※CAUTION! このSSには、多分な「おふざけ・パロディ・ブラックジョーク」が含まれております。 嫌な予感のした人は、速やかに回れ右して撤退してください。 あと、時間軸的な解釈を投げ捨てたパラレルな設定となっております。 登場キャラが全員顔見知りでかつ普通に接していますが、深く気にしない様にしてください。 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」 むかーしむかしのことでした。 あるところに、おねーさんとおねーさんが住んでいました。妹紅「いや、さすがに無理があるだろコレ。そこは老夫婦にしとけよ」慧音「何を言う。私や妹紅が老夫婦をやるのは少々無理があるだろう。表現は正確にせねばな」妹紅「(年齢的には何の問題も無いんだがなぁ)」 慧音さんの言うとおりです。 お伽話なんてものは、その場のアドリブで変わっていくモノなんですよ。 だから、細かい事は気にせずガンガン進めて行きましょう。妹紅「阿礼乙女が言って良い台詞じゃ無いだろ今の……」 今の私はナレーターですよー。 はいはい、おねーさんは山へ芝刈りに、おねーさんは川へ洗濯に、とっとと行ってくださいな。妹紅「どっちがどっちに行くのか分からないぞ!?」慧音「では、私が川に行って桃を取ってこよう。尽くすタイプだしな、私は」妹紅「桃を取ってくる言うな」慧音「桃は……卑猥だったか?」妹紅「顔を赤らめるなよ! そういう意味じゃないからっ!!」 そんな事を言ってる間に、桃がお手元に届きました。 わぁ、とっても大きな桃だねおねーさん。妹紅「そこは端折るな! 大事なシーンだろ!?」慧音「それでは早速この桃を食べてみよう。むしゃむしゃ」妹紅「慧音も端折り過ぎだ! と言うか、食べちまったら桃太郎が……」 おねーさんが桃を食べるとあら不思議、おねーさんに女同士で子供が作れる機能が付与されました。妹紅「よりにもよって原典のネタ引っ張ってきやがった! しかも最悪の改変してっ!!」 すいません。カメラ用意するんで、次のシーンちょっと待って貰えますか?妹紅「なんのシーンをやらせる気だっ!?」慧音「……何って……ナニに決ってるじゃないか」妹紅「オイコラ寺子屋教師! この劇の趣旨分かってるのか!?」慧音「保健体育ですね、分かります」妹紅「――ああもうっ! ちょっと出てこい桃太郎!!」晶「あっ、ちょっと待ってよ。まだ準備が出来てな」妹紅「ここまでグタグタになった状態で先に進めるか! きび団子と衣装やるからとっとと鬼退治に行って来い!!」晶「育児放棄も甚だしいヨ!?」 ……まぁ、アリですね。 それじゃあ桃太郎と名付けられたアンビバレンツは、基本装備を貰って鬼が島に行く事になりました。晶「名付けられてないです、何が二律背反やねん、せめて育てるシーンを挟んで下さいっ!」 はい、ツッコミ御苦労さまです。 良いからその赤ちゃんオプション(教育番組のパペットに有りがちなアレ)を外して本衣装に着替えてください。 ついでに場面移動もしますので、おねーさん方は舞台袖でイチャイチャしててくださいね。妹紅「お、おい待てよ。芝居から退場したら演技する必要はな――」慧音「うふふふふ、さぁて行こうか妹紅。二人の未来に向かって!!」妹紅「ちょ、やめ、やめてぇぇえええっ」晶「………」 始めのシーン、やり直します?晶「いえ、このまま始めましょう(キリッ」 貴方のそういう自分に正直な所、嫌いじゃないですよ。 晶「ところで阿きゅ……もといナレーター、ちょっと聞いて良い?」 なんでしょうか。晶「なんで桃太郎の衣装が、羽織にサラシだけとか言う桃色ちっくな構成になってるの?」 趣味です。 ……もとい、それ以外の衣装を忘れました。晶「今なんか本音出たよっ!?」 良いからとっとと着替えてください。 ただし、スカートと袖は残す事を義務付けます。 それが桃太郎の正しい姿です。晶「幾らなんでもアドリブ効き過ぎだーっ!?」文「そうですっ、桃太郎として清く正しく着替えるべきですっ!!」晶「って、文姉はまだ出てきちゃダメだよ!」 それを防ぐためにも、手早く着替えるべきです。 そもそも、話が進みませんし。晶「りょ、了解。ぶつぶつ……何で桃太郎が色気を強調しないといけないんだ」 文句は組織票と能力で投票結果を操作した「主人公軽装主張派閥」に言ってください。 晶「なにそれこわい」 そんなこんな言ってる間に着替えは終わり、桃太郎は鬼が島に向かう事となりました。 元気よく進んでいく桃太郎の前に、にこやかな笑みを浮かべた花の妖怪が立ち塞がります。幽香「うふふ、貴方が噂の桃太郎ね」晶「いや、生まれたての僕に噂もクソも無いと思うんですが。あと、お供なら犬か雉か猿なんじゃ?」 気持ちは分かりますが、私に文句を言わないでください。 進行役も兼ねてるナレーターですけど、あくまで私は一般人なんですよ? なんなら、私の代わりにその文句を言ってみてくださいな。晶「幽香さん、犬か雉か猿やらないんですか」幽香「やらないわ。戦力になれば良いでしょう?」晶「……なるほど」 ……晶さんは、凄くズレてるけど凄く凄い人ですよね。晶「はぁ、どうも」幽香「ともかく、貴方が噂の桃太郎ならやる事は一つよ」晶「きび団子欲しいんですか? もぐもぐ」幽香「それは貴方の胃袋にでも収めてなさい。私が欲しいのは――己の渇きを潤す‘戦い’だけ」晶「……鬼が島に行けばてんこ盛りで御出し出来ますが」幽香「その前に、前菜を頂こうかしら」晶「え、それって?」 花の妖怪が武器を構え、その先端を桃太郎につき付けます。 それでは、お互いの主従関係をかけて―――レディ、ファイッ!晶「誰かナレーターのフリーダムっぷりを何とかしてくださいっ!?」幽香「さぁ、豚の様な悲鳴をあげなさいっ!!」晶「ぎゃぼー!?」文「―――そこまでですっ!!」晶「文姉!?」文「桃太郎のお供に必要なのは犬雉猿……つまりそれは、天‘狗’で鴉で――人型だから猿で良いですよね――猿な私の事を指すのです!」晶「何と言う投げやりな当てはめっ! しかもお供属性全部持ちってどれだけ贅沢なっ」文「そういうワケなので、桃太郎のお供は私だけで良いと思います。バトルマニアはお帰り下さい」幽香「あら、ジャンクフードはお呼びじゃないわ」文「舞台裏に行こうぜ……久しぶりにキレちまったよ」晶「わぁー、ますます話に収拾が!?」 ……ファイッ!!晶「戦わすなっ」アリス「ああもう、いい加減にしなさいよ貴方達!」晶「あっ、僕等の常識人アリスさん! ……何で犬耳?」アリス「宛がわれた配役が犬だったのよ。他二人は爽快に無視したみたいだけど」晶「(それでも律義に犬耳を付けるアリスは真面目だなぁ)」アリス「細かい変更まで文句を付けるつもりは無いけど、話の流れは守りなさい! ここで妖怪大決戦してどうするのよっ」 ですよねー。アリス「貴方も黙ってなさい。ほら、あき……じゃなくて桃太郎、きび団子出してっ」晶「御馳走さまです」アリス「上海、いわくだき」上海「コウカハバツグンダ!」晶「げふぅっ!?」 ……………………ふむ。 こうして桃太郎は三人のお供を得て、鬼が島へと向かう事になりました。 アリス「端折るなっ」晶「もう、端折った方が良い気がしてきた」幽香「残念ねぇ」文「私だけで良いのに……」てゐ「そんな貴方達に大チャーンス!!」晶「え、何でてゐが居るの?」 おやおや、背景が竹林に変わっていきますね。 いつのまにこんなモノを仕込んでいたのでしょうか。 ……でもまぁ、これも有りですね。 はいはい、では桃太郎達の前に一匹の兎が現れましたよっと。アリス「その場のノリで話を継ぎ足さないでよナレーター」てゐ「良いから良いから、ちょっとこっちおいでー」晶「あわわ、押さないでよてゐ」 うわー、移動に合わせて背景がロールしてます。凄い技術ですね。 おっと失礼。兎に導かれて桃太郎は、立派なお屋敷に辿り着きました。晶「……ナニコレ。桃太郎にこんなシーンないよね?」てゐ「姫様ー、連れてきたよー」輝夜「ふふ、お手柄よてゐ」アリス「貴方達、何をやってるのよ……」 竹林の奥深くには、それはそれは美しい(笑)お姫様がおりました。 お姫様は二人の従者を傅かせ、優雅に(笑)微笑みながら(笑)言いました(大爆笑)。 失礼。今のは思い出し笑いです。晶「物凄い悪意のある思い出し笑いですね」輝夜「私は気にして無いから平気よ。だから桃太郎」晶「はい?」輝夜「今から私の言う宝物を持ってきなさい」晶「いつの間にか「かぐや姫」にシフトしたっ!?」 ―――――――「幻想風靡」 晶「わぁー、また輝夜さんが吹っ飛んだー」文「きをつけてくださいももたろさん、これはおにのよういしたこうみょうなわなです」晶「文姉、棒読み棒読み」アリス「……そうね。罠って事にしておいて良いんじゃないの?」幽香「面倒だからあと、二、三回くらいヤッときましょうか」晶「(皆物騒だなぁ……)」 鬼達の巧妙な罠を無事クリアした桃太郎達は、再び歩みを進めて行きます。 あ、スイマセン。そこで舞台に突き刺さってる方回収しておいてくれませんかね。永琳「ええ、分かったわ。――うどんげ、姫様を連れてついてきなさい」鈴仙「はーい。……姫様、大丈夫ですか?」輝夜「うう、もうちょっと歓迎してくれても良いじゃないの……」鈴仙「だからお伽話繋がりで話に割り込むのはよした方が良いって言ったんですよ。はぁ、姫様にも困ったもんです」てゐ「……これからもっと困った事態になりそうだけどね」鈴仙「えっ?」てゐ「あっちでもう一人の蓬莱人が炎出しつつ手招きしてる」 あらかじめ業務連絡しておきます。舞台裏でやれ。妹紅「もちろんそのつもりだ」 ありがとうございます。では、話を続けましょう。 晶「火種ばかりが広がっていく……」てゐ「藤原妹紅なだけに?」晶「どや顔で言われても。あと、なんでこっちに居るのさてゐ」てゐ「鬼の罠から解放された事により、おれは しょうきに もどった! つーわけでお供にしてください」文「要するに、あっちの殺し合いに巻き込まれたくないと」てゐ「うん」幽香「したたかねぇ……」アリス「あ、鈴仙が宙を舞ってる」 こうして、新たに因幡の白兎を仲間にした桃太郎一行は今度こそ鬼が島を目指します。 その過程は、とても厳しいモノとなりました。 途中、自称桃太郎の姉が桃太郎に萌え狂って襲いかかりそうになったり。 花の妖怪が飽きて桃太郎に勝負を挑みそうになったり。 そのせいで桃太郎の姉と花の妖怪が衝突寸前までいがみ合ったり。 因幡の白ウサギが暗躍したり。晶「全ての困難が身内の仕業だーっ!?」アリス「しかも、微妙に全部有り得そうなのが問題ね」文「失敬な」幽香「否定はしないわ」てゐ「もうしてます」晶「僕達、正義の味方なんですよね?」 そういう事にしておくと幸せなんじゃないですか? サクサク行きます。ここは鬼が島。晶「大事な所が端折られ過ぎてる……」幽香「良いじゃないの。人間の舞台劇なんてチャンバラしてれば形になるんでしょう?」アリス「残虐行為手当が付きそうな劇の事じゃないわよ」文「とりあえず恋愛要素入れておけば問題無しです」てゐ「‘禁断の’とか付けたいなら、シェイクスピアでもやってれば?」 それも魅力的ですが、本作品には関係ない趣旨なのでスルーします。 はーい。鬼の皆さんご登場ーっ。 皆の待ってた愉快なヒーロー桃太郎とその御一行ですよー。晶「盛り上げようと言う気は無いワケね」 あんまり。レミリア「ふっふっふ、しかしそう言ってられるのもそこまでだっ!!」咲夜「ようこそ御出でなさりました。哀れな生贄の皆様」美鈴「お、おににょとうふをみしぇてさしあげまちょうっ」パチュリー「噛み過ぎよ」 ……アレ? まぁ問題ないですかね。 では、鬼が島の鬼達がゾロゾロと現れましたよっと。晶「問題あるよっ! 鬼は鬼でも血を吸う鬼じゃん!!」咲夜「見事なツッコミです。さすがは晶様」晶「あ、どうもありがとうございます」アリス「そこで喜ぶから貴方はボケなのよ」てゐ「ああ、二つの意味で」文「最近三つ目が付きそうですけどね」幽香「付きそうなの?」アリス「私に聞かないでよ!」美鈴「あ、あへひふへほはほ」パチュリー「違う違う。「あ・え・い・う・え・お・あ・お」」レミリア「―――私を無視するなぁっ!!!」 鬼が島を根城とした「永遠に紅い幼き月」の叫び声が広がります。 ちなみに私も貴女がたがここに居る理由を知らないので、声高にそこらへんの事情も語ってくれると実に良し。レミリア「ふっ、良かろう。説明してやろう」てゐ「いや、正直どうでもいもがっ」アリス「いいから気持ち良く喋らせときなさい。色んな意味で楽だから」レミリア「たとえ古の物語と言えど、頂点に立つのは我々スカーレット一族で無ければならんっ」アリス「やっぱ止めときましょう。聞いてると頭が痛くなってくるわ」レミリア「どういう意味よっ!」 アリスさんが居ると、キビキビツッコミが入るから良いですねー。 まぁ、立派にボスキャラやってくれるなら問題無いですよ。 鬼が島の鬼が実は吸血鬼だった! と言う展開は書き手としてちょっとワクワクしてきます。晶「いい加減さここに極まりって感じですね」幽香「まぁ良いんじゃないの? 玩具の角を付けた迫力の無い鬼よりはマシでしょう」文「しかも、相手が私達だと知って相当怯えていましたからねぇ」アリス「と言うか、「桃太郎一行」が私達で「鬼が島の鬼」が里の人間って言うのは、さすがに無理があったんじゃない?」 しょーがないじゃないですか。 晶さんを主役に置いたら、人外の方々が芋蔓式にそっちへ固まっちゃったんですから。アリス「晶を鬼側に――出来るワケ無いか」 人里主体の劇なのに、人事権が何故か謎の派閥に握られてますからね。アリス「……大人げないわよアンタら」文「何の事でしょう」咲夜「まったくもって不思議です」レミリア「え? でも、咲夜が私に頼んでもがっ」晶「(文姉は事前に咲夜さんと組んでたのに、紅魔館組の乱入は知らなかったんだ)」 まぁ、配役に関しては私も一枚噛んでいるワケなんですが。アリス「謎の派閥の一味がここにも……」幽香「どうでもいいけど、そろそろ始めましょう? せっかくメインディッシュが出てきたのだから」レミリア「不遜な事だな……食われるのがどちらであるかも知らずに」幽香「あらあら――殺すわ」レミリア「かかってこい、雑魚が」晶「……あの、主役置いてきぼりで話が進んでるんですけど。しかもリアルファイト前提で」美鈴「あ、じゃあ私達もやりますかね。えっと……」パチュリー「台詞はもう諦めなさい。貴女、役者の才能無いわよ」美鈴「……しくしく」咲夜「文、貴女と戦うのは心苦しいけど……」文「舞台演出上必要な事です。割り切って戦いましょう」咲夜「(でもここで文を亡き者にすれば、晶様を私の弟にする事も……)」文「(けど最近の彼女の挙動を考えると、ここで屠っておいた方が後々……)」文&咲夜「―――――死ねぇっ!!」晶「殺すのっ!?」アリス「はぁ、結局こういう形になるのね」 ここに、鬼と桃太郎一味の一代決戦の火蓋が切って落とされたのでした。 はいはい皆さん。危ないから一歩……いや、五十歩くらい下がってくださいねー。幽香「ケシズミになりなさい。――起源『マスタースパーク』」レミリア「消えうせるのは貴様だ。――神槍『スピア・ザ・グングニル』」文「塵も残しませんっ! ――竜巻『天孫降臨の道しるべ』」咲夜「出来の悪いオブジェになる覚悟は良い? ――傷魂『ソウルスカルプチュア』」美鈴「えーっとえーっと。――星気『星脈地転弾』」アリス「貴方達、無駄に被害を広めないでよっ! ――戦操『ドールズウォー』」パチュリー「ああ面倒臭い。――火水木金土符『賢者の石』」晶「め、滅茶苦茶だぁーっ!?」 あー、これは大惨事かもしれませんねー。 幻想郷の腕利き連中が集結しちゃってますし。 ……舞台裏の方でも、大変な事になってるみたいですしねぇ。晶「ほへぇ?」妹紅「死ぃねぇぇぇぇぇっぇえええええ、輝夜ぁぁあああああっ! ――『パゼストバイフェニックス』」輝夜「うふふっ、死ぬのは貴女よ、妹紅!! ――神宝『蓬莱の玉の枝 -夢色の郷-』」鈴仙「ま、待ってください姫様っ」永琳「あらあら、大変な事になっちゃったわね。――神脳『オモイカネブレイン』」慧音「くっ、いけしゃあしゃあと! ――国体『三種の神器 郷』」てゐ「うげっ、あっちの殺し合い面子も来ちゃったか」 本格的にマズイ事態になってきましたねぇ。 主人公、何とかしてくださいよ。晶「で、出来るワケ無いでしょ!? どうするのさっ」てゐ「知恵と勇気で何とか出来ない?」晶「僕にある主人公補正は、「何故か生き残ってる」と「やたら注目される」だけだよっ!」 何とも世知辛い補正ですね。晶「誰でも良いから何とかしてよぉーっ!」紫「ふふ、承ったわ(スキマ」弾幕ごっこ中の面々「「「「「「「「「「「えっ?」」」」」」」」」」」晶「皆スキマに落っこちたぁーっ!?」てゐ「おー凄い。さすが隙間妖怪」 どうも助かりました、賢者殿。 紫「良いのよ、あのまま暴れさせるワケには行かなかったものね」晶「でも、これって被害を別に移しただけですよね? 根本的な解決にはならないんじゃ……」紫「そこは貴方が何とかしなさい、主人公さん(スキマ」晶「 (何か言おうとしたが何も出てこなかった」てゐ「わー、落ちた落ちた。さすが隙間妖怪」 御苦労さまです。でも、劇の方はどうしましょうか。 鬼どころか、桃太郎達まで居なくなっちゃったんですが。紫「そうねぇ……それなら、最後はこう締めておきましょうか」紫「―――鬼も桃太郎もそのお供も、不思議なモノは全部幻想郷に行って、面白おかしく暮らしましたとさ」てゐ「何とも、寓話的なオチで締めたもんだね」紫「けれどきっと、どんなお伽話よりも楽しい未来が待っているわ」 幻想郷のお伽話としては、充分過ぎる締めですね。紫「ええ、でも―――終わらせるには、まだまだ時間がかかるみたいよ?」晶「そう思うなら、手伝ってくださいよぉぉぉぉぉおおっ!」 ◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【色々教えろっ! 山田さんっ!!】山田「作者のド阿呆があとがきで答えるつもりになってて、危うく出番が無くなる所でした。山田です」死神A「このコーナーの趣旨を爽快に忘れてるみたいですねぇ……。死神Aです」山田「と言うわけで、早速今回の質問に行ってみましょう。はいどうぞ」 Q:ふと思ったんですが、もこたんの能力(薬による後天性能力)って晶くんコピー出来るんですか山田「HN山田さんからの質問です。ありがとうございます、山田から山田さんへ心から礼を言わせていただきます」死神A「ややこしいです、この上なく」山田「で、質問の答えですが……答えはイエスです。全然問題ありません」死神A「そもそも、晶君の能力自体が後天的に能力を付与する様なもんですからねぇ」山田「白黒はっきりさせるとややこしい事になるので断言はしませんが、相手の能力獲得の条件なんかは一切考慮されません。これは確実です」死神A「とにかく持っていればOK、って事ですね」山田「そういう事です。では次」 Q:晶君ってフランちゃんの能力とフォーオブアカインド覚えられるのかな?山田「覚えられます。ただし、覚えていません」死神A「ここらへんはいつもの通りですか」山田「ですね。後は――本人の力量が安定してきたと言うのもあります」死神A「確かにそうですねぇ。……私、並ばれてますし」山田「まだ貴女の方が上手ですよ。けれどそのために、初期程がむしゃらに能力を獲得する気が失せてしまったのは確かです」死神A「十徳ナイフは多すぎてワケ分かんないからダメだって公言する技巧派ですからねぇ」主人公「はぁ、どうもすいません」山田「…………」死神A「…………」主人公「あはは、どーも」死神A「一応聞くけど、何でここにいるんだい?」主人公「仲裁しようとしたら肉の壁になったでござるの巻」死神A「……山田様、お願いします」山田「はい。今日も一発派手なの逝きますよー」主人公「死んでても生きてても、なーんにも変わらないもんだなぁ……」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど【ラクガキ】晶君桃太郎衣装版(http://www7a.biglobe.ne.jp/~jiku-kanidou/momoakira.jpg) ↑作者注:設定的に、晶君はコルセットが無いとスカートがずり落ちます。つまりこの結果は自明の理。詰めれば良いじゃんとか言わない様に。