巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」美鈴「うふふふふ………そんな、ご褒美なんていいんですよー。紅魔館を守るのも直すのも門番の役割ですし~」美鈴「まぁ、頂けるというなら是非とも頂きますが――」?「こら、美鈴!」美鈴「ふぎゃん!?」?「また居眠りして……言葉だけじゃ足りなかったみたいだね」美鈴「ち、違いますこれは寝てたんじゃないんです、さ……くやさ……」?「ナイフだけでも足りない? なら次は、ジャベリンでも頭に刺してみようか」美鈴「あの――何をしてるんですか、晶さん?」晶「不届きな怠け者に鉄槌を下してたんだけど、何か問題が?」美鈴「問題というか何と言うか……その、それは咲夜さんの役割じゃないですか」晶「………まだ寝ぼけてる? 美鈴の監視は、副メイド長たる僕が引き継いだじゃん」美鈴「あぇ?」晶「こっちは咲夜さんから、他にも紅魔館の仕事を三分の一も任されてるんだからさ。負担を減らす意味でも、しっかりしてよ先輩」美鈴「え? え? ……副メイド長?」晶「指をさすとは何と失礼な。喧嘩売ってる?」美鈴「まったまたぁー、その冗談は面白くないですよー?」晶「――――時よ止まれ」 ~しばらくの間、お前に相応しい殺し方をお楽しみください~ 晶「目、覚めた?」美鈴「……実は晶さんの皮を被った咲夜さんじゃないですよね」晶「半径二十メートルアイシクルスプラッシュでもお見舞いしようか」美鈴「間違いなく晶さんですねっ! 何故かドS成分が増してますけどっ!!」晶「美鈴、大丈夫? 主に頭が」美鈴「自分自身、自信が無くなってきました」晶「やっぱり刺すべきかな……」美鈴「お願いですから、その殺意溢れる目を引っ込めてくださいよぉ!」晶「まぁいいや。他に仕事あるし、とっとと用件を片付けちゃおう」美鈴「あれ、何か御用ですか?」晶「うん―――ちょっとオシオキを、ね?」美鈴「(ゾクッ)お、おしおき?」晶「美鈴、また、あの黒白の侵入を、許しちゃい、ました、ね?」美鈴「え゛っ? いやその、ちょっとそれは身に覚えが無いと申しますか……」晶「ほほぉ……つまり、記憶が無いほど深い眠りだったと」美鈴「そ、それは―――そんな事より、黒白が侵入してきたのなら早く追い出さないとっ!」晶「もう僕が追い払ったから大丈夫」美鈴「さ、左様ですか」美鈴「(そんなあっさりと……この晶さん、ひょっとして超強い?)」晶「さて、今の誤魔化しも含めると、今回の罰は随分と重たいモノになりそうだね」美鈴「……へ?」晶「てめーの敗因はたったひとつだぜ、美鈴。たったひとつのシンプルな答えだ」美鈴「私が貴方を怒らせたからですか?」晶「YES,I AM!」美鈴「…………何かさっきから、キャラの方向性がおかしくありません?」晶「Exactly(そのとおりでございます)」美鈴「ええっ!? 最後にダービー弟って――」 ―――――――魔槍「スピア・ザ・ゲイボルク」美鈴「ぎゃーっ!? か、勘弁して下さいよ―――って、夢!?」美鈴「変な夢だったなぁ。……凄いギリギリな発言をしたような気もするし」小悪魔「美鈴さーん、お茶をお持ちしましたよー」美鈴「あ、こぁちゃん。ありがとー」小悪魔「……どうしたんですか美鈴さん、凄い汗じゃないですか?」美鈴「あはははは、実はちょっと怖い夢を見ちゃってね」小悪魔「あらら、どんな夢だったんですか?」美鈴「晶さんが紅魔館で働いてる夢だったんだけど……その中で、下克上されちゃってね(役職的な意味で)」小悪魔「下克上された!?(BL用語的な意味で)」美鈴「そうそう、夢なのにトンデモなく生々しい光景で――はぁ、溜まってるのかなぁ(ストレスが)」小悪魔「た、溜まってるんですか(性的なモノが)」美鈴「うん。晶さんが来てから、事あるごとに比較されちゃうの。それが結構きつくて……」小悪魔「確かに……呑気そうに見えますけど、あれで結構仕事の出来る人なんですよね、意外な事に」美鈴「そうそう、そのへんの焦りとかが、夢になって出てきたのかもしれないなー」小悪魔「(新米でありながらどんどん手柄を立てて昇進していく晶さん。先輩である美鈴さんは、そんな晶さんに追いつかれまいと必死に頑張るのだけど)」小悪魔「(相手の方が一枚上手で、何をやっても上手くいかない。それどころか、ミスを盾にされ脅されてしまう羽目に――)」 妄想晶『ふふふ……美鈴先輩。ついに貴方を手に入れる時が来ました』 妄想美鈴『や、止めて、ください。こんな事、ダメです』 妄想晶『今更お預けは無しですよ先輩。僕はこの時を、ずっと待っていたんですから……』小悪魔「(あきめー、そんなものもあったのか! ――しかし)」小悪魔「それはいけませんね、美鈴さん」美鈴「うん。紅魔館も直った事だし、ちょっとお休みでも貰って自分を磨いた方が……」小悪魔「何を言ってるんですか! そんな弱気な事、言ってはダメですっ!!」美鈴「へっ?」小悪魔「確かにそれはそれで素晴らしいですが、晶さんは基本的に受けですっ! 周りに集まる面子を見れば分かりますっ!!」美鈴「(受け? ……受け身って事かな。言われてみると晶さん、わりと受動的だし)」小悪魔「美鈴さんのお気持ち(あきめー的展開希望)は大変良く分かりましたが、やはり主導なるのは美鈴さんで無いとっ!」美鈴「こぁちゃん。――うん、そうだね」美鈴「(いつのまにか心が狭くなってたのかもしれない。友人が成長したのなら、喜んであげなきゃいけないのに)」美鈴「(能力の使い方を教えてあげるって約束もしたんだし、面倒は最後まで見てあげないと)」美鈴「私の気持ち(追い抜かれる展開否定)なんかで、晶さんの未来を狭めちゃダメだよね」小悪魔「はい。晶さんの(カップリングの)未来は無限大なんですっ!」美鈴「ありがとう、こぁちゃん。よーしっ、私もがんばっちゃうぞーっ!!」小悪魔「(ああ、紅魔館の愛憎ドロドロ劇場に新たなる参加者が。早く戻って小説を書きなおさないとっ)」美鈴「あ、二人とも帰ってきたみたい。……よしっ」晶「ただいまー。そして久しぶり、美鈴に小悪魔さん」美鈴「おかえりなさい、お二人とも! そして晶さん、いきなりですが組手やりましょう!!」晶「……ほへ?」幽香「あらあら、何だか張り切ってるみたいね。うふふ」小悪魔「(早速アプローチですかっ! もう美鈴さんの積極さに乙女汁が止まりませんよっ!!)」美鈴「(だけどそう簡単には追い抜かせませんよ、晶さん! 私にだって意地はあるんです)」小悪魔「(これはもう眼が離せませんね! じっくりばっちり観察しないとっ)」晶「……幽香さん。何か、小悪魔さんと美鈴が変です」幽香「いつもの事よ。無視しなさい」晶「(良く分からないけど不憫過ぎる……)」パチュリー「あの子、お茶を届ける事にどれだけ時間かけてるのかしら。私も頂戴って言ったのに……後でオシオキが必要ね」 ◆白黒はっきりつけますか?◆ →はい いいえ(このまま引き返してください)【色々教えろっ! 山田さんっ!!】山田「番外編でも気にせず参上! 皆の裁判官ザナドゥですっ」死神A「……もうツッコミませんよ。死神Aです」山田「最近、死神Aの反応が淡白になってきました。山田超ションボリです」死神A「(誰のせいだと思ってるんですか、この人は)」山田「ではでは、早速今回の質問に参りましょうか」 Q:ちなみに化け物のレベルというか度合いは天晶花だとどんな格付けになるのか教えて!山田さん!山田「強さランキングは、色々揉めるのであまりやりたくは無いのですが……」死神A「この質問だと、大雑把な仕分け具合が知りたいだけなので問題ないのでは?」山田「そうですね。では、ニート姫が提案した『バケモノ』という単語を基準に、バケモノ、準バケモノ、普通、ザコの四区分けで格付けしてみましょう」死神A「……ザコは酷くないですか?」山田「他に相応しい呼称を思いつかなかったんです。一般人でも良かったんですけど、多少は戦闘能力無いと区分けしにくいので」死神A「仕方ないですかねぇ……では、天晶花格付けチェック登場してるキャラのみ版、どーぞー」 ―――バケモノ級――― 八雲紫 山田 レミリア・スカーレット 風見幽香 射命丸文 十六夜咲夜 八意永琳 蓬莱山輝夜 藤原妹紅 アリス・マーガトロイド パチュリー・ノーレッジ キモけーね ―――準バケモノ級――― 久遠晶 鈴仙・優曇華院・因幡 紅美鈴 上白沢慧音 死神A ―――普通級――― 河城にとり メディスン・メランコリー 因幡てゐ チルノ ―――ザコ級――― 小悪魔 大妖精 稗田阿求 死神A「……バケモノ多いなぁ」山田「幻想郷だから仕方ありません。ついでに言うと超大雑把な区分けなので、同じ級に居ても実力が違う場合があります」死神A「まぁ、幾ら名無しボス連中でも、稗田の人と同じ実力ってのはありえませんからねぇ」山田「あくまで目安です。本編をやってれば誰でも分かる事ですが、弾幕ごっこルールなら普通だろうとバケモノ相手にも勝てますし」死神A「つーか、さりげなく主人公が準バケモノ級の位置に居るんですが」山田「あれで普通の位置に居たらおかしいでしょう」死神A「あたい……いつの間にか並ばれてたのか。怖いなぁ」 とぅーびぃーこんてぃにゅーど