃんがお外で花の妖怪さんと遊んでいるような気がするんですが……広間の修繕をしている間に日が暮れちゃったということでしょうか?死神A「わざわざ名指しのご指名ありがとうございます。おかげで休みと給料が減りました」山田「無駄な愚痴こぼして無いでサクサク答えるべきです。それが貴方に出来る善行ですよ?」死神A「(自分だっていつも脱線してるのに……)えーっと、質問にも有ったように、日が暮れていたというのもあります」山田「きちんと描写しろよマヌケって感じですね」死神A「山田様、オブラートオブラート。……そ、それでですね。その、えっと、さらに」山田「愛の軌跡ですね、分かります」死神A「ごっちゃにしないでくださいっ! あ、そうだ。そうそう、天晶花内のみでの設定ですけど、吸血鬼は日光が弱点と言うワケではありません」山田「完全に無視しているのでは無く、あくまでも「日光が苦手」レベルに抑えられてると言う事ですね」死神A「は、はい。直射日光を浴びたら即蒸発。と言う事はまずありません。……それでも、日傘が無いと大分辛いとは思われますが」山田「まぁ、これからフランドールやレミリアを連れ回す際の不都合を緩和する処置だと思ってください」死神A「……そ、そういうワケです」山田「はい。お疲れ様でしたー」死神A「あの、なんか後半完全に食われてた気がするんですが」山田「性的な意味で?」死神A「……もういいです」山田「同性愛はいかんぞ、非生産的な」死神A「うぁーんっ、もう二度とメイン解説役なんてやるもんかぁっ!!」山田「では、オチもついた所で今回はこのへんでー」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど