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No.8576の一覧
[0] 東方天晶花 (東方project+オリ主)【完結+未来語りⅡ追加】[ラリアー](2011/04/19 08:33)
[1] 巻の起「はじまり はじまり」 ~Welcome the beginner of the fantasy~[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[2] 東方天晶花 巻の一「百聞は一見に如かず」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[3] 東方天晶花 巻の零点五「口は災いの元」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[4] 東方天晶花 巻の二「女心と秋の空」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[5] 東方天晶花 巻の三「人の振り見て我が振り直せ」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[6] 東方天晶花 巻の四「袖振り合うも多生の縁」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[7] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」[ラリアー](2009/11/06 15:51)
[8] 東方天晶花 巻の五点五「知らぬが仏」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[9] 東方天晶花 巻の六「帯に短し襷に長し」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[10] 東方天晶花 巻の七「暗がりに鬼を繋ぐ」[ラリアー](2009/11/06 15:52)
[11] 東方天晶花 巻の八「鬼が出るか蛇が出るか」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[12] 東方天晶花 巻の九「親しき仲にも礼儀あり」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[13] 東方天晶花 巻の十「身から出た錆」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[14] 東方天晶花 巻の十点五「親の心子知らず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[15] 東方天晶花 巻の十一 「縁は異なもの味なもの」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[16] 東方天晶花 巻の十二「玉磨かざれば器を成さず」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[17] 東方天晶花 巻の十三「藪を突突いて蛇を出す」[ラリアー](2009/11/06 15:53)
[18] 東方天晶花 巻の十四「精神一到何事か成らざらん」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[19] 東方天晶花 巻の十五「竹馬の友」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[20] 東方天晶花 巻の十五点五「呉越同舟」[ラリアー](2012/01/16 10:42)
[21] 東方天晶花 巻の十六「鷺を烏」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[22] 東方天晶花 巻の十七「無用の用」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[23] 東方天晶花 巻の十八「羹に懲りて膾を吹く」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[24] 東方天晶花 巻の十九「上に交わりて諂わず下に交わりて驕らず」[ラリアー](2009/11/06 15:54)
[25] 東方天晶花 巻の二十「用心は勇気の大半なり」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[26] 東方天晶花 巻の二十一「烏に反哺の孝あり」[ラリアー](2012/01/30 18:40)
[27] 東方天晶花 巻の二十二「子は三界の首枷」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[28] 東方天晶花 巻の二十三「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」[ラリアー](2012/01/16 10:47)
[29] 東方天晶花 巻の二十三点五「画竜点睛」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[30] 東方天晶花 巻の二十四「情けは人の為ならず」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[31] 東方天晶花 巻の二十五「コチョウノユメ」[ラリアー](2009/11/06 15:55)
[32] 巻の承「それから それから」 ~The world of extending fantasy~[ラリアー](2009/11/21 02:27)
[33] 東方天晶花 巻の二十六「その日その日が一年中の最善の日である」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[34] 東方天晶花 巻の二十七「真の友愛においては、 私は友を自分のほうにひきつけるよりもむしろ自分を友に与える」[ラリアー](2009/11/06 15:56)
[35] 東方天晶花 巻の二十八「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[36] 東方天晶花 巻の二十九「時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るもの」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[37] 東方天晶花 巻の三十「不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[38] 東方天晶花 巻の三十一「食卓は、最初の間は人々が決して退屈することのない唯一の場所である」[ラリアー](2012/01/30 18:41)
[39] 東方天晶花 巻の三十二「軽信は大人の弱点であるが、子供にとっては力である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[40] 東方天晶花 巻の三十三「怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である」[ラリアー](2009/11/06 15:57)
[41] 東方天晶花 巻の三十四「進歩とは、価値の置換によって生ずる錯覚にほかならない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[42] 東方天晶花 巻の三十四点五「雨は一人だけに降り注ぐわけではない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[43] 東方天晶花 巻の三十五「主よ、助けてくれとは申しません。私の邪魔をしないで下さい」[ラリアー](2015/01/19 22:38)
[44] 東方天晶花 巻の三十六「命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[45] 東方天晶花 巻の三十七「苦痛には限度があるが、恐怖には限度がない」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[46] 東方天晶花 巻の三十八「成功する人は錐のように、ある一点に向かって働く」[ラリアー](2009/11/06 15:58)
[47] 東方天晶花 巻の裏側「教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[48] 東方天晶花 巻の三十九「事を行うに当って、いつ始めよう等と考えている時には、既に遅れをとっているのだ」[ラリアー](2009/11/06 15:59)
[49] 東方天晶花 巻の四十「善良な性格は法律よりもさらに信頼ができる」[ラリアー](2013/05/27 22:17)
[50] 東方天晶花 巻の四十一「人間が幸福であるために避けることのできない条件は勤労である」[ラリアー](2012/02/06 13:03)
[51] 東方天晶花 巻の四十二「良い判断は無分別な親切に勝る」[ラリアー](2013/05/27 22:20)
[52] 東方天晶花 巻の四十三「病気は千もあるが、健康は一つしかない」[ラリアー](2009/11/16 01:55)
[53] 東方天晶花 巻の四十四「この瞳を、どうしてにごしてよいものか」[ラリアー](2009/11/21 02:31)
[54] 東方天晶花 巻の四十五「公にされることを望む慈善はもう慈善ではない」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[55] 東方天晶花 巻の四十六「報酬への期待を行動のバネとする人にはなるな」[ラリアー](2013/04/22 19:40)
[56] 東方天晶花 巻の四十七「言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[57] 東方天晶花 巻の四十八「真実には特定の時などない。真実はどんな時代にも真実である」[ラリアー](2012/02/06 13:06)
[58] 東方天晶花 巻の四十九「正義は永遠の太陽である。世界はその到達を遅れさせることはできない」[ラリアー](2012/02/06 13:07)
[59] 東方天晶花 巻の五十「希望に満ちて旅行することは、目的地にたどり着くことより良いことである」[ラリアー](2010/01/07 20:28)
[60] 東方天晶花 巻の五十一「人間の真の性格は、彼の娯楽によって知られる」[ラリアー](2010/01/14 13:33)
[61] 東方天晶花 巻の五十二「恋愛は人を強くすると同時に弱くする。友情は人を強くするばかりである」[ラリアー](2013/05/06 23:58)
[62] 東方天晶花 巻の五十二点五「不思議なものは多い。しかし人間ほど不思議なものはない」[ラリアー](2010/01/24 18:04)
[63] 東方天晶花 巻の五十三「最強者の理屈が、いつも最も良いとされる」[ラリアー](2013/06/10 19:50)
[64] 東方天晶花 巻の五十四「怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である」[ラリアー](2010/02/07 06:05)
[65] 東方天晶花 巻の五十四点五「自負は常に他人の感嘆によって強化される」[ラリアー](2010/02/14 09:54)
[66] 東方天晶花 巻の五十五「友情は最初、残酷なほど明確にものを見る」[ラリアー](2012/02/18 15:06)
[67] 東方天晶花 巻の五十六「至上の処世術は、妥協することなく適応することである」[ラリアー](2010/02/24 21:21)
[68] 東方天晶花 巻の五十七「あまり道徳的になるな。自分を欺いて人生を台無しにしてしまう」[ラリアー](2010/03/03 17:18)
[69] 東方天晶花 巻の五十八「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」[ラリアー](2010/03/10 21:29)
[70] 東方天晶花 巻の五十九「自尊心は美徳ではないとしても、それは多くの美徳の両親である」[ラリアー](2010/03/30 01:45)
[71] 東方天晶花 巻の五十九点五「まず事実をつかめ。それから思うままに曲解せよ」[ラリアー](2010/03/23 17:54)
[72] 東方天晶花 巻の六十「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」[ラリアー](2010/03/30 01:46)
[73] 東方天晶花 巻の六十一「行動するためには、いかに多くの事に無知でなければならぬ事か」[ラリアー](2012/02/26 08:32)
[74] 東方天晶花 巻の六十二「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない」[ラリアー](2010/04/20 00:01)
[75] 東方天晶花 巻の六十三「忍耐とは、肉体的な小心と道徳的勇気の混じり合いである」[ラリアー](2012/02/26 08:56)
[76] 東方天晶花 巻の六十四「神の存在を立証しようとするあらゆる試みは、すでに神に対する冒涜である」[ラリアー](2012/02/26 08:57)
[77] 東方天晶花 巻の六十五「行動はいつも幸せをもたらすものではないが、行動なくしては幸せはない」[ラリアー](2012/03/03 12:21)
[78] 幻想郷うろ覚え童話「モモタロウ」[ラリアー](2010/05/08 00:56)
[79] 東方天晶花 巻の六十六「運命は我々の行為の半分を支配し、他の半分を我々自身にゆだねる」[ラリアー](2012/03/03 12:25)
[80] 東方天晶花 巻の六十七「王国を統治するよりも、家庭内を治めることのほうが難しい」[ラリアー](2010/05/20 10:28)
[81] 東方天晶花 巻の六十八「常識の有無は教育の有無とは関係ない」[ラリアー](2010/05/27 01:01)
[82] 東方天晶花 巻の六十九「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」[ラリアー](2010/06/02 00:17)
[83] 東方天晶花 巻の七十「馬は死ぬ前に売ってしまうことだ。人生のコツは、損失を次の人に回すこと」[ラリアー](2012/03/15 18:46)
[84] 東方天晶花 巻の七十一「人間は自分の知っていることなら半分は信じるが、聞いたことは何も信じない」[ラリアー](2013/05/12 23:50)
[85] 東方天晶花 巻の七十二「友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな」[ラリアー](2012/03/15 18:47)
[86] 東方天晶花 巻の七十三「今が最悪の状態と言える間は、まだ最悪の状態ではない」[ラリアー](2012/03/26 23:52)
[87] 東方天晶花 巻の七十四「学校での成績がよいからといって、社会で認められるとは限らない」[ラリアー](2010/07/07 00:16)
[88] 東方天晶花 巻の七十五「神はあらゆる人間のうちに住むが、すべての人間は神のうちに住まず」[ラリアー](2010/07/21 10:29)
[89] 東方天晶花 巻の七十六「苦しんで強くなることがいかに崇高なことであるかを知れ」[ラリアー](2012/03/26 23:53)
[90] 東方天晶花 巻の七十六点五「家庭はどこで始まるか? 若い男と若い娘が恋愛に陥ることから始まる」[ラリアー](2010/07/28 01:23)
[91] 東方天晶花 巻の七十七「長いこと考え込んでいるものが、いつも最善のものを選ぶわけではない」[ラリアー](2010/08/04 00:06)
[92] 東方天晶花 巻の七十八「男に惚れられるような男でなければ、女には惚れられない」[ラリアー](2012/04/10 09:56)
[93] 東方天晶花 巻の七十九「二人の女を和合させるより、むしろ全西欧を和合させる事の方が容易であろう」[ラリアー](2010/08/25 00:02)
[94] 東方天晶花 巻の八十「友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である」[ラリアー](2010/09/07 22:54)
[95] 東方天晶花 巻の八十一「文学は商売と芸術が半々であるとき最も栄える」[ラリアー](2010/09/08 00:07)
[96] 東方天晶花 巻の八十一点五「さすらいと変化を愛するものは生ある者である」[ラリアー](2010/09/13 00:07)
[97] 東方天晶花 巻の八十二「絶望とは、闘う理由を知らずに、しかもまさに闘わねばならないということだ」[ラリアー](2010/09/27 01:22)
[98] 東方天晶花 巻の八十三「真の勇気というものは、極端な臆病と無鉄砲との中間にある」[ラリアー](2010/09/27 01:23)
[99] 東方天晶花 巻の八十四「今日は堂々と勇ましく、そして明日は墓の中」[ラリアー](2012/04/15 23:09)
[100] 東方天晶花 巻の八十五「賽は投げられた」[ラリアー](2012/04/23 22:15)
[101] 巻の転「むかし むかし」~the end of fantasy~[ラリアー](2010/10/20 23:50)
[102] 東方天晶花 巻の八十六「未知になるって言うのは、死んじゃうのと同意義なのさ」[ラリアー](2010/10/30 18:11)
[103] 東方天晶花 巻の八十七「宴には上等の酒と上等の肴があれば充分よ」[ラリアー](2012/04/23 22:24)
[104] 東方天晶花 巻の八十八「幻想郷は、宴会も自由だなぁ」[ラリアー](2010/11/06 11:22)
[105] 東方天晶花 巻の八十九「溜まったツケを払わないと、新しい事は始められないでしょ?」[ラリアー](2010/11/13 00:39)
[106] 東方天晶花 巻の九十「世間から必要とされない音楽はこうやって消えていくのね~」[ラリアー](2010/11/20 00:02)
[107] 東方天晶花 巻の九十一「この幸せ者共め! お代は聞いてのお帰りだよっ!!」[ラリアー](2010/12/02 00:44)
[108] 東方天晶花 巻の九十二「他人のペースに合わせて自分を見失ってはダメなの」[ラリアー](2010/12/09 00:03)
[109] 東方天晶花 巻の九十三「人や妖怪と一緒、家にも色んな形があるの」[ラリアー](2010/12/16 10:51)
[110] 東方天晶花 巻の九十四「まるで、巌流島の決闘みたいね」[ラリアー](2010/12/23 00:57)
[111] 東方天晶花 巻の九十五「きっと貴方自身ですら知らない秘密を教えてくれるわよ」[ラリアー](2010/12/30 00:21)
[112] お正月特別変「フタマルイチイチ、ヲトシダマ異変」[ラリアー](2012/05/14 17:48)
[113] 東方天晶花 巻の九十六「正直で結構! あたいも生きてる奴を運ぶほど暇じゃないからね」[ラリアー](2011/01/13 00:03)
[114] 東方天晶花 巻の九十七「半端な智慧は時として、無知よりも罪深き業となります」[ラリアー](2012/05/29 01:47)
[115] 東方天晶花 巻の裏側弐「スキマ妖怪が教えてア・ゲ・ル♪」[ラリアー](2011/01/26 10:35)
[116] 東方天晶花 巻の九十八「やがて辿り着く結果までは、この閻魔にも見通せません」[ラリアー](2011/02/02 00:55)
[117] 東方天晶花 巻の九十九「胸を張れとは言わないけどさ、お礼くらいはちゃんと受け取りなよ」[ラリアー](2011/02/09 00:02)
[118] 東方天晶花 巻の百「譲れないモノがあるなら死んでも守り切りなさい」[ラリアー](2011/02/16 00:20)
[119] 東方天晶花 巻の裏側参「もう一度教えろ! 山田さんっ!!」[ラリアー](2011/02/23 02:18)
[120] 東方天晶花 巻の百一「幻想郷らしく、力尽くで居場所を‘奪って’きます」[ラリアー](2011/03/01 00:02)
[121] 東方天晶花 幕間「誰が為に鐘は鳴る」[ラリアー](2011/03/08 11:09)
[122] 東方天晶花 巻の百二「つまりはいつも通り、一か八かの出たとこ勝負をするワケね」[ラリアー](2011/03/15 01:59)
[123] 東方天晶花 幕間・弐「久遠の空に舞い踊る風花」[ラリアー](2011/03/22 00:01)
[124] 東方天晶花 巻の百三「―――切り札ならありますよ。最低最強、とっておきの一枚がね」[ラリアー](2011/03/29 08:04)
[125] 巻の結「めでたし めでたし」~The fantasy continues~[ラリアー](2011/04/11 23:50)
[126] 東方天晶花 キャラ紹介(第九十五話まで[ラリアー](2012/05/29 01:48)
[127] 天晶花・昔語り①「晶と隙間とお茶会と」[ラリアー](2009/11/26 19:11)
[128] 天晶花・昔語り②「晶と隙間とお袋の味と」[ラリアー](2009/12/17 01:51)
[129] 天晶花・昔語り③「晶と巫女とカラオケと」[ラリアー](2010/08/18 04:29)
[130] 天晶花・昔語り④「早苗と神と悪戯メールと」[ラリアー](2010/11/27 00:04)
[131] 天晶花・未来語りⅠ「次代のユウウツ」[ラリアー](2012/06/04 21:40)
[132] 天晶花・未来語りⅡ「賢人のわりといつも通りな一日」[ラリアー](2012/06/04 21:41)
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[8576] 東方天晶花 巻の五「芸は身を助く」
Name: ラリアー◆536635cd ID:9d10842d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/06 15:51

巻の五「芸は身を助く」




「それで、どんなアイディアがあるのかしら」

 お姉さん、それは身体を押しつけながら聞くことなんでしょうか?
 答える気はあるんですが、ぶっちゃけ口が上手く回りません。 

「ねぇ。私の話、聞いてる?」

「はうあっ!? き、聞いてます聞いてます」

 だから、耳元に息を吹きかけるのは止めてください!
 今、非常事態なんですよね?
 これから僕は、命をかけて戦う予定じゃないんですか?

「ふふふっ、なら教えてもらえるかしら。何を考えているのか……」

『んー? そこなのかー?』

 うん。まぁあんな声出していれば、さすがに見つかりますよね。
 今までも大声出した直後に見つかってたワケなんだし。

「あらあら」

 あれ? お姉さん、見つかったわりには随分と楽しそうなんですが。
 ひょっとして狙ってたの? まさか、ワザと僕に大声を?
 いやいや、まさかねぇ。

『どこなのかー』

 妖怪の声は、近づいたと思ったら少し遠ざかった。
 相変わらずどこにいるのか分からないけれど、これは……。

「完全に見つかったワケじゃないですね」

「そうね、見つかるのは時間の問題でしょうけど」

 お姉さん。最高にイイ笑顔してます、みたいな声を出さないでくださいよ。
 それじゃまるで、こういう状況になるって予想済みの上で行動したみたいに聞こえるじゃないですか。
 ……あははー、んなわけないかー。

「あーもう! こうなったらブッツケ本番、やるだけやってやる」

 出来ればもうちょっと考えが固まってから始めたかったんだけど、この際贅沢は言ってられない。
 お姉さんが背中につかまっている事を確認し、僕は両腕を虚空に突き出した。

『そこかー?』

 再び破砕音。おそらくは、あの妖怪の攻撃だろう。
 すぐ近くで木々がへし折れたらしい、破片が少し顔に当たる。
 ……今の叫び声で結構近づかれたか。注意しないと。

「―――広がれ」

 相手に気づかれないよう、小さく呟いた。
 場所を気取られる危険性を知りながらあえて声に出したのは、『これから起こる事を確かな形にする』ためだ。
 幻想を操る際に必要なのは、明確なイメージ。
 僕はソレを―――正確には能力の扱い方ではなかったんだけど―――「おねーさま」から教わった。
 その時は……と言うか幻想郷を訪れるまでは、意味の分からないアドバイスだとしか思わなかったんだけど。
 今は、少しだけあの人に言われた事が分かった気がする。
 これも幻想の力だ。きっと、同じ基本で操れる! …………………その、たぶん。
 ううっ、そこは自信持てよ自分。確固たるイメージが必要なんだから、そういうネガティブな事は考えないの。
 とにかく集中、集中!

「………これは」

 相変わらず抱きついたままのお姉さんが、周囲の異変に気づいたようだ。
 出来るだけ僕らの周りには集まらないよう注意したんだけど……やっぱり上手く操りきれてないのかな。
 いやいや、慣れてないだけ、慣れてないだけ!
 ネガティブ厳禁。やるなら最後まで自信を持って!!

「はい。冷気を闇の中に広げているんです」

 僕に使える、今のところただ一つの能力。


 【冷気を操る程度の能力】


 チルノは自分の能力を、氷弾の生成に使っていたみたいだけど。
 『冷たい空気』を操る能力なんだから、こういう扱い方だって可能なんじゃないのか、とは思っていたんだ。

「まさか、アイツを闇ごと氷漬けにする気なの?」

「い、いや、そんな大層な真似僕にはできませんから。それに実を言うと、広げるのに『冷気』である必要性は、あんまり無いんです」

「どういうこと?」

「『何かを操る』能力を使用している者が、ソレをどういう風に認識しているのか。結構、賭けだったんですけどね」

「……賭け? 何を言っているの?」

「えへへー。知ってますかお姉さん。冷たい空気って、ただそこにあるだけじゃ見えないんですよ」

 氷やドライアイスから出ている白い冷気は、温度差による水分の移動が原因となって出来たものだ。
 空気がただ冷えただけで色が変わってしまうのなら、ロシアあたりは不可視の世界になってしまうだろう。
 ……そんな自慢げに言う事でもないか。家庭の科学レベルの話だし。
 もちろん闇に包まれた今、空気の色なんて見えるはずがないんだろうけど。
 問題なのは、そこじゃあない。

「なら、その能力を使ってる僕は、どうやって冷気の広まりを認識しているんでしょうね」

 つまり、そういうこと。
 それがどんな能力だったとしても、使用者である自身はその力を何らかの形で認識していないといけないはずだ。
 目の前の妖怪は、闇の広がりを視覚でとらえている。
 なら、僕の冷気はどうなるのか。
 決まっている。目に見えないのなら、他の感覚でその広がりを捉えているのだ。
 どこまで広がっているのか、何か障害物にぶつかってはいないか。
 それをはっきりと認識することができれば、僕はこの闇の中を視覚に頼らず把握することができる。
 ……いやその、単に冷気をソナーに代わりにしているだけだろと言われてしまえればそれだけなんですけどね。

「ふぅん。面白いことを考えるわねぇ」

「あれ? 考えてた事、口から洩れてました?」

「いいえ。でも、あなたの言ってた事だけでだいたい理解できたわ。冷気を使って相手の居場所を特定するんでしょ?」

「……おっしゃる通りでございます」

 断片的な情報だけであっさり答えに行きつくとか、マジ何者なんですかお姉さん。
 それとも、僕の浅知恵くらいなら即座に見破れるほど幻想郷の就学率は高かったりするんですか?
 
「けど、そう上手くいくのかしら」

「へ?」

「居場所を特定するのに使うのなら、冷気の扱い方が雑過ぎるわよ」

「う、うぐぅ」

 や、やっぱりそうなんですかね?
 実は、さっきから嫌な予感はしていたんだ。
 冷気を広げる事は出来るんだけど、満遍なくやろうとすると上手くいかない。
 はっきり言ってムラだらけ。
 細かい部分が分かるほど冷気が集まっている所と、触れている事しか分からないほど冷気が集まっていない所が、はっきりとした形で出来上がってしまっている。
 あの妖怪も、冷気の薄い部分ばかりを選んで移動しているみたいだし。
 まぁ、おかげで少し遠ざかってくれたようだけど………移動している物体がアイツだけだから、中途半端に位置も分かるので全然安心できない。
 相手の位置をきちんと把握できないことには、次の行動も考えられないしなぁ。

「まるで借り物みたいに不器用な能力の使い方ね。氷の妖精だって、もう少し可憐に冷気を操るわよ?」

「……ごめんなさい。おっしゃる通り借り物なんです」

「あら、どういうこと?」

「僕の能力は【相手の力を写し取る程度の能力】なんです」

「――――――へぇ」

 あれ? ちょっと冷気を撒き散らし過ぎた?
 お姉さんが呟いた瞬間、背中に凄い寒気が走ったよーな。
 
「じゃあ、貴方の力は氷精から奪ったものなのね」

「いえ、そこまで強力な力じゃないですよ。相手の能力を劣化させて覚えるので精一杯です」

「なるほど、だから力の使い方が雑なのね」

「そ、それは、能力を一度しか経験していないからだと思うんですが……」

「一度? 見たのが? 使ったのが?」

「………………両方です」

「…………」

 僕の答えに、お姉さんが沈黙する。
 やっぱ無謀ですよねー。それだけの経験でこんな真似するのは。
 お、怒ってるかな?

「うふふふふ……あなた、最高ね」

 あー、むしろご機嫌なんですか、そうですか。
 今までで一番楽しそうな笑い声を上げて、お姉さんは僕の頭を抱え込む。
 ううっ、集中しろー。
 ここで色香に迷って冷気を動かすことさえできなくなったら、僕は本物の馬鹿だぞ。
 あうう~、む、胸が顔にぃ。

「けどそれなら、『冷気』を選ぶべきではなかったわね。貴方が相手を探ろうと冷気を集めれば、その分そこが冷えてしまうわよ」

「ほ、他の能力はまだ覚えてないんですよ。けど、冷気が集まる事に問題があるんですか?」

「あの妖怪、特別寒さに強いわけじゃないのよ?」

「……あ、そうか。なら、冷気が集まれば逃げちゃいますよね。寒いんだし」

 ましてや、他に温かい部分があるのならなおさらだ。
 あの妖怪が冷気の薄い場所を選びながら動いていたのは、そのためだったのか。
 ううっ、相手の事を把握しようとすればするほど、相手の位置が分からなくなるなんて思いもしなかった。
 …………ん? まてよ。

「だとしたら―――」

 ふと思いついた事を試すため。僕は抱えられたまま、冷気の広げ方を変えていく。
 難解な操作をするわけじゃない。
 ただ、すでにできているムラをより明確化するだけだ。
 冷気の空白地帯が幾つもできるほど荒く。
 闇の中に、『穴』を作りだす。

「……本当に、色々と考えるのね」

「人間は、知恵を絞って生き抜く生き物ですから」

 神経を冷気に集中させる。
 妖怪はまだ、冷気の中にいた。
 ムラを広げたおかげで、より具体的に相手の動きが伝わってくるのがありがたい。
 温かさを求めてゆっくりと移動する妖怪。
 ……まだ、早い。
 だんだんと手ごたえが薄れていく。
 まだ、まだ。
 やがてゆっくりと。本当にゆっくりと。妖怪の気配が―――――――――――――消えた。

「今だ―――――――!!!」

 叫び声とともに、最後の締めに入る。
 逆転の発想……と言うほどのモノでもない、お粗末な策。
 あの妖怪は闇の中を出ないという推論と、暖かいところに行こうとする傾向を利用した罠だ。
 幾つか作った空白地帯からは、冷気を完全に取り除いてある。
 選んだ場所はムラになっていた冷気の薄い部分なので、そこらへんの操作は満遍なく広げるより簡単だった。
 そこは、僕の広げた『目』の及ばない場所だ。
 なら―――僕があの妖怪を『見失った』場合、アイツは空白地帯のどこかにいると言う事になる。アイツが、闇の中から出ていかない限り。
 後は簡単だ。今まで塞き止めていた空白地帯周辺の冷気を、一気に流し込んでやればいい。
 冷たい空気は暖かい空気よりも重い。
 一度放たれた冷気は、あっという間に空白地帯を覆い尽くすだろう。
 そうなれば―――

「……お見事」

 闇が、晴れていく。
 鬱葱とした森と、広大な空が視界に広がる。
 その中で、森の木々に紛れて直立しているモノがあった。
 ―――大小様々な、数本の氷柱達だ。
 
「僕の、『勝ち』だ」

 ひときわ大きい氷柱には、黒いワンピースの少女が閉じ込められている。
 おそらく彼女が僕らを襲ってきた妖怪だろう。
 ………なんか、幻想郷の妖怪って少女の姿ばっかしてるなぁ。

「まだ、生きてるよね?」

「妖怪はこの程度じゃ死なないわ。貴方の言ったとおり、足止めぐらいにしかならないでしょうね」

「やっぱそうか………でも、助かったぁ~」

 へなへなと腰から崩れ落ちそうになった。
 腰砕けにならなかったのは、お姉さんが頭を抱えたままだったからだ。
 なんだか久しぶりな気がする彼女の顔には、向日葵の様な満面の笑みが浮かんでいる。
 ……お、落ちつけ僕。気を抜くのは早いぞ。まだ足止めしただけなんだからね!
 だからドキドキするのはやめいっ! 僕の心臓!!

「うふふ、お疲れ様。―――と、言いたいけど」

「はい?」

「最後の弾幕は頂けないわね。スペルカードは、使用前に宣誓するのがルールよ?」

 また出てきたよ。すぺるかぁど。
 お姉さんの唐突な忠告に、僕は首を傾げるしかない。

「……あなた、スペルカードを知らないの?」

「えーっと、弾幕ごっこに使うんですよね? それだけしか分かってないです。そもそも、弾幕ごっこの事も知りませんし」

「ふふっ、知らないで宵闇の妖怪と弾幕ごっこしたの? ほんと、貴方って面白いわねぇ」

「う、うぐぅ」

 ううっ、こんな事なら射命丸さんに弾幕ごっこの事を聞いておくんだった。
 やっぱり幻想郷だと常識なのかなぁ。
 つーかこれ、弾幕ごっこだったんですかね?

「良いわ。この私が弾幕ごっこに関して説明してあげる。特別よ?」

「お姉さんが、ですか?」

「ええ。面白いモノを見せてもらったご褒美よ。……ふふっ、こんな幸運、普通ならありえないわ」

 それは確かにありがたい。ありがたいけど……。
 何だろう、お姉さんのその言い方は。
 まるで自分が誰かにモノを教える事が、すごい珍しいと言っているみたいだ。
 実はこの人、すごい学者さんだったりするのかな?
 三顧の礼的なモノを済ませないと何も教えてくれない、弟子お断りな賢者だったりとか。
 
「その様子だと、随分と頓珍漢な事を考えているみたいね」

「いえ、その―――すいません」

「……そうね。まずは、根本的な部分を教えあう事にしましょう。私もその方が都合良いわ」

「根本的な部分?」

「ええ、あの妖怪に邪魔されて出来なかった、大事な挨拶よ」

 お姉さんは僕の頭を離して、傾きかけた太陽を背に数歩だけ下がっていく。
 白い日傘が太陽を遮り、僅かに零れる光が彼女を美しく彩る。
 まるで絵画の様な光景の中。お姉さんは空いた方の手でスカートを軽くつまみ、優雅に一礼した。

「はじめまして。私の名前は風見幽香、あそこで氷漬けになっている三流と同じ――――妖怪よ」

 彼女の持つ怪しげな美しさが、その言葉を信じさせるには十分すぎる証拠だ。
 妖怪。お姉さん―――風見幽香さんも。
 しかも彼女は、さっきまで僕らを襲っていた妖怪を三流と称した。
 それだけの実力が、自分にあるのだと告げているんだろう。
 風見さんの、威厳と、自信と、誇りに満ちた自己紹介に僕は―――――

「えっと、どうもご丁寧に。僕の名前は久遠晶、幻想郷初心者の能力持ち人間です」

 とりあえず、ふつーの返事をしておいた。
 あ、風見さん唖然としてる。

「……それだけ?」

「その、もう少し風見さんを敬う態度を見せた方がいいんでしょうか?」

「名前で呼びなさい。あと、敬意なんて見せられても鬱陶しいだけだからいらないわ」

「はぁ、わかりました。……で、幽香さんは何が不満なんですか?」

 やっぱ、こういう普通の対応はマズイのかなぁ。
 けど幽香さん、敬うのは面倒だから止めろって言ってるし。
 どうしよう。まさかタメ口で接して欲しいわけじゃないよね?

「ふ、ふふふ、ふふふふ」

 とか考えていたら、また幽香さんが笑い始めました。
 今度は何がツボに入ったのやら。僕にはさっぱりわからない。

「妖怪に襲われた直後だと言うのに、良くそんな……ふふっ」

「えっと、幽香さん?」

「なんでもないわ『晶』。ふふっ、私があなたの事を、少しだけ気に入っただけよ」

「はぁ、そうですか……」

 

 ――――おねーさま、幻想郷の妖怪は笑いのセンスも謎だらけです。



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